JPH0796693A - 印刷物およびカードとそれらの製造方法 - Google Patents

印刷物およびカードとそれらの製造方法

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JPH0796693A
JPH0796693A JP5244218A JP24421893A JPH0796693A JP H0796693 A JPH0796693 A JP H0796693A JP 5244218 A JP5244218 A JP 5244218A JP 24421893 A JP24421893 A JP 24421893A JP H0796693 A JPH0796693 A JP H0796693A
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JP
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hologram
card
printed matter
light
photosensitive material
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JP5244218A
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Susumu Takahashi
進 高橋
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
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    • G03H1/0011Adaptation of holography to specific applications for security or authentication
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03H2210/00Object characteristics
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、印刷物およびカードを偽造しようと
する行為を困難にして偽造防止効果を著しく高められる
ことをその最も主要な目的とする。 【構成】本発明は、クレジットカード等のカードにおい
て、カード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像
処理が可能なタイプのホログラム感光材料を設け、かつ
カード本体の少なくともホログラム観察面側に、透明層
を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば商品券等の印刷
物、およびクレジットカード等のカードとそれらの製造
方法に係り、特に印刷物およびカードを偽造しようとす
る行為を困難にして偽造防止効果を著しく高め得るよう
にした印刷物およびカードとそれらの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば商品券,株券等の印刷物、
クレジットカード,プリペイドカ―ド等のカードにおい
ては、その偽造が問題になっている。このため、それ自
体が偽造されるのを防止することを目的として、ホログ
ラム等の様々な偽造防止手段を講じることが行なわれて
きている。
【0003】しかしながら、これらの偽造防止のための
パタ―ンは、大量生産によって作成され、同じ種類の印
刷物、カードには、同一の偽造防止パタ―ンがついてい
るのが一般的である。このため、仮に一度何らかの方法
で偽造されたパタ―ンは、大量生産によって被害が拡大
する可能性が生じる。
【0004】また、印刷物、カ―ド等の個別の判断に
は、エンボス等による名前や番号の記入がなされるが、
これらのパタ―ンは簡単に偽造することが可能である。
【0005】さらに、これらの偽造防止のためのパタ―
ンは、印刷物、カ―ドの表面に設けられているため、そ
れを剥がしたり、あるいは上から他のパターンを貼り付
けることによって、偽造される危険性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
印刷物およびカードにおいては、簡単に偽造が行なわれ
てしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような問題を解決するた
めに成されたもので、その目的は印刷物およびカードを
偽造しようとする行為を困難にして偽造防止効果を著し
く高めることが可能な印刷物およびカードとそれらの製
造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、商品券等の印刷物において、まず、請求項1に対
応する発明では、印刷物本体の内部に、光またはおよび
熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログラム感光材料
を設け、かつ印刷物本体の少なくともホログラム観察面
側に、透明層を設けて成る。
【0009】また、請求項2に対応する発明では、印刷
物本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処理が可
能なタイプのホログラム感光材料に印刷物本体毎に互い
