JPH1197924A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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Publication number
JPH1197924A
JPH1197924A JP25978597A JP25978597A JPH1197924A JP H1197924 A JPH1197924 A JP H1197924A JP 25978597 A JP25978597 A JP 25978597A JP 25978597 A JP25978597 A JP 25978597A JP H1197924 A JPH1197924 A JP H1197924A
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JP
Japan
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waveguide
feed horn
antenna
waveguides
satellites
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Application number
JP25978597A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Okada
安弘 岡田
Noboru Ono
登 大野
Zenichi Yoshida
善一 吉田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて接近した複数の衛星からの電波を感度
よく受信して必要なアンテナ利得を得ることができる小
型のアンテナ装置を提供する。 【解決手段】 複数の衛星から送信され反射鏡により集
波される電波の各集波位置に対応して、それぞれ円錐状
の開口部141b等を有する導波路146b等を配置
し、隣接する導波路と重なり合う部分をそれぞれ切り欠
く。この切欠部に仕切り板を設け、導波路間を分離す
る。導波路141b等の開口部141b等の径を導波路
間の距離より大きく形成でき、また、隣接する導波路間
の電波干渉を低減できる。さらに、導波路141b等の
前側に、内側に突起部146b等を備えた受信効率向上
部材としてのキャップ144を設ける。突起部146b
等は、開口部141b等の各中央部にそれぞれ配置され
るようにする。突起部146b等の存在によって指向性
が高まり、アンテナ効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星通信や衛星放
送において電波を受信するためのアンテナ装置に係わ
り、特に、近接した複数の衛星からの電波を受信するた
めのアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、放送衛星(BS ;Broadcast Satelli
te) を用いた放送(以下、BS放送という。)や、通信
衛星(CS ;Communications Satellite) を用いた放送
(以下、CS放送という。)等の衛星放送、あるいは通
信衛星を用いた衛星通信が普及しつつある。このような
衛星放送または衛星通信において電波を受信するには、
例えば放物面形状の反射鏡と、この反射鏡の焦点位置付
近に配置された受信ユニットとからなるアンテナ装置が
使用されるのが一般的である。ここで受信ユニットは、
通常、反射鏡で集波された電波を後述の受信回路部に導
く導波管としてのフィードホーン(一次放射器)と、こ
のフィードホーンによって導かれた電波を電気信号(受
信信号)に変換すると共に、この受信信号に所定の処理
(周波数変換や増幅等)を施して出力してBSチューナ
等に供給する受信回路部とを含んで構成される。
【0003】図17は、このようなフィードホーンの構
造を簡略化して表すものである。この図の(a)はフィ
ードホーンの側断面を表し、(b)は正面(図示しない
反射鏡側)から見た状態を表す。このフィードホーン
は、1つの衛星からの電波を受信するためのいわゆるシ
ングルビームアンテナに用いられるもので、図示しない
反射鏡側に向かって拡がる漏斗状の開口部101と、こ
の開口部101と一体に形成された円筒状の導波管10
2とから構成されている。このフィードホーンは、開口
部101の中央部が図示しない反射鏡の焦点Fにほぼ一
致することとなるように配置される。反射鏡で反射され
て焦点Fに集波された電波は導波管102の内部を伝搬
し、その後方(図の上側)に配置された受信回路部(図
示せず)の電波・電気信号変換部に入射するようになっ
ている。また、図示しないが、このフィードホーンの開
口部101には、雨水や埃等の侵入を防ぐため、誘電体
からなるレドームと呼ばれるキャップ(保護蓋)が設け
られるようになっている。この保護蓋は、通常、合成樹
脂等の誘電体板によって形成された単純な形をしている
場合が多い。
【0004】一般に、このような構成のフィードホーン
の指向性(すなわち、電波の集波特性)は、開口部10
1の大きさに依存し、アンテナ効率が最大となるような
開口部101の径(以下、最適開口径という。)φ1が
存在する。ここで、アンテナ効率とは、アンテナ全体と
しての受信効率をいい、具体的には、反射鏡の全面積に
到来する電波の総電力のうち、取り出すことができる電
力の割合をいう。上記の最適開口径φ1は、反射鏡のサ
イズにかかわらず、反射鏡のf/D値(焦点距離fと反
射鏡開口径Dとの比)に応じて一義的に決定される。
【0005】ところで、わが国における現状の住宅事情
を考慮すると、あまりに大きい反射鏡を用いたアンテナ
装置では設置スペースの確保が困難な場合も多いことか
ら、より一層のコストダウンおよび普及を図るために
も、アンテナ装置を小型化する必要がある。すなわち、
上記の反射鏡開口径Dをできるだけ小さくしたいという
市場要求が存在する。
【0006】図17に示したフィードホーンは、受信対
象の衛星が1つであるシングルビームアンテナに用いら
れるものであるが、最近では、異なる位置に打ち上げら
れた複数の衛星からの電波を1台のアンテナ装置によっ
て受信することを可能としたマルチビームアンテナも実
用化されている。この種のマルチビームアンテナでは、
各衛星からの電波の反射鏡による各集波位置に対応して
それぞれフィードホーンが配置されると共に、各フィー
ドホーンごとに個別に受信回路部が設けられるようにな
っていた。各フィードホーンとこれに対応する受信回路
部とは、それぞれ一体化された受信ユニットとして構成
されるようになっており、このような受信ユニットが受
信ビーム数(受信対象の衛星の数)と同じ数だけ配置さ
れて1つのアンテナ装置を構成していた。
【0007】図18は、2つの衛星からの電波を受信可
能なデュアルビームアンテナに用いられるフィードホー
ン部の構造を簡略化して表すものである。この図の
(a)はフィードホーン部の側断面を表し、(b)は正
面(図示しない反射鏡側)から見た状態を表す。このア
ンテナ装置は、図17に示したものとほぼ同一構造の開
口部101aおよび導波管102aからなるフィードホ
ーン103aと、これと同一構造のフィードホーン10
3bとから構成されている。これらの2つのフィードホ
ーン103a,103bは、各開口部101a,101
