JP2021194978A - 車両用導風構造 - Google Patents

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陽介 渡辺
Yosuke Watanabe
宏紀 市原
Hiroki Ichihara
祐輔 星川
Yusuke Hoshikawa
茂樹 山岡
Shigeki Yamaoka
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】車両の空気抵抗の低減と、内燃機関の背後にある冷却対象箇所の冷却と、を両立できる車両用導風構造を提供する。【解決手段】後傾されたラジエータ110と、導風ダクト120と、を有し、導風ダクト120の流入口121は、内燃機関40の前側に配置されて内燃機関40の下方に向けて延ばされた内燃機関前側パネル121Aと、ラジエータ110の下方から内燃機関40の下方に向けて延ばされたラジエータ下側パネル121Bと、内燃機関前側パネル121Aとラジエータ下側パネルの左右に配置された側面パネル(121R、121L)と、を有し、導風ダクト120の流出口は、流入口121から内燃機関40の下方へと導いた風の一部を、内燃機関40の後方にある冷却対象箇所41、42、60に向けて吐き出すエンジンルーム内吐出口122と、残りの風を、車両1の外部へ向けて吐出する車両外吐出口123と、に分岐されている。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関と、内燃機関の前方に配置されたラジエータと、が搭載された車両のエンジンルーム内における車両用導風構造に関する。
内燃機関と、内燃機関の前方に配置されたラジエータと、が搭載された車両のエンジンルーム内における車両用導風構造であって、車両の空気抵抗の低減や、内燃機関で発生した熱の排熱が可能な車両用導風構造が種々開示されている。例えば特許文献1には、以下に説明する様に、車両の空気抵抗を低減できるとともに、内燃機関で発生した熱を適切に排熱できる車両用エンジンルームの排熱構造(車両用導風構造)が記載されている。なお、ラジエータの背後にはファン(ラジエータファン)が設けられている。
特許文献1に記載の車両用エンジンルームの排熱構造では、ラジエータの上端と、エンジン(内燃機関)の上端との間を覆う偏流板(遮断手段)を有している。また、ラジエータ及びファンは後傾している。またエンジンの前方上部には排気管が接続され、当該排気管は、エンジンの前方において下方に向かって延ばされており、エンジンの下を通って、エンジンの後方の車両の底面に設けられた第2熱気出口へと延ばされている。また、エンジンの下方の車両の底面には、第1熱気出口が設けられている。以上の構成により、後傾したラジエータを通過した風は、下方に向かって傾斜されて、一部がエンジンの前方からエンジンの側方へと導かれ、残りがエンジンの前方からエンジンの下方へと導かれる。なお、偏流板があるので、エンジンの上方を通過する風は無い。また、エンジンの前方からエンジンの下方へと導かれた風は、排気管によって高温となり、第2熱気出口よりも前方に設けられた第1熱気出口から車外に排出される、と記載されている。またエンジンの前方からエンジンの側方へと導かれた風は、排気管で高温とされずに比較的低い温度でエンジンの後方へと導かれ、第2熱気出口から車外に排出される、と記載されている。これにより、ラジエータを通過した風を、よりスムーズに第1熱気出口、第2熱気出口へと導いて空気抵抗を抑制し、エンジンルーム内の排熱性能を高めることができる。
特開平6−328953号公報
特許文献1には、エンジン前方からエンジン側方へと導かれた風は、エンジン側方に確保された「通気路」を通る、と記載されているが、この「通気路」はダクト等の物理的な通路ではなく、「エンジンの側方に偶然できている空間」である。従って、エンジンの前方からエンジンの側方そしてエンジンの後方へと導かれる風の量は、成り行き任せであり、所望する風量を確保できない可能性があり、さらに、エンジン後方に配置されている冷却を必要とする個所に、所望する風量を導くことができない可能性がある。また、エンジン前方からエンジン下方へと導かれる風も、ダクト等の物理的な通路で導かれているのではなく、「エンジンの前方に偶然できている空間」に導かれているので、風量は成り行き任せであり、第1熱気出口に導かれる風量も成り行き任せである。従って、所望する空気抵抗の低減効果を得られない可能性がある。