JPH08101244A - 送電線故障点標定方法 - Google Patents

送電線故障点標定方法

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JPH08101244A
JPH08101244A JP23527794A JP23527794A JPH08101244A JP H08101244 A JPH08101244 A JP H08101244A JP 23527794 A JP23527794 A JP 23527794A JP 23527794 A JP23527794 A JP 23527794A JP H08101244 A JPH08101244 A JP H08101244A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】故障点インピーダンスを純抵抗とみなすことな
く、両端から電圧、電流を計測することにより故障点を
標定がきる送電線故障点標定方法の提供する。 【構成】送電線の両端における相電圧・電流及び送電線
単位長さ当りのインピーダンスZから下記式を適用し
て、送電線路長dの2端子系単回線送電線における一側
端子より故障点までの距離xを求める。 1 は一側端子での相電圧ベクトル、I1 は一側端子で
の相電流ベクトル、V 2 は他側端子での相電圧ベクト
ル、I2 は他側端子での相電流ベクトルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2端子系単回線送電線
における故障点の標定方法に関する。ここに、「単回線
送電線」とは、当初から単回線として設定されたもので
もよく、並行2回線送電線の一方が故障して単回線運用
されているものであってもよい。
【0002】
【従来の技術】変電所間の送電線は、建造物内で保管管
理されている変電所等と比較して、外部に起因する故障
(雷撃による絶縁破壊、あるいは鳥や樹木の接触等)が
不可避である。故障発生時には、速やかに故障点探索作
業に入る必要があるが、特に山間部における故障点探索
は非常に困難な場合がある。
【0003】そこで、故障点の位置、範囲を予め計算で
特定(標定)しておけば、その範囲内で故障点を探索す
ればよく、作業の効率化につながる。単回線送電線で
は、標定演算そのものは、従来からのインピーダンス方
式(無効電力演算形)が用いられる。前記インピーダン
ス方式を、2端子系単回線送電線を例にとって説明す
る。図3に示す距離dの2端子系単回線送電線回路を考
える。端子T1 の相電圧をV1、端子T1 の相電流をI
1 、端子T2 の相電圧をV2 、端子T2 の相電流I2
する。そして、端子T1 より距離xの地点で故障が生じ
ているものとし、故障点の相電圧をVf 、故障点から流
出している相電流をIf とする。このとき、送電線の単
位長さ当りのインピーダンスをZとして、キルヒホッフ
の法則から下記(1) 、(2) 式が成立する。なお、この明
細書において、表記V,Iはそれぞれベクトル
【0004】
【外1】
【0005】を表すものとする。また、表記Zは行列
【0006】
【外2】
【0007】を表すものとする。 Vf =V1 −xZI1 …(1) If =I1 +I2 …(2) (1) 、(2) 式より下記(3) 式が得られる。 <Vf ,If >=<V1 −xZI1 ,I1 +I2 > =<V1 ,I1 +I2 >−x<ZI1 ,I1 +I2 > …(3) ここに、< ,>はベクトルの内積を示す。
【0008】一般に、故障点のインピーダンスは抵抗分
と考えてよく、(3) 式の左辺は実数となる。このこと
は、下記(4) 式で表現できる。ただし、Im は複素数の
虚数部を示す。 Im <Vf ,If >=0 …(4) (4) 式の左辺は故障点での無効電力を表しており、故障
点インピーダンスが抵抗分と考えると、これが零となる
のは当然の帰結である。(4) 式の結果を(3) 式に適用す
ると、故障点までの距離を求める標定演算式として下記
(5) 式が得られることになる。
【0009】
【数4】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、インピ
ーダンス方式による故障点の標定は、故障点インピーダ
