JPH0798455B2 - 四輪駆動型の農用トラクタ - Google Patents

四輪駆動型の農用トラクタ

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JPH0798455B2
JPH0798455B2 JP63138210A JP13821088A JPH0798455B2 JP H0798455 B2 JPH0798455 B2 JP H0798455B2 JP 63138210 A JP63138210 A JP 63138210A JP 13821088 A JP13821088 A JP 13821088A JP H0798455 B2 JPH0798455 B2 JP H0798455B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は四輪駆動型の農用トラクタにおいて、特に前輪
への伝動系の構造に関する。
〔従来の技術〕
四輪駆動型の農用トラクタにおいては、後輪駆動速度と
略等しい駆動速度で伝動する標準駆動状態と、後輪駆動
速度により大きい駆動速度で伝動する増速駆動状態とに
切換可能な前輪変速装置を前輪への伝動系に設けて、操
縦ハンドルによる前輪の設定角度以上の操向操作に連動
して前輪変速装置が増速駆動側に切換操作されるように
連係して、容易に急旋回が行えるように構成しているも
のがある(特開昭63-61640号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
農用トラクタにおいては右又は左の一方の後輪を独立に
制動可能なサイドブレーキを備えているので、操縦ハン
ドルのみによる旋回と、操縦ハンドルを操作しながら旋
回内側の後輪に制動をかけて行う旋回の2種類が行われ
る。
しかしながら、前輪変速装置における増速駆動系の増速
比は一定である為に、前記2種類の旋回を使い分けると
機体前部の実際の旋回速度と前輪の駆動速度とがうまく
合致せずに、機体前部の実際の旋回速度よりも前輪の駆
動速度が速すぎて前輪が作業地を荒らしてしまったり、
逆に機体前部の実際の旋回速度よりも前輪の駆動速度が
遅すぎて前輪が旋回の抵抗になってしまったりするよう
な事態が生じてくる。
ここで本発明は前述のような状況に着目して成されたも
のであり、2種類の旋回形態に前輪変速装置がうまく対
応できるように構成することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、前輪を後輪駆動速
度と略等しい速度で駆動する標準四輪駆動状態と、前輪
を後輪駆動速度より大きい速度で駆動する増速四輪駆動
状態とに切換可能な前輪変速装置を前輪への伝動系に設
けて、前輪の設定角度以上の操向操作によって前輪変速
装置を増速四輪駆動状態に切換操作するように前輪操向
機構と前輪変速装置とを連係するとともに、左右の後輪
を各々独立に制動可能なサイドブレーキを備えた四輪駆
動型の農用トラクタにおいて、 前輪変速装置が増速四輪駆動状態であるときの増速比を
変更可能な増速比変更手段を備え、前輪を設定角度以上
に操向操作し、かつ、サイドブレーキにより一方の後輪
に制動をかけると増速比が高くなり、前輪を設定角度以
上に操向操作し、かつ、サイドブレーキのいずれも製動
作用状態でないと増速比が低くなるように、増速比変更
手段と前輪操向機構とサイドブレーキとを連係する制御
装置を設けてあることを特徴とする。
〔作用〕
一般に、旋回走行状態では、前輪の旋回半径が後輪の旋
回半径よりも大きくなり、その差は旋回半径が小さくな
る程大になる。そこで、前輪変速装置を設けることで設
定角以上の操向操作では前輪を後輪よりも速く駆動させ
て前記半径差を吸収して急旋回できるようにしてある
が、農用トラクタでは枕地等でのより急な旋回ができる
よう、旋回内側の後輪を制動させながら前輪を増速させ
ることがある。要するに、後輪を制動しないで前輪を増
速させて旋回させる場合に比べて、サイドブレーキを使
いながら前輪を増速させて旋回する場合の方がより急な
旋回状態であって前輪の後輪に対する増速割合を大きく
することがで必要になる。
従って、サイドブレキーを使わずに操縦ハンドルのみに
よる旋回での増速比を低くして前輪の駆動速度が低速と
なるように(ただし後輪の駆動速度よりも高速)、か
