JP3320194B2 - 電解ドレッシング研削方法及び装置 - Google Patents

電解ドレッシング研削方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解ドレッシング研削
方法及び装置に係わり、更に詳しくは導電性レジンボン
ド砥石によるELID研削方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】メタルボンド砥石、例えば鋳鉄ファイバ
ボンドダイヤモンド砥石等の導電性砥石を用い、この砥
石に電圧を印加し、砥石を電解によりドレッシングする
導電性砥石の電解ドレッシング方法及び装置が、本願と
同一の出願人による特開平1-188266号(特願昭
63-12305号)に開示され、電子材料であるシリ
コン等の半導体材料を鏡面研削することに成功してい
る。更に、この方法及び装置を発展させた電解インプロ
セスドレッシング研削法(Electrolytic
Inprocess Dressing:以下ELID
研削法という)と呼ばれる方法及び装置が本願出願人に
より開発され、発表されている(理研シンボジウム「鏡
面研削の最新技術動向」、平成3年3月5日開催)。
【0003】このELID研削法は、ワークとの接触面
を有する砥石と、砥石と間隔を隔てて対向する電極と、
砥石と電極との間に導電性液を流すノズルと、砥石と電
極との間に電圧を印加する印加装置(電源及び給電体)
とからなる装置を用い、砥石と電極との間に導電性液を
流しながら、砥石と電極との間に電圧を印加し、砥石を
電解によりドレッシングするものである。
【0004】このELID研削法によるドレッシングの
機構を図11に示す。砥石の目立て開始時(A)には、
砥石と電極との間の電気抵抗が少なく比較的大きい電流
(5〜10A)が流れる。これにより、電解効果により
砥石表面の金属部(ボンド)が溶解し、非導電性のダイ
ヤモンド砥粒が突出する。更に、通電を続けると、酸化
鉄(Fe23)を主とした絶縁被膜(不導体被膜)が砥
石表面に形成され、砥石の電気抵抗が大きくなる。これ
により、電流が低下し、ボンドの溶解が減り、砥粒の突
出(砥石の目立て)が実質的に終了する(B)。この状
態で研削を開始する(C)と、被膜が研削屑を遊離しつ
つ、ワークの研削につれてダイヤモンド砥粒が摩耗して
いく。更に研削を続けると(D)、砥石表面の不導体被
膜が摩耗により除去され、砥石の電気抵抗が低下し、砥
石と電極間の電流が増大し、ボンドの溶解が増し、砥粒
の突出(砥石の目立て)が再開される。従って、ELI
D研削法による研削中には、(B)〜(D)のように被
膜の形成・除去によりボンドの過溶出が抑えられ、砥粒
の突出(砥石の目立て)が自動的に調整される。(B)
〜(D)に示したサイクルを以下ELIDサイクルと呼
ぶ。
【0005】上述したELID研削法では砥粒を細かく
してもELIDサイクルによる砥石の目立てにより砥石
に目詰まりが生じないので、砥粒を細かくすれば鏡面の
ような極めて優れた加工面を研削加工により得ることが
できる。従って、ELID研削法は、高能率研削から鏡
面研削に至るまで砥石の切れ味を維持でき、種々の研削
加工への適用が期待されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したEL
ID研削法では、砥石のボンドが弾性のない硬い金属で
あるため、研削時にワークのエッジが欠ける「チッピン
グ」や、欠けたチップによりワークに傷がつく「スクラ
ッチ」等が生じやすい問題点があった。また、このた
め、上述したELID研削では、得られる鏡面がRma
x18〜20nm程度以下であり、それ以上高品質の鏡
面を得ることができない問題点があった。
【0007】そのため、従来はこれ以上高品質の鏡面を
得るために、ポリッシング等の別の手段を併用する必要
があり、ELID研削による高能率研削が相殺されてし
