JPH08100646A - エンジンルームの冷却装置 - Google Patents

エンジンルームの冷却装置

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JPH08100646A
JPH08100646A JP23722894A JP23722894A JPH08100646A JP H08100646 A JPH08100646 A JP H08100646A JP 23722894 A JP23722894 A JP 23722894A JP 23722894 A JP23722894 A JP 23722894A JP H08100646 A JPH08100646 A JP H08100646A
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JP
Japan
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engine
air guide
guide member
vehicle
engine room
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Application number
JP23722894A
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English (en)
Inventor
Masatsugu Yokote
正継 横手
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08100646A publication Critical patent/JPH08100646A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P1/00Air cooling
    • F01P2001/005Cooling engine rooms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P2025/00Measuring
    • F01P2025/60Operating parameters
    • F01P2025/66Vehicle speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/02Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンルーム内の部品の耐熱上厳しい状況
が車両の走行状態によって相違することに着目し、構造
が簡単で、低コストに実現でき、しかも効率良くエンジ
ンルーム内を冷却することのできるエンジンルームの冷
却装置を得る。 【構成】 エンジン25の前側に配置され、ラジエータ
21を冷却する電動ファン22a,22bを備えたエン
ジンルーム20の冷却装置において、前記電動ファン2
2a,22bとエンジン25との間に配設され、電動フ
ァン22a,22bの後流の送風向きを調節する可変導
風部材50L,50Rと、該可変導風部材50L,50
Rを駆動するアクチュエータ51と、車両の走行車速を
検出する車速検出手段54と、該車速検出手段54から
の車速信号に基づき車両の走行状態を判別する走行状態
判別手段55と、該走行状態判別手段55の判別した走
行状態に応じて前記アクチュエータ51に駆動信号を送
出し、前記可変導風部材50L,50Rの向きを制御す
る制御手段55とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンルー
ムの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンルームの冷却装置とし
て、実開昭63−147522号公報に記載のものがあ
る。図19〜図21は同公報に記載された冷却装置を示
す。この冷却装置では、回転面を上下、左右に傾けられ
るように、ラジエータファン1をラジエータ2に対して
揺動自在に支持し、回転面を動かすアクチュエータ3
を、エンジンルーム4内の適当箇所に配した温度センサ
5、6、7の信号に応じて制御することにより、エンジ
ンルーム4内の耐熱上不利な部品を優先的に冷却するよ
うにしている。この場合、冷却の要否や冷却の優先順位
は、部品温度やその雰囲気温度を温度センサ5、6、7
で検出することにより決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の冷
却装置では、ラジエータファン1の回転面を3次元的に
動くように構成している上、多数の温度センサ5、6、
7を使用して送風方向を制御するようにしているので、
構造が複雑で、コスト高であるという問題があった。
【0004】本発明は、上記事情を考慮し、エンジンル
ーム内の部品の耐熱上厳しい状況が車両の走行状態によ
って相違することに着目し、構造が簡単で、低コストに
実現でき、しかも効率良くエンジンルーム内を冷却する
ことのできるエンジンルームの冷却装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
前部にラジエータおよび電動ファン、その後側にエンジ
ンが配設されたエンジンルームの冷却装置において、前
記電動ファンとエンジンとの間に配設され、電動ファン
の後流の送風向きを調節する可変導風部材と、該可変導
風部材を駆動するアクチュエータと、車両の走行車速を
検出する車速検出手段と、該車速検出手段からの車速信
号に基づき車両の走行状態を判別する走行状態判別手段
と、該走行状態判別手段の判別した走行状態に応じて、
前記アクチュエータに駆動信号を送出して前記可変導風
