JPH0799025B2 - 車輛に搭載される伏越し人孔用土砂浚渫機 - Google Patents

車輛に搭載される伏越し人孔用土砂浚渫機

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JPH0799025B2
JPH0799025B2 JP5139020A JP13902093A JPH0799025B2 JP H0799025 B2 JPH0799025 B2 JP H0799025B2 JP 5139020 A JP5139020 A JP 5139020A JP 13902093 A JP13902093 A JP 13902093A JP H0799025 B2 JPH0799025 B2 JP H0799025B2
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保一 小林
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保 藤枝
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幸男 青木
忠孝 石川
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【発明の詳細な説明】
【0001】イ.発明の目的 (1)産業上の利用分野 この発明は、車輛に搭載される土砂浚渫機に関し、特に
は、下水道の人孔(マンホール)、取分け幹線下水道が
河川を横断する箇所に設けられるいわゆる「伏越し部」
における人孔の底部の汚泥・土砂等を浚渫する土砂浚渫
機に関する。
【0002】(2)従来の技術 図17は一般的な下水道の伏越し部の構造を示す。ここ
に、イは河川、ロは上流側下水道、ハは上流側伏越し人
孔、ニは伏越し管渠、ホは下流側伏越し人孔、ヘは下流
側下水道である。また、Aは人孔ロ、ホの開口部を閉塞
するマンホール蓋、Bは人孔ハ、ホ内の作業用段部(作
業者の足場となる。)である。しかして、該下水道の伏
越し部においては、汚泥・土砂が永年のうちに人孔及び
管渠内の底部に堆積し(ト、チ、リはその堆積した汚泥
土砂を示す)、下水道管渠の断面を縮小させ、かつ、粗
度を増大させ、この結果下水道の流下を妨げる事態に至
る。この人孔内底部の土砂を浚渫するのに、従来におい
ては、伏越し部付近の下水道にバイパスを設け、当該
伏越し部の下水道の流れを遮断したうえ(すなわち干上
げた状態にしたうえ)、人孔内の土砂を総ざらいする方
法、あるいは、下水道の流れを止めることなく、潜水
夫により人孔内底部の土砂を浚渫する方法、等が採られ
ている。しかるに、上記の方法によっては伏越し部付
近の下水道の流れを遮断しかつバイパスを設けるための
工事が大がかりで手間がかかるとともに工事費が膨大と
なる、上記の方法によっては潜水夫の手作業によるの
で効率が悪いうえに危険である、等の種々の問題点があ
る。
【0003】このため、グラブバケット等を使用しての
機械力による浚渫方式が考えられるところであるが、伏
越し人孔の特殊性によれば汎用の浚渫方式によっては種
々の問題点がある。すなわち、伏越し人孔は大きな深
度を有すること、開口部は小径のマンホール蓋(人力
により開閉するので可及的小型化される。)により閉塞
され、その下方は拡径されて大断面の底部となる、人
孔の底部には比重の大きい礫ならびに固結した土砂層が
堆積している、更には、市街地での施工が主となり、
浚渫土砂の土砂搬出車(ダンプトラック)への排出のた
めの作業空間が小さい、等の特殊性がある。このため、
通常の浚渫方式によっては、狭い開口部はグラブバケ
ットを出し入れすることが困難であること、また、仮
に狭い開口部に挿通し得たとしても、深さのある底部に
までグラブバケットを到達させ、かつ、拡径されたマン
ホール底部のすみずみまで土砂を浚渫することは困難で
