JPH08100789A - スケール付着防止用ポンプ羽根車 - Google Patents

スケール付着防止用ポンプ羽根車

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Publication number
JPH08100789A
JPH08100789A JP23996294A JP23996294A JPH08100789A JP H08100789 A JPH08100789 A JP H08100789A JP 23996294 A JP23996294 A JP 23996294A JP 23996294 A JP23996294 A JP 23996294A JP H08100789 A JPH08100789 A JP H08100789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scale
impeller
pump impeller
sticking
pump
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP23996294A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Yae
茂樹 八重
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH08100789A publication Critical patent/JPH08100789A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ運転中の動力費を節減でき、長期
間安定的に運転できる。 【構成】 ポンプ羽根車にクロムメッキを施せば、クロ
ムと、スケールの主成分であるマグネタイトFe3 4
やヘマタイトFe2 3 との電位が略同じであり、電位
差がなくて、電気化学的付着(電解質付着)が起こらな
い。しかしクロムメッキは、水素の吸収が著しいので、
水素脆化の問題があり、母材の疲労強度を低下させて好
ましくない。この点、本発明のスケール付着防止用羽根
車は、ポンプ羽根車のうち高い応力がかかる部位に当た
る端部(羽根車外周部)Aやコーナ部(羽根車マウス
部)Bを避けてスケールの付着し易いシュラウド2面に
クロム(Cr)メッキが施されており、ポンプ羽根車の
疲労強度に影響を与えずにスケールの付着が防止され、
スケール付着による流体摩擦損失の増加に起因した動力
の増加が抑制されて、動力費が著しく節減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラ給水ポンプ等の
スケールが付着し易いポンプのスケール付着防止用ポン
プ羽根車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】常温では金属に殆ど影響を与えない化学
的因子も、火力発電所のような高温の環境下では、激し
い腐蝕性を示し、スケールを生成して、材料を劣化させ
る原因になる。特に酸素O2 は、高温で鋼と反応して、
スケールを生成する。この酸化は、金属表面の温度が高
くなる従って増大する。
【0003】このため、高圧給水加熱器やボイラに連な
るボイラ給水ポンプのポンプ羽根車には、循環したスケ
ールが付着し易い。この付着スケールは、マグネタイト
Fe3 4 やヘマタイトFe2 3 などの明灰色または
黒色をした鉄酸化物で、主としてスケールの外層に生成
する。図3は、両吸込型ポンプ羽根車(ボス1と、同ボ
ス1を挟んでその両側に形成した2枚のシュラウド2
と、同各シュラウド2とボス1とを一体的に連結する羽
根3とよりなる両吸込型ポンプ羽根車)へのスケールの
付着状態を示し、図4は、片吸込型ポンプ羽根車(ボス
1と、同ボス1に一体的に連結した一方のシュラウド2
と、同シュラウド2に羽根3を介して一体的に連結した
他方のシュラウド2とよりなる片吸込型ポンプ羽根車)
へのスケールの付着状態を示しており、スケールは、ポ
ンプ羽根車のシュラウド2面に波紋状に付着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図3、図4に示す
ポンプ羽根車では、マグネタイトFe3 4 やヘマタイ
トFe2 3 などの鉄酸化物がシュラウド2面に付着
し、成長して、ハードスケールになり、流体摩擦損失を
増大させて、ポンプ運転中に動力増加(モータ電流値、
タービンの蒸気消費量の増加)になる。
【0005】またポンプ羽根車にアンバランスを生じ、
振動を増加させて、運転に支障を来すという問題があっ
た。本発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり、
その目的とする処は、ポンプ運転中の動力費を節減で
き、長期間安定的に運転できるスケール付着防止用羽
根車を提供しようとする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、ボイラ給水ポンプ等のスケールが付着
し易いポンプにおいて、ポンプ羽根車のうち高い応力が
かかる部位に当たる端部やコーナ部を避けたシュラウド
面にクロムメッキを施している。
【0007】
【作用】ポンプ羽根車にクロムメッキを施せば、クロム
と、スケールの主成分であるマグネタイトFe3 4
ヘマタイトFe2 3 との電位が略同じであり、電位差
がなくて、電気化学的付着(電解質付着)が起こらな
い。しかしクロムメッキは、水素の吸収が著しいので、
水素脆化の問題があり、母材の疲労強度を低下させて好
ましくない。この点、本発明のスケール付着防止用羽根
車は、ポンプ羽根車のうち高い応力がかかる部位に当た
る端部(羽根車外周部)やコーナ部(羽根車マウス部)
を避けてスケールの付着し易いシュラウド面にクロム
(Cr)メッキが施されており、ポンプ羽根車の疲労強
度に影響を与えずにスケールの付着が防止され、スケー
ル付着による流体摩擦損失の増加に起因した動力の増加