さらに、車両の排気管がエンジンの後側に接続されている場合には、エンジンの前方からエンジンの下方へと導かれた風が、排気管を冷却せずに第1熱気出口から車外に排出されてしまうため、エンジンルーム内の排熱性能を高めることできない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、車両の空気抵抗の低減と、内燃機関の背後にある冷却対象箇所の冷却と、を両立できる車両用導風構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、内燃機関と、前記内燃機関の前方に配置されたラジエータと、が搭載された車両のエンジンルーム内における車両用導風構造であって、前記ラジエータの前方から後方へと通過した風を下方へ傾斜させるように後傾された前記ラジエータと、前記エンジンルーム内に配置されて前記ラジエータを通過した風を、前記内燃機関の下方から前記内燃機関の後方へと導く導風ダクトと、を有し、前記導風ダクトの流入口は、前記内燃機関の前側に配置されて前記内燃機関の下方に向けて延ばされた内燃機関前側パネルと、前記ラジエータの下方に配置されて前記ラジエータの下方から前記内燃機関の下方に向けて延ばされたラジエータ下側パネルと、前記内燃機関前側パネルと前記ラジエータ下側パネルの左右に配置された一対の側面パネルと、を有し、前記導風ダクトの流出口は、前記流入口から前記内燃機関の下方へと導いた風の一部を、前記エンジンルーム内において前記内燃機関の後方に配置された冷却対象箇所に向けて吐き出すエンジンルーム内吐出口と、前記流入口から前記内燃機関の下方へと導いた風の残りを、前記車両の下面から前記車両の外部へ向けて吐出する車両外吐出口と、に分岐されている、車両用導風構造である。
次に、第2の発明は、上記第1の発明に係る車両用導風構造であって、前記車両外吐出口は、前記内燃機関の下方において前記車両の下面から路面に向けて突出するように設けられている整流フィンよりも後方に配置されている、車両用導風構造である。
次に、第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る車両用導風構造であって、前記内燃機関前側パネルは、少なくとも上部が前傾されている、車両用導風構造である。
第1の発明によれば、ラジエータの前方から後方へと通過した風を下方へ傾斜させるように後傾されたラジエータによって、ラジエータを通過した風は、下方に傾斜し、これにより、ラジエータの後にあり、内燃機関の前にある、導風ダクトの流入口に、ラジエータを通過した風が導かれる。そして、ラジエータを通過して導風ダクトの流入口に導かれた風の一部は、導風ダクト内を流れることで内燃機関の下方から後方へ導かれ、さらに車両外吐出口から車両の外部へ向けて排出されるため、導風ダクトから比較的小さな空気抵抗を受けるだけで車両の外部へ向けて排出される。これにより、車両の空気抵抗を低減できる。
また、ラジエータを通過して導風ダクトの流入口に導かれた風の残りは、導風ダクト内を流れることで内燃機関の下方から後方へ導かれ、さらにエンジンルーム内吐出口から、内燃機関の後方に配置された冷却対象箇所に向けて吐き出される。ここで、冷却対象箇所に向けて吐き出された風が冷却対象箇所に当たるため、冷却対象箇所を冷却できる。従って、車両用導風構造は、車両の空気抵抗の低減と、内燃機関の背後にある冷却対象箇所の冷却と、を両立できる。
第2の発明によれば、車両外吐出口は、エンジンルームの下方において車両の下面から路面に向けて突出するように設けられている整流フィンよりも後方に配置されている。これにより、車両外吐出口から吐き出された風が、整流フィンによる走行風の整流を乱して空気抵抗が増大することを抑制できる。
第3の発明によれば、内燃機関前側パネルは、流入口の一部であり、少なくとも上部が前傾されている。これにより、ラジエータを通過した風の一部は、流入口において、内燃機関前側パネルに沿って、内燃機関前側パネルの上側から下側に、よりスムーズに流れる。従って、ラジエータを通過した風を、流入口から導風ダクトの内部に、よりスムーズに導くことができる。
実施形態に係る車両用導風構造の概略断面図である。 図1の車両用導風構造の導風ダクトの概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態の車両用導風構造100について、図面を用いて説明する。本実施形態にて説明する車両用導風構造100は、車両1のエンジンルーム500内に設けられている。なお、以下の説明及び図中の前後方向、左右方向、上下方向は、車両1を基準とした方向である。
●[車両用導風構造100の構成及び作用(図1、図2)]
