JPH08100168A - 天蓋用不定形ガスケット - Google Patents

天蓋用不定形ガスケット

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JPH08100168A
JPH08100168A JP6261628A JP26162894A JPH08100168A JP H08100168 A JPH08100168 A JP H08100168A JP 6261628 A JP6261628 A JP 6261628A JP 26162894 A JP26162894 A JP 26162894A JP H08100168 A JPH08100168 A JP H08100168A
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gasket
polybutadiene
foaming
parts
composition
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JP6261628A
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Kiichi Yamashita
喜市 山下
Yoshimi Shibata
吉見 柴田
Masaaki So
正明 宗
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Sunstar Engineering Inc
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  • Gasket Seals (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明のペ−ル缶やドラム缶等の天蓋用不定
形ガスケットは安価な材料組成よりなり、自動塗布機に
よる自動塗布が可能で作業コストも低下させ、長期間の
密閉密封性に優れるものである。 【構成】 本発明の天蓋用不定形ガスケットは、加硫可
能な液状ポリブタジエン、、加硫剤、発泡剤からなり容
器天蓋の裏面周縁溝に注入塗布後、加熱発泡加硫させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天蓋用不定形ガスケッ
トに関する。さらに詳しくは、ガラス容器、プラスチッ
ク容器、金属容器、ペ−ル缶、オ−プンドラム等の容
器、特にペ−ル缶、オ−プンドラムの天蓋裏面のガスケ
ット、所謂パッキンとして有用な天蓋用不定形ガスケッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ペ−ル缶、オ−プンドラム等
の容器の製造に関しては、容器天蓋の裏面周縁に形成さ
れた溝内にガスケットを施し、容器の密封密閉を図って
いる。上記ガスケットとしてゴム成型物、予め発泡成形
した発泡ガスケットまたは天蓋裏面の周縁ガスケット溝
に硬化性組成物を施し、硬化ないし加硫させて形成する
ガスケットが知られている。就中、天蓋の裏面周縁のガ
スケット溝に硬化性組成物を施し硬化させるガスケッ
ト、いわゆる不定形ガスケットとして従来より軟質ポリ
塩化ビニルプラスチゾルの不定形ガスケットが使用され
ている。また近年特開平5−279654に開示される
シリコ-ン系の不定形ガスケット組成物が提案されてい
る。なお定形ガスケットとしては天然ゴムないし合成ゴ
ム等を予め発泡架橋した成形ガスケットが用いられてい
る。
【0003】従来の不定形ガスケットとして加熱して発
泡ゲル化させて得られる軟質ポリ塩化ビニル不定形ガス
ケットは、ポリ塩化ビニルプラスチゾルを自動塗布機に
て容器天蓋の周縁溝内に注入塗布し、180〜210℃
で3〜5分間加熱することによりゲル化させて発泡成形
するものである。しかし、軟質ポリ塩化ビニルの不定形
ガスケットの場合は、ガスケットの形成は容易であり生
産性も良好であるが、容器の内容物が石油系オイル等の
場合、軟質ポリ塩化ビニル不定形ガスケット中の可塑剤
が抽出され、ガスケットが収縮硬化する傾向を有し、長
期間にわたっての密封性を維持できなくなる欠点を有し
ている。またポリ塩化ビニルであるためドラム等容器を
