JPH0799892B2 - 発電プラント負荷監視装置 - Google Patents

発電プラント負荷監視装置

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JPH0799892B2
JPH0799892B2 JP61104884A JP10488486A JPH0799892B2 JP H0799892 B2 JPH0799892 B2 JP H0799892B2 JP 61104884 A JP61104884 A JP 61104884A JP 10488486 A JP10488486 A JP 10488486A JP H0799892 B2 JPH0799892 B2 JP H0799892B2
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JP
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load
power generation
generation unit
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unit
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篤 松本
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は同一構成からなる複数の発電ユニットで構成さ
れる発電プラントの負荷監視装置に関する。
(従来の技術) 近年、電力供給面から昼・夜間および夏期とそれ以外の
期間における電力需要のギャップが大きくなってきてい
る。また、電源構成面からはベースロード用として原子
力発電プラントが増大しており、このギャップを吸収す
ることは、火力発電プラントの重要な責務になりつつあ
る。このために、毎深夜停止,朝方起動の大幅な負荷変
動が可能で、かつ、部分負荷においても高い効率を維持
可能な発電プラントが要求される。この要求に合う発電
プラントとして、単機出力容量の小さい同一構成からな
る発電ユニットを複数台まとめて系統運用上1台の発電
プラントとして、運用することが考えられる。
一方、発電プラントにおいては、中央給電指令所から与
えられる指定時刻における目標負荷に対して、先ず現在
のプラント状態からこれが実現可能か否か判断する。次
に実現可能であれば、その旨中央給電指令所に報告する
と共に、その目標負荷に向けてプラントの起動準備操作
等の制御を開始する。また、その後も上記目標負荷を達
成するまで、その都度、そのときどきのプラント状態か
ら電力の供給予測を行なう必要がある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記複数発電ユニットから成る発電プラ
ントにおいては、各発電ユニットをそれぞれ独立に起
動,停止,通常運転制御することになるため、目標負荷
に向けての各発電ユニットの合計負荷を適宜の時点で予
測することが極めて困難な作業となる。この結果、上記
発電プラントにおける電力供給予測に大きな誤差が生
じ、指定時刻における目標負荷が守れなくなったり、指
定時刻以前に目標負荷に到達してエネルギーを無駄に消
費するなどの問題点があった。
そこで本発明では、複数の発電ユニットから成る発電プ
ラントの現在のプラント状態に即した将来負荷を予測し
て、中央給電指令に適合した合理的な各発電ユニットの
運転制御を可能にすると共に、事故等により運転スケジ
ュールが守れなくなったときの事前対応を可能とする発
電プラント負荷監視装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の発電プラント負荷監視装置は、前記発電プラン
トが出力すべき中央給電指令に基づく目標合計負荷と各
発電ユニットの運転スケジュールを出力する運転スケジ
ュール出力手段と、前記各発電ユニットの各部状態量と
