JPH0810153A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH0810153A
JPH0810153A JP14631194A JP14631194A JPH0810153A JP H0810153 A JPH0810153 A JP H0810153A JP 14631194 A JP14631194 A JP 14631194A JP 14631194 A JP14631194 A JP 14631194A JP H0810153 A JPH0810153 A JP H0810153A
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まさ代 宮野
Yumiko Hirata
由美子 平田
Toshiyuki Kosaka
俊幸 小坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新米・古米の米質に応じた炊飯ができる炊飯
器を提供することを目的としている。 【構成】 米質選択手段4に米質を設定すると、炊飯シ
ーケンス記憶手段5と追い炊きパターン設定手段6とが
この米質に応じた加熱パターンを炊飯制御手段7に伝達
し、炊飯制御手段7が加熱手段2を駆動するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に家庭で日常的に使
用される炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者の嗜好の多様化と高度化に
対応するためにマイクロコンピュ−タによって制御する
炊飯器が普及してきている。
【0003】図4は、従来のこの種の炊飯器が使用して
いる炊飯プログラムを示しているものである。まず最初
に、米に吸水させる前炊き工程を行う。続いて、フルパ
ワ−で沸騰するまで加熱し、その後は炊飯量に応じて加
熱電力を調節して沸騰維持を行う炊き上げ工程に入る。
最後に、一定時間の間に米に均一に吸水させ糊化させる
蒸らし工程を実行する。この蒸らし工程では、一定時
間、鍋底のご飯が焦げない程度の加熱電力で加熱を行う
追い炊きを複数回実行している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の炊飯器では、米質についての配慮がなされてい
ないものである。つまり米が新米であっても古米であっ
ても、同一炊飯シ−ケンスで炊飯工程を制御しているも
のである。このため従来の構成の炊飯器は、米質が変わ
るとご飯の硬さや香り等が変わり、一定の品質に炊き上
げることができないという課題を有しているものであ
る。
【0005】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決するもので、米質に応じた炊飯ができる炊
飯器を提供することを第一の目的としている。また前記
第一の目的に関連して、米質と炊飯量の両方に応じた炊
飯ができる炊飯器を提供することを第二の目的としてい
る。更に、特に少量炊飯に対応できる炊飯器を提供する
ことを第三の目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、米と水を入れる鍋と、前記
鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度
検知手段と、前記鍋に入れる米の米質を選択する米質選
択手段と、米質に応じた炊飯シ−ケンスを複数記憶して
いる炊飯シ−ケンス記憶手段と、前記米質選択手段から
の出力に対応して複数の追い炊きパタ−ンから所定のパ
タ−ンを設定する追い炊きパタ−ン設定手段と、前記米
質選択手段の出力と温度検知手段の出力を入力とし、炊
飯シーケンス記憶手段が記憶している炊飯シーケーンス
を使用して加熱手段を制御する炊飯制御手段とを備え、
追い炊き工程の加熱比率を米質に応じて変更した炊飯器
とするものである。
【0007】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、特に、追い炊き工程の加熱比率を炊飯量及び
米質に応じて変更した炊飯器とするものである。
【0008】また第三の目的を達成するための本発明の
第三の手段は、特に、所定の炊飯量以下の場合には米質
に係わらず追い炊き工程を一定の火力とした炊飯器とす
るものである。
【0009】
【作用】本発明の第一の手段は、使用者が米質選択手段
に炊飯に使用している米質を設定すると、この米質に適
した炊飯シ−ケンスが選択されて、蒸らし工程での追い
炊き火力を米質に応じたものにする炊飯器として作用す
る。
【0010】本発明の第二の手段は、米質及び炊飯量に
応じて追い炊き火力を変更した炊飯シ−ケンスによって
加熱手段を制御するもので、蒸らし工程での追い炊き火
力を米質と炊飯量の両方に応じたものとする炊飯器とし
て作用するものである。
【0011】本発明の第三の手段は、特に少量炊飯の場
合には、こげ・乾燥等の問題の発生を防ぐため、米質に
かかわらず一定の追い炊き火力で炊き上げる炊飯器とし
て作用するものである。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
は本実施例の炊飯器を示すブロック図である。1は米と
水を入れる鍋で、ヒータ等の加熱手段2によって加熱さ
れている。鍋1の底面には温度検知手段3を設けてお
り、この温度情報は加熱手段2を制御する炊飯制御手段
7に伝達している。4は使用者が炊飯に使用している米
の質を選択決定する米質選択手段で、米質選択手段4で
設定された米質の情報は炊飯シーケンス記憶手段5と追
い炊きパターン設定手段6に伝達される。
【0013】炊飯シ−ケンス記憶手段5は米質に応じた
炊飯シ−ケンスを複数記憶しており、前記米質選択手段
4に設定された米質の情報を情報を受けて、これに応じ
た炊飯シーケンスを炊飯制御手段7に伝達している。ま
た追い炊きパターン設定手段6は米質に応じた追い炊き
パターンを複数記憶しており、米質選択手段4に設定さ
れた米質の情報を情報を受けて、これに応じた追い炊き
パターンを炊飯制御手段7に伝達している。前記炊飯制
御手段7は、温度検知手段3と炊飯シーケンス記憶手段
5と追い炊きパターン設定手段6の情報を受けて、加熱
手段2の火力を制御しているものである。
【0014】図2は本実施例の炊飯器の構成を示す断面
図である。本体27には、着脱自在とした鍋1を設けて