bの中点位置が図示しない反射鏡の焦点Fとほぼ一致す
るように配置される。また、図示はしないが、上記のシ
ングルビームアンテナの場合と同様に、フィードホーン
の開口部101a,101bには、それぞれ、雨水や埃
等の侵入を防ぐための保護蓋が設けられるようになって
いる。
【0008】ここで、両フィードホーンの間隔L(各開
口部101a,101bの中心間距離)は、主として2
つの衛星の軌道間隔に依存する。具体的には、2つの衛
星が接近しているほど間隔Lを小さくし、2つの衛星が
離れているほど間隔Lを大きくする必要がある。ところ
が、2つの衛星間の軌道間隔があまりに大きいと、オフ
セット量(反射鏡の焦点Fと各衛星からの電波の集波位
置のずれ量)が大きくなり、図18に示したフィードホ
ーン間隔Lも相当大きくなるので、シングルビームアン
テナに比べてアンテナ効率が著しく劣化する。このた
め、このようなデュアルビームアンテナは、比較的近接
した2衛星(軌道間隔が8〜30°程度)からの電波を
受信する場合に利用されている。ここで、軌道間隔と
は、通常、赤道上空に静止軌道をもつ各衛星の経度差を
いう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
デュアルビームアンテナは、単にフィードホーンを2つ
並べて配置して構成したものであり、比較的近接した2
衛星(軌道間隔が8〜30°程度)からの電波を受信す
る場合に利用されていた。ところが、このような従来の
デュアルビームアンテナによって、上記とは逆に極めて
近接した2衛星(軌道間隔が4°程度以内)からの電波
を受信しようとするときには、以下のような問題点があ
った。すなわち、この場合にはオフセット量が少なくな
るため、フィードホーン間隔Lが狭くなりすぎて、L<
φ1となり、最適開口径φ1のフィードホーンを2つ並
べて設置することができなくなる。以下、この点を具体
的に説明する。
【0010】上記したように,アンテナの反射鏡開口径
Dをできるだけ小さくしたいという要求があることか
ら、現在では開口径が40cm程度の小型反射鏡が主流
となっている。また、上記のように、フィードホーンの
最適開口径φ1は、反射鏡サイズにかかわらず、反射鏡
のf/D値に応じて一義的に決定される。ここで、反射
鏡のf/D値は、設計・製作上において製品の共通化や
容易化を図る等の理由から、通常は、アンテナのサイズ
(反射鏡開口径)にかかわらずほぼ一定値に設定される
ことが多く、例えば0.5程度に設定される。
【0011】そこで、例えば、反射鏡開口径を40c
m、反射鏡のf/D値を0.5として、衛星軌道間隔が
4°である2つの衛星からの12.5GHzという周波
数帯の電波を受信するためのデュアルビームアンテナを
設計すると、最適開口径φ1は約30mm、最適のフィ
ードホーン間隔L1は22mmとなる。この場合、L1
<φ1となり、図19に示したように、フィードホーン
の開口部同士が部分的に重なり合うこととなるので、最
適開口径φ1のフィードホーンを2つ並べて設置するこ
とができなくなる。なお、図19(a)はフィードホー
ン部の側断面を表し、同図(b)は正面(図示しない反
射鏡側)から見た状態を表す。
【0012】この場合、次の2つの方法が考えられる。
第1の方法は、図20に示したように、フィードホーン
間隔を最適値L1(=22mm)にしたままフィードホ
ーン開口径をL1以下の値φ2とする方法であり、第2
の方法は、図21に示したように、フィードホーンの最
適開口径φ1(=30mm)を維持したままフィードホ
ーン間隔をφ1以上の値L2とする方法である。なお、
図20(a),図21(a)は共にフィードホーン部の
側断面を表し、図20(b),図21(b)は共に正面
(図示しない反射鏡側)から見た状態を表す。
【0013】しかしながら、第1の方法では、各フィー
ドホーンの開口径φ2が最適開口径φ1よりも小さくな
るので、フィードホーンの指向性が広くなり、反射鏡で
反射された電波を効率的に導波管内に導くことができな
い。また、第2の方法では、フィードホーン間隔L2が
最適間隔L1より大きいため、フィードホーンの指向特
性が狭くなり、電波を効率的に導波管内に導くことがで
きない。すなわち、いずれの場合もシングルビームアン
テナに比べると、アンテナ効率が著しく低下することと
なる。しかも、アンテナ利得(アンテナ全体としての電
波を捉える能力)は、反射鏡の開口径そのものにも依存
する。具体的には反射鏡の開口径が小さくなれば利得も
低下する。したがって、このような極めて接近した2衛
星からの電波を受信するためのデュアルビームアンテナ
を40cmという小口径の反射鏡を用いて構成した場合
には十分なアンテナ利得を得ることができず、反射鏡の
開口径を45〜50cmと大きくせざる得なかった。
【0014】また、上記したように、各フィードホーン
の開口部には、雨水や埃等の侵入を防ぐために誘電体か
らなるレドームと呼ばれる保護蓋を取り付ける必要があ
るが、従来の比較的大きい軌道間隔の衛星からの電波を
受信するためのデュアルビームアンテナの場合のように
保護蓋の形状等について特段の考慮が払われない場合に
は、この保護蓋を装着することによって反射損失の増大
を招くことになる。このため、上記した第1の方法およ
び第2の方法のいずれの場合においても、フィードホー
ンの指向性が最適値からずれることに加えて反射損失と
いうマイナス要因が重なり、アンテナ効率が更に低下す
るという問題があった。
【0015】このように、従来は、極めて接近した2つ
の衛星からの電波を1つのデュアルビームアンテナ装置
で受信しようとする場合、最適なフィードホーン開口径
と最適なフィードホーン間隔とを同時に確保することは
できないことからアンテナ効率が低下し、しかも、雨水
等の侵入防止用の保護蓋をフィードホーンに装着しなけ
ればならないことからアンテナ効率が一層低下するとい
う問題があった。したがって、結局、極めて接近した2
つの衛星からの電波を効率よく受信して実用レベルのア
ンテナ利得を得ることができる小型のデュアルビームア
ンテナを実現することは困難であった。以上の問題点
は、3つ以上のフィードホーンを配設して3つ以上の衛
星からの電波を受信するためのマルチビームアンテナに
おいても同様である。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、極めて接近した複数の衛星からの電
波を感度よく受信して必要なアンテナ利得を得ることが
できる小型のアンテナ装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ装置
は、複数の衛星からの電波を反射してそれぞれ異なる位
置に集波する反射鏡と、反射鏡による各電波集波位置に
対応してそれぞれ配置されると共に、隣接する導波路と
重なり合う部分がそれぞれ切り欠かれた複数の導波路
と、これらの各導波路の切り欠かれた部分に形成され、
隣接する導波路との間を分離する仕切り部材と、導波路
と反射鏡との間の電波経路中に設けられ、アンテナの受
信効率を向上させる受信効率向上部材とを備えている。
この受信効率向上部材は、例えば、導波路への異物侵入
を防ぐために設けられた誘電体板と、この誘電体板の内
側の各導波路に対応した位置に形成された複数の誘電体
突起部とを含んで構成することができる。ここで、受信
効率向上部材を構成する誘電体板と導波路の開口端との
