JPH079679A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JPH079679A
JPH079679A JP14753193A JP14753193A JPH079679A JP H079679 A JPH079679 A JP H079679A JP 14753193 A JP14753193 A JP 14753193A JP 14753193 A JP14753193 A JP 14753193A JP H079679 A JPH079679 A JP H079679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
carriage
recording medium
pressing member
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14753193A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Kurata
満 蔵田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP14753193A priority Critical patent/JPH079679A/ja
Publication of JPH079679A publication Critical patent/JPH079679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で簡素な構成で押さえ部材の位置変位を
行うことの可能な記録装置を提供すること。 【構成】 プラテン上に搬送された記録媒体に記録を行
うための記録手段と、前記記録手段を搭載し、前記記録
媒体に対する記録領域を往復移動可能なキャリッジと、
前記記録媒体の搬送を行うための記録媒体搬送手段と、
前記記録領域よりも記録媒体搬送方向上流側又は下流側
又は両方に配設され、前記記録媒体をプラテンに押し付
けるための押さえ部材とを有し、前記押さえ部材が、記
録媒体と接触状態となる第一の位置と、記録媒体と非接
触状態となる第二の位置とに変位可能で、前記第一の位
置から第二の位置への変位及び前記第二の位置から第一
の位置への変位を、前記キャリッジの往復動作に連動し
て行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体に記録を行う記
録装置に関し、更に詳しくは記録媒体の浮きを防止する
押さえ部材を有する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリアル記録を行う記録装置にあ
っては、キャリッジのスキャンによって一行分の記録を
行い、次に記録シートを必要量だけ搬送して次行以下の
記録を行う。こうした記録装置の例としてはインクジェ
ットプリンタやインパクトプリンタ等があるが、これら
記録装置にあっては記録シートと記録ヘッドとの距離を
可能な限り接近させて記録品位を向上させようとしてい
る。
【0003】しかし、記録位置で記録シートに浮きや弛
みが生ずると、記録シートと記録ヘッドとが擦れ、記録
シートが汚れてしまうことがある。
【0004】そこで図7に示すように、押さえ部材50,
51をキャリッジ52の自重により押圧部材53,54を介して
記録ヘッド55の通過領域の記録シート56をプラテン57に
押さえることによって、記録シート56の浮きを防止して
いた。尚、58a〜58dは搬送ローラであり、押さえ部材
50は搬送ローラ58bを中心に、また押さえ部材51は搬送
ローラ58dを中心に揺動可能に係合されている。
【0005】また、前記押さえ部材50,51は、記録シー
ト搬送時にシート搬送の障害となることを避けるため
に、ソレノイド等を有する押さえ部材揺動機構59によっ
て上方に回転して退避する構成になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成にあっては、押さえ部材揺動機構59にソレノイ
ド等の独立した駆動手段を用いているため、装置が複雑
化し且つコストも高くなるという問題があった。
【0007】そこで本発明の目的は、安価で簡素な構成
で押さえ部材の位置変位を行うことの可能な記録装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、プラテン上に搬送された記
録媒体に記録を行うための記録手段と、前記記録手段を
搭載し、前記記録媒体に対する記録領域を往復移動可能
なキャリッジと、前記記録媒体の搬送を行うための記録
媒体搬送手段と、前記記録領域よりも記録媒体搬送方向
上流側又は下流側又は両方に配設され、前記記録媒体を
プラテンに押し付けるための押さえ部材とを有し、前記
押さえ部材が、記録媒体と接触状態となる第一の位置
と、記録媒体と非接触状態となる第二の位置とに変位可
能で、前記第一の位置から第二の位置への変位及び前記
第二の位置から第一の位置への変位を、前記キャリッジ
の往復動作に連動して行うように構成したことを特徴と
している。
【0009】
【作用】前記構成にあっては、記録媒体をプラテンに押
し付けるための押さえ部材の位置の変位を、前記キャリ
ッジの往復動作に連動して行うので、前記押さえ部材の
位置変位を行うための独立した駆動手段が不要となり、
安価で簡素な構成の記録装置を提供することが可能とな
る。
【0010】
【実施例】
〔第1実施例〕次に本発明を適用した記録装置の一実施