あること(特に人孔内の作業用段部が障害要因とな
る)、更には、固結した土砂層を掘削浚渫することは
困難であること、旋回ブームの長さが大きく、大きな
旋回半径を採り、市街地での作業が困難である、等の技
術的問題点が存在する。
【0004】(3)本発明の技術的課題 そこで、本発明はバケット等の浚渫用アタッチメントを
使用した機械掘削により上記従来技術の問題点を解消し
ようとするものである。すなわち、上述した伏越し人孔
における特殊性に鑑み、浚渫手段及びその手段に特別の
工夫を施すことにより伏越し人孔の浚渫に適合した土砂
浚渫機を得ることを目的(技術的課題)とするものであ
る。本発明はこのため、多段式に伸びる昇降ポストを使
用するものであって、この昇降ポストに大きな上下揚程
を付与するとともに、上下動調整をなすことができ、昇
降ポストの下端に取り付けられる浚渫用アタッチメント
に所望の押圧力を付与することができ、かつ、水平状態
での車輌への搭載において収縮状態を保持させることを
図るものである。本発明はまた、多段式に伸びる昇降ポ
ストの収縮状態における短縮化を図ることもその目的と
一とする。
【0005】ロ.発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明の土砂浚渫機は具体的には、次の構成(技術的手
段)を採る。すなわち、車輛の車台上に起伏かつ旋回可
能に取り付けられるとともに案内溝を有するポスト支持
フレームと;前記ポスト支持フレームの前面の案内溝に
摺動可能に配され、下端に浚渫用アタッチメントが着脱
自在に取り付けられ、中空状にしてかつ互いに摺接嵌合
する上部ポスト、中間部ポスト及び下部ポストからな
該下部ポストの中空部内域に内装される第1段目及び第
2段目の2つの油圧シリンダーにより3段式に伸びる昇
降ポストと;前記ポスト支持フレームと前記昇降ポスト
の上部ポストとの間に配され、該ポスト支持フレームに
反力を取る昇降用油圧シリンダーと;からなる土砂浚渫
機であって、 前記昇降ポストにおける1段目油圧シリン
ダーと第2段目の油圧シリンダーとは互いに相並んで配
され、 かつ、前記1段目油圧シリンダーは、上部ポスト
と中間部ポストとに介装され、そのシリンダー側取付け
部は中間部ポストの上端部にピン固定され、ピストンロ
ッド側取付け部は上部ポストの上端部にピン固定され、
前記2段目油圧シリンダーは中間部ポストと下部ポスト
とに介装され、そのシリンダー側取付け部は中間部ポス
トの上端部にピン固定され、ピストンロッド側取付け部
は下部ポストの下端部にピン固定され、 前記昇降用油圧
シリンダーは、そのシリンダ側はポスト支持フレームに
ピン結合され、ピストンロッド側を昇降ポストの上部ポ
ストにピン結合されてなる、ことを特徴とする伏越し人
孔用土砂浚渫機。
【0006】(2)作用昇降ポストは3段式に伸び、大きな上下揚程を得る。
降用油圧シリンダーの駆動により、昇降ポストはポスト
支持フレームに対して上下移動調整を確実かつ迅速にな
し、また、昇降ポストの下端に取り付けられた浚渫用ア
タッチメントに対して下方への大きな圧下力を与えるこ
とができる。更には、この昇降用油圧シリンダーのピス
トンロッドを適宜に伸縮することにより、水平状態での
収縮された昇降ポストを有害な曲げモーメントを生じさ
せることなく車台上のポスト支持フレームに収める。
降ポストにおける第1段目油圧シリンダーと第2段目油
圧シリンダーとは相並んで配されることにより、昇降ポ
ストの全長は実質的に1つの油圧シリンダーの長さで済
み、同一長さの昇降ポストに対し、短い油圧シリンダー
で済む。 昇降ポスト内の2つの油圧シリンダーのシリン
ダー部はともに中間ポスト内に固定され、これらのシリ
ンダー部に連結される油圧用ホースの送りが同期化され
る。
【0007】(3)実施例 以下、本発明の車輛に搭載される土砂浚渫機の実施例を
図面に基づいて説明する。図1〜図9は本発明の土砂浚
