JPH08101906A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスク情報を画像データの対として記憶し、
各種のマスク操作を行うマスク操作モジュールを任意に
構成する。 【構成】 第１の画像データおよびマスクデータの対
と、第２の画像データおよびマスクデータの対とを入力
して、出力として、第１のマスクデータが第２のマスク
データで置換された画像データおよびマスクデータの対
を出力するマスクデータ置換部と、同様な入力により、
出力として、第１の画像データが第２の画像データで置
換された画像データおよびマスクデータの対を出力する
画像データ置換部と、画像データおよびマスクデータの
対を入力とし、出力として、入力の画像データを出力の
マスクデータとすると共に入力のマスクデータを出力の
画像データとした画像データおよびマスクデータの対を
出力するデータ交換部と、これらの処理機能の組合せる
モジュール構成部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、マスク操作を行う機能
を備えた画像処理装置に関し、特に、処理領域または非
処理領域の情報や画像データの透明度情報などのマスク
情報を画像データの対として記憶しマスク操作を行う機
能を備えた画像処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】まず、この種のマスク操作を行う機能を
備えた画像処理装置の技術について説明する。デジタル
画像データを処理する画像処理では、処理領域または非
処理領域の情報や画像データの透明度情報などをマスク
情報として、画像データと共に記憶しておき、その後、
各々の画像処理モジュールが画像データとマスク情報を
共に読み込むことにより、画像データの処理領域や処理
量を決定するデータ処理が行なわれる。例えば、処理領
域および非処理領域を表現するマスク情報を２次元２値
メモリに記憶しておき、このマスク情報にもとづき画像
データを処理する領域を決定する場合などである。この
場合、画像データとマスク情報の対応関係を変更する必
要が生じた場合、マスク情報の付加，削除，変更，画像
データへの変換等を行い、マスク操作にかかる作業を行
なう。

【０００３】図１５は、従来におけるマスク操作モジュ
ールの構成の一例を示すブロック図である。図１５にお
いて、１４９はホストアプリケーション、１５０は画像
メモリ、１５１はマスク操作モジュール、１５２はマス
ク削除モジュール、１５３はマスク付加モジュール、１
５４はマスク置換モジュールである。また、１５５は画
像データをマスク化する画像データマスク化モジュール
を表わしている。

【０００４】マスク操作モジュール１５１は、図１５に
示すように、マスクの削除，付加，置換，画像データの
マスク化などの機能を提供するため、それぞれ専用のサ
ブモジュール（１５２〜１５５）が用意される。ホスト
アプリケーション１４９は、画像メモリ１５０に対する
マスク操作を伴う画像処理を行う場合に、必要に応じて
マスク操作モジュール１５１から各々の処理機能を有す
るサブモジュールを選択して利用する。

【０００５】図１６は、マスク操作モジュール１５１を
構成する各サブモジュールの処理機能を説明する図であ
る。図１６に示すように、マスク削除モジュール１５２
は、画像データ１６１およびマスクデータ１６２の対１
６３からマスクデータ１６２を削除して画像データ１６
１のみを取り出すサブモジュールである。また、マスク
付加モジュール１５３は、それぞれ独立した画像データ
２０１とマスクデータ２０２から画像データおよびマス
クデータの対２０３を生成するサブモジュールである。
また、マスク置換モジュール１５４は、画像データおよ
びマスクデータの対３０１と、独立したマスクデータ３
０２から、マスクデータだけが置換された画像データお
よびマスクデータの対３０３を生成する。

【０００６】このように、従来におけるマスク操作モジ
ュール１５１では、種々のマスク操作を行うための処理
機能のサブモジュール（１５２〜１５５）が個別に実装
されており、ホストアプリケーション１４９は、必要に
応じてマスク操作モジュール１５１から各々の処理機能
を有するサブモジュールを選択して利用し、マクスおよ
び画像データに対する操作を行い、画像メモリ１５０に
おける画像処理が行えるように構成されている。

【０００７】また、この種の画像処理にかかるマスク信
号を得る技術として、特開昭６３−９８７８６号公報に
記載の「マスク信号発生回路」がある。この「マスク信
号発生回路」では、入力された動画像をディジタル処理
するため、マスク処理にかかるマスクデータを高速に得
ることができるように、画像濃度マスク生成回路，矩形
マスク生成回路，マスクプレーンなどを備え、これらの
回路を組み合せてマスク信号を得るようにしている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、画像データ
にかかるマスク操作の種類としては、上述したようなマ
スク操作の処理機能の他にも、画像データの置換，画像
データの削除，画像データおよびマスクデータ間の相互
変換などの様々な種類のマスク操作があるが、上述した
ような従来におけるマスク操作モジュールでは、必要な
機能を持つサブモジュールを個別に実装する構造となっ
ているため、例えば、ホストアプリケーションにおい
て、新しい機能が要求される度に、追加のサブモジュー
ルを実装しなければならない。このため、開発コストの
増大に繋がるという問題がある。

