JPH0797533A - 水溶性染料混合物及びセルロース系繊維材料の染色又は捺染法 - Google Patents

水溶性染料混合物及びセルロース系繊維材料の染色又は捺染法

Info

Publication number
JPH0797533A
JPH0797533A JP6160591A JP16059194A JPH0797533A JP H0797533 A JPH0797533 A JP H0797533A JP 6160591 A JP6160591 A JP 6160591A JP 16059194 A JP16059194 A JP 16059194A JP H0797533 A JPH0797533 A JP H0797533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
dye
acid
formula
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6160591A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Hibara
利夫 檜原
Yosuke Takahashi
陽介 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst Mitsubishi Kasei Co Ltd
Original Assignee
Hoechst Mitsubishi Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst Mitsubishi Kasei Co Ltd filed Critical Hoechst Mitsubishi Kasei Co Ltd
Priority to JP6160591A priority Critical patent/JPH0797533A/ja
Publication of JPH0797533A publication Critical patent/JPH0797533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化1】 【化2】 〔X;−CH=CH2 基、C2 4 W基(Wはアルカリ
の作用により脱離する基)A1 ,A2 ;置換基を有して
いても良いフェニレン基、ナフチレン基、R1 ,R2
水素原子、C1 〜C4 アルキル基、Z;ハロゲン原子、
アルコキシ基フェノキシ基、置換基を有していても良い
ピリジニオ基、置換基を有していてもよいアニリノ基、
モルホリノ基等〕上記〔A〕及び〔B〕で示される二種
の染料よりなり、その配合割合が重合比で95:5〜5
5:45である黒色反応染料混合物。 【効果】 ビルドアップ性、ウォッシュ・オフ性、均染
性、混潤堅牢度に優れ、高濃度液状品の調製可能な染料
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水溶性反応染料混合物に
関するものであり、詳しくは、ビルドアップ性、均染
性、ウォッシュ・オフ性(Wash−off)及び湿潤
堅牢度が良好で、かつ高濃度の液状品を調製可能な黒色
用の反応染料混合物及びこれを用いてセルロース系繊維
材料を染色または捺染する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セルロース含有繊維を黒色に染色するた
めの水溶性の反応染料混合物としては、ビルドアップ性
に優れていること、均一に染色できること、未固着の染
料が容易に繊維から除去できる良好なウォッシュ・オフ
性を有すること、更には黒色に染まった染色物の堅牢
度、特に湿潤堅牢度が良好なことが要求される。また、
染色工場における自動計量に便利な高濃度の液状品の調
製が可能なことも要求される。
【0003】しかしながら、現在、これらの点を全て満
足し得る黒色の反応染料混合物は見出されていない。た
とえば、韓国特許公開86−594号公報には下記構造
式(1)及び(2)の反応染料からなる黒色用混合物が
例示されている。
【0004】
【化7】
【0005】
【化8】
【0006】ところが、この混合染料の場合、ビルドア
ップ性は著しく優れているものの、均染性、湿潤堅牢度
が不十分であり、また、反応染料(2)の水に対する溶
解度が低いため高濃度液状品の調製が困難であるという
問題点がある。また水溶液での経時安定性も十分ではな
い。
【0007】また、下記構造式(1)及び(3)の反応
染料からなる黒色用混合物が知られている。
【0008】
【化9】
【0009】
【化10】
【0010】この混合染料の場合、ビルドアップ性及び
ウォッシュ・オフ性が十分なものとは云えない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記実情
に鑑み、前記混合染料のビルドアップ性を損なうことな
く均染性、ウォッシュ・オフ性、湿潤堅牢度を改善し、