部材の向きを制御する制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載のエンジ
ンルームの冷却装置であって、前記制御手段が、前記走
行状態判別手段が走行中と判断したとき、エンジンに隣
接したトランスミッションのオイルパンに向けて風を送
るように可変導風板を制御し、走行後に停車したと判断
したとき、エンジンの排気系統近傍のエンジン後部側部
品に風を送るよう可変導風板を制御することを特徴とす
る。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
エンジンルームの冷却装置であって、前記可変導風板が
車両の左右方向へ送風向きを調節できるように構成され
ていることを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項3記載のエンジ
ンルームの冷却装置であって、前記可変導風板が車両の
左右に2個配置され、それぞれが独立駆動可能とされて
いることを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項4記載のエンジ
ンルームの冷却装置であって、前記エンジンルーム内中
央にエンジンが横置きされ、その左にトランスミッショ
ンが配置され、左右のエンジンマウントおよび後部エン
ジンマウントによりエンジンおよびトランスミッション
が支持され、前記制御手段が、高速走行時に左側可変導
風板を左向き、右側可変導風板を中立又は左向きに制御
し、低速走行時に左側可変導風板を中立、右側可変導風
板を右向きに制御し、走行停止時に左側可変導風板を中
立、右側可変導風板を左向きに制御することを特徴とす
る。
【0010】請求項6の発明は、請求項4記載のエンジ
ンルームの冷却装置であって、前記エンジンルーム内中
央にエンジンが縦置きされ、その後部にトランスミッシ
ョンが配置され、左右のエンジンマウントおよび後部エ
ンジンマウントによりエンジンおよびトランスミッショ
ンが支持され、前記エンジンの左側に排気系が配設さ
れ、前記制御手段が、高速走行時に左側導風板および右
側導風板を中立に制御し、高速走行後の停止時に左側導
風板を左向き、右側導風板を中立に制御し、低速走行時
および低速走行後の停止時に左側導風板を左向き、右側
導風板を右向きに制御することを特徴とする。
【0011】請求項7の発明は、請求項4〜6のいずれ
かに記載のエンジンルームの冷却装置であって、前記電
動ファンが左と右に2基配設され、左側の電動ファンの
後に前記左側可変導風板が配置され、右側の電動ファン
の後に前記右側可変導風板が配置されていることを特徴
とする。
【0012】請求項8の発明は、請求項3〜7のいずれ
かに記載のエンジンルームの冷却装置であって、前記可
変導風板が、左右方向と直交する方向に羽根面を向けて
上下に延ばされ各々前端が左右方向回動自在に支持され
かつ相互に間隔をおいて左右方向に平行に配された複数
枚の帯板状の導風羽根と、これら複数の導風羽根を連動
するよう相互に連結する駆動リンクとを備え、該駆動リ
ンクに前記アクチュエータが連結されていることを特徴
とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、走行状態に応じて可変導
風部材を制御することにより、走行状態毎に変わる可能
性のある冷却の必要度の高い部位に向けて常に風を送る
ことができ、冷却すべき部位を効率良く冷却することが
できる。
【0014】請求項2の発明では、走行中にトランスミ
ッションのオイルパンに電動ファンの後流を送るので、
トランスミッションオイルを効率良く冷却することがで
きる。高速走行中はギヤ類が高速回転するため、また、
低速走行中は走行風が得にくく排気系統の影響を受けや
すいため、トランスミッションオイルが高温化しやすい
が、トランスミッションのオイルパンに風を向けるの
で、トランスミッションオイルの高温化を防止すること
ができる。また、走行後の停車中は、エンジン後部の排
気系近傍の部品温度が上昇するが、この部分に電動ファ
ンからの風を送るので、同部分の雰囲気温度を低下させ
ることができ、同雰囲気中の部品温度の上昇を防止する
ことができる。
【0015】請求項3の発明では、可変導風部材の向き
を左右に調整できるようにしたので、左右方向の任意の
部位に向けて冷却風を集中的に送ることができる。
【0016】請求項4の発明では、右側可変導風部材と
左側可変導風部材とにより独立して送風方向を調節する
ことができるので、送風方向をより正確に制御すること
ができると共に、エンジンルーム内の左右方向の2箇所
に同時に(例えば左右別々に)冷却風を優先的に送るこ
とができる。
【0017】請求項5の発明では、高速走行時に左側可
変導風部材が左向きに制御されることにより、トランス
ミッションのオイルパンに風が当たる。従って、高速時
にはギヤが高回転することでトランスミッションオイル
が高温化しやすいが、高温化が防止される。また、右側
導風部材によりエンジンオイルパンの下部を通過する風
が後部エンジンマウントに流れ、後部エンジンマウント
を冷却する。排気系から放たれた熱は走行風により後部
エンジンマウント周辺に集中しやすいが、この部分に電
動ファンによる風が送られるので、温度上昇が抑制され
る。また、高速走行後に停車した場合は、右側可変導風
部材が左向き、左側可変導風部材が中立に制御されるこ
とにより、電動ファンによる風が、エンジンオイルパン
の下部を通過してエンジン後部に導かれる。従って、走
行風が無くなって、高温化した排気系によりエンジン後
部が高温化されやすいが、それが抑制される。また、低
速走行時には右側可変導風部材が右向き、左側可変導風
部材が中立に制御されることにより、エンジンオイルパ
ンを通過してエンジン後部に送られる風の量と、右側の
エンジンマウントに向く風の量とが多くなる。低速走行
中は、走行風があまり得られないので、エンジン後部の
雰囲気温度と、排気系の影響を受けやすい右側エンジン
マウント周辺が高温化しやすいが、その部分に風が送ら
れるので、高温化が抑制される。また、低速走行後に停
車した場合は、高速走行後に停車した場合と同じに可変
導風部材の向きが制御されることにより、同じように冷
却が行われる。
【0018】請求項6の発明では、高速走行時に左側可
変導風部材および右側可変導風部材が中立に制御される
ことにより、冷却風がエンジンルームの真ん中を通って
流れ、トランスミッションのオイルパンを集中的に冷却
する。従って、高速時にはギヤが高回転することでトラ
ンスミッションオイルが高温化しやすいが、高温化が防
止される。また、排気系から放たれた熱は走行風により
後部エンジンマウント周辺に集中しやすいが、この部分
にも電動ファンによる風が送られるので、温度上昇が抑
制される。また、高速走行後に停車した場合は、右側可
変導風部材が中立、左側可変導風部材が左向きに制御さ
れることにより、電動ファンによる風がエンジンオイル
パンの下部を通過してエンジン後部に導かれると共に、
エンジンの左側に導かれて、排気系の近傍の左側エンジ
ンマウント周辺を流れる。従って、走行風が無くなっ
て、高温化した排気系によりエンジン左側および後部が
高温化されやすいが、それが抑制され、後部エンジンマ
ウントや、特に排気系の近く故に高温化しやすい左側エ
ンジンマウントが効率良く冷却される。また、低速走行
時および低速走行後の停車時には、左側導風部材が左向
き、右側導風部材が右向きに制御されることにより、エ
ンジンを迂回してエンジンの左右からエンジン後部に流
れ込む冷却風が発生する。従って、走行風による冷却が
期待できない状況で、排気系の影響で高温化しやすい左
側のエンジンマウントおよび後部エンジンマウントを集
中的に冷却することができる。
【0019】請求項7の発明では、左側の可変導風部材
を動かすことにより、左側の電動ファンの風の向きを変
えることができ、右側の可変導風部材を動かすことによ
り、右側の電動ファンの風の向きを変えることができ
る。
【0020】請求項8の発明では、アクチュエータを駆
動すると、駆動リンクが動いて、各導風羽根が連動的に
左右に動く。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】図1〜図6は、本発明を横置きエンジン搭
載車に適用した第1実施例の冷却装置の構成を示すもの
で、図1はエンジンルームの平面図、図2は同側断面
図、図3は可変導風板(以下、単に導風板という)の斜
視図、図4は導風板の平面図、図5はエンジンルームの
中側から見た導風板の正面図、図6は制御系統のブロッ
ク図である。
【0023】図1、図2において、18は車体を構成す
る左右のフロントサイドメンバ、19aは同ラジエータ
コアサポートアッパ、19bは同ラジエータコアサポー
トロア、30は後部エンジンマウント29を支持するセ
ンタメンバである。20は車両前部に位置するエンジン
ルームで、矢印Fが車両の前方(前進方向)を表す。エ
ンジンルーム20の前部にはラジエータ21が配置さ
れ、ラジエータ21の直後には、ラジエータ21に一体
化された電動ファン22a,22bが配置されている。
電動ファン22a,22bは、左側と右側に2個並べて
配されている。23a,23bはファン駆動モータであ
る。
【0024】また、25はエンジン、26はその左に一
体化されたトランスミッションで、エンジン25は、エ
ンジンルーム20内の中央部に横置きされ、トランスミ
ッション26と共に、左右エンジンマウント27、2
8、および後部エンジンマウント29により車体側に支
持されている。31はエンジン25の下部にあるエンジ
ンオイルパン、32はトランスミッション26の下部に
あるトランスミッションオイルパンである。
【0025】なお、エンジンオイルパン31の下部に
は、図8(b)に示すように、車体左側(但し、図は前
から見た状態であり、図上では反対の右側になってい
る)に空所31aがあり、図8(a)のようにここを前
から後に風bが抜けるようになっている。また、トラン
スミッション26の上部にも、フードとの間に、前から
後に風が抜ける道がある。
【0026】また、図1、図2において、35はエキゾ
ーストマニホールド、36はエキゾーストマニホールド
35から延びるエキゾーストチューブである。エキゾー
ストマニホールド35は、車両の左右方向中央部のエン
ジン25の前部に配置され、エキゾーストチューブ36
は車両の中央部において後方に延びている。
【0027】また、エンジン25の後部には、ステアリ
ングラック41、フロントサスペンションメンバ42が
配置されている。ステアリングラック41は、左右のス
テアリングラックインシュレータ43を介してフロント
サスペンションメンバ42に弾性的に支持されている。
44はステアリングラックブーツ、45はドライブシャ
フト、46はドライブシャフトベアリングサポートであ
る。また、エンジンルーム20の前部下面は、アンダー
カバー48で覆われている。
【0028】そして、この実施例では、エンジン25の
前部にあるエキゾーストマニホールド35と、電動ファ
ン22a,22bとの間に、電動ファン22a,22b
の後流の向きを変えるための可変導風部材としての導風
板50L、50Rが配設され、これらの導風板50L、
50Rを駆動してその向きを任意に変えるアクチュエー
タ(電動モータ、油圧シリンダ)51が設けられてい
る。導風板50L(左側)、50R(右側)は、左右の
電動ファン22a,22b毎に設けられており、それぞ
れが独立して左右方向に動かせるようになっている。こ