【０００９】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、マスク情報
を画像データの対として記憶しマスク操作を行う機能を
備えた画像処理装置において、各種のマスク操作を行う
マスク操作モジュールを任意に構成できる機能を備えた
画像処理装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、本発明による画像処理装置は、マスク情報を
画像データの対として記憶しマスク操作を行う機能を備
えた画像処理装置において、第１の画像データおよびマ
スクデータの対と、第２の画像データおよびマスクデー
タの対とを入力とし、第１のマスクデータが第２のマス
クデータで置換された画像データおよびマスクデータの
対を出力として生成する機能を備えたマスクデータ置換
部（１２）と、第１の画像データおよびマスクデータの
対と、第２の画像データおよびマスクデータの対とを入
力とし、第１の画像データが第２の画像データで置換さ
れた画像データおよびマスクデータの対を出力として生
成する機能を備えた画像データ置換部（１３）と、画像
データおよびマスクデータの対を入力とし、入力の画像
データを出力のマスクデータとすると共に入力のマスク
データを出力の画像データとした画像データおよびマス
クデータの対を出力として生成する機能を備えたデータ
交換部（１４）と、前記マスクデータ置換部と画像デー
タ置換部とデータ交換部の機能の組合せをアプリケーシ
ョンが要求するマスク操作の機能にしたがって構成する
モジュール構成部（１５）とを備えることを特徴とす
る。

【００１１】また、本発明による画像処理装置は、上記
構成に加えて、更に、入力の画像データの無い場合には
画像データとしてヌルデータを付加し、入力のマスクデ
ータの無い場合にはマスクデータとしてヌルデータを付
加するヌルデータ付加部（２６）を備えることを特徴と
する。

【００１２】また、本発明の画像処理装置において、前
記モジュール構成部（１５）は、マスクの削除を行うマ
スク操作のため、前記マスクデータ置換部の機能と、ヌ
ル画像データおよびヌルマスクデータの対とを組合せ
て、マスク削除モジュールを構成することを特徴とす
る。

【００１３】また、本発明の画像処理装置において、前
記モジュール構成部（１５）は、マスクの抽出を行うマ
スク操作のため、前記画像データ置換部の機能と、ヌル
画像データおよびヌルマスクデータの対とを組合せて、
マスク抽出モジュールを構成することを特徴とする。

【００１４】また、本発明の画像処理装置において、前
記モジュール構成部（１５）は、画像データをマスクに
変換するマスク操作のため、前記マスクデータ置換部の
機能と、前記データ交換部の機能と、ヌル画像データお
よびヌルマスクデータの対とを組合せて、画像データマ
スク変換モジュールを構成することを特徴とする。

【００１５】また、本発明の画像処理装置において、前
記モジュール構成部（１５）は、マスクを画像データに
変換するマスク操作のため、前記画像データ置換部の機
能と、前記データ交換部の機能と、ヌル画像データおよ
びヌルマスクデータの対とを組合せて、マスク画像デー
タ変換モジュールを構成することを特徴とする。

【００１６】

【作用】本発明の画像処理装置は、マスク情報を画像デ
ータと対として記憶してマスク操作を行う機能を備え
る。このため、マスクデータ置換部（１２）は、第１の
画像データおよびマスクデータの対と、第２の画像デー
タおよびマスクデータの対とを入力とし、第１のマスク
データが第２のマスクデータで置換された画像データお
よびマスクデータの対を出力として生成する機能を備
え、画像データ置換部（１３）は、第１の画像データお
よびマスクデータの対と、第２の画像データおよびマス
クデータの対とを入力とし、第１の画像データが第２の
画像データで置換された画像データおよびマスクデータ
の対を出力として生成する機能を備えている。また、デ
ータ交換部（１４）は、画像データおよびマスクデータ
の対を入力とし、入力の画像データを出力のマスクデー
タとすると共に、入力のマスクデータを出力の画像デー
タとした画像データおよびマスクデータの対を出力とし
て生成する機能を備えている。モジュール構成部（１
５）は、これら前記マスクデータ置換部と画像データ置
換部とデータ交換部の機能の組合せをアプリケーション
が要求するマスク操作の機能にしたがって構成する。

【００１７】また、ヌルデータ付加部（２６）は、入力
の画像データの無い場合には画像データとしてヌルデー
タ（ヌル画像データ）を付加し、入力のマスクデータの
無い場合にはマスクデータとしてヌルデータ（ヌルマス
クデータ）を付加する。これにより、画像データまたは
マスクデータのいずれか片方のデータであっても、画像
データおよびマスクデータの対とすることができ、マス
ク情報を画像データの対として記憶してマスク操作を行
う機能により処理が行える。

【００１８】マスクの削除を行うマスク操作のため、本
発明の画像処理装置においては、前記モジュール構成部
（１５）が、前記マスクデータ置換部の機能と、ヌル画
像データおよびヌルマスクデータの対とを組合せて、マ
スク削除モジュールを構成する。つまり、マスクデータ
とヌルマスクデータの置換によって、等価的にマスクデ
ータを削除するサブモジュールが構成できる。

【００１９】また、マスクの抽出を行うマスク操作のた
め、本発明の画像処理装置においては、前記モジュール
構成部（１５）が、前記画像データ置換部の機能と、ヌ
ル画像データおよびヌルマスクデータの対とを組合せ
て、マスク抽出モジュールを構成する。これにより、画
像データとヌル画像データの置換によって、等価的に画
像データが削除され、マスクを抽出するサブモジュール
が構成できる。

