JPH0796653A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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Publication number
JPH0796653A
JPH0796653A JP5244027A JP24402793A JPH0796653A JP H0796653 A JPH0796653 A JP H0796653A JP 5244027 A JP5244027 A JP 5244027A JP 24402793 A JP24402793 A JP 24402793A JP H0796653 A JPH0796653 A JP H0796653A
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JP
Japan
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mica
recording paper
ink jet
pigment
paper
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Application number
JP5244027A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ohashi
弘幸 大橋
Shinichi Asano
晋一 浅野
Katsuyoshi Imabetsupu
勝善 今別府
Hiromasa Kondo
博雅 近藤
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】基材に、顔料と接着剤を含有する水性塗被液を
塗被又は含浸せしめてなるインクジェット記録用紙にお
いて、前記顔料が雲母を含むことを特徴とするインクジ
ェット記録用紙。また雲母が非膨潤性雲母である前記イ
ンクジェット記録用紙を開示する。 【効果】特に紙粉の発生が非常に少なく、インク受容性
に優れ、しかも、記録部の発色性や鮮明性において優れ
た品質特性を有するインクジェット記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のインクジェット
記録方式の機器で使用される記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、騒音が少な
く、高速記録が可能であり、且つ多色化が容易なため
に、各種プリンターやプロッター等に適用して多方面で
利用されている。インクジェット記録方式に使用される
記録用紙としては、上質紙やコート紙等の各種の紙、或
いは合成紙、布、プラスチックフィルム等のシートが知
られている。これら各記録媒体は勿論、これらの媒体が
効率良く、且つ画像再現性にも優れるように記録装置や
インク組成面からの改良努力もなされている。
【0003】しかしながら、現時点では未だ満足し得る
ものには至っておらず、より一層の改善努力が望まれて
いる。また、記録速度の高速化、高精細化等といった記
録装置面の向上やマルチカラー化、フルカラー化等とい
った用途の拡大に伴い、記録用紙に対してより高度な特
性が要求されている。即ち、インクジェット機録用紙と
して、
【0004】 インクの受容性が良好で、しかも滲み
が生じたり、汚れが発生したりしないこと、 鮮明な印字記録が得られ、解像度や印字濃度が高い
こと、 インクドットの横方向への拡散が必要以上に大きく
ならず、且つ均一であること、 耐水性が高く、湿気等によって保存中の記録画像の
インクが流れだしたりしないこと、 記録画像が保存中の光や空気中の酸素等の影響で変
色又は退色しないこと、 紙粉の発生により、記録時にプリンター、プロッタ
ー等の装置の内部、或いはインクノズル等に付着してノ
ズルを詰まらせたり、或いは画質に悪影響を与えたりし
ないこと、および カラー画像の場合には、色ズレがなく色調が鮮やか
で、発色性、諧調性に優れること、 等が要望されている。
【0005】これらの要望に対し、基材上にインク吸収
性の顔料と接着剤とを主体とする被履層(インク受容
層)を設ける等の工夫がインクジェット記録用紙の開発
当初から試みられてきた。例えば、顔料としてシリカ系
顔料を用いた記録用紙(特開昭52-9074 号、特開昭55-5
1583号、特開昭56-148583 号、特開昭58-72495号、特開
昭58-110287 号等)、また、インク受容層に水溶性高分
子塗布層を用いる記録用紙(特開昭55-144172 号、特開
昭55-146786 号等)や塩基性ラテックスポリマーを用い
た記録用紙(特開昭57-36692号等)、水溶性高分子塗布
層にインクジェット記録を行った後、耐水化剤を付与す
る試み(特開昭55-50396号、特開昭56-8869 号等)や水
性インク中の着色成分を吸着する特定の顔料や樹脂類を
用いる工夫(特開昭55-144172 等)等の提案がなされて
いる。しかし、これら従来のインクジェット記録用紙に
あっても、種々の難点があり、インク受容性や記録画質
を満足させることができず、インクジェット記録用紙と
しての品質特性を全てに亘って満足させるものではな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ット記録用紙に関し、特にインクの受容性、乾燥性・画
像濃度・発色性・鮮明性に優れ、且つ紙粉の発生がなく
装置の性能維持性に優れた、高品位で高画質なインクジ
ェット記録用紙を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材に、顔料
と接着剤を含有する水性塗被液を塗被又は含浸せしめて
なるインクジェット記録用紙において、前記顔料が雲母
を含むことを特徴とするインクジェット記録用紙であ
る。また雲母が非膨潤性雲母である上記のインクジェッ
ト記録用紙を開示する。
【0008】更に、雲母が、平均粒子径が100μm以
下、比表面積が20m2/g 以下であることを特徴とする
上記のインクジェット記録用紙を開示する。顔料が更に
シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシ
ウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含む上記
のインクジェット記録用紙を開示する。
【0009】更に顔料100重量部のうち、雲母が5〜
80重量部含まれることを特徴とする上記のインクジェ
ット記録用紙を開示する。
【0010】
【作用】一般に、インクジェット記録方式の場合、記録
用紙のインク受容性や画像の鮮明性を高めるためには、
インク受容層(含浸されたものも含む)中の接着剤量を
できるだけ少なくすることが好ましい。一方、接着剤量
が少なすぎるとインク受容層の強度が低下し、紙粉の発
生や折れ割れによる記録不良といった問題が生じる。
【0011】本発明者等は、上記の如く相反する課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、インク受容層中の顔
料に雲母を含有させることによりインク受容層の強度を
飛躍的に向上させることが出来ることを見出した。その
結果、本発明では塗被液中の接着剤量を少なくして記録
用紙のインク受容性や画像の鮮明性を高めることが出来
る。
【0012】インク受容層中の顔料に雲母を含有させる
ことによりインク受容層の強度を飛躍的に向上させ得る
理由については、必ずしも明らかではないが、雲母と接
着剤との相互作用により顔料の接着効率を高めるためと
推測される。さらに、雲母を使用することにより、記録
用紙の発色性が向上することも分かった。
【0013】雲母とは、一般式A(B,C)2 3 4
10(OH,F,O)2 で表される( ただしA:K,N
a,Li,Ca;(B,C):FeII,FeIII ,M
n,Al,Mg,V;D:Si,Alを示す)天然雲母
又は合成雲母のことである。空気中の水分等を吸着して
膨潤することのない非膨潤性のものは非膨潤性雲母とよ
ばれ、膨潤性雲母と区別される。非膨潤性雲母は水中に
分散させ易いため、好ましく用いられる。非膨潤性雲母
は膨潤性雲母に比べて水中に分散させたときの粘度が低
く、インク受容層形成用塗被液の濃度を高くすることが
出来るため、均一な塗被面が得やすく、好ましい。ま
た、本発明には非膨潤性雲母の中でも白色度の高いもの
が特に好ましい。
【0014】なお、本発明における雲母としては、とく
に限定されるものではないが、その平均粒子径が100
μm以下が好ましく、より好ましくは50μm以下であ
り、通常は0.1μm程度以上までである。また、比表
面積が好ましくは20m2/g以下、より好ましくは10
2/g 以下のものが用いられ、通常0.5m2/g 以上ま
でである。因に、平均粒子径が100μmを超えるもの
はインク受容層の強度を飛躍的には向上させることが出
来ない恐れがあり、比表面積が20m2 /gを超えるもの
