JPH079950Y2 - 木質床材 - Google Patents

木質床材

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JPH079950Y2
JPH079950Y2 JP1988119409U JP11940988U JPH079950Y2 JP H079950 Y2 JPH079950 Y2 JP H079950Y2 JP 1988119409 U JP1988119409 U JP 1988119409U JP 11940988 U JP11940988 U JP 11940988U JP H079950 Y2 JPH079950 Y2 JP H079950Y2
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JP
Japan
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board
wood board
groove
wood
floor
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JP1988119409U
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JPH0240849U (ja
Inventor
潤一 坂本
正孝 松本
靖高 安藤
Original Assignee
朝日ウッドテック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、木質床材、とくに遮音性を有する木質床材
に関するものである。
なお、この明細書において、「遮音性」とは、床衝撃音
遮断性能をいう。
従来技術 中高層住宅では、従来床表面材としてカーペット類を床
下地に直接貼付けるのが一般的であった。しかしなが
ら、カーペット類はメインテナンスが難しいばかりか、
貼替えにさいし手間を要するため、近年カーペット類に
代わり、木質床材を床下地に直接貼付ける傾向にある。
ところが、木質床材はカーペット類に比べ遮音性に著し
く劣っているため、居住性を損なうという欠点があっ
た。
この問題を解決するには、木質板の下面全体に発泡体の
ような緩衝部材を貼付ければよく、このような構成の床
材はすでに実開昭56−3945号公報に示されている。
ところで遮音性に関しては、遮音等級がL−55以下であ
れば、問題ないとされている。そこで、従来緩衝部材の
材料や厚さを適宜選択することにより遮音等級がL−55
以下になるような工夫がなされており、500Hzを越える
高温域ではこれが成功しているが、125〜500Hzの音域で
はL−55以下にすることが難しかった。
そこで、本出願人は、高音域はもちろん125〜500Hzの音
域でも遮音等級がL−55以下であ木質床材を提供するた
めに、先に、上部木質板と下部緩衝部材との中間に多孔
木質板が介在せられている木質床材を提案した(実開昭
64−36448号)。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、多孔板は、孔の打抜きまたはせん孔によ
って得られるものであるから、生産能率およびコストの
点で若干問題があった。
この考案の目的は、多孔板を用いるのに較べて生産能率
およびコスト上有利であり、しかも高音域はもちろん12
5〜500Hzの音域でも遮音等級がL−55以下である木質床
材を提供することにある。
課題を解決するための手段 この考案による木質床材は、上記の目的を達成するため
に、上部木質板と下部緩衝部材との間に、両面全体に縞
状の溝が一方の面と他方の面とにおいて直交状に設けら
れている中間木質板が介在せられ、上部木質板、中間木
質板および下部緩衝部材が相互に接着一体化せられてい
るものである。
上部木質板の具体例としては、合板が一般的であるが、
その他パーティクルボード、ハードボード、中質繊維板
などをあげることができ、その表面には適宜化粧が施さ
れる。この化粧は、通常、銘木単板、挽板、パターンシ
ート、合成樹脂シートおよびコルク等を表面に貼着した
り、塗装を施したりすることによって行なわれる。もち
ろん化粧が施されていなくてもよい。上部木質板の厚さ
は、中間木質板の厚さとの関連で適宜決められるが、4
〜12mmが好ましい。なお、上部木質板の下面には、相対
的に薄い緩衝材が貼着されることがあるし、場合によっ
ては、この緩衝材が上部木質板の厚さの中間に、木質板
を上下に分割することにより介在せられることもある。
上部木質板は通常方形であり、その4辺には、さねは
ぎ、相欠その他公知の接合方法を実施するための加工が
施されている。
中間木質板は、上部木質板の材料のうちから適当に選ば
れるが、溝の加工上合板および中質繊維板が好ましく、
その厚さは合板の場合2〜5mm、中質繊維板の場合2.5〜
7mmがそれぞれ適当である。
上記のように直交させる場合は、上面の溝の深さと下面
の溝の深さとの合計が、中間木質板の厚さより大にすれ
ば、交差部分に孔が自然に得られ、多孔板の両面に各孔
をつなぐ溝が配された形態となる。なお、通常溝巾は2
〜30mm、溝深さは1〜5mm、溝どうしの間隔は10〜40mm
が適当である。
下部緩衝部材の材料としては、発泡合成樹脂、発泡合成
ゴム、立体網状合成樹脂、粘弾性体、繊維物質などがあ
るが、なかでも発泡合成樹脂が一般的であり、合成樹脂
の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、フェノー
ルをあげることができる。さらに繊維物質の具体例とし
ては、インシュレーションボード、ガラス繊維、石綿、
これらの繊維にアスファルト・ピッチを含浸したもの、
フエルト、カーペットなどをあげることができる。上記
緩衝部材の材料は床に要求せられる性能に応じて適宜選
択せられ、単独であるいは組合わせて使用せられる。緩
