JPH0611108Y2 - リングロ−ルミル - Google Patents

リングロ−ルミル

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JPH0611108Y2
JPH0611108Y2 JP1984091277U JP9127784U JPH0611108Y2 JP H0611108 Y2 JPH0611108 Y2 JP H0611108Y2 JP 1984091277 U JP1984091277 U JP 1984091277U JP 9127784 U JP9127784 U JP 9127784U JP H0611108 Y2 JPH0611108 Y2 JP H0611108Y2
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JP
Japan
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ring
roll
peripheral surface
mill
inner peripheral
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JP1984091277U
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JPS618443U (ja
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靖博 中川
秀之 太田
英治 夏原
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はリングロールミルに係り、特にリングとロール
との接触面の形状を改良したリングロールミルに関する
ものである。
[従来の技術] リングロールミルは、複数個のロールが自転しながらリ
ングの内周面に沿って転動し、遠心力による圧縮力でリ
ングとロールとの間の原料を粉砕するものであり、従来
公知である(例えば機械工学便覧18−56)。
このロールミルの一般的な構成を概略的に説明すると、
第1図(a)に示す如く、鉛直方向に設置されており駆
動装置により回転される竪軸10の上部にスパイダ20
が側方向に張り出されており、下端にロール24が枢着
されたジャーナル22が、このスパイダ20に対して揺
動可能に垂設されている。そして、このロール24が、
その内周面に沿って転動するリング26は、竪軸10と
同軸的に水平に設置されている。而して、上述の如く、
竪軸10を回転すると、遠心力によりロール24がリン
グ26の内周面に押し付けられ、このロール24の側周
面とリング26の内周面との間に噛み込まれた原料の粉
砕が行なわれる。
第2図は従来のロール24とリング26の形状を示す拡
大断面図である。この第2図に示す如く、従来のリング
ロールミルにおいては、ロール24の側周面及びリング
26の内周面はそれぞれ平面状である。
[考案が解決しようとする問題点] このように側周面及び内周面がそれぞれ平面であるロー
ル24及びリング26を備えたリングロールミルにおい
ては、リング26とロール24とが偏摩耗するという問
題点があった。
即ちロール24の側周面とリング26の内周面のうち、
上下の部分24a,b、26a,bの部分では一旦噛み
込まれた原料が上又は下へ飛び出し易く、原料の介在量
(噛込量)が中央24c、26cに比較すると相対的に
少なくなり、中央24c、26cの間の部分で主として
粉砕が行なわれるようになる。そのためこの中央部分2
4c、26cの摩耗速度が上下の部分24a,b、26
a,bの部分の摩耗速度よりも大きくなり、偏摩耗現象
が進行するのである。(第2図において、偏摩耗したと
きの断面形状を破線で示す。) また、上記のような偏摩耗が進行すると、摩耗せずに残
った上下の縁の部分同志が直接当り、極めて大きな機械
音が発生する。
更に上下の部分24a,b、26a,bに一旦噛み込ま
れた原料が飛び出して、この上下の部分での原料噛み込
み量が減少するので、その分だけ単位時間当りの粉砕量
が小さくなる。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解消するために、本考案は、水平に設置さ
れたリングと、該リング内周面に沿って転動する複数個
のロールとを有し、該ロールは、前記リングと同軸的に
設置された回転部材に対して揺動可能に垂設されたジャ
ーナルに枢着されてなるリングロールミルであって、前
記リングの内周面は、リングの軸を含む鉛直断面形状が
凹な曲線となるよう凹に湾曲しており、ロールの側周面
は、そのロール軸を含む鉛直断面形状が凸な曲線となる
よう凸に湾曲しているリングロールミルにおいて、前記
リング内周面の鉛直断面の凹なる曲線部の曲率が前記ロ
ール側周面の鉛直断面の凸なる曲線部の曲率よりも小さ
いことを特徴とするものである。
[作用] 回転部材10、20を回転させると、遠心力によりロー
ル24がリング26に内周面い押し付けられながらリン
グ26内周面に沿って転動する。
そして原料はロール24とリング26との間に噛み込ま