に異なった固有の情報を記録したホログラムからなる偽
造防止マークを設け、かつ印刷物本体の少なくともホロ
グラム観察面側に、透明層を設けて成る。
【0010】一方、商品券等の印刷物の製造方法におい
て、まず、請求項7に対応する発明では、まず、印刷物
本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処理が可能
なタイプのホログラム感光材料を配置し、しかる後に、
印刷物本体の少なくともホログラム観察面側に、透明層
を形成するようにしている。
【0011】また、請求項8に対応する発明では、ま
ず、印刷物本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像
処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、次
に印刷物本体の少なくともホログラム観察面側に透明層
を形成し、次に印刷物本体をホログラフィックに露光す
ることにより、印刷物本体毎に互いに異なった固有の情
報をホログラムとして記録して偽造防止マークを形成
し、しかる後に印刷物本体に光を照射して加熱すること
により現像処理するようにしている。
【0012】さらに、請求項9に対応する発明では、ま
ず、印刷物本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像
処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、次
に印刷物本体をホログラフィックに露光することによ
り、印刷物本体毎に互いに異なった固有の情報をホログ
ラムとして記録して偽造防止マークを形成し、次に印刷
物本体に光を照射して加熱することにより現像処理し、
しかる後に印刷物本体の少なくともホログラム観察面側
に透明層を形成するようにしている。
【0013】一方、クレジットカード等のカードにおい
て、まず、請求項10に対応する発明では、カード本体
の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処理が可能なタ
イプのホログラム感光材料を設け、かつカード本体の少
なくともホログラム観察面側に、透明層を設けて成る。
【0014】また、請求項11に対応する発明では、カ
ード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処理が
可能なタイプのホログラム感光材料にカード本体毎に互
いに異なった固有の情報を記録したホログラムからなる
偽造防止マークを設け、かつカード本体の少なくともホ
ログラム観察面側に、透明層を設けて成る。
【0015】一方、クレジットカード等のカードの製造
方法において、まず、請求項16に対応する発明では、
まず、カード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現
像処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、
しかる後に、カード本体の少なくともホログラム観察面
側に、透明層を形成するようにしている。
【0016】また、請求項17に対応する発明では、ま
ず、カード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像
処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、次
にカード本体の少なくともホログラム観察面側に透明層
を形成し、次にカード本体をホログラフィックに露光す
ることにより、カード本体毎に互いに異なった固有の情
報をホログラムとして記録して偽造防止マークを形成
し、しかる後にカード本体に光を照射して加熱すること
により現像処理するようにしている。
【0017】さらに、請求項18に対応する発明では、
まず、カード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現
像処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、
次にカード本体をホログラフィックに露光することによ
り、カード本体毎に互いに異なった固有の情報をホログ
ラムとして記録して偽造防止マークを形成し、次にカー
ド本体に光を照射して加熱することにより現像処理し、
しかる後にカード本体の少なくともホログラム観察面側
に透明層を形成するようにしている。
【0018】ここで、特に上記ホログラム感光材料とし
ては、光重合型の感光材料を用いる。
【0019】また、上記ホログラムとしては、基板表面
上にドット状の複数の要素ホログラムを形成してなるマ
ルチドット・ホログラムである。
【0020】さらに、上記透明層としては、透明な樹
脂、またはガラスである。
【0021】さらにまた、上記固有の情報としては、カ
ード本体の使用者を識別するための氏名、番号、顔写
真、指紋等の個人情報を記録する。
【0022】
【作用】従って、本発明の印刷物およびカードとそれら
の製造方法においては、印刷物本体およびカード本体毎
に互いに異なった固有の情報を記録したホログラムから
なる偽造防止マークを有することにより、仮にある特定
の印刷物およびカードの偽造防止マークが偽造されたと
しても、それ以外の印刷物およびカードの偽造防止マー
