JPH0796192A - 炭化水素原料油の水素化精製用三硫化ニオブ含有触媒、並びに該触媒を使用する水素化精製プロセス - Google Patents
炭化水素原料油の水素化精製用三硫化ニオブ含有触媒、並びに該触媒を使用する水素化精製プロセスInfo
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- JPH0796192A JPH0796192A JP3114070A JP11407091A JPH0796192A JP H0796192 A JPH0796192 A JP H0796192A JP 3114070 A JP3114070 A JP 3114070A JP 11407091 A JP11407091 A JP 11407091A JP H0796192 A JPH0796192 A JP H0796192A
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- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10G—CRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
- C10G45/00—Refining of hydrocarbon oils using hydrogen or hydrogen-generating compounds
- C10G45/02—Refining of hydrocarbon oils using hydrogen or hydrogen-generating compounds to eliminate hetero atoms without changing the skeleton of the hydrocarbon involved and without cracking into lower boiling hydrocarbons; Hydrofinishing
- C10G45/04—Refining of hydrocarbon oils using hydrogen or hydrogen-generating compounds to eliminate hetero atoms without changing the skeleton of the hydrocarbon involved and without cracking into lower boiling hydrocarbons; Hydrofinishing characterised by the catalyst used
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J27/00—Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
- B01J27/02—Sulfur, selenium or tellurium; Compounds thereof
- B01J27/04—Sulfides
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】塊状又は不活性担体上に担持した三硫化ニオブ
からなる、炭化水素原料油の水素化精製用触媒。 【効果】この触媒は、炭素‐窒素間並びに炭素‐硫黄間
の結合の切断反応に特に有効である。
からなる、炭化水素原料油の水素化精製用触媒。 【効果】この触媒は、炭素‐窒素間並びに炭素‐硫黄間
の結合の切断反応に特に有効である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素原料油の水素
化精製用の触媒、並びに該触媒を使用する水素化精製プ
ロセスに関する。
化精製用の触媒、並びに該触媒を使用する水素化精製プ
ロセスに関する。
【0002】
【従来の技術】石油及び石油留分は非常に複雑な組成の
混成物であり、炭化水素以外にも、硫黄、窒素及び酸素
のようなヘテロ原子を含んだ化合物が存在している。こ
れらの化合物は概して石油製品の品質に対して有害な不
純物である。特に大気汚染、腐蝕性、悪臭及び安定性に
関連した諸問題はこれらにその原因がある。従って、精
製時にこれらを取り除くことが重要である。このため、
一般には、炭素‐ヘテロ原子間の結合の開裂を促進する
ような触媒の存在下での水素処理を要する。この処理は
水素化精製と呼ばれる。
混成物であり、炭化水素以外にも、硫黄、窒素及び酸素
のようなヘテロ原子を含んだ化合物が存在している。こ
れらの化合物は概して石油製品の品質に対して有害な不
純物である。特に大気汚染、腐蝕性、悪臭及び安定性に
関連した諸問題はこれらにその原因がある。従って、精
製時にこれらを取り除くことが重要である。このため、
一般には、炭素‐ヘテロ原子間の結合の開裂を促進する
ような触媒の存在下での水素処理を要する。この処理は
水素化精製と呼ばれる。
【0003】効率的な水素化精製用触媒を見出だすため
に相当の研究努力がなされてきた。最も一般的に用いら
れている触媒は、ニッケル、モリブデン、タングステン
又はコバルト系のものである。
に相当の研究努力がなされてきた。最も一般的に用いら
れている触媒は、ニッケル、モリブデン、タングステン
又はコバルト系のものである。
【0004】残りは、金属塩水溶液でアルミナ(通常は
γ‐アルミナ)を含浸することによって調製される。含
浸後に該担体を乾燥し、次いで焼成する。
γ‐アルミナ)を含浸することによって調製される。含
浸後に該担体を乾燥し、次いで焼成する。
【0005】生じた金属酸化物の硫化物への変換は、硫
化水素、二硫化炭素、元素硫黄、メルカプタン類もしく
はチオエーテル類のような硫黄化合物の存在下で行なわ
れる。一般に、この硫化反応は水素の存在下で行なう。
化水素、二硫化炭素、元素硫黄、メルカプタン類もしく
はチオエーテル類のような硫黄化合物の存在下で行なわ
れる。一般に、この硫化反応は水素の存在下で行なう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】硫化ニオブはこれまで
水素化精製触媒としては余り興味をもたれなかった。塊
状硫化ニオブはジベンゾチオフェンの水素化脱硫に対し
て弱い活性しか有さないことが Pecoradと Chianelliに
よって示されている(J. Catal., 67, 430 (1981))。
同様に、炭素担持硫化ニオブの水素化脱硫(Vissers, B
ull. Soc. Chim.Belg., 93, 813 (1984))並びに水素
化脱窒素における活性は非常に弱い。
水素化精製触媒としては余り興味をもたれなかった。塊
状硫化ニオブはジベンゾチオフェンの水素化脱硫に対し
て弱い活性しか有さないことが Pecoradと Chianelliに
よって示されている(J. Catal., 67, 430 (1981))。
同様に、炭素担持硫化ニオブの水素化脱硫(Vissers, B
ull. Soc. Chim.Belg., 93, 813 (1984))並びに水素
化脱窒素における活性は非常に弱い。
【0007】これらすべての研究において用いられた材
料は二硫化ニオブである。これはニオブの硫黄誘導体の
中で最も安定で、最も合成の簡単なものの一つである。
料は二硫化ニオブである。これはニオブの硫黄誘導体の
中で最も安定で、最も合成の簡単なものの一つである。
【0008】
【課題を解決するための手段】我々は、今回、別の硫化
ニオブ、即ち、合成が難しく、かつ硫黄に富んでいない
大気中では不安定な三硫化ニオブが卓越した触媒特性を
呈することを発見した。
ニオブ、即ち、合成が難しく、かつ硫黄に富んでいない
大気中では不安定な三硫化ニオブが卓越した触媒特性を
呈することを発見した。
【0009】本発明は、従って、炭化水素原料油の水素
化精製用触媒にして、三硫化ニオブを含有することを特
徴とする触媒に関する。
化精製用触媒にして、三硫化ニオブを含有することを特
徴とする触媒に関する。
【0010】この触媒は塊状(bulk)硫化ニオブからなる
ものであっても、或いは担持された硫化ニオブからなる
ものであってもよい。
ものであっても、或いは担持された硫化ニオブからなる
ものであってもよい。
【0011】塊状硫化ニオブは、自己発生圧力下、空気
の不存在下で化学量論比のニオブと硫黄を加熱すること
によって調製される。この反応は通常は650乃至75
0℃の温度で行なう。
の不存在下で化学量論比のニオブと硫黄を加熱すること
によって調製される。この反応は通常は650乃至75
0℃の温度で行なう。
【0012】我々は、この反応温度を下げると、硫黄の
損失が防げるだけでなく、生成する三硫化ニオブの比表
面積が増加することを発見した。従って、該三硫化物は
450乃至750℃の温度、好ましくは450乃至55
0℃の温度で調製する。実際、500℃に近い温度で作
業した場合、得られる三硫化ニオブの比表面積は約2.
5
損失が防げるだけでなく、生成する三硫化ニオブの比表
面積が増加することを発見した。従って、該三硫化物は
450乃至750℃の温度、好ましくは450乃至55
0℃の温度で調製する。実際、500℃に近い温度で作
業した場合、得られる三硫化ニオブの比表面積は約2.
