JPH0796975A - ポリウレタンの変色防止方法 - Google Patents
ポリウレタンの変色防止方法Info
- Publication number
- JPH0796975A JPH0796975A JP26045493A JP26045493A JPH0796975A JP H0796975 A JPH0796975 A JP H0796975A JP 26045493 A JP26045493 A JP 26045493A JP 26045493 A JP26045493 A JP 26045493A JP H0796975 A JPH0796975 A JP H0796975A
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- JP
- Japan
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- polyurethane
- film
- discoloration
- permeability
- bag
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】ポリウレタンフイルム、テープ等のポリウレタ
ン原反、ポリウレタン製紙オムツ製品等1を、酸素ガス
透過率が4500ml/m2・24hr・atm以下の
外装体2の内部に収納させるポリウレタンの変色防止方
法。 【効果】これら原反や製品を外装体の内部に収納させて
おくと、在庫し長期にわたり保管しても、ポリウレタン
に変色が起らない。但し、上記のように外装袋を選択す
る必要があり、同じプラスチックフイルムでも効果のあ
るものとないものがあったり、クラフト紙のようなもの
では変色する。
ン原反、ポリウレタン製紙オムツ製品等1を、酸素ガス
透過率が4500ml/m2・24hr・atm以下の
外装体2の内部に収納させるポリウレタンの変色防止方
法。 【効果】これら原反や製品を外装体の内部に収納させて
おくと、在庫し長期にわたり保管しても、ポリウレタン
に変色が起らない。但し、上記のように外装袋を選択す
る必要があり、同じプラスチックフイルムでも効果のあ
るものとないものがあったり、クラフト紙のようなもの
では変色する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタンの変色防
止方法に関し、特に、ポリウレタンフイルム、テープ等
のポリウレタン原反の在庫の保管や紙オムツ、不織布を
貼合した使い捨てウェアー、手袋等のポリウレタン系フ
イルム類を使用している製品等の保管包装方法として有
効に利用できる技術に関する。
止方法に関し、特に、ポリウレタンフイルム、テープ等
のポリウレタン原反の在庫の保管や紙オムツ、不織布を
貼合した使い捨てウェアー、手袋等のポリウレタン系フ
イルム類を使用している製品等の保管包装方法として有
効に利用できる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンフイルム、テープ等のポリ
ウレタン原反(素材)を在庫し長期にわたり保管しょう
とする場合や紙オムツ、不織布を貼合した使い捨てウェ
アー、手袋等のポリウレタン系フイルム類を使用してい
る製品等を在庫し長期にわたり保管しょうとする場合、
通常、ポリウレタンは変色し易いため、在庫を少なくし
て早く使用することが業会の通説になっている。一方、
ウレタン樹脂の変色防止方法(改質)として、ポリ炭酸
エステル系の熱可塑性ウレタンが上市されているが、高
価格のため、ほとんど市場には流通していないようであ
る。
ウレタン原反(素材)を在庫し長期にわたり保管しょう
とする場合や紙オムツ、不織布を貼合した使い捨てウェ
アー、手袋等のポリウレタン系フイルム類を使用してい
る製品等を在庫し長期にわたり保管しょうとする場合、
通常、ポリウレタンは変色し易いため、在庫を少なくし
て早く使用することが業会の通説になっている。一方、
ウレタン樹脂の変色防止方法(改質)として、ポリ炭酸
エステル系の熱可塑性ウレタンが上市されているが、高