例について図面を参照して具体的に説明する。尚、図1
はインクジェット記録方式を用いたシリアル型記録装置
の要部斜視説明図である。
【0011】(記録装置の概略構成)先ず図1を参照し
て記録装置の概略構成について説明すると、カセット1
内に積載収容された記録媒体としての記録シート2をピ
ックアップローラ3で一枚ずつ分離給送し、これを記録
媒体搬送手段4で図1の矢印a方向へ搬送すると共に、
裏面をプラテン5で支持された記録シート2に対してキ
ャリッジ6を図1の矢印b方向へ往復移動させ、前記キ
ャリッジ6に着脱自在に搭載された記録手段としての記
録ヘッド7を駆動して記録を行うように構成している。
また、前記記録に際して変位可能な押さえ部材8によっ
てプラテン5上の記録シート2の浮き上がりを押さえる
ように構成している。以下、前記各部の構成について具
体的に説明する。
【0012】(記録媒体搬送手段)記録媒体搬送手段4
は図1に示すように、記録領域へ記録シート2を搬送す
る搬送ローラ4a及びピンチローラ4bと、記録のなさ
れた記録シート2を排出トレイ9へ排出する排出ローラ
4c及びピンチローラ4dとを有している。前記搬送ロ
ーラ4a及び排出ローラ4cは不図示の搬送モータと連
結して駆動回転するように構成している。また、前記ピ
ンチローラ4b,4dはそれぞれ軸4eを中心に回動可
能なアーム4fの一方側端部に回転可能に取り付けら
れ、該アーム4fの他方側端部に取り付けられた引張ス
プリング4gによって前記搬送ローラ4a及び排出ロー
ラ4cにそれぞれ圧接するように構成している。
【0013】尚、前記排出ローラ4cには前記搬送ロー
ラ4aよりも数%速い回転周速度で回転するように駆動
力が伝達され、搬送される記録シート2に対して適度な
テンションが付与されるように構成してある。
【0014】(キャリッジ)キャリッジ6は図1に示す
スライドレール6aにスライド可能且つ回動可能に取り
付けられ、不図示のキャリッジモータ及び駆動伝達系に
よってプラテン5に支持された記録シート2上を図1の
矢印b方向に往復移動するように構成してある。また、
このキャリッジ6は記録手段としての記録ヘッド7を着
脱自在に搭載している。
【0015】前記キャリッジ6のホームポジション位置
(図1に示す如き位置)には、キャリッジ6を検出する
ための不図示のホームポジションセンサが設けてあり、
このキャリッジ6がホームポジション位置にあるときは
記録シート2の記録領域外に位置するように構成してい
る。
【0016】(記録手段)記録手段としての記録ヘッド
7は前記記録媒体搬送手段4で搬送された記録シート2
にインク像を記録するものであり、本実施例では記録ヘ
ッド7からインクを吐出して記録するインクジェット記
録方式を用いている。即ち、この記録ヘッドは微細な液
体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部に設
けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体に作
用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生
手段を備えている。
【0017】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0018】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0019】(押さえ部材)押さえ部材8は記録時にプ
ラテン5上の記録シート2の浮き上がりを防止するため
のものであり、記録ヘッド7を搭載したキャリッジ6の
走査領域(往復移動領域)である記録シート2の記録領
域を基準にして、記録シート2の搬送方向上流側に上流
側押さえ部材8aが、記録シート2の搬送方向下流側に
下流側押さえ部材8bがそれぞれ設けてある。
【0020】前記上流側押さえ部材8aは、図1に示す
ように記録シート2の幅以上の長さを有する押圧部8a1
の両端からアーム部8a2が折り曲げ形成され、このアー
ム部8a2の軸支係合孔8a4が軸10によって回動可能に軸
支されている。前記アーム部8a2の軸支係合孔8a4は上
下方向に長い丸長孔形状になっており、アーム部8a2を
回動した際に、軸10に対してアーム部8a2が微小量上下
方向に移動可能となっている。また前記押圧部8a1の長
手方向一方側端部には傾斜部8a3が形成され、キャリッ
ジ6の下部に取り付けられた後述する押圧部材12が押圧
部8a1に乗り上がり易いようになっている。
【0021】一方、下流側押さえ部材8bも上流側押さ
え部材8aと同様に、記録シート2の幅以上の長さを有
する押圧部8b1の両端にアーム部8b2が折り曲げ形成さ
れ、このアーム部8b2の軸支係合孔8b4が軸11によって
回動可能に軸支されている。前記アーム部8b2の軸支係
合孔8b4は上下方向に長い丸長孔形状になっており、ア
ーム部8b2を回動した際に、軸11に対してアーム部8b2
が微小量上下方向に移動可能となっている。また前記押
圧部8b1の長手方向一方側端部には傾斜部8b3が形成さ
れ、キャリッジ6の下部に取り付けられた後述する押圧
部材12が押圧部8b1に乗り上がり易いようになってい
る。
【0022】(押圧部材)前記押圧部材12は押さえ部材
8a,8bをプラテン5方向へ押圧するものであり、本
実施例ではキャリッジ6の下部に上流側押圧ローラ12a
及び下流側押圧ローラ12bを設けてなる。この押圧ロー
ラ12a,12bはキャリッジ6が図1の矢印b方向へ走査