ンスを抵抗分のみと考えて(5) 式の標定演算式を導いて
いる。しかしながら、実際には故障点インピーダンスは
純抵抗ではないから、いつも(5) 式の標定演算式を使え
るとは限らない。
【0011】その理由は、例えばある鉄塔のアースがと
れないとき、架空地線を経由して隣の鉄塔のアースを利
用することがあるが、このとき架空地線のインダクタン
ス分のため、故障点インピーダンスは純抵抗にならなく
なるからである。本発明は、前記技術的課題に鑑みなさ
れたもので、故障点インピーダンスを純抵抗とみなすこ
となく、両端から電圧、電流及びインピーダンスを計測
することにより故障点を標定することがきる送電線故障
点標定方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
2端子系単回線送電線における故障点を、送電線の両端
における測定電圧、測定電流及び送電線のインピーダン
スに基づいて標定する方法において、下記式を適用し
て、故障点の標定をすることを特徴とする。
【0013】
【数5】
【0014】ただし、V1 は一側端子での相電圧ベクト
ル、I1 は一側端子での相電流ベクトル、V2 は他側端
子での相電圧ベクトル、I2 は他側端子での相電流ベク
トル、d は送電線路長、Zは送電線単位長さ当りのイ
ンピーダンス行列、xは一側端子より故障点までの距
離、< , >はベクトルの内積、‖ ‖はユークリッ
ドノルムである。
【0015】請求項2記載の発明は、2端子系単回線送
電線における故障点を、送電線の両端における測定電
圧、測定電流及び送電線のインピーダンスに基づいて標
定する方法において、下記式を適用して、故障点の標定
をすることを特徴とする。
【0016】
【数6】
【0017】ただし、V1ij (i≠j)は一側端子での
a,b,cの3相のいずれかの線間電圧ベクトル、I
1ij (i≠j)は一側端子でのa,b,cの3相のいず
れかの線間電流ベクトル、V2ij (i≠j)は他側端子
でのa,b,cの3相のいずれかの線間電圧ベクトル、
2ij (i≠j)は他側端子でのa,b,cの3相のい
ずれかの線間電流ベクトル、z1 は正相インピーダンス
である。
【0018】請求項3記載の発明は、2端子系単回線送
電線における故障点を、送電線の両端における測定電
圧、測定電流及び送電線のインピーダンスに基づいて標
定する方法において、下記式を適用して、故障点の標定
をすることを特徴とする。
【0019】
【数7】
【0020】ただし、V10は一側端子での零相電圧、I
10は一側端子での零相電流、V20は他側端子での零相電
圧、I20は他側端子での零相電流、z0 は零相インピー
ダンスである。
【0021】
【作用】図1を参照しながら説明する。図1は本発明の
適用対象である2端子系単回線送電線回路を示してい
る。図1に示すように、端子Aと端子Bとの間に送電線
Lが接続され、各端子A,Bには、それぞれ、電源G
1,G2が接続されている。 V1 :端子Aでの相電圧ベクトル I1 :端子Aでの相電流ベクトル V2 :端子Bでの相電圧ベクトル I2 :端子Bでの相電流ベクトル d :送電線路長 F :故障点 x :端子Aより故障点Fまでの距離 とする。xは未知の値である。
【0022】このとき、キルヒホッフの法則により、端
子Aから故障点Fまでの電圧と、端子Bから故障点Fま
での電圧とは等しい。したがって、下記(6) 式が成立す
る。 V1 −xZI1 =V2 −(d−x)ZI2 …(6) ここに、Zは送電線単位長さ当りのインピーダンス行列
である。(6) 式より V1 −xZI1 =V2 −dZI2 +xZI2 1 −(V2 −dZI2 )=xZ(I1 +I2 ) …(7) が得られる。
【0023】(7) 式の左辺とZ(I1 +I2 )との内積
をとり、(7) 式の右辺とZ(I1 +I2 )との内積をと
り、この両者を等しいとおくと、 <V1 −(V2 −dZI2 ),Z(I1 +I2 )> =<xZ(I1 +I2 ),Z(I1 +I2 )> …(8) となり、この(8) 式より、下記の(9) 式が得られる。
【0024】 <V1 −(V2 −dZI2 ),Z(I1 +I2 )> =x‖Z(I1 +I2 )‖2 …(9) なお、本明細書において、ベクトルA(a1,2,3
