JPH079726A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH079726A
JPH079726A JP16519593A JP16519593A JPH079726A JP H079726 A JPH079726 A JP H079726A JP 16519593 A JP16519593 A JP 16519593A JP 16519593 A JP16519593 A JP 16519593A JP H079726 A JPH079726 A JP H079726A
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recording
carriage
feeding
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JP16519593A
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Takashi Yamada
隆 山田
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Canon Electronic Business Machines HK Co Ltd
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Canon Electronic Business Machines HK Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成で、キャラクタとグラフィックの
異なる情報を最適な改行幅で記録できる記録装置を提供
する。 【構成】 キャリッジ15の往動時に記録ヘッド17に
よる記録用紙18への記録を、キャリッジ15の復動時
に送給ローラ20による記録用紙18の送給をそれぞれ
行わせる。また、キャリッジ移動制御手段41によりキ
ャリッジ15に記録用の通常往復動作の他に移動記録動
作と関係しない付加的往復動作を選択的に行わせる。さ
らに、送給量制御手段42によりキャリッジ15が通常
往復動作を行うときに送給ローラ20による記録用紙1
8の送給ピッチを各走査毎の記録形状が走査方向で連続
する値に設定し且つ付加的往復動作が加わるときに送給
ローラ20による記録用紙18の送給ピッチを各走査毎
に行間隔が形成される値に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絵やグラフ等のグラフ
ィック及び文字や記号等のキャラクタの双方を記録する
ことができるグラフィックプリンタ等の記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の記録装置として、記録ヘ
ッドを被記録材の送給方向と直交する方向に走査させて
記録する走査方式のものが知られている。
【0003】図14は、このような記録装置の従来例を
示したもので、被記録材である記録用紙1を一方向に送
給する送給手段としての紙送りローラ2と、この紙送り
ローラ2による記録用紙1の送給方向aと直行する方向
bに往復移動するキャリッジ3と、このキャリッジ3に
搭載されて記録用紙1に絵、グラフ、文字、記号等の情
報を記録する記録ヘッド4とを備えた構成とされてい
る。
【0004】そして、記録ヘッド4がキャリッジ3によ
り一方向に往動する際には、紙送りローラ2が停止して
記録ヘッド4による記録用紙1への情報の記録が行わ
れ、また記録ヘッド4がキャリッジ3により他方向に復
動する際には、紙送りローラ2が回転動作して記録用紙
1の送給が行われ、これが繰り返される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような記録装置に
おいては通常、記録内容が文字または記号等のキャラク
タ記録を主としていることから、送給ローラ2による記
録用紙1の送給ピッチには、行間隔となる空白形成分を
含めたピッチが設定されている。
【0006】ところが近年、機器の多機能化傾向に伴
い、文字や記号等のキャラクタ記録の間に、絵やグラフ
等のグラフィック記録を挿入する等の要請が出てきてい
る。つまり、上述した従来の記録装置の機能では、行間
隔設定によって、絵やグラフ等のグラフィック記録を行
う場合に縞状の空白が分断線として現れ、グラフィック
形状が損われるためである。絵やグラフ等のグラフィッ
ク記録と、文字または記号等のキャラクタ記録とが混在
する記録とを、共に良好に行えるものとするためには、
被記録材の送給ピッチとして、行間隔となる空白形成分
を含めたピッチの設定と、グラフィック形状を送給方向
