JPH0810144Y2 - ドアロック装置 - Google Patents
ドアロック装置Info
- Publication number
- JPH0810144Y2 JPH0810144Y2 JP9284989U JP9284989U JPH0810144Y2 JP H0810144 Y2 JPH0810144 Y2 JP H0810144Y2 JP 9284989 U JP9284989 U JP 9284989U JP 9284989 U JP9284989 U JP 9284989U JP H0810144 Y2 JPH0810144 Y2 JP H0810144Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lock
- ratchet
- striker
- link
- hook
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、自動車のドアに用いられるロック装置に関
し、特にその解鍵機構に関する。
し、特にその解鍵機構に関する。
「従来技術およびその問題点」 ドアロック装置は、ドアと車両ボディのいずれか一方
にストライカを固定し、他方に、このストライカを把持
または解放するロック機構を設けてなっている。このロ
ック機構は一般に、ストライカを把持または解放するフ
ックと、このフックの回動を規制するラチェットとを有
し、ラチェットは、常時はフックをロック位置に保持す
る方向に回動付勢されている。このロックの解除は、ラ
チェットをこの付勢力に抗して回動させることによって
行なわれる。このラチェットのロック解除方向への回動
操作は、少なくともロック解除レバーの操作およびキー
ロータの回動操作によって可能である。
にストライカを固定し、他方に、このストライカを把持
または解放するロック機構を設けてなっている。このロ
ック機構は一般に、ストライカを把持または解放するフ
ックと、このフックの回動を規制するラチェットとを有
し、ラチェットは、常時はフックをロック位置に保持す
る方向に回動付勢されている。このロックの解除は、ラ
チェットをこの付勢力に抗して回動させることによって
行なわれる。このラチェットのロック解除方向への回動
操作は、少なくともロック解除レバーの操作およびキー
ロータの回動操作によって可能である。
そして、電磁ロック解除式では、往復駆動されるプラ
ンジャを有するソレノイドによってラチェットをロック
解除方向に回動させて、プランジャによりラチェットを
ロック解除位置に押圧変位させているが、ソレノイド式
のロック解除機構は、ソレノイド自体の作動音が大きい
等の不具合があった。
ンジャを有するソレノイドによってラチェットをロック
解除方向に回動させて、プランジャによりラチェットを
ロック解除位置に押圧変位させているが、ソレノイド式
のロック解除機構は、ソレノイド自体の作動音が大きい
等の不具合があった。
そこで、本出願人はこの欠点を解消するべく、モータ
アクチュエータの出力軸の回動力によってロック解除部
材(回転カム)を駆動し、ロック機構によるストライカ
の把持を解放するように構成したドアロック装置を提案
した(特願平1−43917号参照)。該ドアロック装置
は、ソレノイドに代えて小型で作動音の小さいモータア
クチュエータを使用している。
アクチュエータの出力軸の回動力によってロック解除部
材(回転カム)を駆動し、ロック機構によるストライカ
の把持を解放するように構成したドアロック装置を提案
した(特願平1−43917号参照)。該ドアロック装置
は、ソレノイドに代えて小型で作動音の小さいモータア
クチュエータを使用している。
ところで、該本出願人により提案されているドアロッ
ク装置は、ロック機構とモータアクチュエータとが一体
に構成されており、これは、車両スペースに余裕がある
場合には組付性が良いものの、スペース的に余裕がない
場合は、ロック機構とモータアクチュエータとが予め一
体になっていると、その組付け位置に制約が生じる。し
たがって、車両のスペースに余裕が無い場合でも、モー
タアクチュエータをロック機構に対して、臨機応変に組
付け得る構造が切望される。
ク装置は、ロック機構とモータアクチュエータとが一体
に構成されており、これは、車両スペースに余裕がある
場合には組付性が良いものの、スペース的に余裕がない
場合は、ロック機構とモータアクチュエータとが予め一
体になっていると、その組付け位置に制約が生じる。し
たがって、車両のスペースに余裕が無い場合でも、モー
タアクチュエータをロック機構に対して、臨機応変に組
付け得る構造が切望される。
「考案の目的」 本考案は、従来のドアロック装置についての以上の問
題意識に基づき、作動音を小さくしたロック解除機構で
ありながら、モータアクチュエータをロック機構に対し