すると、上流側押圧ローラ12aは上流側押さえ部材8a
の押圧部8a1上に、下流側押圧ローラ12bは下流側押さ
え部材8bの押圧部8b1上にそれぞれ乗り上げる。従っ
て、記録シート2は前記押圧部8a1,8b1によってプラ
テン5上に押し付けられる。
【0023】(捩じりコイルバネ)13a,13bは捩じり
コイルバネであって、前記押さえ部材8a,8bを下方
へ(図1の矢印c,d方向)へ付勢するものである。こ
のコイルバネ13a,13bはアーム4fを回動可能に支持
する軸4eに取り付けられており、その一端がアーム4
fの係止部4f1に係止され、他端がアーム部8a2,8b2
の後端部に形成された係止部8a5,8b5に係止されてい
る。
【0024】(揺動アーム)14は揺動アームであって、
キャリッジ6の動作に連動して軸15を中心に揺動するも
のである。この揺動アーム14は軸15を境に短手アーム部
14aと長手アーム部14bとを有しており、記録ヘッド7
を搭載したキャリッジ6の動作に連動して揺動し、前記
押さえ部材8a,8bの位置を変位させるものである。
前記短手アーム部14aはキャリッジ6下部の当接面6b
(図2参照)と当接し、前記長手アーム部14bは先端部
分が二股に分かれており、その先端部分の突起部14b1,
14b2がそれぞれ押さえ部材8a,8bの傾斜部8a3,8
b3の下面に当接する。
【0025】(押さえ部材の変位動作)次に図2及び図
3を用いて前述の如く構成された記録装置における押さ
え部材の変位動作について説明する。尚、図2はキャリ
ッジが記録領域外(ホームポジション)にあるときの揺
動アームの状態説明図、図3はキャリッジが記録領域内
にあるときの揺動アームの状態説明図である。
【0026】先ずキャリッジ6がホームポジションにあ
るときは、図2に示すように、揺動アーム14の短手アー
ム部14aが前記キャリッジ6の当接面6bと当接して長
手アーム部14bが押さえ部材8を上方へ押し上げてい
る。これにより、記録シート2の搬送は前記押さえ部材
8と非接触状態で行われる。
【0027】次にキャリッジ6が図の左方向へ移動する
と、図3に示すように、揺動アーム14の短手アーム部14
aは前記キャリッジ6の当接面6bと離間するため、揺
動アーム14は自重により反時計回り方向へ回転し、長手
アーム部14bが押さえ部材8から離間する。同時に前記
キャリッジ6下部の押圧部材12が前記押さえ部材8上に
乗り上がった状態となる。これにより、前記押さえ部材
8は記録シート2と接触状態となり、前記記録シート2
をプラテン5上に押し付ける。このとき前記押さえ部材
8に対し変形を及ぼすような外力は加わらないので、押
さえ部材8と記録シート2との密着状態が確実に保た
れ、且つ押さえ部材8と記録ヘッド7との接触による記
録ヘッド7の損傷が防止される。
【0028】また前記押さえ部材8a,8bは捩じりコ
イルバネ13a,13bによりそれぞれ下方(図1の矢印
c,d方向)へ付勢されているので、キャリッジ6下部
の押圧部材12a,12bによる押さえ部材8a,8bへの
押し付けが不十分であっても、押さえ部材8a,8bと
記録シート2との密着状態は確実に保たれる。
【0029】前記キャリッジ6の1ライン分の記録走査
が終了すると、キャリッジ6はホームポジションに戻
り、続いて次ライン分のシート搬送が行われる。尚、こ
のときキャリッジ6がホームポジションに位置するた
め、前記押さえ部材8a,8bは記録シート2と非接触
状態にある。
【0030】上述の如くして、所定回数の記録動作及び
シート搬送動作を繰り返して記録シート全域に亘って記
録がなされた後、該記録シート2は排出トレイ9上に排
出される。
【0031】〔他の実施例〕前述した実施例では記録シ
ート2をプラテン5に押し付けるための押さえ部材8を
シート搬送方向上流側及び下流側の2箇所に配設する例
を示したが、これに限るものではなく、何れか一方に配
設する構成でも良い。
【0032】また前述した実施例では、キャリッジ6の
動作に連動して揺動アーム14が揺動して押さえ部材8の
位置変位を行ったが、これにトグル機構として知られて
いる構成を利用しても良い。その具体例を図4乃至図6
に示す。
【0033】図4に示すように、本実施例における揺動
アーム14は短手アーム部14aと長手アーム部14bの他に
突片14cを有しており、この突片14cに固定された軸14
c1には捩じりコイルバネ16の一端が係止してある。この
コイルバネ16の他端は装置本体側に設けられた軸17と係
止しており、前記軸14c1と軸17とを互いに離間する方向
に付勢している。
【0034】ここで押さえ部材8の変位動作について説
明する。先ずキャリッジ6がホームポジションにあると
きは、図4に示すように、揺動アーム14の短手アーム部
14aが前記キャリッジ6下部の当接面6bと当接して長
手アーム部14が押さえ部材8を上方へ押し上げている。
これにより、記録シート2の搬送は押さえ部材8と非接
触状態で行われる。
【0035】次にキャリッジ6が図の左方向へ移動する
と、図5に示すように、揺動アーム14の短手アーム部14
aはキャリッジ6の当接面6bと離間するが、前記揺動
アーム14aは前記捩じりコイルバネ16により時計回り方
向に付勢されているので、該アーム14はその自重に抗し
て前記押さえ部材8を上方へ押し上げている。
【0036】更にキャリッジ6が図の左方向へ移動する
と、図6に示すように、前記キャリッジ6下部の押圧部
材12が前記押さえ部材8を下方に押し下げ、揺動アーム
