JP2692712B2 - 研削砥石 - Google Patents

研削砥石

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JP2692712B2
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abrasive
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雅之 橋村
昌 片山
泉 早川
裕之 内山
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三井研削砥石株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は硬質粒子を砥粒として用いた砥石に関するも
ので、セラミックス等の硬脆材料を研削する場合に有用
である。
[従来の技術] セラミックスのような硬脆材料の加工には研削が最も
よく用いられ、通常ダイヤモンドやcBN(立方晶窒化ホ
ウ素)等の超硬質砥粒をレジン、メタルなどで結合した
砥石が用いられている。セラミックスは脆性破壊によっ
て除去され、研削面表面にチッピングを生じやすい。こ
のチッピングを抑制し、良好な研削面を得るためには砥
粒の粒径を小さくし、砥粒突き出し量を小さくして研削
すればよい。
しかし一般に砥粒粒径の小さい砥石は、砥粒の保持力
が不足するため、短時間の研削で砥粒が脱落して研削不
能に陥り、連続的に長時間研削することができない。砥
粒の保持力を向上させるため鋳鉄のような高強度ボンド
の採用、フィラーやボンド材質に固溶する物質の添加に
よるボンドの高強度化等、ボンド材質の高強度化による
砥粒保持力の強化がなされてきたが(例えば特開昭62−
287036)、砥粒粒径が小さな場合、十分な効果をあげて
いない。
また連続研削時間を延長させるために、研削と同時に
砥石と砥石に相対して取り付けた電極間に電解液を満た
し、砥石−電極間に電圧を印加してボンド材料を電解す
ることによってインプロセスでドレッシングする連続研
削法が提案されている{例えば昭和58年度精機学会春季
大会学術講演会講演論文集(1983)371}。この方法は
メタルボンドのように電解可能な砥石に適用できる。す
なわちボンド材料を電解で除去することによって、摩耗
した砥粒やボンド中に埋もれた砥粒の突き出し量を確保
し、砥粒を研削可能な状態に維持できると言われてい
る。ところがボンド材料は粒界から選択的に電解する。
従って従来砥石のように砥粒が砥粒層内に均一に分布せ
ず、複数が凝集して粒界に存在していれば、電解によっ
て多数の砥粒が同時に脱落しやすい。また従来の砥石で
は砥粒の突き出し量より大きなボンド材料の粒が電解に
よって脱落すると、砥粒層表面が不均一な形状となり、
正常な研削ができなくなる。その結果、連続研削時間が
通常研削より短くなる場合もある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は微細な砥粒を砥石砥粒層のボンド中に均一に
分散させることによってボンド材料に十分な砥粒の保持
力をもたせた砥石によって、長時間の連続研削を可能に
し、良好な研削面を得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 焼結後のボンド材料の平均粒径が0.1〜5μm、最大
粒径10μm以下、砥粒の平均粒径を0.1〜10μm、5〜5
0vol%とする。さらにボンド材料と砥粒以外に重量百分
率10%以下のAg,Cr,Ni,Fe,P,Co,Zn,グラファイトの添加
剤1種または2種以上を含むんでもよい。
[作用] セラミックス等の硬脆材料を研削し、良好な研削面を
得るために、砥粒粒径10μm以下の砥石を用いるのがよ
い。
ボンドが金属またはセラミックスのダイヤモンド砥石
またはcBN砥石の砥粒層はボンド材料粉末と砥粒を混
練、成形後、焼結して製作される。焼結温度はボンド材
料の溶融温度より低く、ダイヤモンドなどの砥粒が劣化
しないよう30〜180分で焼結する。またボンドがレジン
の場合もボンド材料粉末と砥粒を混練、成形後、200〜3
00℃に加熱し、熱硬化させて砥粒層を製作する。
砥粒は焼結または熱硬化前にはボンド材料粒間の隙間
に存在し、焼結または熱硬化中にボンド材料が材料粉末
と砥粒間の隙間を埋めることによって、機械的に保持さ
れる。このため焼結後も砥粒の分布は変化しない。
ボンド材料粒径が砥粒粒径に比べて大きいと、含有し
ている砥粒の個数に対してボンド材料の粒界面積が不足
するため、複数の砥粒が粒界に凝集して存在し、砥粒層
内に均一に分布しない。その結果、焼結後も砥粒同士が
隣接し、ボンド材料と接する面積が減少するために十分
な砥粒保持力を得られず、砥粒は脱落しやすい。従来の
砥石では焼結後のボンド材料粒径は6μm以上で、砥粒
粒径が0.3〜10μmと小さい場合、ボンド材料粒径が砥
粒粒径に比べて大きく、砥粒が砥粒層内に均一に分布し
ないため、十分な砥粒保持力を得られない。またボンド
材質の高強度化による砥粒保持力の向上効果は小さい。
そこで本発明砥石の焼結または熱硬化後のボンド粒径
を平均粒径0.1〜5μm、最大粒径10μm以下とした。
ただしこの場合の平均粒径とは切断法による粒径測定値
である。
砥粒の平均粒径は0.1〜10μmであり、砥粒層中の含
有量は5〜50vol%である。砥粒粒径が10μm以上では
