JPH0796465A - 研磨用砥石 - Google Patents
研磨用砥石Info
- Publication number
- JPH0796465A JPH0796465A JP24133793A JP24133793A JPH0796465A JP H0796465 A JPH0796465 A JP H0796465A JP 24133793 A JP24133793 A JP 24133793A JP 24133793 A JP24133793 A JP 24133793A JP H0796465 A JPH0796465 A JP H0796465A
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- JP
- Japan
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- grindstone
- polishing
- grinding wheel
- particles
- electrolysis
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レジノイド砥石の特徴を生かしつつ、被加工
物の加工面にキズを生じさせない研磨用砥石を提供する
ことを目的とする。 【構成】 本発明は、合成樹脂4を結合材とし、該結合
材中に砥粒1と、導電性を有する繊維材3と、電気分解
により溶出する金属粒子2とを分散配置させた研磨用砥
石の構成である。上記研磨用砥石は、砥石中に分散され
る繊維剤3が少ない量であっても繊維材3同士または繊
維材3と金属粒子2とが互いに容易に接することにより
砥石に導電性をもたせ、電解インプロセスドレッシング
により金属粒子2を電気分解させ溶出させることを可能
とする。 【効果】 以上のように本発明の研磨用砥石によれば、
レジノイド砥石の特徴を損なうことなく、電解インプロ
セスドレッシングによる目立てが可能になり、ダメージ
の少ない鏡面を得ることができる。
物の加工面にキズを生じさせない研磨用砥石を提供する
ことを目的とする。 【構成】 本発明は、合成樹脂4を結合材とし、該結合
材中に砥粒1と、導電性を有する繊維材3と、電気分解
により溶出する金属粒子2とを分散配置させた研磨用砥
石の構成である。上記研磨用砥石は、砥石中に分散され
る繊維剤3が少ない量であっても繊維材3同士または繊
維材3と金属粒子2とが互いに容易に接することにより
砥石に導電性をもたせ、電解インプロセスドレッシング
により金属粒子2を電気分解させ溶出させることを可能
とする。 【効果】 以上のように本発明の研磨用砥石によれば、
レジノイド砥石の特徴を損なうことなく、電解インプロ
セスドレッシングによる目立てが可能になり、ダメージ
の少ない鏡面を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学部品・機械部品・
セラミックス・半導体等の研磨もしくは研削加工に用い
る砥石、特に電解インプロセスドレッシング加工に有用
な砥石に関する。
セラミックス・半導体等の研磨もしくは研削加工に用い
る砥石、特に電解インプロセスドレッシング加工に有用
な砥石に関する。
【0002】
【従来技術】近年、被加工物を研削もしくは研磨加工し
ながら砥石の目詰まりや目つぶれを防止する電解インプ
ロセスドレッシング加工方法が開発されている。電解イ
ンプロセスドレッシング加工を簡単に説明すると、砥石
結合材となるメタルボンド系の砥石を使用して、この砥
石の被加工物に接する界面のボンド材を電気分解によっ
て溶出させ、これにより常に砥粒が突き出す状態になる
ため目詰まりはなくなり安定な加工が行えるというもの
である。
ながら砥石の目詰まりや目つぶれを防止する電解インプ
ロセスドレッシング加工方法が開発されている。電解イ
ンプロセスドレッシング加工を簡単に説明すると、砥石
結合材となるメタルボンド系の砥石を使用して、この砥
石の被加工物に接する界面のボンド材を電気分解によっ
て溶出させ、これにより常に砥粒が突き出す状態になる
ため目詰まりはなくなり安定な加工が行えるというもの
である。
【0003】しかしながら、ボンド材としてメタルボン
