JPH0795325A - 光加入者伝送システムに於ける給電制御方式 - Google Patents

光加入者伝送システムに於ける給電制御方式

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JPH0795325A
JPH0795325A JP5233105A JP23310593A JPH0795325A JP H0795325 A JPH0795325 A JP H0795325A JP 5233105 A JP5233105 A JP 5233105A JP 23310593 A JP23310593 A JP 23310593A JP H0795325 A JPH0795325 A JP H0795325A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加入者側光終端装置に遠隔局に設けた給電装
置から給電する光加入者伝送システムに於ける給電制御
方式に関し、通話中の回線を遮断することなく、給電電
流の増加を抑制する。 【構成】 交換局1と遠隔局2と加入者側光終端装置3
との間をそれぞれ光伝送路により接続し、加入者側光終
端装置3に複数の加入者4を加入者線5を介して接続
し、遠隔局2に設けた給電装置6から給電線7を介して
加入者側光終端装置3に給電する。給電装置6の電流検
出部8により給電電流が設定値を超えたことを検出した
時、その検出信号と、制御信号検出部9による呼設定の
為の制御信号を検出した検出信号との論理積出力に相当
する信号によって、通話中でない回線を遠隔局2に於い
て遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加入者が収容された光
加入者側終端装置へ遠隔局から給電する光加入者伝送シ
ステムに於ける給電制御方式に関する。光加入者伝送シ
ステム(FITL;Fiber In The Loop )は、既
に各種の方式が提案されている。例えば、交換局と遠隔
局(RT;Remote Terminal)との間を光伝送路で接続
し、又複数の加入者が存在する地域にそれぞれ加入者側
光終端装置(ONU;Optical Network Unit )を
設けて、加入者をそれぞれ加入者線により接続し、複数
のこの加入者側光終端装置と遠隔局との間を光伝送路で
接続してシステムを構成するものである。その場合に、
加入者側光終端装置の動作電力を遠隔局から給電するシ
ステムがあり、効率の良い給電方式が要望されている。
【0002】
【従来の技術】光加入者伝送システムFITLは、例え
ば、図5に示す構成を有するものである。同図に於い
て、51は交換局、52は遠隔局(RT)、53は加入
者側光終端装置(ONU)、54は加入者、55は加入
者線、56は給電装置、57は給電線、58は給電電流
検出部、59は光電変換部、60は通話路ネットワーク
(NW)である。
【0003】交換局51と遠隔局52と複数の加入者側
光終端装置53との間は、それぞれ光伝送路により接続
され、加入者側光終端装置53に複数の加入者54がそ
れぞれ加入者線55を介して接続される。又交換局51
は、光電変換部59と通話路ネットワーク60とを有す
る場合を示し、光電変換部59により遠隔局52からの
光信号を電気信号に変換し、又電気信号を光信号に変換
して遠隔局52へ送出し、通話路ネットワーク60によ
り交換接続を行うものである。又光電変換部59と通話
路ネットワーク60との間に多重化及び多重分離を行う
多重部を設けることができる。
【0004】又遠隔局52は、交換局51と複数の加入
者側光終端装置53との間のクロスコネクト機能を有す
る場合が一般的であり、例えば、光伝送路による多重化
光信号を電気信号に変換して多重分離し、タイムスロッ
トの入替えにより所望の回線間の接続を行い、再び多重
化した後、光信号に変換して光伝送路に送出するもので
ある。
【0005】又加入者側光終端装置53は、加入者54
の近傍に配置されるものであり、この加入者側光終端装
置53の動作電力を、従来は、その近傍の商用電源から
供給する方式が一般的であった(例えば、特開昭62−
59494号公報又は特開昭62−128261号公報
参照)。しかし、加入者側光終端装置53を設置した時
に、その近傍に商用電源がない場合は、加入者側光終端
装置53を動作させることができない。そこで、遠隔局
52に給電装置56を設け、その給電装置56から給電
線57を介して各加入者側光終端装置53に給電する方
式が採用されている。
【0006】このような遠隔給電を安全に行う為に、給
電装置56には給電電流を検出する給電電流検出部58
が設けられ、設定値を超える電流が供給された場合に
は、電流を遮断して給電装置56を保護するものであ
る。
【0007】図6は従来例の説明図であり、前述の遠隔
局と加入者側光終端装置との要部を示すものである。同
図に於いて、61,65は電気信号を光信号に、又その
逆に光信号を電気信号に変換する光電変換部、62,6
4は多重化及び多重分離を行う多重部(MUX)、63
はタイムスロット入替部(TSI)、66は給電装置、
67は給電線、68は電流検出部、69は電源部、70
はスイッチ、71は遠隔局、72は光伝送路、73は加
入者側光終端装置、74は光電変換部、75は多重部
(MUX)、76は加入者対応部、77は電源分配部で
ある。
【0008】交換局からの光信号は、光電変換部61に
より電気信号に変換されて多重部62に加えられ、多重
分離されてタイムスロット入替部63に加えられる。こ
のタイムスロット入替部63は、タイムスロットの入替
えにより多重部62,64の所望の回線間を接続できる
ものである。又多重部64と光電変換部65とは、加入
者側光終端装置73対応に設けられた場合を示し、多重
部64により多重化された信号は、光電変換部65によ
り光信号に変換されて、光伝送路72に送出される。
【0009】加入者側光終端装置73に於いては、光伝
送路72を介して受信した光信号が、光電変換部74に
より電気信号に変換され、多重部75により加入者対応
部76対応に多重分離され、加入者線がアナログ加入者
線の場合には、加入者対応部76に於いてアナログ信号
に変換されて、加入者に送出される。
【0010】又加入者からのアナログ信号は、加入者対
応部76に於いてディジタル信号に変換され、多重部7
5により多重化され、光電変換部74により光信号に変
換されて光伝送路72に送出される。
【0011】この光伝送路72を介して光信号を受信し
た遠隔局71では、光信号が光電変換部65により電気
信号に変換され、多重部64により多重分離され、多重
部64,62の回線間がタイムスロット入替部63に於
けるタイムスロットの入替えによって接続され、多重部
63により多重化された信号は光電変換部61により光
信号に変換されて、交換局へ光伝送路を介して伝送され
る。
【0012】加入者側光終端装置73に於いては、加入
者の発呼検出の為のループ電流供給や、呼出信号の送出
等を行うものであり、又光電変換部74と多重部75と
の動作電力を必要とするものである。このような動作電
力を、給電装置66の電源部69から電流検出部68と
スイッチ70とを介して給電線67により供給する。こ
の給電線67を介して供給された動作電力を、加入者側
光終端装置73の電源分配部77から各部に分配する。
【0013】給電装置66は、電流検出部68により加
入者側光終端装置73に供給する電力が例えば100V
Aの設定値を超えたことを検出すると、スイッチ70を
オフとして、加入者側光終端装置73に供給する電流を
遮断し、給電装置66を過負荷から保護するものであ
る。この場合、加入者側光終端装置73対応に電流検出
部68とスイッチ70とを設けた構成や、複数の加入者
側光終端装置73に対して電流検出部68とスイッチ7
0とを共通的に設けた構成等が知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする問題点】前述のように、遠隔
局71に設けた給電装置66から加入者側光終端装置7
3に給電している状態に於いて、加入者側光終端装置7
3に収容された加入者が通話を行っている時、その加入
者側光終端装置73に収容された加入者の発呼や着呼が
同時的に発生すると、発呼検出や呼出信号送出等の為の
動作電力が増大して、給電装置66から加入者側光終端
装置73に供給する電流が設定値を超える場合が生じ
る。
【0015】このような場合には、電流検出部68の検
出信号によってスイッチ70がオフに制御される。それ
によって、給電装置66を過負荷から保護することがで
きるが、加入者側光終端装置73は動作を停止する。従
って、この加入者側光終端装置73に収容された加入者
の通話は総て遮断される。又1本の給電線67により複
数の加入者側光終端装置73に給電する構成の場合は、
複数の加入者側光終端装置73に供給する電流が設定値
を超えると、給電線67対応のスイッチ70がオフとな
り、複数の加入者側光終端装置73に収容されている多
数の加入者の通話が、予告なしに突然遮断される問題が
あった。本発明は、給電電流が設定値を超えた場合に、
その時点の通話中の回線を確保するが、通話中となる回
線がそれ以上増加しないようにして、給電電流の増加を
抑制することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光加入者伝送シ
ステムに於ける給電制御方式は、図1を参照して説明す
ると、交換局1と遠隔局(RT)2と加入者側光終端装
置(ONU)3との間をそれぞれ光伝送路により接続
し、加入者側光終端装置3に複数の加入者4を加入者線
5を介して接続し、遠隔局2に設けた給電装置6から加
入者側光終端装置3に給電線7を介して給電する光加入
者伝送システムに於ける給電制御方式に於いて、給電装
置6は、加入者側光終端装置3に給電する給電電流が設
定値を超えた時に検出信号を出力する電流検出部8を備
え、この電流検出部8から検出信号が出力された時に、
少なくとも通話中でない回線を遠隔局2に於いて遮断す
るものである。
【0017】又遠隔局2の多重部とタイムスロット入替
部との間に、呼設定の為の制御信号を検出する制御信号
検出部9を設け、この制御信号検出部9の検出信号と、
電流検出部8の検出信号との論理積出力に相当する信号
によって、少なくとも呼設定の為の制御信号を検出した
回線を遠隔局2に於いて遮断することができる。
【0018】又遠隔局2の多重部とタイムスロット入替
部との間に、呼設定の為の制御信号を検出する制御信号
検出部9を設け、この制御信号検出部9の検出信号と、
電流検出部8の検出信号との論理積出力に相当する信号
によって、タイムスロット入替部に於ける呼設定の為の
制御信号を検出した回線に対するタイムスロットの割当
てを停止することができる。
【0019】又遠隔局2の多重部とタイムスロット入替
部との間に、呼設定の為の制御信号を検出する制御信号
検出部9を設け、この制御信号検出部9の検出信号と、
電流検出部8の検出信号との論理積出力に相当する信号
によって、呼設定の為の制御信号を、遠隔局2に於いて
強制的にアイドル状態信号に変換することができる。
【0020】
【作用】遠隔局2に設けた給電装置6から、給電線7を
介して加入者側光終端装置3に給電する。又給電装置6
の電流検出部8は、給電電流が設定値を超えた時に検出
信号を出力する。遠隔局2は、電流検出部8からの検出
信号により、加入者側光終端装置3に呼が集中したと判
断し、その時点の通話中の回線を確保するが、通話中と
なる回線がそれ以上増加しないように、未使用の回線を
遮断する。従って、新たな発呼又は着呼は阻止される。
従って、加入者側光終端装置3に於ける消費電力がそれ
以上増加しないから、給電装置6からの給電電流の上昇
を抑制することができる。
【0021】又遠隔局2は、多重部とタイムスロット入
替部とを備えており、その多重部とタイムスロット入替
部との間に、呼設定の為の制御信号を検出する制御信号
検出部9を設け、給電装置6の給電電流が設定値を超え
ることによって、電流検出部8から検出信号が出力され
た時、発呼や着呼を示す制御信号を制御信号検出部9に
より検出した回線をリレー接点等により遮断する。即
ち、電流検出部8からの検出信号と、制御信号検出部9
からの検出信号との論理積出力に相当する信号により、
呼設定を行うとしている回線を遮断する。従って、通話
中の回線は確保されるが、新たに通話を開始しようとす
る回線は遮断される。それにより、加入者側光終端装置
3の消費電力はそれ以上増加しないから、給電装置6か
らの給電電流の上昇を抑制することができる。
【0022】又電流検出部8の検出信号と制御信号検出
部9の検出信号との論理積出力に相当する信号により、
制御信号を検出した回線に対しては、タイムスロット入
替部に於けるタイムスロットを割当てない。それによ
り、新たな通話回線の増加を阻止することができる。従
って、通話中の回線を遮断することなく、給電電流の上
昇を抑制することができる。
【0023】又電流検出部8の検出信号と制御信号検出
部9の検出信号との論理積出力に相当する信号により、
呼設定の制御信号を検出した回線に対しては、その制御
信号を強制的にアイドル状態信号に変換する。従って、
新たに発生した着呼を示す制御信号は、アイドル状態信
号として加入者側光終端装置3に転送され、呼出信号の
送出は行われない。又新たに発生した加入者の発呼に対
しても、交換局1側へはアイドル状態信号として転送さ
れるから、発呼加入者に対する発信音信号は送出されな
い。即ち、加入者側光終端装置3に於ける新たな消費電
力の増加が生じないことになる。従って、通話中の回線
を遮断することなく、給電電流の上昇を抑制することが
できる。
【0024】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例の説明図であ
り、11,15は電気信号を光信号に変換する半導体レ
ーザ等や光信号を電気信号に変換するフォトダイオード
等を含む光電変換部、12,14は多重部(MUX)、
13はタイムスロット入替部(TSI)、16は回線対
応部、17は制御信号検出部、18はリレー制御部、1
9はリレー、20は給電装置、21は電源部、22は電
流検出部、23は給電線、24は検出信号線である。
【0025】光電変換部11と交換局(図示を省略)と
を光伝送路により接続し、又光電変換部15と加入者側
光終端装置(図示を省略)とを光伝送路により接続し、
この加入者側光終端装置に図1に示すように複数の加入
者を加入者線を介して接続して、光加入者伝送システム
を構成する。又交換局からの光信号は光電変換部11に
より電気信号に変換され、多重部12により多重分離さ
れてタイムスロット入替部13に加えられ、多重部14
側の回線との間の接続が、タイムスロットの入替えによ
って行われる。そして、多重部14により多重化され、
光電変換部15により光信号に変換されて、加入者側光
終端装置に送出される。
【0026】又加入者側光終端装置からの光信号は、光
電変換部15により電気信号に変換され、多重部14に
より多重分離され、多重部14側の回線と多重部12側
の回線とに対するタイムスロットの割当てを行うことに
より、タイムスロット入替部13を介して、多重部1
4,12の所望の回線間が接続される。そして、多重部
12により多重化され、光電変換部11により光信号に
変換されて、交換局へ送出される。又タイムスロット入
替部13と多重部14との間に、制御信号検出部17を
含む回線対応部16が設けられている。
【0027】又給電装置20の電源部21から給電線2
3を介して加入者側光終端装置(図示を省略)に給電さ
れ、その給電電流は電流検出部22によって検出され、
設定値を超えた給電電流が流れた場合に、検出信号線2
4を介して回線対応部16のリレー制御部18に検出信
号が加えられる。
【0028】給電装置20の電流検出部22は、既に知
られている各種の構成を採用することができるものであ
り、例えば、電源部21から供給される直流電流を検出
し、その検出値と設定値とを比較して、設定値を超える
検出値の場合に、検出信号を検出信号線24に出力する
構成とすることができる。
【0029】又回線対応部16の制御信号検出部17
は、発呼や着呼を示す制御信号を検出するものであり、
この制御信号は、例えば、所定のフォーマットに従った
複数ビット構成とする場合が一般的であるから、論理回
路によって検出する構成とするか、或いは、プロセッサ
等によるソフト処理によって検出する構成とすることが
できる。又回線対応部16のリレー制御部18は、制御
信号検出部17からの検出信号と、電流検出部22から
の検出信号との論理積出力に相当する信号により、リレ
ー19をオフとするように制御するものである。リレー
19がノーマリオンの構成の場合、前記論理積出力に相
当する信号によってリレー19を駆動してオフとするこ
とになる。
【0030】従って、給電装置20の給電電流が設定値
を超えた時に、発呼又は着呼を示す制御信号を検出した
回線を、リレー19によって遮断することができる。そ
れにより、加入者側光終端装置に於いて新たに通話中と
なる回線が生じないことになり、消費電力の増加を抑制
することができる。又一旦オフ状態となって回線を遮断
したリレー19は、例えば、電流検出部22からの検出
信号がなくなった時に、リレー制御部18の制御により
オン状態に復帰させることができる。或いは、タイマ等
により設定時間後にオン状態に復帰させることができ
る。
【0031】例えば、加入者側光終端装置に収容された
複数の加入者に対して同時的に着呼があると、加入者側
光終端装置の複数の加入者対応部から呼出信号を送出す
ることになり、消費電力が上昇する。従って、給電装置
20から給電線23を介して大きな電流が供給される。
これを電流検出部22で検出し、設定値を超えた場合に
は、検出信号線24を介して検出信号を回線対応部16
のリレー制御部18に加えることになる。
【0032】又制御信号検出部17に於いては、着呼を
示す制御信号を検出することになり、その検出信号をリ
レー制御部18に加えるから、リレー19はオフとなる
ように制御される。即ち、回線が遮断される。これによ
って、加入者側光終端装置の加入者対応部からの呼出信
号の送出は停止され、消費電力の上昇は抑制される。即
ち、給電装置20から供給する電流の上昇を抑制するこ
とができ、その場合の通話中の回線は、リレー19がオ
ン状態を維持するから、通話を継続することができる。
【0033】又複数の加入者が同時的に発呼した場合に
於いても、同様に、加入者側光終端装置の消費電力は上
昇するが、発呼を示す制御信号を制御信号検出部17で
検出した回線は、電流検出部22から検出信号が出力さ
れている場合は、リレー19がオフとなるように制御さ
れるから遮断される。従って、加入者側光終端装置に於
ける消費電力の上昇を抑制することができる。この場合
も、通話中の回線は、リレー19がオン状態を維持する
から、通話を継続することができる。
【0034】図3は本発明の第2の実施例の説明図であ
り、31,35は光電変換部、32,34は多重部(M
UX)、33はタイムスロット入替部(TSI)、36
は制御信号検出部、37は制御部、38は給電装置、3
9は電源部、40は電流検出部である。
【0035】この実施例に於いても、光電変換部31と
光伝送路を介して交換局(図示を省略)と接続し、又光
電変換部35と光伝送路を介して加入者側光終端装置
(図示を省略)とを接続し、その加入者側光終端装置に
複数の加入者を加入者線を介して接続して、光加入者伝
送システムを構成するものである。又給電装置38から
加入者側光終端装置に給電し、その給電電流は電流検出
部40によって検出され、設定値を超えた時の検出信号
は制御部37に加えられる。
【0036】又タイムスロット入替部33と多重部34
との間の回線対応に制御信号検出部36が設けられ、制
御信号の検出信号は制御部37に加えられる。制御部3
7は、タイムスロット入替部33のタイムスロットの入
替えを制御するものであり、又電流検出部40からの検
出信号と、制御信号検出部36からの検出信号との論理
積出力に相当する信号によって、制御信号を検出した回
線に対して、タイムスロット入替部33に於けるタイム
スロットを割当てないように制御する。
【0037】タイムスロットを割当てられない回線は、
多重部32,34の回線間を遮断した場合に相当するこ
とになる。従って、加入者側光終端装置に於ける消費電
力が増加して、給電装置38から供給する電流が上昇
し、設定値を超えると、その検出信号が制御部37に加
えられ、その時に発呼及び着呼を示す制御信号を検出し
た回線に対するタイムスロットの割当てが行われないの
で、その回線は遮断されることになる。それによって、
加入者側光終端装置に於ける消費電力の増加を抑制する
ことができる。又通話中の回線に対しては、それ以前の
タイムスロットが継続して割当てられるから、その回線
については、多重部32,34間が接続された状態とな
り、通話を継続することができる。
【0038】図4は本発明の第3の実施例の説明図であ
り、41,45は光電変換部、42,44は多重部(M
UX)、43はタイムスロット入替部(TSI)、46
は制御信号処理部、46aは制御信号検出部、46bは
制御信号変換部、47は制御部、48は給電装置、49
は電源部、50は電流検出部である。
【0039】図3に示す実施例と同様に、図示を省略し
た交換局と加入者側光終端装置との間を光伝送路により
接続して、光加入者伝送システムが構成されている。こ
の実施例は、給電装置48から加入者側光終端装置に供
給する電流が設定値を超えたことを電流検出部50で検
出した時の検出信号と、発呼及び着呼を示す制御信号を
制御信号処理部46の制御信号検出部46aにより検出
した検出信号とを基に、制御部47は制御信号変換部4
6bを制御し、発呼及び着呼を示す制御信号をアイドル
状態信号に変換する。
【0040】加入者側光終端装置の加入者対応部は、着
呼を示す制御信号によって加入者に呼出信号を送出す
る。又加入者のオンフックによるループ電流を検出する
ことにより、発呼を示す制御信号を交換局側へ送出する
ものである。アイドル状態信号は、着呼や発呼の状態で
はないことを示すものである。
【0041】例えば、加入者側光終端装置に収容された
加入者に対する着呼を示す制御信号を、制御信号検出部
46aにより検出した時、加入者側光終端装置の消費電
力が増加している状態で、給電装置48の電流検出部5
0から検出信号が出力されると、制御部47は、制御信
号検出部46aからの検出信号と、電流検出部50から
の検出信号との論理積出力に相当する信号により、制御
信号変換部47bを制御して、着呼を示す制御信号をア
イドル状態信号に変換する。
【0042】従って、加入者側光終端装置には着呼を示
す制御信号を強制的に変換したアイドル状態信号が送出
されるから、加入者側光終端装置の加入者対応部から加
入者に対する呼出信号の送出は停止される。それによっ
て、加入者側光終端装置の消費電力の増加を抑制するこ
とができる。その場合も、通話中の回線は影響を受けな
いから、通話を継続することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、遠隔局
(RT)2に設けた給電装置6から加入者側光終端装置
(ONU)3に給電線7を介して給電し、その給電電流
が設定値を超えた時の電流検出部8からの検出信号によ
って、通話中でない回線を遠隔局2に於いて遮断するも
のであり、通話中でない回線を総てリレー等により遮断
するか、又は通話中ではないが呼設定開始の回線をリレ
ー等により遮断し、通話中となる回線がそれ以上増加し
ないようにして、加入者側光終端装置3の消費電力の増
加を抑制することができる。従って、通話中の回線を遮
断することなく、給電装置6を保護することができる利
点がある。
【0044】又呼設定の為の制御信号を検出する制御信
号検出部9を設けて、その検出信号と、電流検出部8か
らの検出信号との論理積出力に相当する信号によって、
制御信号を検出した回線を遮断することにより、給電電
流が設定値を超えた時に、通話中となる回線がそれ以上
増加しないように制御することができる。即ち、通話中
の回線を遮断することなく、加入者側光終端装置3の消
費電力の増加を抑制し、給電装置6を保護することがで
きる利点がある。
【0045】又遠隔局2に於けるタイムスロット入替部
のタイムスロットの割当てを制御することにより、リレ
ー等の装置を付加することなく、通話中でない回線を遮
断することができる。従って、簡単な構成により、加入
者側光終端装置3の消費電力の増加を抑制し、給電装置
6を保護することができる利点がある。
【0046】又制御信号検出部9からの検出信号と、電
流検出部8からの検出信号との論理積出力に相当する信
号によって、呼設定の為の制御信号を強制的にアイドル
状態信号に変換することにより、通話中の回線がそれ以
上増加しないことになる。従って、比較的簡単な信号処
理によって、通話中の回線を遮断することなく、加入者
側光終端装置3の消費電力の増加を抑制し、給電装置6
を保護することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例の説明図である。
【図4】本発明の第3の実施例の説明図である。
【図5】光加入者伝送システムの説明図である。
【図6】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 交換局 2 遠隔局(RT) 3 加入者側光終端装置(ONU) 4 加入者 5 加入者線 6 給電装置 7 給電線 8 電流検出部 9 制御信号検出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換局(1)と遠隔局(2)と加入者側
    光終端装置(3)との間をそれぞれ光伝送路により接続
    し、前記加入者側光終端装置(3)に複数の加入者
    (4)を加入者線(5)を介して接続し、前記遠隔局
    (2)に設けた給電装置(6)から前記加入者側光終端
    装置(3)に給電線(7)を介して給電する光加入者伝
    送システムに於ける給電制御方式に於いて、 前記給電装置(6)は、前記加入者側光終端装置(3)
    に給電する給電電流が設定値を超えた時に検出信号を出
    力する電流検出部(8)を備え、 該電流検出部(8)から前記検出信号が出力された時
    に、少なくとも通話中でない回線を前記遠隔局(2)に
    於いて遮断することを特徴とする光加入者伝送システム
    に於ける給電制御方式。
  2. 【請求項2】 前記遠隔局(2)の多重部とタイムスロ
    ット入替部との間に、呼設定の為の制御信号を検出する
    制御信号検出部(9)を設け、該制御信号検出部(9)
    の検出信号と、前記電流検出部(8)の検出信号との論
    理積出力に相当する信号によって、少なくとも前記呼設
    定の為の制御信号を検出した回線を前記遠隔局(2)に
    於いて遮断することを特徴とする請求項1記載の光加入
    者伝送システムに於ける給電制御方式。
  3. 【請求項3】 前記遠隔局(2)の多重部とタイムスロ
    ット入替部との間に、呼設定の為の制御信号を検出する
    制御信号検出部(9)を設け、該制御信号検出部(9)
    の検出信号と、前記電流検出部(8)の検出信号との論
    理積出力に相当する信号によって、前記タイムスロット
    入替部に於ける呼設定の為の制御信号を検出した回線に
    対するタイムスロットの割当てを停止することを特徴と
    する請求項1記載の光加入者伝送システムに於ける給電
    制御方式。
  4. 【請求項4】 前記遠隔局(2)の多重部とタイムスロ
    ット入替部との間に、呼設定の為の制御信号を検出する
    制御信号検出部(9)を設け、該制御信号検出部(9)
    の検出信号と、前記電流検出部(8)の検出信号との論
    理積出力に相当する信号によって、前記呼設定の為の制
    御信号を前記遠隔局(2)に於いて強制的にアイドル状
    態信号に変換することを特徴とする請求項1記載の光加
    入者伝送システムに於ける給電制御方式。
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