距離は、受信電波の半波長の整数倍とほぼ等しくするの
が好適である。なお、ここにいう「受信効率」とは、以
下の説明中で用いられている「アンテナ効率」と同義で
ある。
【0018】本発明のアンテナ装置では、反射鏡による
各電波集波位置に対応してそれぞれ配置された複数の導
波路は、隣接する導波路と重なり合う部分がそれぞれ切
り欠かれるようにして形成されている。このため、導波
路の径を導波路間の距離より大きくすることができ、反
射鏡の開口径の小型化にも対応できる。しかも、切り欠
かれた部分には仕切り部材が形成され、これにより、隣
接する導波路との間が分離されているので、隣接する導
波路間の電波干渉を低減することができる。さらに、導
波路と反射鏡との間の電波経路中には受信効率向上部材
が設けられているので、受信効率が十分でない場合に、
これを補うだけの受信効率向上を実現することも可能で
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図2は本発明の一実
施の形態に係るアンテナ装置の概略構成を表すものであ
る。このアンテナ装置1は、図12に示したように、互
いに接近した距離を保って赤道上に静止軌道を描く2つ
の衛星S1,S2からの電波を受信するためのデュアル
ビームアンテナとして構成されたもので、利用者の家屋
の屋根上やベランダ等に設置されて使用されるものであ
る。なお、図12は、このアンテナ装置の仰角および方
位角を衛星S1,S2の方向に合わせた状態におけるパ
ラボラ反射鏡11およびフィードホーン部14を、図2
における矢印Eの方向から見た状態を簡略化して表すも
のである。本実施の形態では、衛星S1,S2がCS放
送の電波を送出する通信衛星であるとして説明するが、
これに限らず、BS放送の電波を送出する放送衛星であ
ってもよい。なお、CS放送では直線偏波が用いられ、
BS放送では円偏波が用いられる。
【0020】図2に示したように、このアンテナ装置1
は、回転放物面の一部からなるパラボラ反射鏡11と、
アーム12によってパラボラ反射鏡11の焦点近傍に固
定されたクランプ部13と、クランプ部13によって回
転可能に保持された受信ユニット16とを備え、受信ユ
ニット16によって電波入射が妨げられることがないよ
うにしたオフセット型のアンテナ装置として構成されて
いる。受信ユニット16は、フィードホーン部14と、
このフィードホーン部14と一体に形成されたコンバー
タと呼ばれる受信回路部15とを含んで構成されてい
る。受信回路部15の下部には、図示しないコネクタが
配設され、ここに同軸ケーブル17の一端側が接続され
ている。同軸ケーブル17の他端側は屋内のチューナ
(図示せず)に接続されている。ここで、パラボラ反射
鏡11が本発明における「反射鏡」に対応する。
【0021】パラボラ反射鏡11の背面側には、パラボ
ラ反射鏡11の仰角を調整するための仰角調整機構21
が取り付けられている。この仰角調整機構21は、パラ
ボラ反射鏡11の方位角を調整するための方位角調整機
構22に取り付けられ、さらに、この方位角調整機構2
2は、ベランダの支柱等に取り付けられる固定部23に
連結されている。そして、仰角調整機構21および方位
角調整機構22によってパラボラ反射鏡11の仰角およ
び方向角を調整することにより、図12に示したよう
に、パラボラ反射鏡11および受信ユニット16を含む
アンテナ全体を衛星S1,S2の方向に正しく向けるこ
とができるようになっている。
【0022】次に、図3〜図11および図1を参照し
て、図2に示した受信ユニット16について詳細に説明
する。ここで、図3は受信ユニット16およびクランプ
部13を斜め上方から俯瞰した状態を表すものであり、
図4は正面(図3における矢印Aの方向)からみた状態
を表し、図5は側面(図3における矢印Bの方向)から
見た状態を表すものである。図6は後述するキャップ1
44を取り外した状態でフィードホーン部14を正面か
ら見た状態を表し、図7は図6におけるYY′断面を表
す。なお、図3では後述するキャップ144を取り外し
た状態を示し、図4および図5では、キャップ144を
装着した状態を示している。
【0023】図3〜図7に示したように、受信ユニット
16を構成するフィードホーン部14は、互いに平行に
並んで隣接する2つの導波路140a,140bが形成
されたフィードホーン本体部142と、フィードホーン
本体部142の前側(パラボラ反射鏡11に面する側)
部分の周囲に形成されたコルゲートリング部143とを
備えている。フィードホーン本体部142およびコルゲ
ートリング部143の前面部には、保護蓋としてのキャ
ップ144が装着されている。ここで、導波路140
a,140bが本発明における「複数の導波路」に対応
し、キャップ144が本発明における「受信効率向上部
材」に対応する。
【0024】導波路140a,140bの各前端側(パ
ラボラ反射鏡11に対向する側)の部分は、所定の傾斜
角をなして漏斗状に拡がる開口部141a,141bを
形成している。フィードホーン部14は、例えば金属ダ
イカストのような一体の導電体として形成される。但
し、両者を別体で形成し、これらを連結するようにして
もよい。そのような導電体としては例えばアルミニウム
が用いられる。フィードホーン本体部142は、クラン
プ部13によって回転可能に保持されると共に、図示し
ない固定ねじによって任意の回転位置でクランプ部13
に対して固定されるようになっている。図4に示したよ
うに、フィードホーン部14の回転中心軸は、開口部1
41a,141bの中点を通り、かつ導波路140a,
140bの軸に平行な軸148(以下、中点軸148と
いう。)である。
【0025】図4および図5に示したように、フィード
ホーン部14は、開口部141a,141bの中点位置
とパラボラ反射鏡11の焦点Fとがほぼ一致するように
配置される。そして、フィードホーン部14の回転角を
調整すると共に、図2に示した仰角調整機構21および
方位角調整機構22によってパラボラ反射鏡11の仰角
および方向角を調整することにより、図12に示したよ
うに、衛星S1,S2から送信されてパラボラ反射鏡1
1で反射された各電波が、フィードホーン部14の開口
部141a,141bの各中央部近傍にそれぞれ集波さ
れるようになっている。
【0026】図3、図6および図7に示したように、導
波路140a,140bのうち、開口部141a,14
1bを除く部分は、互いに重なり合うことなく相互間隔
(中心間距離)L3をもってそれぞれ円筒状に形成され
ている。一方、これらの導波路140a,140bの相
互間隔L3は開口部141a,141bの最大径φ3
(以下、単に開口径φ3と記す。)よりも小さく形成さ
れているため、開口部141a,141bは部分的に重
なり合うことになる。そこで、この重複部分を切り欠く
と共に、そこに新たに隔壁146を形成するようにして
いる。ここで、隔壁146は、開口部141a,141
bにそれぞれ入射した電波同士の相互干渉を防ぐために
設けられており、本発明における「仕切り部材」に対応
する。
【0027】コルゲートリング部143は、衛星からの
電波以外の他の方向から飛び込んでくるノイズ成分をキ
ャンセルして開口部141a,141bから導波路14
0a,140b内へノイズが侵入するのを防止するため
のものである。図7に示したように、コルゲートリング
部143の溝深さMは電波の波長の4分の1となるよう
