JP3186316B2 - 単色光再生型ホログラムの再生方法およびこのホログラムの真偽判別方法。 - Google Patents

単色光再生型ホログラムの再生方法およびこのホログラムの真偽判別方法。

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JP3186316B2 JP07056093A JP7056093A JP3186316B2 JP 3186316 B2 JP3186316 B2 JP 3186316B2 JP 07056093 A JP07056093 A JP 07056093A JP 7056093 A JP7056093 A JP 7056093A JP 3186316 B2 JP3186316 B2 JP 3186316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的に情報の読取りが
可能な単色光再生型ホログラムに係り、特に、デッドコ
ピーによる偽造が困難な単色光再生型ホログラムの再生
方法及びその真偽判別方法に関するである。
【0002】
【従来の技術】単色光再生型ホログラムとはその表面に
ホログラム画像を形成する干渉縞が設けられた一種の記
録媒体で、このホログラム記録領域に対して特定角度よ
り単色光を照射することにより上記ホログラム画像が特
定角度に回折、再生されるものである。そして、立体的
な画像を記録できることから、従来、ディスプレイに広
く利用されてきたが、近年、光学的に情報の読取りが可
能なホログラムが増えてきている。ここで、光学的に情
報の読取りが可能なホログラムとは、後に読取られるこ
とを想定した情報パターンから成るホログラム画像が上
記ホログラム形成領域に記録されているものをいう。
【0003】上記情報パターンとして一般的には文字パ
ターン(文字、数字、アルファベット等)が用いられて
おり、この文字パターンから成るホログラム画像をすり
ガラス等の結像面に結像・再生して目視判断により情報
の確認がなされている。
【0004】また、最近では上記情報パターンとしてバ
ーコードやカルラコード等比較的単純な識別マークも用
いられており、この識別マークから成るホログラム画像
を光センサ等で機械的に読取ることを目的としたホログ
ラム(マシンリーダブル・ホログラムと称する)が提案
されている。
【0005】そして、これ等光学的に情報の読取りが可
能なホログラムはカードや商品等に組込まれ、識別情報
として真偽判別に利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来における
この種のホログラムにおいては上記ホログラム画像を形
成する干渉縞が一定の方向性を持つものが多く、ホログ
ラムの知識を有する人間にとっては真正なホログラムに
レーザ光を当ててそのホログラム記録領域に記録された
情報パターンを他の感光材料に複写する、いわゆるデッ
ドコピーによる偽造が容易であるといった問題点があっ
た。
【0007】本発明はこのような問題点に着目してなさ
れたもので、その課題とするところは、デッドコピーに
よる偽造が困難な単色光再生型ホログラムの再生方法及
びこのホログラムの真偽判別方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1に係る
発明は、ホログラム画像を形成する干渉縞が設けられた
ホログラム記録領域にその干渉縞の方向性が相互に相違
する複数のホログラム画像群が多重記録された単色光再
生型ホログラムの再生方法を前提とし、 上記単色光再生
型ホログラムが光透過型のホログラムで構成されてお
り、かつ、そのホログラム記録領域に対して記録された
ホログラム画像群の各干渉縞に対応した特定角度より各
々の単色光を同時に照射し、その反射回折光により再生
されたホログラム画像群と透過回折光により再生された
ホログラム画像群とを合成させて識別情報として機能す
る1つの情報パターンを再生することを特徴とするもの
である。
【0009】そして、請求項1に係る再生方法において
適用される単色光再生型ホログラムは、そのホログラム
記録領域にその干渉縞の方向性が相互に相違する複数の
ホログラム画像群が多重記録されているため、上記ホロ
グラム記録領域に一方向からレーザ光を入射しても1つ
の情報パターンを構成するホログラム画像群の一部(
なわち識別情報として機能しないパターン)しかデッド
コピーができず、上記ホログラム記録領域に記録された