ではインク受容性を大きく低下させる場合もあるため、
本発明の所望とするインク受容性や画質の鮮明性に優れ
たインクジェット記録用紙を得ることができない恐れも
ある。
【0015】また、インク受容層中の顔料に占める雲母
の量は、顔料100重量部のうち、好ましくは5〜80
重量部、より好ましくは10〜50重量部の範囲であ
る。因に、雲母が80重量部を超えるとインク受容性が
低下する恐れもあり、5重量部未満では、本発明の所望
とする効果を得にくい場合がある。
【0016】本発明で使用される雲母以外の顔料として
は、特に限定されるものではなく、例えばカオリン、デ
ラミカオリン、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、
重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、焼成カオリン、タ
ルク、シリカ( 無定形シリカも含む) 、酸化亜鉛、炭酸
亜鉛、硫化亜鉛、アルミナ、微粒子状アルミナ、ケイソ
ウ土、焼成ケイソウ土、珪酸アルミニウム、珪酸カルシ
ウム、珪酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、アルミノ珪酸塩、コロイダルシリカ、活性白
土、ベントナイト、ゼオライト、セリサイト、リトポン
等の鉱物質顔料、多孔質顔料やポリスチレン樹脂、尿素
樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂、その他有機顔料等の微粒子、多孔質微粒子、及び
中空微粒子等の公知、公用の顔料の中からインクジェッ
ト記録用紙の品質設計に応じて1種又は2種以上が適宜
使用される。なかでも無定形シリカ、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、炭酸マグネシウム等が好ましい。
【0017】また、本発明で使用される接着剤として
は、水性及び/又は水分散性の高分子化合物を例示でき
る。例えば、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク質等の
タンパク質類、カチオン性澱粉、両性澱粉、酸化変性澱
粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱粉、エステル化澱粉、
エーテル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体
等の天然又は半合成高分子類。あるいは完全又は部分ケ
ン化のポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビ
ニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコー
ル、オレフィン変性ポリビニルアルコール、シリル変性
ポリビニルアルコール、等のポリビニルアルコール類。
尿素系樹脂、メラミン系樹脂、エピクロルヒドリン系樹
脂、エポキシ系樹脂、アルキッド樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリエチレンイミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリビニルピロリドン系樹脂、ポリビニルブチラール系
樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸又はその共重合体、アク
リルアミド系樹脂、無水マレイン酸共重合体、ポリエス
テル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメ
タクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリ
ル酸エステル共重合体等のアクリル系重合体ラテック
ス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体
ラテックス等及びこれらの各種重合体ラテックスをアニ
オン性基及び/又はカチオン性基を付与した官能基含有
変性重合体ラテックス類等が挙げられる。更には、染料
固着剤としてのカチオン系樹脂等の接着剤が挙げられ、
これらの中から品質設計に応じて1種類或いは2種類以
上が適宜選択して使用される。
【0018】カチオン系樹脂としては例えば、メタクリ
ル酸4級アンモニウム塩の重合体、ジアリルアミン酸塩
の重合体、モノアリルアミン酸塩の重合体、ジアリルア
ミン酸塩と(メタ)アクリルアミドの共重合体、ジメチ