で連続させる無改行ピッチの設定とを随時に切り替える
ことを可能としなければならない。
【0007】図14に示した従来の記録装置の場合に
は、紙送りローラ2の駆動源として紙送り用モータ5が
設けられ、またキャリッジ3の駆動源としてキャリッジ
駆動モータ6およびベルト等の動力伝達機構7が設けら
れている。したがって、記録用紙1の送給用として独立
した紙送り用モータ5を有するので、送給ピッチの切り
替えは、この紙送り用モータ5の制御によって比較的容
易に行える。しかし、この構成ではモータが複数個設け
られているので、部品点数が多く、構成が複雑で、しか
も大型化する等の不具合がある。
【0008】これに対し最近では、送給手段とキャリッ
ジとを共通する1つの駆動モータに連結して、駆動源を
単一化して構成の簡易化を図る技術が開発されつつあ
る。そこで、このタイプの記録装置を利用してキャラク
タ記録とグラフィック記録とを行えるようにすることが
考えられる。ところが、単一の駆動源を用いて被記録材
の送給およびキャリッジ走査という異方向の2動作を兼
用させているものであるため、被記録材の送給ピッチを
変化させることは難しく、これまでは一連の記録動作に
際して一定の送給ピッチを設定するだけであった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、簡易な構成で、キャラクタとグラフィックの異
なる情報を最適な改行幅で記録できる記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明に係る記録装置は、被記録材を一方向に送
給する送給手段と、この送給手段による前記被記録材の
送給方向と直行する方向に往復移動する走査用キャリッ
ジと、このキャリッジに搭載されて前記被記録材に情報
を記録する記録手段とを備え、前記キャリッジの往動時
に前記記録手段により前記被記録材に情報を記録すると
共に、前記キャリッジの復動時に前記送給手段により前
記被記録材を送給する記録装置において、前記送給手段
と前記キャリッジとを動力伝達機構を介して共通する一
つの駆動モータに連結すると共に、前記キャリッジに記
録用の通常往復動作の他に移動記録動作と関係しない付
加的往復動作を選択的に行わせるキャリッジ移動制御手
段を設け、且つ前記キャリッジが通常往復動作を行うと
きに前記送給手段による前記被記録材の送給ピッチを各
走査毎の記録形状が走査方向で連続する値に設定し前記
付加的往復動作が加わるときに前記送給手段による前記
被記録材の送給ピッチを各走査毎に行間隔が形成される
値に変化させる送給量制御手段を設けたことを特徴とす
るものである。
【0011】本発明において好ましくは、キャリッジ移
動制御手段は、記録内容が絵またはグラフ等のグラフィ
ック記録である場合にキャリッジに通常往復動作を設定
し記録内容が文字または記号等のキャラクタ記録である
場合にキャリッジに付加的往復動作を加えるものとす
る。
【0012】
【作用】本発明の構成によれば、キャリッジが通常往復
動作を行うときは行間隙間のない送りピッチが設定さ
れ、各走査毎の形状が連続するので、絵やグラフ等のグ
ラフィック記録が良好に行える。また、キャリッジが付
加的往復動作を行うときは行間ピッチが設定されるの
で、文字や記号等のキャラクタ記録が読みやすい形態で
良好に行える。
【0013】そして、その各記録モードの切り替えは、
キャリッジに記録用の通常往復動作と、これに付加され
る付加的往復動作とを設定することにより行うようにし
たので、その切り替えが比較的簡単に行えるようにな
る。したがって、単一の駆動モータを用いて被記録材の
送給およびキャリッジ走査の2動作を兼用させる機構を
採用した簡易な構成のもとで多機能記録が行えるように
なる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図13を参照
して説明する。
【0015】(第1実施例)まず、本発明の第1実施例
を図1〜図9に基づき説明する。
【0016】図1は、本発明の第1実施例に係わる記録
装置の全体構成を示す斜視図、図2は、同装置の一部を
切欠した側面図、図3は、同装置の一部を切欠した正面
図、図4は、同装置の一部を切欠した平面図、図5は、
同装置の一部を切欠した底面図、図6は、同装置におけ
るステッピングモータの拡大側面図である。
【0017】まず、図1及び図2を用いて本発明の記録
装置の基本的な全体構成を説明する。図1に示すよう
に、記録装置10の外殻をなすフレーム11に部品搭載
用のシャーシ12が固定され、このシャーシ12に駆動
源であるステッピングモータ(駆動モータ)13および
案内軸14が設けられている。案内軸14にはキャリッ
ジ15が係合して案内されるようになっており、このキ