つ、操縦ハンドルにサイドブレーキを併用しても旋回で
の増速比を高くして前輪の駆動速度が高速となるように
することにより、機体前部の実際の旋回速度と前輪の駆
動速度とを極力理論値に近づけることができる。
つまり、前輪の操向操作の如何に拘わらずに前輪を後
輪と同速駆動する等速四輪駆動状態と、サイドブレー
キは使用しない状態で前輪が設定角以上に操作されると
低い増速比で前輪を後輪よりも速く駆動する低増速四輪
駆動状態と、サイドブレーキを使用した状態で前輪が
設定角以上に操作されると高い増速比で前輪を後輪より
も速く駆動する高増速四輪駆動状態と、の3種の四輪駆
動状態を現出させることができるのである。
〔発明の効果〕
その結果、農用トラクタにおけるサイドブレーキを伴う
旋回と、サイドブレーキを伴わない旋回との2種類の急
旋回形態に対応し、前輪変速装置における増速駆動系の
増速比を変更して機体前部の実際の旋回速度と前輪の駆
動速度とを極力合致させることにより、前輪が旋回の抵
抗になることなく、又、前輪が作業地を荒らすことなく
円滑に急旋回が行えるようになった。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例である四輪駆動型の農用トラクタ
について図面に基づいて説明する。
第2図及び第1図に示すように、前輪(1)及び後輪
(2)で支持された機体の前部にエンジン(3)、後部
にミツションケース(4)が搭載されて四輪駆動型の農
用トラクタが構成されており、エンジン(3)からの動
力はミッションケース(4)内の主変速装置及び副変速
装置(以上図示せず)で変速された後輪(2)に伝達さ
れると共に、後輪デフ軸(5)の第1伝動ギヤ(6)か
ら第2伝動ギヤ(7)を介して分岐した動力は前輪変速
装置(8)に伝達され、前輪出力軸(9)から前輪
(1)に伝達されるように構成している。
次に、前輪変速装置(8)について詳述すると第1図に
示すように、前記第2伝動ギヤ(7)に咬み合う標準ギ
ヤ(10)が前輪出力軸(9)に相対回転自在に外嵌され
ると共に、標準ギヤ(10)からの動力が第3伝動ギヤ
(11)、伝動軸(12)、第4伝動ギヤ(13)を介して、
前輪出力軸(9)に相対回転自在に外嵌された増速ギヤ
(14)に伝達される。そして、前輪出力軸(9)と標準
ギヤ(10)との間に第1油圧クラッチ(15)、前輪出力
軸(9)と増速ギヤ(14)との間に第2油圧クラッチ
(16)が設けられているのである。
以上の構造により、第1油圧クラッチ(15)を入り操作
すると、前後輪(1),(2)が略同速度で駆動される
標準駆動状態で前輪(1)に動力伝達されるのであり、
第2油圧クラッチ(16)を入り操作すると、前輪(1)
が後輪(2)よりも高速で駆動される増速駆動状態で前
輪(1)に動力伝達されて行くのである。
次に、前輪変速装置(8)における第1及び第2油圧ク
ラッチ(15),(16)への作動油供給構造について詳述
すると、第1図に示すようにポンプ(17)からの作動油
が電磁開閉弁(18)及び油路(19)を介して第1油圧ク
ラッチ(15)に供給されると共に、電磁比例減圧弁(2
0)から油路(21)を介して第2油圧クラッチ(16)に
供給されるように構成している。そして、制御装置(2
2)には後輪デフ軸(5)の回転数から後輪(2)の平
均周速度を検出する後輪速度センサー(23)からの信
号、前輪出力軸(9)の回転数から前輪(1)の平均周
速度を検出する前輪速度センサー(24)からの信号、前
輪(1)の操向角度を検出するポテンショメータ(25)
からの信号、並びに左右の後輪(2)を独立に制動可能
なサイドブレーキ(26R),(26L)と連係されたサイド
ブレーキペダル(27R),(27L)の踏み操作を検出する
右ミリットスイッチ(28R)及び左リミットスイッチ(2
8L)からの信号が入力されているのである。
以上の構成により、前輪(1)の操向角度が設定角度内
(例えば各々左右40°内)であれば第1油圧クラッチ
(15)が入り操作されており、前後輪(1),(2)が
略同速度で駆動されている。
そして、前輪(1)を設定角度以上に操向操作し、か
つ、一方のサイドブレーキペダル(27R)又は(27L)を
踏み操作すると、ポテンショメータ(25)からの信号及
び右又は左リミットスイッチ(28R),(28L)からの信
号に基づき電磁開閉弁(18)が排油側に操作されて第1
油圧クラッチ(15)が切り操作されると共に、電磁比例
減圧弁(20)により第2油圧クラッチ(16)が完全に入
り操作されて、前輪(1)が後輪(2)よりも増速駆動
されるのである。この場合の増速比は前輪(1)の操向
操作に加えて一方の後輪(2)に制動をかけた旋回形態
に対応させて高く設定してあり、前輪(1)は高速で駆
動される。
逆に、いずれのサイドブレーキペダル(27R),(27L)
も踏み操作せず、かつ、前輪(1)を設定角度以上に操
向操作する場合には、第2油圧クラッチ(16)が入り操
作されるのであるが、電磁比例減圧弁(20)によって第
2油圧クラッチ(16)に対する供給油圧が落とされ、第
2油圧クラッチ(16)がスリップ伝動状態となり第2油
圧クラッチ(16)において減速されて動力伝達されて行
く。
このように前輪(1)の操向操作のみによる旋回時の増
速比は低くなって、前輪(1)は標準駆動状態(第1油
圧クラッチ(15)入り時)よりも高速ではあるが、前輪
(1)の操向操作とサイドブレーキ(26R),(26L)を
用いての前記旋回形態よりも低速で駆動されるのであ
る。
そして、この前輪(1)の操向操作のみによる旋回時に
おいては、前輪速度センサー(24)及び後輪速度センサ
ー(23)からの検出値に基づき、後輪(2)に対する前
輪(1)の増速比が設定器(29)で設定された値となる
ように、電磁比例減圧弁(20)によって第2油圧クラッ
チ(16)に対する供給油圧が変更調節されるのであり、
設定器(29)によりこの旋回時の前輪(1)の駆動速度
を任意に設定できるのである。
つまり、前輪変速装置(8)が増速四輪駆動状態である
ときの増速比を変更可能な増速比率変更手段を備え、前
輪(1)を設定角度以上に操向操作し、かつ、サイドブ
レーキ(26R),(26L)により一方の後輪(2)に制動
をかけると増速比が高なり、前輪(1)を設定角度以上
に操向操作し、かつ、サイドブレーキ(26R),(26L)
のいずれも制動作用状態でないと増速比が低くなるよう
に、増速比変更手段と前輪操向機構とサイドブレーキ
(26R),(26L)とを連係する制御装置(22)が設けら
れているのである。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る四輪駆動型の農用トラクタの実施例
を示し、第1図は前輪変速装置の縦断面及び全輪変速装
置内の第1・第2油圧クラッチへの作動油供給系を示す
図、第2図は農用トラクタの全体側面図である。 (1)……前輪、(2)……後輪、(8)……前輪変速
装置、(22)……制御装置、(26R),(26L)……サイ
ドブレーキ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪(1)を後輪駆動速度と略等しい速度
    で駆動する標準四輪駆動状態と、前記前輪(1)を後輪
    駆動速度より大きい速度で駆動する増速四輪駆動状態と
    に切換可能な前輪変速装置(8)を前記前輪(1)への
    伝動系に設けて、前記前輪(1)の設定角度以上の操向
    操作によって前記前輪変速装置(8)を増速四輪駆動状
    態に切換操作するように前輪操向機構と前記前輪変速装
    置(8)とを連係するとともに、左右の後輪(2),
    (2)を各々独立に制動可能なサイドブレーキ(26
    R),(26L)を備えた四輪駆動型の農用トラクタであっ
    て、 前記前輪変速装置(8)が増速四輪駆動状態であるとき
    の増速比を変更可能な増速比変更手段を備え、前記前輪
    (1)を設定角度以上に操向操作し、かつ、前記サイド
    ブレーキ(26R),(26L)により一方の後輪(2)に制
    動をかけると前記増速比が高くなり、前輪(1)を設定
    角度以上に操向操作し、かつ、前記サイドブレーキ(26
    R),(26L)のいずれも制動作用状態でないと前記増速
    比が低くなるように、前記増速比変更手段と前記前輪操
    向機構と前記サイドブレーキ(26R),(26L)とを連係
    する制御装置(22)を設けてある四輪駆動型の農用トラ
    クタ。
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