クとして利用することはできない。
【0023】また、印刷物本体およびカード本体の内部
に、光,熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログラム
感光材料を形成していることにより、偽造を目的として
ホログラムを剥がしたり、あるいは上から他のホログラ
ムを貼り付ける等の加工を行なおうとした場合には、印
刷物本体およびカード本体を破壊する必要があるため、
偽造が困難になる。
【0024】これにより、印刷物およびカードを偽造し
ようとする行為を困難にして、偽造防止効果を著しく高
めることができる。
【0025】また、ホログラム感光材料として、光重合
型の感光材料を用いることにより、従来の感光材料のよ
うに、現像液等の液体による現像処理が必要ない。
【0026】さらに、ホログラムからなる偽造防止マー
クを利用することにより、固有の情報を簡単にホログラ
ムとして記録できると共に、固有の情報を立体的に表示
することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明によるカードであるクレジ
ットカードの構成例を示す断面図である。
【0029】すなわち、図1に示すように、本実施例の
クレジットカード1は、カード本体の内部に、光または
および熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログラム感
光材料2にクレジットカード本体毎に互いに異なった固
有の情報である個人情報を記録したホログラムからなる
偽造防止マークを設け、かつカード本体の両面側に、そ
れぞれ接着層3を介して透明層4を設けて成っている。
なお、5は印刷層を示している。
【0030】ここで、光またはおよび熱でのみ現像処理
が可能なタイプのホログラム感光材料2としては、例え
ばデュポン社のOMNIDEX352等のような光重合
型の感光材料を用いることができる。
【0031】また、接着層3としては、例えば、ポリイ
ソプレンゴム,ポリイソブチルゴム,スチレンブタジエ
ンゴム,ブタジエンアクリロニトリルゴム等のゴム系樹
脂や、アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルエーテル
系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル
共重合体系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩素化オレフィン系樹
脂、ポリビニルプチラール系樹脂等の任意の接着材が使
用できる。
【0032】さらに、透明層4としては、例えば透明な
樹脂を用いることができる。
【0033】さらにまた、印刷層5としては、例えば、
グラビア、オフセット、シルク印刷等が考えられる。
【0034】一方、個人情報としては、例えば番号(会
員番号等)、顔写真の他、氏名、指紋等の個別に識別で
きる情報であれば何でもよい。
【0035】また、偽造防止マークであるホログラム
は、基板表面上にドット状の複数の要素ホログラムを形
成してなるマルチドット・ホログラムで記録している。
【0036】次に、本実施例のクレジットカード1の製
造方法について説明する。
【0037】(方法1)まず、カード本体の内部に、光
またはおよび熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログ
ラム感光材料(光重合型の感光材料)2を配置して、カ
ード成型する。
【0038】次に、カード本体の両面側に、透明層4と
して透明樹脂層を形成する。
【0039】次に、カード本体をホログラフィックに露
光することにより、カード本体毎に互いに異なった固有
の情報である個人情報をホログラムとして記録して偽造
防止マークを形成する。
【0040】しかる後に、カード本体に、光(例えば、
紫外線)を照射して加熱することによって現像処理が終
了し、クレジットカード1が完成する。
【0041】(方法2)まず、カード本体の内部に、光
またはおよび熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログ
ラム感光材料(光重合型の感光材料)2を配置して、カ
ード成型する。
【0042】次に、カード本体をホログラフィックに露
光することにより、カード本体毎に互いに異なった固有
の情報である個人情報をホログラムとして記録して偽造
防止マークを形成する。
【0043】次に、カード本体に、光(例えば、紫外
線)を照射して加熱することによって現像処理をする。
【0044】しかる後に、カード本体の両面側に、透明
層4として透明樹脂層を形成することによって、クレジ
ットカード1が完成する。
【0045】次に、図2および図3を用いて、上記ホロ
グラムとしてリップマンタイプを用いた場合について説
明する。
【0046】図3に示す本実施例の方法は、図2に示す
マルチプレックス・ホログラムにおける視差情報の記録
方法と似ているが、マルチプレックス・ホログラムは、
図2に示すように、左右方向の視差のみを記録するのに
対して、本実施例の方法は、上下方向に関しても視差情
報を記録する。これは、厚いホログラムを用いてリップ
マンタイプのホログラムとすることにより、再生される
光に波長選択性を持たせ、白色光照明で上下方向の視差
をも再生するものである。
