JPH0799877A - カネローニを連続的に製造する方法 - Google Patents

カネローニを連続的に製造する方法

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JPH0799877A
JPH0799877A JP6161172A JP16117294A JPH0799877A JP H0799877 A JPH0799877 A JP H0799877A JP 6161172 A JP6161172 A JP 6161172A JP 16117294 A JP16117294 A JP 16117294A JP H0799877 A JPH0799877 A JP H0799877A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、手作業で行なわれたカネローニ製造工
程を、コンピュータにより電子式に制御し、自動的に実
施されるようにする。 【構成】 a.湯がいたパスタストランドを形成する工
程と、b.このパスタストランド11を縦方向に複数ス
トリップ13に切断し、並置する工程と、c.これらス
トリップ13を、予備成形部材16の周囲で加工し、ス
トリップ縦軸線平面からストリップ縦縁が外れるように
することで、湾曲ストリップ17に予備成形する工程
と、d.上向きの凹面を有する湾曲ストリップをカネロ
ーニ成形コンベアベルト18に載せる処置と、e.この
コンベアベルト18によりストリップ17を搬送し、ス
トリップ17に詰め物23を詰めると同時に、継ぎ目を
重ね合わせてストリップ17をチューブにする工程とが
含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカネローニ(大形のパス
タ)を連続的に製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カネローニは、従来、手を用いて個々別
々の処置を行なうことで製造されていた。しかし、パス
タは、普通、きわめてねばり気があり、扱いにくいだけ
でなく、その処理にはきわめて時間がかかる上に、労力
を必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記欠点の
除去された自動式機械処理による製造の方法及び製造装
置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によるカネローニ
を連続的に製造する方法には、次の諸工程が含まれてい
る。すなわち、 a.湯がかれた(blanched)パスタストランド
を成形する工程、 b.このストランドを縦方向に複数ストリップに切断す
る工程、 c.ストリップ縦縁をストリップ縦軸線平面から湾曲さ
せるような形状を有する予備成形部材の周囲でストリッ
プを加工することにより、湾曲されたストリップを予備
成形する工程、 d.上向きの凹面を有する湾曲ストリップをカネローニ
成形コンベアベルトに載せる工程、及び e.このコンベアベルトによって湾曲ストリップを下流
へ搬送し、湾曲ストリップ上に詰め物を詰め込むと同時
に、湾曲ストリップを重なった継ぎ目を有する閉じたチ
ューブに成形する工程、である。
【0005】湯がかれたパスタストランドは、何らかの
従来の方法で成形すればよい。たとえば、パスタの生練
り粉をニーダ/シータから押出し、ストランドをコンベ
アベルトに載せ、温水を入れたバランスタンク内を通過
させた後、冷却コンベアに載せて搬送する。
【0006】湯がいたパスタストランドはコンベアベル
トで搬送するのが好ましい。このコンベアベルトは冷却
コンベアベルトであるのがよく、このベルト上方には1
個以上の切断部材、たとえば回転式円形カッタを配置し
ておき、パスタストランドが縦方向に切断され、複数ス
トリップが並列されるようにするのがよい。ストリップ
の最高数は、カネローニの直径と、切断以前の可能なス
トランド幅次第で制限は無い。しかし、普通は4〜6個
である。
【0007】各ストリップは、別々の予備成形部材、た
とえば予備成形ローラの周囲で予備成形され、湾曲スト
リップが得られる。各予備成形ローラは凸面を有するよ
うにするのが好ましい。このため、ローラ周面は縦方向
に凸状となり、ローラ両端のほぼ中間で直径が最大とな
る。複数予備成形ローラは、ベルト横方向に縦1列に並
べて、カネローニ成形コンベアベルトの上流端部に、又
はこの端部上方に配置しておくのがよい。パスタのスト