に形成される。このため、コルゲートリング部143の
外側に入射した電波R1によって生じた表面電流Iはコ
ルゲートリング部143の内側の溝を越える際に波長の
2分の1の位相差を生じ、この電流Iが、溝の内側のフ
ィードホーン本体部に入射した電波R2によって生じた
電流とキャンセルし合うのである。すなわち、このコル
ゲートリング部143の存在によりノイズ成分が低減さ
れて受信感度が向上する。
【0028】図6および図7に示したように、フィード
ホーン部14の前端外周部には、4個の位置決め用溝1
45a〜145dが形成されている。これらのうち、例
えば位置決め用溝145a,145cの溝幅は位置決め
用溝145b,145dの溝幅と異なるように形成され
ており、後述するように、キャップ144がフィードホ
ーン部14に正しく装着され、かつ装着後にキャップ1
44が回転しないことを保証できるようになっている。
但し、これらの溝幅がすべて異なるように構成すること
も可能である。ここで、位置決め用溝145a〜145
dが本発明における「位置決め構造」の一部に対応す
る。
【0029】図8および図9はキャップ144の構造を
表すものである。これらのうち、図8は一部を破断した
状態で側面からみた状態を表し、図9は図8の矢印Gの
方向からみた状態を表すものである。なお、図8の破断
部分は、図9におけるWW′断面に対応する。
【0030】これらの図に示したように、キャップ14
4は、円筒部144aと、楕円形状の平板部144b
と、円筒部144aと平板部144bとを連結する斜面
部144cとを含んで構成されている。平板部144b
および斜面部144cの肉厚は、反射損失を考慮して、
入射電波の波長λに比べて十分に薄く形成されている。
平板部144bの内側には、2つの円柱状の突起部14
6a、146bが形成されている。これらの突起部14
6a、146bの相互間距離は、上記した開口部141
a,141bの相互間距離と同じ距離L3となってい
る。円筒部144aの内側には、4つの位置決め用突起
147a〜147dが形成されている。これらのうち、
例えば位置決め用突起147a,147cの幅は位置決
め用溝145a,145bの溝幅と等しく、また、位置
決め用突起147b,147dの幅は位置決め用溝14
5b,145dの溝幅と等しく形成されており、後述す
るように、キャップ144がフィードホーン部14に正
しく装着されることを保証できるようになっている。こ
こで、平板部144bが本発明における「誘電体板」に
対応し、突起部146a,146bが本発明における
「誘電体突起部」に対応し、位置決め用突起147a〜
147dが本発明における「位置決め構造」の一部に対
応する。
【0031】キャップ144は、本来は防水のために設
けられるものであるが、本実施の形態ではさらに、後述
するように電波の収束効果の向上による指向性の改善と
いう機能をも有している。キャップ144は誘電体を用
いて形成されている。誘電体としては、例えば、ABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹
脂)あるいはPE(ポリエチレン)等の合成樹脂が好適
である。なお、上記した突起部146a,146b、位
置決め用溝145a〜145dおよび位置決め用突起1
47a〜147dの形成は、円筒部144a,平板部1
44bおよび斜面部144cと同時成形により行うこと
ができるが、あとから円筒部144aおよび平板部14
4bに接着剤等で固着することで行うようにしてもよ
い。
【0032】図1は図4に示したフィードホーン部1
4、受信ユニット16およびクランプ部13におけるX
X′断面を拡大して表すものであり、図10は図5にお
ける矢印Cの方向から受信回路部15を見た状態を一部
を破断して表すものである。ここで、図1は図10にお
けるXX′断面にも対応する。なお、図10では図1に
示した蓋板154の一部および遮蔽部材153の図示を
省略し、図1および図10では図5に示した同軸ケーブ
ル17の図示を省略している。
【0033】図1に示したように、フィードホーン部1
4の前面側には、キャップ144が装着されている。具
体的には、キャップ144の円筒部144aがフィード
ホーン部14の前端外周部に嵌合して密着し、平板部1
44bおよび斜面部144cによって導波路146a,
146bの開口部141a,141bを覆っている。こ
の状態で、キャップ144の平板部144bの内面は、
開口部141a,141bの端部に対して距離H1を保
つようになっており、また、突起部146a、146b
は、それぞれ、開口部141a,141bのほぼ中央部
に位置するようになっている。キャップ144をフィー
ドホーン部14に装着する際には、キャップ144に設
けられた位置決め用突起147a〜147dが、フィー
ドホーン部14の外周面に設けられた位置決め用溝14
5a〜145dに、それぞれ対応するようにして差し込
まれるが、例えばキャップ144を90度回転させて装
着しようとした場合には、隣り合う溝および突起の幅が
異なるので、キャップ144を装着することはできな
い。また、正しく装着した後にキャップ144を回転さ
せることはできない。これにより、突起部146a、1
46bが、常に開口部141a,141bの各々のほぼ
中央部に位置するようになることを保証することがで
き、誤った装着を防止することができる。
【0034】また、図1および図10に示したように、
受信回路部15は、導電体からなる筐体151と、この
筐体151内に収容された基板モジュール152と、こ
の基板モジュール152の主要部を覆うようにして配設
された導電体からなる遮蔽部材153と、筐体151を
密封するための導電体からなる蓋板154とを有してい
る。ここで、筐体151は、例えばアルミニウム等から
なる金属ダイカストのようにフィードホーン部14と一
体に形成されるが、これに限らず、両者を別体として形
成し連結するようにしてもよい。
【0035】基板モジュール152の裏面側(電波が到
来する側)には、接地用パターン152a(図10では
図示せず)が形成され、フィードホーン本体部142の
導波路140a,140bの後端面と接触している。基
板モジュール152の表面側(電波の到来する面と反対
側)には、導波路140a,140bの断面形状に対応
してパターニングされた接地用パターン152bと、水
平方向の直線偏波(以下、水平偏波という。)の受信電
極としての水平電極パターン152c−1,152c−
2と、垂直方向の直線偏波(以下、垂直偏波という。)
の受信電極としての垂直電極パターン152d−1,1
52d−2と、その他の回路パターンとが形成され、さ
らに、受信回路を構成する各種の回路部品や素子等が搭
載されている。上記の各電極パターンおよび回路パター
ンはいずれも、例えば銅箔等の薄膜導体で形成されてい
る。なお、図1では、各パターンの厚さを実際よりも厚
く描いている。
【0036】図10において、水平電極パターン152
c−1および垂直電極パターン152d−1は、導波路
140aに対応して設けられた受信電極であり、これら
のうち、水平電極パターン152c−1は導波路140
aを伝播してきた水平偏波を電気信号に変換し、垂直電
極パターン152d−1は導波路140aを伝播してき
た垂直偏波を電気信号に変換するためのものである。一
方、水平電極パターン152c−2および垂直電極パタ