【0047】次に、図4を用いて、上記リップマンタイ
プのホログラムの記録方法に使用される光学系について
説明する。
【0048】図4に示すように、計算機で作成した画像
パタ−ンを液晶パネル10に表示し、その透過光をレン
ズ12を介してホログラム感光材料(ホログラム乾板)
14に集光する。この集光部16に反対方向から参照光
を入射させ、参照光との干渉縞パタ−ンをドット状の要
素ホログラムとして、ホログラム感光材料14に記録す
る。そして、ホログラムフィルムを縦、横方向に僅かず
つ移動させて順次露光を行い、ホログラム全面にドット
状の要素ホログラムを露光する。
【0049】液晶パネル10に表示する原画パタ−ン
は、図5に示すように、パ−スペクティブな投影変換に
よって作成する。投影の中心点は、そのパタ−ン10を
露光するホログラム感光材料14上の点であり、図4に
示す光学系におけるレンズ12の口径と焦点距離により
計算する光線の範囲が決まる。一般のコンピュ−タ・グ
ラフィックスの手法と異なるのは、投影の中心点と視点
が異なるため、隠面消去の処理は、図5において、右側
を手前にして行う。これは、物体からの反射光線のう
ち、ホログラム感光材料14上のある一点を通過する光
線の方向と強度を計算するものである。
【0050】HSの記録においては、原画パタ−ン計算
の際と同じ向きに光線が集光され、リップマンタイプの
ホログラムとして記録される。ホログラムフィルムは
縦、横方向に移動され、図5に示すようにホログラム感
光材料14全面を塗りつぶすように露光する。
【0051】次に、上記リップマンタイプのホログラム
の再生方法について説明する。
【0052】このように記録したHSを再生すると、図
6に示すように、ホログラム感光材料14上の各点から
の光線が正しく再生され、立体像を観察することができ
る。これは言換えると、ホログラムを窓として、その窓
を透過する全ての光線の方向と強度を正しく記録し、再
生するものである。従って、本実施例の方法では、全く
歪みのない立体像を再生することができる。
【0053】次に、以上のような方法により製造した本
実施例のクレジットカード1においては、クレジットカ
ード本体毎に互いに異なった固有の情報である個人情報
を記録したマルチドット・ホログラム(マルチドット・
ホログラムは、コンピュ―タ等のデ―タを直接記録でき
るため、偽造防止マ―ク毎に異なった情報を記録するこ
とができる)からなる偽造防止マークを有することによ
り、仮にある特定のクレジットカード1の偽造防止マー
クが偽造されたとしても、それ以外のクレジットカード
1の偽造防止マークとして利用することはできない。
【0054】また、クレジットカード本体の内部に、
光,熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログラム感光
材料(光重合型の感光材料)2を形成していることによ
り、偽造を目的としてホログラムを剥がしたり、あるい
は上から他のホログラムを貼り付ける等の加工を行なお
うとした場合には、クレジットカード本体を破壊する必
要があるため、偽造が困難になる。
【0055】これにより、クレジットカード1を偽造し
ようとする行為を困難にして、偽造防止効果を著しく高
めることができる。
【0056】さらに、ホログラム感光材料2として、光
重合型の感光材料を用いることにより、従来の感光材料
のように、現像液等の液体による現像処理が必要ない。
【0057】一方、マルチドット・ホログラムからなる
偽造防止マークを利用することにより、固有の情報であ
る個別情報を簡単にホログラムとして記録することがで
きると共に、固有の情報である個人情報を立体的に表示
することができる。
【0058】また、通常、クレジットカ―ド等には、個
人情報の識別としてエンボスによる氏名と番号が記録し
てあるが、このようなな情報をホログラムとして記録す
ることにより、より一層高い偽造防止効果を持たせるこ
とができる。
【0059】以上により、クレジットカード1が偽造さ
れるのを困難にして、偽造防止効果を著しく高めること
ができる。
【0060】上述したように、本実施例のクレジットカ
ード1は、カード本体の内部に、光またはおよび熱での
み現像処理が可能なタイプのホログラム感光材料2にク
レジットカード本体毎に互いに異なった固有の情報であ
る個人情報を記録したホログラムからなる偽造防止マー
クを設け、かつカード本体の両面側に、それぞれ接着層
3を介して透明層4を設けるようにしたものである。
【0061】従って、クレジットカード本体の内部に、
光,熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログラム感光
材料(光重合型の感光材料)2を形成しているため、偽
造を目的としてホログラムを剥がしたり、あるいは上か
ら他のホログラムを貼り付ける等の加工を行なおうとし
た場合には、クレジットカード本体を破壊する必要があ
るため、偽造が困難になる。
【0062】また、ホログラムを光学的に複製する場
合、マスターホログラムとホログラム記録材料とを密着
させて露光する必要があるが、この点本実施例では、ク
レジットカード本体の少なくともホログラム観察面側に
透明層4が存在するため、マスターホログラムとホログ
ラム記録材料とを密着することはできない。よって、ホ
ログラムの複製が困難となり、偽造防止につながる。
【0063】以上により、クレジットカード1を偽造し
