JPH0796587A - 高剛性共押出複合フィルム - Google Patents

高剛性共押出複合フィルム

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Publication number
JPH0796587A
JPH0796587A JP5243085A JP24308593A JPH0796587A JP H0796587 A JPH0796587 A JP H0796587A JP 5243085 A JP5243085 A JP 5243085A JP 24308593 A JP24308593 A JP 24308593A JP H0796587 A JPH0796587 A JP H0796587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin layer
film
composite film
rigidity
Prior art date
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Pending
Application number
JP5243085A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Higuchi
喜明 樋口
Keizo Tanigaki
圭三 谷垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP5243085A priority Critical patent/JPH0796587A/ja
Publication of JPH0796587A publication Critical patent/JPH0796587A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度、剛性、及び耐ピンホール性等に優れ、
表面に印刷を要する用途やピロー包装用として好適に使
用できる高剛性共押出複合フィルムを提供する。 【構成】 最外層をアクリロニトリル−スチレン共重合
体樹脂層、最内層をシール性樹脂層とし、中間層にポリ
アミド樹脂層又はポリアミド樹脂層とエチレン酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物層からなるバリアー性樹脂層を配
し、最外層と中間層の間及び最内層と中間層の間にポリ
オレフィン系接着樹脂層を配してなり、最外層の厚み
が、複合フィルム全体厚みの10〜30%であることを
特徴とする高剛性共押出複合フィルム。 【効果】 本発明の共押出複合フィルムは、強度、剛
性、及び耐ピンホール性等に優れており、ピロー包装用
や印刷包装物フィルム等のフィルムの伸びを嫌う用途に
好適に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は共押出複合フィルムに係
り、特に強度、剛性、及び耐ピンホール性等に優れ、表
面に印刷を要する用途やピロー包装用として好適に使用
できる高剛性共押出複合フィルムに関する。
【0002】
【従来技術とその課題】表面に印刷を要する用途やピロ
ー包装用のフィルムには変形を防止できる優れた引張り
強度や高剛性を要求される。このような用途には各種複
合フィルムが使用されているが、剛性を付与する目的で
ポリカーボネート樹脂フィルムや延伸したポリエステル
樹脂フィルムをドライラミネートしてなる複合フィルム
が使用されているが、これらのフィルムは層間の剥離強
度が低く、また、外層の表面に傷が入りやすく複合フィ
ルムにピンホールが発生しやすいという問題や剛性が不
充分で伸びが大きく印刷やピロー包装によりフィルムが
変形しやすいという問題があった。
【0003】
【問題を解決するための手段】本発明は上記問題を解消
できる共押出複合フィルムを見出したものであって、そ
の要旨とするところは、最外層をアクリロニトリル−ス
チレン共重合体樹脂層、最内層をシール性樹脂層とし、
中間層にポリアミド樹脂層又はポリアミド樹脂層とエチ
レン酢酸ビニル共重合体ケン化物層からなるバリアー性
樹脂層を配し、最外層と中間層の間及び最内層と中間層
の間にポリオレフィン系接着樹脂層を配してなり、最外
層の厚みが、複合フィルム全体厚みの10〜30%であ
ることを特徴とする高剛性共押出複合フィルムにある。
【0004】アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂
(以下「AS樹脂」という)を最外層に配したのは、表
面の光沢や剛性を付与するためであり、AS樹脂として
はJIS K−7210によるメルトフローレート(M
FR)が1.0〜4.0の範囲の樹脂が好適に使用でき
る。
【0005】このAS樹脂層の厚みは、複合フィルム全
体厚みの10〜30%の範囲とする必要があり、10%
未満では剛性が不足し、30%を越えるものではフィル
ムが硬すぎるという問題がある。具体的な厚みとしては
10〜50μmの範囲のものが好適に使用できる。
【0006】最内層のシール性樹脂層にはアイオノマー
樹脂、ポリエチレン、またはエチレンと他の成分との共
重合体、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体等が使用
でき、厚みは30〜150μmの範囲で好適に使用でき
る。
【0007】中間層はバリアー性樹脂層であり、ポリア
ミド樹脂層又はポリアミド樹脂層とエチレン酢酸ビニル
共重合体ケン化物(以下「EVOH」という)層から構
成されている。ポリアミド樹脂としては、ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン6/66、ナイロン6T/6I
等が好適に使用できる。EVOHとしては、エチレン含
有率が30〜60モル%で、けん化度が95%以上のも
のが、成形性やバリアー性の点から好ましい。
【0008】中間層の厚さはポリアミド樹脂層のみの場
合、10〜100μmの範囲とすればよく、ポリアミド
樹脂層とEVOH層から構成したものではポリアミド樹
脂層を10〜70μm、EVOH層を10〜100μm
の範囲とすればよい。
【0009】上記の最外層と中間層の間、及び最内層と
中間層の間にはポリオレフィン系接着樹脂層を設ける必
要があり、使用するポリオレフィン系接着樹脂として
は、不飽和カルボン酸またはその誘導体から選ばれた少
なくとも一種のモノマーをグラフトした変性ポリオレフ
ィン樹脂が好適に使用でき、AS層、中間層、シール性
樹脂層間をそれぞれ強固に接着できる。また、ピンホー
ルが発生しやすいバリアー性樹脂層の両側に耐ピンホー
ル性に優れたポリオレフィン系接着樹脂層を配したこと
によりフィルム全体の耐ピンホール性を改良できる。各
ポリオレフィン系接着樹脂層の厚みは5〜20μmの範
囲とすればよい。
【0010】本発明は上記構成からなる樹脂層を共押出
し法により積層するので透明性、光沢、耐ピンホール性
が良好であり、物性、外観ともに優れた複合フィルムが
得られる。以下、本発明を実施例にて説明する。
【0011】
【実施例】
実施例1 層構成:最外層(第1層):AS樹脂、第2層:カルボ
ン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体(AD)、第3
層:ナイロン−6、第4層:エチレン酢酸ビニル共重合
体ケン化物(EVOH)、第5層:カルボン酸変性エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(AD)、第6層:エチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)を配した構成。
【0012】厚み: AS/ AD /ナイロン−6/
EVOH/AD/EVA 30μm/10μm/12μm/ 19μm/7.5μ
m/51.5μm AS樹脂層の全体厚みに対する比率=23% 上記構成の複合フィルムを共押出し成形法により製膜し
た。ついでこの複合フィルムを用いて、引張強度、引張
弾性率、伸びを測定した。(測定温度23℃、フィルム
押出し方向に対して横方向) 測定結果:引張強度=308Kg/cm2 引張弾性率=153Kg/mm2 伸び =5% 測定結果から判るように得られた複合フィルムは伸びが
少なく、剛性に優れている。また光沢が良好で外観上問
題なかった。得られた複合フィルムを用いてオリヒロ
(株)製の縦ピロー包装機(TNPAK−252)によ
りピロー包装を実施したところ、背貼りシール等におい
て問題なく包装できた。
【0013】比較例1 最外層にポリカーボネート樹脂を用いた以外は実施例1
と同一内容で複合フィルムを得、実施例1と同様に評価
した。
【0014】測定結果:引張強度=353Kg/cm2 引張弾性率=117Kg/mm2 伸び =283% 測定結果から判るように得られた複合フィルムは実施例
1に比較すると伸びが大きく、剛性が少ない。得られた
複合フィルムを用いて実施例と同様にピロー包装を実施
したところ、背貼りシール等においてフィルムが伸びて
変形し連続したピロー包装がやりずらいという問題があ
った。
【0015】比較例2 最外層にポリエチレンテレフタレート樹脂を用いた以外
は実施例1と同一内容で複合フィルムを得、実施例1と
同様に評価した。
【0016】測定結果:引張強度=481Kg/cm2 引張弾性率=99Kg/mm2 伸び =686% 測定結果から判るように得られた複合フィルムは実施例
1に比較すると伸びが極めて大きく、剛性が少ない。得
られた複合フィルムを用いて実施例と同様にピロー包装
を実施したところ、背貼りシール等においてフィルムが
伸びて変形し連続したピロー包装がやりずらいという問
題があった。
【0017】
【発明の効果】上述したように本発明の共押出複合フィ
ルムは、ピロー包装用や印刷包装物フィルム等のフィル
ムの伸びを嫌う用途に好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 65/40 A // B29K 55:00 77:00 B29L 7:00 9:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外層をアクリロニトリル−スチレン共
    重合体樹脂層、最内層をシール性樹脂層とし、中間層に
    ポリアミド樹脂層又はポリアミド樹脂層とエチレン酢酸
    ビニル共重合体ケン化物層からなるバリアー性樹脂層を
    配し、最外層と中間層の間及び最内層と中間層の間にポ
    リオレフィン系接着樹脂層を配してなり、最外層の厚み
    が、複合フィルム全体厚みの10〜30%であることを
    特徴とする高剛性共押出複合フィルム。
JP5243085A 1993-09-29 1993-09-29 高剛性共押出複合フィルム Pending JPH0796587A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5243085A JPH0796587A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 高剛性共押出複合フィルム

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JP5243085A JPH0796587A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 高剛性共押出複合フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0796587A true JPH0796587A (ja) 1995-04-11

Family

ID=17098564

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5243085A Pending JPH0796587A (ja) 1993-09-29 1993-09-29 高剛性共押出複合フィルム

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JP (1) JPH0796587A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10146926A (ja) * 1996-11-20 1998-06-02 Idemitsu Petrochem Co Ltd 多層シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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