JPH081000Y2 - ハンマーミル - Google Patents
ハンマーミルInfo
- Publication number
- JPH081000Y2 JPH081000Y2 JP1658092U JP1658092U JPH081000Y2 JP H081000 Y2 JPH081000 Y2 JP H081000Y2 JP 1658092 U JP1658092 U JP 1658092U JP 1658092 U JP1658092 U JP 1658092U JP H081000 Y2 JPH081000 Y2 JP H081000Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- great
- rotor
- opening
- bar
- crushed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はハンマーミル、特に製品
の粒度を左右する排出側のグレートを構成するグレート
バーに係る。
の粒度を左右する排出側のグレートを構成するグレート
バーに係る。
【０００２】
【従来の技術】石炭や岩石などを使用に適した粒度に破
砕するのに広く用いられているのがハンマーミルであっ
て、その一般的な構造は図２に示すように、ケーシング
１の中で水平に軸支されたロータ３が高速で回転し、こ
のロータの円周に配設されたハンマー４が、投入口２か
ら落下してくる被砕物Ｍを撥ね飛ばし上部の反撥板６と
衝突させて破砕し、破砕されて落下してくる被砕物Ｍは
ハンマーの回転軌道の下半部とグレート５の上面との空
隙へ押し込まれ、グレート５の開口部から円周の外側へ
排出される。したがって破砕される被砕物Ｍの粒度は、
グレート５の目幅によって決められる。
砕するのに広く用いられているのがハンマーミルであっ
て、その一般的な構造は図２に示すように、ケーシング
１の中で水平に軸支されたロータ３が高速で回転し、こ
のロータの円周に配設されたハンマー４が、投入口２か
ら落下してくる被砕物Ｍを撥ね飛ばし上部の反撥板６と
衝突させて破砕し、破砕されて落下してくる被砕物Ｍは
ハンマーの回転軌道の下半部とグレート５の上面との空
隙へ押し込まれ、グレート５の開口部から円周の外側へ
排出される。したがって破砕される被砕物Ｍの粒度は、
グレート５の目幅によって決められる。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】このようにグレートの
目幅は製品の品質を決定付ける重要な要素であるが、開
口部のうちで一番内面に当る部分、すなわち開口面（当
り面）においてはハンマーの高速回転による被砕物Ｍの
押し込み力が大きいから被砕物Ｍは強力に開口部に押し
込まれるが、開口部の内部へ進むにつれて、この押し込
み力は衰えて被砕物Ｍの排出が鈍化し、そのために付着
しやすい石炭など水分を含むような被砕物Ｍを破砕する
場合には、グレートの開口部の中で付着して目詰りを起
し、製品の流れが停止してしまって作業の進行に重大な
支障を招く原因となりやすい。
目幅は製品の品質を決定付ける重要な要素であるが、開
口部のうちで一番内面に当る部分、すなわち開口面（当
り面）においてはハンマーの高速回転による被砕物Ｍの
押し込み力が大きいから被砕物Ｍは強力に開口部に押し
込まれるが、開口部の内部へ進むにつれて、この押し込
み力は衰えて被砕物Ｍの排出が鈍化し、そのために付着
しやすい石炭など水分を含むような被砕物Ｍを破砕する
場合には、グレートの開口部の中で付着して目詰りを起
し、製品の流れが停止してしまって作業の進行に重大な
支障を招く原因となりやすい。
【０００４】通常、グレートは鋳鉄、鋳鋼製品である長
いグレートバー５１を多数ロータの軸方向と平行に並べ
てハンマーの回転する軌道に沿った円弧を形成し、グレ
ートバー５１の表面に突出した当り面同士が相互に当接
して空隙を作り、これがグレート５の開口部（スリッ
ト）５３となるのであるが、一旦この開口部が目詰まり
を起こしてしまうとその多数の開口部を掃除して詰った
被砕物Ｍを取り除かなければならず、煩瑣な作業を強い
るだけでなくその間粉砕装置の運転が停止せざるを得
ず、生産性に大きな低下をもたらすこととなる。
いグレートバー５１を多数ロータの軸方向と平行に並べ
てハンマーの回転する軌道に沿った円弧を形成し、グレ
ートバー５１の表面に突出した当り面同士が相互に当接
して空隙を作り、これがグレート５の開口部（スリッ
ト）５３となるのであるが、一旦この開口部が目詰まり
を起こしてしまうとその多数の開口部を掃除して詰った
被砕物Ｍを取り除かなければならず、煩瑣な作業を強い
るだけでなくその間粉砕装置の運転が停止せざるを得
ず、生産性に大きな低下をもたらすこととなる。
【０００５】本考案は以上に述べた課題を解決するため
に、比較的付着しやすい被砕物Ｍの粉砕に使用しても目
詰りを起こし難いグレートの構造を具えたハンマーミル
の提供を目的とする。
に、比較的付着しやすい被砕物Ｍの粉砕に使用しても目
詰りを起こし難いグレートの構造を具えたハンマーミル
の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本考案に係るハンマーミ
