JPH079634Y2 - 透明防湿包装材 - Google Patents
透明防湿包装材Info
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- JPH079634Y2 JPH079634Y2 JP3619189U JP3619189U JPH079634Y2 JP H079634 Y2 JPH079634 Y2 JP H079634Y2 JP 3619189 U JP3619189 U JP 3619189U JP 3619189 U JP3619189 U JP 3619189U JP H079634 Y2 JPH079634 Y2 JP H079634Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、食品、医薬品分野等に用いられる透明防湿包
装材に関し、特に可視波長流域において極めて高い透明
性を有し、かつ高い防湿性を有した透明防湿包装材に関
する。
装材に関し、特に可視波長流域において極めて高い透明
性を有し、かつ高い防湿性を有した透明防湿包装材に関
する。
〈従来の技術〉 従来から食品、医薬品、IC、LSI等の精密電子部品の包
装分野において、包装材に要求される機能として、内容
物の吸湿、酸化、劣化抑制の点から防湿性は必須機能と
されている。
装分野において、包装材に要求される機能として、内容
物の吸湿、酸化、劣化抑制の点から防湿性は必須機能と
されている。
そのために、従来より、防湿性の優れた二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム(OPP)、塩化ビニリテン樹脂コート
ポリプロピレンフィルム(KOP)、塩化ビニリデン樹脂
コートポリエステルフィルム等の基材フィルムとヒート
シール性を有するポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(CPP)等のヒートシールフィルムを包装材が一般に用
いられていた。
ロピレンフィルム(OPP)、塩化ビニリテン樹脂コート
ポリプロピレンフィルム(KOP)、塩化ビニリデン樹脂
コートポリエステルフィルム等の基材フィルムとヒート
シール性を有するポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(CPP)等のヒートシールフィルムを包装材が一般に用
いられていた。
更に高ガスバリヤー性を得るためには、エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体(EVOH)、Al箔、Al蒸着フィルム
等を用い、積層した積層フィルムとした優れたガスバリ
アー性を付加した包装材を得ていた。
ルアルコール共重合体(EVOH)、Al箔、Al蒸着フィルム
等を用い、積層した積層フィルムとした優れたガスバリ
アー性を付加した包装材を得ていた。
Al箔、Al蒸着フィルム等を用いた構成からなる包装材
は、ガズバリアー性としては、要求を満たすことがで
き、金属光沢による光沢性、意匠性が優れるが、一方、
内容物が透視、確認できないなどの点が欠点を有してい
た。
は、ガズバリアー性としては、要求を満たすことがで
き、金属光沢による光沢性、意匠性が優れるが、一方、
内容物が透視、確認できないなどの点が欠点を有してい
た。
また、最近の薄膜技術の進歩により、従来の金属から金
属酸化物薄膜などを高分子フィルム等のフレキシビリテ
ィ性はあるが、耐熱性の十分でない基材に蒸着等の手段
により形成し、新しい機能を付加した機能性材料が考え
られている。
属酸化物薄膜などを高分子フィルム等のフレキシビリテ
ィ性はあるが、耐熱性の十分でない基材に蒸着等の手段
により形成し、新しい機能を付加した機能性材料が考え
られている。
酸化硅素をはじめとしたいくつかの金属酸化物薄膜を高
分子フィルムからなる基材上に形成することで、ガスバ
リアー性、防湿性、電子レンジ適性などを付与したもの
が一部上布されている。
分子フィルムからなる基材上に形成することで、ガスバ