情報パターンの完全なデッドコピーを困難にさせること
が可能となる。また、請求項1に係る再生方法において
は、反射回折光により再生されたホログラム画像群と透
過回折光により再生されたホログラム画像群とを合成し
て上記1つの情報パターンを再生しており、2種類 の回
折光を組み合わせた分だけ識別情報として真偽判別の確
度向上を図ることが可能となる。
【0010】ここで、請求項1に係る再生方法において
適用される単色光再生型ホログラムは、基本的にはフレ
ネル型やフーリエ変換型を含む記録領域を有する反射型
ホログラム若しくは透過型ホログラムがその対象とな
り、その一例として、公知の2ステップ型ホログラムの
作成工程において1ステップ目に作成されるホログラム
(一般にマスターホログラムと称されている)がこれに
相当する。すなわち、このマスターホログラムと称され
るホログラムのホログラム記録領域に対し白色光を照射
しても、1ステップ目にて撮影された被写体の画像は肉
眼では再生・観察されずただ虹彩色を呈するだけであ
る。これに対し、可視光レーザ等の単色光を照射する
と、1ステップ目にて撮影された被写体の画像を肉眼で
再生・観察することが可能となる。
【0011】尚、請求項1に係る再生方法において適用
される単色光再生型ホログラムにおいては、単色光で再
生されるホログラム画像群が記録されたホログラム記録
領域の一部に装飾効果を目的とした印刷画像を具備する
もの(一般に印刷一体型ホログラムと称される)であっ
てもよいし、白色光で再生されるホログラムパターンを
具備するもの(一般にレインボーホログラムと称され
る)であってもよくその構成は任意である。
【0012】また、上記情報パターンとしては、従来と
同様に、文字パターン(文字、数字、アルファベット
等)、及び、バーコードやカルラコード等比較的単純な
識別マークがその対象となる。そして、請求項1に係る
発明においては各ホログラム画像群が同時に再生されて
識別情報として機能する1つの情報パターン(例えば、
『OK』『真正』『凸』等の文字パターン)を構成する
ことから、各ホログラム画像は上記情報パターンの分割
パターン(上記例で『OK』『真正』等の場合には、
『O』『K』『真』『正』等の2分割パターンや更に再
分割した多分割パターンが挙げられる)で構成されてい
る。
【0013】尚、請求項1に係る発明において上記ホロ
グラム記録領域に対し特定角度から単色光を各々照射す
る光源については、単色光の数に対応した複数の光源で
これを構成してもよいし、あるいは、1つの光源からミ
ラーを用いて対応する複数の単色光を求める構成にして
もよく任意である。
【0014】次に、請求項2に係る発明は上記請求項1
記載の単色光再生型ホログラムの再生方法を利用したホ
ログラムの真偽判別方法に関するものである。
【0015】すなわち請求項2に係る発明は、請求項
記載の単色光再生型ホログラムの再生方法に用いられる
再生装置を前提とし、上記単色光再生型ホログラムを所
定の位置にセットする保持手段と、この保持手段を中央
に介してその上方側と下方側にそれぞれ配置されかつ所
定の位置にセットされた単色光再生型ホログラムのホロ
グラム記録領域に対し所定角度から単色光を各々照射す
る複数の単色光照射手段と、各々の単色光を照射して再
生されたホログラム画像群を結像させる結像手段、とを
具備した単色光再生型ホログラムの再生装置を用い、請
求項1に記載の単色光再現型ホログラムを再生させて、
反射回折光により再生されたホログラム画像群と透過回
折光により再生されたホログラム画像群とを合成させて
識別情報として機能する1つの情報パターンが再生され
た場合に、真であると判断することを特徴とする単色光
透過型ホログラムの真偽判別方法である。
【0016】そして、請求項2記載の発明に係る再生装
置においては、単色光再生型ホログラムがセットされる
保持手段を中央に介してその上方側と下方側に複数の単
色光照射手段を具備しているため、セットされた単色光
再生型ホログラムの上方側および下方側に配置された単
色光照射手段を選択的に作用させることにより、ホログ
ラム記録領域に記録された情報パターンをそれぞれ再生
できる利点を有している。
【0017】[作用] 請求項1、2記載の発明に係る再生方法および真偽判別
方法によれば、反射回折光により再生されたホログラム
画像群と透過回折光により再生されたホログラム画像群
とを合成して1つの情報パターンを再生しており、2種
類の回折光を組合わせた分だけ識別情報としての真偽判