リサイクルする場合、古いガスケットを焼却する時に有
害ガスが発生するという難点を有している。また、特開
平5−279654に示されるシリコ-ン系の不定形ガ
スケットは、約150℃で5分間加熱し硬化するもので
あり、耐薬品性、耐久性を有し、圧縮復元性にも優れも
のであるが、ガスケット中に含まれるシリコ−ンオイル
等が内容物中に抽出した場合、シリコ−ン系の特性上、
撥水性を示し、その結果内容物を変質させることがあ
る。特に内容物が塗料の場合には、塗料にハジキを発生
する場合も考えられる。また、シリコ−ン系の特性上、
水蒸気透過性が高く長期間の保管においては、液状成分
の揮散が懸念される。また、高価な素材を用いることに
より材料費が高くつく欠点を有している。天然ゴムない
し合成ゴムの発泡成形ガスケットは、紐状の加硫ゴム発
泡体を成形し、天蓋の周縁ガスケット溝と同じ長さ形状
に裁断し、リング状に両端を接着したリング状ガスケッ
トを上記溝部に嵌め込む事によりガスケットを形成する
ものであり、密封性は良好であるが、製造加工が繁雑
で、生産性が著しく低く、また素材自体のコストが低い
割にはト−タル的にコストアップとなるという欠点を有
している。
【0004】以上ように従来の天蓋用ガスケットでは、
長期密閉性能と作業コストの両立ができていないという
欠点を有していた。すなわち従来の不定形ガスケット
は、自動塗布による作業効率が高くコスト低減につなが
るが、使用されている素材の欠点により、長期密封性に
難点があったり、性能低下を引き起こしていた。また、
予め成形した定形ガスケットはガスケット溝への挿入の
作業効率が低くコストアップとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、安価
な材料であり、一液で自動塗布可能で作業効率が高く、
優れた密閉性能を有する、すなわち材料コスト及び作業
コストが共に低く設計可能な長期密封性能を有する不定
形天蓋用ガスケットを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題点を解決するために鋭意開発検討したところ、比較的
安価であり、耐薬品性に優れ、水蒸気透過性の低い加硫
可能な液状ポリブタジエンを主成分とすることにより密
封密閉性能が良好であり、作業効率が高くト−タルコス
トが低減可能となる天蓋用不定形ガスケットが得られる
ことを見だした。 すなわち、本発明は、加硫可能な液
状ポリブタジエン、加硫剤、発泡剤からなり容器の天蓋
裏面のガスケット溝に注入塗布後、加熱発泡加硫させて
得られる天蓋用不定形ガスケットに関するものである。
さらには、上記ポリブタジエンが分子量500〜700
00の1,4−ポリブタジエンを50重量%よりも多く
含有させることにより加熱発泡加硫特性が優れ効果的で
ある。また、上記加硫剤として安価な硫黄を用いること
によりさらに経済的にも効果的である。
【0007】本発明に用いる上記加硫可能な液状ポリブ
タジエンとしては、1,4−ポリブタジエン、1,2−
ポリブタジエンがあり、この中でも1,4−ポリブタジ
エンで数平均分子量500〜70000、好ましくは1
000〜50000のものである。1,2−ポリブタジ
エンのみを使用すると不定形ガスケットに粘着が起こり
やすくなり、ポリブタジエン中の1,2−ポリブタジエ
ンの配合割合が50%を越えるとこの粘着現象が発生す
る傾向にある。1,4−ポリブタジエンのみの場合でも
数平均分子量が500より小さい場合は、不定形ガスケ
ットの加硫硬化が不十分となり、粘着を有する傾向とな
る。70000より大きい場合は、流動性がなくなり注
入塗布の作業性が低下する傾向となる。加硫硬化後の不
定形ガスケットが粘着を有すると天蓋が容器の接触部に
粘着接着するので天蓋が開封しにくなる。
【0008】本発明に用いる加硫剤としては、硫黄、含
硫黄化合物(テトラメチルチウラムジスルフィド、テト
ラブチルチウラムジスルフィド、ジペタメチレンチウラ
ムテトラスルフィド等)、有機過酸化物(ジタ−シャリ
ブチルパ−オキサイド、タ−シャリブチルクミルパ−オ
キサイド、ジクミルパ−オキサイド、2,5ジメチル
2,5ジタ−シャリブチルパ−オキシヘキサン等のジア
ルキルパ−オキサイド類や、タ−シャリブチルパ−アセ