価格のため、ほとんど市場には流通していないようであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる状況
下に鑑み、上記のような場合のポリウレタンの変色を防
止し、特に、ポリウレタンフイルム、テープ等のポリウ
レタン原反の在庫の保管や紙オムツ、不織布を貼合した
使い捨てウェアー、手袋等のポリウレタン系フイルム類
を使用している製品等の保管包装方法として有効に利用
できる技術を提供することを目的としたものである。ま
た、本発明の他の目的並びに新規な特徴は、以下の記述
及び添付図面の記載からも明らかになるであろう。
下に鑑み、上記のような場合のポリウレタンの変色を防
止し、特に、ポリウレタンフイルム、テープ等のポリウ
レタン原反の在庫の保管や紙オムツ、不織布を貼合した
使い捨てウェアー、手袋等のポリウレタン系フイルム類
を使用している製品等の保管包装方法として有効に利用
できる技術を提供することを目的としたものである。ま
た、本発明の他の目的並びに新規な特徴は、以下の記述
及び添付図面の記載からも明らかになるであろう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、後述の実
施例および比較例にも見られるように、各種のポリウレ
タン系フイルムを一定の大きさに切断し、これら各試料
を、各種の外装袋を作って、その中に入れ、封印して、
オーブン中に6カ月間放置した後、封印内の当該試料を
取り出し、当該試料の変色度合いを測定した。尚、外装
袋には、二軸延伸ポリプロピレンフイルム(OPPフイ
ルム)、アルミ箔/LDPE(低密度ポリエチレン)フ
イルムラミネート品、クラフト紙を使用した。その結
果、OPPフイルム、アルミ箔/LDPEフイルムラミ
ネート品でポリウレタンフイルムを封印した場合には、
6ケ月間経過しても、中身のポリウレタン系フイルムは
変色しないことが確認された。一方、外装袋にクラフト
紙を使用した場合は、中のウレタン系フイルムが大幅に
変色することが確認された。
施例および比較例にも見られるように、各種のポリウレ
タン系フイルムを一定の大きさに切断し、これら各試料
を、各種の外装袋を作って、その中に入れ、封印して、
オーブン中に6カ月間放置した後、封印内の当該試料を
取り出し、当該試料の変色度合いを測定した。尚、外装
袋には、二軸延伸ポリプロピレンフイルム(OPPフイ
ルム)、アルミ箔/LDPE(低密度ポリエチレン)フ
イルムラミネート品、クラフト紙を使用した。その結
果、OPPフイルム、アルミ箔/LDPEフイルムラミ
ネート品でポリウレタンフイルムを封印した場合には、
6ケ月間経過しても、中身のポリウレタン系フイルムは
変色しないことが確認された。一方、外装袋にクラフト
紙を使用した場合は、中のウレタン系フイルムが大幅に
変色することが確認された。
【0005】そこで、本発明者らは、更に、後述の実施
例にも見られるように、外装袋として、キャストポリプ
ロピレンフイルム(CPPフイルム)や二軸延伸ナイロ
ンフイルムや高密度ポリエチレンフイルム(HDPEフ
イルム)やLDPEフイルムからなる各種のものにも広
げ、当該外装袋に、ポリウレタン系フイルムを入れ、上
記と同様にして、封印して、オープン中に6カ月間放置
した後、封印内の当該試料を取り出し、当該試料の変色
度合いを同様に測定した。尚、この場合のポリウレタン
系フイルムには、変色防止効果の高いとされるポリウレ
タン系フイルム一種を使用した。その結果、CPPフイ
ルム、二軸延伸ナイロンフイルムでウレタンフイルムを
封印した場合には、6ケ月間経過しても、中身のポリウ
レタン系フイルムは変色しないことが確認されたが、外
装袋にHDPEフイルムやLDPEフイルムを使用した
場合には、中のウレタン系フイルムが大幅に変色するこ
とが確認された。
例にも見られるように、外装袋として、キャストポリプ
ロピレンフイルム(CPPフイルム)や二軸延伸ナイロ
ンフイルムや高密度ポリエチレンフイルム(HDPEフ
イルム)やLDPEフイルムからなる各種のものにも広
げ、当該外装袋に、ポリウレタン系フイルムを入れ、上
記と同様にして、封印して、オープン中に6カ月間放置