が抑制されて、動力費が著しく節減される。
【0008】
【実施例】次に本発明のスケール付着防止用ポンプ羽根
車を図1、図2に示す実施例により説明すると、図1
は、両吸込型ポンプ羽根車を示しており、ボス1と、同
ボス1を挟んでその両側に形成した2枚のシュラウド2
と、同各シュラウド2とボス1とを一体的に連結する羽
根3とにより構成されている。
【0009】同両吸込型ポンプ羽根車の小径側の先端部
は、マスウ4と呼ばれ、遠心力に抗するように肉厚に形
成されている。またAが高い応力がかかる部位に当たる
端部(羽根車外周部)、Bが同様に高い応力がかかる部
位に当たるコーナ部(羽根車マウス部)で、これらの端
部(羽根車外周部)A及びコーナ部(羽根車マウス部)
Bを避けたシュラウド2面にクロム(Cr)メッキが施
されている。
【0010】図2は、片吸込型ポンプ羽根車を示してお
り、ボス1と、同ボス1に一体的に連結した一方のシュ
ラウド2と、同シュラウド2に羽根3を介して一体的に
連結した他方のシュラウド2とにより構成されている。
この片吸込型ポンプ羽根車でも、図1の場合と同様に端
部(羽根車外周部)及びコーナ部(羽根車マウス部)を
避けたシュラウド2面にクロム(Cr)メッキが施され
ている。
【0011】次に前記図1、図2に示すスケール付着防
止用ポンプ羽根車の作用を具体的に説明する。ポンプ羽
根車にクロムメッキを施せば、クロムと、スケールの主
成分であるマグネタイトFe3 4 やヘマタイトFe2
3 との電位が略同じであり、電位差がなくて、電気化
学的付着(電解質付着)が起こらない。しかしクロムメ
ッキは、水素の吸収が著しいので、水素脆化の問題があ
り、母材の疲労強度を低下させて好ましくない。この
点、本発明のスケール付着防止用羽根車は、ポンプ羽根
車のうち高い応力がかかる部位に当たる端部(羽根車外
周部)Aやコーナ部(羽根車マウス部)Bを避けてスケ
ールの付着し易いシュラウド面にクロム(Cr)メッキ
が施されており、ポンプ羽根車の疲労強度に影響を与え
ずにスケールの付着が防止され、スケール付着による流
体摩擦損失の増加に起因した動力の増加が抑制されて、
動力費が著しく節減される。
【0012】
【発明の効果】本発明のスケール付着防止用ポンプ羽根
車は前記のようにポンプ羽根車のうち高い応力がかかる
部位に当たる端部(羽根車外周部)Aやコーナ部(羽根
車マウス部)Bを避けてスケールの付着し易いシュラウ
ド面にクロム(Cr)メッキを施しており、ポンプ羽根
車の疲労強度に影響を与えずにスケールの付着を防止で
き、スケール付着による流体摩擦損失の増加に起因した
動力の増加を抑制できて、動力費を著しく節減できる。
因みに試算によれば、プラントによっては、年間数千万
円節減できる。
【0013】また上記のように構成されており、ポンプ
羽根車にアンバランスを生じなくて、長期間安定的に運
転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のスケール付着防止用ポンプ羽
根車の一実施例を示す縦断側面図、(b)はその正面図
である。
【図2】(a)は本発明のスケール付着防止用ポンプ羽
根車の他の実施例を示す縦断側面図、(b)はその正面
図である。
【図3】(a)は従来のポンプ羽根車の一例を示す縦断
側面図、(b)はその正面図である。
【図4】(a)は従来のポンプ羽根車の他の例を示す縦
断側面図、(b)はその正面図である。
【符号の説明】
1 ボス 2 シュラウド 3 羽根 4 マスウ A 端部(羽根車外周部) B コーナ部(羽根車マウス部) Cr クロムメッキ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ給水ポンプ等のスケールが付着し
    易いポンプにおいて、ポンプ羽根車のうち高い応力がか
    かる部位に当たる端部やコーナ部を避けたシュラウド面
    にクロムメッキを施したことを特徴とするスケール付着
    防止用ポンプ羽根車。
JP23996294A 1994-10-04 1994-10-04 スケール付着防止用ポンプ羽根車 Withdrawn JPH08100789A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23996294A JPH08100789A (ja) 1994-10-04 1994-10-04 スケール付着防止用ポンプ羽根車

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JPH08100789A true JPH08100789A (ja) 1996-04-16

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ID=17052429

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JP23996294A Withdrawn JPH08100789A (ja) 1994-10-04 1994-10-04 スケール付着防止用ポンプ羽根車

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JP (1) JPH08100789A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002242880A (ja) * 2001-02-13 2002-08-28 Tsurumi Mfg Co Ltd 水中回転機械の回転時における主軸の電食防止装置
JP2009300387A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 加圧水型原子力プラントの2次系における循環ポンプの鉄酸化物除去方法および加圧水型原子力プラントの2次系

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115