の場合、導風板50L、50Rを左向きに制御した場合
は風を車体の左側に偏向させ、右向きに制御した場合は
風を車体の右側に偏向させ、中立位置に制御した場合は
真っ直ぐ後向きに風を誘導する。
【0029】図3、図4、図5は左右の導風板50L、
50Rの構成を示し、図3中の矢印Fは前方、矢印Uは
上方を表す。これらの導風板50L、50Rは、それぞ
れ3枚の導風羽根50a、50a、50aと、駆動リン
ク50bとからなる。導風羽根50aは、所定幅の金属
あるいは樹脂製の帯板からなるもので、車両の左右方向
に羽根面を向けて上下に延ばされており、相互に間隔を
おいて左右方向に平行に3枚配されている。この導風羽
根50aは各々車両前後方向の前端縁が例えばピン50
c(図4参照)により上下の枠53a,53bに支持さ
れ、左右方向(図3中の矢印LR1方向)回動自在とな
っている。駆動リンク50bは、各導風羽根50a、5
0a、50aの揺動端側に平行リンク機構を構成するよ
うに連結されており、駆動リンク50bを左右方向(図
3中の矢印LR2方向)に動かすことにより、各導風羽
根50a、50a、50aの向きを連動させて変えられ
るようになっている。そして、駆動リンク50bの端部
に、車体に支持されたアクチュエータ51の駆動部が連
結されている。
【0030】図6はこのように可動に構成された導風板
50L、50Rの制御装置の構成を示す。この制御装置
は、アクチュエータ51を制御するコントローラ55、
コントローラ55に車速信号を入力する車速検出器54
を備えている。そして、車速検出手段としての車速検出
器54から車速信号を受け取り、コントローラ55で車
両の走行状態を判別する(従って、コントローラ55は
走行状態判別手段に相当する)。例えば、高速走行中、
低速走行中、高速走行後にエンジン停止して停車中、低
速走行後にエンジン停止して停車中等の判別を行う。そ
して、コントローラはその判別結果に応じてどの方向に
導風板50L、50Rを向けるかを決定し、アクチュエ
ータ51に駆動信号を送出して、導風板50L、50R
の方向を制御する(従って、コントローラ55は、制御
手段に相当する)。
【0031】図7は、一例として示す制御装置の制御フ
ローを示すフローチャートである。この制御処理がスタ
ートすると、ステップS101で車速信号を読み込み、
ステップS102では車両の走行状態を判別するため、
車速信号に基づいて高速走行中か否かを判断する。高速
走行中の場合はギヤ類が高速回転して、トランスミッシ
ョンオイルやエンジンオイルが高温化する。また、排気
系からの放熱は走行風により後部エンジンマウント29
へ集中し易い。従って、ステップS103に進んで、少
なくとも左側の導風板50Lを車両左向きに制御する。
次いで、高速走行後に停車してエンジンを停止した場合
は、走行風が得られなくなるため、排気系近傍の部品温
度が上昇する。しかも、横置エンジン搭載車では排気系
近傍に耐熱的に厳しい部品が多い。従って、ステップS
104からステップS105に進み、右側の導風板50
Rのみ左向き、左側の導風板50Lは中立に制御して処
理を終える。
【0032】ステップS102の判断時において高速走
行中でないと判断した場合は、ステップS106に進
み、車速信号に基づいて低速走行中か否かを判断する。
低速走行中の場合は走行風が得にくく、エンジンマウン
トが排気系からの放熱の影響を受け易い。特に、右エン
ジンマウント28の方が左エンジンマウント27より排
気系に近く耐熱的に厳しくなる。従って、ステップS1
07に進み、右側の導風板50Rのみを車両左向き、左
側の導風板50Lを中立に制御する。低速走行後に停車
してエンジンを停止した場合は、基本的には、高速走行
後の停止と同じであるが、低速走行時は走行風が少ない
ため、ドライブシャフトベアリングサポート46の部品
温度が高く、これを優先的に冷却する。従って、ステッ
プS106からステップS108に進み、ここの判断が
YESとなってステップS109で右側の導風板50R
のみ車両左向き、左側の導風板50Lは中立に制御して
処理を終える。
【0033】このような導風板50L、50Rの制御の
内容は、上記のように走行状態に応じて変化する冷却必
要性の高い部品の優先順位に基づいて決定されている。
表1は横置きエンジン搭載車におけるエンジンルーム内
部品の走行状態毎の冷却必要性の優先順位をまとめて示
す。この表1と共に、表2に示すような「制御の考え
方」と「制御ロジックの背景」が与えられ、それに基づ
いて前記制御フローが作られている。
【0034】
【表1】
【表2】 なお、これらの表中の略号は()内の部品を表す。
【0035】ENG(エンジン) ENG MTG,RR(後部エンジンマウント) ENG MTG,RH(右側エンジンマウント) ENG MTG,RH(左側エンジンマウント) ENG OIL(エンジンオイル) T/M OIL(トランスミッションオイル) STRG RACK INSUL(ステアリングラック
インシュレータ) STRG RACK BOOT(ステアリングラックブ
ーツ) D/SFT BRG SUPORT(ドライブシャフト
ベアリングサポート) 前記制御フローに基づいて導風板50L、50Rを制御
した場合の送風状況を図8〜図11に示す。なお、これ
らの図中、黒枠内をハッチングを施して示す矢印は、主
たる風の流れを示す。また、符号N1〜N4が付けられ
た部品は、表1中の優先順位1〜4をつけられた部品を
表す。
【0036】図8は高速走行時の状態を示す。この場合
は、図8(a)に示すように、右側導風板50Rは中
立、左側導風板50Lが左向きに制御される。
【0037】従って、右側導風板50Rにより誘導され
た風が、エキゾーストマニホールド35およびエンジン
オイルパン31に当たって、これらを冷却すると共に、
