JPH0799407A - マイクロ波中継用誘電体レンズ及びそれを備えた無線中継装置 - Google Patents
マイクロ波中継用誘電体レンズ及びそれを備えた無線中継装置Info
- Publication number
- JPH0799407A JPH0799407A JP26287293A JP26287293A JPH0799407A JP H0799407 A JPH0799407 A JP H0799407A JP 26287293 A JP26287293 A JP 26287293A JP 26287293 A JP26287293 A JP 26287293A JP H0799407 A JPH0799407 A JP H0799407A
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- JP
- Japan
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- window glass
- antenna
- window
- microwave
- lenses
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 移動体の窓越しでのマイクロ波中継における
窓ガラスの影響を少なくし，伝送特性の劣化を少なくす
る 【構成】 窓ガラス３と同等の材質の材質の凸面レンズ
４を窓の外側に，凹面レンズ５を窓の内側に窓ガラスに
密着して設置してアナテンの半値角のパターン内におい
てガラス材質に電波が垂直に入射し，かつ射出するよう
に窓ガラスの内，外側に誘電体レンズを設置したもので
ある。
窓ガラスの影響を少なくし，伝送特性の劣化を少なくす
る 【構成】 窓ガラス３と同等の材質の材質の凸面レンズ
４を窓の外側に，凹面レンズ５を窓の内側に窓ガラスに
密着して設置してアナテンの半値角のパターン内におい
てガラス材質に電波が垂直に入射し，かつ射出するよう
に窓ガラスの内，外側に誘電体レンズを設置したもので
ある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は移動体，例えば自動車の
窓越しにマイクロ波中継を実施する場合に使用する空中
線の構造に関するものである。
窓越しにマイクロ波中継を実施する場合に使用する空中
線の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の移動体の窓越しにマイクロ
波中継を実施する場合，図２に示すように小形な受信機
又は送信機１に一体化されたアンテナ２を窓ガラスに近
接して設置して，外部からの無線電波を受信する又は外
部へ電波を放射していた。しかし特に移動体と外部の固
定点との通信においては，アンテナ利得を最小限にし放
射パターンを広げて移動時の通信範囲を広げる必要があ
る。
波中継を実施する場合，図２に示すように小形な受信機
又は送信機１に一体化されたアンテナ２を窓ガラスに近
接して設置して，外部からの無線電波を受信する又は外
部へ電波を放射していた。しかし特に移動体と外部の固
定点との通信においては，アンテナ利得を最小限にし放
射パターンを広げて移動時の通信範囲を広げる必要があ
る。
【０００３】この場合アンテナに対する窓ガラスによる
反射等の影響が問題となる。これはアンテナの半値角が
３０〜４０°と大きい為，電波が窓ガラスに斜めに入射
することが多く，この為ガラス板による電波の反射が入
射角によって異なる為移動することにより電波の電界強
度レベル，位相の変動が発生し，マイクロ波によるＦＭ
方式での映像伝送等においては，微分利得，微分位相が
劣化することになる。またマイクロ波のデジタル伝送を
行う場合は，その電界強度レベル，位相変動はそのまま
符号誤り率の劣化になり問題となる。また，図４に示す
ようにアンテナの方向と窓ガラスの関係が最初から斜め
に設置されることもあり，このような場合は図２の場合
より伝送特性の劣化は大きなものになると予想される。
反射等の影響が問題となる。これはアンテナの半値角が
３０〜４０°と大きい為，電波が窓ガラスに斜めに入射
することが多く，この為ガラス板による電波の反射が入
射角によって異なる為移動することにより電波の電界強
度レベル，位相の変動が発生し，マイクロ波によるＦＭ
方式での映像伝送等においては，微分利得，微分位相が
劣化することになる。またマイクロ波のデジタル伝送を
行う場合は，その電界強度レベル，位相変動はそのまま
符号誤り率の劣化になり問題となる。また，図４に示す
ようにアンテナの方向と窓ガラスの関係が最初から斜め
に設置されることもあり，このような場合は図２の場合
より伝送特性の劣化は大きなものになると予想される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】以上前述の移動体の窓
越しでのマイクロ波中継には，伝送特性の移動中での劣
化という問題がある。本発明はこれらの欠点を除去し，
移動中においても窓ガラスの影響を少なくし，特性の劣
化を少なくすることを目的とする。
越しでのマイクロ波中継には，伝送特性の移動中での劣
化という問題がある。本発明はこれらの欠点を除去し，
移動中においても窓ガラスの影響を少なくし，特性の劣
化を少なくすることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する為に窓ガラスと同等の材質を用いてアナテンの半値