ドを使用すると砥粒の周りのボンド材が全て電気分解さ
れて、メタルボンド材による砥粒の保持力を失ってしま
い、研削もしくは研磨加工が行えなくなってしまうとい
う不具合があった。この不具合を解決するために、ボン
ド材としてレジンボンドを用いる方法が知られている。
ドを使用すると砥粒の周りのボンド材が全て電気分解さ
れて、メタルボンド材による砥粒の保持力を失ってしま
い、研削もしくは研磨加工が行えなくなってしまうとい
う不具合があった。この不具合を解決するために、ボン
ド材としてレジンボンドを用いる方法が知られている。
【0004】この方法による研削もしくは研磨加工に用
いる砥石(以下研磨用砥石という)19は、例えば図6
に示した特開平4−141375のように、砥石結合材
となる合成樹脂(例えばフェノール樹脂、ポリイミド樹
脂)21中に砥粒(例えばダイヤモンド、CBN)20
と、電気分解により溶出する金属粒子(例えばCu、A
l、Fe、Co、Ni)22及び砥石に導電性を持たせ
るための導電材(例えばカーボンブラックや銀の微粒子
等)23が添加されたものがある。この研磨砥石19
は、合成樹脂21により砥粒20を保持しつつ、金属粒
子22及び導電材23の電気分解による溶出により電解
インプロセスドレッシングが可能になるので、砥粒20
の保持力低下なしにレジノイド砥石により電解インプロ
セスドレッシング加工が行うことができる。
いる砥石(以下研磨用砥石という)19は、例えば図6
に示した特開平4−141375のように、砥石結合材
となる合成樹脂(例えばフェノール樹脂、ポリイミド樹
脂)21中に砥粒(例えばダイヤモンド、CBN)20
と、電気分解により溶出する金属粒子(例えばCu、A
l、Fe、Co、Ni)22及び砥石に導電性を持たせ
るための導電材(例えばカーボンブラックや銀の微粒子
等)23が添加されたものがある。この研磨砥石19
は、合成樹脂21により砥粒20を保持しつつ、金属粒
子22及び導電材23の電気分解による溶出により電解
インプロセスドレッシングが可能になるので、砥粒20
の保持力低下なしにレジノイド砥石により電解インプロ
セスドレッシング加工が行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の砥
石では、電解インプロセスドレッシングを可能とするた
めに結合材中に金属粒子等を充填するが、金属粒子を電
気分解により溶出させるには金属粒子及び微粒子からな
る導電材と金属粒子とが互いに接している必要がある。
そのためには結合材中に分散する砥粒に対して微粒子の
導電材と金属粒子との割合をかなり高めておく必要があ
る。このため上述の砥石では結合材中の砥粒周囲に多く
の硬質粒子が配置されることになり砥粒が弾性保持され
にくくなる。これにより、結合材の硬度が高くなってし
まいレジノイド砥石特有の砥粒を弾性保持する性質を減
退させてしまう。この結果として被加工面にキズを生じ
させやすくなってしまうという不具合があった。
石では、電解インプロセスドレッシングを可能とするた
めに結合材中に金属粒子等を充填するが、金属粒子を電
気分解により溶出させるには金属粒子及び微粒子からな
る導電材と金属粒子とが互いに接している必要がある。
そのためには結合材中に分散する砥粒に対して微粒子の
導電材と金属粒子との割合をかなり高めておく必要があ
る。このため上述の砥石では結合材中の砥粒周囲に多く
の硬質粒子が配置されることになり砥粒が弾性保持され
にくくなる。これにより、結合材の硬度が高くなってし
まいレジノイド砥石特有の砥粒を弾性保持する性質を減
退させてしまう。この結果として被加工面にキズを生じ
させやすくなってしまうという不具合があった。
【0006】本発明は上述した従来技術の不具合に鑑み
てなされたもので、レジノイド砥石の特徴を生かしつ
つ、被加工面にキズを生じさせない研磨用砥石を提供す
ることを目的とする。
てなされたもので、レジノイド砥石の特徴を生かしつ
つ、被加工面にキズを生じさせない研磨用砥石を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の研磨用砥
石の模式的な拡大断面図を示す。本発明は合成樹脂4を