ようとする行為を困難にして、より一層高い偽造防止効
果を実現することが可能となる。
【0064】さらに、マルチドット・ホログラムからな
る偽造防止マークを利用しているため、固有の情報であ
る個別情報を簡単にホログラムとして記録することがで
きると共に、固有の情報である個人情報を立体的に表示
することが可能となる。
【0065】さらにまた、個人情報をホログラムとして
記録しているため、より一層高い偽造防止効果を持たせ
ることが可能となる。
【0066】一方、本実施例による偽造防止マークに
は、3次元画像情報を有する微小なドット状の要素ホロ
グラムが複数形成されているため、上下方向にも視差を
有する立体的な偽造防止マークを得ることが可能とな
る。また、ドット状の要素ホログラムにより像を再生で
きるため、ホログラムの大きさの制限がなく、ホログラ
ム全面においてムラがない。
【0067】さらに、本実施例の作成方法によると、1
つの光学系で立体的な偽造防止マークを作成することが
でき、偽造防止マークの自動システムを実現することが
可能となる。また、レ−ザ光を有効に利用でき、露光時
間が短いため、外部振動に影響されるようなことがな
い。
【0068】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
でなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
【0069】(a)上記実施例では、本発明をクレジッ
トカード等のカードに適用する場合について説明した
が、これに限らず、例えば商品券,株券等の印刷物につ
いても、本発明を同様に適用できるものである。
【0070】(b)上記実施例では、偽造防止マーク
を、基板表面上にドット状の複数の要素ホログラムを形
成してなるマルチドット・ホログラムで記録する場合に
ついて説明したが、これに限らず、例えば電子線で直接
グレーティングを記録する方法としてもよい。
【0071】(c)上記実施例では、カード本体、およ
び印刷物本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処
理が可能なタイプのホログラム感光材料2にカード本
体、および印刷物本体毎に互いに異なった固有の情報で
ある個人情報を記録したホログラムからなる偽造防止マ
ークを設け、かつカード本体、および印刷物本体の両面
側に、透明層4を設ける場合について説明したが、これ
に限らず、カード本体、および印刷物本体の内部に、光
またはおよび熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログ
ラム感光材料2を設け、かつカード本体、および印刷物
本体の両面側に、透明層4を設けるのみの構成とし、必
要に応じて、ホログラム感光材料2にカード本体、およ
び印刷物本体毎に互いに異なった固有の情報である個人
情報を記録したホログラムからなる偽造防止マークを設
けるようにしてもよい。
【0072】また、この場合におけるカード、および印
刷物の製造方法としても、それに見合った方法とすれば
よい。
【0073】(d)上記実施例では、カード本体、およ
び印刷物本体の両面側に、透明層4を設ける場合につい
て説明したが、これに限らず、カード本体、および印刷
物の少なくともホログラム観察面側に、透明層4を設け
るようにすればよい。
【0074】(e)上記実施例では、透明層4として
は、透明な樹脂を用いる場合について説明したが、これ
に限らず、透明層4として、透明なガラスを用いるよう
にしてもよい。
【0075】(f)上記実施例では、ホログラムとし
て、リップマンタイプのホログラムを記録する場合につ
いて説明したが、これに限らず、ホログラムとして、イ
メージタイプ、またはレインボウタイプ、あるいはレー
ザー再生タイプのホログラムを記録するようにしてもよ
い。
【0076】図7は、かかるタイプのホログラムの記録
方法に使用される光学系の構成例を示す概要図であり、
図4と同一要素には同一符号を付している。
【0077】すなわち、図7では、図4におけるホログ
ラム感光材料(ホログラム乾板)14に対して、同じ方
向から物体光および参照光を入射させるようにした点が
異なっている。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、商
品券等の印刷物、およびクレジットカード等のカードに
おいて、印刷物本体、およびカード本体の内部に、光ま
たはおよび熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログラ
ム感光材料を設け、かつ印刷物本体、およびカード本体
の少なくともホログラム観察面側に、透明層を設ける
か、または印刷物本体、およびカード本体の内部に、光
またはおよび熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログ
ラム感光材料に印刷物本体毎に互いに異なった固有の情
報を記録したホログラムからなる偽造防止マークを設
け、かつ印刷物本体、およびカード本体の少なくともホ
ログラム観察面側に、透明層を設けるようにし、またそ
れらを製造するに際して、まず、印刷物本体、およびカ
ード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処理が