【００２０】また、画像データをマスクに変換するマス
ク操作のために、本発明の画像処理装置において、前記
モジュール構成部（１５）は、前記マスクデータ置換部
の機能と、前記データ交換部の機能と、ヌル画像データ
およびヌルマスクデータの対とを組合せて、画像データ
マスク変換モジュールを構成する。これにより、マスク
データとヌルマスクデータの置換によって、等価的にマ
スクデータを削除し、画像データとマスクデータを交換
して、画像データをマスクに変換するサブモジュールが
構成できる。

【００２１】また、本発明の画像処理装置においては、
マスクを画像データに変換するマスク操作のため、前記
モジュール構成部（１５）は、前記画像データ置換部の
機能と、前記データ交換部の機能と、ヌル画像データお
よびヌルマスクデータの対とを組合せて、マスク画像デ
ータ変換モジュールを構成する。これにより、画像デー
タとヌル画像マスクデータの置換によって、等価的に画
像データを削除し、マスクデータと画像データを交換し
て、マスクを画像データに変換するサブモジュールが構
成できる。

【００２２】このようにして、モジュール構成部により
構成されたマスク削除モジュール，マスク抽出モジュー
ル，画像データマスク変換モジュール，マスク画像デー
タ変換モジュールのサブモジュールは、ホストアプリケ
ーションにおけるマスク操作のための利用できるように
なる。つまり、３つの基本的なマスク操作のサブモジュ
ールの組合せにより様々なマスク操作の機能を提供でき
る。このため、汎用のマスク操作機能を提供するマスク
操作モジュールの開発に当っては、必要な機能毎にサブ
モジュールを開発する必要がなく、また、システムに新
しいマスク操作の機能の追加が要求された場合にも、サ
ブモジュールを構成する組合せ方法をモジュール構成部
に指示するだけで、マスク操作モジュールを新たに開発
することなく、その機能が提供できる。

【００２３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。図１は、本発明の一実施例にかかる画像
処理装置のマスク操作モジュールの構成を説明するブロ
ック図である。図１において、ホストアプリケーション
１８が画像メモリ１７に対して画像処理を行う場合、そ
のマスク操作を行うマスク操作モジュール１１は、マス
クデータ置換部１２，画像データ置換部１３，データ交
換部１４の３つの基本的なマスク操作を行うサブモジュ
ールと、これらを組み合わせて目的のマスク操作の機能
を構成するモジュール構成部１５とから構成されてい
る。このモジュール構成部１５によるサブモジュールの
機能の組合せの処理機能は、その処理機能をホストアプ
リケーション１８が代行しても良く、この場合は、モジ
ュール構成部１５が省略できる。

【００２４】マスクデータ置換部１２は、第１の画像デ
ータおよびマスクデータの対と、第２の画像データおよ
びマスクデータの対とを入力とし、第１のマスクデータ
が第２のマスクデータで置換された画像データおよびマ
スクデータの対を出力として生成する機能を備えてい
る。画像データ置換部１３は、第１の画像データおよび
マスクデータの対と、第２の画像データおよびマスクデ
ータの対とを入力とし、第１の画像データが第２の画像
データで置換された画像データおよびマスクデータの対
を出力として生成する機能を備えている。また、データ
交換部１４は、画像データおよびマスクデータの対を入
力とし、入力の画像データを出力のマスクデータとし入
力のマスクデータを出力の画像データとした画像データ
およびマスクデータの対を出力として生成する機能を備
えている。

【００２５】マスク操作の種類としては、これら３つの
基本的な機能の他にも、画像データまたはマスクデータ
の追加，削除、画像データおよびマスクデータ間の相互
変換などの様々な種類のマスク操作がある。ここでの画
像処理装置のマスク操作モジュール１１では、予め用意
された３つの基本的なマスク操作のサブモジュールで提
供される以外の機能を提供するために、３つのサブモジ
ュールの内１つ以上のサブモジュールを組み合わせて用
いる。

【００２６】また、ここでの画像処理装置においては、
画像処理のマスク操作を行うためのデータ構造として、
画像データおよびマスクデータが対となっているデータ
構造を用いるものとする。独立した画像データやマスク
データのみを扱いたい場合には、画像データやマスクデ
ータのそれぞれの実データに対して、ヌルを表す特殊な
マスクデータ（ヌルマスクデータ）や画像データ（ヌル
画像データ）を付加して、画像データおよびマスクデー
タが対となっていると見なして扱う。

【００２７】このため、例えば、画像メモリやマスクメ
モリにヌルを表す特殊なデータを記憶する。また、ポイ
ンタ操作により処理を行う場合には、画像データおよび
マスクデータの対をそれぞれ実体データが記憶されてい
る画像メモリやマスクメモリに対するポインタとして保
持し、画像データやマスクデータが存在しない場合に
は、ヌルポインタとして記憶するように構成する。ま
た、別の構成として、画像データやマスクデータのデー
タ量を記憶することにより、データ量が「０」の場合に
はヌルを表すような構成としても良い。