した後、封印内の当該試料を取り出し、当該試料の変色
度合いを同様に測定した。尚、この場合のポリウレタン
系フイルムには、変色防止効果の高いとされるポリウレ
タン系フイルム一種を使用した。その結果、CPPフイ
ルム、二軸延伸ナイロンフイルムでウレタンフイルムを
封印した場合には、6ケ月間経過しても、中身のポリウ
レタン系フイルムは変色しないことが確認されたが、外
装袋にHDPEフイルムやLDPEフイルムを使用した
場合には、中のウレタン系フイルムが大幅に変色するこ
とが確認された。
【0006】そこで、変色度合いと、外装袋のガス透過
率の関係を調べたところ、外装袋の酸素の透過率とポリ
ウレタン系フイルムの変色との間に相関関係がある事が
判った。即ち、外装袋の酸素ガスの透過率が4500m
l/m2・24hr・atmを上限として、変色の状態
が変わり、酸素ガスの透過率が4500ml/m2・2
4hr・atm以下の袋で包装しておけば、ポリウレタ
ン系フイルムは変色し難いことが判ったのである。
率の関係を調べたところ、外装袋の酸素の透過率とポリ
ウレタン系フイルムの変色との間に相関関係がある事が
判った。即ち、外装袋の酸素ガスの透過率が4500m
l/m2・24hr・atmを上限として、変色の状態
が変わり、酸素ガスの透過率が4500ml/m2・2
4hr・atm以下の袋で包装しておけば、ポリウレタ
ン系フイルムは変色し難いことが判ったのである。
【0007】従って、本発明は、ポリウレタンフイル
ム、テープ等のポリウレタン素材、当該ポリウレタン素
材を用いたポリウレタン加工品あるいはポリウレタン包
装物を、酸素ガス透過率が4500ml/m2・24h
r・atm以下の外装体の内部に収納させることを特徴
とするポリウレタンの変色防止方法に係るものである。
ム、テープ等のポリウレタン素材、当該ポリウレタン素
材を用いたポリウレタン加工品あるいはポリウレタン包
装物を、酸素ガス透過率が4500ml/m2・24h
r・atm以下の外装体の内部に収納させることを特徴
とするポリウレタンの変色防止方法に係るものである。
【0008】プラスチックフイルムは、各種の要因で劣
化する。プラスチックフイルムの光劣化については、一
般に、酸素中>窒素中>真空中の順で劣化が速いといわ
れているが、必ずしもそうではなく、テフロンフイルム
については、この順序が逆になったりする。それ故、変
色の機構は複雑であり、本発明では、上記のように、ポ
リウレタンフイルム自体の変色でなく、これを各種プラ
スチックフイルムやラミネート品やクラフト紙による外
装体で梱包又はヒートシールする場合の内部のポリウレ
タンフイルムの変色は、酸素ガスの透過率に影響され、
その値が4500ml/m2・24hr・atm以下の
袋で包装しておけば、ポリウレタン系フイルムは変色し
難いことが判ったのである。尚、紫外線劣化の水分によ
る影響は、一般に、水分が多いほど劣化が速い事が知ら
れている。本発明でも、上記と同様の態様で、水分によ
る影響を調べた所、HDPEフイルムやLDPEフイル
ムに比較して水蒸気透過量が多い二軸延伸ナイロンフイ
ルムにあっても、酸素ガスの透過率が4500ml/m
2・24hr・atm以下の条件を満たせば、中身のポ
リウレタン系フイルムは変色し難いことが判った。従っ
て、この面からも、変色の機構は複雑であることが判
る。
化する。プラスチックフイルムの光劣化については、一
般に、酸素中>窒素中>真空中の順で劣化が速いといわ
れているが、必ずしもそうではなく、テフロンフイルム
については、この順序が逆になったりする。それ故、変
色の機構は複雑であり、本発明では、上記のように、ポ
リウレタンフイルム自体の変色でなく、これを各種プラ
スチックフイルムやラミネート品やクラフト紙による外
装体で梱包又はヒートシールする場合の内部のポリウレ
タンフイルムの変色は、酸素ガスの透過率に影響され、
その値が4500ml/m2・24hr・atm以下の
袋で包装しておけば、ポリウレタン系フイルムは変色し
難いことが判ったのである。尚、紫外線劣化の水分によ
る影響は、一般に、水分が多いほど劣化が速い事が知ら
れている。本発明でも、上記と同様の態様で、水分によ
る影響を調べた所、HDPEフイルムやLDPEフイル
ムに比較して水蒸気透過量が多い二軸延伸ナイロンフイ
ルムにあっても、酸素ガスの透過率が4500ml/m
2・24hr・atm以下の条件を満たせば、中身のポ
リウレタン系フイルムは変色し難いことが判った。従っ
て、この面からも、変色の機構は複雑であることが判
る。
【0009】
【実施例】次に、本発明を、その作用効果を示す実施例
および比較例に基づき説明する。 実施例および比較例 エステル系ポリウレタン[大日精化工業(株)製グレー
ドP327]60wt%とエチレンープロピレンージエ
ン共重合体[ビスタロン V3708、エクソン化学
(株)社製商品名]20wt%と高圧法低密度ポリエチ
レン[NUCー8508、日本ユニカー(株)社製商品
名]20wt%とを含有する熱可塑性エラストマー組成
物からなる混練樹脂を、空冷インフレーション製膜装置
を用いて、フイルム厚み20μm×折幅820mm(ブ
ローアップ比:3.5)のフイルムを作成し、両耳をス
リッテイングし、シート状にして巻き取り、これを試料
[以下、試料ー1と称する]とした。一方、二種類の市
販のウレタン系フイルム(商品名:バイロン、東洋紡社
製)及びウレタン系フイルム(商品名:シルクロン、大
倉工業社製)をも試料とした。これら試料は、それぞれ
試料−A、試料−Bとした。次にこれらの試料を10c
m×10cm角に切断し、パネル板にセットして、紫外
線カーボンアーク・ランプ耐光性試験機中に固定し、延
べ100時間照射した後、色差計にて、イエロ−インデ
ックス(YI)値により耐光性を評価した。尚、紫外線
カーボンアークランプ耐光性試験機は、スガ試験機社製
型式:FALー5H型、200V、7kVA、50HZ
のものを使用した。その結果を表1に示す。
および比較例に基づき説明する。 実施例および比較例 エステル系ポリウレタン[大日精化工業(株)製グレー
ドP327]60wt%とエチレンープロピレンージエ
ン共重合体[ビスタロン V3708、エクソン化学
(株)社製商品名]20wt%と高圧法低密度ポリエチ
レン[NUCー8508、日本ユニカー(株)社製商品
名]20wt%とを含有する熱可塑性エラストマー組成
物からなる混練樹脂を、空冷インフレーション製膜装置
を用いて、フイルム厚み20μm×折幅820mm(ブ
ローアップ比:3.5)のフイルムを作成し、両耳をス
リッテイングし、シート状にして巻き取り、これを試料
[以下、試料ー1と称する]とした。一方、二種類の市
販のウレタン系フイルム(商品名:バイロン、東洋紡社
製)及びウレタン系フイルム(商品名:シルクロン、大
倉工業社製)をも試料とした。これら試料は、それぞれ
試料−A、試料−Bとした。次にこれらの試料を10c
m×10cm角に切断し、パネル板にセットして、紫外
線カーボンアーク・ランプ耐光性試験機中に固定し、延
べ100時間照射した後、色差計にて、イエロ−インデ
ックス(YI)値により耐光性を評価した。尚、紫外線
カーボンアークランプ耐光性試験機は、スガ試験機社製
型式:FALー5H型、200V、7kVA、50HZ
のものを使用した。その結果を表1に示す。
【0010】表1に示すように、試料ー1は、試料−
A、試料−Bに比べて、変色し難いことが判る。
A、試料−Bに比べて、変色し難いことが判る。
【0011】次に、同様に上記各試料をそれぞれ10c
m×10cm角に切断し、図1に示すように、各試料1
を、150mmx120mm寸法の外装袋2の中に、四
か所のヒートシール部3により封印して、変色度合い測
定用のテストサンプルとした。外装袋としては、OPP
フイルム(厚さ20μm)、アルミ箔/LDPEフイル
ムラミネート品(厚さ90μm)、クラフト紙(厚さ2
00μm)をそれぞれ使用した。当該テストサンプルを
オープン(TABAI社製、型式;HIGHーTEMP
ーOVEN、PHHー100)中に6カ月間(40℃、
室内ランプ消灯状態)放置した後、封印内のテストサン
プルを取り出し、上記同様の色差計でテストサンプルの
変色度合いを測定した。その結果を表2に示す。
m×10cm角に切断し、図1に示すように、各試料1
を、150mmx120mm寸法の外装袋2の中に、四
か所のヒートシール部3により封印して、変色度合い測
定用のテストサンプルとした。外装袋としては、OPP
フイルム(厚さ20μm)、アルミ箔/LDPEフイル
ムラミネート品(厚さ90μm)、クラフト紙(厚さ2
00μm)をそれぞれ使用した。当該テストサンプルを
オープン(TABAI社製、型式;HIGHーTEMP
ーOVEN、PHHー100)中に6カ月間(40℃、
室内ランプ消灯状態)放置した後、封印内のテストサン
プルを取り出し、上記同様の色差計でテストサンプルの
変色度合いを測定した。その結果を表2に示す。
【0012】表2に示すように、外装袋にOPPフイル
ム及びアルミ箔/LDPEフイルムラミネート品を使用
した場合、中の試料(ウレタン系フイルム)は、いずれ
も6カ月経過後も変色しないことが確認でき、一方、外
装袋にクラフト紙を使用した場合には、中の試料(ウレ
タン系フイルム)が大幅に変色した。
ム及びアルミ箔/LDPEフイルムラミネート品を使用
した場合、中の試料(ウレタン系フイルム)は、いずれ
も6カ月経過後も変色しないことが確認でき、一方、外
装袋にクラフト紙を使用した場合には、中の試料(ウレ
タン系フイルム)が大幅に変色した。
【0013】次に、試料ー1のみを用い、表3に示すよ
うに外装袋の種類を変更し、上記と同様にして外装袋を
作りその中に試料ー1を入れて、前記と同様にして、こ
れらサンプルをオーブン中に6カ月放置した後、封印内
の試料ー1を取り出し、色差計にて、中身の試料ー1の
変色度合いと、外装袋の酸素ガス透過率の関係を調べ
た。その結果を表3に示す。尚、酸素ガス透過率の測定
は、JIS K7126に準拠して測定した。また、中
身の試料ー1の変色度合いと、外装袋の水蒸気透湿度と
の関係を調べた。その結果を表3に併記して示す。尚、
水蒸気透湿度の測定は、JIS L1099に準拠して
測定した。
うに外装袋の種類を変更し、上記と同様にして外装袋を
作りその中に試料ー1を入れて、前記と同様にして、こ
れらサンプルをオーブン中に6カ月放置した後、封印内
の試料ー1を取り出し、色差計にて、中身の試料ー1の
変色度合いと、外装袋の酸素ガス透過率の関係を調べ
た。その結果を表3に示す。尚、酸素ガス透過率の測定
は、JIS K7126に準拠して測定した。また、中
身の試料ー1の変色度合いと、外装袋の水蒸気透湿度と
の関係を調べた。その結果を表3に併記して示す。尚、
水蒸気透湿度の測定は、JIS L1099に準拠して
測定した。
【0014】その結果、外装袋の酸素の透過率とウレタ
ン系フイルム(試料ー1)の変色との間に相関関係があ
る事が判った。即ち外装袋の酸素ガスの透過率が450
0ml/m2・24hr・atm以下の袋で包装してお
けば、ウレタン系フイルムは変色し難いことが確認でき
た。また、水蒸気透湿度との関係において、二軸延伸ナ
イロンフイルムのようにHDPEフイルムやLDPEフ
イルムに比較して水蒸気透過量が多くても、酸素ガスの
透過率が4500ml/m2・24hr・atm以下の
条件を満たせば、ポリウレタン系フイルムは変色し難い
ことが判った
ン系フイルム(試料ー1)の変色との間に相関関係があ
る事が判った。即ち外装袋の酸素ガスの透過率が450
0ml/m2・24hr・atm以下の袋で包装してお
けば、ウレタン系フイルムは変色し難いことが確認でき
た。また、水蒸気透湿度との関係において、二軸延伸ナ
イロンフイルムのようにHDPEフイルムやLDPEフ
イルムに比較して水蒸気透過量が多くても、酸素ガスの
透過率が4500ml/m2・24hr・atm以下の
条件を満たせば、ポリウレタン系フイルムは変色し難い
ことが判った
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】以上本発明によれば、ポリウレタンフイ
ルム、テープ等のポリウレタン原反(素材)を在庫し長
期にわたり保管しょうとする場合や紙オムツ、不織布を
貼合した使い捨てウェアー、手袋等のポリウレタン系フ
イルム類を使用している製品等を在庫し長期にわたり保
管しょうとする場合に、ポリウレタンの変色を防止でき
