JPH079758Y2 - ウォータージェット推進機における吸水口のゴミ除去装置 - Google Patents

ウォータージェット推進機における吸水口のゴミ除去装置

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JPH079758Y2
JPH079758Y2 JP654792U JP654792U JPH079758Y2 JP H079758 Y2 JPH079758 Y2 JP H079758Y2 JP 654792 U JP654792 U JP 654792U JP 654792 U JP654792 U JP 654792U JP H079758 Y2 JPH079758 Y2 JP H079758Y2
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water
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jet propulsion
shaped plate
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JP654792U
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賢 池田
幸司 吉田
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森田ポンプ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、船舶の推進装置として
利用されているウォータージェット推進機における吸水
口のゴミ除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶の推進装置として利用されているウ
ォータージェット推進機は、図5に示すように、船体
(1)の船底(1a)に開口した吸水口(2)から水を
吸い込み、この水を吸水ダクト(3)および筒体(4)
を経由してエンジン(5)により駆動されるインペラー
内蔵型のジェットポンプ(6)に送り込み、このジェッ
トポンプ(6)で水を加速して噴射管(7)および操舵
管(8)を経由して船体(1)の後方へ噴出させ、その
反力によって推進力を発生させている。
【0003】ところで、上記ウォータージェット推進機
においては、航行中に水中に浮遊している海藻やビニー
ル袋等のゴミを吸水口(2)から吸い込むと、これらの
ゴミがジェットポンプ(6)のインペラー等に当たるこ
とによって推進力が低下するだけでなく、インペラーへ
のからまりや破損等の事故が誘発される。このような不
具合を防止するため、図6および図7に示すように、吸
水口(2)に前後方向に沿う複数枚の帯状板体(9a)
を相互に所定の間隔を置いて平行に整列配置してなるゴ
ミ捕獲用のスクリーン(9)を取り付け、このスクリー
ン(9)によって海藻やビニール袋等のゴミが吸水口
(2)から吸い込まれるのを防止している。
【0004】しかしながら、上記スクリーン(9)に海
藻やビニール袋等のゴミが引っ掛かると、吸水口(2)
が塞がることによってジェットポンプ(6)の吸水能力
が低下し、最悪の場合には航行不能となる。このような
事態をさけるためには、スクリーン(9)に引っ掛かっ
た海藻やビニール袋等のゴミを取り除くことが必要とな
る。そこで、上記スクリーン(9)は帯状板体(9a)
のそれぞれの基端を吸水口(2)の一方に回転自在に支
持された枢軸(10)に固着し、この枢軸(10)を支点と
して回動することによって引っ掛かった海藻やビニール
袋等のゴミを取り除くようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のスク
リーン(9)では枢軸(10)を支点に回動することによ
って引っ掛かった海藻やビニール袋等のゴミを取り除く
ようにしているが、帯状板体(9a)(9a)の間に固
形ゴミが挟まった場合には、回動だけでは固形ゴミを確
実に取り除くことが困難であり、信頼性に欠けると云う
問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題の解決
手段として、船底に開口した吸水口から吸い込んだ水を
給水管を経由してジェットポンプに送り、このジェット
ポンプから送り出された水を噴射管および操舵管を経由
して船体の後方に噴射させ、その反力によって推進力を
得るウォータージェット推進機において、前後方向に沿
って、かつ、相互に所定の間隔を置いて平行に整列配置
された複数枚の帯状板体からなり、上記吸水口の一方に
支持された枢軸を支点として回動する第1のスクリーン
と、前後方向に沿って、かつ、上記第1のスクリーンの
各帯状板体と交互に、そして同様に所定の間隔を置いて
平行に整列配置された複数枚の帯状板体からなり、上記
吸水口の他方に支持された枢軸を支点として上記第1の
スクリーンと入違いに交叉して回動する第2のスクリー
ンとを具備し、上記第1のスクリーンおよび第2のスク
リーンを1つの操作レバーの1操作により一方を小さな
回転角度で回動するとともに、他方を大きな回転角度で
回動することを特徴としたウォータージェット推進機に
おける吸水口のゴミ除去装置を提供するものである。
【0007】
【作用】本考案は、入れ違いに交叉した第1のスクリー
ンおよび第2のスクリーンを、1つの操作レバーの1操
作により一方を小さな回転角度で回動して他方を大きな
回転角度で回動することにより、吸水口を塞ぐ海藻やビ
ニール袋等のゴミを一方のスクリーンによって下方へ降
り払うと同時に、他方のスクリーンによってそのゴミを
掻き落として除去させることができる。
【0008】
【実施例】以下、図1乃至図4に基づいて本考案の一実
施例を説明する。尚、以下の記述において従来技術を示
す図5乃至図7と同一の構成部材には同一の参照符号を
付し、重複する事項に関しては説明を省略する。
【0009】図1および図2において、(11)は第1の
スクリーンで、前後方向に沿って、かつ、相互に所定の
間隔を置いて平行に整列配置された複数枚、例えば3枚
の帯状板体(11a)からなり、この各帯状板体(11a)
の基端を吸水口(2)の一方(前方)に回転自在に支持
された第1の枢軸(12)にそれぞれ固着することによっ
て互いに一体的に結合させるとともに、第1の枢軸(1
2)を回動することによって当該第1の枢軸(12)を支
点として回動させることができる。(13)は第1の枢軸
(12)の一端部に基端が固着された第1のアームで、そ
の先端部には第1のプッシュプルケーブル(14)の一端
が結合されており、この第1のプッシュプルケーブル
(14)を押込んだり引張ったりすることによって第1の
枢軸(12)を回動させることができる。(15)は第1の
スクリーン(11)と入れ違いに交叉するように設けられ
た第2のスクリーンで、前後方向に沿って、かつ、第1
のスクリーン(11)の各帯状板体(11a)と交互に、そ
して同様に所定の間隔を置いて平行に整列配置された複
数枚、例えば2枚の帯状板体(15a)からなり、この各
帯状板体(15a)の基端を吸水口(2)の他方(後方)
に回転自在に支持された第2の枢軸(16)にそれぞれ固
着することによって互いに一体的に結合させるととも
に、第2の枢軸(16)を回動することによって当該第2
の枢軸(16)を支点として第1のスクリーン(11)の各
帯状板体(11a)と入れ違いに交叉して回動させること
がてきる。(17)は第2の枢軸(16)の一端部に基端が
固着された第2のアームで、その先端部には第2のプッ
シュプルケーブル(18)の一端が結合されており、この
第2のプッシュプルケーブル(18)を押込んだり引張っ
たりすることによって第2の枢軸(16)を回動させるこ
とができる。
【0010】図3および図4は第1のスクリーン(1
1)および第2のスクリーン(15)を回動させるため
の操作機構を示すもので、筐体状の本体(19)に軸止
したレバー軸(20)に操作レバー(21)が揺動自在
に支持してあるとともに、この操作レバー(21)に両
側に長さの異なる一対の側板(22a)(22b)を有
するコ字状の取付ブラケット(22)が固着してあり、
かつ、この取付ブラケット(22)の短い側の第1の側
板(22a)に第1のプッシュプルケーブル(14)の
他端が結合してあるとともに、長い側の第2の側板(2
2b)に第2のプッシュプルケーブル(18)の他端が
結合してあり、操作レバー(21)を図3中のS位置
(実線位置)からO位置(2点鎖線位置)に揺動するこ
とによって取付ブラケット(22)の第1の側板(22
a)、第1のプッシュプルケーブル(14)、第1のア
ーム(13)および第1の枢軸(12)を介して第1の
スクリーン(11)を回動させることができるととも
に、取付ブラケット(22)の第2の側板(22b)、
第2のプッシュプルケーブル(18)、第2のアーム
(17)および第2の枢軸(16)を介して第2のスク
リーン(15)を回動させることができる。そして、第
1のプッシュプルケーブル(14)および第2のプッシ
ュプルケーブル(18)の他端が取付ブラケット(2
2)の長さの異なる第1の側板(22a)および第2の
側板(22b)に結合してあるから、第1のプッシュプ
ルケーブル(14)と第2のプッシュプルケーブル(1
8)とのシフト量が異なり、これにより第1のスクリー
ン(11)と第2のスクリーン(15)との回転角度も
異なる。即ち、第1のスクリーン(11)は取付ブラケ
ット(22)の短い側の第1の側板(22a)に連結さ
れているから図1中の2点鎖線に示す位置に至るように
小さな回転角度(約30゜程度)で回動するとともに、
第2のスクリーンは取付ブラケット(22)の長い側の
第2の側板(22b)に連結されているから図1中の2
点鎖線に示す位置に至るように大きな回転角度(約70
゜〜80゜程度)で回動する。尚、(23)は本体(1
9)と操作レバー(21)の間に圧縮介在されたスプリ
ングで、その弾性力により自動的に操作レバー(21)
をS位置に復帰させる。
【0011】本考案は上記構成からなり、船が航行中に
第1のスクリーン(11)および第2のスクリーン(15)
に海藻やビニール袋等のゴミが付着して吸水口(2)を
塞いだ場合には、操作レバー(21)を図3中のS位置か
らO位置にスプリング(23)に抗して揺動すると、取付
ブラケット(22)の第1の側板(22a)、第1のプッシ
ュプルケーブル(14)、第1のアーム(13)および第1
の枢軸(12)を介して第1のスクリーン(11)が図1中
の2点鎖線で示す位置に至るように約30°程度回動する
とともに、取付ブラケット(22)の第2の側板(22
b)、第2のプッシュプルケーブル(18)、第2のアー
ム(17)および第2の枢軸(16)を介して第2のスクリ
ーン(15)が図1中の2点鎖線で示す位置に至るように
約70°〜80°程度回動する。これにより、第1のスクリ
ーン(11)と第2のスクリーン(15)は入れ違いに交叉
して回動するから、第1のスクリーン(11)および第2
のスクリーン(15)に付着した海藻やビニール袋等のゴ
ミを第1のスクリーン(11)の各帯状板体(11a)によ
って下方へ振り払うと同時に、第2のスクリーン(15)
の各帯状板体(15a)によって掻き落として除去させる
ことができる。このようにしてゴミを除去したら操作レ
バー(21)への操作力を解くことによって当該操作レバ
ー(21)をスプリング(23)によって自動的にS位置に
復帰する。これによって取付ブラケット(22)の第1の
側板(22a)、第1のプッシュプルケーブル(14)、第
1のアーム(13)および第1の枢軸(12)を介して第1
のスクリーン(11)が回動して図1中の実線で示す原位
置に復帰するとともに、取付ブラケット(22)の第2の
側板(22b)、第1のプッシュプルケーブル(18)、第
2のアーム(17)および第2の枢軸(16)を介して第2
のスクリーン(15)が回動して図1中の実線で示す原位
置に復帰する。
【0012】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は2つのス
クリーンを入れ違いに交叉させて回動することによって
一方のスクリーンでゴミを下方へ振り払うと同時に他方
のスクリーンでそのゴミを掻き落すようにしているか
ら、ゴミをより確実に除去することが可能である。この
ため、ウォータージェット推進機の噴出性能を低下させ
ることがなく、しかも、保守管理も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の部分縦断面図である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】スクリーン操作装置の側面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】ウォータージェット推進機の一例を示す縦断面
図である。
【図6】従来装置の部分縦断面図である。
【図7】図6の底面図である。
【符号の説明】
2 吸水口 11 第1のスクリーン 11a 帯状板体 12 第1の枢軸 13 第1のアーム 14 第1のプッシュプルケーブル 15 第2のスクリーン 15a 帯状板体 16 第2の枢軸 17 第2のアーム 18 第2のプッシュプルケーブル 21 操作レバー 22 取付ブラケット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船底に開口した吸水口から吸い込んだ水
    を給水管を経由してジェットポンプに送り、このジェッ
    トポンプから送り出された水を噴射管および操舵管を経
    由して船体の後方に噴射させ、その反力によって推進力
    を得るウォータージェット推進機において、前後方向に
    沿って、かつ、相互に所定の間隔を置いて平行に整列配
    置された複数枚の帯状板体からなり、上記吸水口の一方
    に支持された枢軸を支点として回動する第1のスクリー
    ンと、前後方向に沿って、かつ、上記第1のスクリーン
    の各帯状板体と交互に、そして同様に所定の間隔を置い
    て平行に整列配置された複数枚の帯状板体からなり、上
    記吸水口の他方に支持された枢軸を支点として上記第1
    のスクリーンと入違いに交叉して回動する第2のスクリ
    ーンとを具備し、上記第1のスクリーンおよび第2のス
    クリーンを1つの操作レバーの1操作により一方を小さ
    な回転角度で回動するとともに、他方を大きな回転角度
    で回動することを特徴としたウォータージェット推進機
    における吸水口のゴミ除去装置。
JP654792U 1992-02-19 1992-02-19 ウォータージェット推進機における吸水口のゴミ除去装置 Expired - Lifetime JPH079758Y2 (ja)

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JPH0565795U JPH0565795U (ja) 1993-08-31
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