砥粒突き出し量が大きくなるため、良好な研削面を得ら
れない。また現状技術では平均粒径0.1μm以下の砥粒
を分級するのが困難で、実用的でない。砥粒の含有量は
50vol%以上では砥粒数が多くなりすぎ、砥粒が隣接し
て砥粒層の中に存在するため、ボンド材料と砥粒の接触
面積が小さくなる。そのため十分な砥粒の保持力を得ら
れず、砥粒の脱落が激しくなり、連続的な研削ができな
い。5vol%以下では砥粒数が少なく、研削に関与する砥
粒が不足するため、砥粒一つ当りの研削量が多く、砥粒
の摩耗あるいは脱落が激しくなり、連続的な研削はでき
ない。このような砥粒を保持するにはボンド材料の平均
粒径を0.1〜5μm、最大粒径10μm以下とすることが
必要で、ボンド材料の平均粒径が6μm以上では砥粒の
粒界面積が不足し、砥粒を均一分散することができず、
十分な保持力を得られない。また現状技術ではボンド材
料の平均粒径を0.1μm以下に分級することは困難であ
る。さらに最大粒径が10μmを越えると砥石内に不均一
が生じ、研削欠陥の原因になる。
ボンド材料としては鋳鉄粉や重量百分率で銅40〜95
%、錫5〜60%の合金粉あるいはフェノールレジンなど
が好ましい。ボンド原料粉末の平均粒径は0.1〜5μm
で、このような微細粒は熱プラズマやエネルギービーム
などによるボンド原料材料の溶融、凝固によって得るこ
とができる。
さらに機械的性質や焼結性の向上のために必要に応じ
て添加剤を加えてもよい。ボンド材料と砥粒以外に重量
百分率10%以下のAg,Cr,Ni,Fe,P,Co,Zn,グラファイトの
添加剤1種または2種以上を含んでもよい。これらの材
料はボンド材料が金属の場合、焼結温度の抑制、ボンド
の硬度向上および混練時の潤滑剤として働き、砥石性能
を向上させ、砥石の製作を容易にする。
本発明の砥石を用いて研削するにあたって、電解可能
なボンド材料であれば、砥石と砥石に相対して取りつけ
た電極間に電解液を満たし、砥石−電極間に電圧を印加
すると同時に研削する電解研削を適用し、インプロセス
でドレッシングしながら連続研削するのが好ましい。
ボンド材料は粒界から優先的に電解されるが、砥粒が
均一に分布するため、多数の砥粒が同時に脱落すること
はなく、砥粒はボンド材料の電解にあわせて1つずつ脱
落し、ボンド層に埋もれていた砥粒はボンド層から一定
の突き出し量を確保できる。そのため電解ドレッシング
の効果は十分に発揮され、連続研削時間を延長すること
ができる。
[実施例1] 表1に本発明砥石と従来の砥石のボンドの構成元素と
その重量百分率及びボンド材料粒径の比較を示す。CS1
〜CS3はCu−Sn合金系ボンド、CF1およびCF2は鋳鉄系ボ
ンドである。いずれの砥石も不可避的な不純物は1%で
ある。砥石は平均粒径 1μmのダイヤモンド砥粒19vol%を用い、ボンド材料
と均一に砥粒が分布するまで混合後、成形及び焼結し
た。比較に用いた砥石のボンドは平均粒径10μm、最大
粒径30μmである。砥粒及びその他の製造条件は本発明
砥石と同じである。これらの砥石を平面研削盤に装着
し、Al2O3セラミックスを連続的に研削したときの研削
時間と研削除去量の関係を第1図に示す。
研削条件は砥石周速度1500m/min、切込み量0.2μm、
被削材速度15m/min、研削液はソリューブルタイプを水
道水で40倍に希釈して用いた。
従来の砥石は15分で除去が進まなくなり、研削不能に
なったが、本発明による砥石は30分でも十分に研削で
き、さらに連続研削が可能であった。
[実施例2] 本発明による砥石によって通常研削と電解研削した結
果を第2図に示す。研削条件及び被削材は実施例1と同
じである。電解条件は砥石を陽極として、直流130Vを砥
石電極間に印加した。電解液は極圧添加剤10%、界面活
性剤50%、防腐剤5%、残りが鉱油からなる油剤を水道
水で40倍に希釈して用いた。
従来砥石の電解研削の効果は小さいが、本発明による
砥石は電圧印加によって連続研削除去量が増大し、90分
研削しても更に研削可能であった。
[発明の効果] 本発明の砥石はボンド粒径を従来より細かくし、砥粒
を均一に分散させたので、連続的な研削が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図はAl2O3セラミックスを連続的に研削したときの
研削時間と研削除去量の関係を示す図、第2図は通常研
削と電解研削の研削時間と研削除去量の関係を示す図、 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−83190(JP,A) 特開 昭55−7517(JP,A) 特開 昭56−82175(JP,A) 特開 昭60−99568(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼結後のボンド材料の平均粒径が0.1〜5
    μm、最大粒径10μm以下で、砥粒の平均粒径が0.1〜1
    0μm、その含有量5〜50vol%であることを特徴とする
    研削砥石。
  2. 【請求項2】ボンド材料を金属とし、さらにAg,Cr,Ni,F
    e,P,Co,Zn,グラファイトの1種または2種以上の添加剤
    を重量百分率で10%以下ふくむ特許請求の範囲第1項の
    砥石。
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