別の確度向上が図れる。
【0018】また、単色光再生型ホログラムがセットさ
れる保持手段を中央に介してその上方側と下方側に複数
の単色光照射手段を具備しているため、セットされた単
色光再生型ホログラムの上方側および下方側に配置され
た上記単色光照射手段を選択的に作用させることによ
り、ホログラム記録領域に記録された情報パターンをそ
れぞれ再生させることが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0020】[実施例1] まず、ホログラムを作成するための金属スタンパの原版
となるマスターホログラムを以下の工程により製造し
た。
【0021】{マスターホログラムの作成} 図1は、1つの情報パターン(OKの文字から成る)と
分割画像(パターン)との関係を図解的に示した説明図
である。この実施例においては情報パターンをA、B2
つの分割画像として透過原稿を作成した。尚、上記情報
パターンについては、網点画像あるいは連続調画像のい
ずれでもよい。
【0022】図2は、上記透過原稿を用いたホログラム
の撮影方法の一例を示す説明図である。この図におい
て、上方側には上述したOの文字から成る分割画像
(A)の透過原稿4と拡散板5が重ねられた状態で配置
され、下方側には感光材料2が塗布された支持体1が配
置されている。そして、拡散板5の上方から入射光11
を入射すると、拡散板5で拡散され透過原稿4を選択的
に透過する。尚、上記透過原稿4を透過した光を物体光
12という。この物体光12は、感光材料2が塗布され
た上記支持体1を上方から見て12時の方向でかつ側面
から見て斜め上から照射された参照光13と干渉を起こ
し、上記感光材料2に干渉縞を記録する。尚、この1回
目の露光時間は約3秒間に設定されている。
【0023】次に、Kの文字から成る分割画像(B)の
透過原稿4に置換え、かつ、感光材料2が塗布された上
記支持体1をその支持体面の中心を軸にして90度回転
させ透過原稿4との相対位置を変化させると共に、1回
目の露光と同様に上記物体光12と参照光13を4秒間
照射して1回目に形成されたOの文字に対応する干渉縞
4aとその方向性が90度相違するKの文字に対応する
干渉縞4bを上記感光材料2に多重記録した(図3参
照)。尚、上記支持体1の回転角度は90度に限らず別
の角度で回転させても当然のことながらよい。また、上
記支持体1を回転させる方法に代えて、2回目の参照光
13の入射条件、すなわち、感光材料2が塗布された上
記支持体1を上方から見て3時の方向でかつ側面から見
て斜め上から照射させてもよい。また、この実施例にお
いてはOの文字から成る分割画像(A)とKの文字から
成る分割画像(B)が二重記録されているが、更に多く
の分割画像をその方向性を相互に変えて多重記録しても
よい。
【0024】このような二重露光処理を施した後、感光
材料2を現像処理して図4(A)に示すような凹凸パタ
ーン20を有するマスターホログラムを作成した。
【0025】{単色光再生型ホログラムの作成} 次に、このマスターホログラムを用いて公知の電鋳作業
により金属スタンパを作成した。
【0026】すなわち、図4(B)に示すように凹凸パ
ターン20を有するマスターホログラムに対しその表面
に蒸着若しくは無電解メッキ法等により金、銀等の導電
薄膜21を成膜し、この導電薄膜21を電極にして電気
メッキにより導電薄膜21上にニッケル等のメッキ層2
2を形成し(図4C参照)、かつ、このメッキ層22を
導電薄膜21から剥離して図4(D)に示すような金属
スタンパ25を製造した。
【0027】そして、この金属スタンパ25を用いて図
5に示すようなホログラムシール6を製造した。
【0028】すなわち、このホログラムシール6は、図
5に示すようにシート基材61と、このシート基材61
上に剥離可能に設けられた剥離性保護層62と、上記金
属スタンパ25が加熱押圧されて形成された凹凸パター
ン60を有するホログラム層63と、この凹凸パターン
60面に沿って設けられた光反射層64と、この光反射
層64上に一様に設けられた接着剤層65と、この接着
剤層65上に積層された剥離シート66とでその主要部
が構成されている。
【0029】まず、上記シート基材61は、ホログラム
層63を保護する役目を有するもので、例えば、ポリエ
ステルやポリカーボネート等の樹脂フィルムが適用で
き、その膜厚については約50〜100μmに設定され
ている。
【0030】また、上記剥離性保護層62は、例えば、
