JPH0642303A - タービンロータ - Google Patents
タービンロータInfo
- Publication number
- JPH0642303A JPH0642303A JP19795792A JP19795792A JPH0642303A JP H0642303 A JPH0642303 A JP H0642303A JP 19795792 A JP19795792 A JP 19795792A JP 19795792 A JP19795792 A JP 19795792A JP H0642303 A JPH0642303 A JP H0642303A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turbine rotor
- corrosion resistance
- steel
- steam
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、耐食性の高い高Ｃｒ鋼を溶
射することにより信頼性の高いタービンロータを提供す
ることにある。 【構成】 本発明のタービンロータは、図２に示すよう
な溶接開先６をそれぞれの翼車根元部４に設け、図１に
示すように、そこに耐食性および強度の高い９〜15％の
Ｃｒを含有する高Ｃｒ鋼を肉盛りしたタービンロータ１
として、蒸気流による肉盛りの飛散を防止し、充分な耐
食性を確保するものである。
射することにより信頼性の高いタービンロータを提供す
ることにある。 【構成】 本発明のタービンロータは、図２に示すよう
な溶接開先６をそれぞれの翼車根元部４に設け、図１に
示すように、そこに耐食性および強度の高い９〜15％の
Ｃｒを含有する高Ｃｒ鋼を肉盛りしたタービンロータ１
として、蒸気流による肉盛りの飛散を防止し、充分な耐
食性を確保するものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気タービンに係わり、
特に湿り蒸気中または地熱蒸気中で使用されるタービン
ロータに関する。
特に湿り蒸気中または地熱蒸気中で使用されるタービン
ロータに関する。
【０００２】
【従来の技術】湿り蒸気中または地熱蒸気中で使用され
るタービンロータ１に於いては、図４に示すような形状
であり、低Ｃｒ鋼または１〜４％のＮｉ−Ｃｒ鋼が使用
されている。ところが、湿り蒸気中または地熱蒸気中で
使用されるタービンロータ１は腐食し、翼車根元部４に
て、図３に示すような亀裂３が発生している。
るタービンロータ１に於いては、図４に示すような形状
であり、低Ｃｒ鋼または１〜４％のＮｉ−Ｃｒ鋼が使用
されている。ところが、湿り蒸気中または地熱蒸気中で
使用されるタービンロータ１は腐食し、翼車根元部４に
て、図３に示すような亀裂３が発生している。
【０００３】これに対処するため、翼車根元部４にＡｌ
の溶射またはセラミックのコーティングを行う事例があ
るが、Ａｌは強度的に低く、セラミックはロータ材より
延性が悪くロータとの熱膨張差があり、共に蒸気流によ
り飛散し、充分な防食効果が発揮されないのが現状であ
る。
の溶射またはセラミックのコーティングを行う事例があ
るが、Ａｌは強度的に低く、セラミックはロータ材より
延性が悪くロータとの熱膨張差があり、共に蒸気流によ
り飛散し、充分な防食効果が発揮されないのが現状であ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
構造では充分な防食効果が発揮される前に、Ａｌやセラ
ミックが蒸気流により飛散するという問題点があった。
本発明は、耐食性の高い高Ｃｒ鋼を溶射することにより
信頼性の高いタービンロータを提供することを目的とし
ている。
構造では充分な防食効果が発揮される前に、Ａｌやセラ
ミックが蒸気流により飛散するという問題点があった。
本発明は、耐食性の高い高Ｃｒ鋼を溶射することにより
信頼性の高いタービンロータを提供することを目的とし
ている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、湿り蒸気や地
熱蒸気等腐食性の高い雰囲気で使用されるタービンロー
タに於いて、図２に示すような溶接開先６をそれぞれの
翼車根元部４に設け、図１に示すように、そこに耐食性
および強度の高い９〜15％のＣｒを含有する高Ｃｒ鋼を
肉盛りしたタービンロータ１として、蒸気流による肉盛
りの飛散を防止し、充分な耐食性を確保する。
熱蒸気等腐食性の高い雰囲気で使用されるタービンロー
タに於いて、図２に示すような溶接開先６をそれぞれの
翼車根元部４に設け、図１に示すように、そこに耐食性
および強度の高い９〜15％のＣｒを含有する高Ｃｒ鋼を
肉盛りしたタービンロータ１として、蒸気流による肉盛
りの飛散を防止し、充分な耐食性を確保する。
【０００６】
【作用】本発明では、翼車根元部４に、ロータ本体と熱
膨張率が近く、延性や強度に富みしかも耐食性の高い高
Ｃｒ鋼を肉盛りすることによって、蒸気流による肉盛り
の飛散およびロータ本体の腐食を防止することが出来
る。
膨張率が近く、延性や強度に富みしかも耐食性の高い高
Ｃｒ鋼を肉盛りすることによって、蒸気流による肉盛り
の飛散およびロータ本体の腐食を防止することが出来
る。
【０００７】
【実施例】本発明は、図２に示すようにタービンロータ
１の翼車根元部４に溶接開先６を設け、その溶接開先部
に耐食性の高い高Ｃｒ鋼を図１に示すように肉盛りをす
る。高Ｃｒ鋼としては、例えばＣｒを10〜12％，Ｍｏを
１％，Ｖを0.2 ％，Ｎｂを0.08％含有する鋼を使用す
る。また溶接はメタルアナートガス溶接（ＭＡＧ溶接）
等で行う。肉盛りの厚さは、最終整形後２〜３ｍｍとし
ロータ本体の強度に影響を与えない程度とする。
１の翼車根元部４に溶接開先６を設け、その溶接開先部
に耐食性の高い高Ｃｒ鋼を図１に示すように肉盛りをす
る。高Ｃｒ鋼としては、例えばＣｒを10〜12％，Ｍｏを
１％，Ｖを0.2 ％，Ｎｂを0.08％含有する鋼を使用す
る。また溶接はメタルアナートガス溶接（ＭＡＧ溶接）
等で行う。肉盛りの厚さは、最終整形後２〜３ｍｍとし
ロータ本体の強度に影響を与えない程度とする。
【０００８】上記のような構造とすることにより、翼車
根元部４に肉盛りした高Ｃｒ鋼の強度が高く、耐食性も
高いので、蒸気流による肉盛りの飛散および腐食を防止
することが出来る。飛散および腐食を防止することによ
り、タービンロータの腐食疲労による翼車根元部４の亀
裂３を防止し、信頼性を著しく向上させることが出来
る。
根元部４に肉盛りした高Ｃｒ鋼の強度が高く、耐食性も
高いので、蒸気流による肉盛りの飛散および腐食を防止
することが出来る。飛散および腐食を防止することによ
り、タービンロータの腐食疲労による翼車根元部４の亀
裂３を防止し、信頼性を著しく向上させることが出来
る。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、肉
盛りの飛散および腐食を防止し、タービンロータの腐食
疲労による翼車根元部の亀裂を防止し、高信頼性を得る
ことが出来る。
盛りの飛散および腐食を防止し、タービンロータの腐食
疲労による翼車根元部の亀裂を防止し、高信頼性を得る
ことが出来る。
【図１】本発明の一実施例を示す説明図
【図２】本発明のタービンロータ肉盛り前の状態を示す
説明図
説明図
【図３】従来のタービンロータの割れ発生の説明図
【図４】従来例を示す説明図
１…タービンロータ ２…タービン羽根 ３…亀裂 ４…翼車根元部 ５…肉盛り ６…溶接開先
Claims (1)
- 【請求項１】 湿り蒸気中または地熱蒸気中で使用され
るタービンロータに於いて、その翼車根元部に９〜15％
Ｃｒを含有する高Ｃｒ鋼を肉盛りしたことを特徴とする
タービンロータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19795792A JPH0642303A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | タービンロータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19795792A JPH0642303A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | タービンロータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0642303A true JPH0642303A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16383131
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19795792A Pending JPH0642303A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | タービンロータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0642303A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011080463A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | General Electric Co <Ge> | 冷間溶射を用いたタービンローターの製作 |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP19795792A patent/JPH0642303A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011080463A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | General Electric Co <Ge> | 冷間溶射を用いたタービンローターの製作 |
| US9138838B2 (en) | 2009-10-07 | 2015-09-22 | General Electric Company | Method of repairing a turbine rotor using cold spraying |
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