可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、しかる後
に、印刷物本体、およびカード本体の少なくともホログ
ラム観察面側に、透明層を形成するか、またはまず、印
刷物本体、およびカード本体の内部に、光またはおよび
熱でのみ現像処理が可能なタイプのホログラム感光材料
を配置し、次に印刷物本体、およびカード本体の少なく
ともホログラム観察面側に透明層を形成し、次に印刷物
本体、およびカード本体をホログラフィックに露光する
ことにより、印刷物本体、およびカード本体毎に互いに
異なった固有の情報をホログラムとして記録して偽造防
止マークを形成し、しかる後に印刷物本体、およびカー
ド本体に光を照射して加熱することにより現像処理する
か、もしくはまず、印刷物本体、およびカード本体の内
部に、光またはおよび熱でのみ現像処理が可能なタイプ
のホログラム感光材料を配置し、次に印刷物本体、およ
びカード本体をホログラフィックに露光することによ
り、印刷物本体、およびカード本体毎に互いに異なった
固有の情報をホログラムとして記録して偽造防止マーク
を形成し、次に印刷物本体、およびカード本体に光を照
射して加熱することにより現像処理し、しかる後に印刷
物本体、およびカード本体の少なくともホログラム観察
面側に透明層を形成するようにしたので、印刷物および
カードを偽造しようとする行為を困難にして偽造防止効
果を著しく高めることが可能な印刷物およびカードとそ
れらの製造方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクレジットカードの一実施例を示
す平面図。
【図2】マルチプレックス・ホログラムの原理を説明す
るための概要図。
【図3】同実施例におけるマルチドット・ホログラムの
原理を説明するための概要図。
【図4】同実施例における1ステップ・リップマンHS
の光学系を示す概要図。
【図5】同実施例に使用される原画パターンの作成方法
を説明するための概要図。
【図6】同実施例におけるマルチドット・ホログラムの
再生方法を説明するための概要図。
【図7】本発明による他の実施例における1ステップ・
リップマンHSの光学系を示す概要図。
【符号の説明】
1…クレジットカード、2…ホログラム感光材料、3…
接着層、4…透明層、5…印刷層。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品券等の印刷物において、 印刷物本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処理
    が可能なタイプのホログラム感光材料を設け、かつ前記
    印刷物本体の少なくともホログラム観察面側に、透明層
    を設けて成ることを特徴とする印刷物。
  2. 【請求項2】 商品券等の印刷物において、 印刷物本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処理
    が可能なタイプのホログラム感光材料に前記印刷物本体
    毎に互いに異なった固有の情報を記録したホログラムか
    らなる偽造防止マークを設け、かつ前記印刷物本体の少
    なくともホログラム観察面側に、透明層を設けて成るこ
    とを特徴とする印刷物。
  3. 【請求項3】 前記ホログラム感光材料としては、光重
    合型の感光材料を用いることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の印刷物。
  4. 【請求項4】 前記ホログラムとしては、基板表面上に
    ドット状の複数の要素ホログラムを形成してなるマルチ
    ドット・ホログラムであることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の印刷物。
  5. 【請求項5】 前記透明層としては、透明な樹脂、また
    はガラスであることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の印刷物。
  6. 【請求項6】 前記固有の情報としては、カード本体の
    使用者を識別するための氏名、番号、顔写真、指紋等の
    個人情報を記録することを特徴とする請求項2に記載の
    印刷物。
  7. 【請求項7】 商品券等の印刷物の製造方法において、 まず、印刷物本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現
    像処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、 しかる後に、前記印刷物本体の少なくともホログラム観
    察面側に、透明層を形成するようにしたことを特徴とす
    る印刷物の製造方法。
  8. 【請求項8】 商品券等の印刷物の製造方法において、 まず、印刷物本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現
    像処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、 次に、前記印刷物本体の少なくともホログラム観察面側
    に、透明層を形成し、 次に、前記印刷物本体をホログラフィックに露光するこ
    とにより、印刷物本体毎に互いに異なった固有の情報を