前記各発電ユニットの運転スケジュールから現在のプラ
ント状態に即した前記各発電ユニットの今後の運転計画
を予測する発電ユニット運転予測手段と、前記発電ユニ
ット運転予測手段で予測した運転計画に基づき自動負荷
制御可能な発電ユニット数を予測する負荷制御自動ユニ
ット数予測手段と、前記発電ユニット運転予測手段で予
測した運転計画に基づき自動負荷制御不可能な発電ユニ
ットの合計負荷を予測する負荷制御手動ユニット合計負
荷予測手段と、前記発電プラントが前記目標合計負荷を
達成するように、前記負荷制御自動ユニット数予測手段
で予測された前記負荷制御可能なユニット数の発電ユニ
ットが許容される範囲内で取り得る合計負荷を演算し、
得られる合計負荷と前記負荷制御手動ユニット合計負荷
予測手段から得られる合計負荷とを加算して予測合計負
荷を出力する合計負荷予測手段と、前記合計負荷予測手
段から出力される前記予測合計負荷と、前記目標合計負
荷との偏差を検出する負荷偏差検出手段と、前記負荷偏
差検出手段での偏差検出結果と、前記目標合計負荷と、
前記予測合計負荷とを運転員に通知する監視結果通知手
段とから構成される。
(作用) 各発電ユニットから得られる各部状態量から現在のプラ
ント状態を判断し、予め与えられる各発電ユニットの運
転スケジュールに基づき現在から将来にわたる各発電ユ
ニットの運転スケジュールを予測し、その予測した運転
スケジュールに基づき、負荷制御可能なユニット数と負
荷制御不可能な発電ユニットの合計負荷を予測する。そ
して予測した負荷制御可能なユニット数の発電ユニット
が目標合計負荷に応じて取り得る合計負荷を演算し、得
られる合計負荷と、予測した負荷制御不可能な発電ユニ
ットの合計負荷とを加算して発電プラントトータルとし
ての予測合計負荷を算出する。さらに、目標合計負荷と
予測合計負荷との偏差を演算し、この偏差を目標合計負
荷と予測合計負荷と一緒に運転操作員に通知する。これ
により、運転員は常に現在のプラント状態に即した将来
の予測合計負荷、目標合計負荷および目標合計負荷と予
測合計負荷との偏差を知ることができ、中央給電指令を
守れなくなる場合はこれを事前に察知して対処できるよ
うになる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例に係る発電プラント負荷監視
装置の構成図を示したものである。
運転スケジュール出力手段1は、運転スケジュール作成
装置2から発電プラントの運転予定信号aを入力し、発
電プラントとして出力しなければならない目標合計負荷
パターン信号bと各発電ユニットの運転スケジュールで
ある発電ユニット運転パターン信号cを出力する。
上記目標合計負荷パターン信号bの一例を第2図に示
す。この例では、t1時刻にMWO負荷、t2時刻にMW2負荷、
t3時刻にMW2負荷、t4時刻にMW1負荷、t5時刻にMW1負
荷、t6時刻にMW2負荷、t7時刻にMW2負荷、t8時刻にMW0
負荷を運転スケジュール作成装置にて合計負荷の運転ス
ケジュールがなされたことを示す。
また、発電ユニット運転パターン信号cの一例を第3図
に示す。これは運転スケジュール出力手段1が第2図に
示す合計負荷目標パターンbを第1発電ユニット31,第
2発電ユニット32、第n発電ユニット3nの3つの発電ユ
ニットに割り当てた例を示したものである。この割当て
は第1発電ユニット運転パターン信号c1、第2発電ユニ
ット運転パターン信号c2、第n発電ユニット運転パター
ン信号cnの総和が第2図の目標合計負荷パターン信号b
になるように均等配分したものである。
運転スケジュール出力手段1は以上のように運転スケジ
ュール作成装置2で作成されたスケジュールから目標合
計負荷パターン信号bと発電ユニット運転パターン信号
cを抽出して出力する。
複数の発電ユニット状態判断手段41〜4nは、各発電ユニ
ット31〜3nから温度,圧力,流量等のアナログ入力状態
量および弁“開”または弁“閉”等の接点状態を表わす
プラント状態量d1〜dnを入力する。これらのプラント状
態量d1〜dnを入力し各発電ユニット状態判断手段41〜4n
は現在の各発電ユニット31〜3nが発電ユニットの運転操
作項目のどこまで完了しているかを判断する。
これら発電ユニット状態判断手段41〜4nで判断する発電
ユニットの運転操作項目の一例を第4図に示す。発電ユ
ニット起動操作項目としては、同図(a)に示すように
海水・復水系統起動A,ボイラ起動B,タービン起動C,並列
D,初負荷保持E,負荷上昇(1)F,中間負荷保持G,保持上
昇(2)H等がある。また発電ユニット停止操作項目と
しては、同図(b)に示すように負荷降下(1)I,中間
負荷保持J,負荷降下(2)K,解列L,タービン停止M,ボイ
ラ停止N,海水・復水系統停止O等がある。
各発電ユニット状態判断手段41〜4nは、これらの発電ユ
ニットが発電ユニット運転操作項目のどこまで完了して
いるかを判断後、その完了項目例えば発電ユニット起動
操作項目での海水・復水系統起動Aが操作完了、ボイラ
起動Bが操作未完であれば、操作完了項目Aをプラント
状態量d1〜dnに付加してプラント情報信号e1〜enとして
発電ユニット運転予測手段5に出力する。
発電ユニット運転予測手段は、プラント情報信号e1〜en
と、発電ユニット運転パターン信号cを入力し、発電ユ
ニット運転予測を行なう範囲を調べる。即ち、発電ユニ
ット運転予測手段5は、発電ユニット運転パターン信号
cと現在の時刻とを比較することにより、発電ユニット
運転パターンの内のどの起動または停止操作を実施して
いるかがわかり、更にプラント情報信号e1〜enにより各
発電ユニットが起動あるいは停止のどこまでの操作が完
了しているかがわかる。これにより、現在から将来にか
けての運転操作未完了の時刻予測を行なう範囲を決定す
ることができる。
これを第3図の第1発電ユニットを一例として説明す
る。現在の時刻をt6,プラント情報信号e1から第4図
(a)に示す初負荷保持Eを完了項目として入力したと
すれば、起動操作完了予定時刻t6になっていても起動操
作が完了していないので第3図に示す第1発電ユニット
の第2回目の起動操作が遅れていることがわかり、更に
第4図に示す発電ユニット起動操作項目から負荷上昇
(1)F,中間負荷保持G,負荷上昇(2)Hが操作未完了
であることがわかる。これにより、発電ユニット運転予
測手段5で予測しなければならない範囲は第3図発電ユ
ニット運転パターン信号c1における第2回目の起動のう
ちの負荷上昇(1)F,中間負荷保持G,負荷上昇(2)H
と、第2回目の停止操作の全項目であることがわかる。
以上のように、発電ユニット運転予測範囲を求めた後に
発電ユニット運転予測手段5は、この範囲について、現
在プラントの状態に操作完了項目を付加したプラント情
報信号e1〜en、将来の運転パターンを示した発電ユニッ
ト運転パターン信号cにより第5図に一例を示す発電ユ
ニット起動・停止予測演算を行なう。
即ち、起動操作では第5図(a)に示すように海水・復
水系統起動時刻t111,ボイラ起動時刻t112,タービン起動
時刻t113,並列時刻t114,初負荷保持時刻t115,負荷上昇
(1)時刻t116,中間負荷保持時刻t117,負荷上昇(2)
時刻t118,起動完了時刻t119を演算し求める。停止操作
では第5図(b)に示すように負荷降下(1)時刻
t121,中間負荷保持時刻t122,負荷降下(2)時刻t123,
解列時刻t124,タービン停止時刻t125,ボイラ停止時刻t
126,海水・復水系統停止時刻t127,停止操作完了時刻t
128等を演算し求める。第5図に一例を示す発電ユニッ
ト起動・停止予測演算においては、現在操作中の起動ま
たは停止操作の演算については各発電プラント情報信号
e1〜enにより操作完了している項目については演算せず
未完了の操作項目から演算する。
一例を示せば、初負荷保持が操作完了し負荷上昇(1)
が未完了の場合、負荷上昇(1)時刻t116から演算を開
始し中間負荷時刻t117,負荷上昇(2)時刻t118,起動操
作完了時刻t119のみ演算する。また、発電ユニット運転
パターン信号cと現在の時刻の関係から将来の起動・停
止操作に対する予測演算が必要と判断すれば、すべての
項目について起動・停止予測演算を行なう。
このようにして発電ユニット運転予測手段5は予測演算
を行ない、各々の起動および停止操作の各々の予想時刻
を発電ユニット運転予測信号fとし出力する。
負荷制御自動ユニット数予測手段6は、将来にわたる発
電ユニット起動・停止時刻予測結果である発電ユニット
運転予測信号fを基に、発電プラント全体で負荷の増減
を任意にできる負荷制御自動ユニット数がどれだけある
か算出する。負荷制御自動即ち負荷の増減を任意にでき
る期間は発電ユニットが起動操作を完了してから停止操
作を開始するまでの間である。よって、発電ユニット運
転予測信号fから各発電ユニット起動操作完了時刻と停
止操作開始時刻を取り出し、この間のみ“1"で他を“0"
とする時刻系信号を作成する。この時刻系列信号を第1
発電ユニットから第n発電ユニットまで加算したものが
発電プラント全体の負荷制御自動のユニット数予測信号
gである。
この負荷制御自動ユニット数予測信号gの一例を第6図
に示す。第1発電ユニットは発電ユニット運転予測信号
fから時刻t11に第1回目の起動操作完了、時刻t3に第
1回目の停止操作開始、時刻t6に第2回目の起動操作完
了、時刻t71に第2回目の停止操作開始を知らされ第1
発電ユニット負荷制御自動予測g1を作成したことを示
す。更に、第1発電ユニット負荷制御自動予測g1,第2
発電ユニット負荷制御自動予測g2,第n発電ユニット負
荷制御自動予測gnの総和により発電プラント全体の負荷
制御自動ユニット数予測信号gが求まる事を示してい
る。
以上のようにして、負荷制御自動ユニット数予測手段6
は、発電プラント全体としての負荷制御自動ユニット数
予測信号gを出力する。
負荷制御手動ユニット合計負荷予測手段7は将来にわた
る発電ユニット起動・停止時刻予測結果である発電ユニ
ット運転予測信号fを基に、発電プラント全体で負荷を
任意に増減することのできない負荷が発電プラント全体
でどれだけあるか算出する。ここで、任意に増減できな
い負荷とは、並列から起動操作完了するまでの間と停止
操作開始してから解列するまでの負荷のことである。よ
って、発電ユニット運転予測信号fから時刻とその負荷
信号を取り出す。即ち、起動操作ならば並列時刻と並列
時の負荷、初負荷保持時刻と初負荷量、負荷上昇(1)
時刻と負荷上昇(1)負荷、中間負荷保持時刻と中間負
荷、負荷上昇(2)時刻と負荷上昇(2)負荷、起動操
作完了時刻と起動操作完了負荷を取り出し時系列信号と
して作成する。また、停止操作ならば負荷降下(1)時
刻と負荷降下負荷、中間負荷保持時刻と中間負荷、負荷
降下(2)時刻と負荷降下(2)負荷、解列時刻と解列
負荷を取り出し時系列信号として作成する。この時系列
信号を第1発電ユニットから第n発電ユニットまで加算
したものが発電プラント全体としての負荷制御手段ユニ
ット合計負荷予測信号hである。
尚、起動操作においては、起動操作が完了した時点で負
荷を任意に増減できる負荷制御自動ユニットとなるた
め、負荷制御手動ユニットとしての性質は失われる。従
って、起動操作完了時刻において負荷制御手段負荷は0
となる。また、停止操作においては停止操作開始する直
前までは負荷を任意に増減できる負荷制御自動ユニット
であるため、負荷制御手段ユニットとしての性質は無
い。
従って、停止操作開始時刻直前までは負荷制御手段まで
は負荷制御手段負荷は0である。
第7図にこの負荷制御手段動予測の一例を示す。第1図
発電ユニットは発電ユニット運転予測信号fから第1回
目の起動操作予測として、並列時刻taと並列負荷MW0,初
負荷保持時刻tbと初負荷荷量MW7、負荷上昇(1)時刻t
cと負荷上昇(1)負荷MW7、中間負荷保持時刻tdと中間
負荷MW6、負荷上昇(2)時刻teと負荷上昇(2)負荷M
W6、起動操作完了時刻tfと第1発電ユニット割当て負荷
MW5を知らされ、また第1回目の停止操作として停止操
作開始時刻tgと停止操作開始負荷MW5、中間負荷保持時
刻thと中間負荷MW6、負荷降下(2)時刻tiと負荷降下
(2)負荷MW6、解列時刻tjと解列負荷MW0が知らされ、
更に同様に第2回起動操作予測,第2回停止操作予測が
与えられ、第1発電ユニット負荷制御手動負荷予測h1
作成したことを示す。第1発電ユニット負荷制御手動負
荷予測h1,第2発電ユニット負荷制御手段h2、第n発電
ユニット負荷制御手動負荷予測hnの総和により発電プラ
ント全体の負荷制御手動ユニット合計負荷予測信号hが
求まることを示している。以上のようにして、負荷制御
手動ユニット合計負荷予測手段11は発電プラント全体と
しての負荷制御手動ユニット合計負荷予測信号hを出力
する。
合計負荷予測手段8は、目標合計負荷パターン信号b,負
荷制御自動ユニット数予測信号g,負荷制御手動ユニット
合計負荷予測信号hから発電プラント全体での合計負荷
予測を行なう。これを第8図の合計負荷予測手段8の詳
細構成図を基に説明する。
目標合計負荷パターン信号bと合計負荷予測値iとの差
により目標合計負荷と発電プラント合計負荷との負荷偏
差lを知ることができ、この負荷偏差lを任意に負荷を
増減できる負荷制御自動ユニットの負荷で補正しなけれ
ばならない。
負荷変化率制限手段81は負荷偏差l,負荷制御自動ユニッ
ト数予測信号gを基に負荷制御自動ユニットが出力する
負荷の変化率の上下限を予測し制限を与えるものであ
る。負荷制御自動ユニットの負荷上昇,負荷降下時の変
化率をγMW/分、負荷制御自動ユニット数予測信号gか
ら負荷制御自動ユニット数をSユニットとすれば、発電
プラント全体で負荷制御自動ユニットが許容される変化
率は、上限S・γMW/分、下限−S・γMW/分となり、発
生した負荷偏差lの変化率を上下限内で制限した負荷
を、負荷偏差補正値mとして出力する。
負荷制御自動ユニット数変化検出手段82は、負荷制御自
動ユニット数予測信号gを入力し、負荷制御自動ユニッ
ト数の変化により負荷制御自動ユニットの出力負荷変化
を検出する。即ち、第7図でも示したように発電ユニッ
トは起動操作が完了した時点で負荷制御手動ユニットと
しての負荷は0となりこの時点での負荷は負荷制御自動
ユニットとしての負荷となる。また、停止操作において
は停止操作開始する直前の負荷は負荷制御自動ユニット
としての負荷であり、これ以降は負荷制御手段ユニット
としての負荷となる。これらの負荷制御自動・手動切り
換わり時の負荷変化の検出を行なう。起動操作完了時の
負荷と停止操作開始時の負荷は同一とみなしても予測精
度に支障はないため同一とし、この負荷をUMWとすれ
ば、負荷制御自動ユニット数変化検出手段82は、負荷制
御自動ユニット数予測信号gから負荷制御自動ユニット
数がVユニット増加したならばV・UMW、負荷制御自動
ユニット数がVユニット減少ならば−V・UMWを負荷制
御自動ユニット負荷変化信号nとして出力する。負荷制
御自動ユニット合計負荷qと前記負荷偏差補正値mと前
記負荷制御自動ユニット負荷変化量nの総和が負荷制御
自動ユニット制限前負荷pとなる。
負荷制限手段83は、前記負荷制御自動ユニット制限前負
荷p、負荷制御自動ユニット数予測信号gとにより、発
電プラント全体としての負荷制御自動ユニットの出力で
きる負荷量に制限を与える。即ち、各発電ユニットは通
常運転中に出力できる最大出力WMW、最小出力XMWを持っ
ているため、負荷制御自動ユニット数予測信号gから負
荷制御自動ユニット数をZとすれば、発電プラント全体
で負荷制御自動ユニットが出力できる最大出力はW・Z
MW、最小出力はX・ZMWとなる。よって、負荷制限手段8
3は負荷制御自動ユニット制限前合計負荷pに対して、
前記上下限の制限を加え、負荷制限自動ユニット合計負
荷qとして出力する。更に、負荷制御自動ユニツト合計
負荷qと負荷制御手動ユニット合計負荷予測信号hを加
えたものが発電プラント全体としての発電出力量の予測
即ち予測合計負荷iとなる。
以上に説明した合計負荷予測手段8で実行される合計負
荷予測を一定のサンプリング周期で演算した例を示す。
時刻ts1において、前記サンプリング時の負荷偏差はl0
である。この負荷偏差l0は負荷変化率制限手段81でその
変化率が制限されて今回の負荷偏差補正値m1となる。一
方、負荷制御自動ユニット数に変化が無い状態ではn=
0である。従って、今回時刻ts1における負荷制御自動
ユニット制限前合計負荷P1は前回サンプリング時の負荷
制限自動ユニット合計負荷q0に先に負荷偏差補正値m0
加えた値P1=q0+m1となる。これが負荷制限手段83を経
てq1即ち、q1=q0+m1として時刻ts1における負荷制限
自動ユニット合計負荷として求まる。
これにより、予測合計負荷は、負荷制御手動ユニット合
計負荷予測h1と前記負荷制御自動ユニット合計負荷q1
和即ちi1と求まる。更に、時刻ts2においては、同様に
負荷制御自動ユニット合計負荷q2が求まるが、負荷制御
自動ユニット数変化検出手段82の動作より、負荷制御自
動ユニット数の変化を検出し起動操作完了時の負荷MW5
を加算しq2′が求まることを示している。
以上のようにして、合計負荷予測手段8は発電プラント
全体の予測合計負荷iを出力する。
負荷偏差検出手段9は発電プラント合計負荷の目標値で
ある目標合計負荷パターン信号bと発電プラント合計負
荷の予測値である予測合計負荷iとの偏差を検出する。
負荷偏差の検出は目標合計負荷パターン信号bより指定
時刻,指定負荷を取り出し、予測合計負荷iが指定時刻
に指定負荷まで到達しているかあるいは許容時間内に指
定負荷まで到達できるかを調査する。これを第2図の目
標合計負荷パターン信号bを例にとって説明する。
目標負荷は例えば、時刻t2に負荷MW2、時刻t4に負荷MW
1、時刻t6に負荷MW2、時刻t8に負荷MW0をとる。従っ
て、予測合計負荷iが上記時刻に上記負荷に到達してい
るかあるいは許容時間内に指定負荷まで到達できるかを
調査する。これを時刻t2における場合について第10図を
基に説明すると、予測合計負荷iから負荷MW2に到達す
る時刻はt200とわかる。指定負荷到達予測時刻であるt
200と指定負荷到達目標時刻であるt2との差tdevが許容
偏差時刻よりも大きければ偏差有、小さければ偏差無し
を負荷偏差検出信号jとして出力する。
監視結果通知手段10は、目標合計負荷パターン信号b、
予測合計負荷i、負荷偏差検出信号jを入力し、発電プ
ラントの運転操作員に対し、目標合計負荷のパターン、
合計負荷の今後の動行予測および両者に許容できない偏
差が生じているか否かを図示せぬCRT表示器に視覚的に
わかり易く通知する。これにより、運転操作員は発電プ
ラントの従来負荷を知ることができ、運転スケジュール
が守れなくなった場合に早期にこれを把握して事前に対
処できるようになる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、現在の各発電ユニット状
態に即した将来の発電プラント全体の合計負荷を予測
し、与えられた運転スケジュールとの偏差検出を運転操
作員に通知するようにしたので、各発電ユニット運転ス
ケジュールと実際の発電ユニット起動・停止操作に時間
的な差が生じても運転操作員が複雑な合計負荷の将来予
測を行なう必要がなくなり、運転操作員の負担を軽減す
ることができると共に、電力供給の将来予測ができるこ
とから、予定された電力供給が間に合わない場合でも早
期にこれを予知するとができ、電力系統の安定化に寄与
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る発電プラント負荷監視
装置のブロック構成図、第2図はその運転スケジュール
作成手段で作成される目標合計負荷の一例を示すパター
ン図、第3図はその運転スケジュール入力手段より出力
される発電ユニット運転パターン信号の一例を示すパタ
ーン図、第4図(a),(b)はその発電ユニット状態
判断手段で判断する運転操作項目の一例を示す説明図、
第5図(a),(b)はその発電ユニット運転予測手段
で行なう発電ユニット起動・停止予測演算説明図、第6
図はその負荷制御自動ユニット予測手段で算出する負荷
制御ユニット自動ユニット数予測信号説明図、第7図は
その負荷制御手動ユニット合計負荷予測手段で算出する
手動負荷予測信号説明図、第8図はその合計負荷予測手
段の詳細ブロック図、第9図はその合計負荷予測手段の
演算動作説明図、第10図はその負荷偏差検出手段の負荷
偏差検出方法説明図である。 1……運転スケジュール出力手段、2……運転スケジュ
ール作成装置、31〜3n……発電ユニット、41〜4n……発
電ユニット状態判断手段、5……発電ユニット運転予測
手段、6……負荷制御自動ユニット数予測手段、7……
負荷制御手動ユニット合計負荷予測手段、8……合計負
荷予測手段、9……負荷偏差検出手段、10……監視結果
通手段、81……負荷変化率制限手段、82……負荷制御自
動ユニット数変化検出手段、83……負荷制限手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台の発電ユニットから構成される発電
    プラントの合計負荷を予測監視する発電プラント負荷監
    視装置において、 前記発電プラントが出力すべき中央給電指令に基づく目
    標合計負荷と各発電ユニットの運転スケジュールを出力
    する運転スケジュール出力手段と、 前記各発電ユニットの各部状態量と前記各発電ユニット
    の運転スケジュールから現在のプラント状態に即した前
    記各発電ユニットの今後の運転計画を予測する発電ユニ
    ット運転予測手段と、 前記発電ユニット運転予測手段で予測した運転計画に基
    づき自動負荷制御可能な発電ユニット数を予測する負荷
    制御自動ユニット数予測手段と、 前記発電ユニット運転予測手段で予測した運転計画に基
    づき自動負荷制御不可能な発電ユニットの合計負荷を予
    測する負荷制御手動ユニット合計負荷予測手段と、 前記発電プラントが前記目標合計負荷を達成するよう
    に、前記負荷制御自動ユニット数予測手段で予測された
    前記負荷制御可能なユニット数の発電ユニットが許容さ
    れる範囲内で取り得る合計負荷を演算し、得られる合計
    負荷と前記負荷制御手動ユニット合計負荷予測手段から
    得られる合計負荷とを加算して予測合計負荷を出力する
    合計負荷予測手段と、 前記合計負荷予測手段から出力される前記予測合計負荷
    と、前記目標合計負荷との偏差を検出する負荷偏差検出
    手段と、 前記負荷偏差検出手段での偏差検出結果と、前記目標合
    計負荷と、前記予測合計負荷とを運転員に通知する監視
    結果通知手段とを備えていることを特徴とする発電プラ
    ント負荷監視装置。
JP61104884A 1986-05-09 1986-05-09 発電プラント負荷監視装置 Expired - Lifetime JPH0799892B2 (ja)

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JP61104884A JPH0799892B2 (ja) 1986-05-09 1986-05-09 発電プラント負荷監視装置

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Publications (2)

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JPS62262617A JPS62262617A (ja) 1987-11-14
JPH0799892B2 true JPH0799892B2 (ja) 1995-10-25

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ID=14392609

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