れて粉砕される。
しかしてリング26の内周面が凹曲し、ロール26の側
周面が凸曲しているので、ロール24とリング26の上
下の部分24a,b、26a,bからの原料の飛び出し
が極めて少なくなり、ロール24の側周面とリング26
の内周面との間のほぼ全面にわたって原料が介在されて
粉砕されるようになる。
これによりロール24とリング26との偏摩耗が防止さ
れると共に、原料の噛み込み量が増加する。
本考案では、リング26の内周面が小さな曲率で凹曲
し、ロール24の側周面が大きな曲率で凸曲している。
従って、ロール24及びリング26の上下方向の中央が
ある程度摩耗しても、ロール24の側周面とリング26
の内周面との間隔は、上下方向にわたってほぼ均一であ
り、十分な粉砕が可能である。この結果、ロール24と
リング26との寿命を延長することが可能である。
[実施例] 以下図面を参照しながら実施例について説明する。
第1図(a)は本考案の実施例に係るリングロールミル
の縦断面図である。
第1図(a)において、10は鉛直方向に回転可能に設
置された竪軸であり、マシンプーリ12、プーリ軸1
4、ピニヨン16、ベベルギヤ18を介して伝えられた
回転駆動力により回転される。
この竪軸10の上部には複数個のスパイダ20が横方向
に張り出されており、複数個のジャーナル22がピン2
1によって揺動可能に取り付けられている。(このよう
に、本実施例では、竪軸10とスパイダ20とで回転部
材を構成している。) このジャーナル22の下端には、前述の如く、ロール2
4が枢着されており、リング26の内周面に沿って転動
可能とされている。リング26は竪軸10と同軸的に、
かつ水平となるようにリングベース28に取り付けられ
固定されている。
30は、ロール24及びリング26の下方に落下した原
料を掻き上げるためのプローであり、プロースタンド3
2を介して竪軸10に固着されている。
34は基礎であって、その上にミルベース36が設置さ
れ、前記の竪軸10を枢支している。また38はミルを
覆うケーシングであり、その下部には、ミル内部に空気
を吹き込むためのウインドボックス40が、ケーシング
38を取り巻くように設置され、このウインドボックス
40のミル側開口部には羽口ライナ42が設置されてい
る。なお図中43はギヤハウジングである。
而して第1図(b)に示す如く、ロール24の側周面
は、そのロール軸を含む鉛直断面形状が凸な曲線となる
よう湾曲しており、またリング26の内周面は、そのリ
ング軸を含む鉛直断面形状が凹な曲線となるよう凹に湾
曲している。
第3図は上記の実施例に係るリングロールミルを組み込
んだ粉砕装置の全体構成を示す全体構成図である。
第3図において、44が実施例に係るリングロールミル
であり、基礎34上に設置されている。またウインドボ
ックス40はケーシング38の下部に周回して設けられ
ている。
46は、このウインドボックス40を介してミル44内
に空気を吹き込むためのファンであり、導管47がファ
ン46とミル44とを接続している。48及び50は、
ミル44内に原料を供給するためのホッパ及びロータリ
ーフィーダである。また52はミル44の上部に連設さ
れたセパレータであり、内部に設置されたガイドベーン
の角度を変更するためのシャフト54が設置されてい
る。このセパレータ52の上部には、セパレータ52と
第1のサイクロン56とを連通するための導管58が接
続されている。また、第1のサイクロン56と排風機4
6とは導管60によって接続されている。
なお導管47の途中からは導管62が分岐されており、
ベントファン64、導管66を介して、第2のサイクロ
ン68及び放出用配管70が順次に接続されている。図
中、61と65はダンパである。
このように構成された粉砕装置において、ホッパ48内
の原料は、ロータリーフィーダ50によって所定量ずつ
連続的にミル44内のロール24及びリング26の上側
に供給され、その一部はロール24とリング26との間
に噛み込まれて粉砕されて、ミルベース36上に落下す
る。また原料の他の部分は、粉砕されずにミルベース3
6上に落下する。ミルベース36上に落下した原料は、
プロー30によって再びロール24及びリング26の上
側に掻き上げられ、その一部がロール24とリング26
との間に噛み込まれて粉砕が行なわれる。
一方、ファン46から送られてきた空気がウインドボッ
クス40からミル44内に吹き込まれており、粉砕され
た原料は気流に搬送されてミル44内を上昇してセパレ
ータ52に入る。セパレータ52内において粒径の大き
な粒子はミル44内に落下し再度粉砕される。そして充
分に粉砕されて細かくなった粒子は、導管58を経て第
1のサイクロン56に送られ、その大部分が捕集され
る。第1のサイクロン56内で粉末が分離された空気
は、導管60を経てファン46に送られ、導管47を経
てミル44に循環される。
またファン46からミル44に送られる空気の一部は導
管47から分岐され、ベントファン64を経て第2のサ
イクロン68に送られ、含まれる粉末が充分に除去され
た後、導管70を経て大気に放出される。
なお本考案においては、第1図(b)に示す如く、ロー
ル24側周面の湾曲の程度を、リング26内周面の湾曲
の程度よりも大きくしており、中央部分での摩耗が進行
して、第1図(b)中、破線で示す状態となっても、ロ
ール24の側周面とリング26の内周面との間隔は、全
周面にわたってほぼ均一であるので、充分な粉砕が可能
となる。そのためロール24とリング26との寿命を延
長することが可能である。
実験例 以下従来例と本考案の一実施例に係るリングロールミル
との運転実績について具体的に数値を挙げて説明する。
第4図及び第5図は比較実験に供されたリングロールミ
ルに組み込まれたリングとロールとの寸法を示す図であ
り、第4図は実施例に係るもの、第5図は従来例に係る
ものである。
なおその他の条件は次の通りである。
リング内径(直径) 1585mm ロール個数 5個 竪軸回転速度 100rpm 第4図及び第5図のロールとリングを採用したリングロ
ールミルを用い、同一銘柄の石炭を同一細かさとなるよ
うに粉砕したところ、第4図のロールとリングを採用し
たミルは、第5図のものを採用したミルに比較して、単
位時間当りの粉砕量が1.5倍であり、ロールの寿命が
1.5倍の長さであった。また1トン当りの石炭を粉砕
するに要する電力原単位も20%少なかった。
[効果] 以上の通り本考案によれば、リングとロールとの偏摩耗
が防止される。またリングとロールとの間の原料の噛み
込み量が増加するので単位時間当りの粉砕量が増大する
と共に、粉砕に要する電力原単位が低減される。更に、
ロールとリングとの寿命が延長されると共に、ロールと
リングとが直接当ることによる大きな機械音も防止され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の実施例に係るリングロールミル
の縦断面図、第1図(b)は本考案の実施例に係るロー
ルとミルを示す拡大断面図、第2図は従来のリングとロ
ールを示す拡大断面図、第3図は実施例に係るリングロ
ールミルを組み込んだ粉砕装置の全体構成図、第4図及
び第5図は比較実験に供したロールとリングとの寸法を
示す断面図であり、第4図は実施例に係るものを、第5
図は従来例に係るものをそれぞれ示す。 10……竪軸、12……マシンプーリ、 14……プーリ軸、16……ピニオン、 18……ベベルギヤ、20……スパイダ、 22……ジャーナル、24……ロール、 26……リング、28……リングベース、 30……プロー、32……プロースタンド、 40……ウインドボックス、 46……ファン、48……ホッパ、 50……ロータリーフィーダ、 52……セパレータ、 56……第1のサイクロン、 68……第2のサイクロン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平に設置されたリングと、該リング内周
    面に沿って転動する複数個のロールとを有し、該ロール
    は、前記リングと同軸的に設置された回転部材に対して
    揺動可能に垂設されたジャーナルに枢着されてなるリン
    グロールミルであって、 前記リングの内周面は、リングの軸を含む鉛直断面形状
    が凹な曲線となるよう凹に湾曲しており、ロールの側周
    面は、そのロール軸を含む鉛直断面形状が凸な曲線とな
    るよう凸に湾曲しているリングロールミルにおいて、 前記リング内周面の鉛直断面の凹なる曲線部の曲率が前
    記ロール側周面の鉛直断面の凸なる曲線部の曲率よりも
    小さいことを特徴とするリングロールミル。
JP1984091277U 1984-06-19 1984-06-19 リングロ−ルミル Expired - Lifetime JPH0611108Y2 (ja)

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JPS618443U JPS618443U (ja) 1986-01-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63224745A (ja) * 1987-03-16 1988-09-19 株式会社 石井粉砕機械製作所 竪形非接触式遠心ローラミルのブルリング
WO2018067103A1 (en) * 2016-10-03 2018-04-12 Arvos Raymond Bartlett Snow Llc Planetary roller mill for processing high moisture feed material

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1834094A (en) 1924-09-12 1931-12-01 Fraser George Holt Pulverizer and separator

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US1834094A (en) 1924-09-12 1931-12-01 Fraser George Holt Pulverizer and separator

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