以下では、車両用導風構造100の構成及び作用について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、車両用導風構造100の概略断面図である。図2は、車両用導風構造100の有する導風ダクト120の概略斜視図である。図1に示すように、車両用導風構造100は、内燃機関40と、内燃機関40の前方に配置されたラジエータ110と、が搭載された車両1のエンジンルーム500における車両用導風構造である。
図1に示すように、車両1のエンジンルーム500は、上面を覆うフード10と、前面を覆うフロントパネル20と、下面を覆うアンダーカバー30とに囲まれている。そして、エンジンルーム500内には、内燃機関40や、トランスミッション50や、ドライブシャフト60等が設けられている。また、車両用導風構造100は、ラジエータ110と、導風ダクト120とを有している。
フロントパネル20は、通気性を有する吸気グリル(不図示)を備えており、走行風がフロントパネル20の吸気グリル(不図示)を通過して、エンジンルーム500内に導入される。アンダーカバー30は、車両1の下面を覆い、整流フィン31や、開口30A等が設けられている。図1に示すように、整流フィン31は、内燃機関40の下方において車両1の下面から路面に向けて突出するように設けられており、車両1の下面に沿って流れる走行風を整流する。詳細は後述するが、開口30Aは、車両用導風構造100の導風ダクト120を流れた風の一部が流出する開口である。
内燃機関40は、ガソリンエンジンであってもよく、ディーゼルエンジンであってもよい。内燃機関40の上部後方には排気管41が接続されている。排気管41は、内燃機関40から後ろに延びている。内燃機関40は、複数のエンジンマウント(例えば、内燃機関40の前側、後側、左側、右側それぞれに取り付けられたエンジンマウント。内燃機関40の後部に取り付けられたエンジンマウント42以外は図示省略)によってエンジンルーム500内に保持されている。
内燃機関40には、トランスミッション50等が接続されており、トランスミッション50には内燃機関40及びドライブシャフト60等が接続されている。また、ドライブシャフト60には、ドライブシャフト60及び車輪61等が接続されている。内燃機関40で発生させた動力は、内燃機関40からトランスミッション50およびドライブシャフト60を介して車輪61に伝達されて、車輪61を回転させる。ここで、本実施形態では、一例として、内燃機関40の左にトランスミッション50が設けられ、内燃機関40の背後にドライブシャフト60が設けられている例を示す。内燃機関40において、燃料を燃焼することで発生した熱を冷却するために、内燃機関40の内部にクーラントを循環させており、循環させているクーラントをラジエータ110内に通して冷却している。
ラジエータ110は、エンジンルーム500内において、フロントパネル20の吸気グリル(不図示)に対向し、内燃機関40の前方に配置され、所定の角度θA(例えば、10°)で後傾している。そして、ラジエータ110は、薄板を折り曲げて形成されたフィン(不図示)を複数有している。ラジエータ110の後部にはラジエータファン111が設けられている。ラジエータ110はフロントパネル20に対向する位置にあるため、車両1の前方からの走行風は、フロントパネル20の吸気グリル(不図示)を通過すると、ラジエータ110およびラジエータファン111に向けて流れる。ラジエータ110は、ラジエータ110の前方から後方へと通過した風を下方へ傾斜させるように、上記の様に角度θAで後傾されている。ここで、ラジエータ110の後方へと通過した風を下方へ傾斜させることで、ラジエータ110のフィン(不図示)も後傾しており、ラジエータ110の後傾したフィン(不図示)の周囲を風が通ることで、風を下方へ傾斜させて、風を後述する車両用導風構造100の導風ダクト120の流入口121に向けることができる。
ラジエータファン111は、ラジエータ110の背後に取り付けられており、ラジエータファン111も上記の角度θA(例えば、10°)で後傾している。ラジエータファン111は、回転して、ラジエータ110を通過する風の風量を増大させることができる。ラジエータファン111も上記の角度θA(例えば、10°)で後傾しているため、ラジエータファン111の回転によっても、ラジエータ110を通過した風を下方へ傾斜させている。これにより、ラジエータ110を通過した風を、後述する車両用導風構造100の導風ダクト120の流入口121に向けている。ラジエータファン111は、クーラントの液温が高まる場合など、必要に応じて作動される。
