JPH0798945A - ディスク記録再生装置におけるシーク方式 - Google Patents

ディスク記録再生装置におけるシーク方式

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JPH0798945A
JPH0798945A JP24267393A JP24267393A JPH0798945A JP H0798945 A JPH0798945 A JP H0798945A JP 24267393 A JP24267393 A JP 24267393A JP 24267393 A JP24267393 A JP 24267393A JP H0798945 A JPH0798945 A JP H0798945A
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JP
Japan
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track
seek
head
tracks
disk
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JP24267393A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Miyazawa
芳幸 宮澤
Shigeki Yamazaki
茂樹 山崎
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパイラルトラックを有するディスク媒体を
用い、シーク中ヘッドが横切るトラック数を計数するこ
とで目的トラックの目的位置にヘッドを位置付ける方式
で、シーク期間中の媒体回転による計数誤差の影響を除
去する。 【構成】 図は渦巻トラック方向(斜め実線)がヘッド
シーク方向(斜め点線)と同一の場合のディスク面に対
するヘッド軌跡図で、ヘッド現在位置76から目的位置
72までのトラック本数を例えば6+α(0≦α<1)
とすると、媒体1回転以内にシークが終る場合74−
1、正味の横断トラック本数は6または5本、媒体2回
転以内の場合74−2なら正味本数は5または4本のよ
うになる。この正味本数で目的位置を判定する。トラッ
ク方向とヘッドシーク方向が逆向きの場合は、正味の横
断トラック本数は、媒体1回転以内のシークで7本、媒
体2回転以内のシークで8本…のようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録トラックがス
パイラル状(渦巻き状)に形成された回転する光ディス
クや磁気ディスク,光磁気ディスク等のディスク状記録
媒体を使用して記録または再生を行なうディスク記録ま
たは再生装置に係り、特に、情報記録再生ヘッドをディ
スク状記録媒体の目的トラックないし目的トラックの目
的位置(セクタ)に移動し位置付けるディスク記録再生
装置のシーク方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク等のディスク状記
録媒体(以下、「ディスク」または「ディスク媒体」と
もいう)を用いたディスク記録再生装置(以下「ディス
ク装置」ともいう)において、情報記録再生ヘッド(以
下「ヘッド」ともいう)を目的トラック上の目的位置へ
移動(アクセス)するのに、移動中にヘッドが横切るト
ラック(クロストラック)の本数を計数してその計数値
が予め求めた所定値(ヘッドの現在位置から目的位置ま
でのトラック数)に一致したときに、ヘッドが目的位置
近傍に到達したと判定するようにしたシーク方式が知ら
れている。
【0003】このシーク方式では、ヘッドの現在トラッ
ク位置との間の本来のトラック本数に対して、ヘッドが
現在トラック位置から目的トラック位置まで移動する間
にディスクが回転する回転数分の誤差が発生する。そこ
で、本発明者等は更に、特願平4−305147号(先
願)により、この種のシーク方式において、上記の誤差
をなくし計数するトラック本数を最適化する補正方式を
提案した。この提案では、次々のトラックの始点がディ
スクの回転方向の同一位相(一定角度位置)から始まる
ように回転分を1トラックと定義した渦巻きトラックを
有するディスクを対象とし、あるトラック番号のトラッ