テ−ト、タ−シャリブチルパ−イソブチレ−ト、タ−シ
ャリブチルパ−オクトエ−ト、タ−シャリブチルパ−ピ
バレ−ト、タ−シャリブチルパ−ベンゾエ−ト、ジタ−
シャリブチルジパ−フタレ−ト、2,5ジメチル2.5
ジベンゾイルパ−オキシヘキサン、2,5ジメチル2,
5ジベンゾイルパ−オキシヘキシン−3等のアルキルパ
−エステル類等))などがあり、この中の1種または2
種以上を用いることができる。
【0009】発泡剤としては、アゾジカルボンアミド
(ADCA)、アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)、ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DP
T)、4,4′オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジ
ド(TSH)、ヒドラゾジカルボンアミド(HDC
A)、P−トルエンスルホニルアセトンヒドラゾ−ン等
の有機系発泡剤や、NaHCO3等の無機系発泡剤、シェ
ルを塩化ビニリデンとアクリロニトリル共重合体とし、
n−ペンタン、イソブタン等のガスを内包したマイカル
バル−ン等の1種または2種以上を使用することができ
る。なお発泡剤は加熱温度180〜220℃で分解ガス
が発生するものを使用するのが望ましい。
【0010】上記必須成分以外に、必要に応じて液状な
いし固形ゴムの併用、軟化剤、充填剤、加硫促進剤、安
定剤等を用いることができる。他の液状ゴムとしては、
液状のエチレン・プロピレンタ−ポリマ−(EPD
M)、ニトリルゴム(NBR)、イソプレンゴム(I
R)等があり、固形ゴムとしては、天然ゴム(NR)、
ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)、エ
チレン・プロピレンタ−ポリマ−(EPDM)、スチレ
ン・ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(I
R)等がある。ただし、加硫可能な液状タイプのポリブ
タジエンと併用する他のゴム成分は全ゴム成分中の50
重量%未満で使用してもよい。
【0011】軟化剤としては、ナフテン系、パラフィン
系、アロマ系等のプロセスオイルやアジピン酸エステル
系、フタル酸エステル系、アルキルベンゼン系等の可塑
剤を用いることができる。
【0012】充填剤としては、炭酸カルシウム、クレ
−、タルク、シリカ、酸化チタン、カ−ボン等が使用で
きる。
【0013】加硫促進剤としては、チウラム系、グアニ
ジン系、チアゾ−ル系、スルフェンアミド系、チオウレ
ア系等が使用できる。
【0014】安定剤としては、通常用いられる亜鉛、バ
リウム等の金属石けん系、有機スズ系、各種酸化防止
剤、各種紫外線吸収剤等が使用できる。
【0015】本発明の天蓋用不定形ガスケットの代表的
な配合例としては、加硫可能な液状のポリブタジエンを
10〜80重量%(以下%と記載)と加硫剤を2〜10
%と発泡剤0.5〜5%及び、他の液状および/または
固形ゴムを0〜10%、軟化剤0〜25%、充填剤0〜
70%、必要量の加硫促進剤、安定剤等を配合すること
により調製し、150〜180℃の加熱温度、10〜3
0分間の加熱時間発泡加硫させて天蓋用不定形ガスケッ
トを得ることができる。ポリブタジエンが10%より少
ない場合は、ゴム物性が発現せず密封性の低下が生じ、
80%より多い場合は、発泡加硫に必要な他の成分を必
要量配合できない。加硫剤が2%より少ない場合は、十
分に加硫が進まず硬化不良となる場合があり、加硫剤が
10%より多い場合は、加硫後の硬化物が硬くなり、ゴ
ム物性を示さなくなる。発泡剤が0.5%より少ない場
合は、発泡倍率が低く、硬くなり、パッキンとしてのク
ッション性が悪くなる。発泡剤が5%より多い場合は、
過発泡となり、物性が低下する。固形ゴムが10%より
多い場合は、配合物の粘度が高くなり、軟化剤が25%
より多い場合は、内容物が溶剤系の時に軟化剤が抽出さ
れ、物性の低下を招く傾向となる。充填剤が70%より
多い場合は、物性の低下や粘度上昇が生じる。
【0016】以上のようにして得られる未発泡未加硫の
ペ−スト状の天蓋用不定形ガスケットは、ペ−ル缶やド