リアー性、防湿性、電子レンジ適性などを付与したもの
が一部上布されている。
前記酸化硅素蒸着フィルムは、酸化硅素薄膜の透明性、
防湿性に問題があった。上記欠点を克服した新しい蒸着
フィルムとして、酸化マグネシウム薄膜を蒸着等により
高分子フィルムからなる基材上に薄膜形成したものがあ
る。(例えば特公昭63-28017公報)しかしながら、この
酸化マグネシウムの蒸着フィルムを包装材として用いる
場合、蒸着層である酸化マグネシウム薄膜が経時で変
質、劣化するために、経時でガスバリアー性、防湿性が
低下し、更には基材となる高分子フィルムから脱落して
しまうという大きな問題点があった。このために蒸着ア
ンカー層として、各種熱可塑性、硬化性樹脂等またはU
V、EB硬化樹脂を用いることで、基材と蒸着層の密着性
を高めることが考えられる。しかし、蒸着アンカー層と
して樹脂を用いると、適当な樹脂組成物を見つけるの
が、困難であったり、アンカー層として用いる樹脂組成
物に含有する低分子量、安定剤、添加剤などが目的の酸
化マグネシウムの薄膜を形成する際の高真空下で蒸着表
面にブリードしてきたり、脱ガスにより蒸着面が粗面化
されてしまい、このため酸化マグネシウム薄膜を蒸着形
成しても、目的の高い防湿性、ガスバリアー性の優れた
蒸着フィルムを得るのが困難であった。
防湿性に問題があった。上記欠点を克服した新しい蒸着
フィルムとして、酸化マグネシウム薄膜を蒸着等により
高分子フィルムからなる基材上に薄膜形成したものがあ
る。(例えば特公昭63-28017公報)しかしながら、この
酸化マグネシウムの蒸着フィルムを包装材として用いる
場合、蒸着層である酸化マグネシウム薄膜が経時で変
質、劣化するために、経時でガスバリアー性、防湿性が
低下し、更には基材となる高分子フィルムから脱落して
しまうという大きな問題点があった。このために蒸着ア
ンカー層として、各種熱可塑性、硬化性樹脂等またはU
V、EB硬化樹脂を用いることで、基材と蒸着層の密着性
を高めることが考えられる。しかし、蒸着アンカー層と
して樹脂を用いると、適当な樹脂組成物を見つけるの
が、困難であったり、アンカー層として用いる樹脂組成
物に含有する低分子量、安定剤、添加剤などが目的の酸
化マグネシウムの薄膜を形成する際の高真空下で蒸着表
面にブリードしてきたり、脱ガスにより蒸着面が粗面化
されてしまい、このため酸化マグネシウム薄膜を蒸着形
成しても、目的の高い防湿性、ガスバリアー性の優れた
蒸着フィルムを得るのが困難であった。
〈本考案が解決しようとする課題〉 本考案は、上記従来の欠点を解決するものであり、その
目的とすることは、透明な高分子フィルムからなる基材
上にアルミニウム酸化物または錫酸化物からなる透明蒸
着アンカー層を形成し、次いで酸化マグネシウム層を設
け、更にヒートシール性を有する樹脂からなるヒートシ
ール層を積層することで、従来のような基材フィルムか
ら酸化マグネシウム層の脱落のない実用性の高い透明防
湿包装材を提供するものである。
目的とすることは、透明な高分子フィルムからなる基材
上にアルミニウム酸化物または錫酸化物からなる透明蒸
着アンカー層を形成し、次いで酸化マグネシウム層を設
け、更にヒートシール性を有する樹脂からなるヒートシ
ール層を積層することで、従来のような基材フィルムか
ら酸化マグネシウム層の脱落のない実用性の高い透明防
湿包装材を提供するものである。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、ポリエステルフィルム(PET)、二軸延伸ポ
リプロピレンフィルム(OPP)、二軸延伸ナイロンフィ
ルム(ONy)等の透明基材少なくとも片面に50〜1000Å
の厚さのアルミニウム酸化物または錫酸化物の透明な蒸
着アンカー層を設け、酸化マグネシウム層、ヒートシー
ル性を有する樹脂からなるヒートシール層を積層してな
る透明防湿包装材である。
リプロピレンフィルム(OPP)、二軸延伸ナイロンフィ
ルム(ONy)等の透明基材少なくとも片面に50〜1000Å