ルジアリルアミン酸塩と(メタ)アクリルアミドの共重
合およびポリスチレンアクリル酸トリエチルアンモニウ
ムクロライド等が例示できる。
【0019】なお、接着剤の使用量は顔料100重量部
に対し、好ましくは5〜200重量部、より好ましくは
10〜50重量部程度の範囲で調節される。因に、接着
剤が少ないとインク受容層の強度が低下して紙粉の発生
や折れ割れといった問題が生じる恐れもある。逆に多い
とインク受容層の持つインク吸収性が低下し、記録紙の
インク受容性や画像の鮮明性が不十分になる。
【0020】水性塗被液中には、これら顔料や接着剤の
他に増粘剤、離型剤、浸透剤、湿潤剤、熱ゲル化剤、サ
イズ剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、着色剤、蛍光増白
剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、クエンチャー剤、防腐
剤、帯電防止剤、架橋剤、分散剤、界面活性剤、滑剤、
可塑剤、pH調整剤、流動性改良剤、固化促進剤、耐水
化剤等の各種助剤を適宜配合してもよい。
【0021】なお、例えば以上述べた各種成分を含む塗
被液が凝集等により均一に分散した液にならない場合に
は、2液以上の別々の塗液を作り、2回以上の塗抹を行
なうことにより目的とするインク受容層を得ることも可
能である。
【0022】かくして調製される塗被液は、基材に塗被
又は含浸されるが、塗被又は含浸量はインク受容性や保
存性等のインクジェット記録特性を満足させる限りにお
いて、不必要に多くする必要はなく、通常は乾燥重量で
片面当たり0.5 〜30g/m2 の範囲で塗被されるものであ
る。因に、塗被量が30g/m2 を超えると、紙粉の発生や
折れ割れ等の問題が生じ易く、他方0.5 g/m2 未満の場
合には、本発明の所望とするインク受容性や画質の鮮明
性に優れたインクジェット記録用紙を得ることができな
い恐れもある。従って、片面当たり0.5 〜30g/m2 、好
ましくは1〜20g/m2 、より好ましくは2〜15g/m2
範囲で塗被されることが望ましい。
【0023】塗被又は含浸装置としては、例えばブレー
ドコーター、エァーナイフコーター、ロールコーター、
リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコー
ター、ダイスロットコーター、グラビアコーター、チャ
ンプレックスコーター、ブラシコーター、ツーロール或
いはメータリングブレード式のサイズプレスコーター、
ゲートロールコーター、ビルブレードコーター、ショー
トドウェルコーター等の塗被装置やプレウェット法、フ
ロート法、スクイズロール方式、ドクターバー方式等の
通常の含浸装置が適宜使用できる。勿論、これらの装置
はオンマシンでもオフマシンコーターであってもよい。
【0024】塗被又は含浸されたインクジェット記録用
紙はそのままでも使用できるが、必要により例えばスー
パーカレンダー、グロスカレンダー等で加圧及び/又は
加熱ロールニップ間を通し、常法により表面を平滑化す
ることもできる。
【0025】本発明において基材としては、紙、布、セ
ロファン、プラスチックフィルム、金属板、木板、ガラ
ス板等平面性を有する材料が利用されるが、中でも紙は
基材自体が多孔質構造を有するため吸水性に優れ、本願
発明によるインク受容層を形成した時、より少ないコー
ト層で記録適性に優れたインクジェット記録用紙を与え
ることが出来ること、及び経済性にも優れることより最
も好ましく利用される。
【0026】紙は一般的には木材パルプを主体とする
が、必要に応じて合成繊維、合成パルプ、無機繊維等、
各種繊維状物質も適宜使用され、添加剤としてはロジ
ン、アルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸等に
代表されるサイズ剤;硫酸バンド、カチオン性高分子電
解質等に代表される定着剤;クレー、タルク、炭酸カル
シウム、焼成カオリン、酸化アルミニウム、水酸化アル
ミニウム、酸化チタン、無定形シリカ、尿素−ホルマリ
ン樹脂粒子等に代表される填料類;ポリアクリルアミド
系ポリマー、澱粉等に代表される紙力増強剤;メラミン
樹脂、尿素樹脂、ポリアミド−ポリアミン−エピクロル
ヒドリン樹脂等に代表される湿潤紙力剤;その他、濾水
剤、青み付けなどの色調調整用の染料、顔料、蛍光染料
など各種助剤類を適宜選択して内添し、常法により各種
抄紙機により抄紙され、且つ更に必要により澱粉、ポリ
ビニルアルコール、ゼラチン、填料等より成る水性液に
よる表面サイズプレス処理、マシンカレンダー等による
平滑化処理等、常法による処理工程を経て製造される。
【0027】またこれらの紙は、パルプ組成、叩解条
件、填料、紙力増強剤、内添サイズ剤、pH調整剤、表
面サイズ剤、表面処理剤等、各種助剤類の種類と添加量
のコントロール、乾燥条件、加圧条件等、個々の抄紙機
に合わせた操業条件のコントロール等を適宜選択して行
い、インクジェット記録用紙としての基材適性をコント
ロールして用いられる。
【0028】又、必要により基材の表及び/又は裏面に
帯電防止処理や筆記適性(印刷適性)付与処理等の表面
処理を行っても良いし、又、基材の任意の位置に紫外線
吸収材、酸化防止材等の助剤類を含有させ、記録像の保
存性を更に改良する等の工夫も可能である。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論それらの範囲に限定されるものではな
い。なお、例中の「部」は特に断らない限り、「重量
部」を示す。
【0030】実施例1 顔料として非膨潤性雲母(コープケミカル(株)製、ミ
クロマイカMK−100、平均粒子径 3.7μm、比表面
積 4.3m2 /g)40部、微粉シリカ(水澤化学工業
(株)製、ミズカシルP−527)60部を水中に、コ
ーレス分散機を使用して分散した。次いでポリビニルア
ルコール(クラレ(株)製、PVA−205)の水溶液
30部(顔料100部に対する固形分で示した以下同
様)、カチオン系樹脂(三洋化成(株)製、ケミスタッ
ト7300,ポリスチレンアクリル酸トリエチルアンモ
ニウムクロライド)5部と蛍光増白剤、消泡剤を加えて
撹拌し、インク受容層形成用塗被液とした。
【0031】この塗被液を米坪84g/m2 、ステキヒト
サイズ度2秒の酸性紙からなる基材上に、その乾燥塗被
量が3g/m2 となるようにエァーナイフコーターを用い
て塗被乾燥し、その後スーパーカレンダー処理を行い、
インクジェット記録用紙を得た。
【0032】実施例2 顔料として非膨潤性雲母(コープケミカル(株)製、ミ
クロマイカMK−300、平均粒子径10.5μm、比表面
積 1.1m2 /g)10部、微粉シリカ(徳山曹達(株)
製、ファインシールX−37)90部を、カチオン系樹
脂(住友化学(株)製、スミレーズレジン#1001,
ジアリルアミン−(メタ)アクリルアミド共重合)10
部の溶解液中に、コーレス分散機を使用して分散した。
次いで、シリル変性ポリビニルアルコール(クラレ
(株)製、R−1130)の水溶液20部、酸化変性澱
粉(王子ナショナルスターチ(株)製、王子エースA)
の水溶液15部と蛍光増白剤、消泡剤を加え、以下実施
例1と同様にして、インクジェット記録用紙を得た(乾
燥塗被量7g/m2 )。
【0033】実施例3 顔料として非膨潤性雲母(コープケミカル(株)製、ミ
クロマイカMK−100、平均粒子径 3.7μm、比表面
積 4.3m2 /g)20部、微粉アルミナ(水澤化学工業
(株)製、アルミナ−A)20部、微粉シリカ(徳山曹
達(株)製、ファインシールT−32)60部を水中
に、コーレス分散機を使用して分散した。次いでポリビ
ニルアルコール(クラレ(株)製、PVA−110)の
水溶液40部、カチオン系樹脂(住友化学(株)製、ス
ミレーズレジン#1001)5部と蛍光増白剤、消泡剤
を加えて撹拌し、インク受容層形成用塗被液とした。
【0034】この塗被液を米坪68g/m2 、ステキヒト
サイズ度9秒の中性紙からなる基材上に、その乾燥塗被
量が9g/m2 となるようにエァーナイフコーターを用い
て塗被乾燥し、その後スーパーカレンダー処理を行い、
インクジェット記録用紙を得た。
【0035】実施例4 実施例1において、非膨潤性雲母の添加量を5部、微粉
シリカを95部とした以外は、実施例1と同様にしてイ
ンクジェット記録用紙を得た。
【0036】実施例5 実施例2において、非膨潤性雲母の添加量を80部、微
粉シリカを20部とした以外は、実施例2と同様にして
インクジェット記録用紙を得た。
【0037】実施例6 実施例3において非膨潤性雲母の代わりに膨潤性雲母
(コープケミカル(株)製、ソマシフME−100,平
均粒子径4.6μm,比表面積9.0m2 /g)を使用
した以外は実施例3と同様にしてインクジェット記録用
紙を得た。なお、この場合塗被液を基材上に塗被する
際、若干不均一な塗被面が得られた。
【0038】比較例1 実施例1において、非膨潤性雲母を使用せず微粉シリカ
を100部使用した以外は、実施例1と同様にしてイン
クジェット記録用紙を得た。
【0039】比較例2 実施例2において、非膨潤性雲母の代わりにカオリン
(米国エンゲルハードミネラルズ製、ウルトラホワイト
90)を使用した以外は、実施例2と同様にしてインク
ジェット記録用紙を得た。
【0040】比較例3 実施例3において、非膨潤性雲母を使用せず微粉アルミ
ナの添加量を40部とした以外は、実施例3と同様にし
てインクジェット記録用紙を得た。
【0041】かくして得られたインクジェット記録用紙
についてインク受容性、発色性、画像の鮮明性、紙粉の
発生具合いの評価を行い、その結果を表1に示した。
【0042】〔インク受容性の評価〕記録装置(イメー
ジジェットプリンターIO-735型、シャープ社製)を用い
て所定のテストパターンを記録し、記録直後の記録部を
ガーゼで擦ってインクの広がりによる滲みや汚れの程度
を下記の評価基準で目視評価した。 ◎:滲みや汚れがなく、受容性に優れる。 ○:滲みや汚れが殆どなく、受容性は良好。 △:滲みや汚れがやや認められ、受容性は若干劣る。 ×:滲みや汚れが多く、受容性に劣る。
【0043】〔発色性(色度)の評価〕上記記録部の赤
発色部及び緑発色部の色度(a*、b*)をエルレフォ
2000(データーカラー社製)を用いて測定した。なお、
色度(a*、b*)と色相との関係は、紙パルプ技術タ
イムスVol 22、No11(昭和54年11月号)58〜61ページに
記載の通り、色度a*の値がプラス側に大きくなれば、
赤色の発色性が優れ(赤の度合が大きい)、色度a*の
値がマイナス側に大きくなれば、緑色の発色性が優れて
いる(緑の度合が大きい)ことを意味する。
【0044】〔画像の鮮明性(彩度)の評価〕上記の色
度の測定値を基に下記式にて彩度(C*)を求め、記録
部の赤発色部及び緑発色部のそれぞれの鮮明性を評価し
た。 C*={(a*)2 +(b*)2 1/2 ここで、C*が大きいほど、鮮明性が優れることを意味
する。
【0045】〔紙粉の発生具合い〕用紙をカッターで切
断し、その時の紙粉の発生具合いを目視評価した。 ○:紙粉の発生が殆どなく優れる。 △:紙粉の発生があり若干劣る。 ×:紙粉の発生が多く劣る。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】表1における実施例から明らかなよう
に、本発明のインクジェット記録用紙は、特に紙粉の発
生が非常に少なく、インク受容性に優れ、しかも、記録
部の発色性や鮮明性において優れた品質特性を有するイ
ンクジェット記録用紙であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 博雅 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神崎 製紙株式会社神崎工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材に、顔料と接着剤を含有する水性塗被
    液を塗被又は含浸せしめてなるインクジェット記録用紙
    において、前記顔料が雲母を含むことを特徴とするイン
    クジェット記録用紙。
  2. 【請求項2】雲母が非膨潤性雲母であることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】雲母が、平均粒子径が100μm以下、比
    表面積が20m2/g 以下であることを特徴とする請求項
    1又は2記載のインクジェット記録用紙。
  4. 【請求項4】顔料が更にシリカ、水酸化アルミニウム、
    アルミナ、炭酸マグネシウムよりなる群から選ばれる少
    なくとも1種を含む請求項1又は2記載のインクジェッ
    ト記録用紙。
  5. 【請求項5】顔料100重量部のうち、雲母が5〜80
    重量部含まれることを特徴とする請求項1又は2記載の
    インクジェット記録用紙。
JP5244027A 1993-09-30 1993-09-30 インクジェット記録用紙 Pending JPH0796653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014070170A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Kaneka Corp 黒色ポリイミドフィルム

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