ーン152d−2は導波路140bに対応して設けられ
た受信電極であり、このうち、水平電極パターン152
c−2は導波路140bを伝播してきた水平偏波を電気
信号に変換し、垂直電極パターン152d−2は導波路
140bを伝播してきた垂直偏波を電気信号に変換する
ためのものである。
【0037】遮蔽部材153(図1)は、導波路140
a,140bを伝播してきて基板モジュール152を透
過した電波を遮断するためのもので、筐体151と同様
に、例えばアルミニウム等の金属ダイカストにより形成
される。遮蔽部材153は、基板モジュール152の表
面側からこの基板モジュール152を筐体151との間
に挟み込むようにして、図示しないねじにより筐体15
1に固定されている。この状態で、遮蔽部材153は接
地用パターン152bのみと面接触しており、これによ
り、水平電極パターン152c−1,152c−2およ
び垂直電極パターン152d−1,152d−2を周囲
から遮蔽している。蓋板154は、筐体151内部を密
閉して雨水の侵入を防止すると共に筐体151の内部を
外部から電磁遮蔽するためのもので、導電体により形成
されている。
【0038】図11は基板モジュール152の回路構成
の概略を表すものである。この基板モジュール152
は、主として受信信号の周波数変換と増幅とを行うコン
バータと呼ばれる回路を含んで構成されている。具体的
には、電波を電気信号に変換するための上記の4つの受
信電極(水平電極パターン152c−1,152c−
2、および垂直電極パターン152d−1,152d−
2)と、水平電極パターン152c−1または垂直電極
パターン152d−1の一方を選択するように切り替え
を行うスイッチ部156aと、水平電極パターン152
c−2または垂直電極パターン152d−2の一方を選
択するように切り替えを行うスイッチ部156bと、ス
イッチ部156a,156bのいずれか一方の出力を選
択するように切り替えを行うスイッチ部157と、スイ
ッチ部157の出力端に接続された高周波増幅回路15
8と、高周波増幅回路158の出力端に接続された混合
回路159と、混合回路159に所定の周波数の局部発
振信号を供給する局部発振回路160と、混合回路15
9の出力端に接続された中間周波増幅回路161とを備
えている。中間周波増幅回路161の出力端は、同軸ケ
ーブル17(図3,図5)が接続されるコネクタ155
に接続されている。また、この基板モジュール152
は、同軸ケーブル17からコネクタ155を介して供給
される直流電圧(例えば15V程度)を基に、上記の各
回路に安定した電力を供給する安定化電源162が設け
られている。
【0039】スイッチ部156a,156b,157
は、それぞれ、図示しない制御部からの切替信号に応じ
て切替動作を行うことにより、上記した4つの受信電極
のいずれか1つを選択して高周波増幅回路158と接続
するようになっている。なお、上記の制御部は、例え
ば、屋内に配設されたチューナ(図示せず)から同軸ケ
ーブル17を介して送られてきた受信偏波選択命令に応
じて上記の切替信号を出力するようになっている。高周
波増幅回路158は、水平電極パターン152c−1等
において受信した例えば12GHz帯の高周波信号をそ
のまま増幅するための回路で、例えばGaAs−FET
(ガリウム砒素電界効果トランジスタ)等のような非常
に低雑音の増幅素子を用いて構成されている。混合回路
159は、高周波増幅回路158で増幅された例えば1
2GHz帯の高周波信号と局部発振回路160から供給
された例えば11GHz帯の局部発振信号とをヘテロダ
イン検波して、同軸ケーブル17によって伝送可能な周
波数帯である例えば1GHz帯の中間周波数信号(IF
信号)を出力するようになっている。受信した高周波信
号の周波数を例えば12.25GHz〜12.75GH
zとし、局部発振信号の周波数を例えば11.2GHz
とすると、IF信号の周波数は1.05GHz〜1.5
5GHzとなる。中間周波増幅回路161は、混合回路
159から出力されたIF信号に対し、同軸ケーブル1
7を伝送する際の信号減衰を補償し図示しないチューナ
のノイズ指数に起因する画質劣化を低減するために必要
なレベルまで、増幅を行う。
【0040】次に、以上のような構成のアンテナ装置の
調整方法、動作および作用を説明する。
【0041】まず、このアンテナ装置の調整方法を説明
する。この調整には、フィードホーン部14と受信回路
部15とを一体化して構成した受信ユニット16の回転
角の調整と、パラボラ反射鏡11および受信ユニット1
6を含むアンテナ装置全体の仰角の調整と、このアンテ
ナ装置全体の方位角の調整とがある。
【0042】本実施の形態に係るアンテナ装置では、ま
ず、フィードホーン部14を含む受信ユニット16全体
を焦点Fを通る中点軸148を中心として回転させるこ
とによって、衛星S1,S2からの各電波の集波位置と
なるべき位置に開口部141a,141bの各中央部を
それぞれ合わせ込むという調整を行い、調整後、図示し
ない固定ねじ等によりフィードホーン部14をクランプ
部13に固定する。この場合のフィードホーン部14の
回転角は、アンテナ設置地点の主として経度により定ま
るので、予めフィードホーン部14の周囲に設置地点ご
との回転角を目盛っておき、利用者はこの目盛りに従っ
て受信ユニット16の回転調整を行うようにすればよ
い。
【0043】このようなフィードホーン本体部142の
回転調整が必要な理由は、次の通りである。すなわち、
受信対象の衛星は赤道上空に静止軌道をもつ2つの衛星
S1,S2であるが、これらの衛星を地上のアンテナ設
置地点からみると、その地点の経度や緯度に応じて両衛
星の仰角が異なって見え、この仰角の差に応じてパラボ
ラ反射鏡11による各衛星からの電波の集波位置も変化
する。そこで、最良の受信感度を得るには、実際の各集
波位置に受信ユニット16の2つの開口部141a,1
41bをそれぞれ合わせ込む必要がある。
【0044】このようにして受信ユニット16の回転角
の調整を行ったのち、今度はアンテナ装置の仰角および
方位角の調整を行う。まず、図1における仰角調整機構
21によってアンテナ全体の仰角の粗調整を行い、次に
図1における方位角調整機構22によってアンテナ全体
の方位角の粗調整を行う。そして、さらに、この状態で
実際に電波を受信し、その受信状態が最良となるように
仰角および方位角の微調整を行う。
【0045】次に、このアンテナ装置の動作を簡単に説
明する。
【0046】衛星S1,S2からそれぞれ送出された高
周波のCS放送波は、図12に示したようにパラボラ反
射鏡11で反射されてフィードホーン部14の開口部1
41a,141bの各中央部付近にそれぞれ集波され、
さらに、導波路140a,140bによって図1の基板
モジュール152へと導かれる。この場合、衛星S1,
S2から送出されるCS放送波は、水平方向および垂直
方向の2種類の偏波であるが、これらの受信電波の受信
地点での実際の偏波方向は、その地点の経度等により僅
かに変化する。しかるに、本実施の形態では、上記した
ように2つの衛星S1,S2の仰角差に対応してフィー
ドホーン本体部142の回転調整を行うようにしてお
り、この調整によって同時に、4つの受信電極(水平電
極パターン152c−1,152c−2、および垂直電
極パターン152d−1,152d−2)の配置方向が
受信電波の各偏波方向にほぼ一致するようになる。した