5
【外1】 である。該処理が十分長ければ、即ち2週間程度であれ
ば、この温度でも反応は完結する。ただし、この直接法
を用いて約2.5
ば、この温度でも反応は完結する。ただし、この直接法
を用いて約2.5
【外2】 を超える比表面積を得ることはできない。
【0013】我々は三硫化ニオブの比表面積を増大させ
ることのできる処理法を発見した。この処理は三硫化ニ
オブの結晶格子中にリチウムを導入し、次いでこのリチ
ウムを抜取ることからなる。得られる三硫化ニオブは出
発生成物の比表面積よりも格段に大きい比表面積を有す
る。このようにして、我々は約2.5
ることのできる処理法を発見した。この処理は三硫化ニ
オブの結晶格子中にリチウムを導入し、次いでこのリチ
ウムを抜取ることからなる。得られる三硫化ニオブは出
発生成物の比表面積よりも格段に大きい比表面積を有す
る。このようにして、我々は約2.5
【外3】 の比表面積の三硫化ニオブから、導入するリチウムの量
に応じて、約11.5
に応じて、約11.5
【外4】 の三硫化ニオブもしくは約18
【外5】 の三硫化ニオブを得た。
【0014】リチウムの導入は該三硫化物をヘキサンの
ような不活性溶媒中のアルキルリチウム(通常はブチル
リチウム)と反応させることによって行なう(Mishchen
ko,Zh. Neorg. Khim., 1987, 32(7), 1591-1595)。硫
化物単位当り多数のリチウム原子を導入し得る。比表面
積は導入リチウム量の関数として変化する。この量が硫
化物単位当り3リチウム原子を超えることはない。
ような不活性溶媒中のアルキルリチウム(通常はブチル
リチウム)と反応させることによって行なう(Mishchen
ko,Zh. Neorg. Khim., 1987, 32(7), 1591-1595)。硫
化物単位当り多数のリチウム原子を導入し得る。比表面
積は導入リチウム量の関数として変化する。この量が硫
化物単位当り3リチウム原子を超えることはない。
【0015】このリチウムは例えばアセトニトリルのよ
うな溶媒中のヨウ素溶液で抜取る。
うな溶媒中のヨウ素溶液で抜取る。
【0016】担持された三硫化ニオブは、ニオブ塩水溶
液で不活性担体を含浸することによって得られる。我々
は、意外なことに、含浸にシュウ酸ニオブを選択すると
その他の溶解性塩(例えばニオブ酸アンモニウム)など
に比べると三硫化ニオブの触媒活性がずっと高いことを
発見した。
液で不活性担体を含浸することによって得られる。我々
は、意外なことに、含浸にシュウ酸ニオブを選択すると
その他の溶解性塩(例えばニオブ酸アンモニウム)など
に比べると三硫化ニオブの触媒活性がずっと高いことを
発見した。
【0017】この含浸は「ドライ」な状態、即ち固体上
に上澄液がない状態で行なうのが有利である。乾燥後に
この含浸固体を
に上澄液がない状態で行なうのが有利である。乾燥後に
この含浸固体を
【化1】 ‐
【化2】 混合物で硫化する。
【0018】硫化温度は300乃至600℃、好ましく
は350乃至450℃である。硫化時間は約4時間であ
る。
は350乃至450℃である。硫化時間は約4時間であ
る。
【0019】ニオブと強い相互作用を示さない不活性担
体を用いることが重要である。Nb‐O結合は非常に強
固であり、開裂し難いからである。担体との強い相互作
用はニオブの硫化を妨げる。不活性担体としては、炭素
及びシリカを挙げることができる。
体を用いることが重要である。Nb‐O結合は非常に強
固であり、開裂し難いからである。担体との強い相互作
用はニオブの硫化を妨げる。不活性担体としては、炭素
及びシリカを挙げることができる。
【0020】担体上にその他の金属を担持させることも
できる。従って、最終触媒中に上記ニオブ以外にも、ニ
ッケル、モリブデン、コバルトもしくはタングステンの
硫化物などの水素化精製用触媒として用いられる他の金
属硫化物が存在していてもよい。
できる。従って、最終触媒中に上記ニオブ以外にも、ニ
ッケル、モリブデン、コバルトもしくはタングステンの
硫化物などの水素化精製用触媒として用いられる他の金
属硫化物が存在していてもよい。
【0021】
【作用】水素化精製に特有の反応である水素化脱硫及び
水素化脱窒素プロセス、即ち、炭素‐硫黄間及び炭素‐
窒素間の結合の開裂をもたらす反応における、塊状又は
担持三硫化ニオブの触媒特性を測定した。
水素化脱窒素プロセス、即ち、炭素‐硫黄間及び炭素‐
窒素間の結合の開裂をもたらす反応における、塊状又は
担持三硫化ニオブの触媒特性を測定した。
【0022】チオフェンの水素化脱硫反応における担持
三硫化ニオブの触媒活性は同じ金属含量を有する硫化モ
リブデンよりも数段優っていた。さらに、この反応にお
ける三硫化ニオブの触媒活性は二硫化ニオブの約5倍も
高かった。
三硫化ニオブの触媒活性は同じ金属含量を有する硫化モ
リブデンよりも数段優っていた。さらに、この反応にお
ける三硫化ニオブの触媒活性は二硫化ニオブの約5倍も
高かった。
【0023】n‐ペンチルアミンのような脂肪族アミン
又はピペリジンのような複素環式化合物中の炭素‐窒素
結合の開裂など、多数の水素化脱窒素反応について研究
がなされている。
又はピペリジンのような複素環式化合物中の炭素‐窒素
結合の開裂など、多数の水素化脱窒素反応について研究
がなされている。
【0024】三硫化ニオブの触媒活性は炭素‐窒素間の
結合の切断反応において特に優れている。
結合の切断反応において特に優れている。
【0025】n‐ペンチルアミンの変換反応において、
三硫化ニオブは、硫化ロジウムの活性の2倍、硫化モリ
ブデンの活性の約7倍の活性を呈する。これらは研究さ
れてきた中では最も活性の高い硫化物である。このよう
に高い活性を示す理由はまだ完全には明らかでないが、
n‐ペンチルアミン並びにピペリジンの変換反応の機構
に関する研究は、先ず遷移金属に窒素対を通してアミン
が配位し、次いで窒素のβ位の水素の引抜きが起こるこ
とを示している。この段階において、
三硫化ニオブは、硫化ロジウムの活性の2倍、硫化モリ
ブデンの活性の約7倍の活性を呈する。これらは研究さ
れてきた中では最も活性の高い硫化物である。このよう
に高い活性を示す理由はまだ完全には明らかでないが、
n‐ペンチルアミン並びにピペリジンの変換反応の機構
に関する研究は、先ず遷移金属に窒素対を通してアミン
が配位し、次いで窒素のβ位の水素の引抜きが起こるこ
とを示している。この段階において、
【化3】 及び
【化4】 基を含む三硫化ニオブは
【化5】 基のみを含む硫化物よりも活性が高いと思われる。
【0026】三硫化ニオブはビフェニルの水素化並びに
分解用の触媒としても非常に活性である。該三硫化物は
二硫化物の活性の約5倍の触媒活性を示す。
分解用の触媒としても非常に活性である。該三硫化物は
二硫化物の活性の約5倍の触媒活性を示す。
【0027】ビフェニル分解におけるシクロヘキサン及
びベンゼンに対する選択性は90%と著しく高い。これ
に対してモリブデンもしくはタングステンの硫化物のよ
うな通常の触媒の場合は20%である。
びベンゼンに対する選択性は90%と著しく高い。これ
に対してモリブデンもしくはタングステンの硫化物のよ
うな通常の触媒の場合は20%である。
【0028】以下の実施例で本発明を説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
明はこれらに限定されるものではない。
【0029】
【実施例】例1 ニオビウム・プロダクツ社(Niobium Products Co. In
c.) 製のシュウ酸ニオブ
c.) 製のシュウ酸ニオブ
【化6】 を緩衝液(即ち0.01Mのシュウ酸とシュウ酸アンモ
ニウムを含む水溶液)中に溶解した。1200
ニウムを含む水溶液)中に溶解した。1200
【外6】 の表面積の大きな不活性担体である炭素C‐ノリットR
X3 (C-Norit R X 3)を該固体上に上澄液が残らないよ
うに上記溶液に導入した(いわゆるドライ含浸(dry imp
regnation))。乾燥後、該固体を400℃において4時
間
X3 (C-Norit R X 3)を該固体上に上澄液が残らないよ
うに上記溶液に導入した(いわゆるドライ含浸(dry imp
regnation))。乾燥後、該固体を400℃において4時
間
【化7】 ‐
【化8】 混合物で硫化した。得られた触媒は9重量%のニオブを
含有する。
含有する。
【0030】例2(比較例) 9重量%のニオブを含有する同様の触媒をニオブ酸アン
モニウム(
モニウム(
【化9】 )溶液を用いた含浸によって調製した。
【0031】例3 92.91gのニオブと96gの硫黄を反応容器中に導
入した。この混合物を自己発生圧力下で500℃に加熱
した。3日でこの温度にして、3週間維持した。該混合
物をゆっくりと室温に戻した。反応は完了しており、得
られた生成物は均質であった。
入した。この混合物を自己発生圧力下で500℃に加熱
した。3日でこの温度にして、3週間維持した。該混合
物をゆっくりと室温に戻した。反応は完了しており、得
られた生成物は均質であった。
【0032】ジーメンス(Siemens) 社製のD500回折
計でX線回折測定した結果は
計でX線回折測定した結果は
【化10】 の構造と一致していた。
【0033】BET法で測定した比表面積は2.5
【外7】 であった。
【0034】例4 比表面積が2.5
【外8】 の
【化11】 0.75gと25mlのヘキサン及び8mlのブチルリチウ
ムをバイアルに入れた。撹拌しながら5日間反応を行な
った。この生成物を濾別し、ヘキサンで洗浄し、乾燥し
た。得られた生成物の構造は
ムをバイアルに入れた。撹拌しながら5日間反応を行な
った。この生成物を濾別し、ヘキサンで洗浄し、乾燥し
た。得られた生成物の構造は
【化12】 であった。これをアセトニトリル中のヨウ素溶液で抜取
った。これは以下の式に従う。
った。これは以下の式に従う。
【0035】
【化13】 + 3/2
【化14】 →
【化15】 + 3LiI
【0036】抜取り後にBET法で測定した比表面積は
18
18
【外9】 であった。
【0037】1モルの
【化16】 当り1.5モルのヨウ素を用いることによって11.5
【外10】 の比表面積の生成物が得られた。
【0038】例5 例1並びに比較例2の記載に従って調製した担持
【化17】 の触媒活性をチオフェンの水素化脱硫反応において比較
した。この反応は全圧を1気圧、反応体圧力を24×1
02 Paとして573 Kで行なった。触媒はすべて9重量
%のニオブを含有していた。
した。この反応は全圧を1気圧、反応体圧力を24×1
02 Paとして573 Kで行なった。触媒はすべて9重量
%のニオブを含有していた。
【0039】
【表1】
【0040】例6 ピペリジン変換反応の固有速度(反応体の消失速度とし
て測定した)を比較した。水素分圧を3 MPa、ピペリジ
ン分圧を0.026 MPa、かつ
て測定した)を比較した。水素分圧を3 MPa、ピペリジ
ン分圧を0.026 MPa、かつ
【化18】 分圧を0.006 MPaとして、300℃で操作した。試
験した触媒は例4記載の
験した触媒は例4記載の
【化19】 、
【化20】 、並びにその他の金属硫化物であった。
【0041】
【表2】
【0042】例7 n‐ペンチルアミン変換反応の固有速度(
【化21】 炭化水素の生成速度として測定した)を比較した。水素
分圧を0.1 MPa、n‐ペンチルアミン分圧を0.13
3 kPa、かつ
分圧を0.1 MPa、n‐ペンチルアミン分圧を0.13
3 kPa、かつ
【化22】 分圧を4 kPaとして、275℃で操作した。試験した触
媒は例4記載の
媒は例4記載の
【化23】 、
【化24】 、並びにその他の金属硫化物であった。
【0043】
【表3】
【0044】同じ反応において、9%のニオブを含有す
る例1記載の触媒、アルミナ上に担持された9%のモリ
ブデンを含有する触媒、並びにアルミナ上に担持された
市販のニッケル‐モリブデン触媒(プロカタリゼ (Proc
atalyse)社製HR346)を比較した。比速度、並びに
転化率20%における
る例1記載の触媒、アルミナ上に担持された9%のモリ
ブデンを含有する触媒、並びにアルミナ上に担持された
市販のニッケル‐モリブデン触媒(プロカタリゼ (Proc
atalyse)社製HR346)を比較した。比速度、並びに
転化率20%における
【化25】 生成についての選択性を決定した。
【0045】
【表4】
【0046】三硫化ニオブの卓越した選択性が明瞭に示