ク上の任意の位置から別のトラック番号のトラック上の
任意の位置にヘッドを移動する際に、この移動期間中の
ディスク回転数を考慮してトラック本数を補正すること
が示されているが、トラック上の回転方向の角度位置が
考慮されていない。つまり、シーク開始位置及びシーク
終了位置としてトラック番号のみが考慮され、そのトラ
ック上の角度までは考慮されていない。また、トラック
横切り移動前後の処理に要する時間も考慮されておら
ず、1回のシーク動作では目的位置にアクセスすること
ができずにさらにシーク動作を実行しなければならない
場合が発生し、目的位置へのアクセス時間が最短となら
ないことがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記先願の提案では、
トラック上の回転方向の角度位置や、トラック横切り移
動前後の処理に要する時間が考慮されておらず、このた
め、一回のシーク動作では目的位置にアクセスすること
ができずに更にシーク動作を実行しなければならない場
合が生じ、目的位置へのアクセス時間が長くなるという
問題があった。
【0005】この問題について以下に更に詳しく説明す
る。
【0006】媒体上のトラックは、ある一定のデータが
記録できるブロック(セクタに同じ)に分割されてお
り、ヘッドは通常は回転しているトラック上に沿って位
置付いている。この媒体トラックがスパイラル状に刻ま
れている場合、ヘッドは媒体の1回転に1トラックピッ
チ分ずつスパイラルの方向によって内側あるいは外側に
移動する。従って、トラック上の目的のブロックにアク
セスするためには、ヘッドを目的ブロックの手前のトラ
ック上に位置付けておけばよいが、ヘッドの位置が複数
トラックピッチ分半径方向にずれている場合には、ずれ
ているトラックピッチ数の回転時間待たなければならな
い。従って短時間にアクセスするためには、トラックを
横切って目的ブロック(セクタ)の手前1回転以内のト
ラック上にヘッドを位置付けるのが最適であり、トラッ
ク横切り中にブロックに記されているアドレス情報を読
み取って手前のトラックに位置付ければ目的は達成でき
る。
【0007】また、最近、内周と外周とで物理的なトラ
ック長を1回転以内で常に同一(一定)とし、トラック
の始点と終点は一定回転角度位置とはならないように1
本1本のトラックを定義した渦巻きトラックを有するデ
ィスクや、記録エリアを半径方向に複数のゾーンに分割
し、各ゾーン内では物理的なトラック長を常に一定とす
るも、ゾーン間ではこれが一定とはならないように定義
した渦巻きトラックを有するディスクが一般に用いられ
るようになって来た。このようなディスクでは、先願の
ようにトラック番号とディスク回転数だけで、目的位置
の直前にアクセスするための所要の横切りトラック本数
を正確に算出することはできない。
【0008】従って、本発明の目的は、上記従来技術の
問題点を解決し、目的位置へのヘッドのアクセスを最短
時間で実現するために、ヘッド移動開始位置及び目的位
置としてトラック位置(トラック番号)だけでなく角度
位置も考慮することにより、ヘッド移動中に計数するト
ラック本数を最適化し、ヘッドが目的位置の1回転手前
以内のトラックのような近傍位置に正しく位置付けるこ
とができるディスク記録再生装置のシーク方式を提供す
ることにある。
【0009】本発明の他の目的は、短時間アクセスのた
め、より高速でヘッドがトラックを横切ることで移動中
にセクタアドレスが読み取れない場合でも、横切り開始
に先立って前もって最適なトラック横切り本数を設定し
て、目的の1回転手前以内のトラック上にヘッドを正し
く位置付けることができるディスク記録再生装置のシー
ク方式を提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、スパイラルトラ
ックの形成方向に対するヘッドシーク方向、シーク期間
中の1回転未満(記録媒体回転角度)を含む記録媒体回
転数、及びシーク期間前後の処理時間等により生じる横
切りトラック本数の誤差を考慮し、この誤差を補正して
最適なトラック横切り本数を設定することにより、目的
の1回転手前以内のトラック上にヘッドを正しく位置付
けることができるディスク記録再生装置のシーク方向を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、スパイラルの情報トラックを有するディ