【００２８】したがって、例えば、マスクデータ置換部
１２の機能を用いて、第１の画像データおよびマスクデ
ータの対の入力として、マスクデータがヌルデータであ
るような入力を与える構成とすれば、元来の画像データ
のみの入力に対して、第２のマスクデータが第１の画像
データに追加されることになり、マスクデータの追加の
機能が実現できる。また、マスクデータ置換部１２の機
能を用いて、第２の画像データおよびマスクデータの対
の入力として、マスクデータがヌルデータであるような
入力を与えれば、マスクデータの削除の機能が実現でき
る。

【００２９】同様にして、画像データの追加および削除
の機能も、画像データ置換部１３のみを用いて実現でき
る。すなわち、画像データ置換部１３に、第１の画像デ
ータおよびマスクデータの対の入力として、画像データ
がヌルデータであるような入力を与えると、元来のマス
クデータのみの入力に対して第２の画像データが第１の
画像データに追加されることになり、画像データの追加
の機能が実現できる。また、画像データ置換部１２に、
第２の画像データおよびマスクデータの対の入力とし
て、画像データがヌルデータであるような入力を与えれ
ば、画像データの削除の機能が実現できる。

【００３０】また、マスクデータがヌルデータであるよ
うな画像データおよびマスクデータの対をデータ交換部
１４に入力すれば、入力の画像データがマスクデータに
変換された出力が得られる。入力のマスクデータがヌル
データでなくとも、マスクデータ置換部１２を用いて、
前述のようにマスクの削除を行なってから、データ交換
部への入力を行うようにしても良い。同様に、画像デー
タがヌルデータであるような画像データおよびマスクデ
ータの対をデータ交換部１４に入力すれば、マスクを画
像データに変換できる。

【００３１】その他のマスク操作も、前記マスクデータ
置換部１２，画像データ置換部１３およびデータ交換部
１４の各機能の組合せにより、更に、入力とするデータ
として、画像データのヌルデータ（ヌル画像データ）お
よびマスクデータのヌルデータ（ヌルマスクデータ）を
含ませることによって、各種のマスク操作を行なうこと
ができる。

【００３２】このように、マスク操作モジュールの入力
とするデータ（画像データおよびマスクデータの対）の
中に、画像データのヌルデータおよびマスクデータのヌ
ルデータを含ませる操作を行う処理機能を、マスク操作
モジュールに更に設けることにより、任意の画像データ
およびマスクデータの対の入力データに対して、また
は、画像データまたはマスクデータの単独の入力データ
も含めて、自在に任意のマスク操作を行うことが可能と
なる。次に、このような構成による画像処理装置のマス
ク操作モジュールの変形例について説明する。

【００３３】図２は、本発明の実施例の変形例にかかる
画像処理装置のマスク操作モジュールの構成を説明する
ブロック図である。図２に示すように、この他の実施例
のマスク操作モジュール２１の構成は、図１に示したマ
スク操作モジュールに、更に、ヌルデータ付加部２６が
追加された構成となっている。

【００３４】図１に示したマスク操作モジュール１１で
は、入力されたデータのマスク操作を行う場合、必ず、
画像データおよびマスクデータの対を扱うので、画像デ
ータやマスクデータが単体で入力された場合にはマスク
操作を行うことができない。このため、単独の画像デー
タまたはマスクデータに対して、対とするヌルデータを
追加するヌルデータ付加部２６を設けることにより、こ
のような場合にも対応できる。つまり、ここでのヌルデ
ータ付加部２６が、画像データが単体で入力された場合
にはヌルマスクデータを追加し、また、マスクデータが
単体で入力された場合にはヌル画像データを追加する。
このため、単体の画像データまたはマスクデータは、必
ず、画像データおよびマスクデータの対となるので、図
１に示した構成のマスク操作モジュール１１と同様に、
様々なマスク操作を行うことができることになる。

【００３５】このように、マスクデータ置換部１２，画
像データ置換部１３，およびデータ交換部１４の３つの
基本的なマスク操作を行うサブモジュールの組合せによ
り、また、更に、ヌルデータ付加部２６によるヌルデー
タを加える機能の組み合せにより、様々なマスク操作の
機能が提供することができる。このため、汎用のマスク
操作機能を提供するマスク操作モジュールの開発に当っ
ては、必要な機能毎にサブモジュールを開発する必要が
なくなり、また、システムに新しいマスク操作機能の追
加が要求された場合にも、サブモジュールの組合せ方法
をモジュール構成部１５に指示するだけで、マスク操作
モジュールを新たに開発することなく、その機能を提供
できる。

【００３６】次に、基本的なマスク操作の各々のサブモ
ジュールの機能およびその組合せにより提供できる各種
のマスク操作の各機能について、具体的なマスク操作の
例を説明する。図３は、マスク置換モジュールによるマ
スク操作の機能を説明する図である。この場合のマスク
置換の操作では、まず、入力となる画像データやマスク
データは、それぞれ画像データおよびマスクデータの対
として、入力バッファメモリ上に蓄えられる。モジュー
ル構成部１５は、マスク操作サブモジュールの中からマ
スクデータ置換部１２を選択する。

