JPH079549Y2 - フラットシールドケーブル用ストリッパ - Google Patents

フラットシールドケーブル用ストリッパ

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JPH079549Y2
JPH079549Y2 JP5449689U JP5449689U JPH079549Y2 JP H079549 Y2 JPH079549 Y2 JP H079549Y2 JP 5449689 U JP5449689 U JP 5449689U JP 5449689 U JP5449689 U JP 5449689U JP H079549 Y2 JPH079549 Y2 JP H079549Y2
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JP
Japan
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signal line
shielded cable
stripper
flat
cable
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博美 田中
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日本エー・エム・ピー株式会社
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はフラットシールドケーブル用ストリッパに関す
る。
[従来の技術] 信号線を並列に並べ、その外側にシールド線を配置し、
その全体を絶縁材料で被覆して外被を形成したフラット
シールドケーブルが各種の電気機器に使用されている。
この種のフラットシールドケーブルとして第8図及び第
9図に示すように最外側のシールド線に対する外被の外
径と、他の信号線を被覆した部分の外被の外被とが異な
るものがある。
すなわち、この種のフラットシールドケーブル1は、絶
縁体3,3にて被覆された2本の信号線2,2が並列して配置
され、この信号線2,2の一方の外側にシールド線4が配
置されるとともに、このシールド線4と電気的に接続し
た導電箔5が前記の信号線2,2を被覆した絶縁体3,3を包
囲するように一連に設けられ、さらに全体を絶縁材料で
被覆して外被6を形成した構造を有している。
また、第10図及び第11図に示すフラットシールドケーブ
ル1は、互いに並設した導電芯線101の最外側の導電芯
線101′を残して、他の導電芯線101を絶縁被覆102する
とともに、上記の最外側の導電芯線101′に導電性被覆1
03を施し、これらそれぞれ被覆された各導電芯線101,10
1′に、これら全体を覆い連設させるようにしたシール
ド用導電箔104を施し、さらに、このシールド用導電箔1
04の表面を絶縁被覆105させたものである。このフラッ
トシールドケーブル100に比べ、前記第8図及び第9図
に示したフラットシールドケーブル1は、シールド線4
と導電箔5とが、導電性被覆103を介さず直接接触して
いるため、シールド効果が相対的に高い特徴を有してい
る。
[考案が解決しようとする課題] 上記のようにシールド効果の高い異なる外径を有するフ
ラットシールドケーブル1を所定のコネクタに接続する
場合、フラットシールドケーブル1の外被を剥ぎ、内部
の導体を露出させる端部加工・処理を施す必要がある。
すなわち、第12図に示すような端部処理・加工を施すに
は、まず、第8図に示すように最外側のシールド線4の
外被6に近接してスリット7を入れる必要がある。この
場合に、シールド線4の外被6の外周に接する接線位置
に正確にスリット7を入れて剥ぎ取らないと、次のよう
な問題が発生する。すなわち、露出させたフラットシー
ルドケーブル1の端部をU字型スロットを有するコネク
タに圧入する際に、スリット7の位置がシールド線4の
外皮6の内部に食い込み過ぎていると、その部分の肉厚
が薄くなっているために、コネクタのU字スロットへの
食い込みが少なくなり、前記ケーブル1がコネクタから
脱落しやすい。一方、前記外周の接線位置から離れた外
被6の連結部4aから剥ぎ取り、その連結部4aの一部が残
存していると、その残存部分が邪魔となってU字スロッ
トに偏って圧入され、場合によってはシールド線4を切
断してしまうおそれがある。これはシールド線4ばかり
ではなく他の信号線2の場合でも同様である。
以上にフラットシールドケーブル1の外被6は所定の接
