JPH0796076B2 - 蒸留器への溶剤排液方法 - Google Patents

蒸留器への溶剤排液方法

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JPH0796076B2
JPH0796076B2 JP63158149A JP15814988A JPH0796076B2 JP H0796076 B2 JPH0796076 B2 JP H0796076B2 JP 63158149 A JP63158149 A JP 63158149A JP 15814988 A JP15814988 A JP 15814988A JP H0796076 B2 JPH0796076 B2 JP H0796076B2
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春雄 萩原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明のフロンR113、フロンR11等の低沸点溶剤を使用
するフッ素系ドライクリーナ、或いは1台の機械でパー
クロルエチレンとフロンR113を組合せる如き複数の溶剤
を使用するドライクリーナに装備される蒸留器への溶剤
排液方法に関する。
(従来の技術) 第4図にパークロルエチレンとフロンR113の2種の溶剤
を用いるドライクリーナの一例が示されている。
まず、その構成につき説明する。
(1) パークロルエチレンを5vol%前後含むフロンR1
13溶剤4を収納する溶剤タンク3と、フロンR113を50vo
l%前後含むパークロルエチレン溶剤4aを収納する溶剤
タンク3aは互いに独立して設置され、それぞれの溶剤タ
ンク3,3aに対し各専用のバルブ5,5aが設けられている。
混合溶剤は、あらかじめ調合したものを収納してもよい
が、現実的には互いに純粋な溶剤を始めに収納して運転
すれば、下記の分留操作により一定の混合比に定常化さ
れる。
(2) 蒸留器15には蒸留中の沸点の変化を検知するセ
ンサー30が内蔵されており、バルブ32と連動している。
蒸留器15に排液された任意の混合液は、蒸留が始まると
低沸点のフロンR113に富んだ溶剤から蒸発が始まり、コ
ンデンサ27、溶剤冷却器31の経路で液化、冷却されて回
収されてくる。この間、沸点は除々に上昇し、例えばセ
ンサー30を70℃に設定しておき、この設定値に到達する
までの間バルブ32を開けておくと(この時、バルブ321a
は閉)、5vol%前後パークロルエチレンを含むフロンR1
13が水分離器22、溶剤配管23を通って溶剤タンク3へと
戻される。
その後は、蒸留が完了するまでバルブ32は閉じ、この間
バルブ32aを開けておくと、フロンR113を含むパークロ
ルエチレンが水分離器22a、溶剤配管23aを通って溶剤タ
ンク3aに戻される。
目標とする混合比を確保するために、コンデンサ27、溶
剤冷却器31からなる回収経路からは溶剤の滞留部をなく
すとともに、可能な限り経路を短かくする必要がある。
(3) フィルタは、パークロルエチレン用フィルタ8
とフロンR113用フィルタ8aが互いに独立して設けられ、
溶剤の循環中に混合しないようそれぞれにバルブ7,7aが
設けられている。
(4) リカバリダクト19は処理槽10の側面に配置さ
れ、その内部に収納したエアクーラ17とプレヒータ18は
冷凍機42に夫々連結されている。
乾燥時は、処理ドラム11をゆっくり回し、ファン16によ
りエアを矢印20の向きに循環させる。衣料2から蒸発し
た溶剤ガスはボタントラップ12に内蔵したリントフィル
タ40を通ってエアクーラ17で凝縮、液化される。ついで
エアは冷凍機42の排熱を利用したプレヒータ18で再び加
熱され、更にサーモスタット43で指示された所定の温度
まで補助ヒータ41で昇温して衣料2を乾燥する。
乾燥が終了したら、加熱源を切ることによりエアクーラ
17の冷却温度を下げ、溶剤ガス濃度を極限まで低減させ
ることができるため、それまでの装置の如く新鮮な空気
をとり入れて脱臭することは不要となる。
なお、エアバック50は配管を介してファン16の吸引側に
接続されており、洗浄中に揮発して膨張した空気と溶剤
ガスの混合気を溜め、装置内の圧力上昇を防ぐとともに
溶剤ガスの漏洩を防止するため取り付けてある。
次にその作用について説明する。
衣料2が汚れのきついものである場合には、パーク
ロルエチレン溶剤4aをバルブ5aを介してポンプ6により
汲揚げ、バルブ7、パークロルエチレン用フィルタ8を
通る経路か、またはバルブ9の経路で処理槽10にその必
要量を送り込む。
衣料2がデリケート衣料の場合には、バルブ5を介
してポンプ6により汲揚げ、バルブ7a、フロンR113用フ
ィルタ8aを通る経路か、またはバルブ9の経路でフロン
R113溶剤4を汲揚げ処理槽10へ送り込む。
汲揚げが完了すると、処理ドラム11がゆっくり回
り、溶剤4または4aはボタントラップ12、バルブ13、ポ
ンプ6を通りバルブ7または7aまたは9の経路で処理槽
10との間を循環して衣料2を洗浄する。
洗浄が終了すると、バルブ14を介し溶剤4または4a
を蒸留器15に排液し、つづいて処理ドラム11を高速で回
転して衣料2中の溶剤を遠心分離し、同様に排液する。
上記の頃から頃までの工程を繰返すと、ポンプ6や
経路に残留する溶剤4または4a、あるいは工程の前後で
溶剤を使い分けた場合に衣料2に残留する溶剤4または
4aはある程度互いに混合されるが、その割合を最小限に
とどめることにより互いの溶剤特性は阻害されることが
ない。
蒸留器15内に排液された任意の混合液は、上記
(2)項で説明した方法により再び一定の混合比に分留
されて、各々の溶剤タンク3または3aにもどる。
洗浄工程が終了すると、上記(4)項で説明した方
法により衣料2は乾燥されて全クリーニング工程は完了
する。
以上は2種類の溶剤の組合せについて述べたが、3種類
以上の溶剤についても同じ要領で取り扱われる。
(発明が解決しようとする課題) 以上述べた如く洗浄に用いた溶剤は、汚れ成分、特に油
脂類のような溶剤に溶解した汚れを分離し除去するた
め、必ず蒸留器を通して溶剤を再生して繰り返し利用し
ている。また1台の機械で、パークロルエチレンとフロ
ンR113のような物性の異なる複数の溶剤を使用する場合
には、互いの溶剤組成を常に一定にする目的からも、洗
浄により混合した溶剤は必ず蒸留し分留される。
しかし、第5図に示すように溶剤の蒸気圧は溶剤の種類
により大きく異なり、特にフロンR113及びフロンR11の
如き低沸点溶剤の蒸気圧は極めて高い値を示す。
このため、従来の蒸留器では、蒸留器の加熱水蒸気の圧
力を1〜1.5kg/cm2程度に減圧したり、または蒸留完了
後の過熱を防ぐため、タンク内にサーモスタットを配置
して、蒸留が終り更に所定の温度まで上昇すると、その
後は水蒸気の供給を停止する等して蒸留器への排液時の
圧力上昇を軽減する方法がとられてきたが、そのいずれ
の方法も有効でなく、結局はタンクを強固に設計する
か、または蒸発ガス回収経路を拡大し圧力を分散させる
ことで対処しているのが現状である。
本発明はかから問題点を解決すべくなされたもので、上
記の如き溶剤排液時における蒸留器タンク内の急激な圧
力上昇を軽減することにある。
(課題を解決するための手段及び作用) このため、本発明はドライクリーニングにおいて、使用
済の溶剤を蒸留し分留回収するにあたり、蒸留器への溶
剤排液に先立ち洗浄中の溶剤の一部を蒸留器へ何回かに
分けて予め注入し、内部に残留する空気分を分割して追
い出し、要すれば蒸留器の加熱部温度を低下させて排液
時に生ずる急激な蒸留器タンク内の圧力上昇を防止す
る。
その結果、 (1) 蒸留器タンクの強度寿命が格段に延びるととも
に、板部の歪による異音も回避でき、装置の軽量・簡単
化が図れる。
(2) 大気圧に近い状態で蒸発させ、安定した蒸留に
よる溶剤の浄化を可能にする。
(実施例) 以下、本発明の代表的な実施例を第4図を参照しつつ第
1図に基づいて説明する。
第1図は各バルブやポンプの作動状態を示したタイムチ
ャートである。洗浄工程では、フロンR113溶剤4を一定
の液レベルまで処理槽10に汲揚げるため、バルブ13を閉
じバルブ5及びバルブ9を開けて回路を形成した後ポン
プ6を回す。
ボタントラップ12内に設けた図示しないレベルスイッチ
が作動するまで汲揚げは継続し、その後バルブ5は閉
じ、バルブ13を開けることにより残り時間溶剤は回路を
循環しながら処理ドラム11内の衣料2を洗浄する。
一方、この間に上記回路と蒸留器15に通じる管路のバル
ブ14を短時間(図示例では1秒)だけ、数回(図示例で
は20秒間隔で2回)開けることにより、洗浄中の一部の
溶剤を予め蒸留器15に注入する。
この蒸留器15への注入液量は1〜2程度のもので、洗
浄液量全体の1/10以下となっており、洗浄効果には何の
悪影響も与えない。なお、注入液量及び注入回数は任意
に設定することができる。
次に排液工程では、バルブ9が閉じるとともに、バルブ
14が開いて溶剤はすべて蒸留器15に送られる。
この間、処理ドラム11は高速で回転し、衣料2中の溶剤
も遠心分離され、同様に排液される。
(発明の効果) 以下に本発明による効果を第2図及び第3図により説明
する。
第2図は前以って蒸留器の加熱水蒸気圧を下げておき、
従来の方法で排液した場合の蒸留器内圧力のデータであ
り、排液時に圧力は急上昇し、最高0.3kg/cm2に達す
る。
一方、第3図は第2図の同一条件下で本発明により排液
した場合の蒸留器内圧力のデータで、洗浄中の一部注入
時に各々0.1kg/cm2まで圧力は上昇するものの、多量に
排液される段階では最高0.2kg/cm2前後までしか上がっ
ていない。従って、本発明によれば蒸留器タンクを強固
に設計する必要もなく、装置も簡単化できるため安い価
格でドライクリーナが提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の代表的な実施例を示すタイムチャー
ト、第2図は従来法による排液時の蒸留器内圧力のデー
タ図、第3図は本発明による蒸留器内圧力のデータ図、
第4図は1台の機械でパークロルエチレンとフロンR113
の複数溶剤を用いるドライクリーナの構成図、第5図は
ドライクリーナに用いられる各種溶剤の蒸気圧線図であ
る。 図の主要部分の説明 3,3a……溶剤タンク 4……フロンR113溶剤 4a……パークロルエチレン溶剤 5,5a……専用バルブ 6……ポンプ 10……処理槽 15……蒸留器 27……コンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機溶剤を使用し、使用済溶剤を蒸留器を
    介して分留回収するドライクリーニングにおいて、使用
    済溶剤を蒸留器へ排液するにあたり、その排液に先立ち
    洗浄中の溶剤の一部を何回かに分けて蒸留器に予め注入
    することを特徴とする蒸留器への溶剤排液方法。
JP63158149A 1988-06-28 1988-06-28 蒸留器への溶剤排液方法 Expired - Fee Related JPH0796076B2 (ja)

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