【００３７】図３に示すように、マスクデータ置換部１
２は、第１の入力の画像データ３１ａおよびマスクデー
タ３１ｂの対と、第２の入力の画像データ３２ａおよび
マスクデータ３２ｂの対から、画像データ３１ａとマス
クデータ３２ｂを選択して出力バッファメモリに書き込
む。これにより、画像データ３１ａおよびマスクデータ
３１ｂの対のデータから、マスク部分をマスクデータ３
２ｂに置換した出力が得られる。

【００３８】図４は、画像データ置換モジュールによる
マスク操作の機能を説明する図である。この場合の画像
データ置換操作において、入力となる画像データやマス
クデータは、それぞれ画像データおよびマスクデータの
対となって入力バッファメモリ上に蓄えられる。モジュ
ール構成部１５は、ここでのマスク操作のため、マスク
操作サブモジュールの中から画像データ置換部１３を選
択する。

【００３９】図４に示すように、画像データ置換部１３
は、画像データ４１ａおよびマスクデータ４１ｂの対
と、画像データ４２ａおよびマスクデータ４２ｂの対か
ら、マスクデータ４１ｂおよび画像データ４２ａの対を
選択して出力バッファメモリに書き込む。これにより、
画像データ４１ａおよびマスクデータ４１ｂの対のデー
タから、画像部分を画像データ４２ａに置換した出力デ
ータが得られる。

【００４０】図５は、データ交換モジュールによるマス
ク操作の機能を説明する図である。この場合のデータ交
換操作においても、前述の場合と同様に、入力となる画
像データやマスクデータは、画像データおよびマスクデ
ータの対となって入力バッファメモリ上に蓄えられる。
モジュール構成部１５は、マスク操作サブモジュールの
中からデータ交換部１４を選択する。

【００４１】図５に示すように、データ交換部１４は、
入力バッファメモリ上に蓄えられた画像データ５１ａお
よびマスクデータ５１ｂの対から、まず、マスクデータ
５１ｂを出力バッファメモリに書き込み、続いて、次に
画像データ５１ａを出力バッファメモリに書き込む。こ
れにより、出力データは、画像データ５１ｂおよびマス
クデータ５１ａの対となり、画像部分とマスク部分を交
換した出力データが得られる。つまり、データ交換が行
なわれた出力データ５２は、画像データ５２ａが、入力
データ５１のマスクデータ５１ｂであり、マスクデータ
５２ｂが、入力データ５１の画像データ５１ｂであるデ
ータとなっている。

【００４２】図６は、ポインタ操作を用いたマスク置換
モジュールによる処理機能を説明する図である。この場
合のマスクデータ置換操作において、画像データおよび
マスクデータの実体データのデータ移動を行なわず、ポ
インタのデータ操作のみにより、この処理を実行する。
図６に示すように、データメモリ６１上に画像データ６
１ａ，マスクデータ６１ｂ，マスクデータ６１ｃなどが
任意の順序で蓄えられている。画像データおよびマスク
データの対は、それぞれ実体データへのポインタの対と
して表現されている。つまり、この場合の入力となる画
像データおよびマスクデータの対は、それぞれ画像デー
タ６１ａへのポインタ６２およびマスクデータ６１ｂへ
のポインタ６３の対となっている。他の１つの入力とな
る画像データおよびマスクデータの対は、画像データが
存在しないことを示すヌルポインタ６４およびマスクデ
ータ６１ｃへのポインタ６５の対である。

【００４３】この場合のマスクデータ置換操作において
も、前述の場合と同様に、モジュール構成部１５は、マ
スク操作サブモジュールの中からマスクデータ置換部１
２を選択する。図６に示すように、マスクデータ置換部
１２は、実体データの画像データ６１ａへのポインタ６
２と、実体データのマスクデータ６１ｂへのポインタ６
３と、ヌルポインタ６４と、実体データのマスクデータ
６１ｃへのポインタ６５との４つのそれぞれのポインタ
から、画像データ６１ａへのポインタ６２およびマスク
データ６１ａへのポインタ６５の対を選択して出力す
る。この結果、出力データとしてのポインタの対は、画
像データ６１ａへのポインタ６６およびマスクデータ６
１ａへのポインタ６７の対となる。この場合、データ量
が非常に多く、処理コストのかかる実体データの画像デ
ータおよびマスクデータの移動を伴わず、ポインタの操
作だけでマスク操作が行なえるため、効率的な操作とな
る。

【００４４】図７は、マスク操作モジュールのヌルデー
タ付加部の処理フローを示すフローチャートである。こ
のヌルデータ付加部によるヌルデータの付加処理の概略
は、図２により前述したが、ヌルデータ付加部２６は、
入力が画像データおよびマスクデータの対でない場合
に、ヌルデータを付加することにより画像データおよび
マスクデータの対を構成して出力する。これにより、画
像データとマスクデータとが対となっていないデータに
対しても、ここでのマスク操作モジュールにより操作が
行えることになる。