とベクトルB(b1, 2,3 )とは、<A,B>=a1
1 * +a2 2 * +a3 3 * を意味し、ユークリド
ノルムとは、‖A‖=a1 1 * +a2 2 * +a3
3 * を意味する。ただし、*は複素共役である。
【0025】したがって、(9) 式より
【0026】
【数8】
【0027】として、端子Aより故障点Fまでの距離x
を求めることができる。また、
【0028】
【外3】
【0029】として、前記(7) 式をa相、b相、c相に
ついて分解すると、 a相: V1a−{V2a−d(zs 2a+zm 2b+zm 2c)} =x{zs (I1a+I2a)+zm (I1b+I2b)+zm (I1c+I2c)} …(10) b相: V1b−{V2b−d(zs 2b+zm 2c+zm 2a)} =x{zs (I1b+I2b)+zm (I1c+I2c)+zm (I1a+I2a)} …(11) c相: V1c−{V2c−d(zs 2c+zm 2a+zm 2b)} =x{zs (I1c+I2c)+zm (I1a+I2a)+zm (I1b+I2b)} …(12) (10)式と(11)式との差をとってa相とb相との線間電圧
を求めると、下記(13)式となる。
【0030】 (V1a−V1b)−{(V2a−V2b)−d(zs −zm )(I2a−I2b)} =x(zs −zm ){(I1a−I1b)+(I2a−I2b)} …(13) ここで、zs −zm =z1 (正相インピーダンス) V1a−V1b=V1ab2a−V2b=V2ab1a−I1b=I1ab2a−I2b=I2ab と表されるものである。
【0031】したがって、(13)式は下記(14)式となる。 V1ab −(V2ab −dz1 2ab )=xz1 (I1ab +I2ab ) …(14) その結果、
【0032】
【数9】
【0033】となり、a相−b相間で短絡が発生した場
合の端子Aから故障点Fまでの距離xを求めることがで
きる。(11)式と(12)式との差をとってb相とc相との線
間電圧を求めると、下記(15)式となる。 (V1b−V1c)−{(V2b−V2c)−d(zs −zm )(I2b−I2c)} =x(zs −zm ){(I1b−I1c)+(I2b−I2c)} …(15) ここで、V1b−V1c=V1bc2b−V2c=V2bc1b−I1c=I1bc2b−I2c=I2bc と表されるものである。
【0034】したがって、(15)式は下記(16)式となる。 V1bc −(V2bc −dz1 2bc )=xz1 (I1bc +I2bc ) …(16) その結果、
【0035】
【数10】
【0036】となり、b相−c相間で短絡が発生した場
合の端子Aから故障点Fまでの距離xを求めることがで
きる。(12)式と(10)式との差をとってc相とa相との線
間電圧を求めると、下記(17)式となる。 (V1c−V1a)−{(V2c−V2a)−d(zs −zm )(I2c−I2a)} =x(zs −zm ){(I1c−I1a)+(I2c−I2a)} …(15) ここで、V1c−V1a=V1ca2c−V2a=V2ca1c−I1a=I1ca2c−I2a=I2ca と表されるものである。
【0037】したがって、(15)式は下記(16)式となる。 V1ca −(V2ca −dz1 2ca )=xz1 (I1ca +I2ca ) …(16) その結果、
【0038】
【数11】
【0039】となり、c相−a相間で短絡が発生した場
合の端子Aから故障点Fまでの距離xを求めることがで
きる。また、零相に関しては(10)式、(11)式及び(12)式
の和をとると、下記(17)式となる。 (V1a+V1b+V1c) −{(V2a+V2b+V2c)−d(zs +2zm )(I2a+I2b+I2c)} =x(zs +2zm ){(I1a+I1b+I1c)+(I2a+I2b+I2c)}…(17) ここで、zs +2zm =z0 (零相インピーダンス) V1a+V1b+V1c=V102a+V2b+V2c=V201a+I1b+I1c=I102a+I2b+I2c=I20 と表されるものである。
【0040】したがって、(17)式は下記(18)式となる。 V10−(V20−dz0 20)=xz0 (I10+I20) …(19) その結果、
【0041】