の厚さのアルミニウム酸化物または錫酸化物の透明な蒸
着アンカー層を設け、酸化マグネシウム層、ヒートシー
ル性を有する樹脂からなるヒートシール層を積層してな
る透明防湿包装材である。
以下、詳細に説明すると、本考案でいう透明基材は、透
明性を有する高分子フィルムからなり、通常の包装材料
に用いられるPET、ONy、OPP等の機械的強度、寸法安定
性のあるフィルムであって、平滑性が優れ、かつ、安定
剤、添加剤の量が少ない蒸着適性の優れたフィルムが好
ましい。必要に応じて基材の表面を、コロナ、低温プラ
ズマ、イオンボンバード処理等の物理的な表面改質処
理、更には薬品、溶剤処理などの化学的処理をフィルム
表面に施したものでもかまわない。
明性を有する高分子フィルムからなり、通常の包装材料
に用いられるPET、ONy、OPP等の機械的強度、寸法安定
性のあるフィルムであって、平滑性が優れ、かつ、安定
剤、添加剤の量が少ない蒸着適性の優れたフィルムが好
ましい。必要に応じて基材の表面を、コロナ、低温プラ
ズマ、イオンボンバード処理等の物理的な表面改質処
理、更には薬品、溶剤処理などの化学的処理をフィルム
表面に施したものでもかまわない。
酸化マグネシウム蒸着アンカー層であるアルミニウム酸
化物、錫酸化物の金属酸化物層としては材料の種類によ
り最適薄膜は異なるが、一般的に50Å以上1000Å以下で
あり、場合によっては50Å以下の極めて薄く、膜として
の均一な層でない島状構造の状態であってもかまわな
い。
化物、錫酸化物の金属酸化物層としては材料の種類によ
り最適薄膜は異なるが、一般的に50Å以上1000Å以下で
あり、場合によっては50Å以下の極めて薄く、膜として
の均一な層でない島状構造の状態であってもかまわな
い。
なお、この金属酸化物層の厚さが1000Å以上であって
も、酸化マグネシウム層の蒸着アンカー層としての密着
性は満足するが、1000Å以上の厚さとすると蒸着加工
性、経済性の点から問題があるので、実用性の点から50
Å及至1000Åの範囲が好ましい。50Å未満の厚さにする
と、酸化マグネシウム層の蒸着アンカー層としての密着
性が経時変化で不安定になり好ましくない。
も、酸化マグネシウム層の蒸着アンカー層としての密着
性は満足するが、1000Å以上の厚さとすると蒸着加工
性、経済性の点から問題があるので、実用性の点から50
Å及至1000Åの範囲が好ましい。50Å未満の厚さにする
と、酸化マグネシウム層の蒸着アンカー層としての密着
性が経時変化で不安定になり好ましくない。
また、このアンカー層としての材料は、アルミニウム酸
化物、錫酸化物が良好であり、このアンカー層に必要な
物性としては、水蒸気、水分子等と反応することで容易
に、水酸化物を形成し、さらに、水和水を吸着すること
で、層のパッキング密度が向上し、三次元的に層を形成
する膜のち密度をアップし、安定化することが必要であ
る。
化物、錫酸化物が良好であり、このアンカー層に必要な
物性としては、水蒸気、水分子等と反応することで容易
に、水酸化物を形成し、さらに、水和水を吸着すること
で、層のパッキング密度が向上し、三次元的に層を形成
する膜のち密度をアップし、安定化することが必要であ
る。
このアンカー層を設ける手段は、通常の蒸着、スパッタ
リング等のPVD法で形成し、好ましくは酸化マグネシウ
ム層を形成する際の同一真空系内で形成した物性面、生
産性の点からもよい。
リング等のPVD法で形成し、好ましくは酸化マグネシウ
ム層を形成する際の同一真空系内で形成した物性面、生
産性の点からもよい。
次に、酸化マグネシウム層は、1000〜3000Åの範囲が好
ましい。この層の厚さが、1000Å以下であると、防湿性
が不十分であり、3000Å以上になると薄膜がフレキシビ
リティーを損ない、更に後加工でヒートシール性樹脂か
らなるヒートシール層を積層し、ヒートラミネート等に
より製袋する際、基材と薄膜を形成する酸化マグネシウ
ムの熱伝導性、熱収縮性が異なるので、ヒートラミネー
ト部にシワ等が生じてしまう。以上の点から酸化マグネ
シウム層は1500Å〜2000Åの範囲が最も好ましい。