    ホログラムとして記録して偽造防止マークを形成し、 しかる後に、前記印刷物本体に光を照射して加熱するこ
    とにより現像処理するようにしたことを特徴とする印刷
    物の製造方法。
  9. 【請求項9】 商品券等の印刷物の製造方法において、 まず、印刷物本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現
    像処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、 次に、前記印刷物本体をホログラフィックに露光するこ
    とにより、印刷物本体毎に互いに異なった固有の情報を
    ホログラムとして記録して偽造防止マークを形成し、 次に、前記印刷物本体に光を照射して加熱することによ
    り現像処理し、 しかる後に、前記印刷物本体の少なくともホログラム観
    察面側に、透明層を形成するようにしたことを特徴とす
    る印刷物の製造方法。
  10. 【請求項10】 クレジットカード等のカードにおい
    て、 カード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処理
    が可能なタイプのホログラム感光材料を設け、かつ前記
    カード本体の少なくともホログラム観察面側に、透明層
    を設けて成ることを特徴とするカード。
  11. 【請求項11】 クレジットカード等のカードにおい
    て、 カード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現像処理
    が可能なタイプのホログラム感光材料に前記印刷物本体
    毎に互いに異なった固有の情報を記録したホログラムか
    らなる偽造防止マークを設け、かつ前記カード本体の少
    なくともホログラム観察面側に、透明層を設けて成るこ
    とを特徴とするカード。
  12. 【請求項12】 前記ホログラム感光材料としては、光
    重合型の感光材料を用いることを特徴とする請求項10
    または請求項11に記載のカード。
  13. 【請求項13】 前記ホログラムとしては、基板表面上
    にドット状の複数の要素ホログラムを形成してなるマル
    チドット・ホログラムであることを特徴とする請求項1
    0または請求項11に記載のカード。
  14. 【請求項14】 前記透明層としては、透明な樹脂、ま
    たはガラスであることを特徴とする請求項10または請
    求項11に記載のカード。
  15. 【請求項15】 前記固有の情報としては、カード本体
    の使用者を識別するための氏名、番号、顔写真、指紋等
    の個人情報を記録することを特徴とする請求項11に記
    載のカード。
  16. 【請求項16】 クレジットカード等のカードの製造方
    法において、 まず、カード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現
    像処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、 しかる後に、前記カード本体の少なくともホログラム観
    察面側に、透明層を形成するようにしたことを特徴とす
    るカードの製造方法。
  17. 【請求項17】 クレジットカード等のカードの製造方
    法において、 まず、カード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現
    像処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、 次に、前記カード本体の少なくともホログラム観察面側
    に、透明層を形成し、 次に、前記カード本体をホログラフィックに露光するこ
    とにより、カード本体毎に互いに異なった固有の情報を
    ホログラムとして記録して偽造防止マークを形成し、 しかる後に、前記カード本体に光を照射して加熱するこ
    とにより現像処理するようにしたことを特徴とするカー
    ドの製造方法。
  18. 【請求項18】 クレジットカード等のカードの製造方
    法において、 まず、カード本体の内部に、光またはおよび熱でのみ現
    像処理が可能なタイプのホログラム感光材料を配置し、 次に、前記カード本体をホログラフィックに露光するこ
    とにより、カード本体毎に互いに異なった固有の情報を
    ホログラムとして記録して偽造防止マークを形成し、 次に、前記カード本体に光を照射して加熱することによ
    り現像処理し、 しかる後に、前記カード本体の少なくともホログラム観
    察面側に、透明層を形成するようにしたことを特徴とす
    るカードの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050014938A (ko) * 2003-08-01 2005-02-21 이유선 위조 방지용 전표 및 그 제조방법
JP2017010265A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 グローリー株式会社 精算システム

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