14は前記捩じりコイルバネ16の付勢力に抗して反時計回
り方向へ回転し、長手アーム部14bが押さえ部材8から
離間する。これにより、前記押さえ部材8は記録シート
2と接触状態となり、前記記録シート2をプラテン5に
押し付ける。このとき前記押さえ部材8に対し変形を及
ぼすような外力は加わらないので、押さえ部材8と記録
シート2との密着状態は確実に保たれ、且つ押さえ部材
8と記録ヘッド7との接触による記録ヘッド7の損傷は
防止される。
【0037】また上記構成にあっては、例えばキャリッ
ジ6のホームポジションで記録シート2の搬送が行えな
い場合や、キャリッジ6の記録走査直前まで押さえ部材
8を記録シート2と離間させておく必要のある場合に特
に有効である。
【0038】また前述した実施例では記録手段としてイ
ンクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じて電
気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印加さ
れる熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を利用
してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、インクを
吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更に好
ましい。
【0039】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュア
ス型の何れにも適用可能であるが、特にオンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信
号に一対一で対応した液体内の気泡を形成出来るので有
効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介
して液体を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成す
る。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気
泡の成長収縮が行われるので、特に優れた液体の吐出が
達成出来、より好ましい。
【0040】前記パルス形状の駆動信号としては、米国
特許第 4463359号明細書、同第 4345262号明細書に記載
されているようなものが適している。尚、前記熱作用面
の温度上昇率に関する発明の米国特許第 4313124号明細
書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録
を行うことが出来る。
【0041】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱
作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する
米国特許第 4558333号明細書、同第 4459600号明細書を
用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0042】また複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸
収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭
59−138461号公報に基づいた構成としても本発明の効果
は有効である。即ち、記録ヘッドの形態がどのようなも
のであっても、本発明によれば記録を確実に効率良く行
うことが出来るようになるからである。
【0043】更に、記録装置が記録出来る記録媒体の最
大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドに対しても本発明は有効に適用出来る。そのような
記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
て、その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。
【0044】加えて、前述したシリアルタイプのもので
も、キャリッジに固定された記録ヘッド、或いはキャリ
ッジに装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘッド自体に一体的
にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録
ヘッドを用いても良い。
【0045】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドの回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明をの効果を一層安定出来るので好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或いは吸引手段、電気熱変換体或いはこれとは別の加
熱素子或いはこれらの組合せによる予備加熱手段、記録
とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うことも安定し
た記録を行うために有効である。
【0046】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類乃至個数についても、例えば単色のインクに対応し