線位置から正確に剥ぐ必要がある。
しかしながら、上記のようにシールド線4と信号線2,2
の外被6の外径が異なるフラットシールドケーブル1の
端部加工・処理をする場合、外被6の外径が異なるゆえ
に、従来では適当な工具がなく、カッタ等を用いて1本
1本外被を剥ぐようにしており、このため、作業効率の
低下を招来させていた。
本考案は上記のような課題を解決するためになされたも
ので、信号線部分とシールド線部分とで異なる外径の外
被を有するフラットシールドケーブルの端部加工・処理
を効率的にかつ正確な寸法に仕上げ得るフラットシール
ドケーブル用ストリッパを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案のフラットシールドケーブル用ストリッパは、導
体に絶縁被覆を施した複数本の信号線とその最外側にシ
ールド線を並列に配置し、全体を絶縁材料で被覆して信
号線部分とシールド線部分の外径の異なる一連の外被を
形成したフラットシールドケーブルの端部を加工処理す
るストリッパであって、前記シールド線部分と他の信号
線部分の外被の連結部の端部に、一定長のスリットを入
れる第1工程を実施するための第1切断刃を有するスリ
ット形成部と、このスリット形成部により所定の長さだ
け切開された前記信号線部分の端部の外被を剥離し、そ
の内部に絶縁被覆を備えた信号線部分を露出させる第2
工程を実施するための第2切断刃を有する外被剥離部
と、この外被剥離部により剥離された前記信号線部分及
びこの信号線部分から切り離されたシールド線部分の端
部の長さを所定寸法に揃えて切断する第3工程を実施す
るための第3切断刃を有する等長切断部とを備えたもの
である。
[作用] 本考案のフラットシールドケーブル用ストリッパは、ハ
ンドルの把持により、スリット形成部でフラットシール
ドケーブルのシールド線部分と信号線部分とを第1切断
刃によりその連結部から一定長だけ切開する。次に、外
被剥離部に移し、第2切断刃により外被を剥離し、信号
線を露出させる。さらに、等長切断部に移し、第3切断
刃により信号線部分及びシールド線部分を所定寸法に揃
えて切断する。
このようにして、1つの工具で3つの工程が実施でき、
フラットシールドケーブルの能率的な端部加工・処理が
可能となる。
[実施例] 以下に、本考案のフラットシールドケーブル用ストリッ
パの一実施例を図に基づいて説明する。
第1図及び第2図は、本考案のフラットシールドケーブ
ル用ストリッパの互いに異なる方向から見た斜視図であ
る。
これらの図において、左右一対のハンドル10a,10bは支
軸11を支点として回動可能に枢着され、また、このハン
ドル10a,10bは、これらの図に示していないが、第5図
に鎖線で示したリンクプレート12a,12bを介して2つの
割りの本体13,14と接続されている。また、ハンドル10
a,10b間には、ばね15が介在し、このばね15のばね力に
抗してハンドル10a,10bを把持すると、リンクプレート1
2a,12bを介して本体13,14が左右に分離し、図示上部が
一定角度開口するように構成されている。
本体13は側板131を有し、この側板131の下端は前記支軸
11に回動可能に支持固されている。側板131の上端には
前方へ突出するほぼL字状の突起部132を有し、この突
起部132と対向してL字状のガイド部材133が設けられ、
このガイド部材133は、その表面にすべり止めとしての
複数の突条134aを形成した線押え用ブロック134に、ね
じ135により固定されている。この線押え用ブロック134
は、前記側板131に対向して設けた他方の側板136の上端
に一体的に設けられている。
前記側板131の突起部132と、この突起部132に対向する
ガイド部材133との間には、前記線押えブロック134に対
向する昇降可能な被覆押え部材137が配置されている。
この被覆押え部材137は、その下方端部が第5図のリン
クプレート12aと連結されており、ハンドル10aを把持す
ることによりリンクプレート12aを介して引つ張られ、
線押え用ブロック134に接近し、また、反対にハンドル1
0aの把持を開放することで、リンクプレート12aを介し
て上方に押し上げられ、線押えブロック134から離間す
るように動く。
本体13と対向する他方の本体14は、L字状の突起部142
を有する側板141を備え、この側板141の下方端部はハン
ドル10a,10bの回動支点である支軸11に支持されてい
る。この側板141の上端には、第1切断刃16を取付るた
