JPH0798538B2 - 紙缶胴と金属蓋の巻締構造 - Google Patents

紙缶胴と金属蓋の巻締構造

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JPH0798538B2
JPH0798538B2 JP1228716A JP22871689A JPH0798538B2 JP H0798538 B2 JPH0798538 B2 JP H0798538B2 JP 1228716 A JP1228716 A JP 1228716A JP 22871689 A JP22871689 A JP 22871689A JP H0798538 B2 JPH0798538 B2 JP H0798538B2
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恵美子 堀田
健守 長井
敏明 水畑
常夫 喜多
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喜多産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この出願の発明は、例えば各種の飲食物等を収容するた
めのコンポジット缶(缶胴が紙、天地蓋が金属)におけ
る、紙缶胴と金属蓋の巻締構造の改良に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来からこの種のコンポジット缶においては、多層の板
紙等からなる紙缶胴に、ブリキ、アルミニウム等からな
る金属蓋を巻締めることは、一般に行われている。そし
て、この巻締めを行う場合には、紙缶胴や金属蓋に特に
工夫を凝らせることなく、通常の二重巻締法が採用され
ていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、金属缶における金属缶胴に金属蓋を巻締
める場合に比較して、前記紙缶胴に金属蓋を巻締める場
合には、巻締強度が弱くなり、例えば次のような課題を
有していた。
金属缶では、ビールのような炭酸飲料等の内圧のかかる
内容物を収容することが一般に行われているが、コンポ
ジット缶では、紙缶胴と金属蓋の巻締強度が弱いため、
内圧のかかる内容物を収容することができず、清酒や無
炭酸飲料等の内圧のかからない(もしくは減圧状態とな
る)内容物しか収容することができない。
清酒、コーヒーのような飲料等を加熱する機能を有した
容器には、断熱性に優れている、加熱操作時に手で保持
し易い、低コストである等の理由で、コンポジット缶が
用いられているが、このコンポジット缶では、紙缶胴と
金属蓋の巻締強度が弱いため、加熱操作を誤ると缶内の
空気が膨張して内圧が高まるため、紙缶胴と金属蓋の巻
締めが外れて、内容物が漏れ出ることがある。
そこで、この出願の発明は、前記従来のコンポジット缶
等における紙缶胴と金属蓋の巻締構造が有する課題を解
決することを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、この出願の請求項1記載の発明の紙缶胴と金
属蓋の巻締構造では、紙缶胴(1)に金属蓋(2)を巻
締めする場合において、金属蓋(2)の折り返し(3)
端部に突起(7)を設けたものとしている。
さらに、この出願の請求項2記載の発明の紙缶胴と金属
蓋の巻締構造では、請求項1記載の発明の紙缶胴と金属
蓋の巻締構造において、前記金属蓋(2)が凹部(4)
を形成しており、この凹部(4)には加熱機構(5)を
有し、一方紙缶胴(1)内部には被加熱部(6)を収容
したものとしている。
〔作用〕
この出願の発明の紙缶胴と金属蓋の巻締構造は、前記手
段を施しているため、次のような作用を有する。
請求項1及び請求項2記載の発明ともに、金属蓋(2)
の折り返し(3)端部に突起(7)は、紙缶胴(1)の
端部に食い込み、金属蓋(2)の突起(7)を設けてい
ない折り返し(3)端部は、従来の巻締構造と同様に紙
缶胴(1)の端部を巻締める。
〔実施例〕
以下、この出願の発明の紙缶胴と金属蓋の巻締構造を、
実施例として示した図面に基づいて説明する。
先ず、この出願の発明に用いられる第一実施例及び第二
実施例で示す紙缶胴(1)は、第1図〜第4図に示した
ように、外側から1層のラベル層(1a)/3層のライナー
層(1b)/1層の内面フィルム層(1c)の合計5層より構
成されているが、必ずしも多層より構成されていなくて
もよい。
また、この出願の発明に用いられる第一実施例で示す金
属蓋(2)は、第5図及び第6図に示したように、蓋周
囲に折り返し(3)を設けており、同様に第二実施例で
示す金属蓋(2)は、第7図及び第8図に示したよう
に、中央に凹部(4)と前記折り返し(3)を形成して
おり、この凹部(4)には加熱機構(5)を有してい
る。
尚、この出願の発明に用いられる第一実施例及び第二実
施例で示す紙缶胴(1)内部には、飲食物等が収容され
ており、第二実施例においては、第10図に示したよう
に、この飲食物等が被加熱物(6)となる。
そして、この出願の発明の紙缶胴と金属蓋の巻締構造
は、前記多層より構成される紙缶胴(1)に金属蓋
(2)を二重巻締法等で巻締めする場合において、第5
図〜第8図に示したように、金属蓋(2)の折り返し
(3)端部に突起(7)を設けたものとしている。
前記突起(7)の高さ(h)は、第6図及び第8図に示
したように、実施例では0.2mmとしたが、0.05〜1.00mm
程度であることが好ましく、これ以上になると突起
(7)が紙缶胴(1)の端部に食い込んだときに、紙缶
胴(1)を突き破る場合があり、これ以下になると突起
(7)が紙缶胴(1)の端部に食い込まれない場合があ
る。
また、前記突起(7)の個数は、突起(7)の高さ
(h)によって違ってくるが、1個であってもよく、特
に制限されるものではない。実施例においては、突起
(7)の高さ(h)が0.2mmの場合に、202口径のもので