ラム缶等の天蓋の裏面周縁溝部に自動塗布機にて注入塗
布するか、またはカ−トリッジに充填したものを手作業
にて注入塗布する。この際、塗布した材料は流動性を有
するため注入塗布後の表面は均一になる。その後、15
0℃〜180℃で10〜30分間加熱発泡加硫させるこ
とにより発泡加硫した天蓋用不定形ガスケットを作製す
る。本発明の加熱発泡加硫させた不定形ガスケットの発
泡倍率は1.3〜2.5とする。1.3より小さい場合
は、加硫硬化物が硬くなりパッキンとしてのクッション
性が悪くなり、2.5より大きいと連続発泡体となった
り、物性が低くなり密閉性に問題が生じる。また自動塗
布機を用いて自動塗布を行う場合のペ−スト状の天蓋用
不定形ガスケットの粘度は、シ−バス粘度計で50g/
min.以上または、B型回転粘度計で12000ps
未満で5000ps以下が特に好ましい。
【0017】本発明の天蓋用不定形ガスケットは未発泡
未加硫のペースト状の状態のものを自動塗布機を用い
て、一定速度(5sec./1回転)で回転されている
ターンテーブル上の天蓋の裏面周縁の溝にエア−レスポ
ンプにて標準吐出量100g/10sec.にて吐出さ
せ、タ−ンテ−ブルを2回転させて均一に注入塗布す
る。その後、160℃オ−ブン中に20分放置し、発泡
及び加硫硬化させ天蓋用不定形ガスケットを完成させ
る。
【0018】
【発明の効果】以上の構成から成る本発明の天蓋用不定
形ガスケットは、加硫可能な液状ポリブタジエン、加硫
剤、発泡剤からなり容器天蓋の裏面周縁溝に注入塗布後
加熱発泡加硫させるものであり、比較的安価な材料を使
用しており安価な材料設計ができ、自動塗布可能なこと
から作業コストも低く押さえることができ、さらに優れ
た密閉密封性を有するものとなる。
【0019】
【実施例1】加硫可能な液状ポリブタジエンとして、数
平均分子量45000の1,4−ポリブタジエン
((株)クラレ製、LIR−300)20重量部(以下
部と記載)、加硫剤としてコロイド状イオウ(和光純薬
工業(株)、いおう;コロイド状98%以上)1部、発
泡剤としてADCA(永和化成工業(株)製、ビニホ−
ルAC3M)0.5部及び、軟化剤としてプロセスオイ
ル20部、加硫促進剤(チウラム系とグアニジン系の併
用)0.5部、充填剤として炭酸カルシウム58部をニ
−ダ−中に配合し20分間混合攪拌した後、3本ロ−ル
にて1回分散し、その後再度ニ−ダ−中に投入し5分間
脱泡攪拌して均一なペ−スト状の天蓋用不定形ガスケッ
トを作製した。本ペ−スト状の天蓋用不定形ガスケット
を以下の方法で試験を行い、その結果を表−1に示し
た。
【0020】
【表1】
【0021】吐出性試験 本試験は、自動塗布による塗布し易さを想定した試験で
あり、ペ−スト状の天蓋用不定形ガスケットをノズル6
mmφ、長さ50mm、圧力5Kgf/cm2の条件で
シ−バス粘度計にて吐出量を測定し、吐出量が50g/
min.以上の場合は○とし、50g/min.未満の
場合は、×(不可)とした。 粘度測定試験 本試験は、上記の吐出性試験による自動塗布を想定した
試験と対比する目的で試験したもので、材料温度を20
℃とし、B型回転粘度計にて7番ロ−タ−/20rpm
にて測定した。 圧縮永久歪試験 ペ−スト状の天蓋用不定形ガスケット組成物を160℃
にて20分間加熱発泡加硫させた後、長さ50mm×幅
50mm×厚さ約25mmの直方体に成型し試験体とし
た。次に厚さ部分を測定した後、2枚のアルミニウム製
の圧縮板にて初めの厚さの25%だけ圧縮し、4個のボ
ルトとナットにて固定し、20℃で相対湿度65%の条
件下に22時間放置した。その後、試験体を圧縮板より
取り外し、20℃で相対湿度65%の条件下に24時間
放置した後、前と同じ箇所の厚さを測定した。圧縮永久
歪(%)の算出は、試験体の初めの厚さ(mm)より試
験体の試験後の厚さ(mm)を差し引き、次いでその数
値を試験体の試験後の厚み(mm)で徐した数値に10
0を乗じた数値として求めた。 密閉性試験 ペ−ル缶の天蓋の周縁部の溝にペ−スト状の天蓋用不定
形ガスケットを注入塗布後、160℃にて20分間加熱
発泡加硫させたガスケットを形成し、天蓋を作製した。
ペ−ル缶に容量の90%までエタノ−ルを充填し、上記