スク状記録媒体の情報トラックの目的位置までヘッドを
移動することによりシークを行なうディスク記録再生装
置におけるシーク方式において、ヘッドの現在位置から
目的位置までのトラック本数(実際に存在するトラック
本数)を、ヘッドが現在位置から目的位置まで移動する
間の記録媒体回転角を含む記録媒体回転数で補正するこ
とにより、ヘッドが現在位置から目的位置まで移動する
間に横切るべき正味のトラック本数を求める手段と、ヘ
ッドが現在位置から移動して前記正味のトラック本数を
検出したとき、目的位置近傍に到達したものと判定する
手段とを備えたものである。
【0012】
【作用】上記構成に基づく作用を説明する。
【0013】本発明によれば、スパイラルの情報トラッ
クを有するディスク状記録媒体の情報トラックの目的位
置までヘッドを移動することによりシークを行なうディ
スク記録再生装置におけるシーク方式において、ヘッド
の現在位置から目的位置ままでのトラック本数(実際に
存在するトラック本数)を、ヘッドが現在位置から目的
位置まで移動する間の記録媒体回転角を含めた記録媒体
回転数で補正することにより、ヘッドが現在位置から目
的位置まで移動する間に横切るべき正味のトラック本数
を求める手段と、ヘッドが現在位置から移動して前記正
味のトラック本数(横切ったトラックの本数)を検出し
たとき、目的位置近傍に到達したものと判定する手段と
を備えたので、記録媒体の回転に基づくトラック本数の
誤差が、開始位置及び目的位置まで考慮して補正され
て、記録媒体の回転による影響が除かれ、ヘッドが現在
位置から目的位置まで移動する間に横切るべき正味のト
ラック本数を正確に設定することができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0015】図1は、本発明を光記録再生に適用した実
施例の光ディスク装置の主要構成図である。
【0016】図1において、1は光ディスク、2はスピ
ンドルモータ、3は光ヘッド、4は自動焦点アクチュエ
ータ、5はガルバノミラー、6はリニアモータ、7は精
密制御のトラッキング制御回路、8は粗い制御のトラッ
キング制御回路、9はレーザ光源、10はスピンドル駆
動回路、11はスピンドルモータの回転に比例して出力
されるタコパルス信号、12はスピンドルモータ速度検
出回路、16はスピンドル駆動指示信号、20は線形化
回路、21はクロストラック検出回路、22はトラッキ
ング引き込み判定回路、23は残トラック数検出回路、
24は減算カウンタ、25はトラッキングサーボオン指
示回路、26はシーク終了判定回路、28はクロストラ
ックパルス、29はトラック本数設定回路、30はトラ
ック本数、31はシーク開始時に設定されるシーク終了
カウンタの初期値、32はシーク終了カウンタ値の増減
指示、33はシーク終了信号、34はシーク速度デー
タ、35はシーク方向、36はシーク速度制御サーボ指
示信号、37はトラッキングサーボ指示信号、38はト
ラック引き込みOK信号、39はトラッキングサーボ信
号、40は線形化信号、41はトラッキングサーボ指示
信号37によりオンとなるスイッチ、42はシーク速度
制御サーボ指示信号36によりオンとなるスイッチ、4
5はシーク速度テーブル、46は残トラック数に応じて
決められる基準速度、47はD/A変換器である。ま
た、49は対物レンズ、50は現在通過中のIDの読み
取り信号、51は再生回路、52はID検出回路、53
は現在通過中のセクタ番号、54はID有効信号、55
は現在通過中のトラック番号である。また、60はマイ
クロプロセッサ、61はテーブル、62はCPUのよう
な上位装置、63は反転器、64はOR回路、65は加
算回路である。
【0017】図1によって、本発明の実施例の光ディス
ク装置においてシーク動作が可能になるまでの処理及び
トラックへのヘッド位置付け動作(以下「トラッキン
グ」と称す)について説明する。制御マイクロプロセッ
サ60はスピンドル駆動指示信号16をスピンドル駆動
回路10に伝え、スピンドルモータ2は光ディスク1を
規定の定常回転速度まで立上げる。レーザ9から発生し
た光ビームは光学系を通って光ヘッド3の対物レンズ4
9から光ディスク1に到る。光ディスク1の回転に伴い