リップは、予備成形ローラの周囲及び下方を通過するこ
とで成形され、凹面を上方へ向けてカネローニ成形コン
ベアベルトに載せられる。
【0008】また、予備成形ローラは凹面を有するよう
にすることも可能である。その場合は、縦方向に周面が
くぼんで、ローラ両端間のほぼ中央で直径が最小とな
る。この場合、パスタのストリップは、予備成形ローラ
の周囲及び上を通過することにより成形され、凹面を上
にしてカネローニ成形コンベアベルトに載せられる。こ
の場合には、ストリップをローラ凹面に押さえ付ける部
材を用いるのが好ましい。
【0009】詰め物は、充填ノズルから湾曲ストリップ
上に吐出されるようにするのが好ましい。ノズル口は、
湾曲ストリップが縦にチューブ状に閉じられる位置の直
ぐ上流に配置するのが好ましい。充填ノズルは、また、
充填ポンプに取付けておき、ノズル口を有する端部が、
湾曲ストリップと事実上平行に、かつ湾曲ストリップ内
に位置するようにするのが好ましい。
【0010】湯がき処理直後、パスタのストランドは滑
り易いので、閉じられたチューブに成形する前に、スト
ランド又はストリップの表面を、たとえば冷却により、
粘着性を有するようにするのが望ましい。最高温度はパ
スタの種類に左右されるが、普通は80℃以下に冷却す
る。しかし、好ましくは60℃以下、より好ましくは4
0℃以下である。
【0011】湾曲ストリップをそれぞれ閉じられたチュ
ーブに成形する部材としては、成形リングを用いるのが
好ましい。この成形リングは、その周囲平面がカネロー
ニ成形コンベアベルトの進行方向に対し横方向となるよ
うに、ベルトの僅かに上方に配置しておく。湾曲ストリ
ップのそれぞれは、コンベアベルトの上方へ持上げら
れ、成形リング内を通過することにより閉じられたチュ
ーブに成形され、成形後、閉じられたチューブは再びコ
ンベアベルト上に載せられ、搬送される。各閉じられた
チューブは、上側に重なり合う継ぎ目が形成されるよう
にされる。この継ぎ目の幅は、パスタの粘着性と詰め物
の固さに応じて決められる。継ぎ目の重なり幅は、カネ
ローニの直径程度だが、通常は、カネローニの直径の3
0〜60%である。この幅は、継ぎ目の重なりの表面が
互いに粘着するような場合には、カネローニ直径の30
%以下でよい。
【0012】詰め物は、成形リングをパスタが通過して
チューブが形成されると同時に、充填ノズルから吐出さ
れる。
【0013】成形リングを通過後、詰め物を包み込まれ
たチューブ状のパスタは、つながったカネローニのよう
な形状を有している。このつながったカネローニは、重
なった継ぎ目のところでパスタが粘着し、詰め物が高い
粘度と粘着性を有しているため、解体するようなことは
ない。カネローニ成形コンベアベルと上で互いに間隔を
おいて位置しているこれらチューブ状パスタは、次に隣
接パスタと、たとえばプラウ等の適当な部材によって強
制的に接触せしめられた後に、たとえばギロチンカッタ
下を通過させることにより、最終的なカネローニ製品に
カットされる。
【0014】湯がき処理後、冷却されたストランドの幅
は、カネローニの最終形状に応じた適宜な幅にされる。
【0015】本発明は、また、カネローニを連続的に製
造する装置を提供するものである。この装置には、 a.湯がいたパスタストランドを縦方向に切断して複数
ストリップを形成する部材と、 b.予備成形部材、それもこれら部材の周囲でストリッ
プを成形し、ストリップ縦軸線平面からストリップ縦縁
を曲げて、湾曲されたストリップの形状に成形する部材
と、 c.これら湾曲されたストリップを載せて搬送するカネ
ローニ成形コンベアベルトと、 d.前記湾曲ストリップに対し詰め物を充填する装置
と、 e.湾曲ストリップに詰め物を充填すると同時に、湾曲
ストリップを、それぞれ継ぎ目が重ね合わされた閉じら
れたチューブに成形する部材とが備えられている。
【0016】
【実施例】以下で、本発明を添付図面に示した実施例に
つき説明する。図示の装置は、幅30cmの、湯がかれた
パスタストランド11を搬送する冷却コンベア10有し
ている。
【0017】この冷却コンベア10の下流端部の上方に
は、4個の回転式円形カッタが配置されている。これら
のカッタにより、パスタストランド11は縦方向に3個
の中央ストリップ13と、ストランド11の両側縁部か
ら各1個、計2個の屑ストリップ14とに切断される。
屑ストリップ14は容器15内に落下する。
【0018】カネローニ成形コンベアベルト18の上流
端部上方には、凸面を有する3個の予備成形ローラ16
が配置されている。これらローラの周囲で中央ストリッ