導風ダクト120は、図1に示すように、エンジンルーム500内に配置されて、以下に説明するように、ラジエータ110を通過した風を、内燃機関40の下方から内燃機関40の後方へと導く。導風ダクト120は、上側に、内燃機関前側パネル121A、内燃機関下側パネル122A、第1分岐パネル122B、第2分岐パネル123Aを有し、下側にラジエータ下側パネル121Bを有し、左右側(図2参照)に、左右に配置された一対の側面パネル121R、121L(図2参照)を有している。これらのパネルは、端部で互いに接合(例えば、溶接や接着)されており、全て薄板(例えば、厚さ0.5mm)にて形成されている。以下の説明では、まず、導風ダクト120の上側のパネルから説明する。
内燃機関前側パネル121Aは、内燃機関40の前側に配置されて内燃機関40の下方に向けて延びている。すなわち、内燃機関前側パネル121Aは、ラジエータ110に対向し、内燃機関40の前側から下方まで延びている。また、内燃機関前側パネル121Aの左右方向の幅(車幅方向の幅、図2参照)は、ラジエータ110の幅よりも大きい。内燃機関前側パネル121Aの上端の位置は、内燃機関前側パネル121Aの上端部と、ラジエータ110の上端部との隙間が十分狭くなるように、ラジエータファン111の回転する部分の中心よりも上に設定されている。内燃機関前側パネル121Aは、少なくとも上部が前傾している。
内燃機関下側パネル122Aは、エンジンルーム500内に保持されており(図1参照)、左右方向の幅(図2参照)は内燃機関前側パネル121Aと同じである。内燃機関下側パネル122Aは、内燃機関前側パネル121Aの後ろから、内燃機関40の背後にあるエンジンルーム内吐出口122まで延びている。換言すれば、内燃機関下側パネル122Aは、内燃機関40の下から、内燃機関40の背後まで延びている。図1に示すように、内燃機関40の下において、内燃機関前側パネル121Aの後端と、内燃機関下側パネル122Aの前端には隙間が設けられている。この隙間は、内燃機関40の底部にて塞がれていることで、導風ダクト120内の風がこの隙間から漏れることが抑制されている。
上述した様に、内燃機関前側パネル121Aは内燃機関40に取り付けられており内燃機関40の振動は内燃機関前側パネル121Aに伝わりやすい。また、内燃機関下側パネル122Aはエンジンルーム500内に保持されている。内燃機関前側パネル121Aの後端と、内燃機関下側パネル122Aの前端との間に隙間を設けることで、内燃機関40から内燃機関前側パネル121Aに伝わった振動が、内燃機関下側パネル122Aに伝わることが抑制されている。これにより、内燃機関40の振動が、内燃機関前側パネル121A及び内燃機関下側パネル122Aを介してエンジンルーム500に伝わることが抑制されている。なお、内燃機関前側パネル121Aの後端と、内燃機関下側パネル122Aの前端との間に隙間を設けることなく、内燃機関前側パネル121Aと内燃機関下側パネル122Aとを一体に形成してもよい。
第1分岐パネル122Bは、エンジンルーム500内に保持され、左右方向の幅(図2参照)は、内燃機関下側パネル122A及び内燃機関前側パネル121Aと同じである。第1分岐パネル122Bは、内燃機関下側パネル122Aにおいて内燃機関40の下側からエンジンルーム内吐出口122まで延びている部分に対して、間隔を開けて対向するように設けられている。第1分岐パネル122Bの下部には、第2分岐パネル123Aの前端部が連結された連結部122BAを有している。第1分岐パネル122Bと内燃機関下側パネル122Aとの間にある空間は冷却流路120Bとなっている。第1分岐パネル122Bと内燃機関下側パネル122Aとの間隔は、エンジンルーム内吐出口122に近付くにつれ狭くなるように形成されている(絞られている)。
第2分岐パネル123Aは、エンジンルーム500内に保持されており、左右方向の幅(図2参照)は第1分岐パネル122Bと同じである。第2分岐パネル123Aは、第1分岐パネル122Bの下部の連結部122BAから、後側にある車両外吐出口123まで延びている。第2分岐パネル123Aは、図1に示すように、ラジエータ下側パネル121Bの一部と間隔を開けて対向するように設けられており、後側ではアンダーカバー30に隙間なく連結されている。第2分岐パネル123Aと内燃機関下側パネル122Aとの間にある空間は、排出流路120Cとなっている。第2分岐パネル123Aと内燃機関下側パネル122Aとの間隔は、車両外吐出口123に近付くにつれ狭くなるように形成されている。