渫機の一実施例を示す。ここに、Hはホイール形式の荷
台1を備えた車輛すなわちトラックであって、本土砂浚
渫機を該荷台Iに搭載して適宜位置に移動可能とする。
Jは荷台Iの後部両側方に設けられたアウトリガー、K
は荷台Iの前方両側方に設けられたアウトリガーであ
る。該アウトリガーKは場合によっては省略されうる。
また、Lは支持フレーム支持支柱、Mは油圧用ホース支
持支柱である。
【0008】1は旋回ベースであって、荷台I上に適宜
の回転軸(図示せず)をもって固定される。該旋回ベー
ス1は後記する各油圧シリンダーと同一系統の油圧モー
タ(図示せず)により駆動されるものである。
【0009】2は案内部材としてのポスト支持フレーム
であって、旋回ベース1に回転軸3をもって起伏可能に
取り付けられる。該ポスト支持フレーム2の前端には案
内溝2aが形成され、該案内溝2aに後記する昇降ポス
トが挿通され、昇降ポストの支持・案内をなす。4は起
伏用油圧シリンダーであって、旋回ベース1及び支持フ
レーム2のそれぞれの取付けリブ1a,2bに回転ピン
をもって取り付けられ、そのピストンロッド4aの伸縮
により支持フレーム2を起伏自在となす。
【0010】5は昇降ポストであって、支持フレーム2
の前面の案内溝2a内に摺接部材6を介して摺動自在に
挿通される。該昇降ポスト5は3段式を採り、中空状に
してかつ互いに摺接嵌合する上部ポスト5a、中間部ポ
スト5b、下部ポスト5cよりなり、その中空部内に
装された2つの油圧シリンダー7,8により自己テレス
コピックとされる。5dは昇降ポスト5(更には上部ポ
スト5a)の上端に固設されたシーブブラケットであ
る。5eは昇降ポスト5の上部に固設された反力ブラケ
ットである。
【0011】図8に昇降ポスト5の詳細を示す。ここ
に、1段目油圧シリンダー7は、上部ポスト5aと中間
部ポスト5bとに介装される。すなわち、シリンダー側
取付け部7aは中間部ポスト5bにピン結合で固定さ
れ、ピストンロッド側取付け部7bは上部ポスト5aに
シーブブラケット5dを介してピン結合で固定される。
2段目油圧シリンダー8は中間部ポスト5bと下部ポス
ト5cとに介装される。すなわち、シリンダー側取付け
部8aは中間部ポスト5bにピン結合で固定され、ピス
トンロッド側取付け部8bは下部ポスト5cにピン結合
で固定される。これにより、図から判示されるように、
2つの油圧シリンダー7,8のシリンダー部はともに相
並んで中間部ポスト5bに固定される。しかして、シリ
ンダー部にはその上下端にそれぞれ注入排出用の油圧用
ホース22が連結される。9は上部ポスト5aと中間部
ポスト5bとの間に介装された摺接部材であって、上部
あるいは中間部ポスト5a,5bのいずれか一方、又は
交互に取り付けられる。10は中間部ポスト5bと下部
ポスト5cとの間に介装された摺接部材であって、中間
部あるいは下部ポスト5b,5cのいずれか一方、又は
交互に取り付けられる。
【0012】15は昇降用油圧シリンダーであって、支
持フレーム2の前端に配される。該昇降用油圧シリンダ
ー15はシリンダー部を支持フレーム2の反力ブラケッ
ト2cに、ピストンロッド部15aを昇降ポスト5の上
部の反力ブラケット5eにそれぞれピン結合16,17
により固定される。該昇降用油圧シリンダー15は昇降
ポスト5を支持フレーム2に対して支えることを主たる
機能とするが、昇降ポスト5を倒したときの該昇降ポス
ト5の水平移動調整機能、また、昇降ポスト5を立てた
ときの該昇降ポスト5の上下移動調整機能、更には該昇
降ポスト5を下方に圧下する機能、等の多様な機能を有
するものである。
【0013】20は昇降ポスト5の上端に配された上部
ホースリール、21はポスト支持フレーム2の側部に配
された下部ホースリールであって、両リール20,21
には昇降ポスト5内の油圧シリンダー7,8、更には昇