角のパターン内においてガラス材質に電波が垂直に入射
し，かつ出射するように窓ガラスの内，外側に誘電体レ
ンズを設置したものである。
する為に窓ガラスと同等の材質を用いてアナテンの半値
角のパターン内においてガラス材質に電波が垂直に入射
し，かつ出射するように窓ガラスの内，外側に誘電体レ
ンズを設置したものである。
【０００６】
【作用】その結果，アンテナの半値角以内の電波に対し
てガラス材質への入射角が常に垂直となり，移動するこ
とにより入射方向が変わってもマイクロ波の伝送特性で
電界強度レベル，位相の変動が大幅に軽減されることに
なる。
てガラス材質への入射角が常に垂直となり，移動するこ
とにより入射方向が変わってもマイクロ波の伝送特性で
電界強度レベル，位相の変動が大幅に軽減されることに
なる。
【０００７】
【実施例】以下この発明の一実施例を図１により説明す
る。１は移動体内のマイクロ波受信機又は送信機，２は
移動体内のアンテナ，３は移動体の窓ガラス，４は窓ガ
ラスの外側に窓ガラスと接触して設置された凸形レン
ズ，５は窓ガラスの内側に窓ガラスと接触して設置され
た凹形レンズである。４，５のレンズは，アンテナの放
射パターンの半値角の部分を窓ガラスに投影し，その投
影部分についてアンテナの焦点を中心にして，レンズへ
の入射角が垂直になるように設計される。これは窓ガラ
スに対してアンテナ側（内側）は凹形レンズ状に，外側
については凸形レンズ状となる。
る。１は移動体内のマイクロ波受信機又は送信機，２は
移動体内のアンテナ，３は移動体の窓ガラス，４は窓ガ
ラスの外側に窓ガラスと接触して設置された凸形レン
ズ，５は窓ガラスの内側に窓ガラスと接触して設置され
た凹形レンズである。４，５のレンズは，アンテナの放
射パターンの半値角の部分を窓ガラスに投影し，その投
影部分についてアンテナの焦点を中心にして，レンズへ
の入射角が垂直になるように設計される。これは窓ガラ
スに対してアンテナ側（内側）は凹形レンズ状に，外側
については凸形レンズ状となる。
【０００８】図３は他の実施例であり，１，２の送受信
器とアンテナが窓ガラス３に対して最初から傾いている
場合のものである。本発明は，特にこのような場合に有
効であり，例えば車や電車の前面の窓ガラスへの設置等
が考えられる。３，４のレンズの材質は，全く同一材料
でなくても，比誘電率等が同等であれば十分実用可能で
あり，設置の方法も接着剤等による方法で十分可能であ
る。
器とアンテナが窓ガラス３に対して最初から傾いている
場合のものである。本発明は，特にこのような場合に有
効であり，例えば車や電車の前面の窓ガラスへの設置等
が考えられる。３，４のレンズの材質は，全く同一材料
でなくても，比誘電率等が同等であれば十分実用可能で
あり，設置の方法も接着剤等による方法で十分可能であ
る。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば移動体の窓ガラスの内，
外側に凹，凸形レンズを設置することで，従来解決でき
なかった移動中でのマイクロ波中継での特性劣化を防止
することができる。
外側に凹，凸形レンズを設置することで，従来解決でき
なかった移動中でのマイクロ波中継での特性劣化を防止
することができる。
【図１】本発明の一実施例の構成図。
【図２】従来の構成図。
【図３】本発明の一実施例の構成図。
【図４】従来の構成図。
１ マイクロ波受信機又は送信機 ２ マイクロ波用アンテナ ３ 移動体の窓ガラス ４ 凸形レンズ ５ 凹形レンズ
Claims (2)
- 【請求項１】 ガラス窓越しにガラス窓に近接して設置
するマイクロ波無線中継機と組み合せたアンテナに対面
し，その窓ガラスと同等の材質の凸面レンズを窓の外側
に，凹面レンズを窓の内側に窓ガラスに密着して設置し
てアンテナの半値角のパターン内において上記アンテナ
への入射波が垂直に入るようにしたマイクロ波中継用誘
電体レンズ。 - 【請求項２】 マイクロ波無線中継用アンテナの前面に
請求項１の誘電体レンズを配置してなる無線中継装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26287293A JPH0799407A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | マイクロ波中継用誘電体レンズ及びそれを備えた無線中継装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26287293A JPH0799407A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | マイクロ波中継用誘電体レンズ及びそれを備えた無線中継装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0799407A true JPH0799407A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17381808