天蓋にて密閉する。その後、ペ−ル缶の蓋側を下になる
ように容器を転倒した状態で3日間放置した時の液漏れ
を観察した。全く液漏れが認められない場合は○とし、
少しでも液漏れが認められた場合は、×(不可)とし
た。 残留タック試験 ペ−スト状の天蓋用不定形ガスケットを160℃にて2
0分間加熱発泡加硫させた後、20℃・相対湿度65%
の恒温恒湿室に24時間放置した後、指触にて表面の粘
着程度を評価した。全く粘着がなかった場合、○とし、
若干粘着が認められた場合は、△とし、強い粘着が認め
られた場合は、×(不可)とした。 発泡倍率測定試験 ペ−スト状の天蓋用不定形ガスケットを40×40×5
mmの型枠に注型し、160℃×20分間加熱し、発泡
加硫させる。硬化前の比重を硬化後の比重で徐した数値
を発泡倍率として算出した。
【0022】
【実施例2】加硫可能な液状ポリブタジエンとして、数
平均分子量45000の1,4−ポリブタジエン
((株)クラレ製、LIR−300)35部、数平均分
子量3000の1,4−ポリブタジエン(日本ゼオン
(株)製、ポリオイル130)15部、加硫剤としてコ
ロイド状イオウ(和光純薬工業(株)、いおう;コロイ
ド状98%以上)2.5部、発泡剤としてADCA(永
和化成工業(株)製、ビニホ−ルAC3M)1部及び、
軟化剤としてプロセスオイル10部、加硫促進剤1.5
部、安定剤を1部、充填剤として炭酸カルシウム34部
をニ−ダ−中に配合し、実施例1と同様の操作により天
蓋用不定形ガスケットを作製し、実施例1と同様の試験
を行い結果を表−1に示した。
【0023】
【実施例3】加硫可能な液状ポリブタジエンとして、数
平均分子量45000の1,4−ポリブタジエン
((株)クラレ製、LIR−300)40部、数平均分
子量3000の1,2−ポリブタジエン(日本石油化学
(株)製、B−3000)10部、加硫剤としてコロイ
ド状イオウ(和光純薬工業(株)、いおう;コロイド状
98%以上)2.5部、発泡剤としてADCA(永和化
成工業(株)製、ビニホ−ルAC3M)1部及び、軟化
剤としてプロセスオイル10部、加硫促進剤1.5部、
安定剤を1部、充填剤として炭酸カルシウム34部をニ
−ダ−中に配合し、実施例1と同様の操作により天蓋用
不定形ガスケットを作製し、実施例1と同様の試験を行
い結果を表−1に示した。
【0024】
【実施例4】加硫可能な液状ポリブタジエンとして、数
平均分子量45000の1,4−ポリブタジエン
((株)クラレ製、LIR−300)25部、数平均分
子量3000の1,4−ポリブタジエン(日本ゼオン
(株)製、ポリオイル130)15部、他の液状ゴムと
してEPDM(ユニロイヤルケミカル社製、トライレン
55)10部、加硫剤としてコロイド状イオウ(和光純
薬工業(株)、いおう;コロイド状98%以上)2.5
部、発泡剤としてADCA(永和化成工業(株)製、ビ
ニホ−ルAC3M)1部及び、軟化剤としてプロセスオ
イル10部、加硫促進剤1.5部、安定剤1部、充填剤
として炭酸カルシウム34部をニ−ダ−中に配合し、実
施例1と同様の操作により天蓋用不定形ガスケットを作
製し、実施例1と同様の試験を行い結果を表−1に示し
た。
【0025】
【実施例5】加硫可能な液状ポリブタジエンとして、数
平均分子量45000の1,4−ポリブタジエン
((株)クラレ製、LIR−300)13部、数平均分
子量3000の1,4−ポリブタジエン(日本ゼオン
(株)製、ポリオイル130)2部、他の固形ゴムとし
て1,4ポリブタジエン(日本合成ゴム(株)製、BR
−11)1部、加硫剤としてコロイド状イオウ(和光純
薬工業(株)、いおう;コロイド状98%以上)1.5
部、発泡剤としてADCA(永和化成工業(株)製、ビ
ニホ−ルAC3M)0.6部及び、軟化剤としてプロス
オイル24部、加硫促進剤0.8部、充填剤として炭酸
カルシウム46部をニ−ダ−中に配合し、実施例1と同
様の操作により天蓋用不定形ガスケットを作製し、実施
例1と同様の試験を行い結果を表−1に示した。
【0026】
【比較例1】加硫可能な液状ポリブタジエンとして、数
平均分子量45000の1,4−ポリブタジエン
((株)クラレ製、LIR−300)25部、数平均分
子量3000の1,2−ポリブタジエン(日本石油化学