車両左側に迂回した風bが、エンジンオイルパン31の
下部の空所31b(図8(b)参照)を通り、エンジン
25の後側に流れ込んで、後部エンジンマウント29を
効率良く冷却する。排気系から放たれた熱は走行風によ
り後部エンジンマウント29周辺に集中しやすいが、こ
の部分に電動ファン22a,22bによる風が優先的に
送られるので、温度上昇が抑制される。また、車両右側
にも風aが迂回するので、その風aによって右エンジン
マウント28が優先的に冷却される。
【0038】また、左側導風板50Lによって車両左側
に偏向された風が、直接トランスミッションオイルパン
32に当たり、これを効率良く冷却する。高速走行中は
上記のようにギヤ類が高速回転するためトランスミッシ
ョンオイルが高温化するが、このようにトランスミッシ
ョンオイルパン32に風を向けるので、トランスミッシ
ョンオイルの高温化を防止することができる。
【0039】図9は高速走行後に車両を停車してエンジ
ンを停止した時の状態を示す。この場合は、右側導風板
50Rが左向き、左側導風板50Lが中立に制御され
る。
【0040】従って、右側導風板50Rおよび左側導風
板50Lによって誘導された大量の風dが、図8(b)
に示したエンジンオイルパン31の空所31aおよびト
ランスミッション26の上部空間を通って、エンジン2
5の後部空間に流れ込み、同空間内に位置する後部エン
ジンマウント29、ステアリングラックインシュレータ
43、ドライブシャフトベアリングサポート46、ステ
アリングラックブーツ44等に風c、e、fを当てて、
それらを冷却する。従って、走行風が無くなって、高温
化した排気系(エキゾーストチューブ36)によりエン
ジン後部の部品が高温化されやすいが、それが効果的に
抑制される。
【0041】図10は低速走行中の状態を示す。この場
合は、右側導風板50Rが右向き、左側導風板50Lが
中立に制御される。
【0042】従って、左側導風板50Lによって誘導さ
れた風iがエンジンオイルパン31の下部の空所31a
(図8(b)参照)およびトランスミッション26の上
部空間を通って、エンジン25の後部空間に流れ込み、
同空間内の後部エンジンマウント29、ステアリングラ
ックインシュレータ43等に風j、kを当てて、それら
を冷却する。また、右側導風板50Rによって誘導され
た冷風gが、エンジン25の右側に回り込んで右側エン
ジンマウント28を冷却し、その後、その下流風hがエ
ンジン25の後部空間に回り込んで、ドライブシャフト
ベアリングサポート46を冷却する。
【0043】図11は低速走行後に車両を停車してエン
ジンを停止した時の状態を示す。この場合は、高速走行
後に停車した場合と同様に、右側導風板50Rが左向
き、左側導風板50Lが中立に制御される。
【0044】従って、右側導風板50Rおよび左側導風
板50Lによって誘導された大量の風が、エンジン25
の後部空間に流れ込み、同空間内に位置する後部エンジ
ンマウント29、ステアリングラックインシュレータ4
3、ドライブシャフトベアリングサポート46、ステア
リングラックブーツ44等を冷却する。これにより、走
行風が無くなって、高温化した排気系(エキゾーストチ
ューブ36)によりエンジン後部の部品が高温化されや
すいが、それが効果的に抑制される。
【0045】以上のように、走行状態に応じた冷却要求
度の違いに対応して電動ファン22a,22bの風を誘
導するので、冷却すべき部品を効率良く冷却することが
できる。特に左右の導風板50L、50Rを独立して制
御するので、エンジンルーム20内の左右方向の2箇所
に同時に冷却風を優先的に送ることができ、冷却必要性
の優先度の違いに細かく対応できる。また、電動ファン
22a,22bが左と右に2基配設されているので、風
の誘導に無理がなく、左右方向へ無駄無く風を送ること
ができ、冷却効率の向上が図れる。また、左右の導風板
50L、50Rが、平行に配され連動動作する複数の導
風羽根50aで構成されているので、狭いスペースに配
置されながらも、風の向きを無理なく誘導することがで
きる。
【0046】また、車速に応じて走行状態を判断し、そ
れにより冷却必要性の優先度を判断しているので、既存
の車速信号を利用することが可能であり、温度センサが
不要で、コスト低減を図ることができる。
【0047】次に、本発明を縦置きエンジン搭載車に適
用した場合の第2実施例について説明する。図12、図
13は本実施例の冷却装置の構成を示すもので、図12
はエンジンルームの平面図、図13は同側断面図であ
る。
【0048】図において、18は車体を構成する左右の
フロントサイドメンバ、19aは同ラジエータコアサポ
ートアッパ、19bは同ラジエータコアサポートロア、
56はフロントサスペンションメンバ、57はセカンド
クロスメンバである。20は車両前部に位置するエンジ
ンルームで、矢印Fが車両の前方(前進方向)を表す。
エンジンルーム20の前部にはラジエータ21が配置さ
れ、ラジエータ21の直後には、ラジエータ21に一体
化された電動ファン22a,22bが配置されている。
電動ファン22a,22bは、左側と右側に2個並べて
配されている。23a,23bはファン駆動モータであ
る。左右の電動ファン22a,22bの直後には前記第
1実施例と同様の構造を有する左右の導風板50L、5
0Rが配設され、アクチュエータ51により独立して制
御できるようになっている。
【0049】また、25はエンジン、26はその後側に
一体化されたトランスミッションであり、エンジン25
は、エンジンルーム20内の中央部に縦置きされ、後側
のトランスミッション26と共に、左右のエンジンマウ
ント27、28、および後部エンジンマウント29によ
り車体側に支持されている。31はエンジン25の下部