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26287293A Pending JPH0799407A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | マイクロ波中継用誘電体レンズ及びそれを備えた無線中継装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0799407A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10268046A (ja) * | 1997-03-15 | 1998-10-09 | Robert Bosch Gmbh | 電磁波の指向性送信又は受信あるいはこれら双方のための装置 |
| JPH114118A (ja) * | 1997-06-13 | 1999-01-06 | Fujitsu Ltd | アンテナ素子を内蔵する半導体モジュール |
| KR19990023895A (ko) * | 1997-08-27 | 1999-03-25 | 도이첼 빌헬름 | 안테나 |
| WO2000048270A1 (fr) * | 1999-02-12 | 2000-08-17 | Tdk Corporation | Antenne a lentille et reseau d'antennes a lentille |
| US7301504B2 (en) | 2004-07-14 | 2007-11-27 | Ems Technologies, Inc. | Mechanical scanning feed assembly for a spherical lens antenna |
| JP2009094738A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Sharp Corp | 放射型発振装置および無線中継システム |
| DE102016006875A1 (de) | 2016-06-06 | 2017-12-07 | Kathrein-Werke Kg | Transceiver-System |
| KR20180126877A (ko) * | 2017-05-18 | 2018-11-28 | 삼성전자주식회사 | 렌즈를 포함하는 유리 구조물 및 렌즈를 포함하는 수신기 |
| US10727572B2 (en) | 2017-12-05 | 2020-07-28 | Hyundai Motor Company | Antenna apparatus and vehicle having the same |
| WO2024043106A1 (ja) * | 2022-08-25 | 2024-02-29 | 京セラ株式会社 | 通信システムおよび通信方法 |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP26287293A patent/JPH0799407A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10268046A (ja) * | 1997-03-15 | 1998-10-09 | Robert Bosch Gmbh | 電磁波の指向性送信又は受信あるいはこれら双方のための装置 |
| JPH114118A (ja) * | 1997-06-13 | 1999-01-06 | Fujitsu Ltd | アンテナ素子を内蔵する半導体モジュール |
| KR19990023895A (ko) * | 1997-08-27 | 1999-03-25 | 도이첼 빌헬름 | 안테나 |
| WO2000048270A1 (fr) * | 1999-02-12 | 2000-08-17 | Tdk Corporation | Antenne a lentille et reseau d'antennes a lentille |
| US7301504B2 (en) | 2004-07-14 | 2007-11-27 | Ems Technologies, Inc. | Mechanical scanning feed assembly for a spherical lens antenna |
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| DE102016006875A1 (de) | 2016-06-06 | 2017-12-07 | Kathrein-Werke Kg | Transceiver-System |
| KR20180126877A (ko) * | 2017-05-18 | 2018-11-28 | 삼성전자주식회사 | 렌즈를 포함하는 유리 구조물 및 렌즈를 포함하는 수신기 |
| US11165163B2 (en) | 2017-05-18 | 2021-11-02 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Glass structure including lens and receiver including lens |
| US10727572B2 (en) | 2017-12-05 | 2020-07-28 | Hyundai Motor Company | Antenna apparatus and vehicle having the same |
| WO2024043106A1 (ja) * | 2022-08-25 | 2024-02-29 | 京セラ株式会社 | 通信システムおよび通信方法 |
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