ャリッジ15は、ステッピングモータ13にタイミング
ベルト16を介して連結されて駆動される。キャリッジ
15には記録ヘッド(記録手段)17が搭載され、この
記録ヘッド17からのインクの吐出により記録用紙18
(図2参照)への情報の記録が行われる。
【0018】また、図2に示すように、フレーム11上
には記録用紙(被記録材)18の挿入口19が設けら
れ、この挿入口19の下方には、記録用紙18を記録位
置に送給する送給ローラ20が設けられている。送給ロ
ーラ20の表面には滑り止め用の弾性体が装着されてい
る。この送給ローラ20も、後述するようにステッピン
グモータ13によって駆動され、記録用紙18の送給時
に該記録用紙18をピンチローラ21との間に挟持して
送り出すことができるようになっている。なお、記録用
紙18を記録位置に保持するプラテン22、記録ヘッド
17に記録信号を供給するためのフレキシブルケーブル
23、およびキャリッジ15がホームポジションにきた
とき、これを検知するホームポジションセンサ24が設
けられている。
【0019】次に、ステッピングモータ13によるタイ
ミングベルト16の駆動系および送給ローラ20の駆動
系を図3〜図5によって説明する。
【0020】図3および図4に示すように、送給ローラ
軸25にはウォームホイル26が嵌合されており、この
ウォームホイル26が次のようにして送給ローラ軸25
を一方向にのみ回転するようになっている。すなわち、
送給ローラ軸25にアーバ27が嵌着固定されると共
に、このアーバ27とウォームホイル26との間にばね
クラッチ28が介装されている。そして、ばねクラッチ
28の一端がウォームホイル26の図示しない溝に係止
され、ウォームホイル26がステッピングモータ13に
より一方向(図4のE方向)に回転するとき(記録
時)、ばねクラッチ28が、アーバ27とは係合せず、
送給ローラ20および送給ローラ軸25を同方向に回転
させることができるようになっている。
【0021】また、図3に示すように、ステッピングモ
ータ13にタイミングベルト16を駆動するためのベル
ト駆動プーリ29が設けられ、さらに図4に示すよう
に、ステッピングモータ13によって回転駆動されるウ
ォームギアに、ウォームホイル26が噛合されている。
なお、ベルト駆動プーリ29とウォームギア30とは重
ねて図示されているが、図6に示すように、一体的に構
成されたうえ、ステッピングモータ13の出力軸に取り
付けられている。すなわち、ステッピングモータ13に
より、ベルト駆動プーリ29とウォームギア30とは、
互いに同時に駆動できる。
【0022】次に図2、図3および図5によってピンチ
ローラ21に係る構成を説明する。ピンチローラ21と
共に導電性材料で形成されたピンチローラ支持用のピン
チローラ軸31が設けられ、このピンチローラ軸31の
両端部が図2に示すように、フレーム11の案内溝35
に保持されている。このピンチローラ軸31の両端部と
送給ローラ20との間で、ピンチローラ21が図3に示
すように、導電性材料で形成されたシャーシ11から送
給ローラ軸25側に突出させたばね部32によって、送
給ローラ20側に向けて偏倚されている。なお、タイミ
ングベルト16は、ベルト駆動プーリ29とアイドラプ
ーリ34との間に張設されている。
【0023】次いで、このように構成した記録装置10
の動作を説明する。記録開始前の状態では、図4に示す
キャリッジ15の隅部が、ホームポジションセンサ24
に当接し、同センサ24によって、その状態が検知され
ることにより停止している。そして、記録のためにキャ
リッジ15を行送りする移動信号がステッピングモータ
13に供給されると、ステッピングモータ13は図4の
時計方向(A方向)に回転を始め、ウォームギア30と
共に、ベルト駆動プーリ29を回転させる。ここで、ウ
ォームホイル26がウォームギア30によりE方向に回
転させられるが、このE方向では先に述べたように、図
3に示したばねクラッチ28がアーバ27との間の係合
状態をレリーズするので、アーバ27が嵌着されている
送給ローラ軸25は回転せず、従って、送給ローラ20
による記録用紙18の送給動作は行われない。
【0024】しかして、図4に示すように、ベルト駆動
プーリ29のA方向への回転により、キャリッジ15が
C方向に移動すると共に、その間にステッピングモータ
13の行送り信号に同期して選択的にインク吐出信号が
フレキシブルケーブル23を介して記録ヘッド17に供
給され、図示しないインクカートリッジから供給される
インクが、記録ヘッド17から吐出されることによっ
て、記録用紙18に情報の記録が行われる。
【0025】記録用紙18への記録が終了すると、キャ
リッジ15をホームポジションの方向(D方向)に戻す