光ディスク上の情報トラックは上下及び半径方向に振れ
ている。光ビームを情報トラックに正確に位置付けるた
め、上下の振れに対しては自動焦点アクチュエータ4に
より対物レンズ49を上下に動かして光ビームの焦点を
トラック上に絞り込む。半径方向の振れに対して光ビー
ムをトラックに位置付けるトラッキングを行なうため、
粗い位置決め系としてトラッキング制御回路8を含む系
を設け、トラッキングサーボ信号39をトラッキング制
御回路8に供給してリニアモータ6を駆動し光ヘッド9
全体を動かす。より細かいトラッキング制御系としてト
ラッキング制御回路7を含む系を設け、トラッキングサ
ーボ信号39をトラッキング制御回路7に供給してガル
バノミラー5を制御する。その他、自動焦点系などに関
する詳細は本発明と直接関係がないので省略する。
【0018】次に、図1ないし図4を使ってシーク動作
について説明する。図2及び図3はこの実施例で使用す
る光ディスク記録媒体のトラックフォーマットの2つの
例を示す図、図4はシーク制御のタイミングチャートで
ある。まず、本実施例で用いられる光ディスク記録媒体
は、図2及び図3に示すようにトラックがスパイラル状
に連続しており、トラックは記録する一定量の情報のデ
ータブロックごとにセクタ70に分割されており、光デ
ィスクの種数により、図2のように各セクタ70が同一
回転角の長さを持つものもあれば、図3のように各セク
タ70が回転角に対し同一でないものもある。各セクタ
には連続するアドレスが記されており一般的にアドレス
は一定数のセクタをまとめたトラックの一連番号と該ト
ラック内での一連のセクタ番号から構成されている。ま
た、トラックは光ディスクの回転により内側方向あるい
は外側方向にスパイラルを形成しているが、本実施例で
は内側方向にスパイラルが形成され、当該方向のトラッ
クに沿ってトラック番号とセクタ番号71が記されてい
るものとして説明する。
【0019】シークの処理ではまず、上位位置62から
目標セクタアドレス(以下「ID」と称す)がトラック
番号とセクタ番号で指示され、マイクロプロセッサ60
に伝えられる。ヘッドが現在通過中であるIDのリード
信号50は、再生回路51に加えられ、この再生回路5
1によりIDが有効であることを示すIDVALID信
号(ID有効信号)54が出力され、信号54はID検
出回路52に加わり、このID検出回路52から現在通
過中のセクタ番号(CURSCT)53と現在通過中の
トラック番号(CURTR)55がマイクロプロセッサ
60に伝えられる。以上の目標セクタIDと現在通過中
のセクタIDから移動すべき横切りトラック数を計算
し、トラック本数設定回路29にトラック本数30(減
算カウンタ24の値が負数にならないようにシーク終了
カウンタ初期値31を実際のトラック本数に加算した
値)とシーク終了カウンタ初期値31とを設定する。シ
ーク方向35を指示すると共にシーク終了カウンタ値増
減指示32を減算(スパイラル方向とシーク方向が同じ
場合は減算、逆の場合は加算となる。ここでは減算の場
合を示す。)に設定する。すなわち、このカウンタ値増
減指示32は、ヘッドのシーク期間中のディスク回転量
に応じて定まるトラック本数の補正値を与えるものであ
る。(後述のように、シーク終了判定回路26で、検出
回路23出力の残トラック数からこの補正値を減算した
値が初期値に一致したことをもって、目標トラック位置
近傍にヘッドが到達したものと判定される。)このよう
に、シーク終了カウンタ値増減指示を設定し、また、シ
ーク速度制御サーボ駆動指示信号36をセットする(ハ
イレベルとする)ことによりヘッドが移動を開始する。
(このシーク終了カウンタ値増減指示32による増減指
示動作の詳細は、後記図5、図6により詳細に説明す
る)。この時、信号36が反転器63で反転され、OR
回路64を介してトラッキングサーボ指示信号37がリ
セット(低レベル)とされ、スイッチ41がオフとなる
ので、トラック上への位置付け制御は解除される。
【0020】シーク中はヘッドが移動することによって
トラッキングサーボ信号39は線形化回路20を通り線
形化信号40を生成し、この信号40はクロストラック
検出回路21に伝えられ、この結果、トラックを横切っ
たことを示すクロストラックパルス28を生成する。ト
ラック本数設定回路29で減算カウンタ24に与えられ
