JPH079998Y2 - 開口枠の支持構造 - Google Patents

開口枠の支持構造

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JPH079998Y2
JPH079998Y2 JP5100690U JP5100690U JPH079998Y2 JP H079998 Y2 JPH079998 Y2 JP H079998Y2 JP 5100690 U JP5100690 U JP 5100690U JP 5100690 U JP5100690 U JP 5100690U JP H079998 Y2 JPH079998 Y2 JP H079998Y2
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努 河添
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンクリートを打設してなる階上床の上面に
ホールインアンカ等を用いて開口枠を支持させることを
基本として、開口枠の移動を容易としかつ建込み現場に
おける施工工数を削減して、施工能率の向上を図るとと
もに工費の削減を図りうる開口枠の支持構造に関する。
〔従来の技術〕
近年、壁パネル、床パネル等のパネル体を用いた乾式工
法の家屋が増加しつつあり、特に外壁を形成する壁パネ
ルは耐防火性、断熱性を高めるためにコンクリート製の
ものが多用される。
他方家屋にあっては、例えば第7図に示すように、屋内
床h1の外側に室外に突出する屋外廊下、ベランダ等の屋
外床h2を延設した広面の階上床hを設ける場合があり、
かかる家屋においては、前記屋内床h1と屋外床h2との間
には、通常出入口を形成する扉螺着用の開口枠aが出入
口の敷居をなすコンクリート製の敷居ブロックbを介し
て立設される。
又このような開口枠aを立設するために、従来第7図に
示すように、外壁に沿う梁材g上に、前記敷居ブロック
bを受けるL字状の受け片eを上端に有する支持金具d
を比較的背高に立上げて溶着し、かつ該敷居ブロックb
に取付くイナズマプレート等の止め金具を介して予め敷
居ブロックbと開口枠a下端とを前記支持金具dに一体
に固定する一方、前記梁材g間に敷設されるデッキプレ
ート上にコンクリートを打設することにより階上床hを
形成していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかながら、コンクリート製の敷居ブロックbを用いか
つ該敷居ブロックbを介して開口枠aを支持金具dで支
持される従来のものでは現場での作業工数が増加し、作
業性に劣る。
さらに前記支持金具dの溶着に時間と手間を要し、又支
持金具dが背高であるためコンクリートが打設されるま
での間、開口枠a等の支持が不安定となり安全性を損ね
るとともに取付精度を大巾に低下する。しかもコンクリ
ートが後打ちとなるため床面上での開口枠等の搬入、移
動が困難となり施工能率をさらに低下させる。
本考案は、先打ちしたコンクリート上面で溝形鋼により
敷居部を一体形成した開口枠下端を直接支持することを
基本として、開口枠を精度よくかつ安定性よく固定しう
るとともに施工作業能率を向上でき、前記問題点を解決
しうる開口枠の支持構造の提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案の開口枠の支持構造
は、底部材とその両側で立上がる側部材とを有しかつ家
屋の内外を通じる出入口を形成する開口枠を、梁材上に
形成したコンクリートの階上床上に立設する開口枠の支
持構造であって、梁材上面に架設したデッキプレート上
にコンクリートを打設することにより前記階上床を形成
するとともに、前記底部材は、前記側部材間に延在しか
つ屋外に面する立片の上下端に設けた水平かつ内向きの
フランジの内端にリップを対間して形成したリップ付形
鋼からなる下枠材と、該下枠材と一体かつ該下枠材の下
面と面一な底面を有する内向きの脚片を有する脚金具と
を具え、前記階上床に穿設した下孔に固定されるホール
インアンカを用いて、該階上床上面に底面が載置される
前記脚片をボルト止めすることにより、前記開口枠を階
上床上に立設している。
〔作用〕
このように本考案の開口枠を支持構造は、リップ付溝形
鋼からなる下枠材を用いて開口枠の底部材を敷居状に一
体に形成しているため、従来の敷居ブロックを用いるも
のに比して軽量化できかつ現場での作業工数を低減しう
る。又底部材にはコンクリートを打設してなる階上床の
上面に固定される脚片を有する。
従って開口枠を直接階上床に固定でき、開口枠等の自重
を階上床で支承できる。その結果支持金具を梁材上に背
高に取付けた従来のものに比して開口枠を安定性よくか
つ高精度を有して保持でき、作業の安定性を高めうると
ともに、施工品質を向上しうる。
又予めコンクリートを先打ちしているため開口枠の他例
えば壁パネル等を階上床上で搬入、移動することがで
き、しかも溶接作業を排除しているため施工作業能率を
大巾に向上しうるとともに、支持金具を削減でき、部材
コストの低減にも役立つ。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
図において本実施例の開口枠の支持構造は、底部材3と
その両側で立上がる側部材4、4とを有しかつ家屋の内
外を通じる出入口Aを形成する開口枠2を、外壁に沿っ
て水平に配された梁材9上に形成したコンクリートの階
上床11上に立設する構造であり、又該開口枠2下方には
階下の外壁を形成する壁パネル21が開口枠2と同一面上
に整一して配されている。又家屋には、前記開口枠2及
び壁パネル21から外側に向かって張出す屋外廊下Fが形
成され、前記階上床11は該屋外廊下F、Fの屋外床F1と
屋内床F2とを含む広面をなす。なお屋内床F2には、化粧
仕上げ用の床板32が全面に亘って添設される。
又前記開口枠2を形成する底部材3は、前記側部材4、
4間に延在しかつ屋外に面する立片13の上下端に設けた
水平かつ内向きのフランジ14a、14bの内端にリップ15
a、15bを対間して形成したリップ付溝形鋼からなる下枠
材5と、該下枠材5に一体に取付きかつ該下枠材5の下
面と面一な底面を有する内向きの脚片7を有する脚金具
6とを具えている。
なお前記下枠材5には本実施例では岩綿等の断熱材Bが
充填され、これにより断熱性及び遮音性を高めている。
又前記脚金具6は、本実施例では張出し金具19を介して
前記下枠材5と一体結合する。
張出し金具19は、本例では前記下枠材5と断面同形な形
鋼材をその長手方向に適宜の巾で切断してなり、下枠材
5とはリップを互いに向かい合わせて適宜のピッチで溶
着される。
そして各張出し金具19には、その内向きの立片19Aに沿
いかつ該立片19Aに溶着される取付片22下端に、前記下
枠材5下面と面一な底面を有する脚片7を内向きに形成
したL字状の前記脚金具6を取付けている。なお脚片7
にはボルト止め用の孔部23が透設される。
又両端に配する各張出し金具19上面には側部材4が立設
する。
側部材4は、本例では出入口の開口縁に沿って内外に向
く内向き片4Aの内端に、外壁内面に沿う外向き片4Bを折
曲げたL字状をなし、該内、外向き片4A、4Bで挟む入隅
部で側の壁パネルの一側端を支持している。
又本例では側部材4上端には側部材4と断面同形な上枠
材34がその入隅部を外に向けて架け渡され、開口枠2の
枠組剛性を高めるとともに、上の壁パネル30内面に沿う
垂下片22から折曲がる水平片27が壁パネル30下面を受け
ることにより該上枠材34は壁パネル30を支承する。
又階下床11を支持する前記梁材9は、本実施例では垂直
なウエブ24の上、下端にそれぞれ水平なフランジ25、26
を設けたI形鋼からなる。なお梁材9はウエブ24と上フ
ランジ25とを具える形鋼材であれば、I形鋼以外に溝形
鋼、T形鋼など断面形状の異なるものであってもよい。
そして梁材9の上面には、折版プレートであるデッキプ
レート12が架設され、該デッキプレート12上にコンクリ
ートを打設することにより屋外床を含む床面の階上床11
が形成される。
又階上床11上面の適宜の位置には、第4図に示すよう
に、上開口の下孔16が例えばコンクリート打設の際もし
くは打設後のドリル加工等により穿設され、該下孔16に
固定されるホールインアンカ17を用いて、階上床11上面
に、開口枠2下端を固定する。
前記ホールインアンカ17は、第4図に示すごとく、抜け
止め部17Aを形成した基軸上端にネジ部17Bを螺刻した埋
込みボルトであって、同図に一点鎖線で示す打入片17C
を打入することにより抜け止め部17Aを拡径し、前記ネ
ジ部17Bを突出しつつ前記下孔16内に嵌着される。
又底部材3は第2図に示すように前記階上床11上面に載
置されるとともに、脚片7を透設した孔部23を通るネジ
部17Bをナット止めすることにより前記底部材3を階上
床11に強固に取付けられる。
なお前記上の壁パネル30及び下の壁パネル21は、本実施
例では軽量コンクリートからなる矩形体であり、コンク
リート材としてセメント原料と石灰との混和体に、アル
ミニウム粉末を添加したACLが好適に用いられる。ACLは
養生時において固化とともに、多数個の独立気泡が形成
されることによってその気泡により高い断熱性を具え
る。
又壁パネル30は、第3図に示すように、その内面下端近
傍に、ボルト41挿入用の孔部42を具え、かつその内部に
は該孔部42と同芯なネジ孔43を形成したナット片44が埋
設される。
又壁パネル30は、その下端を前記上枠材34上に載置され
て、止め金具50によって固定される。
前記止め金具50は、第3、5図に示すように、前記ボル
ト41が挿通する孔部を有しかつボルト41によるボルト止
めにより壁パネル30の内面に添着固定される添着片50a
と、該添着片50aの下端から段差部を介して延設され前
記壁パネル30との間に前記垂直片22の厚さと略等しい間
隔を形成する係止片50bとを具えたイナズマ状をなす。
従って止め金具50は、壁パネル30と係止片50bとの間で
前記垂直片22を挟持でき、壁パネル30下端を安定性高く
固定しうる。
又、本実施例では、前記梁材9には持出し金具36が設け
られ、前記下の壁パネル21上端を支持している。
持出し金具36は、第2、6図に示すように、前記梁材9
のウエブ24外向き面に固着する取付片37を具え、該取付
片37には、前記梁材9のフランジ25、26外側縁をこえて
外に突出する張出し片39を介して、上下端に夫々上、下
の受片40a、40bを有するコ字状基体を設けている。なお
前記上の受片40aは、前記上のフランジ25と同高さで整
一し、該上のフランジ25と協働してその上面でデッキプ
レート12を支持する一方、前記下の受片40bは下のフラ
ンジ26の下方に位置し、その下面には下の壁パネル21固
定用のパネル受け金具56を取付ける。
なおパネル受け金具56は、下の受片40bに例えばボルト
止めされる固定片57に下の壁パネル21内面に沿う垂下片
59を形成した断面L字状をなし、本例では前記上枠片34
の共通使用が行われる。又下の壁パネル21内面には前記
壁パネル30と同様にボルト41を介して止め金具50が固着
され、該止め金具50と下の壁パネル21との間で垂下片59
を狭圧保持する。
〔考案の効果〕
このように本考案の開口枠の支持構造は、コンクリート
の先打ちにより予め形成される階上床上に、開口枠の下
端をホールインアンカ等で取付けている。
従って開口枠の自重を階上床により支承でき、施工作業
全般に亘り開口枠を安定して保持し、作業の安全性と施
工精度を向上しうる。又コンクリートを先打ちするため
床面上での開口枠の移動、搬入等が可能となりしかも従
来の溶接作業を排除しうるため作業能率を大巾に高めう
る。又開口枠下端の支持構造を簡易化したため、部材種
類の削減を可能とするなど工費コストの低減にも役立
つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案で用いられる開口枠の一実施例を示す斜
視図、第2図はその取付状態を示す断面図、第3図は止
め金具の固定状態を示す断面図、第4図はホールインア
ンカの固定状態を示す断面図、第5図は止め金具を示す
斜視図、第6図は持出し金具を示す斜視図、第7図は従
来技術を示す断面図である。 2……開口枠、3……底部材、5……下枠材、6……脚
金具、7……脚片、9……梁材、11……階上床、F……
屋外廊下。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部材とその両側で立上がる側部材とを有
    しかつ家屋の内外を通じる出入口を形成する開口枠を、
    梁材上に形成したコンクリートの階上床上に立設する開
    口枠の支持構造であって、梁材上面に架設したデッキプ
    レート上にコンクリートを打設することにより前記階上
    床を形成するとともに、前記底部材は、前記側部材間に
    延在しかつ屋外に面する立片の上下端に設けた水平かつ
    内向きのフランジの内端にリップを対間して形成したリ
    ップ付溝形鋼からなる下枠材と、該下枠材と一体かつ該
    下枠材の下面と面一な底面を有する内向きの脚片を有す
    る脚金具とを具え、前記階上床に穿設した下孔に固定さ
    れるホールインアンカを用いて、該階上床上面に底面が
    載置される前記脚片をボルト止めすることにより、前記
    開口枠を階上床上に立設する開口枠の支持構造。
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