ラジエータ下側パネル121Bは、図1および図2に示すように、ラジエータ110の下方に配置されてラジエータ110の下方から内燃機関40の下方に向けて延びており、内燃機関40の後方にある車両外吐出口123(後述)の下端まで延びている。ラジエータ下側パネル121Bの左右方向の幅(図2参照)は、ラジエータ110の幅よりも大きく、内燃機関前側パネル121Aと同じ(すなわち、第1分岐パネル122B、第2分岐パネル123Aと同じ)である。
一対の側面パネル121R、121Lは、内燃機関前側パネル121Aとラジエータ下側パネル121Bの左右それぞれに配置されている。一対の側面パネル121R、121Lは、導風ダクト120の左右の側面を閉鎖している。換言すれば、一対の側面パネル121R、121Lは、導風ダクト120の導入流路120A、冷却流路120B、排出流路120Cの左右の側面を閉鎖している。
以上では、導風ダクト120を、導風ダクト120の外側を覆うパネルの観点から説明したが、以下では、導風ダクト120の内部の空間の観点から導風ダクト120を説明する。導風ダクト120は、流入口121を前部に有する導入流路120Aと、導入流路120Aの後部から分岐する冷却流路120Bと排出流路120Cとを有している。そして、冷却流路120Bは後端にエンジンルーム内吐出口122を有し、排出流路120Cは後端に車両外吐出口123を有している。換言すれば、導風ダクト120の流出口は、流入口121から内燃機関40の下方へと導いた風の一部を、内燃機関40の後方に配置された冷却対象箇所に向けて吐き出すエンジンルーム内吐出口122と、残りの風を、車両1の外部へ向けて吐出する車両外吐出口123と、に分岐されている。
導入流路120Aは、前側に流入口121を有し、図2に示すように、内燃機関前側パネル121Aと、内燃機関下側パネル122Aの一部と、ラジエータ下側パネル121Bと、一対の側面パネル121R、121Lと、に囲まれた空間である。流入口121は、ラジエータ110と内燃機関40の間に設けられており(図1参照)、左右方向(車幅方向、図2参照)に長い矩形状に形成されている。ラジエータ110を通過した風は、流入口121から導入流路120Aに流入する。図1および図2に示すように、第1分岐パネル122Bの下部と、第2分岐パネル123Aの前側端部とが連結された連結部122BAで、導入流路120Aは、冷却流路120Bと、排出流路120Cとに分岐している。流入口121から導入流路120Aに流れた風は、一部が導入流路120Aから冷却流路120Bに流れ、残りが導入流路120Aから排出流路120Cに流れる。
冷却流路120Bは、図1に示すように、導入流路120Aの後側に連結された空間であり、内燃機関下側パネル122Aと、第1分岐パネル122Bと、一対の側面パネル121R、121L(図2参照)と、に囲まれた空間である。冷却流路120Bは斜め上に傾斜している。そして、冷却流路120Bの後端部が、エンジンルーム内吐出口122となっている。図1に示すように、冷却流路120Bにおいて、第1分岐パネル122Bと内燃機関下側パネル122Aとの間隔は、下流側のエンジンルーム内吐出口122に近付くにつれ狭くなるように形成されている。
エンジンルーム内吐出口122は、図1及び図2に示すように、内燃機関下側パネル122Aの後端部と、第1分岐パネル122Bの後端部と、左右両側が一対の側面パネル121R、121Lの後端部(図2参照)と、で形成されている。エンジンルーム内吐出口122は、図1に示すように、内燃機関40の背後に設けられており、図2に示すように、左右方向(車幅方向)に長い矩形状に形成されている。冷却流路120Bを流れた風が、エンジンルーム500内において内燃機関40の後方に配置された冷却対象箇所に向けて、エンジンルーム内吐出口122から吐き出される。冷却対象箇所は、内燃機関40で発生した熱によって加熱される部品であり、例えば、排気管41、エンジンマウント42、ドライブシャフト60、である。この様に、流入口121から導かれた風の一部は、エンジンルーム内吐出口122から冷却対象箇所に向けて吐き出されて、冷却対象箇所に当たることで、冷却対象箇所は冷却される。
なお、冷却流路120Bを流れて、エンジンルーム内吐出口122から冷却対象箇所に向けて吐き出される風の風量は、エンジンルーム内吐出口122の内燃機関下側パネル122Aと、第1分岐パネル122Bとの間隔で調整可能である。内燃機関下側パネル122Aと、第1分岐パネル122Bとの間隔は、エンジンルーム内吐出口122から冷却対象箇所に向けて吐き出される風の風量が、冷却対象箇所を十分に冷却できる程度に、適宜調整されている。