た数は、クロストラックパルス28が発生するたびに減
算カウンタ24により減算されて残トラック本数が算出
され、減算カウンタ24の出力(残トラック本数)は残
トラック数検出回路23を通りシーク終了判定回路26
に伝えられる。シーク終了判定回路26にはシーク終了
カウンタ初期値31がシーク開始時に設定されている。
残トラック数検出回路23は、シーク速度テーブル45
にも接続されていて、このテーブル45により残トラッ
ク数に応じた基準速度46が得られ、この基準速度46
はD/A変換器47を通り、シーク速度制御サーボ指示
信号36によりオンとなっているスイッチ42を通って
加算器65に伝えられる。なお、シーク速度テーブル4
5には、電源投入後あるいは光ディスク1が光ディスク
装置に投入された後にマイクロプロセッサ60により線
34を通じてデータを設定しておく。 なお、上記で
は、残トラック数検出回路23からシーク速度テーブル
45に与えられる残トラック数に、上記ディスク回転に
基づくトラック本数の補正値が反映されない問題があ
る。この問題をなくすには、線30でトラック本数設定
回路29に予め与えられるトラック本数として、上記補
正値を考慮した値(本来のトラック本数から補正値を例
えば減算した値)に設定し(従って、線32は不要)、
かつ、線34を通じてシーク速度テーブル45に与えら
れるシーク速度データ(速度カーブ)を、補正されたト
ラック本数に対応するようにしておけばよい。
【0021】シーク動作が終了したことは、シーク終了
判定回路26により判定され、シーク終了信号33が生
成されてマイクロプロセッサ60に伝えられ、該信号は
マイクロプロセッサ60が認識する。このシーク終了信
号33は、トラッキングサーボオン指示回路25にも伝
えられる。回路25の出力はOR回路64を通りトラッ
キングサーボ指示信号37としてセットされるので、ス
イッチ41が閉じトラッキングサーボが行なわれる。光
ビームがトラックに追従したかを判定するため、トラッ
キングサーボ信号39はトラッキング引き込み判定回路
22に加わる。判定回路22はトラッキング引き込みO
K信号38をマイクロプロセッサ60に伝える。マイク
ロプロセッサ60は、該信号38が規定時間安定するか
監視し、安定している場合にはヘッドがトラックに追従
したと判断して、IDVALID54の監視に移る。マ
イクロプロセッサ60は更に、IDVALIDがセット
された時にセクタIDを読み取り、現在位置付けている
トラックが目標位置かを判定して、シーク動作の終了を
上位装置62に報告するか、又は再度目標位置へのシー
クを実施する。
【0022】次に、ハードウェアに指示するトラック横
切り本数の計算方法について記述する。光ディスク記録
媒体を円周方向に連続な平面として図5及び図6のよう
に表わすと、外周から内周方向のシークの場合のヘッド
の軌跡は図5の破線74(74−1,74−2,…)の
ようになり、また内周から外周方向のシークの場合のヘ
ッドの軌跡は図6の破線75(75−1,75−2,
…)で示すようになる。また、破線74−1,74−
2,74−3,74−4はそれぞれシークが光ディスク
の1回転内,2回転内,3回転内,4回転内に終了する
場合を表わしており、破線75−1から75−4も同様
のことを表わしている。
【0023】〔ケース1〕シークの開始位置(開始セク
タ)76と目的セクタ72の物理的位置とを比べ、仮に
その差がトラックの延べ回転数で6+α(0≦α<1)
であったとして、開始セクタ76を基点にした場合が前
出の図5と図6である。光ディスク媒体の1回転以内に
シークが終了する場合(74−1)を考えると、ヘッド
を目的位置の1回転手前以内に位置付けるためのトラッ
ク横切り本数はスパイラル方向とシーク移動方向が同一
の場合は図5で示されるように“トラックの延べ回転数
の切捨て値”又は“切捨て値の−1”である。“切捨て
値”を選択した場合は図5の“横切りトラック本数”の
上側の線の数値、“切捨て値の−1”を選択した場合は
その下側の線の数値となる。いずれを選択した場合で
も、開始位置と目的位置の位置関係によって常に確率的
に50%の誤差を含んでいる。しかし、これらの場合に
は、シークの修了位置によっては、正確に手前1本以内
に位置付けるにはさらに1本のシークが必要となる場合