衝部材の厚さは、その材料、床下地の種類などとの関係
から適宜決められる。
床下地は通常コンクリート床であるが、合板、パーティ
クルボード、中質繊維板などの適宜材料で形成せられる
場合もある。
作用 この考案の木質床材によれば、床下地と接する部分に緩
衝部材が存在し、さらに上部木質板と下部緩衝部材との
間に、両面全体に縞状の溝を一方の面と他方の面とにお
いて直交状に有する中間木質板が介在されているから、
木質板と床下地との間に緩衝部材のみ存在していた従来
の木質床材では困難であった125〜500Hzの音域でも遮音
等級がL−55以下とすることができる。その理由は、床
に上から局部的な衝撃が加わったさい、その部分に相当
する溝内の空気が圧縮され空気圧が発生するが、この圧
縮された空気が衝撃の加わっていない溝部分へ逃げ、空
気圧が低下することにより下部緩衝部材、ついで床下地
へと加わる面圧を低下せしめることによるものと推定せ
られる。
上部木質板と下部緩衝部材との間に介在せられかつこれ
らと接着一体化せられている中間木質板の両面に設けら
れた縞状の溝が、中間木質板の一方の面と他方の面とに
おいて直交状に設けられているので、縞状の溝が中間木
質板の両面において同方向に設けられている床材に較べ
て歩行感がよい。なぜなら、歩行により局部的に床材に
荷重が加わったさい、溝方向と直交する方向にたわみが
発生するが、縞状の溝が中間木質板の一方の面と他方の
面において直交状に設けられていると、同方向に設けら
れているものより、変形しにくいからである。
さらに、縞状の溝はカッターにより簡単に加工形成せら
れる。
実施例 以下、図面を参照し、この考案の実施例を説明する。
実施例1 この実施例は、第1図ないし第3図に示すもので、同図
の木質床材は、さね加工の施された厚さ5.2mm、長さ900
mm、巾300mmの表面化粧単板貼り合板製上部木質板
(1)と、上部木質板(1)と同面積で厚さ10mm、発泡
倍率30倍のポリエチレン発泡体よりなる下部緩衝部材
(2)と、上部木質板(1)と同面積で厚さが4.5mmの
合板製中間木質板(3)とよりなり、上部木質板
(1)、下部緩衝部材(2)および両者の間に介在せら
れた中間木質板(3)は、接着一体化せられている。
中間木質板(3)の上面には、溝巾5mm、溝深さ2.5mm、
溝間隔10mmの横縞状の溝(4)が設けられており、同下
面には、溝巾10mm、溝深さ2.5mm、溝間隔15mmの縦縞状
の溝(5)が設けられている。上下の溝(4)(5)の
深さの合計が5mmであり、中間木質板(3)の厚さが4.5
mmであるから、上下の溝(4)(5)の交差部には方形
の貫通孔(6)が生じている。
第4図は、上下の溝の変形例を示すもので、中間木質板
(3)の上面に斜め縞状の溝(7)が設けられ、同下面
に溝(7)と直交する斜め縞状の溝(8)が設けられた
ものであり、両溝(7)(9)の交差部には、上記同様
方形の貫通孔(9)が形成せられている。
実施例2 この実施例の木質床材は、中間木質板の両面に設けられ
た縞状の溝の深さがそれぞれ2mmであり、上下の溝の交
叉部に貫通孔が存在しないこと以外、実施例1と同じで
ある。
実施例2において、中間木質板のすべての溝をなくした
ものを比較例とし、この比較例と実施例1および2の木
質床材を厚さ150mmのコンクリート・スラブ製床下地に
施し、軽量衝撃音テストを行なったところ、下表の結果
が得られた。
実施例2と遮音等級L−55の基準値とを比較すると、25
0Hzの音域において、前者の方が後者より2dB大きいが、
JIS A 1419「建物の遮音等級」によれば、床衝撃音レベ
ルの測定値が、すべての周波数帯域において、ある基準
曲線を下まわるとき、その最小の基準曲線の呼び方によ
り、遮音等級を表わす。ただし、各測定値から、それぞ
れ2dBを減ずることができるとされている。そこで、63d
Bより2dB減ずると、両者は同dBになる。
比較例では、2dB減じても250Hzの音域でL−55の基準値
を超えるが、実施例1のものはもちろん実施例2のもの
も125〜500Hzの音域にわたりL−55以下になることが認
められた。
考案の効果 この考案の木質床材によれば、多孔板を用いるものと異
なり、生産能率がよくかつ低コストで125〜500Hzの音域
を含めてあらゆる音域の音に対する遮断性が良好となる
ばかりか、縞状の溝が中間木質板の両面において同方向
に設けられている床材に較べて歩行感がよい。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示すもので、第1図は上部木
質板の一部を切欠いた斜視図、第2図は第1図のII−II
線にそう拡大断面図、第3図は中間木質板の平面図、第
4図は上下の溝の変形例を示す中間木質板の平面図であ
る。 (1)…上部木質板、(2)…下部緩衝部材、(3)…
中間木質板、(4)(5)(7)(8)…溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部木質板(1)と下部緩衝部材(2)と
    の間に、両面全体に縞状の溝(4)(5)(7)(8)
    が一方の面と他方の面とにおいて直交状に設けられてい
    る中間木質板(3)が介在せられ、上部木質板(1)、
    中間木質板(3)および下部緩衝部材(2)が相互に接
    着一体化せられている木質床材。
JP1988119409U 1988-09-12 1988-09-12 木質床材 Expired - Lifetime JPH079950Y2 (ja)

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JPS63308150A (ja) * 1987-06-10 1988-12-15 日本ゼオン株式会社 防音複合床材

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