JPH11309069A - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

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JPH11309069A
JPH11309069A JP11834598A JP11834598A JPH11309069A JP H11309069 A JPH11309069 A JP H11309069A JP 11834598 A JP11834598 A JP 11834598A JP 11834598 A JP11834598 A JP 11834598A JP H11309069 A JPH11309069 A JP H11309069A
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heat
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Takayuki Urata
隆行 浦田
Shuzo Tokumitsu
修三 徳満
Kiyoyoshi Takada
清義 高田
Yoshiyuki Ujino
芳行 宇治野
Yasuaki Tanimoto
康明 谷本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電気湯沸かし器に関するものであ
り、低い保温電力を長期間維持することである。 【解決手段】 芯材22を配置した耐熱性のラミネート
フィルム24の間を真空に封止した真空断熱材20を配
置しているため、高い断熱性能が長期間維持できるた
め、電気湯沸かし器の低い保温電力を長期間維持できる
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭や事務所など
で飲料用の湯を供給する電気湯沸かし器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電気湯沸かし器は水を入れて電源をつな
げると、湯が沸き、一定温度で保温できるため、お茶や
コーヒーなどの用途のほかに、幼児のミルク用のお湯な
ど、様々な用途に使用されている。また、長時間お湯を
保温しておく必要があるので、様々な断熱材が使用され
てきた。従来の技術として、ウレタンなどの有機系の断
熱材やガラスウールやセラミックウールなどの無機断熱
材や金属の反射板を使用したものやガラスや金属の2重
容器の間を真空にしたものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ウレタンなど
の有機系の断熱材は、電気湯沸かし器が100℃程度ま
で温度が上昇するため、断熱材が劣化し、断熱性が非常
に悪くなるという問題があった。さらに、注入成形発泡
を行うため再利用が非常にしにくく、環境負荷が大きい
と言った問題があった。また、無機系の断熱材は耐久性
能は優れるが、断熱性能が低いと言う問題や、表面から
微細な繊維等が発生し、取り扱い時に手がちくちくし、
取り扱いがしにくい等の問題があった。また、断熱性が
低いと電気湯沸かし器の保温電力量が大きくなり、エネ
ルギーを多く使用してしまう問題がある。さらに、ガラ
スや金属の二重容器のものは、真空に耐えれる強度が必
要なため非常に重いものになってしまい、また形状も円
や球に近い形状のものしかできない問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決しようとするものであり、貯水用容器と、この
貯水用容器内の水を加熱するヒータと、外部に水を出水
する出湯経路とを設け、芯材を配置した耐熱性のラミネ
ートフィルムの間を真空に封止した真空断熱材を有し、
前記ラミネートフィルムはシール層とガスバリア層と保
護層よりなる電気湯沸かし器とすることにより、多様な
形状で、簡便に取り扱いができ、高い断熱性を劣化なく
維持した電気湯沸かし器が実現できるのである。
【0005】そして、上記発明によれば、芯材を配置し
た耐熱性のラミネートフィルムの間が真空に封止されて
おり、この断熱材の中は真空に保たれているので、断熱
性能が非常に優れている。耐熱性のラミネートフィルム
は耐熱性を有しているので、経時劣化することはない。
また、芯材は耐熱性のラミネートフィルムにより覆われ
ているので、手に直接接することは無く、作業が非常に
しやすい。また、平板等の形状も可能であるので、電気