【００４５】図７を参照して説明する。ヌルデータ付加
部は処理を開始すると、まず、ステップ７１において、
入力に画像データがあるか否かを判定する。この判定の
結果により、画像データが無い場合、次のステップ７２
において、ヌルデータを画像データとして付加する。ま
た、ステップ７１の判定により、画像データがある場合
には、何も行わずにステップ７３に進む。ステップ７３
においては、入力にマスクデータがあるか否かを判定す
る。マスクデータが無い場合、次のステップ７４におい
て、ヌルデータをマスクデータとして付加する。そし
て、ここでの処理を終了とする。また、ステップ７３の
判定により、マスクデータがある場合には、何も行わ
ず、処理を終了とする。これにより、マスクデータのみ
の入力データが、ヌルデータの画像データおよび実体デ
ータのマスクデータの対となる。また、画像データのみ
の入力データが、実体データの画像データおよびヌルデ
ータのマスクデータの対となる。

【００４６】図８はマスク操作モジュールにおけるヌル
データ付加部を用いたモジュール構成部によるモジュー
ル構成処理の一例を説明するフローチャートである。処
理を開始すると、まず、ステップ８１において、マスク
操作モジュールの第１の入力に画像データがあるか否か
を判定する。画像データがある場合には、ステップ８２
に進み、ステップ８２においては、更に、マスク操作モ
ジュールの第１の入力にマスクデータがあるか否かを判
定する。マスクデータがあることが判定できると、これ
により、第１の入力には画像データとマスクデータがあ
ることが判定できる。次に、ステップ８４に進む。

【００４７】一方、ステップ８１の判定において、画像
データが無いことが判定されると、ステップ８３に進
み、ステップ８３において、マスク操作モジュールの第
１の入力にヌルデータ付加部を接続する。これにより、
画像データとしてヌルデータを付加したものを第１の入
力とすることができる。また、同様に、ステップ８２の
判定において、マスクデータが無い場合にも、ステップ
８３に進み、マスク操作モジュールの第１の入力にヌル
データ付加部を接続し、マスクデータとしてヌルデータ
を付加したものを第１の入力とする。そして、ステップ
８４に進む。

【００４８】次のステップ８４においては、マスク操作
モジュールの第２の入力に画像データがあるか否かを判
定する。画像データがある場合にはステップ８５に進
み、ステップ８５において、更に、マスク操作モジュー
ルの第２の入力にマスクデータがあるか否かを判定す
る。マスクデータがあることが判定できると、第２の入
力には画像データとマスクデータがあることが判定でき
るので、ここでの処理を終了する。

【００４９】また、ステップ８４の判定において、画像
データが無い場合は、ステップ８６に進み、ステップ８
６において、マスク操作モジュールの第２の入力にヌル
データ付加部を接続する。これにより、画像データとし
てヌルデータを付加したものが第２の入力となる。ま
た、同様に、ステップ８５の判定において、マスクデー
タがない場合にも、ステップ８６に進み、マスク操作モ
ジュールの第２の入力にヌルデータ付加部２６を接続す
る。そして、マスクデータとしてヌルデータを付加した
ものを第２の入力として、ここでの処理を終了する。

【００５０】図９は、マスクデータ置換モジュールの別
の構成例による処理機能の一例を説明する図である。図
９に示すマスクデータ置換モジュールの構成は、図３に
より説明したマスクデータ置換モジュールの構成とは異
なり、第２の入力が画像データおよびマスクデータの対
ではなく、マスクデータのみとなっている。これに対応
させるため、この場合のマスクデータ置換モジュール９
１の構成では、マスクデータ置換部１２と共にヌルデー
タ付加部２６が設けられた構成となる。

【００５１】つまり、モジュール構成部１５が、マスク
データ置換モジュール９１を構成する場合、第２の入力
には、対となる画像データがないため、ヌルデータ付加
部２６を接続した構成とし、第１の入力およびヌルデー
タ付加部２６の出力をマスクデータ置換部１２の入力と
して接続した構成とする。これにより、マスクデータ置
換部１２における２つの入力は、双方とも画像データお
よびマスクデータの対となり、前述した場合の操作例
（図３）と同様にして、第１の入力のマスクデータが、
第２の入力のマスクデータと置換された画像データおよ
びマスクデータの対が出力される。

【００５２】図１０は、マスクデータ削除モジュールを
構成するモジュール構成部の処理フローを示すフローチ
ャートである。図１０を参照して、マスクデータ削除モ
ジュールを構成する処理について説明する。処理を開始
すると、まず、ステップ１０１において、マスクデータ
削除モジュールの第１の入力ポートにマスクデータ置換
部の第１の入力を接続する。次に、ステップ１０２にお
いて、マスクデータ置換部１２の第２の入力にヌル画像
データとヌルマスクデータの対を接続する。そして、次
のステップ１０３において、マスクデータ置換部の出力
をマスクデータ削除モジュールの出力ポートに接続し
て、この処理を終了する。これにより、ヌルマスクデー
タの置換によってマスクデータを削除するマスク削除モ
ジュールが構成できる。