されている。
されている。
【0047】例8 ビフェニル変換反応の固有速度を比較した。この反応は
全圧を23×105 Pa、反応体圧力を8×102 Pa、添
加
全圧を23×105 Pa、反応体圧力を8×102 Pa、添
加
【化26】 分圧を4.3×102 Paとして530 Kで行なった。試
験した触媒は例4記載の
験した触媒は例4記載の
【化27】 、
【化28】 、並びにその他の金属硫化物であった。
【0048】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミシェル・ダノ フランス国、44300 ナンテ、リュ・ド・ タクルーナ 35 (72)発明者 クリストフ・ジェアンテ フランス国、69100 ビールルバン、ア レ・アテナ 1 (72)発明者 ジャン‐ルイ・ポルトフェ フランス国、69300 カリュイール、アブ ニュ・デュ・8・メ・1945、401
Claims (12)
- 【請求項1】 炭化水素原料油の水素化精製用触媒にし
て、三硫化ニオブを含有することを特徴とする触媒。 - 【請求項2】 請求項1記載の触媒において、該三硫化
ニオブが塊状であることを特徴とする触媒。 - 【請求項3】 請求項2記載の触媒において、該三硫化
ニオブが、ニオブと硫黄を自己発生圧力下で450乃至
750℃、好ましくは450乃至550℃の温度に加熱
することによって調製したものであることを特徴とする
触媒。 - 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の触媒におい
て、該三硫化ニオブの比表面積がリチウムの導入及びそ
の後の抜取りによって増大していることを特徴とする触
媒。 - 【請求項5】 請求項4記載の触媒において、ブチルリ
チウムのようなアルキルリチウムを用いて前記リチウム
の導入を行ない、かつ溶媒中のヨウ素で処理することに
よって前記抜取りを行なうことを特徴とする触媒。 - 【請求項6】 請求項1記載の触媒において、該三硫化
ニオブが不活性担体上に担持されていることを特徴とす
る触媒。 - 【請求項7】 請求項6記載の触媒において、前記担体
が炭素又はシリカであることを特徴とする触媒。 - 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の触媒におい
て、該触媒がシュウ酸ニオブ溶液で不活性担体を含浸
し、乾燥し、硫化することによって調製したものである
ことを特徴とする触媒。 - 【請求項9】 請求項6乃至請求項8のいずれか1項記
載の触媒において、ニッケル、モリブデン、コバルトも
しくはタングステンの硫化物のような少なくとも1種類
の金属硫化物を含むことを特徴とする触媒。 - 【請求項10】 水素化精製法にして、請求項1乃至請
求項9のいずれか1項記載の触媒を使用することを特徴
とする方法。 - 【請求項11】 請求項10記載の方法において、該水
素化精製反応が水素化脱硫であることを特徴とする方
法。 - 【請求項12】 請求項10記載の方法において、該水
素化精製反応が水素化脱窒素であることを特徴とする方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9005048 | 1990-04-20 | ||
FR9005048A FR2661114B1 (fr) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | Catalyseur d'hydroraffinage de charges hydrocarbonnees renfermant du trisulfure: de niobium et procede d'hydroraffinage utilisant ledit catalyseur. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0796192A true JPH0796192A (ja) | 1995-04-11 |
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