降ポスト5の下端に取り付けられる浚渫アタッチメント
用の油圧シリンダーに通じる油圧用ホース22が巻き架
けられる。前記したように、油圧シリンダー7,8のシ
リンダー部は相対的に固定されたものとなっているの
で、この油圧シリンダー7,8への油圧用ホース22の
送りは同期化され、リール20,21を含む送り機構が
単純化される。
【0014】図9は昇降ポスト5の下端の取付け部25
の構造を示す。(a)図はその側面図、(b)図はその
中央断面正面図である。ここに、25aは浚渫用アタッ
チメントの取付けブラケットが嵌装される空間25Aを
隔てて配された1対のブラケットであり、25bは該ブ
ラケット25aの上方位置に穿設された吊りピン挿通
孔、25cは該ブラケット25aの下方位置に穿設され
た抜差しピン挿通孔である。25dは補強リブである。
更に、26は吊りピンであり、27は抜差しピンであ
る。ピン26,27には適宜の抜止め(プレート、ナッ
ト)が施される。
【0015】図10〜図13は昇降ポスト5の下端にピ
ン結合により着脱自在取り付けられる各種の浚渫用アタ
ッチメント(掘削アタッチメント、掻寄せ具、グラブバ
ケット)を示す。これらの浚渫用アタッチメントは油圧
シリンダーを内装し、自らの油圧機構により駆動される
ものである。また、該浚渫用アタッチメントは図示のも
のだけ限られるものではなく、人孔底部の状況に応じて
適宜のもの(例えば、固定物を把みとるグリッパー等)
が採用されるものである。
【0016】図10及び図11は掘削アタッチメント3
0の一実施態様を示す。図10はその正面図、図11は
その側面図である。ここに、31はバケット本体であっ
て、その先端の閉合部にはつめ31aが突設されてい
る。32は取付けブラケットであって、その上部に吊り
ピン挿通孔32a及び抜差しピン挿通孔32bが設けら
れている。32cは取付けブラケット32の下方外側に
突設されたリブである。33はリンクであり、バケット
本体31と取付けブラケット32のリブ32cとをそれ
ぞれピン34,35を介して連結する。36は取付けブ
ラケット32内に抱持された油圧シリンダーであって、
該取付けブラケット32にピン37をもって枢着されて
いる。38は昇降ブラケットであって、油圧シリンダー
36のプランジャー36aとバケット本体31とをそれ
ぞれピン40を介して連結する。41はガードである。
本掘削アタッチメント30の昇降ポスト5への取付けは
次のようにしてなされる。すなわち、昇降ポスト5の取
付け部25のブラケット25a間の空間25Aに掘削ア
タッチメント30の取付けブラケット32を嵌装し、両
者の吊りピン挿通孔25b、32a及び/又は抜差しピ
ン挿通孔25c、32b相互の位相を合わせて吊りピン
26及び/又は抜差しピン27をこれらの挿通孔に挿通
させることにより昇降ポスト5と本掘削アタッチメント
30との取付けが行われる。なお、吊りピン26のみが
装着された場合は掘削アタッチメント30は昇降ポスト
5に対して該吊りピン26を中心として揺動自在とな
り、吊りピン26と抜差しピン27との両者が装着され
た場合は掘削アタッチメント30は昇降ポスト5に対し
て一体的(揺動不能)に固定される。本掘削アタッチメ
ント30の作動を示す。すなわち、油圧シリンダー36
のプランジャー36aを収縮したときバケット本体31
は閉合する。バケット本体31は可及的小型に形成さ
れ、閉合状態において、人孔の開口部に出入り自在とさ
れている。油圧シリンダー36のプランジャー36aを
伸長するとバケット本体31は開く(第8図(a)一点
鎖線の状態)。バケット本体31を開いた状態で砂礫層
に押し当て、油圧シリンダー36を収縮してゆくとバケ
ット本体31のつめ31aが該砂礫層を掻き取り、掻き
取られた砂礫をバケット本体31内に掬い取る。
【0017】図12は掻寄せ具50の一実施態様を示
す。本掻寄せ具50は、本体フレーム51、アーム5