結合材とし、結合材中に砥粒1と、電気分解により溶出
する金属粒子2と、導電性を有する繊維材3とを分散配
置させた構成である。砥粒としては酸化セリウム、アル
ミナ系、炭化ケイ素系、酸化ジルコニウム、又はダイヤ
モンド等の材質のものが挙げられ、金属粒子としては
鉄、コバルト、ニッケル、錫、又は銅等の材質のものが
挙げられる。繊維材としては炭素繊維や各種金属の繊維
材等が挙げられ、また結合材にはフェノール系やポリイ
ミド系等の合成樹脂が挙げられる。
石の模式的な拡大断面図を示す。本発明は合成樹脂4を
結合材とし、結合材中に砥粒1と、電気分解により溶出
する金属粒子2と、導電性を有する繊維材3とを分散配
置させた構成である。砥粒としては酸化セリウム、アル
ミナ系、炭化ケイ素系、酸化ジルコニウム、又はダイヤ
モンド等の材質のものが挙げられ、金属粒子としては
鉄、コバルト、ニッケル、錫、又は銅等の材質のものが
挙げられる。繊維材としては炭素繊維や各種金属の繊維
材等が挙げられ、また結合材にはフェノール系やポリイ
ミド系等の合成樹脂が挙げられる。
【0008】
【作用】上記研磨用砥石は、砥石中に充填される繊維材
3同士または繊維材3と金属粒子2とが少ない添加量で
あっても容易に互いに接することにより砥石に導電性を
もたせ、レジノイド砥石特有の弾性で砥石を保持しつつ
電解インプロセスドレッシングにより金属粒子2を電気
分解させ溶出させる。
3同士または繊維材3と金属粒子2とが少ない添加量で
あっても容易に互いに接することにより砥石に導電性を
もたせ、レジノイド砥石特有の弾性で砥石を保持しつつ
電解インプロセスドレッシングにより金属粒子2を電気
分解させ溶出させる。
【0009】
(第1実施例)図2は本発明の第1実施例を示す研磨用
砥石の模式的な拡大断面図である。図3は図2の研磨用
砥石を用いて電解インプロセスドレッシングによる研磨
加工を行う状態の説明図である。図4は図3の要部拡大
断面図である。
砥石の模式的な拡大断面図である。図3は図2の研磨用
砥石を用いて電解インプロセスドレッシングによる研磨
加工を行う状態の説明図である。図4は図3の要部拡大
断面図である。
【0010】本砥石は、ダイヤモンド砥粒(#300
0)5を30重量%、粒径約3μmの銀粒子6を10重
量%、長さ100μmの鋳鉄繊維7を3重量%、結合材
となるフェノール樹脂8を57重量%となるように調合
し、ボールミルで混合し、圧縮成形機により成形したの
ち200℃で焼成してペレット状として得る。なお、鋳
鉄繊維7の長さは40μm以下になると形状が粒子に近
くなるため充填量を増やさないと導電性が得られなくな
り、100μmを越えると鋳鉄繊維7の個体数の減少に
より鋳鉄繊維7同士又は銀粒子6と接して導電性を得る
という働きをしにくくなり、砥石中にムラなく配置され
にくくなるため砥石の導電にムラが生じてしまう。
0)5を30重量%、粒径約3μmの銀粒子6を10重
量%、長さ100μmの鋳鉄繊維7を3重量%、結合材
となるフェノール樹脂8を57重量%となるように調合
し、ボールミルで混合し、圧縮成形機により成形したの
ち200℃で焼成してペレット状として得る。なお、鋳
鉄繊維7の長さは40μm以下になると形状が粒子に近
くなるため充填量を増やさないと導電性が得られなくな
り、100μmを越えると鋳鉄繊維7の個体数の減少に
より鋳鉄繊維7同士又は銀粒子6と接して導電性を得る
という働きをしにくくなり、砥石中にムラなく配置され
にくくなるため砥石の導電にムラが生じてしまう。
【0011】上記によって得た砥石9により被加工物1
1として光学ガラスPBH6を使用して研削加工を行っ
た。回転軸を兼ねる台金10に固着された砥石9の表面
に被加工物11を当接しており、電解インプロセスドレ
ッシングを行うための電源12により台金10側に陽
極、砥石9表面との間に間隙を設けた電極13に陰極が
印加されるようになっている。加工には電解インプロセ
スドレッシング加工用クーラント14が用いられ、電極
13と砥石9表面との間隙に介在される。
1として光学ガラスPBH6を使用して研削加工を行っ
た。回転軸を兼ねる台金10に固着された砥石9の表面
に被加工物11を当接しており、電解インプロセスドレ
ッシングを行うための電源12により台金10側に陽