ましい。この層の厚さが、1000Å以下であると、防湿性
が不十分であり、3000Å以上になると薄膜がフレキシビ
リティーを損ない、更に後加工でヒートシール性樹脂か
らなるヒートシール層を積層し、ヒートラミネート等に
より製袋する際、基材と薄膜を形成する酸化マグネシウ
ムの熱伝導性、熱収縮性が異なるので、ヒートラミネー
ト部にシワ等が生じてしまう。以上の点から酸化マグネ
シウム層は1500Å〜2000Åの範囲が最も好ましい。
更に、この酸化マグネシウム層を形成する手段として
は、一般的なPVD法、特に真空蒸着が生産性に優れてお
り、蒸着加熱方式としては、電子線加熱方式により、形
成する。そして、膜の密着性、膜の緻密性を向上させる
ために、各種アシスト法である直流、高周波等を用いる
プラズマを蒸着時に併用するプラズマアシスト法、更に
は、低エネルギーのイオンビームを成膜時に併用するイ
オンビームアシスト法を用いてもかまわない。
は、一般的なPVD法、特に真空蒸着が生産性に優れてお
り、蒸着加熱方式としては、電子線加熱方式により、形
成する。そして、膜の密着性、膜の緻密性を向上させる
ために、各種アシスト法である直流、高周波等を用いる
プラズマを蒸着時に併用するプラズマアシスト法、更に
は、低エネルギーのイオンビームを成膜時に併用するイ
オンビームアシスト法を用いてもかまわない。
次にこのようにして得られた酸化マグネシウムを形成し
た蒸着フィルム上に熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ある
いはアクリル、エポキシ系等の多官能モノマーからなる
UV、EB硬化性樹脂からなる透明保護層を必要に応じて設
けてもかわまない。
た蒸着フィルム上に熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ある
いはアクリル、エポキシ系等の多官能モノマーからなる
UV、EB硬化性樹脂からなる透明保護層を必要に応じて設
けてもかわまない。
次いで、前記ヒートシール性を有する樹脂からなるヒー
トシール層としては、PE、PPアイオノマーなどの樹脂か
らなり通常10〜60μ程度の厚さであり、押出ラミネート
法、ドライラミネート法のいずれの方法で積層すればよ
い。
トシール層としては、PE、PPアイオノマーなどの樹脂か
らなり通常10〜60μ程度の厚さであり、押出ラミネート
法、ドライラミネート法のいずれの方法で積層すればよ
い。
特に、精密電子部品を包装する場合は、ヒートシール層
として、表面抵抗が108〜1012〔Ω/□〕の層とする。
具体的には、前記ヒートシール性を有する樹脂に界面活
性剤を配合するか、または、界面活性剤、4級アンモニ
ウム塩、あるいはアルカリカチオニックポリマーの層を
ヒートシール層上に形成する。
として、表面抵抗が108〜1012〔Ω/□〕の層とする。
具体的には、前記ヒートシール性を有する樹脂に界面活
性剤を配合するか、または、界面活性剤、4級アンモニ
ウム塩、あるいはアルカリカチオニックポリマーの層を
ヒートシール層上に形成する。
〈作用〉 このように透明高分子フィルムからなる基材上に、アル
ミニウム酸化物、または錫酸化物からなる蒸着アンカー
層を形成し、次いで酸化マグネシウム蒸着層、これとヒ
ートシール性を有する機能からなるヒートシール層を積
層した包装材にしたことで、従来のように高分子フィル
ム基材外側からの水、水蒸気等の浸入により、酸化マグ
ネシウム層の加水分解、化学変化により基材との界面で
の膜質変化による密着性、経時による密着強度の劣化、
基材からの酸化マグネシウム層の脱落がなくなった。
ミニウム酸化物、または錫酸化物からなる蒸着アンカー
層を形成し、次いで酸化マグネシウム蒸着層、これとヒ
ートシール性を有する機能からなるヒートシール層を積
層した包装材にしたことで、従来のように高分子フィル
ム基材外側からの水、水蒸気等の浸入により、酸化マグ
ネシウム層の加水分解、化学変化により基材との界面で
の膜質変化による密着性、経時による密着強度の劣化、