2、掻寄せ板付きアーム53、ブーム54及び油圧シリ
ンダー55並びに掻寄せ板56の主要部材からなる。本
体フレーム51はアーム52、53、ブーム54よりな
るリンク機構並びに油圧シリンダー55を支持する。リ
ンク機構は本体フレーム51の両側に1対配される。5
7、58、59、60はリンク機構の枢着ピン、61、
62は油圧シリンダー55の枢着ピンである。63は取
付けブラケットであって、その構成は前記した掘削アタ
ッチメント30の取付けブラケット32に準じる。63
aは吊りピン挿通孔、63bは抜差しピン挿通孔であ
る。本体フレーム51と取付けブラケット63とはピン
軸機構64を介して水平方向に旋回可能(いわゆる首振
り運動可能)となっている。該ピン軸機構64は、取付
けブラケット63の下板63cの下面より突出状に固定
されたピン軸64a、本体フレーム1に固定されピン軸
64aを抱持する軸受体64b、及びピン軸64aと軸
受体64bとに介装されるブッシュ64cからなる。6
5は本体フレーム1と取付けブラケット63との回転を
拘束する固定ピンである。該固定ピン65はフラケット
の下板63cの前端に固設されたリテーナ63dのピン
挿通孔(ねじ孔)と本体フレーム51の上板51aに同
心円状に所要ピッチで穿設された係合孔51bとにわた
って挿通される。本掻寄せ具50は特別に配慮されたリ
ンク機構により油圧シリンダー55のプランジャー55
aを伸縮させると掻寄せ板56の先端はほぼ水平(図1
2α方向)に移動し、土砂を本体フレーム51の下方位
置にまで掻き寄せる。
【0018】図13はグラブバケット70の一実施態様
を示す。本グラブバケット70はバケット本体71が掘
削アタッチメント30のバケット本体31に比べ広口に
形成され、それ以外の機構は掘削アタッチメント30に
準ずる。図において、72はリンク、73は油圧シリン
ダー、74は昇降ブラケット、75、76は枢着ピンで
ある。
【0019】次に、本実施例の土砂浚渫機を使用して実
施される伏越し人孔内の浚渫作業の手順を説明する。本
浚渫機の運搬・移動時においては、起伏用油圧シリンダ
ー4を収縮させることによりポスト支持フレーム2を荷
台I上に倒し、かつ、昇降用油圧シリンダー15を操作
して昇降ポスト5を出入させて重心を安定させる(図4
参照)。
【0020】浚渫手順については以下の工程により行わ
れる。図14〜図16はその工程中の作業態様を表わ
す。なお、次の態様は人孔底部に固結土砂層が表層部に
存在する場合についての工程を示す。
【0021】(1)本浚渫機を搭載する車輛Hのアウト
リガーJを駆動して車輛Hを固定し、次いで、起伏用油
圧シリンダー4を伸長してポスト支持フレーム2を起立
させる。
【0022】(2)昇降用油圧シリンダー15を収縮し
て昇降ポスト5の下端(すなわち取付け部25)が浚渫
用アタッチメントとの取付け操作を容易に行える位置に
まで降下させる。
【0023】(3)昇降ポスト5の下端の取付け部25
に掘削アタッチメント30を取り付ける(図1参照)。
このとき、吊りピン26、抜差しピン27の両ピンが装
着され、掘削アタッチメント30の取付け姿勢が固定さ
れる。
【0024】(4)該掘削アタッチメント30を閉合し
た状態(該状態で人孔Pの開口部Oに挿通自在とな
る。)で昇降ポスト5を伸長して該掘削アタッチメント
30を人孔P中に降下させてゆく。
【0025】(5)掘削アタッチメント30が固結土砂
層Qに到達すれば、該掘削アタッチメント30の油圧シ
リンダー36を伸長してバケット本体31を開き、昇降
ポスト5内の油圧シリンダー7、8あるいは昇降用油圧
シリンダー15を作動して掘削アタッチメント30に荷
重を付加しつつ、掘削アタッチメント30の油圧シリン
ダー36の収縮により固結土砂層Qを掘削する(図14
参照)。
【0026】(6)掘削アタッチメント30に土砂をす
くい取り、昇降ポスト5を収縮させて掘削アタッチメン