極、砥石9表面との間に間隙を設けた電極13に陰極が
印加されるようになっている。加工には電解インプロセ
スドレッシング加工用クーラント14が用いられ、電極
13と砥石9表面との間隙に介在される。
【0012】台金10側に印加された陽極は砥石中の鋳
鉄繊維7または銀粒子6を介在して砥石表面に露出して
いる銀粒子6に伝えられる。この陽極に印加された銀粒
子6は対局する陰極に印加された電極13により電気分
解されクーラント14中に溶解する。これにより砥石表
面は侵食され目立てが行われる。この結果、光学ガラス
PBH6はダメージの少ない鏡面状態を得ることができ
た。一方、従来技術に示した砥石では鏡面状態には近づ
くものの、細かなキズが生じてしまうという結果となっ
た。
鉄繊維7または銀粒子6を介在して砥石表面に露出して
いる銀粒子6に伝えられる。この陽極に印加された銀粒
子6は対局する陰極に印加された電極13により電気分
解されクーラント14中に溶解する。これにより砥石表
面は侵食され目立てが行われる。この結果、光学ガラス
PBH6はダメージの少ない鏡面状態を得ることができ
た。一方、従来技術に示した砥石では鏡面状態には近づ
くものの、細かなキズが生じてしまうという結果となっ
た。
【0013】なお本例において、鋳鉄繊維7は3重量%
以下になると電解により砥石表面で溶出することのでき
る銀粒子数が不足するのでドレッシング効果が低減して
目詰まりが生じ、5重量%以上になると砥石の硬度が高
くなりレジノイド砥石としての砥粒を弾性保持するとい
う効果が損なわれてしまう。そして鋳鉄繊維7が20重
量%を越えるとフェノール樹脂8の砥粒保持力が低下し
てしまい加工能力が低減する。また、銀粒子6は7重量
%以下になると鋳鉄繊維7と同様、電解により砥石表面
で溶出することのできる粒子数が不足するのでドレッシ
ング効果が低減して目詰まりを生じ、25重量%を越え
るとフェノール樹脂8の砥粒保持力が低下してしまい加
工能力が低減する。
以下になると電解により砥石表面で溶出することのでき
る銀粒子数が不足するのでドレッシング効果が低減して
目詰まりが生じ、5重量%以上になると砥石の硬度が高
くなりレジノイド砥石としての砥粒を弾性保持するとい
う効果が損なわれてしまう。そして鋳鉄繊維7が20重
量%を越えるとフェノール樹脂8の砥粒保持力が低下し
てしまい加工能力が低減する。また、銀粒子6は7重量
%以下になると鋳鉄繊維7と同様、電解により砥石表面
で溶出することのできる粒子数が不足するのでドレッシ
ング効果が低減して目詰まりを生じ、25重量%を越え
るとフェノール樹脂8の砥粒保持力が低下してしまい加
工能力が低減する。
【0014】上述のように、本実施例では低い充填率で
導電性を得ているので砥粒を弾性保持するというレジノ
イド砥石の性質を生かすことができる。これにより、本
砥石では電解ドレッシングの作用で銀粒子を溶出するこ
とで目詰まりを防止することができると同時に、ダメー
ジの少ない加工面を得ることができる。 (第2実施例)図5に本発明の第2実施例となる研磨用
砥石の模式的な拡大断面図を示す。
導電性を得ているので砥粒を弾性保持するというレジノ
イド砥石の性質を生かすことができる。これにより、本
砥石では電解ドレッシングの作用で銀粒子を溶出するこ
とで目詰まりを防止することができると同時に、ダメー
ジの少ない加工面を得ることができる。 (第2実施例)図5に本発明の第2実施例となる研磨用
砥石の模式的な拡大断面図を示す。
【0015】本砥石は酸化セリウム砥粒(粒径約1μ
m)15を35重量%、粒径約2μmの銅粒子16を2
0重量%、長さ約100μmの炭素繊維17を3重量
%、結合材となるポリイミド樹脂18を42重量%にな
るように調合し、ボールミルで混合し、圧縮成形機によ
り成形したのち200℃で焼成してペレット状として得
る。なお、炭素繊維17の長さは40μm以下になると
形状が粒子に近くなるため充填量を増やさないと導電性
が得られなくなり、100μmを越えると炭素繊維17
の個体数の減少により炭素繊維17同士又は銅粒子16
と接して導電性を得るという働きをしにくくなり、砥石
中にムラなく配置されにくくなるため砥石の導電にムラ
が生じてしまう。