にあるエンジンオイルパン、32はトランスミッション
26の下部にあるトランスミッションオイルパンであ
る。
【0050】35はエキゾーストマニホールド、36は
エキゾーストマニホールド35から延びるエキゾースト
チューブである。エキゾーストマニホールド35は、エ
ンジン25の左側部に配置され、エキゾーストチューブ
36は左寄りの位置を後方に延びている。
【0051】また、エンジン25の後側の空間には、ス
テアリングラック41、左右のステアリングラックイン
シュレータ43、ステアリングラックブーツ44が配置
されている。なお、42はフロントサスペンションメン
バである。
【0052】図14は、前記導風板50L、50Rの制
御装置の制御フローの一例を示すフローチャートであ
る。
【0053】この制御処理がスタートすると、ステップ
S201で車速信号を読み込み、ステップS202では
車両の走行状態を判断するため、車速信号に基づいて高
速走行中か否かを判断する。高速走行中の場合はギヤ類
が高速回転するためトランスミッションオイルやエンジ
ンオイルが高温化する。但し、排気系からの放熱は走行
風により分散され、それほど影響しない。従って、ステ
ップS203に進んで、左右の導風板50L、50Rを
中立位置に制御する。
【0054】ステップS202の判断時において高速走
行中でないと判断した場合は、低速走行のため走行風が
得にくく、排気系からの放熱の影響を受け易い。特に、
左エンジンマウント27の方が右エンジンマウント28
より排気系に近く耐熱的に厳しくなっている。従って、
ステップS206に進み、左側の導風板50Lを左向
き、右側の導風板50Rを右向きに制御して処理を終え
る。次いで、高速走行後に停車してエンジンを停止した
場合は、走行風が得られなくなるため、排気系近傍の部
品温度が上昇する。しかも、縦置きエンジン搭載車でも
排気系近傍が耐熱的に厳しくなっている。従って、ステ
ップS204の判断がYESとなってステップS205
に進み、左側の導風板50Lのみ左向き、右側の導風板
50Rは中立に制御して処理を終える。
【0055】このような導風板50L、50Rの制御の
内容は、走行状態に応じて変化する冷却必要性の高い部
品の優先順位に基づいて決定されている。表3は縦置き
エンジン搭載車におけるエンジンルーム内部品の走行状
態毎の冷却必要性の優先順位をまとめて示す。この表3
と共に、表4に示すような「制御の考え方」と「制御ロ
ジックの背景」が与えられ、それに基づいて前記制御フ
ローが作られている。
【表3】
【表4】 なお、これらの表中の略号は前述したものと同じであ
る。
【0056】図15の制御フローに基づいて導風板50
L、50Rを制御した場合の送風状況を、図15〜図1
8に示す。
【0057】図15は高速走行時の状態を示す。この場
合は、左右の右側導風板50L、50Rは共に中立に制
御される。
【0058】従って、中立に制御された左側導風板50
Lおよび右側導風板50Rに誘導されることにより、冷
却風がエンジンルーム20の真ん中を通って流れ、トラ
ンスミッションオイルパン32や、エンジンオイルパン
31を集中的に冷却する。高速走行中はギヤが高回転す
ることでトランスミッションオイルが高温化しやすい
が、このようにトランスミッションオイルパン32に冷
却風が多量に当たることになるので、トランスミッショ
ンオイルの高温化が防止される。また、この風はそのま
まエンジン25の後部空間に流れ込み、後部エンジンマ
ウント29、ステアリングラックインシュレータ43、
ステアリングラックブーツ44等を効率良く冷却する。
排気系から放たれた熱は走行風により後部エンジンマウ
ント29周辺に集中しやすいが、この部分に電動ファン
による風が優先的に送られるので、温度上昇が抑制され
る。
【0059】図16は高速走行後に車両を停車してエン
ジンを停止した時の状態を示す。この場合は、左側導風
板50Lが左向き、右側導風板50Rが中立に制御され
る。
【0060】従って、電動ファン22a,22bによる
風が、エンジンオイルパン31の下部を通過してエンジ
ン25の後部に導かれると共に、エンジン25の左側に
導かれて、排気系(エキゾーストマニホールド35、エ
キゾーストチューブ36)の近傍の左側エンジンマウン
ト28周辺を流れる。これにより、排気系の熱の影響を
受けやすいエンジン左側および後部が優先的に冷却され
る。
【0061】図17は低速走行中の状態を示す。この場
合は、右側導風板50Rが右向き、左側導風板50Lが
左向きに制御される。
【0062】従って、エンジン25を迂回してエンジン
25の左右からエンジン25の後部に流れ込む冷却風が
発生し、走行風による冷却が期待できない状況であって
も、排気系の影響で高温化しやすい左側のエンジンマウ
ント27および後部エンジンマウント29等を集中的に
冷却することができる。
【0063】図18は低速走行後に車両を停車してエン
ジンを停止した時の状態を示す。この場合は、低速走行
時と同じように左右の導風板50L、50Rが制御され
る。従って、左側のエンジンマウント27および後部エ
ンジンマウント29等が集中的に冷却される。
【0064】以上のように、車速から判断した車両の走
行状態に応じて左右の導風板50L、50Rを制御し、
冷却の必要度の高い部位に向けて、電動ファン22a,
22bの後流を導くようにしたので、第1実施例と同様
に、エンジンルーム20内を効率良く冷却することがで
きる。また、温度センサが不要であるから、コスト低減
を図ることができる。
【0065】なお、走行状態に応じた冷却必要性の優先
度は、エンジンルーム内の部品点数や部品配置等に応じ
て種々異なるので、それに応じて適宜優先度を決定し、
送風方向を決めてやることにより、どのような形式のエ