【００５３】図１１は、モジュール構成部により構成さ
れたマスクデータ削除モジュールの構成および処理機能
を説明する図である。図１１に示されるように、マスク
データ削除モジュール１１０はマスクデータ置換部１２
と、ヌル画像データおよびヌルマスクデータの対１１１
により構成される。マスクデータ削除モジュール１１０
の入力に、マスクを削除したい画像データおよびマスク
データの対１１２を入力すると、この画像データおよび
マスクデータの対１１２は、マスクデータ置換部１２の
第１の入力に入力される。マスクデータ置換部１２の第
２の入力には、ヌル画像データとヌルマスクデータの対
１１１が入力されている。これにより、マスクデータ置
換部１２は、第１の入力の画像データと第２の入力のヌ
ルマスクデータから出力の画像データおよびマスクデー
タの対を生成するので、出力として、第１の入力の画像
データおよびヌルマスクデータの対が出力され、結果と
してマスクが削除されたデータ１１３が得られる。

【００５４】図１２は、画像データマスク変換モジュー
ルを構成するモジュール構成部の処理フローを示すフロ
ーチャートである。図１２を参照して、画像データマス
ク変換モジュールを構成する処理について説明する。処
理を開始すると、まず、ステップ１２１において、画像
データマスク変換モジュールの入力ポートをマスクデー
タ置換部１２の第１の入力に接続する。次に、ステップ
１２２において、ヌル画像データとヌルマスクデータの
対をマスクデータ置換部１２の第２の入力に接続する。
次に、ステップ１２３において、マスクデータ置換部１
２の出力をデータ交換部１４の入力に接続する。そし
て、次のステップ１２４において、データ交換部１４の
出力を画像データマスク変換モジュールの出力ポートに
接続して、この処理を終了する。この処理ににより、ヌ
ルマスクデータの置換およびデータ交換によって、画像
データをマスクに変換する画像データマスク変換モジュ
ールが構成できる。

【００５５】図１３は、モジュール構成部により構成さ
れた画像データマスク変換モジュールの構成を説明する
図である。図１３に示すように、画像データをマスクに
変換する画像データマスク変換モジュール１３０は、マ
スクデータ置換部１２、データ交換部１４、ヌル画像デ
ータおよびヌルマスクデータの対１３１より構成され
る。画像データマスク変換モジュール１３０の入力に、
画像→マスクの変換を行いたい画像データおよびマスク
データの対を入力すると、この入力は、マスクデータ置
換部１２の第１の入力とされ、マスクデータ置換部１２
の第２の入力には、ヌル画像データおよびヌルマスクデ
ータの対１３１が入力される。マスクデータ置換部１２
の出力はデータ交換部１４の入力に接続される。データ
交換部１４の出力が、画像→マスクの変換が行われた出
力となる。

【００５６】図１４は、モジュール構成部により構成さ
れた画像データマスク変換モジュールの処理機能を説明
する図である。図１４を参照して、前述のような処理フ
ローによって構成された画像データマスク変換モジュー
ル１３０の処理機能を説明する。画像データマスク変換
モジュール１３０の入力として、画像→マスクの変換を
行いたい画像データおよびマスクデータの対１４１が入
力され、マスクデータ置換部１２の第１の入力として入
力される。マスクデータ置換部１２の第２の入力として
はヌル画像データおよびヌルマスクデータの対１３１が
入力されているので、マスクデータ置換部１２は、第１
の入力の画像データと第２の入力のマスクデータから、
出力の画像データおよびマスクデータの対を生成する。
これにより、出力には第１の入力の画像データおよびヌ
ルマスクデータの対が出力され、マスクが削除された中
間データ１４２が得られる。この中間データ１４２は、
データ交換部１４に入力される。データ交換部１４で
は、入力の画像データを出力のマスクデータとし、入力
のマスクデータを出力の画像データとして出力するデー
タ交換を行うので、ヌル画像データおよび入力の画像デ
ータから変換されたマスクデータの対１４３が出力され
る。この結果、画像がマスクに変換された出力が得られ
る。

【００５７】

【発明の効果】このように、本発明の画像処理装置によ
れば、マスク操作を行う場合に、３つの基本操作サブモ
ジュールの組合せにより様々なマスク操作機能を提供す
ることができるため、汎用のマスク操作機能を提供する
マスク操作モジュールの開発に当って、必要な機能毎に
サブモジュールを開発する必要がなく、３つの基本操作
サブモジュールだけが提供される。このため、開発コス
トを低減できる。また、システムに新しいマスク操作機
能の追加が要求された場合に、サブモジュールの組合せ
方法をモジュール構成部に指示するだけで、マスク操作
モジュールを新たに開発することなく、その機能を提供
することができ、仕様の変更が容易に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は本発明の一実施例にかかる画像処理装
置のマスク操作モジュールの構成を説明するブロック
図、