しかも、高濃度液状品の調製の可能な黒色用染料混合物
を得ることを目的として鋭意検討した結果、前記混合染
料に対して更に、ある特定のモノアゾ系橙色染料を所定
量配合することにより、本発明の目的が達成されること
を見い出し本発明を完成した。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、遊離酸
の形で、下記一般式〔A〕
【0013】
【化11】
【0014】(式中、Xは−CH=CH2 基又は−C2
4 W基を表わす。但しWはアルカリの作用によって脱
離する基を表わす。)で示されるジスアゾ系反応染料及
び遊離酸の形で下記一般式〔B〕
【0015】
【化12】
【0016】〔式中、Xは前記と同意義を表わし、A1
及びA2 は置換基を有していてもよいフェニレン基又は
ナフチレン基を表わし、R1 及びR2 は水素原子又はC
1 〜C4 アルキル基を表わし、Zはハロゲン原子、水酸
基、−OR3 基(ここでR3 は置換基を有していても良
いアルキル基又はフェニル基を表わす。)又は窒素原子
に結合手のある含窒素化合物の残基を表わす。〕で示さ
れるモノアゾ系反応染料を含有する染料混合物であっ
て、〔A〕で示される染料対〔B〕で示される染料の混
合割合が重量比で95対5〜55対45である染料混合
物及びことを用いてセルロース系繊維材料を染色または
捺染する方法に存する。
【0017】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける前示一般式〔A〕および〔B〕において、−C2
4 W基で表わされるアルカリの作用により脱離する基
としては、通常、−OSO3 H基、−SSO3 H基、−
OPO3 2 基、−OCOCH3 基又はハロゲン原子等
が挙げられ、特に、−OSO3 H基が代表的である。
【0018】前示一般式〔B〕におけるA1 およびA2
で表わされる置換基を有していても良いフェニレン又は
ナフチレン基とは、好ましくはメチル基、エチル基、メ
トキシ基、エトキシ基、塩素原子、臭素原子及びスルホ
基の群から選ばれる、1又は2個の置換基により置換さ
れていてもよいフェニレン基又はスルホ基1個で置換さ
れていてもよいナフチレン基であり、例えば次のものが
挙げられる。
【0019】
【化13】
【0020】一般式〔B〕において、R1 およびR2
表わされるC1 〜C4 のアルキル基としてはメチル基、
エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−
ブチル基、sec−ブチル基、iso−ブチル基等があ
げられる。またZで表わされるハロゲン原子としてはフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子があげられるが特にフッ
素原子、塩素原子が好ましい。
【0021】一般式〔B〕におけるZで表わされる−O
3 基のR3 としての置換されていてもよいアルキル基
としては、例えばC1 〜C4 のアルコキシ基、スルホ
基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、塩素原子、フェニ
ル基、シアノ基及びスルファート基の群から選ばれる1
又は2個の置換基により置換されていてもよいC1 〜C
4 のアルキル基が好ましい。中でも特に好ましくは、メ
チル基、エチル基、プロピル基、iso−プロピル基、
n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、
β−ヒドロキシエチル基、β−スルファートエチル基、
β−スルホエチル基、β−メトキシエチル基、β−エト
キシエチル基、β−クロロエチル基及びβ−カルボキシ
エチル基等が挙げられる。
【0022】又、R3 で表わされる置換されていてもよ
いフェニル基としては、例えば、C1 〜C4 のアルキル
基、C1 〜C4 のアルコキシ基、スルホ基、カルボキシ
基、塩素原子及び臭素原子の群から選ばれる1又は2個
の置換基により置換されていてもよいフェニル基が好ま
しい。中でも特に好ましくは、フェニル基、2−、3−
又は4−スルホフェニル基、2,4−又は2,5−ジス
ルホフェニル基、2−又は4−カルボキシフェニル基、
2−、3−又は4−クロロフェニル基、2−、3−又は
4−メチルフェニル基及び2−、3−又は4−メトキシ
フェニル基等が挙げられる。
【0023】次にZで表わされる窒素原子に結合手のあ
る含窒素化合物の残基とは例えば含窒素化合物がアニリ
ンであれば、その残基はアニリノ基を指し、含窒素化合
物が3−カルボキシピリジン(ニコチン酸)の場合には
3−カルボキシピリジニオ基
【0024】
【化14】
【0025】を意味する。Zで表わされる窒素原子に結
合手のある含窒素化合物の残基を形成する化合物として
は、例えば、アンモニアあるいはシアナミド、アミノベ
ンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−メチル−
ベンゼン、1−アミノ−3,4−又は−3,5−ジメチ
ルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エチ
ルベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は4−メトキ
シベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−エト
キシベンゼン、1−アミノ−2−、−3−又は−4−ク
ロルベンゼン、3−又は4−アミノ−フェニルメタンス
ルホン酸、2−、3−又は4−アミノベンゼンスルホン
酸、5−アミノベンゼン−1,3−ジスルホン酸、6−
アミノベンゼン−1,3−ジスルホン酸、6−アミノベ
ンゼン−1,4−ジスルホン酸、2−、3−又は4−ア
ミノ安息香酸、5−アミノベンゼン−1,3−ジカルボ
ン酸、5−アミノ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン
酸、4−アミノ−2−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、
5−アミノ−2−エトキシベンゼンスルホン酸、N−メ
チルアミノベンゼン、N−エチルアミノベンゼン、1−
メチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼン、1−エ
チルアミノ−4−クロルベンゼン、1−エチルアミノ−
3−又は−4−メチルベンゼン、1−(2−ヒドロキシ
エチル)−アミノ−3−メチルベンゼン、3−又は4−
メチルアミノ安息香酸、3−又は4−メチルアミノベン
ゼンスルホン酸、2−アミノナフタレン−1−スルホン
酸、4−アミノナフタレン−1−スルホン酸、5−アミ
ノナフタレン−1−スルホン酸、6−アミノナフタレン
−1−スルホン酸、7−アミノナフタレン−1−スルホ
ン酸、8−アミノナフタレン−1−スルホン酸、1−ア
ミノナフタレン−2−スルホン酸、4−アミノナフタレ
ン−2−スルホン酸、5−アミノナフタレン−2−スル
ホン酸、6−アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−
アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−メチルアミノ
ナフタレン−2−スルホン酸、7−エチルアミノナフタ
レン−2−スルホン酸、8−アミノナフタレン−2−ス
ルホン酸、4−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン
酸、5−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、6
−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、7−アミ
ノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、4−アミノナフ
タレン−1,5−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン
−2,6−ジスルホン酸、3−アミノナフタレン−2,
7−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−2,7−ジ
スルホン酸、6−アミノナフタレン−1,3,5−トリ
スルホン酸及び7−アミノナフタレン−1,3,5−ト
リスルホン酸の様な芳香族アミン、或いはメチルアミ
ン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピル
アミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec
−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、メ
チルエチルアミン、アリルアミン、2−クロロエチルア
ミン、2−メトキシエチルアミン、2−アミノエタノー
ル、2−メチルアミノエタノール、ビス−(2−ヒドロ
キシエチル)アミン、2−アセチルアミノエチルアミ
ン、1−アミノ−2−プロパノール、3−メトキシプロ
ピルアミン、1−アミノ−3−ジメチルアミノプロパ
ン、2−アミノエタンスルホン酸、アミノメタンスルホ
ン酸、2−メチルアミノエタンスルホン酸、3−アミノ
−1−プロパンスルホン酸、2−スルファトエチルアミ
ン、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、ε−アミノカプロ
ン酸、ベンジルアミン、2−、3−もしくは4−クロロ
ベンジルアミン、4−メチルベンジルアミン、N−メチ
ルベンジルアミン、2−、3−もしくは4−スルホベン
ジルアミン、2−フェニルエチルアミン、1−フェニル
エチルアミン、1−フェニル−2−プロピルアミンの様
な脂肪族アミン、ピペリジン、ピロール、ピロリジン、
3−カルボキシピリジン、4−カルボキシピリジン、3
−アミノカルボニルピリジン、4−アミノカルボニルピ
リジン、3−メチルピリジン、3−スルホピリジン、モ
ルホリン等の含窒素環式化合物が挙げられる。中でも好
ましい化合物としてはシアナミド、アニリン、モルホリ
ン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、2−、
3−又は4−クロロアニリン、N−メチル−2−、−3
−または−4−クロロアニリン、N−エチル−2−、−
3−または−4−クロロアニリン、2−、3−または4
−メチルアニリン、2−、3−または4−スルホアニリ
ン、3−または4−メチルアミノベンゼンスルホン酸、
3−または4−エチルアミノベンゼンスルホン酸、2
−、3−または4−カルボキシアニリン、タウリン、N
−メチルタウリン、モノ−もしくはジ−エタノールアミ
ン、ニコチン酸、4−カルボキシピリジン、3−スルホ
ピリジン、ニコチン酸アミド等を挙げることができる。
【0026】特に好ましくはシアナミド、モルホリン、
2−、3−又は4−スルホアニリン、2−、3−又は4
−カルボキシアニリン、3−ヒドロキシ−4−カルボキ
シアニリン、タウリン、N−メチルタウリン、ニコチン
酸を挙げることができる。又、一般式〔B〕で表わされ
る反応染料として特に好ましい構造としては遊離酸の形
【0027】
【化15】
【0028】
【化16】
【0029】
【化17】
【0030】(式中、R2-1 は水素原子、メチル基又は
エチル基を表わし、Z2 は塩素原子、フッ素原子、3−
カルボキシピリジニオ基、シアノアミノ基、モルホリノ
基、2−、3−又は4−スルホアニリノ基、2−、3−
又は4−カルボキシアニリノ基、3−ヒドロキシ−4−
カルボキシアニリノ基、スルホエチルアミノ基又はN−
メチル−N−スルホエチルアミノ基を表わす。)等が挙
げられる。
【0031】本発明においては、一般式〔A〕及び
〔B〕で表わされる水溶性反応染料はいずれも、遊離酸
又はその塩の形で存在するが、通常、その塩としては、
リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩
などのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩が好まし
い。
【0032】尚、前示一般式〔A〕及び〔B〕で表わさ
れる水溶性反応染料は、公知の方法に従って製造するこ
とができ、その製造方法に特に制約はない。具体的には
前示一般式〔A〕で示される染料は、C.I.リアクテ
ィブ ブラック5の製造方法に準じて、又前示一般式
〔B〕で示される染料はヨーロッパ特許出願No516
298号公報記載の製造方法に準じて製造することがで
きる。
【0033】本発明の反応染料混合物は一般式〔A〕で
表わされる染料95〜55重量部と一般式〔B〕で表わ
される染料5〜45重量部、特に好ましくは一般式
〔A〕で表わされる染料70〜90重量部と一般式
〔B〕で表わされる染料30〜10重量部とを配合して
得られる。一般式〔A〕及び〔B〕の反応染料は予め混
合しておいてもよいし、また、染色時に混合しても差し
支えない。必要に応じ無水芒硝などの無機塩、分散剤、
pHかんしょう剤、粉じん飛散防止剤、その他染色助剤
などを含有することができる。
【0034】また、色相調整のため、黄色、赤色、青色
の他の反応染料を混合物に対し20wt%以下の範囲内
で混合しても差し支えない。本発明の染料混合物により
染色可能な繊維としては、通常、木綿、ビスコースレー
ヨン、キュプラアンモニウムレーヨン、麻などのセルロ
ース系繊維が挙げられる。また、これらの繊維は、例え
ばポリエステル、トリアセテート、ポリアクリロニトリ
ルなどの混合繊維の形であっても差し支えない。
【0035】本発明の染料混合物は公知の種々の染色法
に適用することができ、通常、吸尽染色法に適用するの
が望ましいが、コールドパッドバッチ法又はパッドスチ
ーム法などに適用しても効果的である。本発明の水溶性
染料混合物を用いてセルロース含有繊維を吸尽染色する
には、例えば、重炭酸ソーダ、炭酸ソーダ、炭酸リチウ
ム、苛性ソーダ等のアルカリ及び、例えば、芒硝、食塩
等の無機塩の存在下、染色することができる。この際の
アルカリの使用量は通常、染色浴1リットル当り、10
〜30gである。また、無機塩の使用量は染色浴1リッ
トル当り、50〜80gが適当である。そして、染色温
度は通常、40〜80℃、好ましくは50〜60℃であ
る。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り実施例の記述
に限定されるものではない。 実施例1 下記構造式〔a−1〕
【0037】
【化18】
【0038】で示されるジスアゾ染料75重量部と下記
構造式〔b−1〕
【化19】
【0039】で示されるモノアゾ系反応染料25重量部
を配合した染料混合物0.2g及び0.8gを水200
mlに各々溶解し、これに、芒硝10gを加え溶解し調
製した染浴(芒硝濃度50g/リットル)にシルケット
綿メリヤス10gを浸漬し、30分を要して60℃まで
昇温し、次いで、炭酸ソーダ3gを添加し、同温度で1
時間、吸尽染色を行なった。染色後、染布を水洗し、洗
浄剤〔ヘキストジャパン(株)製、商品名ホスタパール
CT−40〕2g/リッルトを含む浴比1:20のソー
ピング浴中100℃で10分間ソーピングを行ない、黒
色の染布を得た。この染布につき、ビルドアップ性、均
染性、ウォッシュ・オフ性、湿潤堅牢度、水に対する溶
解性を評価し、その結果を表−1に示した。なお、これ
らの評価法を下記に記す。
【0040】<ビルドアップ性>染料混合物0.2g及
び染料混合物0.8g使用して染色した両染色布を視感
判定しビルドアップ性の評価を行ない、この結果を後記
比較例1のビルドアップ性の評価結果を基準とする相対
評価として示した。(比較例1の染料混合物はビルドア
ップ性の優れたものとして知られている。)
【0041】<均染性>染料混合物0.2gを使用して
染色した染色布を視感にて評価した。 ○…優れている(均一に染色されている) △…やや劣る ×…均一に染色されておらず、濃淡がはっきりわかる。
【0042】<湿潤堅牢度>染料混合物0.8gを使用
して染色した染色布につき、洗濯堅牢度をJISL08
84(A−4)に準じて測定し、綿布への汚染度を評価
した。
【0043】<水に対する溶解性>染料混合物20gに
水100ccを添加して、室温20℃にて1時間攪拌し
て溶解性を評価した。 ○…溶解 ×…不溶解(橙色染料が溶解せず)
【0044】<ウォッシュ・オフ性>染料混合物0.8
gを用いて染色した染布を絞り率100%に絞った後、
下記のように処理し、第2ソーピング液の着色度を下記
基準で測定した。なお、ソーピング剤としては、商品名
ホスタパールCT40(ヘキストジャパン(株)製)を
用いた。まず、浴比1:20で30℃、5分間水洗し、
次に同じく浴比1:20、ソーピング剤2g/リットル
を用いて60℃、10分間第1ソーピングし、続いて同
じ条件で第2ソービングを行った。
【0045】(判定基準) ◎+ …着色が視覚では感じられない。 ◎ …着色が殆んどなし。 ○ …着色多少あり。 × …着色がかなり大。 ××…着色が著しく有り。
【0046】実施例2 実施例1の方法において、染料混合物の配合割合を表−
1に記載のように変更して、実施例1と全く同様なテス
トを行なった。その結果を表−1に示す。
【0047】比較例1〜2 実施例1の方法においてモノアゾ系反応染料をそれぞれ
下記反応染料に置きかえた以外は実施例1と全く同様な
テストを行なった。その結果を表−1に示す。比較例1
に用いたモノアゾ系反応染料
【0048】
【化20】
【0049】比較例2に用いたモノアゾ系反応染料
【0050】
【化21】
【0051】
【表1】
【0052】実施例3〜38 実施例1の方法において、構造式〔b−1〕を表−2に
記載されているモノアゾ染料に変更し、それ以外は実施
例1と全く同様なテストを行なったところ、ビルドアッ
プ性は比較例1よりわずか優れており、均染性は○と著
しく良好でウォッシュ・オフ性は◎+ と著しく優れ、水
に対する溶解性は○であり洗濯堅牢度の綿汚染は4−5
級以上であった。
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】
【表8】
【0060】
【表9】
【0061】
【表10】
【0062】
【表11】
【0063】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば特定のジスアゾ系反応染料と特定のモノアゾ系反
応染料を特定の割合で配合することにより、ビルドアッ
プ性、ウォッシュ・オフ性、均染性、湿潤堅牢度が優れ
かつ、高濃度液状品の調製も可能である黒色用の反応染
料混合物を得ることが出来る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離酸の形で、下記一般式〔A〕 【化1】 (式中、Xは−CH=CH2 基又は−C2 4 W基を表
    わす。但しWはアルカリの作用によって脱離する基を表
    わす。)で示されるジスアゾ系反応染料及び遊離酸の形
    で下記一般式〔B〕 【化2】 〔式中、Xは前記と同意義を表わし、A1 及びA2 は置
    換基を有していてもよいフェニレン基又はナフチレン基
    を表わし、R1 及びR2 は水素原子又はC1 〜C4 アル
    キル基を表わし、Zはハロゲン原子、水酸基、−OR3
    基(ここでR3 は置換基を有していても良いアルキル基
    又はフェニル基を表わす。)又は窒素原子に結合手のあ
    る含窒素化合物の残基を表わす。〕で示されるモノアゾ
    系反応染料を含有する染料混合物であって、〔A〕で示
    される染料対〔B〕で示される染料の混合割合が重量比
    で95対5〜55対45である染料混合物。
  2. 【請求項2】 遊離酸の形で、下記一般式〔A〕 【化3】 (式中、Xは−CH=CH2 基又は−C2 4 W基を表
    わす。但しWはアルカリの作用によって脱離する基を表
    わす。)で示されるジスアゾ系反応染料及び遊離酸の形
    で下記一般式〔B−1〕 【化4】 〔式中、R1 ,R2 及びXは前記と同意義を表わし、A
    1-1 及びA2-1 はフェニレン基又はナフチレン基(これ
    らはハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基
    又はスルホ基で置換されていてもよい。)を表わし、Z
    1 はハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルコキシ
    アルコキシ基、フェノキシ基又は窒素原子に結合手のあ
    るピリジンカルボン酸、ピリジンカルボン酸アミド、ピ
    リジンスルホン酸、モルホリン、アニリンスルホン酸、
    N−アルキルアニリンスルホン酸、アニリンカルボン
    酸、N−アルキルアニリン、ヒドロキシカルボキシアニ
    リン、p−クロロアニリン、シアナミド、タウリン、N
    −メチルタウリン、ピロリジン、エタノールアミンの残
    基を表わす。〕で示されるモノアゾ系反応染料を含有す
    る染料混合物であって、〔A〕で示される染料対〔B−
    1〕で示される染料の混合割合が重量比で95対5〜5
    5対45である染料混合物。
  3. 【請求項3】 遊離酸の形で、式〔A−1〕 【化5】 で示されるジスアゾ系反応染料及び遊離酸の形で下記一
    般式〔B−2〕 【化6】 (式中、R2-1 は水素原子、メチル基又はエチル基を表
    わし、Z2 は塩素原子、フッ素原子、3−カルボキシピ
    リジニオ基、シアノアミノ基、モルホリノ基、2−、3
    −又は4−スルホアニリノ基、2−、3−又は4−カル
    ボキシアニリノ基、3−ヒドロキシ−4−カルボキシア
    ニリノ基、スルホエチルアミノ基又はN−メチル−N−
    スルホエチルアミノ基を表わす。)で示されるモノアゾ
    系反応染料を含有する染料混合物であって、〔A−1〕
    で示される染料対〔B−2〕で示される染料の混合割合
    が重量比で95対5〜55対45である染料混合物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の染料混合物を用いて
    セルロース系繊維材料を染色又は捺染する方法。
JP6160591A 1993-08-02 1994-06-20 水溶性染料混合物及びセルロース系繊維材料の染色又は捺染法 Pending JPH0797533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6160591A JPH0797533A (ja) 1993-08-02 1994-06-20 水溶性染料混合物及びセルロース系繊維材料の染色又は捺染法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-209915 1993-08-02
JP20991593 1993-08-02
JP6160591A JPH0797533A (ja) 1993-08-02 1994-06-20 水溶性染料混合物及びセルロース系繊維材料の染色又は捺染法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0797533A true JPH0797533A (ja) 1995-04-11

Family

ID=26487053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6160591A Pending JPH0797533A (ja) 1993-08-02 1994-06-20 水溶性染料混合物及びセルロース系繊維材料の染色又は捺染法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0797533A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6015439A (en) * 1999-02-16 2000-01-18 Dystar Textilefarben Gmbh & Co. Deep black dye mixtures of fiber-reactive azo dyes and a process for dyeing hydroxy and/or carboxamido containing fibers