ために、ステッピングモータ13が逆転(B方向回転)
し、ウォームギア30およびベルト駆動プーリ29の同
方向回転により、ウォームホイル26がF方向に回転す
る。そして、このウォームホイル26がF方向に回転す
るとき、図3に示したばねクラッチ28がアーバ27と
係合することにより、送給ローラ20がF方向に回転
し、該送給ローラ20による記録用紙18の送給が行わ
れる。つまり、記録用紙18への記録動作が行われない
キャリッジ15の戻し動作のとき、記録用紙18の送給
を行わせることができる。
【0026】なお、本実施例では1回の記録用紙18の
送給量が、ステッピングモータ13の回転量(回転角
度)、すなわちキャリッジ15を復動させるときの回転
量によって決まるので、たとえ記録時に全行の記録がな
されないような場合においても、一旦キャリッジ15を
図1の左端まで走行させた後、その復動の全行程で記録
用紙18の送給を行うように制御する必要がある。
【0027】図7は、上述した記録装置10の要部構成
および作用を示す図である。本実施例では、キャリッジ
15に記録用の通常往復動作の他に、移動記録動作と関
係しない付加的往復動作を選択的に行わせるキャリッジ
移動制御手段41が設けられ、且つキャリッジ15が通
常往復動作を行うときに送給ローラ20による記録用紙
18の送給ピッチを各走査毎の記録形状が走査方向で連
続する値に設定する一方、付加的往復動作が加わるとき
に送給ローラ20による記録用紙18の送給ピッチを各
走査毎に行間隔が形成される値に変化させる送給量制御
手段42が設けられている。
【0028】そして、キャリッジ移動制御手段41は、
記録内容が絵またはグラフ等のグラフィック記録である
場合にキャリッジ15に通常往復動作を設定する一方、
記録内容が文字または記号等のキャラクタ記録である場
合に、キャリッジ15に付加的往復動作を加えるものと
されている。
【0029】すなわち、本実施例では、最初に図7の
(a)に示すように、キャリッジ15が通常停止位置1
06にある。次に同図の(b)に示すように、キャリッ
ジ15が矢印L1だけ移動して記録を行う。これにより
記録エリア107内への記録が行われる。
【0030】そして、同図の(c)に矢印R1で示すよ
うに、キャリッジ15を通常停止位置に戻すと、記録用
紙18は矢印PF1分だけ送られる。矢印PF1で示す
記録用紙18の送給分は、記録エリア107の高さ方向
分と同じであり、このまま同図の(b)の動作を繰り返
すと、図8の(a)に示すように、記録エリア107の
間に空白ができずに、グラフィック記録が連続的に行わ
れる。
【0031】また、図7の状態から、キャリッジ15が
同図の(c)の通常停止位置106で停止せず、同図の
(d)の矢印R2分まで右端に移動すると、記録用紙1
8は矢印PF1とPF2分だけ送られる。そして、同図
の(b)に示す矢印L2と矢印L1の分だけキャリッジ
15を移動させて記録すると、図8の(b)に示すよう
に、記録エリア107の間に行間隙間となる空白がで
き、キャラクタ記録において見易い改行幅が形成され
る。
【0032】図8の(c)は、上述した図7の(a)の
状態から順次に、キャリッジ15を同図の(b),
(c),(d)−(b),(c),(d)−(b),
(c)−(b),(c)−(b),(c)−(b),
(c),(d)−(b),(c),(d)−(b),
(c),(d)と移動させて記録用紙18に記録した場
合の記録状態の一例を示す図である。同図に示すよう
に、改行幅を各行毎に設定することができる。
【0033】図9は改行幅をグラフィック記録のとき密
着させ、キャラクタ記録のとき行間をあけるようにした
場合のキャリッジ15の移動制御手順を示すフローチャ
ートである。
【0034】同図において、動作の開始にともない、ま
ず、ステップS9−1でキャリッジ15が通常停止位置
(初期位置)106に移動停止した後、次のステップS
9−2でキャリッジ15が矢印L1へ移動しながら記録
用紙18に印字(記録)する。そして、次のステップS
9−3でキャリッジ15が矢印R1へ移動し(通常停止
位置)、次のステップS9−4でグラフィック記録かキ
ャラクタ記録かを判断する。グラフィック記録であれば
前記ステップS9−2に戻り、キャラクタ記録であれば
ステップS9−5に進んで、キャリッジ15が矢印R2
に移動し、次のステップS9−6でキャリッジ15が矢
印L2へ移動した後、前記ステップS9−2に戻る。
【0035】なお、通常停止位置106の設定は、ホー
ムポジションセンサ24によって、フレーム11のホー
ムポジションを検出し、そのホームポジションからキャ
リッジ15をステッピングモータ13にて所定のステッ
プ数だけ図7の左側に移動させた位置である。
【0036】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を、図10に基づき説明する。図10は、本発明の第2
実施例に係わる記録装置の要部構成および作用を示す図
である。同図において上述した第1実施例の図7と同一
部分については同一符号を付してある。本実施例では、
上述した第1実施例と異なり、通常停止位置106がフ
レーム11の右端に設定されている。同図において、キ
ャリッジ15は通常停止位置に停止しており、記録動作
時においては、同図に矢印L3で示すように移動しなが
ら記録を行う。
【0037】キャラクタ記録の場合キャリッジ15は、
矢印L4で示すように、さらに移動した後、矢印R3で
示すように逆方向に移動することによって、矢印PF3
で示すように記録用紙18の送給が行われる。さらに、
キャリッジ15が矢印R4で示すように通常停止位置1
06まで移動してホームポジションに戻るとき、矢印P
F4で示すように記録用紙18の送給が行われる。ここ
で矢印PF3は記録エリア同士の空白分の記録用紙18
の送りであり、矢印PF4は行間隙間分の記録用紙18
の送給、例えば記録エリアと同一高さ分の送りである。
このようにして行間のあいた記録が行われる。
【0038】また、同図において、グラフィック記録の
場合には、キャリッジ15が通常停止位置106から矢
印L3で示すように記録しながら移動した後、直ちに逆
方向に矢印R4のように復動し、これにより記録用紙1
8の送給は矢印PF4の分だけ行われる。このようにし
てグラフィック形状が連続する改行幅が設定される。
【0039】(第3実施例)次に、本発明の第3実施例
を図11に基づき説明する。図11は、本発明の第3実
施例に係わる記録装置の要部構成および作用を示す図で
ある。同図において上述した第1実施例の図7と同一部
分については同一符号を付してある。本実施例では、同
図に示すように、通常停止位置106にあるキャリッジ
15が、キャラクタ記録とグラフィック記録との双方で
矢印L5、矢印R5で示すように往復移動し、通常停止
位置106に戻るようになっている。この場合の記録用
紙18の送給量は、矢印PF5で示すように記録エリア
の高さ分である。
【0040】グラフィック記録を行う場合キャリッジ1
5を、矢印L5および矢印R5と移動させて記録を行え
ばよい。また、キャラクタ記録を行う場合には、通常停
止位置106にキャリッジ15が戻ったあと、該キャリ
ッジ15を矢印L6および矢印R6で示すようにさらに
往復移動させる。この動作によって、矢印PF6の分、
すなわち行間の空白分だけ記録用紙18が送給されるよ
うになっている。本実施例では、キャラクタ記録の際の
キャリッジ動作が上述した第1及び第2実施例に比較し
て複雑になる反面、キャリッジ15の往復動作範囲が小
さいので、フレーム11の幅を小さくすることができ、
記録装置10全体の小型化が可能となる等の利点が得ら
れる。
【0041】(第4実施例)次に本発明の第4実施例を
図12及び図13に基づき説明する。図12及び図13
は、本発明の第4実施例に係わる文字フォントの状態を
示す図である。本実施例は、第1実施例においてキャラ
クタ記録における文字フォントの違いにより行間隔を制
御するようにしたものである。図12の(a)は、記録
行高さが8ビットの記録装置における縮小フォントで文
字の高さが6ビット、幅が5ビットのものであり、図1
2の(b)は記録行高さが8ビットの記録装置における
標準フォントで文字の高さが8ビット、幅が7ビットの
ものであり、記録装置はこれら縮小フォントと標準フォ
ントの双方が利用できる状態にある。図13の(a)は
縮小フォントによる密着改行記録の例、図13の(b)
は標準フォントによる密着改行記録の例、図13の
(c)は標準フォントによる行間のあいた改行記録の例
を示すものであり、図13の(a)は縮小フォントを用
いているため密着改行記録であっても行間があいている
ので読み易い記録となっている。図13の(b)は標準
フォントを用いているが密着改行記録であるため、文字
が高さ方向に接触してしまい読み難い記録となるが、図
13の(c)のとおり行間をあけるように制御し記録す
ると読み易い記録となる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の記録装置に
よれば、キャリッジが通常往復動作を行うときは行間隙
間のない送りピッチを設定でき、各走査毎の形状が連続
するので、絵やグラフ等のグラフィック記録が良好に行
える。また、キャリッジが付加的往復動作を行うときは
行間ピッチを設定できるので、この場合には文字や記号
等のキャラクタ記録が読みやすい形態で良好に行える。
そして、その各記録モードの切り替えは、キャリッジに