ト30を地上にまで引き上げる。
【0027】(7)掘削アタッチメント30の下に土砂
搬出用のダンプトラックTを誘導する。このとき、掘削
アタッチメント30の地上高さが不足するときには昇降
用油圧シリンダー15のピストンロッド15aを伸長さ
せて該アタッチメント30を更に引き上げる(図15参
照)。
【0028】(8)掘削アタッチメント30より土砂を
排出しダンプトラックTを移動する。上記(7)(8)
の工程において、旋回ベース1を旋回させればダンプト
ラックTをその都度移動させることなく土砂積込みが出
来る。
【0029】(9)上記(4)ないし(8)の工程を所
要回(1回でも可)繰り返し、固結土砂層Qを十分に掘
削する。
【0030】(10)掘削アタッチメント30に替えて
掻寄せ具50を取り付け、該掻寄せ具50を閉じた状態
(該状態で人孔Pの開口部Oに挿通自在となる。)で昇
降ポスト5を伸長して該掻寄せ具50を人孔P中に降下
させてゆく。
【0031】(11)掻寄せ具50の油圧シリンダー5
5を伸長して掻寄せ板56を人孔底部の奥方に伸ばし、
次いで油圧シリンダー55を収縮することにより固結土
砂Qを昇降ポスト5の直下に掻き寄せる(図16参
照)。
【0032】(12)固定ピン65の操作により掻寄せ
具50の掻寄せ板56の水平角度をかえ、再度固結土砂
Qを掻き寄せる。
【0033】(13)掻寄せ具50を収縮し、昇降ポス
ト5を収縮して掻寄せ具50を地上にまで引き上げる。
【0034】(14)掻寄せ具50に替えてグラブバケ
ット70を取り付け、バケット本体71を閉じた状態
(該状態で人孔の開口部に挿通自在となる。)で昇降ポ
スト5を伸長して該グラブバケット70を人孔中に降下
させてゆく。
【0035】(15)グラブバケット70の油圧シリン
ダー73を伸長・収縮操作により前記(11)(12)
工程により掻き寄せられた土砂をグラブ本体71内にす
くい取り、しかる後昇降ポスト5を収縮させてグラブバ
ケット70を地上にまで引き上げる。
【0036】(16)グラブバケット70の下に土砂搬
出用のダンプトラックTを誘導し、グラブバケット70
を開いて土砂を排出する。
【0037】ハ.発明の効果本発明の土砂浚渫機によれば、昇降ポストは3段式を採
ることにより、細身となるとともに大きな上下揚程を実
現でき、ポスト支持フレームの案内作用と相まって幅狭
でかつ深度の大きい伏越し人孔内に正確に降下させるこ
とができ、伏越し人孔用の土砂の浚渫に好適なものであ
る。 また、昇降用油圧シリンダーの駆動により適宜昇降
ポストの下端に取り付けられた浚渫用アタッチメントに
大きな押付け力を付加することができ、伏越し人孔底部
に強固に固結する土砂の浚渫を実現できる。 更に、昇降
用油圧シリンダーにより、昇降ポストの上下移動ができ
るので、浚渫用アタッチメントの取付け・取外し作業あ
るいはダンプトラックへの土砂排出作業を容易に行うこ
とができるとともに、昇降ポストの水平移動ができるの
で本浚渫機を車輛に安定して搭載することができ、小型
の車輛への搭載が可能となる。更にまた、昇降ポストに
おける第1段目油圧シリンダーと第2段目油圧シリン
ーとは相並んで配されることにより、昇降ポストの全長
は実質的に1つの油圧シリンダーの長さで済み、昇降ポ
ストは可及的短くでき、その結果、浚渫土砂の土砂搬出
車への排出作業空間が小さくて済み、密集した市街地で
の作業を容易に実施することができる。 更にまた、昇降
ポスト内の2つの油圧シリンダーのシリンダー部は中間
部ポストに固定されたものとなっているので、これらの
油圧シリンダーへの油圧用ホースの送りは同期化され、
その送り機構が単純化される。 更に、この2つの油圧シ
リンダーを同時に作動させることにより、単一のものと
比べ伸縮速度が倍加し迅速な伸縮動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車輛に搭載された土砂浚渫機の一実施