【図２】 図２は、本発明の実施例の変形例にかかる画
像処理装置のマスク操作モジュールの構成を説明するブ
ロック図、

【図３】 図３はマスクデータ置換部によるマスク操作
機能を説明する図、

【図４】 図４は画像データ置換部による処理機能を説
明する図、

【図５】 図５はデータ交換部によるマスク操作の機能
を説明する図、

【図６】 図６はポインタ操作を用いたマスクデータ置
換部による処理機能を説明する図、

【図７】 図７はマスク操作モジュールのヌルデータ付
加部の処理フローを示すフローチャート、

【図８】 図８はマスク操作モジュールにおけるヌルデ
ータ付加部を用いたモジュール構成部によるモジュール
構成処理の一例を説明するフローチャート、

【図９】 図９はマスクデータ置換モジュールの別の構
成例による処理機能の一例を説明する図、

【図１０】 図１０はマスクデータ削除モジュールを構
成するモジュール構成部の処理フローを示すフローチャ
ート、

【図１１】 図１１はモジュール構成部により構成され
たマスクデータ削除モジュールの構成および処理機能を
説明する図、

【図１２】 図１２は画像データマスク変換モジュール
を構成するモジュール構成部の処理フローを示すフロー
チャート、

【図１３】 図１３はモジュール構成部により構成され
た画像データマスク変換モジュールの構成を説明する
図、

【図１４】 図１４はモジュール構成部により構成され
た画像データマスク変換モジュールの処理機能を説明す
る図、

【図１５】 図１５は従来におけるマスク操作モジュー
ルの構成の一例を示すブロック図、

【図１６】 図１６はマスク操作モジュールを構成する
各サブモジュールの処理機能を説明する図である。

【符号の説明】

１１…マスク操作モジュール、１２…マスクデータ置換
部、１３…画像データ置換部、１４…データ交換部、１
５…モジュール構成部、１７…画像メモリ、１８…ホス
トアプリケーション、２１…マスク操作モジュール、２
６…ヌルデータ付加部、３１ａ，３２ａ，４１ａ，４２
ａ，５１ａ，５２ａ，６１ａ，１１３，１６１，２０１
…画像データ、３１ｂ，３２ｂ，４１ｂ，４２ｂ，５１
ａ，５２ｂ，６１ｂ，６１ｃ，１６２，２０２，３０２
…マスクデータ、５２，１１２，１４１，１６３，２０
３，３０１，３０３…画像データおよびマスクデータの
対、６１…データメモリ、６２〜６７…ポインタ、９１
…マスクデータ置換モジュール、１１０…マスクデータ
削除モジュール、１１１…ヌル画像データおよびヌルマ
スクデータの対、１３０…画像データマスク変換モジュ
ール、１３１…ヌル画像データおよびヌルマスクデータ
の対、１４２…中間データ、１４３…ヌル画像データお
よびマスクデータの対、１４９…ホストアプリケーショ
ン、１５０…画像メモリ、１５１…マスク操作モジュー
ル、１５２…マスク削除モジュール、１５３…マスク付
加モジュール、１５４…マスク置換モジュール、１５５
…画像データマスク化モジュール。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 マスク情報を画像データの対として記憶
   しマスク操作を行う機能を備えた画像処理装置におい
   て、 第１の画像データおよびマスクデータの対と、第２の画
   像データおよびマスクデータの対とを入力とし、第１の
   マスクデータが第２のマスクデータで置換された画像デ
   ータおよびマスクデータの対を出力として生成する機能
   を備えたマスクデータ置換部と、 第１の画像データおよびマスクデータの対と、第２の画
   像データおよびマスクデータの対とを入力とし、第１の
   画像データが第２の画像データで置換された画像データ
   およびマスクデータの対を出力として生成する機能を備
   えた画像データ置換部と、 画像データおよびマスクデータの対を入力とし、入力の
   画像データを出力のマスクデータとすると共に入力のマ
   スクデータを出力の画像データとした画像データおよび
   マスクデータの対を出力として生成する機能を備えたデ
   ータ交換部と、 前記マスクデータ置換部と画像データ置換部とデータ交
   換部の機能の組合せをアプリケーションが要求するマス
   ク操作の機能にしたがって構成するモジュール構成部と
   を備えることを特徴とする画像処理装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の画像処理装置におい
   て、更に、 入力の画像データの無い場合には画像データとしてヌル
   データを付加し、入力のマスクデータの無い場合にはマ
   スクデータとしてヌルデータを付加するヌルデータ付加
   部を備えることを特徴とする画像処理装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の画像処理装置におい
   て、 前記モジュール構成部は、マスクの削除を行うマスク操
   作のため、前記マスクデータ置換部の機能と、ヌル画像
   データおよびヌルマスクデータの対とを組合せて、マス
   ク削除モジュールを構成することを特徴とする画像処理
   装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の画像処理装置におい
   て、 前記モジュール構成部は、マスクの抽出を行うマスク操
   作のため、前記画像データ置換部の機能と、ヌル画像デ
   ータおよびヌルマスクデータの対とを組合せて、マスク
   抽出モジュールを構成することを特徴とする画像処理装
   置。
5. 【請求項５】 請求項１に記載の画像処理装置におい
   て、 前記モジュール構成部は、画像データをマスクに変換す
   るマスク操作のため、前記マスクデータ置換部の機能
   と、前記データ交換部の機能と、ヌル画像データおよび
   ヌルマスクデータの対とを組合せて、画像データマスク
   変換モジュールを構成することを特徴とする画像処理装
   置。
6. 【請求項６】 請求項１に記載の画像処理装置におい
   て、 前記モジュール構成部は、マスクを画像データに変換す
   るマスク操作のため、前記画像データ置換部の機能と、
   前記データ交換部の機能と、ヌル画像データおよびヌル
   マスクデータの対とを組合せて、マスク画像データ変換
   モジュールを構成することを特徴とする画像処理装置。