アクリル系樹脂、アクリル系樹脂とビニール系樹脂の混
合物等を塗料化し、バーコート、ブレードコート、エア
ナイフコート、グラビアコート、ロールコート等のソル
ベントコート法あるいはスクリーン印刷法等の既知の方
法により塗布・乾燥して形成された厚さ1〜2μm程度
の樹脂層により構成されている。
【0031】一方、上記ホログラム層63は、例えば、
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロースアセテー
ト系樹脂、ニトロセルロース系樹脂等を塗料化し、上記
剥離性保護層と同様の塗布手段により形成された厚さ
0.5〜2μmの樹脂層で、上述した金属スタンパ25
を加熱押圧して形成された複数の干渉縞から成る凹凸パ
ターン60を具備している。
【0032】また、上記凹凸パターン60面に沿って設
けられる光反射層64について、表面反射率が高いアル
ミニウム、スズ等の金属により構成することが望まし
く、これ等金属を真空蒸着法、スパッタリング法、イオ
ンプレーティング法等の成膜手段により形成することが
でき、その膜厚としては300〜1000オングストロ
ーム程度が好ましい。尚、上述した金属によりこの光反
射層64を構成した場合には得られたホログラムは光反
射型となるが、上記金属に変えてホログラム層63を構
成する材料よりその屈折率が大きい透明性材料を適用す
ることにより光透過型のホログラムにすることが可能と
なる。
【0033】このような透明性材料としては、例えば、
Sb2 3 、Fe23 、TiO2、CdS、CeO
2 、PbCl2 、CdO、Sb23 、Bi2 3 、Z
nS、WO3 、SiO、In2 3 、PbO、Ta2
3 、ZnO、CaO・SiO2、ZrO、Cd23
Al23 等を挙げることができ、上記ホログラム層6
3上にEB蒸着法、真空蒸着法、スパッタリング法、反
応性スパッタリング法、イオンプレーティング法等の成
膜手段にて形成することができる。但し、この光透過型
のホログラムについては、光反射型のホログラムとして
使用することも可能である。
【0034】更に、上記接着剤層65は、例えば、アク
リル系樹脂、ビニール系樹脂等を主成分とし上述した塗
布手段により形成された厚さ0.5〜2μmの樹脂層
で、上記剥離性保護層62の接着力よりも強い接着力を
持たせたものである。
【0035】そして、このように構成されているホログ
ラムシール6より剥離紙等から成る剥離シート66を剥
がして接着剤層65を露出させ、これをカード(図示せ
ず)等に貼着して単色光再生型ホログラムを作成した。
【0036】尚、この単色光再生型ホログラムに対し一
方向からレーザ光を入射してそのデッドコピーを試みた
ところ、OKの文字から成る情報パターンの一部しか再
現できなかった。
【0037】次に、このようにして作成した単色光再生
型ホログラムを再生するための装置について説明する。
【0038】{再生装置} この再生装置7は、図6〜8に示すようにその中央にホ
ログラムをセットするための開口71が設けられたホロ
グラムセットプレート72と、このホログラムセットプ
レート72を中央に介してその上方側と下方側にそれぞ
れ配置されかつ図示外の電源に接続されたスイッチS1
〜S4によりON、OFF駆動可能に設けられた4つの
可視光レーザ光源L1〜L4と、各可視光レーザ光源L
1〜L4から照射された可視光レーザをセットされたホ
ログラムのホログラム記録領域に結像させるレンズ73
〜76と、再生されたホログラム画像群が写し出される
結像手段としてのスクリーン77と、このスクリーン7
7にホログラム画像群を結像させるレンズ78とでその
主要部が構成され、かつ、再生装置の側壁を構成する4
つの側板の少なくとも1つがホログラムを上記開口71
にセットする際に開放されるように形成されている。
【0039】まず、4つの可視光レーザ光源L1〜L4
は図示外の電源により例えば670nmの可視光レーザ
を照射するもので、可視光レーザ光源L1とL2は反射
型ホログラムの再生に適用され、また、可視光レーザ光
源L3とL4は光透過型ホログラムの再生に適用され
る。この可視光レーザ光源としては、そのピーク波長が
633nmであるHe−Ne可視光レーザを用いること
ができる。尚、可視光レーザ光源の数は4つに限らず更
に増やしても当然のことながらよい。
【0040】また、上記可視光レーザ光源L1はホログ
ラムセットプレート72の上方側に配置され、例えば、