m)15を35重量%、粒径約2μmの銅粒子16を2
0重量%、長さ約100μmの炭素繊維17を3重量
%、結合材となるポリイミド樹脂18を42重量%にな
るように調合し、ボールミルで混合し、圧縮成形機によ
り成形したのち200℃で焼成してペレット状として得
る。なお、炭素繊維17の長さは40μm以下になると
形状が粒子に近くなるため充填量を増やさないと導電性
が得られなくなり、100μmを越えると炭素繊維17
の個体数の減少により炭素繊維17同士又は銅粒子16
と接して導電性を得るという働きをしにくくなり、砥石
中にムラなく配置されにくくなるため砥石の導電にムラ
が生じてしまう。
【0016】本実施例を適用した研磨用砥石を用いた研
磨加工方法は第1実施例と同様であるため省略する。第
1実施例では砥粒にダイヤモンドを用いたが、本実施例
では酸化セリウム砥粒15を用いることで、光学ガラス
の仕上げ研磨加工を行うことを可能にした。仕上げ研磨
加工に用いる酸化セリウム砥粒15は粒径が小さく、こ
のために目詰まりが生じやすくなってしまう。これを解
消するために砥石表面のドレッシングが促進されるよう
に比較的電解により溶出しやすい銅粒子16を用い、さ
らにこの銅粒子16の割合も多めに設定している。
磨加工方法は第1実施例と同様であるため省略する。第
1実施例では砥粒にダイヤモンドを用いたが、本実施例
では酸化セリウム砥粒15を用いることで、光学ガラス
の仕上げ研磨加工を行うことを可能にした。仕上げ研磨
加工に用いる酸化セリウム砥粒15は粒径が小さく、こ
のために目詰まりが生じやすくなってしまう。これを解
消するために砥石表面のドレッシングが促進されるよう
に比較的電解により溶出しやすい銅粒子16を用い、さ
らにこの銅粒子16の割合も多めに設定している。
【0017】なお本例において、炭素繊維17は1.5
重量%以下になると電解により砥石表面で溶出すること
のできる銅粒子数が不足するのでドレッシング効果が低
減して目詰まりが生じ、4重量%以上になると砥石の硬
度が高くなりレジノイド砥石としての砥粒を弾性保持す
るという効果が損なわれてしまう。そして炭素繊維17
が15重量%を越えるとポリイミド樹脂18の砥粒保持
力が低下してしまい、研削比の低下につながってしま
う。また、銅粒子16は15重量%以下になると炭素繊
維17と同様、電解により砥石表面で溶出することので
きる粒子数が不足するのでドレッシング効果が低減して
目詰まりを生じ、28重量%を越えるとポリイミド樹脂
18の砥粒保持力が低下してしまい加工能力が低減す
る。
重量%以下になると電解により砥石表面で溶出すること
のできる銅粒子数が不足するのでドレッシング効果が低
減して目詰まりが生じ、4重量%以上になると砥石の硬
度が高くなりレジノイド砥石としての砥粒を弾性保持す
るという効果が損なわれてしまう。そして炭素繊維17
が15重量%を越えるとポリイミド樹脂18の砥粒保持
力が低下してしまい、研削比の低下につながってしま
う。また、銅粒子16は15重量%以下になると炭素繊
維17と同様、電解により砥石表面で溶出することので
きる粒子数が不足するのでドレッシング効果が低減して
目詰まりを生じ、28重量%を越えるとポリイミド樹脂
18の砥粒保持力が低下してしまい加工能力が低減す
る。
【0018】本実施例によれば、第1実施例と同様の作
用により目詰まりなく加工が行えるのはもちろんのこ
と、電解されやすい銅粒子を多めの割合で配合すること
により、仕上げ研磨加工にも適用できる研磨用砥石を供
給することができる。上述の実施例では、砥粒としてダ
イヤモンド又は酸化セリウムを用いているが被加工物の
種類によっては、アルミナ、炭化ケイ素、ジルコニア、
窒化アルミ、又は酸化クロム等を用いてもよい。また砥
粒の粒径を変えてもよく、更に繊維材及び金属粒子は被
加工物にキズを与えない極力軟らかいものを用いるのが
よい。
用により目詰まりなく加工が行えるのはもちろんのこ
と、電解されやすい銅粒子を多めの割合で配合すること
により、仕上げ研磨加工にも適用できる研磨用砥石を供
給することができる。上述の実施例では、砥粒としてダ
イヤモンド又は酸化セリウムを用いているが被加工物の
種類によっては、アルミナ、炭化ケイ素、ジルコニア、