がって、変換効率が向上し、好都合である。
【0047】さて、基板モジュール152に到達した高
周波の電波は、この基板モジュール152の表面側に設
けられた水平電極パターン152c−1,152c−
2,垂直電極パターン152d−1,152d−2によ
ってそれぞれ高周波の電気信号に変換され、図11に示
した高周波増幅回路158に選択的に入力される。この
とき、上記の4つ電極パターンからの信号のうちのいず
れを高周波増幅回路158に入力するかについては、図
示しない制御部によってスイッチ部156a,156
b,157を切り替えることで選択する。
【0048】さて、このようにして高周波増幅回路15
8に入力された高周波受信信号は、その周波数のまま増
幅されて混合回路159に入力される。混合回路159
は、高周波増幅回路158で増幅された高周波信号と局
部発振回路160から供給された局部発振信号とをヘテ
ロダイン検波して、その差分周波数をもつIF信号を出
力し、中間周波増幅回路161に入力する。中間周波増
幅回路161は、混合回路159から出力されたIF信
号を必要なレベルまで増幅する。こうして増幅されたI
F信号は、コネクタ155から同軸ケーブル17(図示
せず)を経由して屋内のチューナ(図示せず)に送ら
れ、図示しないテレビジョン受像機における画面表示に
供される。
【0049】次に、本実施の形態に係るアンテナ装置の
作用を具体的な数値例を挙げて説明する。
【0050】図6において、導波路140a,140b
の相互間隔L3は、衛星S1,S2の相対距離(正確に
は各衛星の静止軌道位置の経度差)に依存し、衛星S
1,S2の経度差が小さくなるほど、L3も小さくな
る。例えば、衛星S2が東経128度に位置するJCS
AT−3であり、衛星S1が近々打ち上げられて東経1
24度に位置する予定のJCSAT−4であるとする
と、両者の経度差は僅か4度となる。
【0051】ここで、パラボラ反射鏡11の開口径を例
えば40cm程度と小型化し、その焦点距離を例えば2
0cm程度にしたとすると、焦点距離とアンテナ開口径
との比であるf/D値は0.5程度となる。各衛星から
の受信電波が12.5GHzという周波数帯の直線偏波
であるとすると、図6に示したフィードホーン部14お
よび図1に示したキャップ144の各部の寸法は、例え
ば次のようにするのが好適である。
【0052】開口部141a,141bの開口径φ3=
25mm 開口部141a,141bの相互間隔L3=22mm 隔壁146の板厚=1mm キャップ144の板厚=0.8mm キャップ144の突起部146a、146bの高さH2
=7mm キャップ144の突起部146a、146bの直径d=
10mm キャップ144を構成する材質の誘電率εr =3.0 開口部141a,141bの端部とキャップ144の平
板部144bとの距離=14mm
【0053】ここで、開口径φ3を25mmとした理由
を説明する。上記のようにパラボラ反射鏡11の開口径
を40cmとし、f/D値を0.5とすると、理論上得
られる開口部141a,141bの最適な開口径φ3は
30mm、最適相互間隔L3は22mmであり、この場
合には、シングルビームと理論上ほぼ同等のアンテナ効
率が得られる。ところが、実際上、このような寸法設定
では開口部141a,141b同士がぶつかり合うた
め、実現は不可能である。そこで、開口部141a,1
41bの間隔L3を22mmに固定して、開口径φ3を
22mmから30mmに近づけて行く実験を行った。こ
の結果、開口径φ3を22mmから30mmに近づけて
行くに従って、フィードホーン本体部142の導波路1
46a、146b内の電磁界分布の乱れが徐々に増加し
て電磁界分布は非回転対象となった。このことは、アン
テナ全体としての効率劣化を招くことを意味する。例え
ば、開口径φ3を21mm,25mm,28mmの3通
りに設定して測定を行ったところ、開口径φ3を25m
mまたは28mmにした場合には、開口径φ3を21m
mにした場合に比べて0.2dB〜0.3dB程度のア
ンテナ利得の向上と、0.2dB〜0.4dB程度のノ
イズ低減効果とを得ることができ、両者を併せたC/N
(キャリア/ノイズ)は、0.4dB〜0.6dB程度
向上した。ここで、開口径φ3が25mmの場合と28
mmの場合とではC/Nはほぼ同じであったので、2つ
の開口部141a,141bの重なり合う部分(切欠
量)が少なく円形からの変形量が少なくて済む25mm
の方を採用するのがより好適といえる。これが開口径φ
3を25mmに設定することとした理由である。
【0054】次に、隔壁146を設けた理由を説明す
る。開口部141a,141bの間隔L3を22mmに
固定して、開口径φ3を25mmに設定した場合には、
上記のように開口部141a,141b間に重複部分が
生ずるのでその重複部分を切り欠く必要があるが、その
ように切り欠いたままでは、フィードホーン本体部14
2の指向性が極端に乱れ、導波路140a,140bの
相互間の電磁波干渉量も増大する。そこで、本実施の形
態では、開口部141a,141bの切り欠き部分に上
記のような最適な形状の隔壁146を設けている。これ
により、このような不具合を低減することが可能とな
る。
【0055】次に、開口部141a,141bの端部か
らキャップ144の平板部144b内面までの距離H1
を14mmとした理由を説明する。
【0056】図13は、キャップ144をフィードホー
ン本体部142に装着した状態における開口部141
a,141bの端部からキャップ144の平板部144
b内面までの距離H1と、アンテナ利得の大きさとの関
係を表すものである。但し、この場合のキャップ144
の内側の突起部146a,146bの形状サイズは上記
のまま(すなわち、直径d=10mm,高さH2=7m
m)としている。この図で、横軸は距離H1(単位は
λ)、縦軸はアンテナ利得の大きさ(単位はdBi)を
表す。この図に示したように、アンテナ利得は、距離H
1がほぼnλ/2(すなわち、2分の1波長のほぼ整数
倍)のところで極大となり、(nλ/2)+(λ/4)
のところで極小となるような周期的変化を示す。ここ
に、nは整数である。したがって、アンテナ利得を向上
させる上では、距離H1をほぼnλ/2にするのが好適
である。特に、n=1、すなわち、距離H1をλ/2に
設定した場合には、32.7dBという高いアンテナ利
得が得られている。この値は、従来のデュアルビームア
ンテナに使用されていたキャップ(すなわち、誘電体突
起部をもたず誘電体板のみからなる保護蓋や、距離H1
を考慮せずに作成された保護蓋)を装着した場合に得ら
れる値を超えるものであり、さらには、キャップ144
を装着しない場合に得られる値をも超えるものである。
ちなみに、従来のキャップを用いた場合の実力値(アン
テナ利得)は32.4dBiであり、また、キャップを
用いていない場合のそれは32.5dBiである。
【0057】また、図14は、距離H1と反射損失の大
きさとの関係を表すものである。但し、この場合もキャ
ップ144の内側の突起部146a、146bの形状サ
イズは上記と同様(すなわち、直径d=10mm,高さ
H2=7mm)としている。この図で横軸は距離H1
(単位はλ)、縦軸は反射損失の大きさ(単位はdB)
を表し、下に行くほど損失が少ないことを意味する。こ
の図に示したように、反射損失は、距離H1がほぼnλ
/2(nは整数)のところで極小となり、(nλ/2)