めのブロックヘッド17が、ねじ18によりL字アーム19の
水平張出し部19aに取付られている。このL字アーム19
の下端は、第5図のリンクプレート12bの上端に連結さ
れているため、ハンドル10bの把持及び開放によりリン
クプレート12bを介してL字アーム19が上下に動き、こ
のL字アーム19に取付られたブロックヘッド17が昇降す
ることになる。このブロックヘッド17には、前記の第1
切断刃16の他に、第2切断上刃21a及び第3切断上刃21b
が取付けられている。これらの詳細は第4図の部品図に
示してある。
すなわち、前記第1切断刃16は、L字部材22を介してね
じ23によりブロックヘッド17の側面17aに挟持・固定さ
れ、また、このブロックヘッド17の他の側面17bに対し
て、その下端に第2切断上刃21a、第3切断上刃21bを有
する上刃台20が、反対側の側面に配置したガイド板25と
ともに、ねじ24により取付られている。上記のブロック
ヘッド17に対向して下方位置に配置されるベースブロッ
ク26には、その上面26aにフラットシールドケーブルを
受けるための第1凹部27a,第2凹部27b及び第3凹部27c
が形成されている。
また、第1凹部27aには、前記第1切断刃16の逃げとな
るスリット27a′が形成されている。
上記のベースブロック26の側面26bには、下刃台28がね
じ29により取付られる。この下刃台28の上端には、上記
第2切断上刃21a及び第3切断上刃21bと組み合わせられ
る第2切断下刃30a及び第3切断下刃30bが形成されてい
る。さらに、ベースブロック26の他方の側面26cにはガ
イド溝31が形成され、このガイド溝31には、前記のガイ
ド板25の先端部が導かれ、ブロックヘッド17の昇降時の
ぶれを防止する役目を果たす。
上記のベースブロック26は、第2図に示すように、側板
141から前方に張出した支持部143に、ねじ144(第3図
参照)により固定されている。
次に、上記のように構成のフラットシールドケーブル用
ストリッパの使用方法を第3図及び第5図ないし第7図
を参照して説明する。
まず、第5図はフラットシールドケーブル用ストリッパ
の初期状態であり、ハンドル10a,10bが把持されない開
放状態を示している。
この状態で、第8図及び第9図に示したようなフラット
シールドケーブル1の端部を第3図のベースブロック26
の第1凹部27a上に置き、ハンドル10a,10bを把持する。
この状態を示したものが第6図である。
すなわち、ハンドル10a,10bを把持すると、リンクプレ
ート12aを介して被覆押え部材137が下方に引つ張られ、
フラットシールドケーブル1の外被6を、線押え用ブロ
ック134上に押付けた後、第1切断刃16が前記ケーブル
1の連結部4aの所定位置に正確に食い込む。次いで、さ
らにハンドル10aを把持すると、リンクプレート12a,12b
を介して本体13,14が支軸11を支点として2分割され、
前記第1切断刃16によりシールド線4の端部の連結部4a
が切開され、他の信号線2,2と分離される。このシール
ド線4の端部がスリット7の形成により分離されて第1
工程を終了する。この状態を示す図が第7図である。
次に、端部を切開した前記ケーブル1を、第2工程を実
施するためにベースブロック26の第2凹部27b上に移
す。そして、上記同様にハンドル10a,10bを把持する
と、まず、フラットシールドケーブル1の外被6が被覆
押え部材137により押えられ、次いで、僅か遅れた動作
タイミングでブロックヘッド17に取付られた上刃台20が
下降し、その第2切断上刃21aと、ベースブロック26に
固定した下刃台28の第2切断下刃30aとが合わさり、フ
ラットシールドケーブル1の外被6に食い込む。さらに
ハンドル10a,10bを把持することによりスリット7の入
つた前記ケーブル1の端部の外被6のみが、本体13,14
の開口・離間に伴う押圧力により外部に押出されて取り
除かれ、信号線2,2の絶縁体3,3が露出する。
次いで、第3工程を実施するために、前記ケーブル1を
ベースブロック26の第3凹部27c上に移す。この第3工
程では、上記同様の動作により第3切断上刃21bと第3
切断下刃30bが合わさり、前記ケーブル1の信号線2及
びシールド線4の端部を所定寸法に切断する。
このように第1工程ないし第3工程を実施して端部加工
・処理が施されたフラットシールドケーブルが第12図に
示すものである。このフラットシールドケーブル1で
は、シールド線4の外被6の部分と信号線2の絶縁体3
の外径が等しくなり、かつその断面が円形に仕上げら
れ、図示しないコネクタの並列配置のU字スロットへの
正確な圧入が可能となる。
上記のように本考案のフラットシールドケーブル用スト
リッパは、信号線2とは外径の異なるシールド線4を有
するフラットシールドケーブル1の端部加工・処理を1
つの工具で実施することができ、しかも前記ケーブル1
の連結部の所定位置での正確な切開、外被の除去及びケ
ーブル端部の切断工程を実施する当り、被覆押え部材13
7により線押え用ブロック134上に前記ケーブル1をあら
かじめ押えておくような構成としたので、当該ケーブル
1の位置ずれを生じることなく、目的とする寸法の精度
良い端部加工・処理が可能となる。
なお、上記の実施例では、信号線が2本の場合のフラッ
トシールドケーブル用ストリッパについて図示し、ま
た、その説明をしたが、もちろんこれに限定されるもの
ではなく、上記同様の技術的思想の下に、複数の信号線
を並列に配置したフラットシールドケーブル用ストリッ
パに適宜応用することができる。
[考案の効果] 本考案は上記のように構成したので、外径の異なるシー
ルド線を有するフラットシールドケーブルの連結部の所
定位置に正確にスリット入れる第1工程、次いで、信号
線部分の外被を剥ぐ第2工程、最後に、信号線部分及び
シールド線部分を等長に揃えて切断する第3工程を1つ
の工具で精度良くかつ能率的に実施できるなどの優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のフラットシールドケーブル用ストリッ
パの全体を示す斜視図、第2図は同じくその他方向から
見た斜視図、第3図はその部分拡大斜視図、第4図は上
記フラットシールドケーブル用ストリッパの要部構成を
示す部品図、第5図、第6図及び第7図は上記フラット
シールドケーブル用ストリッパの使用方法の説明図、第
8図は上記フラットシールドケーブル用ストリッパを使
用するフラットシールドケーブルの一例を示す斜視図、
第9図は第8図のA−A線に沿う断面図、第10図は他の
フラットシールドケーブルを示す断面図、第11図はその
斜視図、第12図は本考案のフラットシールドケーブル用
ストリッパを使用して端部加工・処理したフラットシー
ルドケーブルの端部を示す斜視図である。 1……フラットシールドケーブル 2……信号線、3……絶縁体 4……シールド線、6……外被 10a,10b…ハンドル 11……支軸、12……リンクプレート 13,14……本体 16……第1切断刃 17……ブロックヘッド 20……上刃台 21a……第2切断上刃 21b……第3切断上刃 26……ベースブロック 28……下刃台 30a……第2切断下刃 30b……第3切断下刃 134……線押え用ブロック 137……被覆押え部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体に絶縁被覆を施した複数本の信号線と
    その最外側にシールド線を並列に配置し、全体を絶縁材
    料で被覆して信号線部分とシールド線部分の外径の異な
    る一連の外被を形成したフラットシールドケーブルの端
    部を加工処理するストリッパであって、前記シールド線
    部分と他の信号線部分の外被の連結部の端部に、一定長
    のスリットを入れる第1工程を実施するための第1切断
    刃を有するスリット形成部と、このスリット形成部によ
    り所定の長さだけ切開された前記信号線部分の端部の外
    被を剥離し、その内部に絶縁被覆を備えた信号線部分を
    露出させる第2工程を実施するための第2切断刃を有す
    る外被剥離部と、この外被剥離部により剥離された前記
    信号線部分及びこの信号線部分から切り離されたシール
    ド線部分の端部の長さを所定寸法に揃えて切断する第3
    工程を実施するための第3切断刃を有する等長切断部と
    を備えたことを特徴とするフラットシールドケーブル用
    ストリッパ。
JP5449689U 1989-05-15 1989-05-15 フラットシールドケーブル用ストリッパ Expired - Lifetime JPH079549Y2 (ja)

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JPH02146914U JPH02146914U (ja) 1990-12-13
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