θ1=60度でX軸の方向(図7及び図8参照)より可
視光レーザが照射され、また、可視光レーザ光源L2も
ホログラムセットプレート72の上方側に配置され、例
えば、θ2=60度でY軸の方向(図8参照)より可視
光レーザが照射される。一方、可視光レーザ光源L3は
ホログラムセットプレート72の下方側に配置され、例
えば、θ3=60度でX軸の方向(図7参照)より可視
光レーザが照射され、また、可視光レーザ光源L4もホ
ログラムセットプレート72の上方側に配置され、例え
ば、θ4=60度でY軸の方向より可視光レーザが照射
される。尚、可視光レーザ光源L1〜L4の可視光レー
ザの照射位置が全て上記ホログラムセットプレート72
上に照射されるようにするため、各可視光レーザ光源L
1〜L4の照射角度θ1〜θ4とこの光路上に配置される
レンズ73〜76については0度〜90度の範囲で移動
調整できるような機構が設けられている。すなわち、マ
スターホログラムにおける撮影時の参照光の入射角や物
体光の入射角、その他撮影時の条件に対応して上記θ1
〜θ4が60度になるとは限らないからである。
【0041】また、図8に示すように上記可視光レーザ
光源L1と可視光レーザ光源L2とのなす角度θ5は9
0度に設定されているが、この角度θ5は二重露光され
た上記マスターホログラムの干渉縞のなす角(上述した
ように干渉縞4aと干渉縞4bの方向性は90度相違し
ている)に対応させているためである。
【0042】次に、上記スクリーン77には、ホログラ
ムセットプレート72の開口71にセットされた単色光
再生型ホログラムからのホログラム画像群が写し出され
る。この再生画像を目視により確認するにはスクリーン
77の真上から若しくは真下から見ることが好ましい。
また、スクリーン77の材質にはスリガラス等の半透明
のものを適用するのが好ましい。
【0043】また、上記レンズ73〜76は各可視光レ
ーザ光源L1〜L4から照射された可視光レーザを絞り
かつこれを収束してホログラムのホログラム領域に照射
させる作用をするもので、例えば、凸レンズが適用でき
る。照射された可視光レーザは上記ホログラム記録領域
で回折され、レンズ78により収束されて上記スクリー
ン77上で結像しホログラム画像群から成る情報パター
ンを再生する。
【0044】尚、上記マスターホログラムの撮影条件
(例えば露光条件など)が変わればこれに合わせてレン
ズの倍率等も変える必要がある。そこで、この再生装置
においては、図7に示すように可視光レーザ光源L1と
レンズ73との距離α、レンズ73とホログラムセット
プレート72との距離β、ホログラムセットプレート7
2とレンズ78との距離γ、及び、レンズ78とスクリ
ーン77との距離δについて変動可能に設けられ、上記
ホログラムセットプレート72の開口71にセットされ
るホログラムの種類に応じて調整できるようになってお
り、かつ、可視光レーザ光源L1以外の可視光レーザ光
源L2、L3、L4等についても同様の機構が組込まれ
ている。
【0045】そして、図9に示すようにOの文字に対応
する干渉縞4aとその方向性が90度相違するKの文字
に対応する干渉縞4bが多重記録された光透過型のホロ
グラム100を上記ホログラムセットプレート72の開
口71にセットし、かつ、スイッチS1とS4を作用さ
せて上記ホログラム100のホログラム記録領域101
へ可視光レーザ光源L1と可視光レーザ光源L4から可
視光レーザをそれぞれ照射したところ、Oの文字に対応
するホログラム画像とKの文字に対応するホログラム画
像が合成された『OK』の文字がスクリーン77の中央
部に再生された。
【0046】尚、このホログラム100に対し一方向か
らレーザ光を入射してそのデッドコピーを試みたとこ
ろ、上述したようにOKの文字から成る情報パターンの
一部しか再現できなかった。
【0047】従って、このデッドコピーに係るホログラ
ムを上記再生装置にセットし、かつ、可視光レーザ光源
L1と可視光レーザ光源L4から可視光レーザをそれぞ
れ照射しても『OK』の文字は再生されず、偽造された
ものであることが瞬時に確認されるものであった。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、反射回折光により再生
されたホログラム画像群と透過回折光により再生された
ホログラム画像群とを合成して1つの情報パターンを再
生しており、2種類の回折光を組合わせた分だけ識別情
報としての真偽判別の確度向上が図れる効果を有してい