排出流路120Cは、図1に示すように、導入流路120Aの後側に連結された空間であり、第2分岐パネル123Aと、ラジエータ下側パネル121Bと、一対の側面パネル121R、121L(図2参照)と、に囲まれた空間である。排出流路120Cの後端部が、車両外吐出口123となっている。排出流路120Cは、車両1の底部において、内燃機関40の下から後ろに延びている。図1に示すように、排出流路120Cにおいて、第1分岐パネル122Bと内燃機関下側パネル122Aとの間隔は、下流側の車両外吐出口123に近付くにつれ狭くなるように形成されている。
車両外吐出口123は、図2に示すように、第2分岐パネル123Aの後端部と、内燃機関前側パネル121Aの後端部と、一対の側面パネル121R、121Lの後端部と、で形成されている。車両外吐出口123は、図1に示すように、内燃機関40の後側にあるアンダーカバー30の開口30Aに接続されており、左右方向(車幅方向)に長い矩形状(図示省略)に形成されている。図1に示すように、車両外吐出口123は、内燃機関40の下方において車両1の下面から路面に向けて突出するように設けられている整流フィン31よりも後方に配置されている。従って、車両外吐出口123から吐き出された風は、車両外吐出口123から吐き出されると、直ちに、整流フィン31よりも後方にある開口30Aから車両1の外へ吐き出される。
以上で説明したように、フロントパネル20から導入された風は、後傾したラジエータ110を通過するとともに、流入口121に導かれて、導入流路120Aを流れ、さらに冷却流路120Bと排出流路120C分岐する。冷却流路120Bに導かれた一部の風は、エンジンルーム内吐出口122から内燃機関40の背後にある冷却対象箇所に向けて吐き出されて、冷却対象箇所を冷却する。また、排出流路120Cに導かれた残りの風は、車両外吐出口123から車両1の外へ吐き出される。
●[実施形態の車両用導風構造100の効果について(図1、図2)]
図1に示すように、ラジエータ110の前方から後方へと通過した風を下方へ傾斜させるように後傾されたラジエータ110によって、ラジエータ110を通過した風は、下方に傾斜し、これにより、ラジエータ110の後にあり、内燃機関40の前にある、導風ダクト120の流入口121に、ラジエータ110を通過した風が導かれる。そして、ラジエータ110を通過して導風ダクト120の流入口121に導かれた風の一部は、導風ダクト120内を流れることで内燃機関40の下方から後方へ導かれ、さらに車両外吐出口123から車両1の外部へ向けて排出されるため、導風ダクト120から比較的小さな空気抵抗を受けるだけで車両1の外部へ向けて排出される。これにより、車両1の空気抵抗を低減できる。
また、ラジエータ110を通過して導風ダクト120の流入口121に導かれた風の残りは、導風ダクト120内を流れることで内燃機関40の下方から後方へ導かれ、さらにエンジンルーム内吐出口122から、内燃機関40の後方に配置された冷却対象箇所に向けて吐き出される。ここで、図1に示すように、冷却対象箇所(例えば、排気管41、エンジンマウント42、ドライブシャフト60)に向けて吐き出された風が冷却対象箇所に当たるため、冷却対象箇所を冷却できる。従って、車両用導風構造100は、車両1の空気抵抗の低減と、内燃機関40の背後にある冷却対象箇所の冷却と、を両立できる。
また、図1に示すように、車両外吐出口123は、エンジンルーム500の下方において車両1の下面から路面に向けて突出するように設けられている整流フィン31よりも後方に配置されている。これにより、車両外吐出口123から吐き出された風が、整流フィン31による走行風の整流を乱して空気抵抗が増大することを抑制できる。
また、図1及び図2に示すように、内燃機関前側パネル121Aは、流入口121の一部であり、少なくとも上部が前傾されている。これにより、ラジエータ110を通過した風の一部は、流入口121において、内燃機関前側パネル121Aに沿って、内燃機関前側パネル121Aの上側から下側に、よりスムーズに流れる。従って、ラジエータ110を通過した風を、流入口121から導風ダクト120の内部に、よりスムーズに導くことができる。
●[他の実施の形態]
本発明の車両用導風構造は、上述した実施形態で説明した車両用導風構造100の構成、形状、構造等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、ラジエータ110の横幅や、内燃機関40の横幅に対する導風ダクト120の横幅の長さ等、形状は適宜変更できる。
車両外吐出口123は、内燃機関40の下方において車両1の下面から路面に向けて突出するように設けられている整流フィン31よりも後方に配置されているが、車両外吐出口123を整流フィン31よりも後方に配置しなくてもよい。