(株)製、B−3000)25部、加硫剤としてコロイ
ド状イオウ(和光純薬工業(株)、いおう;コロイド状
98%以上)1.5部、発泡剤としてADCA(永和化
成工業(株)製、ビニホ−ルAC3M)0.6部及び、
軟化剤としてプロセスオイル25部、加硫促進剤0.8
部、充填剤として炭酸カルシウム46部をニ−ダ−中に
配合し、実施例1と同様の操作により比較例1として天
蓋用不定形ガスケット組成物を作製し、実施例1と同様
の試験を行い結果を表−1に示した。
【0027】
【比較例2】加硫可能な液状ポリブタジエンとして、数
平均分子量45000の1,4−ポリブタジエン
((株)クラレ製、LIR−300)10部、他の固形
ゴムとして1,4−ポリブタジエン(日本合成ゴム
(株)製、BR−11)10部、加硫剤としてコロイド
状イオウ(和光純薬工業(株)、いおう;コロイド状9
8%以上)1.5部、発泡剤としてADCA(永和化成
工業(株)製、ビニホ−ルAC3M)0.6部及び、軟
化剤としてプロセスオイル25部、加硫促進剤0.8
部、充填剤として炭酸カルシウム46部をニ−ダ−中に
配合し、実施例1と同様の操作により比較例2として天
蓋用不定形ガスケットを作製し、実施例1と同様の試験
を行い結果を表−1に示した。
【0028】
【比較例3】軟質塩化ビニル系不定形ガスケットとし
て、ポリ塩化ビニル45部、DOP38部、炭酸カルシ
ウム15部、安定剤1.5部、発泡剤0.5部を均一分
散して、比較例3としてのペ−スト状の軟質塩化ビニル
系不定形ガスケット組成物を作製した。本ペ−スト状の
軟質塩化ビニル系不定形ガスケット組成物を実施例1に
示した硬化条件を200℃にて3分間とする以外はすべ
て同様の方法で天蓋用不定形ガスケットを作製し、試験
を行い、その結果を表−1に示した。ただし、粘度測定
において、7番ロ−タ−/20rpmの条件では測定で
きなかった為、4番ロ−タ−/20rpmの条件にて測
定した。
【0029】
【発明の効果】表−1の試験結果より、実施例1〜5に
示した本発明による不定形ガスケットは、吐出性、密閉
性共に良好であり、表面粘着も認められず、圧縮永久歪
も従来の定形ガスケットと同等以上の性能のものが設計
可能となった。それに対し、比較例1は、ゴム主成分と
して加硫可能な液状1,2−ポリブタジエンをゴム成分
中の50%を含有したものであり、加熱発泡加硫後のガ
スケットは若干の表面粘着が認められた。比較例2に示
した不定形ガスケットは、全ゴム成分中の固形ゴムが5
0%のものであり、吐出性に難点があった。比較例3に
示した従来の塩化ビニル系不定形ガスケットは、圧縮永
久歪が大きく、密閉性試験において内容物の漏れが確認
され、自動塗布が可能であっても長期密閉密封性に問題
があった。
【表−1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24 B29L 31:26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫可能な液状ポリブタジエン、加硫
    剤、発泡剤からなり容器の天蓋裏面のガスケット溝に注
    入塗布後、加熱発泡加硫させて得られる天蓋用不定形ガ
    スケット。
  2. 【請求項2】 上記加硫可能な液状ポリブタジエンが、
    分子量500〜70000の1,4−ポリブタジエンを
    50重量%よりも多く含有するポリブタジエンである請
    求項1記載の天蓋用不定形ガスケット。
  3. 【請求項3】 上記加硫剤が硫黄である請求項1または
    請求項2記載の天蓋用不定形ガスケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003064208A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Nitto Denko Corp 発泡シート
JP2013079397A (ja) * 2007-08-23 2013-05-02 Lg Chem Ltd アクリルフィルムをキャスティングするための方法およびガスケット

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