まい、全体の加工時間がかかりすぎる問題点があった。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、チ
ッピングやスクラッチが生じにくく高品質の鏡面を得る
ことができる電解ドレッシング研削方法及び装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、導電性
砥石(2)と電極(3)との間に導電性液を流しなが
ら、砥石と電極との間に電圧を印加し、砥石を電解によ
りドレッシングしながらワーク(1)を研削する電解ド
レッシング研削方法において、砥石を構成する金属粉に
導電性被膜を形成しにくい材料として、銅、真鍮、或い
はその他の銅合金を使用し、5割以上の前記金属粉と
部の弾性のあるレジンからなるボンド材と、平均粒径1
μm以下の砥粒とを混合し、加熱溶融させて導電性砥石
(2)を形成し、電解ドレッシングにより砥石表面の金
属粉を脱落させて砥石表面に凹孔を形成し、同時に、
石をワークに一定の圧力で押付けながらワークを研削す
る、ことを特徴とする電解ドレッシング研削方法が提供
される。
【0010】また、本発明によれば、ワーク(1)との
接触面を有する導電性砥石(2)と、該砥石と間隔を隔
てて対向する電極(3)と、砥石と電極との間に導電性
液を流すノズル(4)と、砥石と電極との間に電圧を印
加する印加装置(5)とからなり、砥石を電解によりド
レッシングしながらワークを研削する電解ドレッシング
研削装置において、導電性砥石(2)は、導電性被膜を
形成しにくい材料として、銅、真鍮、或いはその他の銅
合金を砥石を構成する金属粉に使用し、5割以上の前記
金属粉と残部の弾性のあるレジンからなるボンド材と、
平均粒径1μm以下の砥粒とを混合し、加熱溶融させて
形成したものであり、これにより、電解ドレッシングに
より砥石表面の金属粉を脱落させて砥石表面に凹孔を形
成し、同時に、砥石をワークに一定の圧力で押付けなが
らワークを研削する、ことを特徴とする電解ドレッシン
グ研削装置が提供される。
【0011】
【作用】上述したように従来のELID研削では、導電
性を得るためメタルボンド砥石(例えば鋳鉄ファイバボ
ンドダイヤモンド砥石)を砥石として使用していた。し
かし、メタルボンド砥石は、鋳鉄等の金属粉末(ボンド
材)と砥粒を焼結して形成したものであり、ボンド材が
金属であり硬く剛性が高いため、「チッピング」や、
「スクラッチ」が避けられないものと一般に考えられて
いた。
【0012】しかし、本願発明者は、ボンド材を金属粉
とレジンから構成し、従来の焼結ではなく加熱溶融によ
り、金属粉を互いにブリッジ状に連結させて導電性を保
持し、かつレジンにより弾性を得ることができることを
実験により確認した。本発明はかかる新規の目的と新規
の知見に基づくものである。すなわち、上述した本発明
の方法及び装置によれば、5割以上の金属粉と残部の弾
性のあるレジンからなるボンド材と、平均粒径1μm以
下の砥粒とを混合し加熱溶融させることにより、可撓性
がありかつ導電性砥石を形成することができ、この砥
石を用いてELID研削を行うことができる。また、ボ
ンド材が弾性のあるレジンを含んでいるので、この砥石
をワークに一定の圧力で押付けながらワークを研削する
ことにより、レジンの衝撃吸収性や弾性により、チッピ
ングやスクラッチを低減し、加工面(研削面)の品質を
高めることができる。特に、金属粉に銅、真鍮、或いは
その他の銅合金の不導体被膜を形成しにくい材料を使用
し、電解ドレッシングにより砥石表面の金属粉を脱落さ
せて砥石表面に凹孔を形成することができるので、この
凹孔(ポケット)がチップポケットとして作用し、スク
ラッチを更に減少させることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して説明する。図1は、本発明による電解ドレッシング
研削装置の全体構成図である。図1(A)において、電
解ドレッシング装置は、ワーク1との接触面を有する導
電性砥石2(工具)と、砥石2と間隔を隔てて対向する