プ13が加工され、湾曲ストリップ17に成形される。
これら予備成形ローラ16は側方案内19を備えてい
る。ローラ16の下流には、3個の充填ノズル21を備
えた充填ポンプ20が配置されている。充填ノズル21
は、それぞれ詰め物23を充填されたノズル口22を有
している。充填ノズル21の下流には3個の成形リング
24が配置されている。これらの成形リング24によ
り、湾曲ストリップ17から、それぞれ重ね合わされた
継ぎ目26を有する閉じられたチューブ25が成形され
る。
【0019】3個の閉じられたチューブ25を案内して
互いに接触させて、連続的なカネローニのストリップ2
8を形成するため、1対のプラウ27が配置されてい
る。ストリップ28の上方にはギロチンカッタ29が配
置され、このカッタ29によってストリップ28は個々
のカネローニ片30に切断される。コンベアベルト18
の下流端部の先には、加速ベルト31が配置されてい
る。
【0020】作業中、冷却された均合パスタストランド
11は、カネローニが製造される3個の中央ストリップ
13と、両側縁の2個の屑ストリップ14とに、カッタ
12によって縦方向に切断される。屑ストリップ14は
容器15内に落とされる。パスタストリップ13は、凸
面を有する予備成形ローラ16の周囲で加工される。こ
れらのローラ16は、ストリップ13の縦縁を湾曲させ
て湾曲ストリップ17を形成する。これら湾曲ストリッ
プ17は、カネローニ成形コンベアベルト18上を充填
ポンプ20のところへ搬送される。各充填ノズル21
は、端部分がコンベアベルトと平行となるように曲げら
れ、湾曲ストリップ17の縁部に部分的に囲まれるよう
にされている。充填ノズル21のノズル口22は、各最
終成形リング24の直ぐ上流に配置されている。湾曲ス
トリップ17は、成形リング通過時には、コンベアベル
ト18から持ち上げられる。成形リング24内で湾曲ス
トリップ17は、閉じられたチューブ25に成形される
一方、同時に、充填ノズル21のノズル口22から詰め
物23を充填され、継ぎ目26が重ね合わされた3個の
チューブ25から形成される。継ぎ目26の幅は、カネ
ローニの直径の半分である。
【0021】閉じられたチューブは、プラウ27のとこ
ろで互いに接触するように案内され、連続的なカネロー
ニのストリップ28が形成される。ストリップ28は、
次いでギロチンカッタ29によって切断され、個々のカ
ネローニ片20にされる。カネローニ片30は、コンベ
アベルト18の下流端部から加速ベルト31へ移され
て、互いに分離され、更に加工される。この全作業工程
はコンピュータによって電子制御される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の側面図。
【図2】図1の装置の平面図。
【図3】図1の装置の一部を示した詳細図。
【図4】図3のB−B線に沿って切断し、矢印方向で見
た図。
【図5】図3のC−C線に沿って切断し、矢印方向で見
た図。
【図6】成形リングと充填ノズルとの側断面図。
【図7】図6のA−A線に沿って切断し、矢印方向で見
た断面図。
【符号の説明】
10 冷却コンベア 11 パスタストランド 12 円形カッタ 13 中央ストリップ 14 両縁部の屑ストリップ 15 容器 16 予備成形ローラ 17 湾曲ストリップ 18 成形コンベアベルト 20 充填ポンプ 21 充填ノズル 22 ノズル口 23 詰め物 24 成形リング 25 閉じられたチューブ 26 重ね合わされた継ぎ目 28 連続的なカネローニ・ストリップ 29 ギロチンカッタ 30 分離されたカネローニ片

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カネローニを連続的に製造する方法にお
    いて、次の諸工程、すなわち a.湯がかれたパスタストランドを成形し、 b.このストランドを縦方向に複数のストリップに切断
    して並置する工程と、 c.ストリップ縦縁をストリップ縦軸線平面から外すよ
    うな形状を有する予備成形部材の周囲で加工することに
    より、ストリップを湾曲ストリップに予備成形する工程
    と、 d.上向きの凹面を有するようにされた湾曲ストリップ
    をカネローニ成形コンベアベルト(18)に載せる工程
    と、 e.このカネローニ成形コンベアベルトにより湾曲スト
    リップを下流へ搬送しながら、湾曲ストリップ上に詰め
    物(23)を充填すると同時に、湾曲ストリップを、重