例の全体を示す側面図。
【図2】図1の部分拡大側面図。
【図3】図1の他の部分拡大側面図。
【図4】運搬移動時の側面図。
【図5】一部分側面図。
【図6】図5の正面図。
【図7】昇降ポストの内部構造を省略した図5の7−7
線拡大断面図。
【図8】昇降ポストの内部構造を示す縦断面図。
【図9】(a)図は昇降ポストの下端の取付け部の構造
を示す側面図。 (b)図は(a)図の中央断面正面図。
【図10】掘削アタッチメントの正面図
【図11】図10の側面図。
【図12】掻寄せ具の一部断面側面図。
【図13】グラブバケットの正面図。
【図14】浚渫作業の手順を示す工程図。
【図15】浚渫作業の手順を示す他の工程図。
【図16】浚渫作業の手順を示す更に他の工程図。
【図17】伏越し部の断面構造図。
【符号の説明】
1…旋回ベース、2…支持フレーム、4…起伏用油圧シ
リンダー、5…昇降ポスト、10…昇降用油圧シリンダ
ー、30…掘削アタッチメント、50…掻寄せ具、70
…グラブバケット、H…車輛、I…車台、J…アウトリ
ガー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 道雄 茨城県水海道市相野谷町87番の4 (72)発明者 辻井 和男 東京都葛飾区堀切8丁目11番14号 (72)発明者 小林 保一 千葉県佐倉市弥勒町114番の6 (72)発明者 山本 忠勝 神奈川県横浜市戸塚区俣野町1403番12の 302 (72)発明者 藤枝 保 神奈川県横浜市港南区日野南3丁目2番44 号 (72)発明者 松井 邦恭 神奈川県大和市南林間7丁目3番12号 (72)発明者 青木 幸男 千葉県船橋市前原西7丁目17番12号204 (72)発明者 石川 忠孝 千葉県松戸市幸田21番の2 (72)発明者 高橋 久 埼玉県川越市下広谷912の5 (72)発明者 村上 信一 東京都東大和市奈良橋3丁目498番地6号 (56)参考文献 実開 昭56−105564(JP,U) 実公 昭50−8882(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輛の車台上に起伏かつ旋回可能に取り
    付けられるとともに案内溝を有するポスト支持フレーム
    と;前記ポスト支持フレームの前面の案内溝に摺動可能
    に配され、下端に浚渫用アタッチメントが着脱自在に取
    り付けられ、中空状にしてかつ互いに摺接嵌合する上部
    ポスト、中間部ポスト及び下部ポストからなり該下部ポ
    ストの中空部内域に内装される第1段目及び第2段目の
    2つの油圧シリンダーにより3段式に伸びる昇降ポスト
    と;前記ポスト支持フレームと前記昇降ポストの上部ポ
    ストとの間に配され、該ポスト支持フレームに反力を取
    る昇降用油圧シリンダーと;からなる土砂浚渫機であっ
    て、 前記昇降ポストにおける1段目油圧シリンダーと第2段
    目の油圧シリンダーとは互いに相並んで配され、 かつ、前記1段目油圧シリンダーは、上部ポストと中間
    部ポストとに介装され、そのシリンダー側取付け部は中
    間部ポストの上端部にピン固定され、ピストンロッド側
    取付け部は上部ポストの上端部にピン固定され、 前記2段目油圧シリンダーは中間部ポストと下部ポスト
    とに介装され、そのシリンダー側取付け部は中間部ポス
    トの上端部にピン固定され、ピストンロッド側取付け部
    は下部ポストの下端部にピン固定され、 前記昇降用油圧シリンダーは、そのシリンダ側はポスト
    支持フレームにピン結合され、ピストンロッド側を昇降
    ポストの上部ポストにピン結合されてなる、ことを特徴
    とする伏越し人孔用土砂浚渫機。
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