【数12】
【0042】となり、地絡が発生した場合の端子Aから
故障点Fまでの距離xを求めることができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明に係る送電線故障点標定方法を
添付図面に基づいて詳細に説明する。図2は一般的な2
端子系単回線送電線、及び本発明に係る送電線故障点標
定方法に適用される故障点算定装置を示す図であり、2
端子系単回線送電線(以下、「2端子系」と略称す
る。)Lは、端子A側に電源Gを配置し、端子B側に負
荷LBを配置している。故障点算定装置1は、端子A側
に配置されている。なお、負荷LBに代えて、電源を配
置してもよい。
【0044】前記2端子系Lには、端子A側における回
線Lのa相、b相及びc相に接続される変流器CT1
a,1b,1cと、端子A側の母線に接続され、線間電
圧を検出する計器用変圧器2とが接続されている。故障
点算定装置1には、進相器3、補助変圧器4、サンプル
ホールド回路5、A/D変換器6、受信器12、データ
メモリ7、故障検出部8、インピーダンスメモリ11、
演算部9及び表示部10が備えられている。
【0045】補助変圧器4は、進相器3を通じて読み取
った各相電圧・電流、零相電圧・電流、正相電圧・電
流、逆相電圧・電流を所定レベルの電圧信号、電流信号
に変換する。サンプルホールド回路5は、補助トランス
4で変換された電圧信号、電流信号を所定電気角(例え
ば30度)毎にサンプリングする。
【0046】受信器12は、端子Bにおける測定値のデ
ータを無線、光等を通して受信する。データメモリ7
は、A/D変換器6により変換されたディジタル値、及
び受信器12を通して読み取った端子Bにおける測定値
のディジタル値を格納する。故障検出部8は、例えば2
7リレーや64リレーにより構成され、前記ディジタル
値に基づいて短絡故障または地絡故障を検出する。
【0047】インピーダンスメモリ11は、正相インピ
ーダンスz1 の値、零相インピーダンスz0 の値等を定
数として格納している。演算部9は、故障検出部8から
の故障点算出指令信号に応じて、インピーダンスメモリ
11に格納している各インピーダンスと、データメモリ
7に格納されている各相電圧・電流、零相電圧・電流を
要素として下記(A) 式また下記(B) 式等の演算を行って
端子Aから故障点までの距離xを算出する。
【0048】
【数13】
【0049】
【数14】
【0050】表示部10は、演算部9により算出された
故障点の情報を表示する。また、端子Bには、端子B側
における回線Lのa相、b相、c相に接続される変流器
CT14a,14b,14cと、端子B側の母線に接続
され、線間電圧を検出する計器用変圧器15と、変流器
CT14a,14b,14c、計器用変圧器15により
測定された各相の電圧・電流に基づいて、零相電圧・電
流、正相電圧・電流、逆相電圧・電流を検出し、検出さ
れたデータを無線、光等を通して送信する送信器13と
が設けられている。
【0051】送信器13には、零相電圧・電流、正相電
圧・電流、逆相電圧・電流を検出する進相器、データを
ディジタル変換するためのサンプルホールド回路、A/
D変換器が内蔵されている。このサンプルホールド回路
及び故障点算出装置1のサンプルホールド回路5の間に
は、演算誤差を発生させないようサンプリング同期が採
られている。
【0052】前記故障点算定装置1の動作は次の通りで
ある。故障検出部8が短絡故障を検出すると、演算部9
に故障点標定動作を開始させる。演算部9は、データメ
モリ7に格納されている故障検出相(ab間とする)に
対応する電流、電圧データを取り出す。演算部9は、前
記各データを取り込み、端子Aの線間電圧V1ab 、端子
Aの線間電流I1ab 、端子Bの線間電圧V2ab 、端子B
の線間電流I2ab を検出する。
【0053】そして、V1ab 、I1ab 、V2ab 、I2ab
を前記(A) 式に代入して、短絡故障が発生した場合の端
子Aから故障点までの距離xを計算する。また、故障検
出部8にて地絡故障が検出されると、演算部は、端子A
の零相電圧V10、端子Aの零相電流I10、端子Bの零相
電圧V20、端子Bの零相電流I20を検出し、このV10
10、V20、I20を前記(B) 式に代入して、地絡故障が