るので、本発明は、ポリウレタンフイルム、テープ等の
ポリウレタン素材、当該ポリウレタン素材を用いたポリ
ウレタン加工品あるいはポリウレタン包装物等の保管包
装方法として有効に利用できる。尚、本発明は、酸素ガ
スの透過率が4500ml/m2・24hr・atm以
下の条件を満たせば、実施例に示すようなロール状フイ
ルムに限定されず、例えば、厚物シート等でも酸素ガス
の透過率が4500ml/m2・24hr・atm以下
のフイルムを合紙として使用する等適宜変更が可能であ
る。
ルム、テープ等のポリウレタン原反(素材)を在庫し長
期にわたり保管しょうとする場合や紙オムツ、不織布を
貼合した使い捨てウェアー、手袋等のポリウレタン系フ
イルム類を使用している製品等を在庫し長期にわたり保
管しょうとする場合に、ポリウレタンの変色を防止でき
るので、本発明は、ポリウレタンフイルム、テープ等の
ポリウレタン素材、当該ポリウレタン素材を用いたポリ
ウレタン加工品あるいはポリウレタン包装物等の保管包
装方法として有効に利用できる。尚、本発明は、酸素ガ
スの透過率が4500ml/m2・24hr・atm以
下の条件を満たせば、実施例に示すようなロール状フイ
ルムに限定されず、例えば、厚物シート等でも酸素ガス
の透過率が4500ml/m2・24hr・atm以下
のフイルムを合紙として使用する等適宜変更が可能であ
る。
【図1】本発明の実施態様を示す説明図である。
1・・・試料(ポリウレタン系フイルム) 2・・・外装袋 3・・・ヒートシール部
Claims (1)
- 【請求項1】ポリウレタンフイルム、テープ等のポリウ
レタン素材、当該ポリウレタン素材を用いたポリウレタ
ン加工品あるいはポリウレタン包装物を、酸素ガス透過
率が4500ml/m2・24hr・atm以下の外装
体の内部に収納させることを特徴とするポリウレタンの
変色防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26045493A JPH0796975A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | ポリウレタンの変色防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26045493A JPH0796975A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | ポリウレタンの変色防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0796975A true JPH0796975A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17348176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26045493A Pending JPH0796975A (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | ポリウレタンの変色防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0796975A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106273969A (zh) * | 2015-05-13 | 2017-01-04 | 湖南恒泰包装有限公司 | 一种复合膜 |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP26045493A patent/JPH0796975A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106273969A (zh) * | 2015-05-13 | 2017-01-04 | 湖南恒泰包装有限公司 | 一种复合膜 |
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