窒化アルミ、又は酸化クロム等を用いてもよい。また砥
粒の粒径を変えてもよく、更に繊維材及び金属粒子は被
加工物にキズを与えない極力軟らかいものを用いるのが
よい。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の研磨用砥石によれ
ば、レジノイド砥石の特徴を損うことなく、電解インプ
ロセスドレッシングによる目立てが可能になり、ダメー
ジの少ない鏡面を得ることができる。
ば、レジノイド砥石の特徴を損うことなく、電解インプ
ロセスドレッシングによる目立てが可能になり、ダメー
ジの少ない鏡面を得ることができる。
【図1】本発明の研磨用砥石の基本的構成を示す模式的
な拡大断面図である。
な拡大断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す研磨用砥石の模式的
な拡大断面図である。
な拡大断面図である。
【図3】図2の研磨用砥石を用いて研磨加工を行う状態
の説明図である。
の説明図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す研磨用砥石の模式的
な拡大断面図である。
な拡大断面図である。
【図6】従来の研磨用砥石の拡大断面図である。
1 砥粒 2 金属粒子 3 繊維材 4 合成樹脂 5 ダイヤモンド砥粒 6 銀粒子 7 鋳鉄繊維 8 フェノール樹脂 9 砥石 10 台金 11 被加工物 12 電源 13 電極 14 クーラント 15 酸化セリウム砥粒 16 銅粒子 17 炭素繊維 18 ポリイミド樹脂 19 研磨用砥石 20 砥粒 21 合成樹脂 22 金属粒子 23 導電材
Claims (1)
- 【請求項1】 合成樹脂を結合材とし、該結合材中に砥
粒と、導電性を有する繊維材と、電気分解により溶出す
る金属粒子とを分散配置させたことを特徴とする研磨用
砥石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24133793A JPH0796465A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 研磨用砥石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24133793A JPH0796465A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 研磨用砥石 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0796465A true JPH0796465A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17072806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24133793A Pending JPH0796465A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 研磨用砥石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0796465A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002127019A (ja) * | 2000-10-26 | 2002-05-08 | Olympus Optical Co Ltd | 研磨工具 |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP24133793A patent/JPH0796465A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002127019A (ja) * | 2000-10-26 | 2002-05-08 | Olympus Optical Co Ltd | 研磨工具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020129 |