が発生する。
【0024】〔ケース2〕さらに、シークがディスク媒
体1回転以上の時間を要する場合(74−2)を考え
る。シーク動作によるヘッド移動中にディスクが回転す
ると、計算されるトラック横切り本数とシーク終了位置
に回転によるずれが生じる。このずれをなくすために
は、シークの移動距離から移動時間を計算により求める
かあるいはプログラム上のテーブル61から求め、ディ
スクの回転数に換算して横切り本数を増減して補正する
ことにより行なわれる。具体的には、スパイラル方向と
シーク方向が同一の場合には、回転する数だけ横切りト
ラック本数を減算すればよく、図5のようにシーク中に
ディスクが1回転以上回転しても物理的に同一のトラッ
ク上に位置付けられる。スパイラル方向とシーク方向が
逆の場合にも同様に回転する数だけ横切りトラック本数
を加算すればよく、図6で示される。
【0025】〔ケース3〕以上のシーク中の回転数によ
る横切りトラック本数のずれを補正してもケース1で述
べたトラックのずれ1本は発生する場合が存在する。そ
こでシーク開始位置76とシーク目的セクタ72の間の
回転角度を考えその回転に要する時間をβ,シークの移
動に要する時間をγとすると、スパイラル方向とシーク
方向が同様な場合で、γ<βの場合にはトラック横切り
本数を“トラック延べ回転数の切捨て値”,β≦γ<β
+1回転の場合には“トラック延べ回転数の切捨て値−
1”,同様にシーク時間が1回転の時間増すごとに横切
りトラック本数を1本減算することで図5の“横切りト
ラック本数”の下側の線の数値が選ばれるようになり、
正確に目的位置の手前1回転以内にヘッドを位置付ける
ことができる。スパイラル方向とシーク移動方向が逆の
場合には、“トラック延べ回転数の切上げ値”に対して
上記と同数の値を加算することにより実現できる。
【0026】〔ケース4〕実際のプロセッサ60の処理
では、シーク開始位置を認識してからトラック横切り動
作を開始するまでと、トラック横切り動作を終了してか
ら位置付いているセクタを認識するまでには時間的なず
れが発生する。これらの時間的ずれをそれぞれオーバヘ
ッド時間h1,h2として図7に示す。この場合に、ケー
ス3の補正を見かけのシーク移動時間γで実行すると補
正を過大に行なってシーク動作の精度を低下させる場合
が生じる。従って、ケース3に対してγを“γ−h1
2”として与えることでより精度のよい補正を実現す
ることができる。
【0027】〔ケース5〕上記ケース4のオーバヘッド
のうち、h2 は目的セクタ半径方向の位置により変化す
る場合がある。それは、ディスク媒体のトラックフォー
マッドに依存する。例えば、図2の場合に、目的セクタ
が70の位置とすると、そのセクタのID71を認識す
るためには、目的セクタ70の1つ手前のセクタに位置
付いてからディスクの回転に伴ってID71を通過する
ようにしなければならない。従って、IDの認識には平
均的には半セクタの回転時間をh2 として見積もればよ
い。また、図2のトラックフォーマットでは、半径方向
の位置に関係なく1セクタの通過時間は一定である。一
方図3のトラックフォーマットの場合には、セクタは物
理的にほぼ一定の円周方向の長さを持つフォーマット
で、セクタの通過時間は半径方向の位置により異なる。
ディスク媒体のフォーマットはディスク媒体ローディン
グ時にディスク媒体上の情報を読み取ることで認識でき
るので、指示された目的セクタによって、半径方向の位
置及びセクタの通過時間は一義的に求めることができ、
平均的にセクタ通過時間の半分をh2 として見積もるこ
とによって、ケース4に対してより正確な補正を行なう
ことができる。
【0028】本発明は、上記実施例の光ディスク装置に
限らず、光磁気ディスク装置や磁気ディスク装置にも適
用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、スパイラルの情報トラックを有するディスク状記
録媒体を用いて、シーク期間中にヘッドが横切るトラッ
ク数が所定数になったことを検出することにより、目的
位置にヘッドを位置付けるディスク記録再生装置におけ
るシーク方式において、ヘッドが現在位置かせ目的位置
までの実際に存在するトラック本数を、ヘッドが現在位
置から目的位置まで移動する間の記録媒体回転角を含め