いる。鍋1の底面には、温度に応じた抵抗を示す温度抵
抗素子からなる温度検知手段3を上下動自在に設けてい
る。また鍋1の側部には、炊飯蒸気の影響を避けて回路
基板26を配置している。回路基板26には、炊飯シ−
ケンス記憶手段5・炊飯制御手段7を含むマイクロコン
ピュ−タ等からなる制御装置を登載している。なお図示
していないが本体27の表面には、米質選択手段4を設
けているものである。
【0015】以下本実施例の動作を説明する。使用者が
米質選択手段4を操作して炊飯に使用している米質を選
択すると、炊飯シ−ケンス記憶手段5は例えば新米・古
米に応じた複数の加熱パターンから、選択された米質に
応じた炊飯シーケンスを決定して、炊飯制御手段7に伝
達する。同様に、追い炊きパターン設定手段6は記憶し
ている追い炊きパターンの中から、選択された米質に応
じた追い炊きパターンを決定して炊飯制御手段7に伝達
する。
【0016】図3は、炊飯制御手段7が炊飯シーケンス
記憶手段5と追い炊きパターン設定手段6に設定されて
いる炊飯パターンで加熱手段2を制御した結果を示して
いるものである。前炊き工程は、従来と同様、米に吸水
させるためある温度を一定時間維持する工程である。前
炊き工程に続いて、最高火力で沸騰まで加熱する炊き上
げ工程に入る。この炊き上げ工程では、鍋の温度上昇率
から判定した炊飯量に応じた火力で沸騰維持を行ってい
るものである。炊き上げ工程に続いて、米に均一に吸水
させ糊化させる蒸らし工程を実行する。
【0017】この蒸らし工程は本実施例では、米質に応
じたパターンの追い炊きを実行しているものである。つ
まり図3に実線で示しているように、新米の場合は余分
な水分の蒸発を促進するため、追い炊きを複数回実行し
ているものである。古米の場合は図3の点線に示してい
るように、デンプンの糊化を促進し古米臭を抑制するた
めに、追い炊き1の時間を長くしているものである。こ
のとき加熱手段2に加える電力は、温度検知手段3の検
知温度が図3に示すθとなるようにしているものであ
る。このθは、本実施例では117±3℃としているもので
ある。なお本実施例では、この加熱パターンを実現する
ために新米の場合は加熱手段2に印加する電力のデュー
ティ比つまり加熱比率を6/16に、古米の場合は7/16に設
定しているものである。
【0018】以上のように本実施例によれば、米質に適
した炊飯シ−ケンスで炊飯を行えるので、年間を通じて
ご飯の出来を一定の硬さとしかつ最も食味の良い炊飯が
実行できるものである。
【0019】なお本実施例ではこの蒸らし工程を米質に
応じたパターンとしているが、もちろん蒸らし工程を米
質と炊飯量の両方に応じたものとすれば、より食味を向
上した炊飯が実行できるものである。つまり前記したよ
うに、炊き上げ工程で鍋の温度上昇率から炊飯量を判定
しているため、この炊飯量の情報を蒸らし工程の追い炊
きパターンの設定に加えることは容易にできるものであ
る。
【0020】また炊飯量が2合以下の場合には、追い炊
きの火力が強いと焦げたり、乾燥しすぎたりするもので
ある。このため本実施例では2合以下の小量炊飯の場合
には、米質に係わり無く設定した一定の火力で炊飯する
ようにしているものである。
【0021】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、米と水を入れる
鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検
知する温度検知手段と、前記鍋に入れる米の米質を選択
する米質選択手段と、米質に応じた炊飯シ−ケンスを複
数記憶している炊飯シ−ケンス記憶手段と、前記米質選
択手段からの出力に対応して複数の追い炊きパタ−ンか
ら所定のパタ−ンを設定する追い炊きパタ−ン設定手段
と、前記米質選択手段の出力と温度検知手段の出力を入
力とし、炊飯シーケンス記憶手段が記憶している炊飯シ
ーケーンスを使用して加熱手段を制御する炊飯制御手段
とを備え、追い炊き工程の加熱比率を米質に応じて変更
した構成として、米質に応じた炊飯ができる炊飯器を実
現するものである。
【0022】また本発明の第二の手段は、特に、追い炊
き工程の加熱比率を炊飯量及び米質に応じて変更した構
成として、更に炊飯量が変わっても食味の良い炊飯がで
きる炊飯器を実現するものである。
【0023】更に本発明の第三の手段は、特に、所定の
炊飯量以下の場合には米質に係わらず追い炊き工程を一
定の火力とした構成として、炊飯量が小量であっても食
味の良い炊飯が実行できる炊飯器を実現するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である炊飯器を示すブロック図
【図2】同、炊飯器の構成を示す側断面図
【図3】同、炊飯温度と時間の関係を示す特性図
【図4】従来の炊飯器の炊飯温度と時間の関係を示す特
性図
【符号の説明】
1 鍋 2 加熱手段 3 温度検知手段 4 米質選択手段 5 炊飯シーケンス記憶手段 6 追い炊きパターン設定手段 7 炊飯制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米と水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する
    加熱手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段と、
    前記鍋に入れる米の米質を選択する米質選択手段と、米
    質に応じた炊飯シ−ケンスを複数記憶している炊飯シ−
    ケンス記憶手段と、前記米質選択手段からの出力に対応
    して複数の追い炊きパタ−ンから所定のパタ−ンを設定
    する追い炊きパタ−ン設定手段と、前記米質選択手段の
    出力と温度検知手段の出力を入力とし、炊飯シーケンス
    記憶手段が記憶している炊飯シーケーンスを使用して加
    熱手段を制御する炊飯制御手段とを備え、追い炊き工程
    の加熱比率を米質に応じて変更した炊飯器。
  2. 【請求項2】 追い炊き工程の加熱比率を炊飯量及び米
    質に応じて変更した請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 所定の炊飯量以下の場合には米質に係わ
    らず追い炊き工程を一定の火力とした請求項1記載の炊
    飯器。
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