記録用の通常往復動作と、これに付加される付加的往復
動作とを設定することによって行うようにしたので、そ
の切り替えが比較的簡単に行える。従って、単一の駆動
モータを用いて被記録材の送給およびキャリッジ走査の
2動作を兼用させる機構を採用した簡易な構成のもとで
多機能記録が行える。
【0043】よって、本発明によれば、キャリッジの移
動と被記録材の送給とが連動した記録装置において、キ
ャリッジの移動量を変化させ、送給量を任意に決めるこ
とにより、モータの個数を増やすことなくキャラクタと
グラフィックの異なる情報を最適な改行幅で記録できる
等の効果が奏される。また、同じくキャラクタ記録のみ
においても文字フォントの大きさに応じた改行幅を選択
することにより見易い記録がなされ、さらには縮小記録
による被記録材の節約等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる記録装置の全体構
成を示す斜視図である。
【図2】同装置の一部を切欠した側面図である。
【図3】同装置の一部を切欠した正面図である。
【図4】同装置の一部を切欠した平面図である。
【図5】同装置の一部を切欠した底面図である。
【図6】同装置におけるステッピングモータの拡大側面
図である。
【図7】同装置の動作説明図である。
【図8】同装置により記録用紙に記録された状態の一例
を示す図である。
【図9】同装置の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の第2実施例に係わる記録装置の要部
構成および動作を示す図である。
【図11】本発明の第3実施例に係わる記録装置の要部
構成および動作を示す図である。
【図12】本発明の第4実施例に係る文字フォントの状
態を示す図である。
【図13】本発明の第4実施例に係る文字フォントの状
態を示す図である。
【図14】従来の記録装置の斜視図である。
【符号の説明】
13 ステッピングモータ(駆動モータ) 15 キャリッジ 16 タイミングベルト(動力伝達機構) 17 記録ヘッド 18 記録用紙(被記録材) 20 送給ローラ(送給手段) 41 キャリッジ移動制御手段 42 送給量制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材を一方向に送給する送給手段
    と、この送給手段による前記被記録材の送給方向と直行
    する方向に往復移動する走査用キャリッジと、このキャ
    リッジに搭載されて前記被記録材に情報を記録する記録
    手段とを備え、前記キャリッジの往動時に前記記録手段
    により前記被記録材に情報を記録すると共に、前記キャ
    リッジの復動時に前記送給手段により前記被記録材を送
    給する記録装置において、前記送給手段と前記キャリッ
    ジとを動力伝達機構を介して共通する一つの駆動モータ
    に連結すると共に、前記キャリッジに記録用の通常往復
    動作の他に移動記録動作と関係しない付加的往復動作を
    選択的に行わせるキャリッジ移動制御手段を設け、且つ
    前記キャリッジが通常往復動作を行うときに前記送給手
    段による前記被記録材の送給ピッチを各走査毎の記録形
    状が走査方向で連続する値に設定し前記付加的往復動作
    が加わるときに前記送給手段による前記被記録材の送給
    ピッチを各走査毎に行間隔が形成される値に変化させる
    送給量制御手段を設けたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリッジ移動制御手段は、記録内
    容が絵またはグラフ等のグラフィック記録である場合に
    前記キャリッジに通常往復動作を設定する一方、記録内
    容が文字または記号等のキャラクタ記録である場合に前
    記キャリッジに付加的往復動作を加えるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリッジ移動制御手段は、記憶内
    容が記憶行高さよりも小さい縮小文字による記録である
    場合に前記キャリッジに通常往復動作を設定する一方、
    記憶内容が記憶行高さと同じ大きさの文字による記録で
    ある場合に前記キャリッジに付加的往復動作を加えるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載の記
    録装置。
JP16519593A 1993-06-10 1993-06-10 記録装置 Pending JPH079726A (ja)

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