JPH0797163A - エレベーターのかご内手摺装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 かご内からの作業により容易に装着できるエ
レベーターのかご内手摺装置を得る。 【構成】 壁(2)のかご内側に支持具(3)を配置し、この
支持具(3)の前端寄りに手摺棒(7)を配置して、支持具
(3)の下側から取付ねじ(8)を挿通して手摺棒(7)にねじ
込む。また、かご内から締結ねじ(13)を支持具(3)のか
ご内に開口した孔(12)に挿通して壁(2)に締結し、頭部
を孔(12)に埋没状態に配置する。これによって、かご内
からの作業により締結ねじ(13)によって支持具(3)を壁
(2)に締結し、支持具(3)に手摺棒(7)を装着する。 【効果】 かご内での作業により安全、かつ容易に手摺
をかごに装着でき、据付費を節減する。また、締結ねじ
が支持具に埋没状態となり見栄えが向上する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、かごの壁面から突出
して設けられるエレベーターのかご内手摺装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】図５及び図６は、例えば実開昭６０−３
７７９号公報に示されたものに類似した従来のエレベー
ターのかご内手摺装置を示す図で、図５はエレベーター
かご室の横断平面図、図６は図５のＶＩ−ＶＩ線断面拡
大図である。図において、(1)はエレベーターのかご、
(2)はかご(1)を構成する壁、(3)は壁(2)のかご(1)内側
に設けられ水平方向に互いに離れて配置された支持具、
(4)はかご(1)外側から壁(2)に挿通されて支持具(3)にね
じ込まれて座金(5)及びばね座金(6)を介して支持具(3)
を壁(2)に締結したボルトからなる締結ねじ、(7)は支持
具(3)の前端寄りに配置された手摺棒、(8)は支持具(3)
に下側から挿通されて手摺棒(7)にねじ込まれてばね座
金(9)を介して手摺棒(7)を支持具(3)に締結したＰトラ
スねじからなる取付ねじである。

【０００３】従来のエレベーターのかご内手摺装置は上
記のように構成され、手摺棒(7)を支持具(3)に取付ねじ
(8)によって装着した後、かご(1)外からの作業により締
結ねじ(4)によって支持具(3)が壁(2)に締結されるよう
になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターのかご内手摺装置では、手摺の装着のために
かご(1)外からの作業が必要であり、２人作業を要する
ことになる。またエレベーターの昇降路（図示しない）
におけるかご(1)外のスペースは一般に狭隘であって、
転落等の危険を伴う困難な作業となり、手摺の装着のた
めに煩雑な手数が掛かるという問題点があった。

【０００５】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、かご内からの作業により容易に
装着することができるエレベーターのかご内手摺装置を
得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１記載
の発明に係るエレベーターのかご内手摺装置において
は、かごの壁のかご内側に配置された支持具と、この支
持具の前端寄りに配置された手摺棒と、支持具に下側か
ら挿通されて手摺棒にねじ込まれた取付ねじと、かご内
から支持具に挿通されて頭部が支持具のかご内に開口し
た孔に埋没状態に配置され、壁に締結された締結ねじと
が設けられる。

【０００７】また、この発明の請求項２記載の発明に係
るエレベーターのかご内手摺装置においては、かごの壁
のかご内側に配置された支持具と、この支持具の前端寄
りに配置された手摺棒と、支持具に下側から挿通されて
手摺棒にねじ込まれた取付ねじと、かご内から支持具に
挿通されて頭部が、支持具のかご内側に開口して手摺棒
側面に対向した孔に埋没状態に配置され、壁に締結され
た締結ねじとが設けられる。

【０００８】

【作用】上記のように構成されたこの発明の請求項１記
載の発明では、かご内からの作業により締結ねじにより
支持具が壁に締結され、また支持具に取付ねじにより手
摺棒が取付けられる。

【０００９】また、上記のように構成されたこの発明の
請求項２記載の発明では、かご内からの作業により締結
ねじにより支持具が壁に締結され、また支持具に取付ね
じにより手摺棒が取付けられる。また、締結ねじが配置
された孔の開口部が手摺棒によって覆われる。

【００１０】

【実施例】

実施例１．図１は、この発明の一実施例を示す前述の図
６相当図である。図において、(2)はかごを構成する
壁、(10)は壁(2)の裏面に設けられた座板、(11)は座板
(10)に設けられた溶接ナット、(3)は壁(2)のかご(1)内
側に設けられ水平方向に互いに離れて配置された支持
具、(12)は支持具(3)の前端部から凹設されてかご内側
に開口した孔、(13)は孔(12)に頭部が埋没状態に配置さ
れて支持具(3)に挿通され、ばね座金(6)を介して壁(2)
の溶接ナット(11)にねじ込まれたなべねじからなる締結
ねじである。

【００１１】(7)は支持具(3)の前端寄りの孔(12)が開口
した凹所(14)に配置されて、孔(12)の開口部を覆って配
置された手摺棒、(8)は支持具(3)に下側から挿通されて
手摺棒(7)にねじ込まれてばね座金(9)を介して手摺棒
(7)を支持具(3)に締結したＰトラスねじからなる取付ね
じである。

【００１２】上記のように構成されたエレベーターのか
ご内手摺装置においては、支持具(3)が締結ねじ(13)に
よりかご内からの作業によって壁(2)に締結される。そ
して、取付ねじ(8)により孔(12)の開口部を覆うように
手摺棒(7)が支持具(3)の凹所(14)に取付けられる。した
がって、かご内での１人作業によって安全、かつ容易に
手摺をかごに装着することができ、エレベーターかごの
据付作業を簡易化し据付費用を節減することができる。
また、締結ねじ(13)の頭部がかご内に露出することがな
く見栄えのよいエレベーターのかご内手摺装置を得るこ
とができる。

【００１３】実施例２．図２は、この発明の他の実施例
を示す図１相当図である。図において、図１と同符号は
相当部分を示し、(3)は壁(2)のかご(1)内側に設けられ
水平方向に互いに離れて配置された支持具で、前端部の
上部及び下部にそれぞれ凹所(14)が設けられている。
(7)は支持具(3)の凹所(14)にそれぞれ配置された手摺
棒、(8)は下側の手摺棒(7)及び支持具(3)に下側から挿
通されて上側の手摺棒(7)にねじ込まれてばね座金(9)を
介して上下の手摺棒(7)を支持具(3)に締結したＰトラス
ねじからなる取付ねじである。

【００１４】上記のように構成されたエレベーターのか
ご内手摺装置においても、支持具(3)が締結ねじ(13)に
よりかご内からの作業によって壁(2)に締結される。そ
して、取付ねじ(8)により孔(12)の開口部を覆うように
上下の手摺棒(7)が支持具(3)の凹所(14)に取付けられ
る。したがって、詳細な説明を省略するが図２の実施例
においても図１の実施例と同様な作用が得られることは
明白である。

【００１５】実施例３．図３も、この発明の他の実施例
を示す図１相当図である。図において、図１と同符号は
相当部分を示し、(3)は壁(2)のかご(1)内側に設けられ
水平方向に互いに離れて配置された支持具で、前端部の
上部、中間部及び下部にそれぞれ凹所(14)が設けられ、
また、後端部に開口した孔(15)が設けられている。(7)
は支持具(3)の凹所(14)にそれぞれ配置された手摺棒で
ある。

【００１６】(8)は下側の手摺棒(7)及び支持具(3)に下
側から挿通されると共に、中間の手摺棒(7)及びその上
の支持具(3)に挿通されて上側の手摺棒(7)にねじ込まれ
てばね座金(9)を介して上側、中間及び下側の手摺棒(7)
を支持具(3)に締結したＰトラスねじからなる取付ねじ
である。(16)は孔(15)に頭部が埋没状態に配置されて支
持具(3)に挿通されて、ばね座金(6)を介して中間の手摺
棒(7)にねじ込まれたなべねじからなる組立ねじであ
る。

【００１７】上記のように構成されたエレベーターのか
ご内手摺装置において、支持具(3)の中間の凹所(14)に
中間の手摺棒(7)が挿通されて、組立ねじ(16)により支
持具(3)の中間の凹所(14)に中間の手摺棒(7)が締結され
る。次いで、支持具(3)が締結ねじ(13)によりかご内か
らの作業によって壁(2)に締結される。そして、取付ね
じ(8)により孔(12)の開口部を覆うように上側及び下側
の手摺棒(7)が支持具(3)の凹所(14)に取付けられる。し
たがって、詳細な説明を省略するが図３の実施例におい
ても図１の実施例と同様な作用が得られることは明白で
ある。

【００１８】実施例４．図４も、この発明の他の実施例
を示す図１相当図である。図において、図１と同符号は
相当部分を示し、(2)はかごを構成する壁、(10)は壁(2)
の裏面に設けられた座板、(17)はねじ穴が設けられて座
板(10)に溶接されたねじ座、(12)は支持具(3)下側の傾
斜面に設けられてかご内に開口した孔、(13)は孔(17)に
頭部が埋没状態に配置されて斜め上方へ向かい支持具
(3)に挿通され、ばね座金(6)を介して壁(2)のねじ座(1
7)にねじ込まれたなべねじからなる締結ねじである。
(7)は支持具(3)の前端寄りの凹所(14)に配置された手摺
棒である。

【００１９】上記のように構成されたエレベーターのか
ご内手摺装置においても、支持具(3)が締結ねじ(13)に
よりかご内からの作業によって壁(2)に締結される。そ
して、取付ねじ(8)により手摺棒(7)が支持具(3)の凹所
(14)に取付けられる。したがって、かご内での１人作業
によって安全、かつ容易に手摺をかごに装着することが
でき、エレベーターかごの据付作業を簡易化し据付費用
を節減することができる。また、締結ねじ(13)の頭部が
支持具(3)下側の孔(17)に埋没状態に配置されるので見
栄えのよいエレベーターのかご内手摺装置を得ることが
できる。

【００２０】

【発明の効果】この発明の請求項１記載の発明は以上説
明したように、かごの壁のかご内側に配置された支持具
と、この支持具の前端寄りに配置された手摺棒と、支持
具に下側から挿通されて手摺棒にねじ込まれた取付ねじ
と、かご内から支持具に挿通されて頭部が支持具のかご
内に開口した孔に埋没状態に配置され、壁に締結された
締結ねじとを設けたものである。

【００２１】これによって、かご内からの作業により締
結ねじによって支持具が壁に締結されて、支持具に取付
ねじにより手摺棒が取付けられる。したがって、かご内
での作業によって安全、かつ容易に手摺をかごに装着す
ることができ、エレベーターかごの据付作業を簡易化し
据付費用を節減する効果がある。また、締結ねじの頭部
が支持具の孔に埋没状態に配置されることにより見栄え
を向上する効果がある。

【００２２】また、この発明の請求項２記載の発明は以
上説明したように、かごの壁のかご内側に配置された支
持具と、この支持具の前端寄りに配置された手摺棒と、
支持具に下側から挿通されて手摺棒にねじ込まれた取付
ねじと、かご内から支持具に挿通されて頭部が、支持具
のかご内側に開口して手摺棒側面に対向した孔に埋没状
態に配置され、壁に締結された締結ねじとを設けたもの
である。

【００２３】これによって、かご内からの作業により締
結ねじによって支持具が壁に締結され、支持具に取付ね
じにより手摺棒が取付けられる。また、締結ねじが設け
られた孔の開口部が手摺棒によって覆われる。したがっ
て、かご内での作業によって安全、かつ容易に手摺をか
ごに装着することができ、エレベーターかごの据付作業
を簡易化し据付費用を節減する効果がある。また、締結
ねじの頭部が手摺棒によって覆われることにより見栄え
を向上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示す後述の図６相当図。

【図２】この発明の実施例２を示す図１相当図。

【図３】この発明の実施例３を示す図１相当図。

【図４】この発明の実施例４を示す図１相当図。

【図５】従来のエレベーターのかご内手摺装置を示すか
ご室の横断平面図。

【図６】図５のＶＩ−ＶＩ線断面拡大図。

【符号の説明】

１ かご ２ 壁 ３ 支持具 ７ 手摺棒 ８ 取付ねじ １２ 孔 １３ 締結ねじ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 かごの壁の上記かご内側に配置された支
   持具と、この支持具の前端寄りに配置された手摺棒と、
   上記支持具に下側から挿通されて上記手摺棒にねじ込ま
   れた取付ねじと、上記かご内から上記支持具に挿通され
   て頭部が上記支持具の上記かご内に開口した孔に埋没状
   態に配置され、上記壁に締結された締結ねじとを備えた
   エレベーターのかご内手摺装置。
2. 【請求項２】 かごの壁の上記かご内側に配置された支
   持具と、この支持具の前端寄りに配置された手摺棒と、
   上記支持具に下側から挿通されて上記手摺棒にねじ込ま
   れた取付ねじと、上記かご内から上記支持具に挿通され
   て頭部が、上記支持具の上記かご内側に開口して上記手
   摺棒側面に対向した孔に埋没状態に配置されて、上記壁
   に締結された締結ねじとを備えたエレベーターのかご内
   手摺装置。