て、その位置を自由に変位して組付け得るドアロック装
置を提供することを目的としている。
題意識に基づき、作動音を小さくしたロック解除機構で
ありながら、モータアクチュエータをロック機構に対し
て、その位置を自由に変位して組付け得るドアロック装
置を提供することを目的としている。
「考案の概要」 本考案は、モータアクチュエータおよび該アクチュエ
ータにて回動するロック解除部材をロック機構から離れ
た位置に配置した場合でも、ロック解除部材とロック機
構とをリンク部材で連結すれば、離れた位置からでもロ
ック機構を作動し得るということに着目してなされたも
のである。
ータにて回動するロック解除部材をロック機構から離れ
た位置に配置した場合でも、ロック解除部材とロック機
構とをリンク部材で連結すれば、離れた位置からでもロ
ック機構を作動し得るということに着目してなされたも
のである。
すなわち本考案は、ドアと車両ボディの一方と他方に
それぞれ固定したストライカとベース部材;このベース
部材に枢着した、該ストライカを把持解放するフック部
材と、このフック部材と係脱して該フック部材をストラ
イカ把持位置と解放位置に制御するラチェット部材とを
有するロック機構;このラチェット部材をフック部材と
の係合位置から非係合位置に動作させるロック解除レバ
ー;モータアクチュエータ;このモータアクチュエータ
によって回転駆動されるロック解除回動部材;このロッ
ク解除回動部材と上記ラチェット部材とを連係させるリ
ンク部材;及び、上記ロック解除回動部材がロック解除
方向に回動するときには上記リンク部材を介してラチェ
ット部材をストライカ解放位置に移動させ、ロック解除
回動部材がアンロック方向に回動するとき及び上記ロッ
ク解除レバーが操作されるときには該ロック解除回動部
材とロック解除レバーとの間の運動伝達をしない一方向
運動伝達機構を備えたことを特徴とする。
それぞれ固定したストライカとベース部材;このベース
部材に枢着した、該ストライカを把持解放するフック部
材と、このフック部材と係脱して該フック部材をストラ
イカ把持位置と解放位置に制御するラチェット部材とを
有するロック機構;このラチェット部材をフック部材と
の係合位置から非係合位置に動作させるロック解除レバ
ー;モータアクチュエータ;このモータアクチュエータ
によって回転駆動されるロック解除回動部材;このロッ
ク解除回動部材と上記ラチェット部材とを連係させるリ
ンク部材;及び、上記ロック解除回動部材がロック解除
方向に回動するときには上記リンク部材を介してラチェ
ット部材をストライカ解放位置に移動させ、ロック解除
回動部材がアンロック方向に回動するとき及び上記ロッ
ク解除レバーが操作されるときには該ロック解除回動部
材とロック解除レバーとの間の運動伝達をしない一方向
運動伝達機構を備えたことを特徴とする。
したがって、ロック機構のラチェット部材とフック部
位の係合動作によりストライカを把持したロック状態に
おいて、モータアクチュエータの駆動によってロック解
除回動部材がロック解除方向に回動されると、ロック解
除力がリンク部材を介してラチェット部材に伝達され
る。これにより、ラチェット部材がロック解除方向に移
動されてフック部材を外し、ロック機構によるロックを
解除するため、ストライカが解放されて、ドアが開放さ
れる。
位の係合動作によりストライカを把持したロック状態に
おいて、モータアクチュエータの駆動によってロック解
除回動部材がロック解除方向に回動されると、ロック解
除力がリンク部材を介してラチェット部材に伝達され
る。これにより、ラチェット部材がロック解除方向に移
動されてフック部材を外し、ロック機構によるロックを
解除するため、ストライカが解放されて、ドアが開放さ
れる。
ドアロック装置を車両に組付ける場合、モータアクチ
ュエータとロック解除回動部材は、ロック機構に対する
取付け位置に融通性を持つから、車両スペースを有効に
使うことが可能となる。
ュエータとロック解除回動部材は、ロック機構に対する
取付け位置に融通性を持つから、車両スペースを有効に
使うことが可能となる。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。第1図に
示すロック機構11を支持したベース12は、例えばドアに
固定され、ロック機構11によって把持または解放される
ストライカ13は、車両ボディ側に固定される。
示すロック機構11を支持したベース12は、例えばドアに
固定され、ロック機構11によって把持または解放される
ストライカ13は、車両ボディ側に固定される。
ベース12には、ストライカ進入溝14が形成され、この
ストライカ進入溝14の両側には、軸15、16によりフック
17とラチェット18がそれぞれの一端を枢着されている。
フック17は、ストライカ保持溝17aと、ロック係止部17b
を有する。これに対しラチェット18は、ロック係止部17
bと係脱するロック部18aを有し、このロック部18aとロ
ック係止部17bとが係合している状態では、ストライカ
保持溝17aにストライカ13が保持される。これがロック
状態である。
ストライカ進入溝14の両側には、軸15、16によりフック
17とラチェット18がそれぞれの一端を枢着されている。
フック17は、ストライカ保持溝17aと、ロック係止部17b
を有する。これに対しラチェット18は、ロック係止部17
bと係脱するロック部18aを有し、このロック部18aとロ
ック係止部17bとが係合している状態では、ストライカ
保持溝17aにストライカ13が保持される。これがロック
状態である。
フック17とラチェット18は、両者の間に張設した引張
ばね20により、ロック係止部17bがロック部18aに係合す
る方向に回動付勢されている。すなわちフック17はその
ロック係止部17bのロック部18aとの係合が外れると、引
張ばね20の力により、ストライカ保持溝17aからストラ
イカ13を解放する方向に回動する。以上は通常のロック
機構である。
ばね20により、ロック係止部17bがロック部18aに係合す
る方向に回動付勢されている。すなわちフック17はその
ロック係止部17bのロック部18aとの係合が外れると、引
張ばね20の力により、ストライカ保持溝17aからストラ
イカ13を解放する方向に回動する。以上は通常のロック
機構である。
第2図に示すように、上記ロック機構11とでドアロッ
ク装置38を構成するロック解除ユニット39は、ブラケッ
ト25が、ベース12と別体に該ベース12に隣接して設置さ
れており、このブラケット25にはケーシング30が設置さ
れている。ケーシング30の内方にはドリブンギヤ28が配
置されており、このドリブンギヤ28はギヤ面28aを有し
ている。ドリブンギヤ28には、回動中心孔28cを中心と
する円弧溝28bが形成されており、このギヤ28の周縁
に、円弧溝28bの周方向長さに対応する長さの上記ギヤ
面28aが形成されている。さらに、ブラケット25にはモ
ータアクチュエータ26が配設されており、このアクチュ
エータ26の出力軸26aに取り付けたピニオン27は、ドリ
ブンギヤ28のギヤ面28aと噛合する。
ク装置38を構成するロック解除ユニット39は、ブラケッ
ト25が、ベース12と別体に該ベース12に隣接して設置さ
れており、このブラケット25にはケーシング30が設置さ
れている。ケーシング30の内方にはドリブンギヤ28が配
置されており、このドリブンギヤ28はギヤ面28aを有し
ている。ドリブンギヤ28には、回動中心孔28cを中心と
する円弧溝28bが形成されており、このギヤ28の周縁
に、円弧溝28bの周方向長さに対応する長さの上記ギヤ
面28aが形成されている。さらに、ブラケット25にはモ
ータアクチュエータ26が配設されており、このアクチュ
エータ26の出力軸26aに取り付けたピニオン27は、ドリ
ブンギヤ28のギヤ面28aと噛合する。
さらに、ドリブンギヤ28の円弧溝28bは、ギヤ面28aと
対応するように形成されており、この円弧溝28bには、
リンク24の折曲した一端が挿入されている。円弧溝28b
の一端部には、リンク24の一端との衝撃を緩衝するスト
ッパゴム31が設けられている。
対応するように形成されており、この円弧溝28bには、
リンク24の折曲した一端が挿入されている。円弧溝28b
の一端部には、リンク24の一端との衝撃を緩衝するスト
ッパゴム31が設けられている。
ケーシング30には、ドリブンギヤ28に形成した円弧溝
28bに対応するように、円弧溝30aが形成されており、し
たがって、上記リンク24の折曲した一端は、このケーシ
ング30の円弧溝30aを貫通してドリブンギヤ28の円弧溝2
8bに挿入されている。ドリブンギヤ28は、図示しないリ
ターンスプリングにより、モータアクチュエータ26の通
電後は、回転以前の初期位置に復帰する。
28bに対応するように、円弧溝30aが形成されており、し
たがって、上記リンク24の折曲した一端は、このケーシ
ング30の円弧溝30aを貫通してドリブンギヤ28の円弧溝2
8bに挿入されている。ドリブンギヤ28は、図示しないリ
ターンスプリングにより、モータアクチュエータ26の通
電後は、回転以前の初期位置に復帰する。
一方、リンク24の折曲した他端は、ラチェット18の他
端に形成した孔に挿入され、回動自在に支持されてい
る。これにより、ロック解除ユニット39の動作はリンク
24を介してロック機構11に伝達され得る。
端に形成した孔に挿入され、回動自在に支持されてい
る。これにより、ロック解除ユニット39の動作はリンク
24を介してロック機構11に伝達され得る。
ラチェット18には、このリンク24取付部位のさらに図
中上方に、ロック解除レバー(図示せず)に連結された
リンク29の一端が回動自在に支持されている。このロッ
ク解除レバーの操作によりリンク29がラチェット18をロ
ック解除方向に回動する場合、この回動によって同方向
に移動されるリンク24はその一端が円弧溝28b内でいわ
ゆる空振りするため、ドリブンギヤ28に影響を与えな
い。
中上方に、ロック解除レバー(図示せず)に連結された
リンク29の一端が回動自在に支持されている。このロッ
ク解除レバーの操作によりリンク29がラチェット18をロ
ック解除方向に回動する場合、この回動によって同方向
に移動されるリンク24はその一端が円弧溝28b内でいわ
ゆる空振りするため、ドリブンギヤ28に影響を与えな
い。
上記構成の本ドアロック装置は従って、フック17のス
トライカ保持溝17a内にストライカ13が進入し、ロック
係止部17bがラチェット18のロック部18aと係合している
第2図のロック状態において、モータアクチュエータ26
を駆動すると、出力軸26a、ピニオン27を介してドリブ
ンギヤ28が同図の時計方向に回動する。
トライカ保持溝17a内にストライカ13が進入し、ロック
係止部17bがラチェット18のロック部18aと係合している
第2図のロック状態において、モータアクチュエータ26
を駆動すると、出力軸26a、ピニオン27を介してドリブ
ンギヤ28が同図の時計方向に回動する。
すると、円弧溝28bの一端部がやがてリンク24の折曲
した一端と接触してこれを牽引し始め、この他端がケー
シング30の円弧溝30aを摺接しながらリンク24を介し
て、ラチェット18を軸16を中心に、フック17と離れる方
向に回動する。
した一端と接触してこれを牽引し始め、この他端がケー
シング30の円弧溝30aを摺接しながらリンク24を介し
て、ラチェット18を軸16を中心に、フック17と離れる方
向に回動する。
ドリブンギヤ28が一定角度以上回転して、ラチェット
18のロック部18aとフック17のロック係止部17bの係合が
外れると、引張ばね20の付勢力によってフック17が時計
方向に回動し、ストライカ保持溝17aに保持していたス
トライカ13を解放する。これによりロックが解除され、
ドアが開く。
18のロック部18aとフック17のロック係止部17bの係合が
外れると、引張ばね20の付勢力によってフック17が時計
方向に回動し、ストライカ保持溝17aに保持していたス
トライカ13を解放する。これによりロックが解除され、
ドアが開く。
以上のロック解除動作は、通常押しボタンスイッチに
よる、予め定めた短時間のモータアクチュエータ26に対
する通電によって行なわれる。この通電が終了すると、
リターンスプリングの力によりドリブンギヤ28は初期位
置に復帰し、ラチェット18はロック位置に戻る。
よる、予め定めた短時間のモータアクチュエータ26に対
する通電によって行なわれる。この通電が終了すると、
リターンスプリングの力によりドリブンギヤ28は初期位
置に復帰し、ラチェット18はロック位置に戻る。
この状態において、開放されていたドアを閉めると、
ストライカ進入溝14から進入したストライカ13が、フッ
ク17のストライカ保持溝17aに進入する。するとストラ
イカ13に押されたフック17が軸15を中心に回動し、その
ロック係止部17bの背面がラチェット18を押してこれを
一旦ロック解除位置に回動させ、さらにストライカ13が
進入すると、ロック部18aとロック係止部17bが係合して
最初のロック状態に戻る。
ストライカ進入溝14から進入したストライカ13が、フッ
ク17のストライカ保持溝17aに進入する。するとストラ
イカ13に押されたフック17が軸15を中心に回動し、その
ロック係止部17bの背面がラチェット18を押してこれを
一旦ロック解除位置に回動させ、さらにストライカ13が
進入すると、ロック部18aとロック係止部17bが係合して
最初のロック状態に戻る。
上記ドアロック装置38の車両への組付け時、ロック機
構11とロック解除ユニット39とは別体にて構成されてい
るため、ロック機構11に対するロック解除ユニット39の
取付けをフレキシブルに行なうことができる。例えば車
両スペースにあまり余裕がない場合でも、ロック機構11
に対するロック解除ユニット39の位置を適宜変え、該ス
ペースに適合する形でドアロック装置38を組付けること
ができる。
構11とロック解除ユニット39とは別体にて構成されてい
るため、ロック機構11に対するロック解除ユニット39の
取付けをフレキシブルに行なうことができる。例えば車
両スペースにあまり余裕がない場合でも、ロック機構11
に対するロック解除ユニット39の位置を適宜変え、該ス
ペースに適合する形でドアロック装置38を組付けること
ができる。
なお、第3図に示すように、ケーシング30の円弧溝30
aの近傍にリンク抜け防止部材32を設置し、このリンク
抜け防止部材32にて、円弧溝30a内を摺動するリンク24
を摺動支持し、このリンク24が円弧溝30aから外れる不
具合を防止するように構成しても良い。
aの近傍にリンク抜け防止部材32を設置し、このリンク
抜け防止部材32にて、円弧溝30a内を摺動するリンク24
を摺動支持し、このリンク24が円弧溝30aから外れる不
具合を防止するように構成しても良い。
また、本実施例では、ロック解除レバーの操作により
ラチェット18をロック解除方向に回動する場合、リンク
24の移動がドリブンギヤ28側と干渉しないようにするた
め、ドリブンギヤ28に円弧溝28bを形成して所謂空振り
機構としていた。しかし、第4図に示すように、ラチェ
ット18の他端に長孔18bを形成して、リンク24をこの長
孔18aにて空振りするように構成しても良い。したがっ
て、リンク24の一端は、トリブンギヤ33に単に枢支され
るだけで良い。
ラチェット18をロック解除方向に回動する場合、リンク
24の移動がドリブンギヤ28側と干渉しないようにするた
め、ドリブンギヤ28に円弧溝28bを形成して所謂空振り
機構としていた。しかし、第4図に示すように、ラチェ
ット18の他端に長孔18bを形成して、リンク24をこの長
孔18aにて空振りするように構成しても良い。したがっ
て、リンク24の一端は、トリブンギヤ33に単に枢支され
るだけで良い。
さらに、第5図に示すように、ドリブンギヤ34に、一
端を円形の孔35aとしかつ他端をこの孔35aより幅狭の幅
狭部35bとした円弧溝35を形成し、またリンク24の一端
に、スナップ部材36を取り付け、このスナップ部材36を
孔35aから挿入して幅狭部35bに向け移動し、スナップ部
材36を、円弧溝35から外れることなくドリブンギヤ34に
摺動支持するように構成しても良い。したがって、ラチ
ェット18がロック解除レバーの操作により動作する場合
は、円弧溝35内をスナップ部材36が摺動することにより
リンク24の動作は空振りされる。
端を円形の孔35aとしかつ他端をこの孔35aより幅狭の幅
狭部35bとした円弧溝35を形成し、またリンク24の一端
に、スナップ部材36を取り付け、このスナップ部材36を
孔35aから挿入して幅狭部35bに向け移動し、スナップ部
材36を、円弧溝35から外れることなくドリブンギヤ34に
摺動支持するように構成しても良い。したがって、ラチ
ェット18がロック解除レバーの操作により動作する場合
は、円弧溝35内をスナップ部材36が摺動することにより
リンク24の動作は空振りされる。
「考案の効果」 以上のように本考案のドアロック装置によれば、電動
ロック解除系の駆動源をモータアクチュエータにしたこ
とにより、ソレノイドでロック解除する従来装置に比し
て作動音を小さくすることができる。また、モータアク
チュエータとロック解除回動部材とを何処に設置して
も、ラチェット部材とロック解除回動部材とをリンク部
材で連係させればロック解除動作が可能となるため、ベ
ース部材に対する電動ロック解除系の配置の自由度を高
めることができる。よって、例えば車両スペースにあま
り余裕がない場合でも、ベース部材に対する電動ロック
解除系の位置を適宜変え、このスペースに適応する形で
ドアロック装置を組付けることができ、これにより装置
の小型化が実現可能となる。
ロック解除系の駆動源をモータアクチュエータにしたこ
とにより、ソレノイドでロック解除する従来装置に比し
て作動音を小さくすることができる。また、モータアク
チュエータとロック解除回動部材とを何処に設置して
も、ラチェット部材とロック解除回動部材とをリンク部
材で連係させればロック解除動作が可能となるため、ベ
ース部材に対する電動ロック解除系の配置の自由度を高
めることができる。よって、例えば車両スペースにあま
り余裕がない場合でも、ベース部材に対する電動ロック
解除系の位置を適宜変え、このスペースに適応する形で
ドアロック装置を組付けることができ、これにより装置
の小型化が実現可能となる。
第1図は本考案を適用したドアロック装置のロック機構
を示す斜視図、第2図はその要部を示す斜視図、第3図
は、リンク抜け防止部材を設置したケーシングを示す斜
視図、第4図は、空振り用の溝(長孔)をラチェット側
に形成した場合の要部を示す図、第5図は、リンク一端
のスナップ部材を摺動自在に嵌合する円弧溝を形成した
ドリブンギヤを示す斜視図である。 11……ロック機構、12……ベース(ベース部材)、13…
…ストライカ、17……フック(フック部材)、18……ラ
チェット(ラチェット部材)、18b……長孔(摺動
溝)、24……リンク部材、25……ブラケット、26……モ
ータアクチュエータ、26a……出力軸(出力部材)、28,
33,34……ドリブンギヤ(ロック解除部材)、28b,35…