は18個、211口径のものでは24個としたが、以下に示す
試験結果からも明らかなように所望の使用に耐え得るこ
とができた。
そこで、この出願の発明の紙缶胴と金属蓋の巻締構造の
巻締強度を調べるために、次のような試験を行った。
試験I. 内圧のかかる内容物の収容缶における紙缶胴と金属蓋の
巻締構造の耐用圧力についての試験 試験方法 202口径の紙缶胴(構成を、外側から1層のラベル層/3
層のライナー層/1層の内面フィルム層としたもの)に、
従来の巻締構造に使用していた金属蓋(0.2mm厚のブリ
キ製)とこの出願の発明の巻締構造に使用する金属蓋
(0.2mm厚のブリキ製、突起の個数:18個、突起の高さ:
0.2mm)とをそれぞれ二重巻締法で巻締める。そして、
第9図に示したように、圧力計(10)を介したパイプ
(11)を缶内部に配設し、このパイプ(11)より缶内部
に窒素ガスを圧入し、缶内部を徐々に加圧(20秒毎に0.
2kg/cm2づつ圧力を上げる)し、紙缶胴と金属蓋の巻締
めが外れる圧力を測定した。その結果を、表Iに示す。
試験II. 加熱機能付容器における発熱操作を誤った場合の紙缶胴
と金属蓋の巻締構造の耐用時間についての試験 試験方法 211口径の紙缶胴(構成は、試験Iと同じ)に、従来の
巻締構造に使用していた凹部に加熱機構を有する金属蓋
(0.28mm厚のアルミ製)とこの出願の発明の巻締構造に
使用する凹部に加熱機構を有する金属蓋(0.28mm厚のア
ルミ製、突起の個数:24個、突起の高さ:0.2mm)とをそ
れぞれ二重巻締法で巻締める。缶内部には清酒180mlを7
0℃で熱充電し、報知して室温まで冷却する。そして、
第10図に示したように、加熱機構(5)を発熱操作後、
正常の操作手順では加熱機構(5)側を下にするとこ
ろ、上にした状態で放置し、紙缶胴と金属蓋の巻締めが
外れる迄の時間を測定した。その結果を、表IIに示す。
尚、加熱機構(5)は、前記第10図に示したように、反
応室とした金属蓋(2)の凹部(4)内に、発熱剤(1
2)、及び密封フィルム(13)の破断手段(14)を有す
る反応用水包装体(15)を収容したものとしている。発
熱剤(12)は、生石灰と石灰原石とを3:1の割合で混
ぜ、1.0〜2.8mmのメッシュにしたものを65g用い、反応
用水は、21g用いた。
〔発明の効果〕 この出願の発明の紙缶胴と金属蓋の巻締構造は、以上に
述べたように構成されているので、次のような効果を有
する。
先ず、請求項1記載の発明においては、金属蓋(2)の
折り返し(3)端部に設けた突起(7)は、紙缶胴
(1)の端部に食い込むので、紙缶胴と金属蓋の巻締強
度が強くなり、この請求項1記載の発明を実施した缶
は、炭酸飲料等の内圧のかかる内容物の収容缶としての
使用にも充分に耐え得る。
さらに、請求項2記載の発明においても、金属蓋(2)
の折り返し(3)端部に設けた突起(7)は、紙缶胴
(1)の端部に食い込むので、紙缶胴と金属蓋の巻締強
度が強くなり、この請求項2記載の発明を実施した缶
は、加熱機能付容器としての使用にも充分に耐え得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この出願の請求項1記載の発明の巻締構造を
金属蓋の折り返し端部に設けた突起の位置以外で切欠し
て示す部分拡大斜視図。第2図は、同巻締構造を金属蓋
の折り返し端部に設けた突起の位置で切欠して示す部分
拡大斜視図。第3図は、この出願の請求項2記載の発明
の巻締構造を金属蓋の折り返し端部に設けた突起の位置
以外で切欠して示す部分拡大斜視図。第4図は、同巻締
構造を金属蓋の折り返し端部に設けた突起の位置で切欠
して示す部分拡大斜視図。第5図は、この出願の請求項
1記載の発明の巻締構造に使用する金属蓋を裏側から見
た状態の斜視図。第6図は、同金属蓋を一部破断して示
す部分拡大斜視図。第7図は、この出願の請求項2記載
の発明の巻締構造に使用する金属蓋を裏側から見た状態
の斜視図。第8図は、同金属蓋を一部破断して示す部分
拡大斜視図。第9図は、この出願の請求項1記載の発明
の巻締構造の耐用圧力についての試験方法を示す説明
図。第10図は、この出願の請求項2記載の発明の巻締構
造の発熱操作を誤った場合の耐用時間についての試験方
法を示す説明図。 (1)……紙缶胴、(2)……金属蓋 (3)……折り返し、(4)……凹部 (5)……加熱機構、(6)……被加熱物 (7)……突起
フロントページの続き (72)発明者 喜多 常夫 大阪府大阪市生野区桃谷1丁目3番9号 喜多産業株式会社内 (72)発明者 井野 義男 大阪府大阪市生野区桃谷1丁目3番9号 喜多産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−109742(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙缶胴(1)に金属蓋(2)を巻締めする
    場合において、金属蓋(2)の折り返し(3)端部に突
    起(7)を設けたことを特徴とする紙缶胴と金属蓋の巻
    締構造。
  2. 【請求項2】前記金属蓋(2)が凹部(4)を形成して
    おり、この凹部(4)には加熱機構(5)を有し、一方
    紙缶胴(1)内部には被加熱物(6)を収容したもので
    ある請求項1記載の紙缶胴と金属蓋の巻締構造。
JP1228716A 1989-09-04 1989-09-04 紙缶胴と金属蓋の巻締構造 Expired - Lifetime JPH0798538B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62109742A (ja) * 1985-10-25 1987-05-20 東洋製罐株式会社 柔軟材料で形成された二重巻締缶

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