基材からの酸化マグネシウム層の脱落がなくなった。
〈実施例1〉 第1図に示すように厚さ12μのPETフィルム(NS帝人
製)からなる基材1の片面に電子ビーム加熱方式による
真空蒸着機(日本真空製、SPW-0202型)で連続的に1000
Åの厚さの酸化アルミニウムからなる蒸着アンカー層
2、次いで同一真空系内で1500Åの厚さの酸化マグネシ
ウム層3を形成し、該酸化マグネシウム層3上に二液硬
化型ウレタン系接着剤からなる接着剤層4を介して厚さ
60μの未延伸ポリプロピレンフィルム(ショーレックス
アロマー、昭和電工製)からなるヒートシール層5を積
層し、透明防湿包装材とした。
製)からなる基材1の片面に電子ビーム加熱方式による
真空蒸着機(日本真空製、SPW-0202型)で連続的に1000
Åの厚さの酸化アルミニウムからなる蒸着アンカー層
2、次いで同一真空系内で1500Åの厚さの酸化マグネシ
ウム層3を形成し、該酸化マグネシウム層3上に二液硬
化型ウレタン系接着剤からなる接着剤層4を介して厚さ
60μの未延伸ポリプロピレンフィルム(ショーレックス
アロマー、昭和電工製)からなるヒートシール層5を積
層し、透明防湿包装材とした。
前記蒸着アンカー層2と酸化マグネシウム層3の蒸着条
件は以下の通りであった。
件は以下の通りであった。
(蒸着条件) 蒸着アンカー層:真空度1.2〜2.3×10-4(Toor) 蒸着速度30Å/S (水晶発振式モニター平均値) 加熱方式 電子線加熱 (7KV-800mA) 酸化マグネシウム層:真空度2.3〜3.1×10-5(Toor) 真空速度25Å/S (水晶発振式モニター平均値) 加熱方式 電子線加熱 (6KV-50〜65mA) なお用いた蒸着材料は、蒸着アンカー層がAl2O3(2N、
高純度化学製パウダー#100)、酸化マグネシウム層
が、MgO(4N、高純度化学製)であった。
高純度化学製パウダー#100)、酸化マグネシウム層
が、MgO(4N、高純度化学製)であった。
この包装材を用いて水分測定用の塩化カルシウムを130g
充填した257mm×182mm(ヒートシール幅:10mm)のパウ
チを作成し、このパウチを40℃−90%RHの多湿状態に放
置し、重量変化、ラミネート部のデラミ状態の有無、ラ
ミネート強度、及びヒートシール強度を経時的に測定し
た。
充填した257mm×182mm(ヒートシール幅:10mm)のパウ
チを作成し、このパウチを40℃−90%RHの多湿状態に放
置し、重量変化、ラミネート部のデラミ状態の有無、ラ
ミネート強度、及びヒートシール強度を経時的に測定し
た。
この結果、を第2図、第3図、および表−1に示す。
ガスおよび水蒸気バリアー性の大巾の低下はなく、初期
の値である1.1〜1.3cc/m2・day・atm、および0.2〜0.3g
/m2・dayを維持し、デラミが全く生じなかった。
の値である1.1〜1.3cc/m2・day・atm、および0.2〜0.3g
/m2・dayを維持し、デラミが全く生じなかった。
〈実施例2〉 蒸着アンカー層2を酸化錫とした以外は、実施例1と同
じ条件で、透明防湿包装材を得た。
じ条件で、透明防湿包装材を得た。
そして、実施例1と同様の測定を行い、その結果を第2
図、第3図、および表−1に示す。
図、第3図、および表−1に示す。
実施例1と同様に、ガスおよび水蒸気バリアー性の大巾
の低下がなく、初期の値である1.1〜1.3cc/m2・day・at
m、および0.2〜0.3g/m2・dayを維持し、デラミが全く生
じなかった。
の低下がなく、初期の値である1.1〜1.3cc/m2・day・at
m、および0.2〜0.3g/m2・dayを維持し、デラミが全く生
じなかった。
〈比較例1〉 実施例1における蒸着アンカー層を設けない以外は、実
施例1と同様の酸化マグネシウム層を有する包装材とし
た。
施例1と同様の酸化マグネシウム層を有する包装材とし
た。
この包装材を用いて、実施例1と同様のパウチを作成
し、同様のテストを行った。
し、同様のテストを行った。
この結果、を第2図、第3図、および表−1に示す。