…円弧溝、38……ドアロック装置、39……ロック解除ユ
ニット。
を示す斜視図、第2図はその要部を示す斜視図、第3図
は、リンク抜け防止部材を設置したケーシングを示す斜
視図、第4図は、空振り用の溝(長孔)をラチェット側
に形成した場合の要部を示す図、第5図は、リンク一端
のスナップ部材を摺動自在に嵌合する円弧溝を形成した
ドリブンギヤを示す斜視図である。 11……ロック機構、12……ベース(ベース部材)、13…
…ストライカ、17……フック(フック部材)、18……ラ
チェット(ラチェット部材)、18b……長孔(摺動
溝)、24……リンク部材、25……ブラケット、26……モ
ータアクチュエータ、26a……出力軸(出力部材)、28,
33,34……ドリブンギヤ(ロック解除部材)、28b,35…
…円弧溝、38……ドアロック装置、39……ロック解除ユ
ニット。
Claims (3)
- 【請求項1】ドアと車両ボディの一方と他方にそれぞれ
固定したストライカとベース部材; このベース部材に枢着した、該ストライカを把持解放す
るフック部材と、このフック部材と係脱して該フック部
材をストライカ把持位置と解放位置に制御するラチェッ
ト部材とを有するロック機構; このラチェット部材をフック部材との係合位置から非係
合位置に動作させるロック解除レバー; モータアクチュエータ; このモータアクチュエータによって回転駆動されるロッ
ク解除回動部材; このロック解除回動部材と上記ラチェット部材とを連係
させるリンク部材;及び、 上記ロック解除回動部材がロック解除方向に回動すると
きには上記リンク部材を介してラチェット部材をストラ
イカ解放位置に移動させ、ロック解除回動部材がアンロ
ック方向に回動するとき及び上記ロック解除レバーが操
作されるときには該ロック解除回動部材とロック解除レ
バーとの間の運動伝達をしない一方向運動伝達機構; を備えたことを特徴とするドアロック装置。 - 【請求項2】請求項1において、一方向運動伝達機構
は、ロック解除回動部材に形成され上記リンク部材の一
端部を相対移動自在に挿入した円弧溝と、リンク部材の
他端部をラチェット部材に枢着した枢着部とによって構
成されているドアロック装置。 - 【請求項3】請求項1において、一方向運動伝達機構
は、ラチェット部材に形成され上記リンク部材の一端部
を相対移動自在に挿入した摺動溝と、リンク部材の他端
部をロック解除回動部材に枢着した枢着部とによって構
成されているドアロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9284989U JPH0810144Y2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | ドアロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9284989U JPH0810144Y2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | ドアロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0331665U JPH0331665U (ja) | 1991-03-27 |
JPH0810144Y2 true JPH0810144Y2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=31642258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9284989U Expired - Lifetime JPH0810144Y2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | ドアロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810144Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2556008B2 (ja) * | 1986-06-03 | 1996-11-20 | アイシン精機株式会社 | 自動車用盗難防止装置 |
JPS63315782A (ja) * | 1987-06-16 | 1988-12-23 | ジェコ−株式会社 | 車両用アクチュエ−タ |
-
1989
- 1989-08-07 JP JP9284989U patent/JPH0810144Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0331665U (ja) | 1991-03-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |