JPH0797922B2 - 作業車の対地作業装置姿勢変更構造 - Google Patents

作業車の対地作業装置姿勢変更構造

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JPH0797922B2
JPH0797922B2 JP63251369A JP25136988A JPH0797922B2 JP H0797922 B2 JPH0797922 B2 JP H0797922B2 JP 63251369 A JP63251369 A JP 63251369A JP 25136988 A JP25136988 A JP 25136988A JP H0797922 B2 JPH0797922 B2 JP H0797922B2
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rolling
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valve
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木村  浩人
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、対地作業装置を昇降シリンダにより昇降操作
自在に、複動型のローリングシリンダによりローリング
操作自在に機体に連結した作業車における対地作業装置
の姿勢変更構造に関する。
〔従来の技術〕
作業車の1つである乗用型田植機においては、機体に連
結された苗植付装置(対地作業装置に相当)が田面(地
面)から設定高さに維持されるように、且つ左右方向の
所定姿勢に維持されるように、昇降シリンダ及びローリ
ングシリンダにより苗植付装置を昇降及びローリング操
作している。
この場合、昇降及びローリングシリンダに作動油を供給
するポンプは走行用のエンジンの動力で駆動されている
ので、走行用の車輪に掛かる走行抵抗の変化によりエン
ジンの回転数が変わるとポンプの吐出量も変化する。こ
れにより、苗植付装置の略全重量を支持する昇降シリン
ダにおいて、前述のようにポンプの吐出量が変化すると
昇降シリンダの伸縮速度が一定ではなくなり、苗植付装
置の的確な昇降操作が行えなくなることがある。
そこで、昇降シリンダの伸縮速度が一定になるように、
ポンプの吐出圧を検出して昇降シリンダへの作動油の流
量を、可変絞り弁により制御するように構成したものが
ある(実開昭61-142511号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述の流量制御用の可変絞り弁は、ニードルを進退させ
て作動油の通過断面積を変更し作動油の流量を制御する
構造なので、流量の制御精度はあまり良いとは言えな
い。
又、ポンプの吐出圧はポンプの回転数ばかりでなく、苗
植付装置に作用する負荷によっても変動するので、ポン
プの吐出圧とポンプの吐出量とは必ずしも1対1の関係
とはならず、ポンプの吐出圧を検出して作動油の流量制
御を行っても正確な流量制御が行われないことがある。
本発明は以上のような作業車の対地作業装置姿勢変更構
造において、特に昇降シリンダの伸縮速度を一定にする
ことができるように構成することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の特徴は以上のような作業車の対地作業装置姿勢
変更構造において、次のように構成することにある。
対地作業装置を昇降シリンダにより昇降操作自在、且
つ、複動型のローリングシリンダによりローリング操作
自在に機体に連結し、 走行用のエンジンの動力で駆動されるポンプからの作動
油を、ローリングシリンダに対するローリング方向切換
弁に供給し、ローリング方向切換弁から排出される作動
油を、昇降シリンダに対する昇降制御弁に供給するよう
に構成して、 対地作業装置が所定姿勢に維持されるように、ローリン
グ方向切換弁の中立停止位置、右傾斜側位置及び左傾斜
側位置の3位置を択一的に選択することで、ローリング
シリンダへの給油方向の切換操作のみを行うように構成
されたローリング制御手段と、 対地作業装置が地面から設定高さに維持されるように、
昇降制御弁を切換操作する昇降制御手段とを備えると共
に、 開閉弁を間欠的に開閉操作して流量を制御する流量制御
手段を、ローリング方向切換弁の下手側の作動油供給系
に備え、エンジンの回転数を検出する回転数センサーを
備えて、 回転数が低くなると流量制御手段が流量増大側に操作さ
れるように、且つ、回転数が高くなると流量制御手段が
流量減少側に操作されるように、回転数センサーと流量
制御手段とを連係してある。
〔作用〕
(i) 本発明の流量制御手段のように、開閉弁を全開位置また
は全閉位置の2位置にしか操作せず、途中の中間開度の
位置には保持しないように開閉操作すれば、微視的に見
て全開位置での定まった量の作動油が間欠的に送られて
行くことになるので、本発明の流量制御手段において全
開位置での保持時間を変更することにより正確な流量制
御が行える。又、ポンプの回転数とポンプの吐出量とは
1対1の関係にあり、ポンプと走行用のエンジンとは直
結状態になっているので、エンジンの回転数を検出する
ことにより、ポンプの吐出量を正確に把握することがで
きる。
これにより、エンジンの回転数に基づいてポンプの吐出
量を正確に把握しながら、流量制御手段により昇降シリ
ンダに供給される作動油の流量を正確に制御して、昇降
シリンダの伸縮速度を一定に維持することができる。
(ii) 対地作業装置を昇降及びローリング操作自在に構成した
場合、本発明ではローリングシリンダを上手側に配置し
昇降シリンダを下手側に直列に配置して、上手側のロー
リングシリンダに対しては開閉弁の間欠的な開閉操作に
よる流量制御は行わず、ローリング方向切換弁の3位置
(中立停止位置、右傾斜側位置及び左傾斜側位置)を択
一的に選択してローリングシリンダを伸縮操作してお
り、下手側の昇降シリンダに対しては前項(i)に記載
のような流量制御手段により、開閉弁の間欠的な開閉操
作による流量制御を行っている。
この場合、上手側のローリングシリンダにおいても前述
の流量制御手段により開閉弁の間欠的な開閉操作による
流量制御を行うことも考えられるが、この流量制御によ
り下手側の昇降シリンダ側に作動油が脈動する状態で供
給されることになるので、昇降シリンダにおいて流量制
御手段により開閉弁の間欠的な開閉操作による流量制御
が行い難くなる。
これに対し本発明では、昇降シリンダの上手側のローリ
ングシリンダにおいて、前述のような流量制御手段によ
る流量制御は行わず、ローリング方向切換弁の3位置
(中立停止位置、右傾斜側位置及び左傾斜側位置)を択
一的に選択してローリングシリンダを伸縮操作している
ので、ポンプからローリング方向切換弁及びローリング
シリンダに供給された作動油が、特に変化することなく
そのままローリング方向切換弁から排出されて、昇降シ
リンダ側に供給される。これにより、本発明の構成では
上手側にローリングシリンダを配置しても、下手側の昇
降シリンダにおいて流量制御手段により作動油の流量が
正確に制御される。
ローリングシリンダによる対地作業装置のローリング操
作は、昇降シリンダに対地作業装置の略全重量が支持さ
れた状態で行われるので、ローリングシリンダには特に
大きな負荷は掛からない。これにより、ローリングシリ
ンダにおいて特に作動油の流量制御を行わなくても、ロ
ーリングシリンダの伸縮速度が作業に支障が生じるまで
低下すると言うようなことはない。
〔発明の効果〕
以上のように、エンジンの回転数によりポンプの吐出量
を正確に検出し、昇降シリンダへの作動油の流量制御が
正確に行えるようになり、昇降シリンダの伸縮速度を一
定に保つことができるようになった。これにより、昇降
シリンダが早く伸縮し過ぎて対地作業装置が設定高さか
らオーバーシュートしたり、設定高さ付近で振動したり
することが防止でき、昇降シリンダの伸縮が遅すぎるこ
とによる昇降操作の遅れが防止できて、対地作業装置の
作業性能を向上させることができた。
そして、対地作業装置をローリング操作する構造も備え
た場合、ローリングシリンダの影響を昇降シリンダ側が
受けることがないように構成することができたので、ロ
ーリングシリンダの影響により昇降シリンダへの作動油
の流量制御の精度が低下すると言う弊害を未然に防止す
ることができた。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を作業車の1つである乗用型田植
機により図面に基づいて説明する。
第2図に示すように、植付ミッションケース(1)の横
軸芯(P1)周りに回転駆動される植付ケース(2)の両
端に一対の植付アーム(3)が支持され、植付ミッショ
ンケース(1)の上部に苗のせ台(4)が支持されて苗
植付装置(5)(対地作業装置に相当)が構成されてい
る。機体(図外)から延出された四連リンク機構(6)
の前後軸芯(P2)周りに苗植付装置(5)がローリング
自在に連結され、昇降駆動用の昇降シリンダ(7)が四
連リンク機構(6)に取り付けられており、苗植付装置
(5)を前後軸芯(P2)周りにローリング操作するロー
リングシリンダ(8)が四連リンク機構(6)と苗のせ
台(4)の背面のガイド部材(9)とに亘り架設されて
いる。
次に、苗植付装置(5)を田面(地面)から設定高さに
保持する昇降制御、及び苗植付装置(5)を左右方向の
所定姿勢に保つローリング制御について説明する。第2
図に示すように、植付ミッションケース(1)の下面の
左右各々に、横軸芯(P3)周りに上下揺動自在な一対の
接地センサー(10)が支持されている。田面は苗の植付
けに適した硬さを有する泥面(G)上に水の層(S)が
形成されたようになっており、接地センサー(10)が泥
面(G)に接地するように下方揺動側に付勢されてい
る。接地センサー(10)の基部に接地センサー(10)の
揺動角度を検出するポテンショメータ(11)が取り付け
られ、左右のポテンショメータ(11)からの信号が制御
装置(12)に入力されている。接地センサー(10)の前
方に苗植付装置(5)の上下動に抵抗を与える抵抗棒
(13)、及びレーキ状の整地部材(14)が備えられてい
る。
第1図に示すように、エンジン(15)の動力はベルト伝
動機構(16)を介して走行用の変速装置(図示せず)に
伝達され、動力がベルト伝動機構(17)を介してポンプ
(18)に伝達されている。複動型のローリングシリンダ
(8)に対するローリング方向切換弁(19)にポンプ
(18)からの油路(20)が接続され、単動型の昇降シリ
ンダ(7)に対する昇降制御弁(21)に、ローリング方
向切換弁(19)からの排油路(22)が接続されている。
ローリング方向切換弁(19)及び昇降制御弁(21)は3
位置式で中立復帰型の電磁駆動型であり、左右の接地セ
ンサー(10)の揺動角度が設定値となるように、制御装
置(12)からローリング方向切換弁(19)及び昇降制御
弁(21)に操作信号が発せられる。これにより、昇降シ
リンダ(7)及びローリングシリンダ(8)が伸縮操作
されて、苗植付装置(5)が泥面(G)から設定高さに
維持され、泥面(G)に対して平行に維持される。
次に、ローリング方向切換弁(19)及び昇降制御弁(2
1)の操作について説明する。ローリング方向切換弁(1
9)は中立停止位置(19N)、右伸張位置(19R)(右傾
斜側位置に相当)、及び左伸張位置(19L)(左傾斜側
位置に相当)の3位置を備えており、この3位置を択一
的に選択してローリングシリンダ(8)を伸縮操作す
る。昇降制御弁(21)は中立停止位置(21N)と伸張位
置(21A)との間、及び中立停止位置(21N)と収縮位置
(21B)との間で間欠的に開閉操作される。
これにより、第3図に示すように制御装置(12)から昇
降制御弁(21)へ伸張位置(21A)側への操作信号、又
は収縮位置(21B)側への操作信号が間欠的に発信され
ていくのであり、1つのサイクル(T)における操作信
号(tA),(tB)のduty比(tA/T),(tB/T)を変更す
ることによって、昇降制御弁(21)を通過する作動油の
流量を変更調節する(duty比(tA/T),(tB/T)が大な
程、昇降制御弁(21)を通過する作動油の流量は大とな
る)(以上、流量制御手段に相当)。
duty比(tA/T),(tB/T)はエンジン(15)の回転数の
変化に基づいて、以下のように変更される。第4図及び
第1図に示すように、エンジン(15)に対してアクセル
(図示せず)の位置を設定保持できるアクセル設定器
(23)が備えられ、アクセル設定器(23)の操作位置が
制御装置(12)に入力されており、エンジン(15)の実
際の回転数を検出する回転数センサー(24)からの信号
が制御装置(12)に入力されている。これにより、第4
図の実線(A)に示すようにアクセル設定器(23)を最
大位置に設定した場合の設定回転数と、回転数センサー
(24)により検出されるエンジン(15)の実際の回転数
との差が大きい程、duty比(tA/T),(tB/T)が大きく
なるように制御される。
アクセル設定器(23)を最大位置より低い位置に操作し
た場合には、最大位置に対する前述の差とduty比(tA/
T),(tB/T)との関係(実線(A))に、設定回転数
と対応した定数を掛けることにより、最大位置より低い
設定回転数での回転数とduty比(tA/T),(tB/T)との
関係が得られる(第4図の関係線(B),(C)参
照)。
エンジン(15)の回転数を検出する回転数センサー(2
4)について、第1図及び第5図に示すようにエンジン
(15)の出力軸(15a)に、一対の突起(25a)付きの円
板(25)が固定され、円板(25)の突起(25a)の通過
軌跡に対向するように、電磁ピックアップ式の回転数セ
ンサー(24)が配置されている。
前述の実施例では昇降制御弁(21)自体を間欠的に開閉
する構造としたが、昇降制御弁(21)とは別体で流量制
御専用の開閉弁を設けてもよい。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするた
めに符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る作業車の対地作業装置姿勢変更構造
の実施例を示し、第1図は昇降及びローリングシリンダ
に対する油圧回路図、第2図は苗植付装置の側面図、第
3図は昇降制御弁に発せられる操作信号のタイムチャー
ト、第4図はエンジンの設定回転数と回転数の差と、du
ty比との関係を示す図、第5図は回転数センサー及び突
起付き円板の位置関係を示す斜視図である。 (5)……対地作業装置、(7)……昇降シリンダ、
(8)……ローリングシリンダ、(15)……エンジン、
(18)……ポンプ、(19)……ローリング方向切換弁、
(19N)……ローリング方向切換弁の中立停止位置、(1
9R)……ローリング方向切換弁の右傾斜側位置、(19
L)……ローリング方向切換弁の左傾斜側位置、(21)
……昇降制御弁、(24)……回転数センサー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対地作業装置(5)を昇降シリンダ(7)
    により昇降操作自在、且つ、複動型のローリングシリン
    ダ(8)によりローリング操作自在に機体に連結し、 走行用のエンジン(15)の動力で駆動されるポンプ(1
    8)からの作動油を、前記ローリングシリンダ(8)に
    対するローリング方向切換弁(19)に供給し、前記ロー
    リング方向切換弁(19)から排出される作動油を、前記
    昇降シリンダ(7)に対する昇降制御弁(21)に供給す
    るように構成して、 前記対地作業装置(5)が所定姿勢に維持されるよう
    に、前記ローリング方向切換弁(19)の中立停止位置
    (19N)、右傾斜側位置(19R)及び左傾斜側位置(19
    L)の3位置を択一的に選択することで、前記ローリン
    グシリンダ(8)への給油方向の切換操作のみを行うよ
    うに構成されたローリング制御手段と、 前記対地作業装置(5)が地面から設定高さに維持され
    るように、前記昇降制御弁(21)を切換操作する昇降制
    御手段とを備えると共に、 開閉弁を間欠的に開閉操作して流量を制御する流量制御
    手段を、前記ローリング方向切換弁(19)の下手側の作
    動油供給系に備え、前記エンジン(15)の回転数を検出
    する回転数センサー(24)を備えて、 前記回転数が低くなると前記流量制御手段が流量増大側
    に操作されるように、且つ、前記回転数が高くなると前
    記流量制御手段が流量減少側に操作されるように、前記
    回転数センサー(24)と前記流量制御手段とを連係して
    ある作業車の対地作業装置姿勢変更構造。
JP63251369A 1988-10-05 1988-10-05 作業車の対地作業装置姿勢変更構造 Expired - Lifetime JPH0797922B2 (ja)

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JPS61275913A (ja) * 1985-05-30 1986-12-06 Kubota Ltd 作業車
JPS6253607U (ja) * 1985-08-14 1987-04-03
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