多湿状態に放置後、約3日でヒートシール部に部分的に
デラミが生じ、6日後には、ヒートシール部で完全にデ
ラミが発生し、急激にガス、および水蒸気のバリアー性
が低下した。
デラミが生じ、6日後には、ヒートシール部で完全にデ
ラミが発生し、急激にガス、および水蒸気のバリアー性
が低下した。
〈考案の効果〉 本考案の包装材は、以上の構成からなるので、基材に酸
化アルミニウムまたは酸化錫からなる蒸着アンカー層を
設け、酸化マグネシウム層を形成した構成なので、酸化
マグネシウム層の基材からの脱酸がなく、安定したラミ
ネート強度をもち、可視波長領域で極めて透明性の優れ
た実用性の高い透明防湿包装材とすることができた。
化アルミニウムまたは酸化錫からなる蒸着アンカー層を
設け、酸化マグネシウム層を形成した構成なので、酸化
マグネシウム層の基材からの脱酸がなく、安定したラミ
ネート強度をもち、可視波長領域で極めて透明性の優れ
た実用性の高い透明防湿包装材とすることができた。
第1図は、本考案の一実施例を示す包装材の断面図、第
2図、第3図は、実施例、および比較例の結果を示すグ
ラフである。 (1)……基材、(2)……蒸着アンカー層 (3)……酸化マグネシウム層、(4)……接着剤層 (5)……ヒートシール層
2図、第3図は、実施例、および比較例の結果を示すグ
ラフである。 (1)……基材、(2)……蒸着アンカー層 (3)……酸化マグネシウム層、(4)……接着剤層 (5)……ヒートシール層
Claims (1)
- 【請求項1】透明な高分子フィルムからなる基材上に、
厚さ50〜1000Åのアルミニウム酸化物、または錫酸化物
からなる蒸着アンカー層、酸化マグネシウム層を順次形
成し、更にヒートシール性を有する樹脂からなるヒート
シール層を積層した透明防湿包装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3619189U JPH079634Y2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 透明防湿包装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3619189U JPH079634Y2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 透明防湿包装材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02126825U JPH02126825U (ja) | 1990-10-18 |
JPH079634Y2 true JPH079634Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=31542214
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3619189U Expired - Fee Related JPH079634Y2 (ja) | 1989-03-29 | 1989-03-29 | 透明防湿包装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079634Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3266978B2 (ja) * | 1993-04-30 | 2002-03-18 | 凸版印刷株式会社 | 脱酸素剤用包装体 |
JP3314541B2 (ja) * | 1994-08-22 | 2002-08-12 | 凸版印刷株式会社 | 積層体 |
-
1989
- 1989-03-29 JP JP3619189U patent/JPH079634Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02126825U (ja) | 1990-10-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |