JP2877660B2 - 集塵機ブロワーランナー及びその製作方法 - Google Patents
集塵機ブロワーランナー及びその製作方法Info
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- JP2877660B2 JP2877660B2 JP11014493A JP11014493A JP2877660B2 JP 2877660 B2 JP2877660 B2 JP 2877660B2 JP 11014493 A JP11014493 A JP 11014493A JP 11014493 A JP11014493 A JP 11014493A JP 2877660 B2 JP2877660 B2 JP 2877660B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- runner
- dust collector
- liner
- manufacturing
- collector blower
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、含塵ガスを集塵する集
塵機ブロワーランナー及びその製作方法に関するもので
ある。
塵機ブロワーランナー及びその製作方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】含塵ガスを集塵する集塵機ブロワーで
は、ガス中の粉塵によりランナー翼部が摩耗してしまい
短寿命であるという問題点があり、耐摩耗対策が必要と
なる。この耐摩耗対策として従来技術では、 （１）翼部１表面に硬化肉盛層９を施工する耐摩耗対策
（図４）。 （２）翼部１表面にセラミックスチップ１０を接着剤１
１で貼り付ける耐摩耗対策（図５）。 （３）翼部１表面に溶射層１２を施工する耐摩耗対策
（図６）。があった。
は、ガス中の粉塵によりランナー翼部が摩耗してしまい
短寿命であるという問題点があり、耐摩耗対策が必要と
なる。この耐摩耗対策として従来技術では、 （１）翼部１表面に硬化肉盛層９を施工する耐摩耗対策
（図４）。 （２）翼部１表面にセラミックスチップ１０を接着剤１
１で貼り付ける耐摩耗対策（図５）。 （３）翼部１表面に溶射層１２を施工する耐摩耗対策
（図６）。があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記（１）の方法で
は、硬化肉盛層の硬度が翼板材質と大差ないため、摩耗
の進行速度が変わらず長寿命効果が少ないという問題点
がある。前記（２）の方法では、施工不良による運転初
期や接着剤の劣化によるセラミックスチップの脱落等施
工面での信頼性が低く補修もオフラインでしかできない
ため補修時間を要すという問題点があり、また施工費が
他の方法に比べ高価となってしまう。前記（３）の方法
では、溶射層の補修がオフラインでしかできないため、
補修時間を要するという問題点がある。
は、硬化肉盛層の硬度が翼板材質と大差ないため、摩耗
の進行速度が変わらず長寿命効果が少ないという問題点
がある。前記（２）の方法では、施工不良による運転初
期や接着剤の劣化によるセラミックスチップの脱落等施
工面での信頼性が低く補修もオフラインでしかできない
ため補修時間を要すという問題点があり、また施工費が
他の方法に比べ高価となってしまう。前記（３）の方法
では、溶射層の補修がオフラインでしかできないため、
補修時間を要するという問題点がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の従来技
術におけるランナー翼部の早期摩耗を防止し長寿命化す
ると共に、信頼性が高く、かつ補修性に優れた製作方法
の確立を目的として、２層の特定成分の溶射層を自溶性
合金溶射法にて鋼製ライナー上及び翼板先端キャップ上
に施工し、そのライナー及びキャップをランナーに溶接
固定することを特徴とした集塵機ブロワーランナーの耐
摩耗技術及び製作方法を要旨とするものである。
術におけるランナー翼部の早期摩耗を防止し長寿命化す
ると共に、信頼性が高く、かつ補修性に優れた製作方法
の確立を目的として、２層の特定成分の溶射層を自溶性
合金溶射法にて鋼製ライナー上及び翼板先端キャップ上
に施工し、そのライナー及びキャップをランナーに溶接
固定することを特徴とした集塵機ブロワーランナーの耐
摩耗技術及び製作方法を要旨とするものである。
【０００５】
【実施例】図面により本発明の実施例を説明すると、図
１は集塵機ブロワーランナーの全体構造を示し、図２は
本発明による集塵機ブロワーランナー翼部の詳細構造を
示し、図３はライナー及び先端キャップの取り付け方法
を示す。
１は集塵機ブロワーランナーの全体構造を示し、図２は
本発明による集塵機ブロワーランナー翼部の詳細構造を
示し、図３はライナー及び先端キャップの取り付け方法
を示す。
【０００６】本発明は、鋼製のライナー形状及び翼板先
端キャップ形状に加工したライナー母材５及びキャップ
母材６の表面に、Ｃｒ：１０．５〜１１．５％、Ｂ：２
〜２．５％、Ｓｉ：２．５〜３．０％、Ｃ：０．３〜
０．５％、Ｆｅ：４〜４．５％、残部Ｎｉの成分の下地
溶射層７を自溶性合金溶射法にて形成し、その下地溶射
層７の上にＣｒ：１８．５〜１９．５％、Ｗ：１４．５
〜１５．５％、Ｃ：１．５〜２．５％、Ｎｉ：１２．５
〜１３．５％、Ｓｉ：２．５〜３．０％、Ｂ：２．５〜
３．５％、Ｆｅ：４〜５％、残部Ｃｏの成分の表面溶射
層８を、自溶性合金溶射法にて形成する。
端キャップ形状に加工したライナー母材５及びキャップ
母材６の表面に、Ｃｒ：１０．５〜１１．５％、Ｂ：２
〜２．５％、Ｓｉ：２．５〜３．０％、Ｃ：０．３〜
０．５％、Ｆｅ：４〜４．５％、残部Ｎｉの成分の下地
溶射層７を自溶性合金溶射法にて形成し、その下地溶射
層７の上にＣｒ：１８．５〜１９．５％、Ｗ：１４．５
〜１５．５％、Ｃ：１．５〜２．５％、Ｎｉ：１２．５
〜１３．５％、Ｓｉ：２．５〜３．０％、Ｂ：２．５〜
３．５％、Ｆｅ：４〜５％、残部Ｃｏの成分の表面溶射
層８を、自溶性合金溶射法にて形成する。
【０００７】本発明においては、このそれぞれの上述し
た特定範囲の成分を持った溶射層を自溶性合金溶射にて
形成することにより、高速溶射法並の硬度が得られ、か
つ溶射層の密着性を向上させ、溶射層の耐剥離性を向上
させる特性を有している。
た特定範囲の成分を持った溶射層を自溶性合金溶射にて
形成することにより、高速溶射法並の硬度が得られ、か
つ溶射層の密着性を向上させ、溶射層の耐剥離性を向上
させる特性を有している。
【０００８】上記の方法で製作したライナー３及び先端
キャップ４を図３に示すように、翼板１表面及び先端部
に取り付けて、溶接で固定することによりライナー３及
び先端キャップ４の取り付けが完了する。
キャップ４を図３に示すように、翼板１表面及び先端部
に取り付けて、溶接で固定することによりライナー３及
び先端キャップ４の取り付けが完了する。
【０００９】また、ライナー３と先端キャップ４を溶接
固定してあるため、運転中にライナー３の表面が摩耗し
てきた場合でも、予めライナー及び先端キャップを製作
しておけば、ランナーをオンラインに取り付けた状態で
も取り替え作業が可能であり、補修時間も短時間で施工
可能な製作方法を採用している。
固定してあるため、運転中にライナー３の表面が摩耗し
てきた場合でも、予めライナー及び先端キャップを製作
しておけば、ランナーをオンラインに取り付けた状態で
も取り替え作業が可能であり、補修時間も短時間で施工
可能な製作方法を採用している。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、２層の溶射層によるラ
イナー３及び先端キャップ４をランナー翼部１に溶接固
定する方法を採用したことにより、 （１）従来法と比べて、信頼性が高くかつ寿命延長効果
を得ることができた。 （２）従来法と比べて、施工性が良くかつ補修時間も短
縮が可能となった。 （３）寿命延長効果や安価な製作方法により、操業の安
定性や整備費削減効果が得られた。
イナー３及び先端キャップ４をランナー翼部１に溶接固
定する方法を採用したことにより、 （１）従来法と比べて、信頼性が高くかつ寿命延長効果
を得ることができた。 （２）従来法と比べて、施工性が良くかつ補修時間も短
縮が可能となった。 （３）寿命延長効果や安価な製作方法により、操業の安
定性や整備費削減効果が得られた。
【図１】集塵機ブロワーランナー全体構造図。
【図２】本発明を例示する翼部断面詳細図。
【図３】本発明でのライナー及び先端キャップ取付図。
【図４】従来技術（硬化肉盛法）での耐摩耗対策法を示
す翼部断面図。
す翼部断面図。
【図５】従来技術（セラミックスチップ法）での耐摩耗
対策法を示す翼部断面図。
対策法を示す翼部断面図。
【図６】従来技術（溶射法）での耐摩耗対策法を示す翼
部断面図。
部断面図。
１ ランナー翼部 ２ ランナー本体 ３ ライナー ４ 先端キャップ ５ ライナー母材 ６ キャップ母材 ７ 下地溶射層 ８ 表面溶射層 ９ 硬化肉盛層 １０ セラミックスチップ １１ 接着剤 １２ 溶射層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−695（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−14960（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−22111（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−129798（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−30901（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F04D 29/18 - 29/38
Claims (2)
- 【請求項１】 表面層にＣｒ：１８．５〜１９．５％、
Ｗ：１４．５〜１５．５％、Ｃ：１．５〜２．５％、Ｎ
ｉ：１２．５〜１３．５％、Ｓｉ：２．５〜３．０％、
Ｂ：２．５〜３．５％、Ｆｅ：４〜５％、残部Ｃｏの溶
射層を有し、下地層にＣｒ：１０．５〜１１．５％、
Ｂ：２〜２．５％、Ｓｉ：２．５〜３．０％、Ｃ：０．
３〜０．５％、Ｆｅ：４〜４．５％、残部Ｎｉの溶射層
を有した鋼製ライナーをランナー翼部に取り付けてなる
ことを特徴とする集塵機ブロワーランナー。 - 【請求項２】 表面層にＣｒ：１８．５〜１９．５％、
Ｗ：１４．５〜１５．５％、Ｃ：１．５〜２．５％、Ｎ
ｉ：１２．５〜１３．５％、Ｓｉ：２．５〜３．０％、
Ｂ：２．５〜３．５％、Ｆｅ：４〜５％、残部Ｃｏの溶
射層を、下地層にＣｒ：１０．５〜１１．５％、Ｂ：２
〜２．５％、Ｓｉ：２．５〜３．０％、Ｃ：０．３〜
０．５％、Ｆｅ：４〜４．５％、残部Ｎｉの溶射層を、
自溶性合金溶射法にて鋼製のライナー上及び翼板先端キ
ャップ上に施工し、そのライナー及び先端キャップをラ
ンナーに溶接固定することを特徴とした集塵機ブロワー
ランナーの製作方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11014493A JP2877660B2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 集塵機ブロワーランナー及びその製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11014493A JP2877660B2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 集塵機ブロワーランナー及びその製作方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06323298A JPH06323298A (ja) | 1994-11-22 |
| JP2877660B2 true JP2877660B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=14528162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11014493A Expired - Lifetime JP2877660B2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 集塵機ブロワーランナー及びその製作方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2877660B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4058294B2 (ja) * | 2002-04-30 | 2008-03-05 | 株式会社荏原製作所 | 回転部材の耐摩耗表面処理方法、羽根車及びその羽根車を有する流体機械 |
| JP2016017455A (ja) * | 2014-07-08 | 2016-02-01 | 株式会社大竹製作所 | 脱ぷファン及び脱ぷファン用の羽根 |
-
1993
- 1993-05-12 JP JP11014493A patent/JP2877660B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06323298A (ja) | 1994-11-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981222 |