湯沸かし器の様々な部位で使用することができる。電気
湯沸かし器は湯を高温に保つので、断熱性能の高い断熱
材は非常に有効である。さらに、容易に分解、分離する
ことができるため再利用や環境負荷が非常に小さくする
ことができるのである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するために請求
項1記載の発明は、貯水用容器と、この貯水用容器内の
水を加熱するヒータと、外部に水を出水する出湯経路と
を設け、芯材を配置した耐熱性のラミネートフィルムの
間を真空に封止した真空断熱材を有し、前記ラミネート
フィルムはシール層とガスバリア層と保護層よりなる電
気湯沸かし器としたものである。これにより、真空断熱
材は断熱性能が高く、軽く、取り扱い性がよいため、ウ
レタンなどの有機系の断熱材やガラスウールなどの無機
系の断熱材に比べ保温電力が小さく、真空二重容器のも
のに比べ軽い電気湯沸かし器が実現できるのである。さ
らに、真空断熱材は再利用できる電気湯沸かし器が実現
できるのである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、ガスバリア
層としてアルミニウムを用い、アルミニウムの片面にシ
ール層として無延伸のポリプロピレンを使用した電気湯
沸かし器とするものである。そして、ガスバリア層とし
てアルミニウムを使用することで、真空層へのガスの進
入を防ぎ、無延伸のポリプロピレンをシール層として利
用することで耐熱性が向上するので、長期間断熱性能が
劣化しない電気湯沸かし器が実現できるのである。
【0008】また、請求項3記載の発明は、ガスバリア
層としてアルミニウムを用い、前記ガスバリア層の片面
にシール層として無延伸のポリプロピレンを用い、前記
ガスバリア層のもう一方の側に保護層としてポリエステ
ルとナイロンを用い、ナイロンを最外層とした耐熱性の
ラミネートフィルムを用いた電気湯沸かし器としたもの
である。そして、アルミニウムに接する保護層にはポリ
エステルを使用することにより、耐熱性のラミネートフ
ィルム全体の強度を向上させることのみではなく、アル
ミニウムのクラック発生なども防止することができる。
また、ナイロンを最外層に使用することにより、電気湯
沸かし器への装着や取り外しの際の耐傷つき性能が向上
する。これらにより、真空断熱材が取り付けや取り外し
が非常にしやすいものになり、さらに電気湯沸かし器に
使用した場合の寿命を長く保持できるのである。
【0009】また、請求項4記載の発明は、芯材として
合成シリカを使用した電気湯沸かし器としたものであ
る。芯材として合成シリカを使用することにより、芯材
の熱的な劣化を発生させることがなく、真空断熱材とし
ても熱的な劣化を防止することができる。これにより、
電気湯沸かし器で使用する際に長期間断熱性能を維持さ
せることができる。
【0010】また、請求項5記載の発明は、ヒートシー
ル部分を電気湯沸かし器の外側に近くなるように折った
電気湯沸かし器としたものである。ヒートシール部分を
折ることで正味の断熱部の被服率を向上させることがで
きる。さらに、外側に折ることにより、ヒートシール部
分をより低温側におくことができるので、断熱材の劣化
をさらに抑えることができるのである。
【0011】また、請求項6記載の発明は、アルミニウ
ム箔を有するガスバリア層を用いたことを特徴とする電
気湯沸かし器としたものである。そして、ガスバリア層
としてアルミニウム箔を使用することで、電気湯沸かし
器に使用した場合、断熱材の真空の保持と熱リークとを
両立した、断熱性能が高く、性能劣化のない断熱材が実
現できるのである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0013】(実施例1)以下、本発明の第一の実施例
を図に基づいて説明する。図1において、1は電気湯沸
かし器の本体(以下単に本体と称する)で、内部に湯を
貯湯する内径184mm、深さ250mmの貯水用容器2
(以下単に容器2と称する)を有している。3は容器2
の口部を封じるように装着した中栓である。また、4は
本体1の上部を開閉可能に覆った上蓋である。5は上蓋
に設けられた蒸気通路であり、一端は中栓3を貫通して
容器2内と連通しており、他端は大気と連通している。
6は水漏れ防止弁であり、蒸気通路5内に配置されてお
り、転倒時等には蒸気通路5を遮断するようになってい
る。
【0014】ここで、蒸気通路5は複雑に曲げられてい
る。これにより容器2の水が沸騰した時など大気に比
べ、容器2の内側の圧力が高くなったときは、蒸気が蒸
気通路5を通じて本体外に排出されるが、容易には外気
と容器2内の水面と上蓋4の間の空気(以下内気と称す
る)が混合しない構成となっている。
【0015】7は本体1と容器2との間の底部に設けた
モータ、8はモータ7により駆動されるポンプで、その
吸い込み口9は容器2の底部と連通している。10はポ
ンプ8の吐出口で、出湯経路の一部を構成する11の出
湯管に連通している。12は出湯口であり、ここより電
気湯沸かし器外に出湯する。13は加熱用のヒーターで
あり、ドーナツ状に中央部が抜けており、容器2の下部
に装着されている。14は温度検知器であり容器2の下
部、ヒーター13の中心部に装着されている。15はモ
ータ7を駆動する起動スイッチであり、可変抵抗体を有
しており、押しボタン16の押し動作によりロッド17
を介して動作する。18は圧縮形のスプリングで、この
スプリング18は、常時ロッド17を上方に押し上げる
ように付勢している。19は制御装置であり、14の温
度検知器からの信号を取り込み、ヒーター13等を制御
する。20は容器2の側面に巻いた真空断熱材であり、
容器2の熱が本体1の側面から逃げることを抑える役割
をしている。
【0016】ここで、使用した真空断熱材20と真空断
熱材21を図で説明する。図2は真空断熱材20の断面
図を示している。22は真空断熱材の芯材である。芯材
22は内袋23に納められている。芯材22を納めた内
袋23はさらに耐熱性のラミネート24の袋に真空状態
で納められている。ラミネート24はシール層25とガ
スバリア層26と保護層29より成り、保護層29は2
7のポリエステル層と29のナイロン層とから構成され
ている。
【0017】芯材22は芯材自身の熱伝導率が小さく、
孔や隙間は外部と連通している必要がある。芯材22と
しては有機、無機材料等が使用できるが、電気湯沸かし
器などの高温化で使用するときは、ガス発生のしない材
料が要求される。ガス発生のしない材料としてパーライ
トやシラスバルーン等もあるが、本実施例では芯材22
として合成シリカを使用した。合成シリカは粒子が非常
に細かいため、粒子の熱伝導率が非常に小さい。さら
に、10torr以下の圧力であれば圧力によらず非常
に小さな熱伝導率を示すので、高温化で空気の分子運動
の大きな条件下では、非常にふさわしい材料である。さ
らに、天然に多く存在する成分であるので、環境に対す
る負荷も非常に小さく使用後の処理も大変簡単である。
【0018】なお、上記で列記した芯材は粉末や短繊維
等で通常取り扱うには粉が舞い上がったり、手に刺さっ
てちくちくした刺激を与えるなど、非常に取り扱いがし
にくいものである。しかし、本実施例に記載の真空断熱
材においてはラミネートの袋で覆われているので、粉が
舞い上がることも、手に刺激を与えることも無く、非常
に取り扱いが優れるものである。シール層25は耐熱性
のラミネート24を張り合わせ内部の真空を保持する役
割を持つ。
【0019】シール層としては容易にヒートシールでき
る必要があるが、電気湯沸かし器では100℃程度の温
度となるために100℃では劣化しない必要がある。そ
こで本実施例ではシール層25として無延伸のポリプロ
ピレンを使用し、30の位置でヒートシールしている。
このポリプロピレンは耐熱性が必要であるのでホモポリ
マーで結晶化度を上げたものである。ガスバリア層26
としてはアルミニウム箔を使用した。ガスバリア層は耐
熱性のラミネートフィルムの樹脂を透過する気体を遮断
する役割を持つ。気体の透過の遮断材は厚いほど信頼性
は高い。しかし、真空断熱材のガスバリア層として使用
するには、薄いほど熱伝導が小さいので、断熱性能は向
上する。そこで、本実施例ではガスバリア層26として
5〜6μmのアルミニウム箔を使用した。
【0020】保護層29はシール層25とガスバリア層
26を保護する役割を持つ。保護層29のガスバリア層
に直接接する位置にポリエステル層27を配置した。本
実施例ではポリエステル層27としてポリエチレンテレ
フタレート(以下PETと言う)を使用した。PETは
耐熱性に優れるため、電気湯沸かし器の保護層としては
非常にふさわしい。さらに保護層29の最外層にナイロ
ン層28を配置している。ナイロンは吸湿性を有するた
め通常最外層には配置しない。ナイロンの吸湿により、
ラミネートフィルムが変形してしまうためである。しか
し、電気湯沸かし器では通常水や蒸気に接することは少
ない。電気湯沸かし器では装着時や取り外し時には他の
部品等と多く接触し、傷が付く可能性が高い。しかし、
ナイロンは滑り性能が高いため、傷が付くことが少な
い。また、最外層に滑りやすいナイロンを配置すること
により、装着がスムースに行え、組立性能が向上する。
さらにナイロンには引っ張り強度が高い性能も有してい
る。よって、突起物に刺さったときも伸びて孔があきに
くい性能を有しているため、電気湯沸かし器に使用する
真空断熱材の耐熱性のラミネートフィルムとしてはナイ
ロンを最外層に配置することは非常に重要である。
【0021】また、真空断熱材21の平板での形状を図
3に示す。32は芯材22の入っている部分で真空断熱
材として断熱性を有する部分である。32はヒートシー
ル部分で、シール層25が溶着している部分30を有す
るため、芯材が入っていない部分である。真空断熱材2
1は長方形の形状をしている。容器2に巻き付ける際は
ヒートシール部分を折る。このとき図4に示すように円
筒形の外側にヒートシール部分がくるようにして、容器
2に巻き付ける。このようにすると耐熱性のラミネート
のヒートシール部分32は熱湯の入っている容器2に直
接接することがないので、耐久劣化はさらに小さくでき
るのである。
【0022】以下、本実施例の動作を説明する。容器2
に水を入れた後通電すると、容器2内の水温は温度検知
器14により計測されその信号が制御装置19に送ら
れ、制御装置はヒーター13の通電を開始し始める。容
器2内の水が沸騰すると、ヒーター13への通電が終了
する。その後、温度検知器14からの信号を受けて、制
御装置19はヒーター13を容器2の温度が一定温度に
なうように制御する。出湯する際は押しボタン16を押
す。モーター7が動作し、容器2内の水はポンプ8によ
り、11の出湯管を通り出湯口12より電気湯沸かし器
外に排出され利用される。以下に実験例を示す。
【0023】〈実験例1〉上記の電気湯沸かし器(本実
験例では真空断熱材と言う)と、上記の電気湯沸かし器
の真空断熱材20を取り除いたもの(本実験例では断熱
材無しと言う)、真空断熱材20の代わりにウレタンフ
ォーム(本実験例ではウレタン断熱材と言う)を使用し
たもの、ガラスウールを使用したもの(本実験例ではガ
ラスウール断熱材と言う)とを用意した。
【0024】これらの電気湯沸かし器に水を入れ、初期
と耐久後(3500回使用後)の保温電力を測定した。
なお、保温水温は97℃、雰囲気温度は20℃である。
測定は十分平衡状態に達した後、行った。結果を断熱材
の熱伝導率と保温電力を(表1)に示す。
【0025】
【表1】
【0026】このように、真空断熱材を使用したものは
保温電力を低く押さえることができている。さらにウレ
タン断熱材は耐久後の保温電力増加が見られるが、真空
断熱材は耐久による劣化も無く、真空断熱材を使用した
電気湯沸かし器は有効であることが実証された。このよ
うに真空断熱材を使用することにより、保温電力の少な
い電気湯沸かし器が実現できるのである。
【0027】〈実験例2〉上記の電気湯沸かし器(本実
験例ではCPP品と言う)と上記電気湯沸かし器におい
て真空断熱材21のラミネートフィルム24のシール層
25として低融点ポリプロピレンを使用したもの(本実
施例では低融点CPP品という)と上記電気湯沸かし器
において真空断熱材21のラミネートフィルム24のシ
ール層25としてポリプロピレンの代わりに高密度ポリ
エチレンを使用したもの(本実施例ではHDPE品とい
う)と上記電気湯沸かし器において真空断熱材21のラ
ミネートフィルム24のシール層25としてポリプロピ
レンの代わりにポリアクリロニトリルを使用したもの
(本実施例ではPAN品という)を用意した。
【0028】これらの電気湯沸かし器に水を入れ初期と
耐久後(3500回使用後)の保温電力を測定した。な
お、保温水温は97℃、雰囲気温度は20℃である。測
定は十分平衡状態に達した後、行った。結果を(表2)
に示す。
【0029】
【表2】
【0030】このように、CPPを使用したものは耐久
後も保温電力を低く押さえることができている。低融点
CPP及びHDPE品及びPAN品は耐久後には熱伝導
率の増加及び保温電力の増加が見られる。これは電気湯
沸かし器の温度環境では低融点ポリプロピレンやポリエ
チレンやポリアクリロニトリルは熱劣化を起こし、初期
の真空を保持できないために断熱性能の低下が発生した
のである。このように電気湯沸かし器で真空断熱材を使
用する際はシール層25として、ホモポリマーで結晶化
度を上げた無延伸のポリプロピレンがふさわしいことが
実証された。このようにシール層25としてホモポリマ
ーで結晶化度を上げた無延伸のポリプロピレンを使用し
た真空断熱材を使用することにより、熱劣化することな
く低い保温電力の電気湯沸かし器を実現できるのであ
る。
【0031】〈実験例3〉上記の電気湯沸かし器(本実
験例では6μmアルミニウム箔品と言う)と上記電気湯
沸かし器において真空断熱材21のラミネートフィルム
24のガスバリア層26としてアルミニウム箔の代わり
に50μmのポリエチレンテレフタレートを使用したも
の(本実施例ではアルミニウムレス品と言う)と上記電
気湯沸かし器において真空断熱材21のラミネートフィ
ルム24のガスバリア層26として25μmのアルミニ
ウムを使用したもの(本実施例では25μmアルミニウ
ム品という)と上記電気湯沸かし器において真空断熱材
21のラミネートフィルム24のガスバリア層26とし
てアルミニウム箔の代わりに0.5μmの蒸着アルミニ
ウムを使用したもの(本実施例では蒸着アルミニウム品
という)を用意した。
【0032】これらの電気湯沸かし器に水を入れ初期と
耐久後(3500回使用後)の保温電力を測定した。な
お、保温水温は97℃、雰囲気温度は20℃である。測
定は十分平衡状態に達した後、行った。結果を(表3)
に示す。
【0033】
【表3】
【0034】このようにガスバリア層としてアルミニウ
ムを使用しないものは真空を保持できないため、電気湯
沸かし器の保温電力が耐久試験により大きく増加した。
0.5μmの蒸着アルミニウムを用いたものはアルミニ
ウム箔を用いたものに比べて電気湯沸かし器の使用条件
下では劣化が大きい。アルミニウム箔またはアルミニウ
ムを使用したものは有効なガスバリアを示し、耐久後ま
で断熱材の劣化を押さえることができる。しかし、アル
ミニウムの厚みが厚いと断熱材の表面を伝わる熱が大き
くなり、断熱材としての断熱性能が悪くなる。よって、
電気湯沸かし器の真空断熱材のラミネートフィルムに使
用するガスバリア層としてはアルミニウムが必須で、ア
ルミニウム箔がさらに望ましいと言える。このようにガ
スバリア層としてアルミニウムを使用した真空断熱材を
用いることにより、低い保温電力を維持できる電気湯沸
かし器が実現できるのである。さらに、アルミニウム箔
を使用することによりさらに低い保温電力を維持できる
電気湯沸かし器が実現できるのである。
【0035】〈実験例4〉上記の電気湯沸かし器(本実
験例では合成シリカ品と言う)と、上記の電気湯沸かし
器の真空断熱材20の芯材22として合成シリカの代わ
りにウレタンを用いたもの(本実験例ではウレタン芯材
品と言う)、真空断熱材20の芯材22として合成シリ
カの代わりにガラスウールを使用したもの(本実験例で
はガラス芯材品と言う)、真空断熱材20の芯材22と
して合成シリカの代わりに天然パーライトを使用したも
の(本実験例ではパーライト品と言う)を用意した。
【0036】これらの電気湯沸かし器に水を入れ初期と
耐久後(3500回使用後)の保温電力を測定した。な
お、保温水温は97℃、雰囲気温度は20℃である。測
定は十分平衡状態に達した後、行った。結果を断熱材の
熱伝導率と保温電力を(表4)に示す。
【0037】
【表4】
【0038】このようにウレタン芯材品は耐久による劣
化が大きく保温電力が増大している。ガラス芯材品やパ
ーライト品は初期の断熱性も合成シリカ品に比べて大き
いが、耐熱れの劣化も激しい。初期は初期はいずれのサ
ンプルも内圧は1torrであり、耐久後は10tor
rであった。電気湯沸かし器においては真空断熱材は高
温雰囲気になる。高温条件下では気体の拡散が大きくな
り、真空部分への気体の進入機会が多くなったためであ
る。しかし、合成シリカは内圧が増加しても高い断熱性
を示す。よって、電気湯沸かし器に使用する真空断熱材
としては合成シリカが有効と言える。このように、芯材
として合成シリカを用いた真空断熱材とすることで低い
保温電力が維持できる電気湯沸かし器が実現できるので
ある。
【0039】〈実験例5〉上記の電気湯沸かし器(本実
験例では外折り品と言う)と、上記の電気湯沸かし器の
真空断熱材20のヒートシール部分を内側に折り込んだ
もの(本実験例では内折り品と言う)を用意した。
【0040】これらの電気湯沸かし器に水を入れ初期と
耐久後(3500回使用後)の保温電力を測定した。な
お、保温水温は97℃、雰囲気温度は20℃である。測
定は十分平衡状態に達した後、行った。
【0041】結果を断熱材の熱伝導率と保温電力を(表
5)に示す。
【0042】
【表5】
【0043】このように、内折り品は耐久による劣化が
大きく保温電力が増大している。ヒートシール部は常に
高温にさらされるため、溶融し真空部中に気体が進入し
たのである。よって、電気湯沸かし器に使用する真空断
熱材はヒートシール部が外側に鳴るように折ることが重
要である。このように、ヒートシール部を外側に折った
真空断熱材とすることで低い保温電力が維持できる電気
湯沸かし器が実現できるのである。
【0044】〈実験例6〉上記の電気湯沸かし器(本実
験例ではナイロン4層品と言う)と、上記の電気湯沸か
し器の真空断熱材20の保護層29としてPETのみを
使用したもの(本実験例ではPET3層品と言う)と、
上記の電気湯沸かし器の真空断熱材20の保護層29と
してナイロンのみを使用したもの(本実験例ではナイロ
ン3層品と言う)と、上記の電気湯沸かし器の真空断熱
材20の保護層29としてナイロンをアルミニウム側
に、PETを最外層にしたものを使用したもの(本実験
例ではPET4層品と言う)を用意した。
【0045】これらの真空断熱材をヒートシール部分を
外側になるように折り、円筒形状にし、電気湯沸かし器
に装着した。そして、電気湯沸かし器に水を入れ初期保
温電力を測定した。その後、真空断熱材の取り外しと取
り付けを100回行い、耐久後(100回装脱着後)の
保温電力を測定した。なお、保温水温は97℃、雰囲気
温度は20℃である。測定は十分平衡状態に達した後、
行った。
【0046】結果を断熱材の熱伝導率と保温電力を(表
6)に示す。
【0047】
【表6】
【0048】このように、いずれの保護層を用いた真空
断熱材も初期においては同じ性能を示した。しかし、装
脱着100回という過酷な取り扱いを行うとナイロン4
層品以外は保護層が傷つき、真空の保持が困難になり、
電気湯沸かし器の保温電力が増加してしまうのである。
本実施例では、真空断熱材を円筒形に曲げて使用してい
る。電気湯沸かし器のように変形させ、さらに表面が擦
れることがある場合は、保護層にPETと最外層にナイ
ロンを使用するのが好ましいことが実証された。このよ
うに保護層にPETと最外層にナイロンを使用した真空
断熱材を使用することにより、外部の力を受けても低い
保温電力を維持できる電気湯沸かし器を実現できるので
ある。
【0049】(実施例2)図2は電気湯沸かし器の上蓋
に真空断熱材を配置したものである。1〜20は実施例
1と同じである。21は蓋用真空断熱材であり、上蓋4
を通しての熱の透過を抑える役割を持つ。本実施例で使
用した蓋用真空断熱材21の形状を図6に平面図で示
す。蒸気通路5等の構造物をさけるためこのような形状
のものを作成し、使用した。蓋用真空断熱材21の厚さ
はおよそ1cmである。このような形状は真空の2重容
器では作ることができず、蓋からの熱の透過は大きいの
で真空断熱材は非常に有効である。以下に実験例を示
す。
【0050】〈実験例7〉本実施例の電気湯沸かし器
(本実験例では真空断熱材と言う)と、本実施例の電気
湯沸かし器の真空断熱材20を取り除いたもの(本実験
例では断熱材無しと言う)、真空断熱材20の代わりに
ウレタンフォーム(本実験例ではウレタン断熱材と言
う)を使用したもの、ガラスウールを使用したもの(本
実験例ではガラスウール断熱材と言う)とを用意した。
【0051】これらの電気湯沸かし器に水を入れ初期と
耐久後(3500回使用後)の保温電力を測定した。な
お、保温水温は97℃、雰囲気温度は20℃である。測
定は十分平衡状態に達した後、行った。
【0052】結果を断熱材の熱伝導率と保温電力を(表
7)に示す。
【0053】
【表7】
【0054】このように、真空断熱材を使用したもの
は、保温電力を低く押さえることができている。さら
に、ウレタン断熱材は耐久後の保温電力増加が見られる
が、真空断熱材は耐久による劣化も無く、真空断熱材を
使用した電気湯沸かし器は有効であることが実証され
た。
【0055】
【発明の効果】本実施例から明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、貯水用容器と、この貯水用容器内
の水を加熱するヒータと、外部に水を出水する出湯経路
とを設け、芯材を配置した耐熱性のラミネートフィルム
の間を真空に封止した真空断熱材を有し、前記ラミネー
トフィルムはシール層とガスバリア層と保護層よりなる
電気湯沸かし器としたもので、取り扱いも非常に簡便
で、様々な形状の部分で使用でき、さらに断熱性能が優
れるので、保温電力の少ない電気湯沸かし器を得ること
ができる。
【0056】また、請求項2の発明によれば、ガスバリ
ア層としてアルミニウムを使用し、アルミニウムの片面
にシール層として無延伸のポリプロピレンを使用したも
のでり、断熱性能の劣化がほとんどないため、少ない保
温電力を長期間維持できる電気湯沸かし器を得ることが
できるのである。
【0057】また、請求項3の発明によれば、ガスバリ
ア層としてアルミニウムを用い、前記ガスバリア層の片
面にシール層として無延伸のポリプロピレンを用い、前
記ガスバリア層のもう一方の側に保護層としてポリエス
テルとナイロンを用い、ナイロンを最外層とした耐熱性
のラミネートフィルムを用いたものであり、外部の力に
強い断熱材とすることができるため、容易に装脱着が行
える電気湯沸かし器が実現できるのである。
【0058】また、芯材として合成シリカを使用するこ
とにより、さらに耐久性能に優れる断熱材とすることが
できるため、さらに長期間低い保温電力を維持できる電
気湯沸かし器が実現できるのである。
【0059】また、ヒートシール部分を電気湯沸かし器
の外側に近くなるように折ることにより、ヒートシール
部分の耐熱条件を緩和できるため、さらに耐久性能に優
れる断熱材とすることができるため、さらに長期間低い
保温電力を維持できる電気湯沸かし器が実現できるので
ある。
【0060】また、ガスバリア層としてアルミニウム箔
を使用することにより、断熱性能と耐久性が両立できる
ため、さらに低い保温電力を長期間維持できる電気湯沸
かし器が実現できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における電気湯沸かし器の縦断
面図
【図2】本発明の実施例における真空断熱材の断面図
【図3】本発明の実施例における真空断熱材の平板図
【図4】本発明の実施例における真空断熱材の円筒図
【図5】本発明の他の実施例における電気湯沸かし器の
縦断面図
【図6】本発明の実施例における蓋用真空断熱材の平板
【符号の説明】
2 貯水用容器 13 ヒーター 20 真空断熱材 21 蓋用真空断熱材 22 芯材 23 内袋 24 耐熱性のラミネートフィルム 25 シール層 26 ガスバリア層 27 ポリエステル層 28 ナイロン層 29 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 清義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宇治野 芳行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 谷本 康明 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水用容器と、この貯水用容器内の水を
    加熱するヒータと、外部に水を出水する出湯経路とを設
    け、芯材を配置した耐熱性のラミネートフィルムの間を
    真空に封止した真空断熱材を有し、前記ラミネートフィ
    ルムはシール層とガスバリア層と保護層よりなる電気湯
    沸かし器。
  2. 【請求項2】 ガスバリア層としてアルミニウムを用
    い、アルミニウムの片面にシール層として無延伸のポリ
    プロピレンを使用した請求項1記載の電気湯沸かし器。
  3. 【請求項3】 ガスバリア層としてアルミニウムを用
    い、前記ガスバリア層の片面にシール層として無延伸の
    ポリプロピレンを用い、前記ガスバリア層のもう一方の
    側に保護層としてポリエステルとナイロンを用い、ナイ
    ロンを最外層とした耐熱性のラミネートフィルムを用い
    た請求項1または請求項2記載の電気湯沸かし器。
  4. 【請求項4】 芯材として合成シリカを用いた請求項1
    または請求項2または請求項3記載の電気湯沸かし器。
  5. 【請求項5】 真空断熱材のヒートシール部分を電気湯
    沸かし器の外側に近くなるように折ることを特徴とした
    請求項1〜4いずれか1項に記載の電気湯沸かし器。
  6. 【請求項6】 アルミニウム箔を有するガスバリア層を
    用いたことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記
    載の電気湯沸かし器。
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