+(λ/4)のところで極大となるような周期的変化を
示す。したがって、反射損失を低減させる上では、距離
H1がほぼnλ/2となるようにするのが好適であり、
特にn=3としたときには、反射損失をかなり低減させ
ることができる。
【0058】以上の結果より、距離H1としては、アン
テナ利得および反射損失が共に極小となる値、すなわ
ち、電波の半波長の整数倍に設定するのが好ましいが、
中でも、n=1、すなわちλ/2に設定するのが最も望
ましい。これは、反射損失についてみると、n=1の場
合よりもn=2またはn=3(すなわち、H1=λまた
は3λ/2)のときの方が反射損失レベルが小さくなっ
て好ましいが、これらの場合のアンテナ利得はあまり良
くないからである。
【0059】実際上は、H1=0.4λ〜0.7λとい
う範囲において32.5dBiを超えるアンテナ利得が
得られており、この範囲が許容範囲と考えられる。ここ
で、受信電波の周波数は12.5GHzであるから、そ
の波長λは24mmとなり、距離H1は、9.6mm〜
16.8mmの範囲にあるのがよいことになる。そこ
で、本実施の形態では、この範囲の中間をとって距離H
1を14mmとしている。
【0060】なお、反射損失自体がアンテナ利得の劣化
に寄与する割合はわずかなものであり、これがかなり大
きくなったとしても、このことだけでアンテナ利得が大
幅に劣化するわけではない。例えば、反射損失が−16
dBの場合には、その利得劣化量は約0.1dBであ
る。したがって、アンテナ利得を重視する限りにおいて
は、反射損失の大小は問題にならず、アンテナ利得の値
のみを優先させて判断すればよい。ところが、反射損失
があまりに大きくなると、今度は、その他の特性に悪影
響を与えるおそれがある。例えば、本実施の形態のアン
テナ装置と異なって円偏波が使用されるBS放送用のア
ンテナ装置では、反射損失の増大によって交差偏波特性
が劣化する等の問題が生ずる。したがって、反射損失の
大きさもできるだけ小さくする必要があるが、上記した
図14から明らかなように、距離H1が0.4λ〜0.
7λという範囲にあれば反射損失は(−20dB)以下
に収まっており、実用上問題ないと考えられる。したが
って、上記のように、距離H1を14mmとするのが好
適である。
【0061】このように、開口径φ3が最適径30mm
に満たない25mmという小さな径であるにもかかわら
ず、従来のキャップを装着した場合や、さらにはキャッ
プを装着しない場合よりも高いアンテナ利得が得られた
のは、次のような作用によると考えられる。すなわち、
距離H1をλ/2にしたときには、突起部146a、1
46bがいわばレンズとして作用する効果が極めて大き
くなり、結果として開口部141a,141bの径が大
きくなったのと等価となってフィードホーンの指向性
(集波効果)が狭まる。これにより、アンテナ効率が著
しく向上する。結果として、アンテナ全体の利得が、従
来のキャップを装着した場合や、さらにはキャップ14
4を装着しない場合よりも向上するのである。
【0062】なお、キャップ144の板厚、誘電率ε
r、突起部146a、146bの形状(直径dや高さH
2)、および距離H1は、上記した値に限られるもので
はなく、これらの値を最適化することによってアンテナ
効率をさらに向上させ、より高いアンテナ利得が得られ
るようにすることは可能である。
【0063】以上のように、本実施の形態に係るアンテ
ナ装置によれば、導波路140a,140bの各開口部
141a,141bの互いに重なり合う部分を切り欠く
と共に、この切り欠いた部分に隔壁146を形成するよ
うにしたので、開口部141a,141bの相互間隔を
小さくしつつ、必要な大きさの開口径を確保することが
できると共に、導波路140a,140b間の相互の電
波干渉を低減することができる。しかも、キャップ14
4をフィードホーン部14に装着したときに突起部14
6a、146bが最適位置に配置されるように構成した
ので、これらの突出部がいわばレンズとして作用し、フ
ィードホーンの指向性(集波効果)が良好となってアン
テナ効率が向上する。特に、キャップ144の平板部1
44bと開口部141a,141bの端部との距離H1
が受信電波波長の2分の1のほぼ整数倍となるように構
成することにより、アンテナ効率を著しく高めることが
でき、しかも反射損失を低く抑えることができる。この
ため、小型のパラボラ反射鏡を用いた場合であっても、
接近した2つの衛星からの各電波を効率よく分離し、そ
れぞれ十分なアンテナ利得で受信することが可能とな
る。
【0064】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明はこの実施の形態に限定されず、種々変更
可能である。例えば、上記実施の形態では、フィードホ
ーン部14の開口部141a,141bの周囲にコルゲ
ートリング部143を設けることとしたが、これを省略
してもよい。また、フィードホーン部14の形状を、導
波路140a,140bに円錐状の開口部141a,1
41bを設けたいわゆる円錐ホーン型としたが、これに
限らず、複モードホーン型等としてもよい。
【0065】また、上記実施の形態では、キャップ14
4を、その断面形状が台形形状を含むような形に形成し
たが、その他の形状としてもよい。例えば、斜面部14
4cを省いて円筒部と平板部とによって構成し、断面形
状がコの字型となるようにしてもよい。また、突起部1
46a、146bを円柱状に形成するようにしたが、そ
の他、例えば楕円柱状にしたり、あるいは角柱状にして
もよい。さらに、それらを中空にしてもよい。
【0066】また、上記の実施の形態では、フィードホ
ーン部14の外周面に大きさの異なる4つの位置決め用
溝145a〜145dを設けると共に、キャップ144
の内面に大きさの異なる4つの位置決め用突起147a
〜147dを設けることにより、フィードホーン部14
に対するキャップ144の装着位置の位置決めを行うよ
うにしたが、その他の方法によることも可能である。
【0067】また、上記の実施の形態では、衛星S1,
S2をCS放送用の衛星とし、ここからの直線偏波を受
信するものとして説明したが、本発明はこれに限定され
ず、BS放送用の衛星からの円偏波にも適用することは
可能である。
【0068】また、上記の実施の形態では、2つの衛星
からの電波を受信可能なデュアルビームアンテナ装置に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、3つ以上の衛星からの電波を受信可能なマルチビ
ームアンテナ装置に適用することも可能である。例え
ば、赤道上空に互いに接近して等間隔に並ぶ3つの衛星
からの電波を受信可能なトリプルビームアンテナ装置を
構成する場合には、例えば図15に示したように、各衛
星からの電波を導くための導波路140a′,140
b′,140c′を並べて形成すると共に、それぞれの
入り口に円錐の一部をなす開口部141a′,141
b′,141c′を形成し、それらの周囲にコルゲート
リング部143′を形成してフィードホーン部14′を
構成する。そして、3つの開口部141a′,141
b′,141c′の配列方向の中点がパラボラ反射鏡1
1の焦点Fに一致するようにフィードホーン部14′を
配置する。また、この場合、図16に示したように、キ
ャップ144′には3つの突起部146a′,146