発生した場合の端子Aから故障点までの距離xを算出す
る。
【0054】このように、本発明に係る送電線故障点標
定方法によると、従来のインピーダンス方式のように、
故障点インピーダンスを純抵抗とみなすことなく、両端
から電圧、電流及びインピーダンスを計測することによ
り故障点を標定することがきる。ところで、前記送信器
13、受信器12間のデータの伝送にあたっては、高
速、高信頼性が要求される。したがって、データ伝送方
式として、例えばPCM伝送方式を用い、通信路も大容
量のものを用いることが好ましい。特に、端子Aと端子
Bとのサンプリング同期を正確にとらなければ、演算結
果に誤差が生じるので、データ伝送中に生じるサンプリ
ング時間差を正確に測定し補正する技術を採用すること
が好ましい。
【0055】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の範囲内で多くの修正及び変更を加
え得ることは勿論である。例えば、端子A,Bにそれぞ
れ送信器を設置してデータの伝送をさせ、端子Aからも
端子Bからも離れた場所に受信器12を含む故障点算定
装置1を設置してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、本発明に係る送電線故障点標定方法によると、
故障点インピーダンスを純抵抗とみなすことなく、両端
から電圧、電流及びインピーダンスを計測することによ
り故障点を標定することがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための、2端子系単回
線送電線の等価回路図である。
【図2】本発明に係る送電線故障点標定方法に適用され
る故障点算定装置を示す図である。
【図3】従来のインピーダンス方式の原理を説明するた
めの、2端子系単回線送電線の等価回路図である。
【符号の説明】
1 故障点算定装置 9 演算部 L 2端子系単回線送電線 A,B 端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2端子系単回線送電線における故障点を、
    送電線の両端における測定電圧、測定電流及び送電線の
    インピーダンスに基づいて標定する方法において、 下記式を適用して、故障点の標定をすることを特徴とす
    る送電線故障標定方法。 【数1】 (ただし、x :一側端子より故障点までの距離 V1 :一側端子での相電圧ベクトル I1 :一側端子での相電流ベクトル V2 :他側端子での相電圧ベクトル I2 :他側端子での相電流ベクトル d :送電線路長 Z :送電線単位長さ当りのインピーダンス行列 < , >:ベクトルの内積 ‖ ‖:ユークリッドノルム である。)
  2. 【請求項2】2端子系単回線送電線における故障点を、
    送電線の両端における測定電圧、測定電流及び送電線の
    インピーダンスに基づいて標定する方法において、 下記式を適用して、故障点の標定をすることを特徴とす
    る送電線故障標定方法。 【数2】 (ただし、x :一側端子より故障点までの距離 V1ij (i≠j):一側端子でのa,b,cの3相のい
    ずれかの線間電圧ベクトル I1ij (i≠j):一側端子でのa,b,cの3相のい
    ずれかの線間電流ベクトル V2ij (i≠j):他側端子でのa,b,cの3相のい
    ずれかの線間電圧ベクトル I2ij (i≠j):他側端子でのa,b,cの3相のい
    ずれかの線間電流ベクトル d :送電線路長 z1 :正相インピーダンス である。)
  3. 【請求項3】2端子系単回線送電線における故障点を、
    送電線の両端における測定電圧、測定電流及び送電線の
    インピーダンスに基づいて標定する方法において、 下記式を適用して、故障点の標定をすることを特徴とす
    る送電線故障標定方法。 【数3】 (ただし、x :一側端子より故障点までの距離 V10:一側端子での零相電圧 I10:一側端子での零相電流 V20:他側端子での零相電圧 I20:他側端子での零相電流 d :送電線路長 z0 :零相インピーダンス である。)
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