    なった継ぎ目を有する閉じたチューブに成形する工程
    と、を有することを特徴とする、カネローニを連続的に
    製造する方法。
  2. 【請求項2】 湯がいたパスタストランド(11)が、
    コンベアベルト(18)上を搬送される間に、コンベア
    ベルト(18)上方に配置された1個以上の切断部材に
    よって縦方向に切断され複数ストリップとして並列され
    ることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 各予備成形部材が凸面を有するローラ
    (16)であり、ローラ直径が、ローラ両端間のほぼ中
    間区域で最大に達していることを特徴とする、請求項1
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 パスタのストリップが、予備成形ローラ
    (16)の周囲及び下で加工され、凹面を上向きにして
    カネローニ成形コンベアベルト(18)の上流端部に載
    せられることを特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 詰め物(23)が充填ノズル(21)か
    ら吐出され、ノズル口(22)が、湾曲ストリップ(1
    7)が閉じられたチューブに形成される個所の直ぐ上流
    に位置することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 充填ノズル(21)が曲げられており、
    それによってノズル口(22)を有する端部が、湾曲ス
    トリップと事実上平行に、湾曲ストリップ内に位置する
    ことを特徴とする、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 パスタストランド(11)を湯がく処置
    と湾曲ストリップ(17)を閉じたチューブに成形する
    処置との間で、パスタストランド(11)又はパスタス
    トリップが冷却され、表面が粘着性を有するようにされ
    ることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 湾曲ストリップのそれぞれが、成形リン
    グ(24)によって成形されて閉じたチューブにされ、
    この成形リング(24)が、成形ベルトの直ぐ上方に配
    置され、ベルト走行方向に対して横方向の周囲平面を有
    しており、かつまた、湾曲ストリップのそれぞれが、ベ
    ルト上方へ持ち上げられて成形リングを通過することで
    閉じられたチューブが形成され、その後で、チューブが
    再びベルトに載せられることを特徴とする、請求項1記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 各閉じられたチューブが上側で重ねられ
    た継ぎ目を有するように形成され、この継ぎ目幅がカネ
    ローニの直径の30〜60%であることを特徴とする、
    請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 成形リング(24)を通過しながらパ
    スタがチューブ状に成形されると同時に、充填ノズルか
    ら詰め物(23)が充填されることを特徴とする、請求
    項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 カネローニを連続的に製造する装置に
    おいて、 a.湯がかれたパスタのストランド(11)を縦方向に
    複数ストリップ(13)に切断する部材と、 b.予備成形部材(16)、それもこれら部材の周囲で
    ストリップが加工され、ストリップ縦軸線平面からスト
    リップ縦縁を湾曲させて、ストリップを湾曲ストリップ
    (17)に成形する部材と、 c.湾曲ストリップを載せて搬送するカネローニ成形コ
    ンベアベルト(18)と、 d.湾曲ストリップに対し詰め物(23)を詰め込む装
    置と、 e.湾曲ストリップに詰め物を充填すると同時に、湾曲
    ストリップ(17)を、それぞれ継ぎ目が重ね合わされ
    た閉じられたチューブに成形する部材(24)とを有す
    ることを特徴とする、カネローニを連続的に製造する機
    械。
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