b′,146c′を形成し、このキャップ144′をフ
ィードホーン部14′に装着したときに、突起部146
a′,146b′,146c′が開口部141a′,1
41b′,141c′の各中央部の最適位置に配置され
るように構成する。なお、この場合においても、フィー
ドホーン部14′に対するキャップ144′の位置決め
は、フィードホーン部14′の外周面に形成した位置決
め用溝145a′〜145d′と、キャップ144′の
内面に形成した位置決め用突起147a′〜147d′
とにより、誤りなく行うことができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項4のいずれかに記載のアンテナ装置によれば、反射鏡
による各電波集波位置に対応してそれぞれ配置する複数
の導波路を、隣接する導波路と重なり合う部分をそれぞ
れ切り欠くようにして形成するようにしたので、導波路
の径を導波路間の距離より大きくすることができる。し
かも、隣接する導波路との間を仕切り板で分離するよう
にしたので、隣接する導波路間の電波干渉を低減するこ
とができる。さらに、導波路と反射鏡との間の電波経路
中に受信効率向上部材を設けるようにしたので、受信効
率が十分でない場合に、これを補うだけの受信効率向上
を実現することが可能である。したがって、導波路間隔
の縮小と導波路の開口面積の確保という相反する要求を
同時に満たすと共に、十分な受信効率を得ることができ
る。すなわち、小型の反射鏡を用いた場合であっても、
接近した2つの衛星からの各電波を効率よく分離してそ
れぞれ十分な感度で受信することが可能になるという効
果がある。
【0070】特に、請求項2記載のアンテナ装置によれ
ば、受信効率向上部材を構成する誘電体板の内側の各導
波路に対応した位置にそれぞれ誘電体突起部を形成する
ようにしたので、この誘電体突起部の存在によってフィ
ードホーンの指向性が良くなる。このため、単なる保護
蓋を装着しているにすぎなかった従来のアンテナ装置と
比べて受信効率が格段に向上し、アンテナとしての利得
が大幅に改善されるという効果がある。
【0071】また、請求項3記載のアンテナ装置によれ
ば、受信効率向上部材を構成する誘電体板と導波路の開
口端との距離が受信電波の半波長の整数倍にほぼ等しく
なるようにしたので、受信効率向上部材の存在により生
ずるであろう反射損失を低減できると共に、受信効率の
一層の向上を図ることができる。
【0072】また、請求項4記載のアンテナ装置によれ
ば、受信効率向上部材および導波路に、各誘電体突起部
が各導波路の開口の中央部に配置されることとなるよう
に位置決めするための位置決め構造をもたせるようにし
たので、受信効率向上部材を誤装着した場合に起こるで
あろう受信効率の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るアンテナ装置の受
信ユニットの構造を表す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るアンテナ装置の全
体構成を表す斜視外観図である。
【図3】図2の受信ユニットの構成を表す斜視外観図で
ある。
【図4】図2の受信ユニットの構成を表す正面図であ
る。
【図5】図2の受信ユニットの構成を表す側面図であ
る。
【図6】図2の受信ユニットにおけるフィードホーン部
の要部構造を表す正面図である。
【図7】図2の受信ユニットにおけるフィードホーン部
の要部構造を表す断面図である。
【図8】図2のキャップの構造を表す一部破断の側面図
である。
【図9】図2のキャップの構造を表す正面図である。
【図10】受信ユニットの構造を表す一部破断の背面図
である。
【図11】受信ユニット内の基板モジュールの回路構成
を表すブロック図である。
【図12】2つの衛星からの電波がパラボラ反射鏡によ
ってフィードホーン部に集波される様子を説明するため
の説明図である。
【図13】フィードホーン本体部の開口部の端部とキャ
ップの平板部との距離と、アンテナ利得との関係を表す
図である。
【図14】フィードホーン本体部の開口部の端部とキャ
ップの平板部との距離と、反射損失との関係を表す図で
ある。
【図15】受信ユニットにおけるフィードホーン部の他
の構成例を表す正面図である。
【図16】図15のフィードホーン部に対応して構成さ
れるキャップの構成例を表す正面図である。
【図17】シングルビームアンテナに用いられるフィー
ドホーンの構造を簡略化して表す構造図である。
【図18】デュアルビームアンテナに用いられるフィー
ドホーンの構造を簡略化して表す構造図である。
【図19】近接した2つの衛星からの電波を受信するた
めに小型のデュアルビームアンテナを構成する場合の問
題点を説明するための説明図である。
【図20】近接した2つの衛星からの電波を受信するた
めに小型のデュアルビームアンテナを構成する場合の問
題点を説明するための他の説明図である。
【図21】近接した2つの衛星からの電波を受信するた
めに小型のデュアルビームアンテナを構成する場合の問
題点を説明するための他の説明図である。
【符号の説明】
11…パラボラ反射鏡、14…フィードホーン部、15
…受信回路部、16…受信ユニット、140a,140
b、140a′,140b′,140c′…導波路、1
41a,141b,141a′,141b′,141
c′…開口部、142…フィードホーン本体部、143
…コルゲートリング部、144,144′…キャップ、
144b…平板部、145a〜145d…位置決め用
溝、146a、146b…突起部、147a〜147d
…位置決め用突起、S1,S2…衛星

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の衛星からの電波を反射してそれぞ
    れ異なる位置に集波する反射鏡と、 この反射鏡による各電波集波位置に対応してそれぞれ配
    置されると共に、隣接する導波路と重なり合う部分がそ
    れぞれ切り欠かれて形成された複数の導波路と、 前記各導波路の切り欠かれた部分に形成され、前記隣接
    する導波路との間を分離する仕切り部材と、 前記導波路の電波入射側に設けられてアンテナの受信効
    率を向上させる受信効率向上部材とを備えたことを特徴
    とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記受信効率向上部材は、 前記導波路の電波入射側に設けられた誘電体板と、 この誘電体板の内側の、前記各導波路に対応した位置に
    それぞれ形成された誘電体突起部とを含んで構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記受信効率向上部材を構成する前記誘
    電体板と前記導波路の電波入射側開口端との距離は、受
    信電波の半波長の整数倍にほぼ等しいことを特徴とする
    請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記受信効率向上部材および前記導波路
    は、この受信効率向上部材を設置した際に前記各誘電体
    突起部が常に各導波路の開口の中央部に配置されること
    を可能とする位置決め構造を有することを特徴とする請
    求項2記載のアンテナ装置。
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