る。また、単色光再生型ホログラムがセットされる保持
手段を中央に介してその上方側と下方側に複数の単色光
照射手段を具備しているため、セットされた単色光再生
型ホログラムの上方側および下方側に配置された上記単
色光照射手段を選択的に作用させることにより、ホログ
ラム記録領域に記録された情報パターンをそれぞれ再生
させることが可能となる効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る情報パターンと分割画像の関係
を示す説明図。
【図2】実施例1に係るホログラム撮影方法の一例を示
す説明図。
【図3】多重記録されたマスターホログラムの概略斜視
図。
【図4】図4(A)〜(D)はマスターホログラムを用
いた公知の電鋳作業により金属スタンパを製造する工程
説明図。
【図5】実施例1に係るホログラムシールの構成説明
図。
【図6】実施例1に係る再生装置の概略構成斜視図。
【図7】1つの側板が外された状態の上記再生装置の側
面図。
【図8】スクリーンが外された状態の上記再生装置の平
面図。
【図9】ホログラムがセットされた再生装置の概略斜視
図。
【符号の説明】
1…支持体 2…感光材料 4…透明原稿 4a…干渉縞 4b…干渉縞 5…拡散板 7…再生装置 11…入射光 12…物体光 13…参照光 25…金属スタンパ 60…凹凸パターン 61…シート基材 62…剥離性保護層 63…ホログラム層 64…光反射層 65…接着剤層 66…剥離シート 72…ホログラムセットプレート 77…スクリーン 100…ホログラム 101…ホログラム記録領域 L1…可視光レーザ光源 L2…可視光レーザ光源 L3…可視光レーザ光源 L4…可視光レーザ光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 喜多 武秀 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 新藤 直彰 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−173469(JP,A) 特開 昭62−283385(JP,A) 特開 平2−256535(JP,A) 特開 昭49−14229(JP,A) 特開 平1−273084(JP,A) 実開 昭63−73778(JP,U) 特表 平1−502459(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03H 1/00 - 1/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホログラム画像を形成する干渉縞が設けら
    れたホログラム記録領域にその干渉縞の方向性が相互に
    相違する複数のホログラム画像群が多重記録された単色
    光再生型ホログラムにおいて、 上記単色光再生型ホログラムが光透過型および光反射型
    ホログラムで構成されており、かつ、そのホログラム
    記録領域に対して記録されたホログラム画像群の各干渉
    縞に対応した特定角度より各々の単色光を同時に照射
    し、 その反射回折光により再生されたホログラム画像群と透
    過回折光により再生されたホログラム画像群とを合成さ
    せて識別情報として機能する1つの情報パターンを再生
    することを特徴とする単色光再生型ホログラムの再生方
    法。
  2. 【請求項2】上記単色光再生型ホログラムを所定の位置
    にセットする保持手段と、この保持手段を中央に介して
    その上方側と下方側にそれぞれ配置されかつ所定の位置
    にセットされた単色光再生型ホログラムのホログラム記
    録領域に対し所定角度から単色光を各々照射する複数の
    単色光照射手段と、各々の単色光を照射して再生された
    ホログラム画像群を結像させる結像手段、とを具備した
    単色光再生型ホログラムの再生装置を用い、請求項1に
    記載の単色光再現型ホログラムを再生させて、 反射回折光により再生されたホログラム画像群と透過回
    折光により再生されたホログラム画像群とを合成させて
    識別情報として機能する1つの情報パターンが再生され
    た場合に、真であると判断することを特徴とする単色光
    透過型ホログラムの真偽判別方法。
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