ンジンルームにも本発明は適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、車速から判断した車両の走行状態に応じて可変
導風部材を制御し、冷却の必要度の高い部位に向けて、
電動ファンの後流を導くようにしたので、エンジンルー
ム内を効率良く冷却することができる。しかも、電動フ
ァンの回転面を可動に構成したり、温度センサを多数設
けたりする必要がないので、構造が簡単で、低コストに
実現できる。
【0067】請求項2の発明によれば、車両走行中はト
ランスミッションオイルパンに優先的に冷却風を向け、
走行後の停車中はエンジン後部の排気系近傍の部品に冷
却風を向けるので、走行状態による冷却必要度に応じて
適切にエンジンルーム内を冷却することができる。特に
横置きエンジン搭載車のエンジン後部の排気系近傍に
は、後部エンジンマウント、ステアリングラックインシ
ュレータ、ドライブシャフトベアリングサポート、ステ
アリングラックブーツ等の耐熱的に厳しい部品が多い
が、それらの部品を効率良く冷却することができ、耐熱
性能を高めることができる。
【0068】請求項3の発明によれば、可変導風部材に
より左右方向に風向きを調節できるので、左右方向の任
意の部位に向けて冷却風を効率良く送ることができ、特
定の部位の冷却効率を高めることができる。
【0069】請求項4の発明によれば、右側可変導風部
材と左側可変導風部材を独立して制御することにより、
エンジンルーム内の左右方向の2箇所を同時に優先的に
冷却することができる。従って、優先順位に応じて効率
良くエンジンルーム内を冷却することができる。
【0070】請求項5の発明によれば、横置きエンジン
搭載車において、各走行状態に応じて適切に可変導風部
材が制御されることにより、冷却の必要度の高い部位が
効率的に冷却され、エンジンルーム内の冷却効率が高ま
る。
【0071】請求項6の発明によれば、縦置きエンジン
搭載車において、各走行状態に応じて適切に可変導風部
材が制御されることにより、冷却の必要度の高い部位が
効率的に冷却され、エンジンルーム内の冷却効率が高ま
る。
【0072】請求項7の発明によれば、左右方向への風
向きの調節をよりきめ細かに行うことができ、冷却の必
要性の高い部位をより効率良く冷却することができる。
【0073】請求項8の発明によれば、アクチュエータ
を駆動することにより、平行に配された複数枚の導風羽
根が連動的に動き、左右方向の任意の向きに位置決めさ
れる。従って、各導風羽根の向いた方向に向かって、電
動ファンの後流が効率良く流れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を横置きエンジン搭載車に適用した場合
の第1実施例としてのエンジンルームの冷却装置の平面
図である。
【図2】同実施例の側断面図である。
【図3】同実施例における導風板の構成を示す斜視図で
ある。
【図4】同実施例における導風板の構成を示す平面図で
ある。
【図5】同実施例における導風板を、エンジンルームの
中側から見た正面図である。
【図6】同実施例の制御系統の構成を示すブロック図で
ある。
【図7】同実施例の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】同実施例の動作説明図であり、高速走行状態時
の導風板の向きとそれにより生じる風の流れを示す平面
図である。
【図9】同実施例の動作説明図であり、高速走行後にエ
ンジンを停止した場合の導風板の向きとそれにより生じ
る風の流れを示す平面図である。
【図10】同実施例の動作説明図であり、登坂走行状態
時の導風板の向きとそれにより生じる風の流れを示す平
面図である。
【図11】同実施例の動作説明図であり、登坂走行後に
エンジンを停止した場合の導風板の向きとそれにより生
じる風の流れを示す平面図である。
【図12】本発明を縦置きエンジン搭載車に適用した場
合の第2実施例としてのエンジンルームの冷却装置の平
面図である。
【図13】同実施例の側断面図である。
【図14】同実施例の制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図15】同実施例の動作説明図であり、高速走行状態
時の導風板の向きとそれにより生じる風の流れを示す平
面図である。
【図16】同実施例の動作説明図であり、高速走行後に
エンジンを停止した場合の導風板の向きとそれにより生
じる風の流れを示す平面図である。
【図17】同実施例の動作説明図であり、登坂走行状態
時の導風板の向きとそれにより生じる風の流れを示す平
面図である。
【図18】同実施例の動作説明図であり、登坂走行後に
エンジンを停止した場合の導風板の向きとそれにより生
じる風の流れを示す平面図である。
【図19】従来のエンジンルームの冷却装置の要部の斜
視図である。
【図20】同要部の平面図である。
【図21】従来のエンジンルームの冷却装置の全体平面
図である。
【符号の説明】
20 エンジンルーム 21 ラジエータ 22 電動ファン 25 エンジン 26 トランスミッション 27 左側エンジンマウント 28 右側エンジンマウント 29 後部エンジンマウント 31 エンジンオイルパン 32 トランスミッションオイルパン 35 エキゾーストマニホールド(排気系) 36 エキゾーストチューブ(排気系) 50L,50R 導風板(可変導風部材) 50a 導風羽根 50b 駆動リンク 51 アクチュエータ 54 車速検出器 55 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01P 11/10 D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの前側に配置され、ラジエータ