て1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異に
する複数のインクに対応して複数個数設けられるもので
あって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとして
は黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッド
を一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれでも
良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得る。
【0047】更に加えて、前述した実施例に於いてはイ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化若しくは液化するも
の、或いはインクジェット記録方式ではインク自体を30
℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘
性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般
的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をな
すものであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーに
よる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化
のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、ま
たはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化する
インクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録シートに到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も適
用可能である。
【0048】このような場合のインクは、特開昭54-568
47号公報或いは特開昭60-71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物と
して保持された状態で、電気熱変換体に対して対向する
ような形態としても良い。上述した各インクに対して最
も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0049】更に、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末として用いられるものの他、リーダ等と組み合わ
せた複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ
装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0050】尚、前述した記録手段としてインクジェッ
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明の記録方式
はインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等の記録方式、或いはそれ以外の記録方式で
あっても適用し得る。またシリアル記録方式に限定する
必要もなく、所謂ライン記録方式を用いても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、記録媒体をプラテ
ンに押し付けるための押さえ部材の位置の変位を、前記
キャリッジの往復動作に連動して行うので、前記押さえ
部材の位置変位を行うための独立した駆動手段が不要と
なり、安価で簡素な構成の記録装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録方式を用いたシリアル型記
録装置の要部斜視説明図である。
【図2】キャリッジが記録領域外(ホームポジション)
にあるときの揺動アームの状態説明図である。
【図3】キャリッジが記録領域内にあるときの揺動アー
ムの状態説明図である。
【図4】他の実施例に係る記録装置における押さえ部材
の動作説明図である。
【図5】他の実施例に係る記録装置における押さえ部材
の動作説明図である。
【図6】他の実施例に係る記録装置における押さえ部材
の動作説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【符合の説明】
1…カセット 2…記録シート 3…ピックアップローラ 4…記録媒体搬
送手段 4a…搬送ローラ 4b…ピンチロ
ーラ 4c…排出ローラ 4d…ピンチロ
ーラ 4e…軸 4f…アーム 4f1…係止部 4g…引張スプ
リング 5…プラテン 6…キャリッジ 6a…スライドレール 6b…当接面 7…記録ヘッド 8…押さえ部材 8a…上流側押さえ部材 8a1…押圧部 8a2…アーム部 8a3…傾斜部 8a4…軸支係止孔 8a5…係止部 8b…下流側押さえ部材 8b1…押圧部 8b2…アーム部 8b3…傾斜部 8b4…軸支係止孔 8b5…係止部 9…排出トレイ 10,11…軸 12…押圧部材 12a,12b…押
圧ローラ 13a,13b…捩じりコイルバネ 14…揺動アーム 14a…短手アーム部 14b…長手アー