また、内燃機関前側パネル121Aは、図1及び図2に示すように、少なくとも上部が前傾されているが、内燃機関前側パネル121Aは上部が前傾していなくてもよい。
また、導風ダクト120の有する、内燃機関前側パネル121A、内燃機関下側パネル122A、第1分岐パネル122B、第2分岐パネル123A、ラジエータ下側パネル121B、一対の側面パネル121R、121Lは、端部で互いに接合(例えば、溶接や接着)されている。これらのパネルを個々に接合するかわりに、一枚の薄板を折り曲げて複数のパネルを形成してもよい。例えば、第1分岐パネル122Bと第2分岐パネル123Aとを、一枚の薄板を折り曲げて形成してもよい。
また、図1を用いて上述したように、第1分岐パネル122Bと内燃機関下側パネル122Aとの間隔は、下流側のエンジンルーム内吐出口122に近付くにつれ狭くなるように形成されているが、エンジンルーム内吐出口122に近付くにつれ狭くなるように形成されていなくてもよい。同様に、第2分岐パネル123Aとラジエータ下側パネル121Bとの間隔は、下流側の車両外吐出口123に近付くにつれて狭くなるように形成されているが、車両外吐出口123に近付くにつれて狭くなるように形成されていなくてもよい。また、エンジンルーム内吐出口122及び車両外吐出口123は、いずれも、左右方向(車幅方向)に長い矩形状に形成されているが、形状を適宜変更できる。例えば、エンジンルーム内吐出口122の冷却対象箇所の前にない部分を塞いでもよい。さらに、冷却流路120Bにおいて、エンジンルーム内吐出口122のより上流側で、エンジンルーム内吐出口122を複数の吐出口に分岐させてもよい。
1 車両
10 フード
20 フロントパネル
30 アンダーカバー
30A 開口
31 整流フィン
40 内燃機関
41 排気管(冷却対象箇所)
42 エンジンマウント(冷却対象箇所)
50 トランスミッション
60 ドライブシャフト(冷却対象箇所)
61 車輪
100 車両用導風構造
110 ラジエータ
111 ラジエータファン
120 導風ダクト
120A 導入流路
120B 冷却流路
120C 排出流路
121 流入口
121A 内燃機関前側パネル
121B ラジエータ下側パネル
121R、121L 側面パネル
122 エンジンルーム内吐出口
122A 内燃機関下側パネル
122B 第1分岐パネル
122BA 連結部
123 車両外吐出口
123A 第2分岐パネル
500 エンジンルーム
θA 角度

Claims (3)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関の前方に配置されたラジエータと、が搭載された車両のエンジンルーム内における車両用導風構造であって、
    前記ラジエータの前方から後方へと通過した風を下方へ傾斜させるように後傾された前記ラジエータと、
    前記エンジンルーム内に配置されて前記ラジエータを通過した風を、前記内燃機関の下方から前記内燃機関の後方へと導く導風ダクトと、
    を有し、
    前記導風ダクトの流入口は、
    前記内燃機関の前側に配置されて前記内燃機関の下方に向けて延ばされた内燃機関前側パネルと、
    前記ラジエータの下方に配置されて前記ラジエータの下方から前記内燃機関の下方に向けて延ばされたラジエータ下側パネルと、
    前記内燃機関前側パネルと前記ラジエータ下側パネルの左右に配置された一対の側面パネルと、
    を有し、
    前記導風ダクトの流出口は、
    前記流入口から前記内燃機関の下方へと導いた風の一部を、前記エンジンルーム内において前記内燃機関の後方に配置された冷却対象箇所に向けて吐き出すエンジンルーム内吐出口と、
    前記流入口から前記内燃機関の下方へと導いた風の残りを、前記車両の下面から前記車両の外部へ向けて吐出する車両外吐出口と、
    に分岐されている、
    車両用導風構造。
  2. 請求項1に記載の車両用導風構造であって、
    前記車両外吐出口は、
    前記内燃機関の下方において前記車両の下面から路面に向けて突出するように設けられている整流フィンよりも後方に配置されている、
    車両用導風構造。
  3. 請求項1または2に記載の車両用導風構造であって、
    前記内燃機関前側パネルは、
    少なくとも上部が前傾されている、
    車両用導風構造。
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