CN102492308A (zh) * 2011-11-14 2012-06-13 湖北华丽染料工业有限公司 一种复合活性黑染料及其制备和应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6015439A (en) * 1999-02-16 2000-01-18 Dystar Textilefarben Gmbh & Co. Deep black dye mixtures of fiber-reactive azo dyes and a process for dyeing hydroxy and/or carboxamido containing fibers
WO2000049093A1 (en) * 1999-02-16 2000-08-24 Dystar Textilfarben Gmbh & Co Deutschland Kg Deep black dye mixtures of fiber-reactive azo dyes and a process for dyeing hydroxy and/or carboxamido containing fibers
JP2002537436A (ja) * 1999-02-16 2002-11-05 ダイスター・テクステイルファルベン・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・ドイッチュラント・コマンデイトゲゼルシャフト 繊維反応性アゾ染料の深い黒色染料混合物及びヒドロキシ基及び/又はカルボキサミド基を含有する繊維の染色方法
CN102492308A (zh) * 2011-11-14 2012-06-13 湖北华丽染料工业有限公司 一种复合活性黑染料及其制备和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000044830A (ja) 反応染料組成物およびその適用
JPH0651954B2 (ja) セルロース繊維用反応染料組成物
JPH0218707B2 (ja)
US5149791A (en) Chlorotriazine reactive dyes having a 4-methoxy-2-sulfoaniline diazo component and 2-amino-5-naphthol-7-sulfonic acid coupling component
JPS6326149B2 (ja)
EP1270678B1 (en) Fiber reactive dyestuffs
JP4538897B2 (ja) 反応染料混合物及びその適用
JPH0797533A (ja) 水溶性染料混合物及びセルロース系繊維材料の染色又は捺染法
JP4501198B2 (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる染色法
EP0239847A1 (en) A monoazo compound having vinylsulfone type fiber reactive group through a substituted triazinyl bridging group
KR0181491B1 (ko) 반응성 염료 및 이의 염료제제
JPH0218351B2 (ja)
US4054559A (en) Reactive disazo monohalogenotriazine dyestuffs
JPH0778176B2 (ja) モノアゾ化合物及びそれを用いる染色又は捺染法
JP2808791B2 (ja) 反応染料混合物及びそれを用いるセルロース系繊維材料の染色または捺染方法
JPS594653A (ja) 新規なモノアゾ化合物
JP2853238B2 (ja) ビスアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法
JPH04108869A (ja) 顆粒状反応染料組成物及びそれを用いるセルロース系繊維材料の染色または捺染方法
KR960006552B1 (ko) 신규의 반응성 황색염료, 그의 제조방법 및 그의 염색방법
PT94215B (pt) Processo para a preparacao de compostos corantes de poli-azo possuindo grupos reactivos a fibras do tipo piridinio e vinil-sulfona
JPH09227790A (ja) 反応染料混合物およびそれを用いる染色または捺染方法
JP2919049B2 (ja) 繊維反応性フォルマザン染料とその製造方法および使用方法
JPH0772255B2 (ja) 水溶性フタロシアニン色素
JPH06192589A (ja) 反応染料混合物及びそれを用いるセルロース系繊維材料の染色または捺染方法
JP2001207076A (ja) 反応染料組成物およびそれを用いる染色方法