ム部 14b1,14b2…突起部 14c…突片 14c1…軸 15…軸 16…捩じりコイルバネ 17…軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテン上に搬送された記録媒体に記録
    を行うための記録手段と、 前記記録手段を搭載し、前記記録媒体に対する記録領域
    を往復移動可能なキャリッジと、 前記記録媒体の搬送を行うための記録媒体搬送手段と、 前記記録領域よりも記録媒体搬送方向上流側又は下流側
    又は両方に配設され、前記記録媒体をプラテンに押し付
    けるための押さえ部材と、 を有し、 前記押さえ部材が、記録媒体と接触状態となる第一の位
    置と、記録媒体と非接触状態となる第二の位置とに変位
    可能で、前記第一の位置から第二の位置への変位及び前
    記第二の位置から第一の位置への変位を、前記キャリッ
    ジの往復動作に連動して行うように構成したことを特徴
    とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録装置は、記録手段が信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    である請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録装置は、記録手段がインク吐出
    用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
    ていることを特徴とする請求項2記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録装置は、記録手段が前記電気熱
    変換体によって印加される熱エネルギーにより、インク
    に生ずる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させ
    ることを特徴とする請求項3記載の記録装置。
JP14753193A 1993-06-18 1993-06-18 記録装置 Pending JPH079679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14753193A JPH079679A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14753193A JPH079679A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH079679A true JPH079679A (ja) 1995-01-13

Family

ID=15432422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14753193A Pending JPH079679A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH079679A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018158519A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 キヤノンファインテックニスカ株式会社 キャリッジ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018158519A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 キヤノンファインテックニスカ株式会社 キャリッジ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3033921B2 (ja) 記録装置
JPH05186086A (ja) シート搬送装置及び前記シート搬送装置を用いた記録装置
JPH079679A (ja) 記録装置
JP3056337B2 (ja) シート搬送装置及び前記シート搬送装置を用いた記録装置
JPH06115097A (ja) インクジェット記録装置
JPH07247034A (ja) シート搬送装置及び記録装置
JPH0538853A (ja) 記録装置
JPH07214845A (ja) 記録装置
JPH0781047A (ja) 記録装置および該記録装置を備えた情報処理システム
JPH0725532A (ja) 巻きぐせ矯正機構及び記録装置
JP2960215B2 (ja) キャリッジ移動装置及び記録装置及び読取装置
JPH0761071A (ja) 記録媒体搬送機構及び記録装置
JPH05543A (ja) 記録装置
JPH0740632A (ja) 記録装置
JPH07323556A (ja) インクジェット記録装置および該インクジェット記録装置を備えた情報処理システム
JPH08224895A (ja) インクジェット記録装置
JPH07172027A (ja) 記録装置
JPH0761084A (ja) 記録装置
JPH07323628A (ja) 記録装置
JPH04288267A (ja) インクジェット記録装置
JPH05221053A (ja) 記録装置
JPH0516469A (ja) 記録装置
JPH06262816A (ja) 記録装置
JPH0858173A (ja) 記録装置
JPH07276726A (ja) インクジェット記録装置