電極3と、砥石2と電極3との間に導電性液を流すノズ
ル4と、砥石2と電極3との間に電圧を印加する印加装
置5とからなり、砥石2と電極3との間に導電性液を流
しながら、砥石2と電極3との間に電圧を印加し、砥石
2を電解によりドレッシングしながらワーク1を研削す
るようになっている。印加装置5は、電源5aと給電体
5bとからなる。また、図1(B)に示すように、給電
体5bは、砥石2の下面又は側面に接触し、砥石2を介
して砥石2と電極3間に電圧を印加するようになってい
る。かかる構成は従来のELID研削装置と同様であ
る。
【0014】本発明における導電性砥石2は、平均粒径
1μm以下の砥粒とこれを固定するボンド材とからな
り、ボンド材は金属粉とレジンからなる。砥粒は、ダイ
ヤモンド砥粒、CBN砥粒又はCeO2(酸化セリウ
ム)、SiO2(シリカ)の砥粒であるのがよい。ま
た、ボンド材は5割以上の金属粉を含み、更に好ましく
は約7割の金属粉を含んでいる。金属粉は、不導体被膜
を形成しにくい材料が好ましく、例えば銅、真鍮、或い
はその他の銅合金が好ましい。しかし、本発明はこれに
限定されず、金属粉として鋳鉄、鉄系金属、コバルト、
ニッケル、及びこれらの合金を用いてもよい。また、レ
ジンは、分子量不確定の固体有機物質、すなわち天然樹
脂又は合成樹脂であり、熱可塑性樹脂がよく、特にフェ
ノール系樹脂レジンが好ましい。かかる構成により、金
属粉を互いにブリッジ状に連結させて導電性を保持し、
かつレジンにより弾性を得ることができる。
【0015】また、本発明の方法によれば、5割以上の
金属粉とレジンからなるボンド材と平均粒径1μm以下
の砥粒とを混合し、加熱溶融させて導電性砥石2を形成
し、この砥石2をワーク1に一定の圧力で押付けながら
ワーク1を研削する。すなわち、金属粉とレジンからな
るボンド材と砥粒とを混合し加熱溶融させることによ
り、導電性砥石を形成することができ、この砥石を用い
て ELID 研削を行うことができる。また、ボンド
材がレジンを含んでいるので、この砥石2をワーク1に
一定の圧力で押付けながらワークを研削することによ
り、レジンの衝撃吸収性や弾性により、チッピングやス
クラッチを低減し、加工面(研削面)の品質を高めるこ
とができる。更に、前記金属粉に不導体被膜を形成しに
くい材料を使用し、ドレッシングにより砥石表面の金属
粉を脱落させて砥石表面に凹孔を形成することが好まし
い。これにより、この凹孔(ポケット)がチップポケッ
トとして作用し、スクラッチを更に減少させることがで
きる。
【0016】実施例1 図2及び表1に示す図1と同様のELID研削装置を使
用し、表2に示す砥石を用いて ELID 研削を実施
した。表2における導電性レジンボンド砥石は、銅及び
レジンをボンド材の主成分とし、本発明の方法により製
造した。なおこのボンド材は、金属粉(銅)を5割以上
含んでいる。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】図3〜図6は、実施例1の実験結果であ
り、図3は電解ドレッシングの挙動、図4は不導体被膜
厚の相違、図5は研削抵抗の相違、図6は研削面粗さの
相違を示している。図3において、メタルボンド砥石A
1,A2では、比較的穏やかに電流が低下するのに対し
て、導電性レジンボンド砥石B1,B2では急激な電流
低下の後、かなり低い電流値で安定する。またこの図か
ら、本発明による導電性砥石(導電性レジンボンド砥
石)によっても、ELID研削が可能であることがわか
る。
【0020】また図4から、導電性レジンボンド砥石で
は、メタルボンド砥石(複合メタルボンド)に較べ被膜
厚が薄いことがわかる。更に、砥石表面の観察から、導
電性レジンボンド砥石では、表面の金属分が溶出した
後、その部分に凹孔(ポケット)が形成されていること
がわかった。図5において、メタルボンド砥石Aに較
べ、導電性レジンボンド砥石Bによる研削動力の方が高
いが、いずれの砥石でも目づまり等が生じることなく安
定してELID 研削を行うことができた。
【0021】また、図6から、導電性レジンボンド砥石
Bでは、仕上げ面粗さがメタルボンド砥石の約3倍程度
良好であり、#1200の砥粒でも0.1μmRmax
程度の高品質の鏡面を得ることができることが確認さ
れた。
【0022】実施例2 図1及び表3に示す ELID 研削装置を使用し、表
4に示す砥石を用いてELID 研削を実施した。表4
における導電性レジンボンド砥石は、銅及びレジンをボ
ンド材の主成分とし、本発明の方法により製造した。導
電性レジンボンド砥石は、銅3、レジン7の比率、導
電性レジンボンド砥石及びは銅7、レジン3の比率
である。また、砥粒には導電性レジンボンド砥石で
は#10000(平均粒径1μm以下)のCeO2(酸
化セリウム)、導電性レジンボンド砥石では#120
00のSD(人造ダイヤモンド)を用いた。
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】図7〜図10は、実施例2の実験結果であ
り、図7は電解ドレッシングの挙動、図8は酸化セリウ
ム砥石による鏡面研削効果、図9はダイヤモンド砥石に
よる鏡面研削効果、図10は導電性レジンボンド砥石の
表面状態を示している。図7において、金属含有量が多
い導電性レジンボンド砥石では、電解電流が穏やかに
低下し、レジン含有量が多い砥石では急激な電流低下
の後、かなり低い電流値で安定した。また、いずれの導
電性レジンボンド砥石〜でも、安定したELID研
削が可能であった。
【0026】#4000鋳鉄ファイバボンドダイヤモン
ド砥石による前加工面を、導電性レジンボンド砥石を
用いてシリコンのELID研削を行った。この結果、図
8(A)に示すように、前加工面粗さ12nmRa、1
00nmRmax 前後が、3nmRa、19nmRm
ax前後まで向上した。同様に、導電性レジンボンド砥
石を用いてELID研削を行ったところ、図8(B)
に示すように、4nmRa、25nmRmax前後まで
しか加工面粗さが向上しなかった。従って、図8の結果
から、ボンド材は5割以上の金属粉を含むのがよく、更
に、約7割の金属粉を含むのが更に好ましいことがわか
った。
【0027】次に、導電性レジンボンド砥石 3によ
り、#4000によるシリコンの加工面を ELID
研削し、図9Aに示すように、2nmRa、15nmR
maxの良好な鏡面を得た。また、同様に導電性レジン
ボンド砥石 3により超硬合金を ELID 研削し、
図9Bに示すように、2nmRa、13nmRmax前
後の良好な鏡面を得た。これにより、導電性レジンボン
ド砥石の砥粒は、#10000以上(平均粒径1μm以
下)のCeO2 、或いは#12000以上のSDが好ま
しいことがわかった。また、砥石の表面を観察した結
果、導電性レジンボンド砥石の表面に、図10に模式的
に示す凹孔(ポケット)が形成されており、このポケッ
トがチップポケットとして作用していると想定すること
ができる。
【0028】なお、上述した実施例1、2と相違し、E
LID研削でない場合には、上述の導電性レジンボンド
砥石〜を用いても目詰まりが生じやすく、効率的な
研削がほとんどできず、かつ鏡面は得られなかった。
【0029】上述したように、本発明は、ボンド材を金
属粉とレジンから構成し、従来の焼結ではなく加熱溶融
により、金属粉を互いにブリッジ状に連結させて導電性
を保持し、かつレジンにより弾性を得ることができるこ
とを実験により確認した新規の目的と新規の知見に基づ
くものである。すなわち、上述した本発明の方法及び装
置によれば、5割以上の金属粉とレジンからなるボンド
材と平均粒径1μm以下の砥粒とを混合し加熱溶融させ
ることにより、導電性砥石を形成することができ、この
砥石を用いてELID研削を行うことができる。また、
ボンド材がレジンを含んでいるので、この砥石をワーク
に一定の圧力で押付けながらワークを研削することによ
り、レジンの衝撃吸収性や弾性により、チッピングやス
クラッチを低減し、加工面(研削面)の品質を高めるこ
とができる。特に、金属粉に銅、真鍮、或いはその他の
銅合金の不導体被膜を形成しにくい材料を使用し、ドレ
ッシングにより砥石表面の金属粉を脱落させて砥石表面
に凹孔を形成することにより、この凹孔(ポケット)が
チップポケットとして作用し、スクラッチを更に減少さ
せることができる。
【0030】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変更できることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】上述したように本発明の電解ドレッシン
グ研削方法及び装置は、チッピングやスクラッチが生じ
にくく高品質の鏡面を得ることができる、優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電解ドレッシング研削装置の全体
構成図である。
【図2】図1と同様の ELID 研削装置の全体構成
図である。
【図3】実施例1における電解ドレッシングの挙動図で
ある。
【図4】不導体被膜厚の相違を示す図である。
【図5】研削抵抗の相違を示す図である。
【図6】研削面粗さの相違を示す図である。
【図7】実施例2における電解ドレッシングの挙動図で
ある。
【図8】酸化セリウム砥石による鏡面研削効果を示す図
である。
【図9】ダイヤモンド砥石による鏡面研削効果を示す図
である。
【図10】導電性レジンボンド砥石の表面状態を示す模
式図である。
【図11】ELID 研削法における ELID サイ
クルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 導電性砥石 3 電極 4 ノズル 5 印加装置 5a 電源 5b 給電体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 53/00 B24D 3/02 B24D 3/06 B24D 3/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性砥石(2)と電極(3)との間に
    導電性液を流しながら、砥石と電極との間に電圧を印加
    し、砥石を電解によりドレッシングしながらワーク
    (1)を研削する電解ドレッシング研削方法において、砥石を構成する金属粉に導電性被膜を形成しにくい材料
    として、銅、真鍮、或いはその他の銅合金を使用し、 5割以上の前記 金属粉と残部の弾性のあるレジンからな
    るボンド材と、平均粒径1μm以下の砥粒とを混合し、
    加熱溶融させて導電性砥石(2)を形成し、電解ドレッシングにより砥石表面の金属粉を脱落させて
    砥石表面に凹孔を形成し、同時に、 砥石をワークに一定
    の圧力で押付けながらワークを研削する、ことを特徴と
    する電解ドレッシング研削方法。
  2. 【請求項2】 ワーク(1)との接触面を有する導電性
    砥石(2)と、該砥石と間隔を隔てて対向する電極
    (3)と、砥石と電極との間に導電性液を流すノズル
    (4)と、砥石と電極との間に電圧を印加する印加装置
    (5)とからなり、砥石を電解によりドレッシングしな
    がらワークを研削する電解ドレッシング研削装置におい
    て、 導電性砥石(2)は、導電性被膜を形成しにくい材料と
    して、銅、真鍮、或いはその他の銅合金を砥石を構成す
    る金属粉に使用し、5割以上の前記金属粉と残部の弾性
    のあるレジンからなるボンド材と、平均粒径1μm以下
    の砥粒とを混合し、加熱溶融させて形成したものであ
    り、これにより、電解ドレッシングにより砥石表面の金属粉
    を脱落させて砥石表面に凹孔を形成し、同時に、砥石を
    ワークに一定の圧力で押付けながらワークを研削する、
    ことを特徴とする電解ドレッシング研削装置。
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