た記録媒体回転数で補正することにより、ヘッドが現在
位置から目的位置まで移動する間に横切るべき正味のト
ラック本数を求める手段と、ヘッドが現在位置から移動
して前記正味のトラック本数を検出したとき、目的位置
近傍に到達したものと判定する手段とを備えたので、記
録媒体の回転に基づくトラック本数の誤差が開始位置及
び目的位置の角度位置まで考慮して補正されて、記録媒
体の回転による影響が除かれ、ヘッドが現在位置から目
的位置まで移動する間に横切るべき正味のトラック本数
を正確に設定することができる。という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光ディスク装置の主要構成
図である。
【図2】本発明の実施例で用いる光ディスクのトラック
フォーマットの一例を示す図である。
【図3】同様な光ディスクのトラックフォーマットの他
の例を示す図である。
【図4】図1の実施例のシーク制御動作を示すタイミン
グチャートである。
【図5】スパイラル方向とシーク方向が同一であるシー
ク動作の説明図である。
【図6】スパイラル方向とシーク方向が異なるシーク動
作の説明図である。
【図7】シークオーバヘッドの説明図である。
【符号の説明】 1 光ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ヘッド 4 自動焦点アクチュエータ 5 ガルバノミラー 6 リニアモータ 7 精密制御のトラッキング制御回路 8 粗い制御のトラッキング制御回路 9 レーザ光源 10 スピンドル駆動回路 11 タコパルス信号 12 スピンドルモータ速度検出回路 16 スピンドル駆動指示信号 20 線形化回路 21 クロストラック検出回路 22 トラッキング引き込み判定回路 23 残トラック数検出回路 24 減算カウンタ 25 トラッキングサーボオン指示回路 26 シーク終了判定回路 28 クロストラックパルス 29 トラック本数設定回路 30 トラック本数 31 シーク開始時に設定されるシーク終了カウンタの
初期値 32 シーク終了カウンタ値の増減指示 33 シーク終了信号 34 シーク速度データ 35 シーク方向 36 シーク速度制御サーボ指示信号 37 トラッキングサーボ指示信号 38 トラック引き込みOK信号 39 トラッキングサーボ信号 40 線形化信号 41 トラッキングサーボ指示信号37によりオンとな
るスイッチ 42 シーク速度制御サーボ指示信号36によりオンと
なるスイッチ 45 シーク速度テーブル 46 残トラック数に応じて決められる基準速度 47 D/A変換器 49 対物レンズ 50 現在通過中のIDの読み取り信号 51 再生回路 52 ID検出回路 53 現在通過中のセクタ番号 54 ID有効信号 55 現在通過中のトラック番号 60 マイクロプロセッサ 61 テーブル 62 上位装置 63 反転器 64 OR回路 65 加算回路 70 セクタ 71 セクタID 72 シーク目的セクタ 74(74−1,74−2,…) シーク時のヘッド軌
跡 75(75−1,75−2,…) シーク時のヘッド軌
跡 76 シーク開始セクタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラルの情報トラックを有するディ
    スク状記録媒体の情報トラックの目的位置までヘッドを
    移動することによりシークを行なうディスク記録再生装
    置におけるシーク方式において、ヘッドの現在位置から
    目的位置までのトラック本数を、ヘッドが現在位置から
    目的位置まで移動する間の記録媒体回転角を含む記録媒
    体回転数で補正することにより、ヘッドが現在位置から
    目的位置まで移動する間に横切るべき正味のトラック本
    数を求める手段と、ヘッドが現在位置から移動して前記
    正味のトラック本数を検出したとき、目的位置近傍に到
    達したものと判定する手段とを備えたことを特徴とする
    ディスク記録再生装置におけるシーク方式。
JP24267393A 1993-09-29 1993-09-29 ディスク記録再生装置におけるシーク方式 Pending JPH0798945A (ja)

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