    を冷却する電動ファンを備えたエンジンルームの冷却装
    置において、 前記電動ファンとエンジンとの間に配設され、電動ファ
    ンの後流の送風向きを調節する可変導風部材と、 該可変導風部材を駆動するアクチュエータと、 車両の走行車速を検出する車速検出手段と、 該車速検出手段からの車速信号に基づき車両の走行状態
    を判別する走行状態判別手段と、 該走行状態判別手段の判別した走行状態に応じて前記ア
    クチュエータに駆動信号を送出し、前記可変導風部材の
    向きを制御する制御手段とを備えたことを特徴とするエ
    ンジンルームの冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンルームの冷却装
    置であって、 前記制御手段は、前記走行状態判別手段が走行中と判断
    したとき、エンジンに隣接したトランスミッションのオ
    イルパンに向けて風を送るように可変導風部材を制御
    し、走行後に停車したと判断したとき、エンジンの排気
    系統近傍のエンジン後部側部品に風を送るよう可変導風
    部材を制御することを特徴とするエンジンルームの冷却
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のエンジンルームの
    冷却装置であって、 前記可変導風部材が車両の左右方向へ送風向きを調節で
    きるように構成されていることを特徴とするエンジンル
    ームの冷却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエンジンルームの冷却装
    置であって、 前記可変導風部材が車両の左右方向に2個配置され、そ
    れぞれが独立駆動可能とされていることを特徴とするエ
    ンジンルームの冷却装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエンジンルームの冷却装
    置であって、 前記エンジンルーム内中央にエンジンが横置きされ、そ
    の左にトランスミッションが配置され、左右のエンジン
    マウントおよび後部エンジンマウントによりエンジンお
    よびトランスミッションが支持され、 前記制御手段が、 高速走行時に左側可変導風部材を左向き、右側可変導風
    部材を中立又は左向きに制御し、低速走行時に左側可変
    導風部材を中立、右側可変導風部材を右向きに制御し、
    走行停止時に左側可変導風部材を中立、右側可変導風部
    材を左向きに制御することを特徴とするエンジンルーム
    の冷却装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のエンジンルームの冷却装
    置であって、 前記エンジンルーム内中央にエンジンが縦置きされ、そ
    の後部にトランスミッションが配置され、左右のエンジ
    ンマウントおよび後部エンジンマウントによりエンジン
    およびトランスミッションが支持され、前記エンジンの
    左側に排気系が配設され、 前記制御手段が、 高速走行時に左側導風部材および右側導風部材を中立に
    制御し、 高速走行後の停止時に左側導風部材を左向き、右側導風
    部材を中立に制御し、 低速走行時および低速走行後の停止時に左側導風部材を
    左向き、右側導風部材を右向きに制御することを特徴と
    するエンジンルームの冷却装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載のエンジ
    ンルームの冷却装置であって、 前記電動ファンが左右に2基配設され、左側の電動ファ
    ンの車体前後方向後側に前記左側可変導風部材が配置さ
    れ、右側の電動ファンの車体前後方向後側に前記右側可
    変導風部材が配置されていることを特徴とするエンジン
    ルームの冷却装置。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれかに記載のエンジ
    ンルームの冷却装置であって、 前記可変導風部材は、左右方向に羽根面を向けて上下に
    延ばされ各々前端が左右方向回動自在に支持され、かつ
    相互に間隔をおいて左右方向に並設された複数枚の帯板
    状の導風羽根と、これら複数枚の導風羽根を連動するよ
    う相互に連結する駆動リンクとを備え、該駆動リンクに
    前記アクチュエータが連結されていることを特徴とする
    エンジンルームの冷却装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016092795A1 (ja) * 2014-12-09 2016-06-16 株式会社デンソー 冷却装置、および冷却モジュール
JP2016109114A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 株式会社デンソー 冷却装置、および冷却モジュール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016092795A1 (ja) * 2014-12-09 2016-06-16 株式会社デンソー 冷却装置、および冷却モジュール
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US10179509B2 (en) 2014-12-09 2019-01-15 Denso Corporation Cooling device and cooling module

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