ルは、ケーシング１の上方に被砕物Ｍを供給する投入口
２を具え、該ケーシング１内で高速回転するロータ３の
分割した円周上で均等に配設した複数個のハンマー４を
揺動自在に係着し、該ロータ３の回転軌道の下半部に沿
い、規則的に開口するグレート５よりなり、該グレート
５を構成する多数のグレートバー５１はその両側面５２
を外側へ向って拡大して末広がりの開口部５３を形成す
るとともに、該グレートバー５１の材質が可撓性を具
え、ロータ３の回転軸３１と直角に該開口部に架設した
補強筋５４へ隙間を保ってループ状に巻き回して緩く遊
嵌しつつ、回転軸３１と平行に並んで支持されているこ
とによって前記の課題を解決した。
ルは、ケーシング１の上方に被砕物Ｍを供給する投入口
２を具え、該ケーシング１内で高速回転するロータ３の
分割した円周上で均等に配設した複数個のハンマー４を
揺動自在に係着し、該ロータ３の回転軌道の下半部に沿
い、規則的に開口するグレート５よりなり、該グレート
５を構成する多数のグレートバー５１はその両側面５２
を外側へ向って拡大して末広がりの開口部５３を形成す
るとともに、該グレートバー５１の材質が可撓性を具
え、ロータ３の回転軸３１と直角に該開口部に架設した
補強筋５４へ隙間を保ってループ状に巻き回して緩く遊
嵌しつつ、回転軸３１と平行に並んで支持されているこ
とによって前記の課題を解決した。
【０００７】
【作用】図１（イ）、（ロ）、（ハ）は本考案の実施例
を示す三面図であるが、グレートバー５１は正面から見
ると図（ロ）のようにハンマーが回転するとき、その先
端が描く軌跡に沿った円弧を形成するように並べられ、
各グレートバー５１は共通する補強筋５４の回りをそれ
ぞれ巻き回してロータの回転軸と平行な開口部を形成し
ている。本考案の作用を示すのが図２（イ）、（ロ）で
あり、通常の運転状態においては図（イ）のようにグレ
ートバー５１の頂面（押し付け面）５５は、図１（イ）
と同様な水平線を保っているが、グレート５の開口部が
目詰りして粉砕物が開口部を通過し難くなると、通常よ
りも過大な荷重がこの頂面５５に加わりグレートバー５
１は本来その材質が可撓性を具えているので、図（ロ）
のように巻き回した補強筋を搾り込んで隙間Ｓのあった
分だけ左右に弾性変形を起し、あるいはハンマーから加
えられる押し付け力の作用によって隣接するグレートバ
ーとグレートバーの間隔を広げる弾性変形も伴う。この
作用が発現して目詰りを起こしていた開口部５３の中の
粉砕物が押し出され排出してしまうと過大な荷重は解消
されて通常の荷重の状態に戻るから、弾性変形はなくな
って再び元の水平な配置の姿に還る。この点がグレート
バーの位置が固定し、その開口部も一定の目幅を変るこ
となく保持している従来技術との大きな相違点である。
を示す三面図であるが、グレートバー５１は正面から見
ると図（ロ）のようにハンマーが回転するとき、その先
端が描く軌跡に沿った円弧を形成するように並べられ、
各グレートバー５１は共通する補強筋５４の回りをそれ
ぞれ巻き回してロータの回転軸と平行な開口部を形成し
ている。本考案の作用を示すのが図２（イ）、（ロ）で
あり、通常の運転状態においては図（イ）のようにグレ
ートバー５１の頂面（押し付け面）５５は、図１（イ）
と同様な水平線を保っているが、グレート５の開口部が
目詰りして粉砕物が開口部を通過し難くなると、通常よ
りも過大な荷重がこの頂面５５に加わりグレートバー５
１は本来その材質が可撓性を具えているので、図（ロ）
のように巻き回した補強筋を搾り込んで隙間Ｓのあった
分だけ左右に弾性変形を起し、あるいはハンマーから加
えられる押し付け力の作用によって隣接するグレートバ
ーとグレートバーの間隔を広げる弾性変形も伴う。この
作用が発現して目詰りを起こしていた開口部５３の中の
粉砕物が押し出され排出してしまうと過大な荷重は解消
されて通常の荷重の状態に戻るから、弾性変形はなくな
って再び元の水平な配置の姿に還る。この点がグレート
バーの位置が固定し、その開口部も一定の目幅を変るこ
となく保持している従来技術との大きな相違点である。
【０００８】
【実施例】本考案のハンマーの全体構造自体は図３に基
づいて先に説明したのと同様であるから省略する。グレ
ートバー５１としては多少の可撓性を持つステンレス鋼
の棒材でその断面は逆台形からなり頂面５５の幅が８m
m、底面における幅が４mmとして横並びさせると、頂面
５５におけるスリットに対して４mm大きな目幅となって
開口部における被砕物Ｍの閉塞を防止する。すなわちグ
レートバー５１の側面５２には外側へ向って広がる傾斜
を付して開口部を形成しているのである。次に補強筋５
３も直径８mm程度ステンレス製の鋼棒を適用するのが好
ましい例の一つである。その他、グレートバー５１、補
強筋５４の材質、形状については特に本実施例に示した
ものに限定されることなく、グレートバー５１について
は外側へ広がる傾斜側面を具え可撓性、耐摩耗性のある
材質であれば足り、補強筋にいては強靱性と耐摩耗性が
具わっておれば足りる。
づいて先に説明したのと同様であるから省略する。グレ
ートバー５１としては多少の可撓性を持つステンレス鋼
の棒材でその断面は逆台形からなり頂面５５の幅が８m
m、底面における幅が４mmとして横並びさせると、頂面
５５におけるスリットに対して４mm大きな目幅となって
開口部における被砕物Ｍの閉塞を防止する。すなわちグ
レートバー５１の側面５２には外側へ向って広がる傾斜
を付して開口部を形成しているのである。次に補強筋５
３も直径８mm程度ステンレス製の鋼棒を適用するのが好
ましい例の一つである。その他、グレートバー５１、補
強筋５４の材質、形状については特に本実施例に示した
ものに限定されることなく、グレートバー５１について
は外側へ広がる傾斜側面を具え可撓性、耐摩耗性のある
材質であれば足り、補強筋にいては強靱性と耐摩耗性が
具わっておれば足りる。
【０００９】
【考案の効果】本考案に係るハンマーミルは以上に述べ
たとおり、粉砕する材料が水分を幾分か含む細かい石炭
のようなもので、その粒度が比較的小さくハンマーの回
転によってグレートバーの押し付け面に強く押し付けら
れ、その開口部の中を通過中にグレートバーの側面に付
着して目詰りを起し易い場合でも、グレートバーの形状
とその特異な材質のために目幅が広がり、停留しかかっ
た粉砕物を上からの押し付け力によって排出し閉塞現象
の起こるのを防止する効果がある。ミルの連続運転が長
期に亘って可能となり、生産性の向上に大きな貢献を果
すことができることは言うまでもない。
たとおり、粉砕する材料が水分を幾分か含む細かい石炭
のようなもので、その粒度が比較的小さくハンマーの回
転によってグレートバーの押し付け面に強く押し付けら
れ、その開口部の中を通過中にグレートバーの側面に付
着して目詰りを起し易い場合でも、グレートバーの形状
とその特異な材質のために目幅が広がり、停留しかかっ
た粉砕物を上からの押し付け力によって排出し閉塞現象
の起こるのを防止する効果がある。ミルの連続運転が長
期に亘って可能となり、生産性の向上に大きな貢献を果
すことができることは言うまでもない。
【図１】本考案の実施例の側面部分図（イ）、正面部分
図（ロ）、平面部分図（ハ）である。
図（ロ）、平面部分図（ハ）である。
【図２】（イ）、（ロ）によって同じ実施例の作用を示
す側面部分図である。
す側面部分図である。
【図３】ハンマーミルの全体構造を示す縦断正面図であ
る。
る。
１ ケーシング ２ 投入口 ３ ロータ ４ ハンマー ５ グレート 31 回転軸 51 グレートバー 52 側面 53 開口部 54 補強筋 Ｍ 被砕物 Ｓ 隙間
Claims (1)
- 【請求項１】 ケーシング１の上方に被砕物Ｍを供給す
る投入口２を具え、該ケーシング１内で高速回転するロ
ータ３の分割した円周上で均等に配設した複数個のハン
マー４を揺動自在に係着し、該ロータ３の回転軌道の下
部に沿い、規則的に開口するグレート５よりなるハンマ
ーミルにおいて、該グレート５を構成する多数のグレー
トバー５１はその両側面５２を外側へ向って拡大して末
広がりの開口部５３を形成するとともに、該グレートバ
ー５１の材質が可撓性を具え、ロータ３の回転軸３１と
直角に該開口部５３に架設した補強筋５４へ隙間Ｓを保
ってループ状に巻き回して緩く遊嵌しつつ、前記の回転
軸３１と平行に並んで支持されていることを特徴とする
ハンマーミル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1658092U JPH081000Y2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | ハンマーミル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1658092U JPH081000Y2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | ハンマーミル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0567333U JPH0567333U (ja) | 1993-09-07 |
| JPH081000Y2 true JPH081000Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=11920226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1658092U Expired - Fee Related JPH081000Y2 (ja) | 1992-02-20 | 1992-02-20 | ハンマーミル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH081000Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2713866B2 (ja) * | 1994-11-11 | 1998-02-16 | 株式会社御池鐵工所 | 破砕機 |
-
1992
- 1992-02-20 JP JP1658092U patent/JPH081000Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0567333U (ja) | 1993-09-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |