JPH079489A - 射出成形における不活性ガス供給方法 - Google Patents

射出成形における不活性ガス供給方法

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JPH079489A
JPH079489A JP17752293A JP17752293A JPH079489A JP H079489 A JPH079489 A JP H079489A JP 17752293 A JP17752293 A JP 17752293A JP 17752293 A JP17752293 A JP 17752293A JP H079489 A JPH079489 A JP H079489A
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Haruo Watanuki
綿貫治雄
Masao Seki
雅夫 関
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Nissei Plastic Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加熱筒の後部と材料供給部を気密にするととも
に、不活性ガスの供給の仕方を変えることで成形開始時
の成形材料の酸化も防止できるようにする。 【構成】加熱筒1の材料供給部の供給口7の後壁に不活
性ガスの供給孔8をスクリュ前方に下向きに斜設する。
加熱筒1の後部及び材料供給部を気密に構成する。その
両方により加熱筒1内に供給された不活性ガスの加熱筒
先端側への供給を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂の射出成形
において、加熱筒内の成形材料の酸化を防止する不活性
ガスの供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂を射出装置により可塑化して金
型に射出充填した場合、成形品が変色したり黒点が生ず
ることがある。この変色と黒点は材料酸化劣化によるも
ので、加熱筒内に長時間滞留した成形材料が、材料と共
に取り込んだ空気中の酸素により酸化劣化したものとさ
れている。
【0003】上記黒点の発生は、射出成形の開始時に生
じ易く、射出成形が継続して行われている段階では極く
まれにしか生じない。このまれな黒点も成形中に生じた
のではなく、長時間の滞留により酸化劣化してスクリュ
などに付着していたものが、剥離して混入したにすぎな
い。
【0004】この酸化防止手段として、窒素などの不活
性ガスを加熱筒内に供給することが実開平3−6842
4号公報、特開平3−216321号公報等に記載され
ている。これらの方法はホッパーに供給管を設けて加熱
筒後部の材料供給部を不活性ガスの雰囲気となし、その
雰囲気中で粒状の成形材料の溶融を行うというものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の供給
方法は、通常構成の射出装置の材料供給部に不活性ガス
をホッパーを利用して供給しただけのものなので、成形
中の不活性ガスによる酸化防止は可能であっても、加熱
筒内に供給された不活性ガスの一部が、加熱筒後部とス
クリュシャフトとの間隙やホッパー取付部の間隙などか
ら漏洩し易く、また成形再開時に生ずる酸化も防止し難
いものであった。
【0006】成形再開時に生ずる酸化は、加熱筒内に溶
融した成形材料を排出せず、そのまま残留させたことに
起因する。射出成形を完了した後に加熱筒内に残った溶
融材料をそのままにすると、溶融材料は冷却によりスク
リュ周囲に固化すると共に収縮する。この収縮によって
加熱筒と固化した残留材料との間に、成形材料の種類に
より寸法は異なるが間隙が生ずる。この間隙は加熱筒先
端のノズル孔および加熱筒後部とも連通するので、間隙
の形成に伴う負圧により外部から空気が流入して、加熱
筒と残留材料との間の空気層として存在する。
【0007】このような状態で成形開始のために加熱筒
周囲のバンドヒータにより加熱を行うと、空気層が加熱
され、さらにスクリュ周囲の固化した残留材料が加熱溶
融することになり、残留材料の表面が空気中の酸素と反
応して酸化劣化する。
【0008】したがって、酸化の原因となる空気層を不
活性ガス層に置換してスクリュ周囲の残留材料の加熱を
行えば、成形開始時の酸化による変色や黒点の発生は防
止されるのであるが、収縮により生じた間隙は制限され
たものなので、ホッパー内に供給した不活性ガスをその
ままの状態で空気と置き換えることは難しく、そこに何
らかの手段を構ずる必要がある。
【0009】この発明の目的は、射出装置を大幅に改良
することなく一部を気密化するとともに、不活性ガスの
供給の仕方を変えることによって、溶融材料の冷却にと
もない生じた間隙にも不活性ガスを供給することができ
る新たな方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
の特徴は、スクリュを内装した加熱筒の後部の材料供給
部から加熱筒内に成形材料の酸化を防止する不活性ガス
を供給するにあたり、上記材料供給部の供給口の後壁に
不活性ガスの供給孔をスクリュ前方に下向きに斜設する
とともに、加熱筒の後部及び材料供給部を気密に構成し
て、加熱筒内に供給された不活性ガスの加熱筒先端側へ
の供給を可能としてなることにある。
【0011】
【作 用】上記方法では、不活性ガスの全量が供給口の
スクリュ前方に向け供給されるとともに、加熱筒の後部
および材料供給部が気密に構成されているので、不活性
ガスは加熱筒の材料溶融部に供給されることになり、ま
た溶融材料の冷却による収縮により加熱筒と残留材料と
の間に間隙があると、他に逃げ場が無いことから、その
間隙に流入して加熱筒先端の開口から流出する。この結
果、間隙は不活性ガスにより満たされ、加熱溶融時にお
ける残留材料の酸化が防止される。
【0012】
【実施例】図示の例はインラインスクリュ式射出装置に
よる場合の不活性ガス供給方法を説明するもので、加熱
筒先端部は省略してある。
【0013】図中1は外周囲にバンドヒーター2を有す
る加熱筒で、射出用のスクリュ3を内部に有する。この
加熱筒1の後部内周にはパッキン4が嵌装してあり、こ
れによりスクリュ後部3aとの間隙が閉鎖されて気密に
してある。
【0014】5はホッパー6の座盤で中央部に開口を有
し、その開口を加熱筒1の材料供給部に設けた開口と重
合して加熱筒1の上部に一体に設置固定してあり、また
それら開口により成形材料の供給口7が形成されてい
る。
【0015】この供給口7の後壁には、スクリュ前方に
向けて不活性ガス(窒素ガスN2 )の供給孔8が下向き
に斜設してあり、その供給孔8の外端に設けた座盤上の
受口9に不活性ガスの供給管10が接続してある。
【0016】また上記座盤5には開口を蓋部材11によ
り密閉した上記ホッパー6が取り付けてあり、その蓋部
材11には過剰の不活性ガスを排出するベント部材12
が設けてある。
【0017】上記供給孔7の周囲の加熱筒1と座盤5と
の接触部及び座盤5とホッパー6の接続部は、シールリ
ング13,14,15により気密に閉鎖され、それらシ
ールリングと上記パッキン4により加熱筒1の材料供給
部は気密に構成されて、供給された不活性ガスが外部に
漏洩しないようにしてある。
【0018】16は不活性ガス供給装置で、上記供給管
10を接続したに窒素ガス発生装置17と、供給管10
に配設した圧力調整弁18と、ストップバルブ19とか
ら構成されている。また供給管10には成形機からの電
気的指令により不活性ガスの供給量をコントロールする
流量制御弁20が設けてある。
【0019】なお、図では省略したが、材料供給部の不
活性ガス量はホッパー内の濃度を測定して行い、その測
定値により上記流量制御弁20を電気的に作動して供給
量のコントロールを行う。また濃度測定は酸素濃度を測
定し、それから窒素濃度を算出してコントロールするこ
ともできる。また場合によっては上記窒素ガス発生装置
は窒素ボンベであってもよい。
【0020】上記構成において、上記ホッパー6から供
給口7に流下した粒状の成形材料は、スクリュ3の回転
により粒状のまま加熱筒内の材料溶融部に送り込まれ
る。同時に成形状態に応じて供給量をコントロールしな
がら不活性ガスの供給が行われる。上記供給管10を経
て供給孔8に所定圧力にて供給された不活性ガスは、供
給口7のスクリュ前方に下向きに斜めに噴出して、成形
材料間に生じた細かな全ての空間を満たす。
【0021】これにより空気は希釈され、また外部から
の侵入が阻止されるため、材料溶融部は不活性ガスの雰
囲気となり、空気中の酸素による酸化が防止された状態
で成形材料の溶融が行われる。そして粒状の材料は溶融
状態となって加熱筒先端へとスクリュ3の回転により送
られる。
【0022】成形完了後のバンドヒーター2による加熱
の停止により、加熱筒内に残留した溶融材料は冷えて固
化して行く。上記不活性ガスの供給をそのまま継続して
いると、冷却に伴う収縮により生じた加熱筒1と残留材
料aとの間隙bに不活性ガスが流入して、外部からの空
気の侵入を阻止し、冷却過程における溶融材料の酸化を
防止する。
【0023】また射出成形の開始前に供給口7に不活性
ガスを所定圧力で供給した場合には、不活性ガスは材料
供給部から加熱筒1と残留材料aとの間に形成されてい
た間隙bに流入し、加熱筒先端の開口から外部に流出す
る。これにより間隙bの空気は開口から押し出されて、
残留材料aの加熱溶融は不活性ガスの雰囲気により行わ
れるようになり、空気中の酸素による酸化が防止され
る。その結果、成形開始時の成形品であっても黒点の発
生がなくなる。
【0024】したがって、成形機の運転停止に関係なく
不活性ガスの供給を継続して行った場合には、完全に成
形材料の酸化劣化を防止することができる。またこのよ
うな不活性ガスの供給は、不活性ガスの供給源として空
気中から窒素を分離する窒素発生装置を採用することに
より可能となる。
【0025】
【発明の効果】この発明は上述のような構成のもとに、
不活性ガスを加熱筒内に供給してなることから、ホッパ
ーに不活性ガスを供給する場合よりも、成形材料の酸化
防止効果に優れ、また成形開始時の酸化も加熱筒と残留
樹脂との間に生じた間隙に不活性ガスを供給して防止で
きるので不良品が減少し、成形機の立ち上がり時間も短
く済む。
【0026】さらに装置としても、気密化と供給孔の斜
設とで済むので、通常の射出装置を大幅に改良する必要
がなく、供給口が不活性ガスの供給管などで狭くなるよ
うなこともないので、成形材料の供給もスムーズに行い
得るなどの特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の射出成形における不活性ガス供給
方法を実施し得る装置の説明図である。
【符号の説明】
1 加熱筒 3 スクリュ 4 パッキン 5 座盤 6 ホッパー 7 供給口 8 供給路 10 供給管 11 蓋部材 13 シールリング 16 不活性ガス供給装置 20 流量制御弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリュを内装した加熱筒の材料供給部
    から加熱筒内に成形材料の酸化を防止する不活性ガスを
    供給するにあたり、上記材料供給部の供給口の後壁に不
    活性ガスの供給孔をスクリュ前方に下向きに斜設すると
    ともに、加熱筒の後部及び材料供給部を気密に構成し
    て、加熱筒内に供給された不活性ガスの加熱筒先端側へ
    の供給を可能としてなることを特徴とする射出成形にお
    ける不活性ガス供給方法。
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