JPH07227852A - タイヤ加硫機及びタイヤ加硫方法 - Google Patents

タイヤ加硫機及びタイヤ加硫方法

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JPH07227852A
JPH07227852A JP2065694A JP2065694A JPH07227852A JP H07227852 A JPH07227852 A JP H07227852A JP 2065694 A JP2065694 A JP 2065694A JP 2065694 A JP2065694 A JP 2065694A JP H07227852 A JPH07227852 A JP H07227852A
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    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0662Accessories, details or auxiliary operations
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設備費を抑え、しかもタイヤ全体を均一に加
熱することを可能とする。 【構成】 タイヤTを装着するための左右一対の金型
4,5を設ける。その装着状態のタイヤTの内腔にブラ
ダ8を進入させるためのセンターポスト9を設ける。セ
ンターポスト9の先端部に回転円板14を自由回転可能
に支持し、その回転円板14には、スチームをタイヤT
の内部に向かって噴出する複数の噴出孔17を形成す
る。その噴射孔17を、回転円板14の径方向に対して
斜めに傾いた状態で設ける。噴出孔17からのスチーム
の噴出に伴い回転円板14が回転され、その結果、ブラ
ダ8内に供給されるスチームは、攪拌されて温度が均一
化される。又、センターポスト9のフランジ11の下部
外周に設けられたドレン吸入管13を介して、スチーム
供給時にブラダ8内に溜まるドレンを外部へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ加硫機及びタイ
ヤ加硫方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイヤ加硫機においては、一対
の分割金型内にタイヤを装着し、両金型を密閉した状態
でタイヤの内腔にブラダを進入させるとともに、そのブ
ラダ内にスチーム等の熱圧媒体を供給することにより、
ブラダがタイヤの内面全体に密着されて、同ブラダを介
してタイヤの加硫が行われる。
【0003】ところで、従来のタイヤ加硫機では、一対
の分割金型が、上下に分割された上金型と下金型とによ
り構成され、上金型が下金型に対して昇降可能に設けら
れている。そして、上金型を上昇させて下金型から離間
させた状態で、昇降機構によりタイヤを水平状態で昇降
させて、下金型に対するタイヤの装着或いは取り出しを
行うようにしている。即ち、従来のタイヤ加硫機は、分
割金型に対するタイヤの着脱を縦方向に行ういわゆる縦
型のものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
縦型加硫機は、上金型やタイヤが縦方向に昇降されるの
で、その加硫機が全体として高いものになり、タイヤの
取扱等の操作性が悪くなる。そのため、この縦型加硫機
を工場等に設置する場合には、工場等の床面に穴を掘っ
て、その穴内に加硫機の下半部を設置することにより、
加硫機の設置高さを低くするようにしているのが現状で
ある。従って、このような縦型加硫機では、その設置に
要する手間やコストが増大して、設備費が嵩むという問
題があった。
【0005】このような問題を解消するために、一対の
分割金型を、左右に分割された左金型と右金型とにより
構成し、それら両金型に対してタイヤを直立状態で装着
するようにしたいわゆる横型加硫機が提案されている。
そして、この横型加硫機においては、一方の金型やタイ
ヤが横方向に移動されるので、加硫機を全体として低い
ものとすることができて、その設置に要する手間やコス
トを低減することができ、前述の縦型加硫機と比較し
て、設備費を1/4〜1/5に抑えることができるので
ある。
【0006】ところが、この横型加硫機では、タイヤが
直立状態で装着されるため、前述のタイヤが水平状態で
装着される縦型加硫機と比較して、ブラダ内にスチーム
等の熱圧媒体を供給したとき、そのブラダ内における上
側と下側とで大きな温度差が生じやすい。このため、タ
イヤの上側と下側とでは熱圧媒体による加熱温度に差が
生じて、タイヤ全体が均一に加熱されなくなる。その結
果、タイヤをその全体に亘って均一に加硫することがで
きなくなり、タイヤの品質が低下するという問題が生じ
る。又、加熱温度が低いタイヤの部位でも、充分に加硫
が行われるようにするためには、その加熱温度が低い部
位を基準として加硫時間を設定する必要が生じる。この
ため、加硫に要する時間が長くなって、タイヤの加硫を
能率良く行うことができなくなるとともに、加硫機の稼
働時間の増大に伴って、その加硫機を稼働させるための
電力や燃料等のエネルギーの消費量が多くなるという問
題も発生する。
【0007】更に、タイヤ加硫時には、ブラダ内外の温
度差等に起因して、ブラダ内に供給されたスチームがド
レン化してブラダ内に溜まるが、このドレンの存在も、
タイヤ加硫に際して重大な問題となる。即ち、ブラダ内
にドレンが溜まると、そのドレンが溜まった部位におい
ては、それ以外の部位と比較してタイヤの加熱温度が低
くなり、タイヤ全体が均一に加熱されなくなる。そのた
め、このドレンの存在によっても、前述のタイヤ全体を
均一に加硫できなくなったり、その加硫を能率良く行う
ことができなくなったり等の問題が生じる。この場合、
タイヤが水平状態で装着される縦型加硫機においては、
ドレンがタイヤの下側サイドウォール部の広い範囲に亘
って分散されて溜まるので、そのドレンの存在がタイヤ
加硫に与える悪影響は小さい。しかしながら、タイヤが
直立状態で装着される横型加硫機においては、ドレンが
タイヤの下側トレッド部の狭い範囲に集中的に溜まるの
で、そのドレンの存在がタイヤ加硫に与える悪影響が非
常に大きなものとなってしまうという問題が生じる。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、設備費を抑えることが
でき、しかもタイヤ全体を均一に加熱することが可能な
タイヤ加硫機及びタイヤ加硫方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、金型内に装着された
タイヤの内部に熱圧媒体を供給して加硫を行うタイヤ加
硫機において、回転体をタイヤの周方向へ回転可能に設
け、その回転体の外周部には熱圧媒体をタイヤの内部に
向かって噴出する噴出口を設け、前記回転体を回転させ
ながらその噴出口から熱圧媒体を噴出させてタイヤの内
部に供給するように構成したものである。
【0010】又、請求項2に記載の発明では、タイヤ内
部に生じるドレンを外部へ排出するためのドレン排出路
を設けたものである。更に、請求項3に記載の発明で
は、金型内に装着されたタイヤの内部に熱圧媒体を供給
して加硫を行うタイヤ加硫方法において、前記熱圧媒体
を攪拌しながらタイヤの内部に供給するとともに、その
熱圧媒体の供給時、タイヤ内部に生じるドレンを外部へ
排出するようにしたものである。
【0011】
【作用】従って、本発明によれば、タイヤ加硫時には、
回転体が回転されながら、その外周部に設けられた噴出
口から熱圧媒体が噴出されて、同熱圧媒体がタイヤの内
部に供給される。このため、タイヤ内部に供給される熱
圧媒体は、攪拌されて温度が均一化される。従って、加
硫機として、タイヤが直立状態で装着される横型加硫機
を採用しても、熱圧媒体を供給したき、タイヤ内部にお
ける上側と下側とで温度差を生じることはなく、その熱
圧媒体によりタイヤ全体を均一に加熱することができ
る。
【0012】又、この熱圧媒体の供給時、タイヤ内部に
生じるドレンをドレン排出路を介して外部へ排出すれ
ば、タイヤ全体の均一な加熱をより確実に行うことがで
きる。このため、加硫機として、ドレンがタイヤの下側
トレッド部の狭い範囲に集中的に溜まる横型加硫機を採
用しても、ドレンによる悪影響を確実に排除できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を横型加硫機に具体化した一実
施例を、図面に基づいて説明する。
【0014】図1に示すように、円筒状をなす保持筒1
は本体フレーム2に支持され、その一端開口縁部には右
ビードリング3が一体に形成されている。そして、この
ビードリング3には右金型4がその内周縁部をもって支
持されている。左金型5は図示しない移動機構を介して
本体フレーム2に横方向へ移動可能に支持され、右金型
4に対して接離移動可能となっている。左ビードリング
6は左金型5の内周縁部に対応して配置され、その左金
型5と一体移動可能となっている。
【0015】有底円筒状のブラダクランプ筒7は前記保
持筒1の内周側に配置され、その一端開口縁部と保持筒
1の一端開口縁部との間にブラダ8の一端が挟持固定さ
れている。センターポスト9はブラダクランプ筒7に両
金型4,5の軸線方向に沿って移動可能に嵌挿され、図
示しないシリンダにより往復移動される。又、センター
ポスト9の先端部にはブラダ保持部10が形成され、そ
の保持部10に前記ブラダ8の他端が取り付けられてい
る。
【0016】そして、左金型5を右金型4から離間させ
た状態で、図示しない搬送機構によりタイヤTを直立状
態で横方向へ移動させて右金型4内に装着し、その後、
左金型5を右金型4に接近させて両金型4,5を密閉す
る。これにより、両金型4,5内にタイヤTが直立状態
で装着される。この状態で、センターポスト9を図1の
左方へ移動させると、同図に示すように、ブラダ8がタ
イヤTの内腔に進入されて、そのタイヤTの内面全体に
密着される。
【0017】図1及び図2に示すように、センターポス
ト9の先端部には円板状をなすフランジ11が一体に形
成されている。ドレン排出孔12はセンターポスト9内
に形成され、その一端がフランジ11と対応する位置に
おいて垂直に下方へ延びて、同フランジ11の下部外周
面に開口されている。又、ドレン排出孔12の他端は、
センターポスト9の基端側に延びるとともに、バルブV
を介して外部に開放されている。そして、ドレン排出孔
12のフランジ11側開口部にはドレン吸入管13が取
り付けられ、この吸入管13は垂直に下方へ延びて、そ
の下端が前記装着状態のタイヤTの下側トレッド部の内
面近傍に位置している。尚、このドレン吸入管13は、
ゴムや合成樹脂等の可撓性に優れた材料により形成され
ている。本実施例では、ドレン排出孔12及びドレン吸
入管13により、ドレン排出路が形成されている。
【0018】回転体としての一対の回転円板14は、前
記フランジ11の両側においてセンターポスト9にリン
グ状の軸受メタル15を介して自由回転可能に支持され
ている。スチーム供給孔16はセンターポスト9内に形
成され、その一端が2つに分岐された状態で垂直に上方
へ延びるとともに、各軸受メタル15と対応する位置に
おいて、センターポスト9の上部外周面に開口されてい
る。又、スチーム供給孔16の他端は、センターポスト
9の基端側に延びて、図示しないスチーム供給部に接続
されている。
【0019】前記軸受メタル15は断面ほぼコ字状をな
し、その内周側に周方向へ延びる凹溝15aが形成され
ている。又、軸受メタル15にはその外周面側と凹溝1
5aの内底面側とを連通させる複数の連通孔15bが形
成されている。更に、前記回転円板14の内周側にも、
周方向へ延びる凹溝14aが形成され、その凹溝14a
が前記軸受メタル15の連通孔15bと連通されてい
る。噴出口としての噴出孔17は、回転円板14の外周
面側と凹溝14aの内底面側とを連通させるように形成
され、回転円板14の周方向に沿って等間隔で複数設け
られている。そして、これら噴出孔17は、回転円板1
4の径方向に対して、それぞれ所定角度斜めに傾いた状
態で形成されている。
【0020】次に、前記のように構成された横型加硫機
の作用を説明する。さて、タイヤTの加硫を行う場合に
は、先ず両金型4,5内にタイヤTが直立状態で装着さ
れて両金型4,5が密閉される。この状態で、センター
ポスト9が図1の左方へ移動されて、同図に示すよう
に、ブラダ8がタイヤTの内腔に進入され、そのタイヤ
Tの内面全体に密着される。尚、このとき、センターポ
スト9の先端部の回転円板14が、タイヤTの内周面と
対応する位置に配置される。
【0021】次に、図示しないスチーム供給部から、セ
ンターポスト9のスチーム供給孔16に熱圧媒体として
のスチームが送られる。すると、そのスチームは、スチ
ーム供給孔16を経るとともに、各軸受メタル15の凹
溝15a及び連通孔15bを介して、各回転円板14の
凹溝14a内に充満される。そして、スチームは、各回
転円板14の噴出孔17から噴出されて、ブラダ8内に
供給される。
【0022】このとき、噴出孔17は回転円板14の径
方向に対して斜めに傾いた状態で設けられているので、
同噴出孔17からのスチームの噴出に伴い、回転円板1
4には図2の矢印方向への回転力が付与される。つま
り、回転円板14が回転されながら、噴出孔17からス
チームが噴出されてブラダ8内に供給されることにな
る。このため、ブラダ8内に供給されるスチームは、攪
拌されて温度が均一化される。従って、本実施例のよう
に、加硫機として、タイヤTが直立状態で装着される横
型加硫機を採用しても、スチームを供給したき、ブラダ
8内における上側と下側とで温度差を生じることはな
く、その供給スチームによりタイヤT全体を均一に加熱
することができる。
【0023】又、前記スチームの供給時、ブラダ8内外
の温度差等に起因して、ブラダ8内に供給されたスチー
ムはドレン化し、このドレンはブラダ8内において最も
低い部位、即ちタイヤTの下側トレッド部に対応する部
位に集中的に溜まる。しかし、その溜まったドレンは、
ブラダ8内の高い圧力と外部の大気圧との差により、バ
ルブVの開放に伴い、ドレン吸入管13及びセンターポ
スト9のドレン排出孔12を介して外部へ排出される。
尚、バルブVの開閉は、例えば図示しないタイマにより
計測される数分毎に、バルブVを数秒間開放させるとい
った制御がなされる。又、ドレン吸入管13の下端近傍
に図示しない温度センサを配置し、その温度センサによ
るドレンの温度検出に基づいて、ドレンの温度が所定温
度以下に低下した場合に、バルブVを開放させるように
してもよい。
【0024】そして、このように、ブラダ8内に溜まる
ドレンを適宜排出することにより、そのドレンが溜まる
部位において、タイヤTの加熱温度がそれ以外の部位と
比較して低くなるというおそれはなく、よってタイヤT
全体の均一な加熱をより確実に行うことができる。従っ
て、本実施例のように、加硫機として、タイヤTが直立
状態で装着されて、ドレンがタイヤTの下側トレッド部
の狭い範囲に集中的に溜まる横型加硫機を採用しても、
ドレンによる悪影響を確実に排除できる。又、逆に、ド
レンがタイヤTの下側トレッド部に集中的に溜まるの
で、タイヤが水平状態で装着されて、ドレンがタイヤの
下側サイドウォール部の広い範囲に亘って分散されてし
まう縦型加硫機と比較して、ドレン吸入管13によるド
レンの排出を容易に且つ確実に行うことができる。
【0025】以上のように、この実施例では、タイヤ加
硫時において、回転円板14が回転されながら噴出孔1
7からスチームが噴出されるので、ブラダ8内に供給さ
れるスチームが攪拌されて、その温度が均一化される。
しかも、このスチーム供給時、ブラダ8内に溜まるドレ
ンは、ドレン吸入管13等を介して外部へ排出される。
このため、本実施例のように、加硫機として、タイヤT
が直立状態で装着される横型加硫機を採用しても、タイ
ヤT全体を均一に加熱することができる。従って、タイ
ヤTをその全体に亘って均一に加硫することができ、タ
イヤT全体の品質を均一で良好なものとすることができ
る。又、その結果、加熱温度が低いタイヤの部位を基準
として加硫時間を設定するという必要もないので、タイ
ヤTの加硫時間を短縮できて、その加硫を能率良く行う
ことができる。加えて、タイヤTの加硫時間が短縮され
ることにより、加硫機の稼働時間も短縮され、その結
果、加硫機を稼働させるための電力や燃料等のエネルギ
ーの消費量も削減することができる。
【0026】従って、本実施例では、タイヤ加硫に何ら
悪影響を与えることなく、縦型加硫機と比較して設備費
を大幅に抑えることが可能な横型加硫機を採用すること
ができるのである。
【0027】又、本実施例では、噴出孔17を回転円板
14の径方向に対して斜めに傾いた状態で設けることに
より、同噴出孔17からのスチームの噴出力を利用し
て、回転円板14を回転させるようにしている。このた
め、回転円板14を回転させるために、モータ等の別の
動力源を設ける必要がなく、構造を簡単にして製作コス
トの低減を図ることができる。又、ドレン吸入管13が
ゴム等の可撓性材料により形成されているので、そのド
レイン吸入管13をタイヤTの内部に臨ませたり或いは
タイヤTの内部から取り出したりする際に支障を生じる
ことはない。
【0028】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、各部の構成を例えば以下のように変更して
具体化してもよい。 (1)図1及び図2に鎖線で示すように、噴出孔17の
開口部にゴムや合成樹脂等の可撓性材料よりなる噴出ノ
ズル19を、着脱可能に或いは固定的に取り付けるこ
と。このようにすれば、ブラダ8内に供給されるスチー
ムをより効果的に攪拌することができるとともに、タイ
ヤTの内面に向かってスチームをより効果的に噴射する
ことができる。又、タイヤTの径等の変化に応じて、回
転円板14の径を変更することなく、噴出ノズル19の
長さを変更するだけで、容易に対処することができる。
又、噴射ノズル19は可撓性材料により形成されている
ので、その噴射ノズル19をタイヤTの内部に臨ませた
り或いはタイヤTの内部から取り出したりする際に支障
を生じることもない。
【0029】更に、この噴射ノズル19において、タイ
ヤTのビード部と対応する位置に噴射孔19aを設け、
スチームをその噴射孔19aを介してタイヤTのビード
部に向かって直接噴射するようにしてもよい。このよう
にすれば、タイヤTの他の部分と比較して、肉厚が大き
くて加硫に要する時間が長くなり易いビード部の加硫
を、より効果的に行うことができる。
【0030】(2)回転円板14の径方向に対する噴出
孔17の角度や、その孔17の径や個数を変更すること
により、回転円板14の回転速度を適正な速度に調節す
ること。又、回転円板14の凹溝14a内に障壁(図示
しない)を設けたり、或いは回転円板14に摩擦部材
(図示しない)を摺接させることにより、回転円板14
の回転速度を変更するようにしてもよい。
【0031】(3)各回転円板14の噴出孔17を互い
に逆向きとして、各回転円板14を互いに逆方向に回転
させるようにすること。 (4)回転円板14を1つだけにすること。
【0032】(5)回転円板14をモータ等の動力源に
より回転させるようにすること。 (6)本発明を縦型加硫機で具体化すること。上記実施
例から把握できる請求項以外の技術思想について、以下
にその効果とともに記載する。
【0033】(1)請求項1又は2に記載のタイヤ加硫
機において、噴射口を回転体の径方向に対して所定角度
斜めに傾いた状態で形成し、噴射口からの熱圧媒体の噴
出に伴って、回転体に回転力が付与されるように構成し
たタイヤ加硫機。
【0034】このように構成すれば、回転体を回転させ
るために、モータ等の別の動力源を設ける必要がないの
で、構造を簡単にして製作コストの低減を図ることがで
きる。
【0035】(2)請求項1又は2に記載のタイヤ加硫
機において、噴出口に噴出ノズルを外方へ突出するよう
に取り付けたタイヤ加硫機。このように構成すれば、タ
イヤ内部に供給されるスチームをより効果的に攪拌する
ことができるとともに、タイヤの内面に向かってスチー
ムをより効果的に噴射することができる。又、タイヤの
径等の変化に応じて、回転体の径を変更することなく、
噴出ノズルの長さを変更するだけで、容易に対処するこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、横
型加硫機を採用して設備費を抑えることができ、しかも
タイヤ全体を均一に加熱することができ、タイヤをその
全体に亘って均一に加硫して、タイヤ全体の品質を均一
で良好なものとすることができる。又、その結果、タイ
ヤの加硫時間を短縮できて、その加硫を能率良く行うこ
とができるとともに、加硫機の稼働時間も短縮でき、加
硫機を稼働させるための電力や燃料等のエネルギーの消
費量も削減することができるという優れた効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を横型加硫機に具体化した一実施例を示
す部分断面図である。
【図2】図1のほぼA−A線における断面図である。
【符号の説明】
4…右金型、5…左金型、12…ドレン排出路を構成す
るドレン排出孔、12…ドレン排出路を構成するドレン
吸入管、14…回転体としての回転円板、15…軸受メ
タル、17…噴出口としての噴出孔、T…タイヤ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内に装着されたタイヤの内部に熱圧
    媒体を供給して加硫を行うタイヤ加硫機において、 回転体をタイヤの周方向へ回転可能に設け、その回転体
    の外周部には熱圧媒体をタイヤの内部に向かって噴出す
    る噴出口を設け、前記回転体を回転させながらその噴出
    口から熱圧媒体を噴出させてタイヤの内部に供給するよ
    うに構成したことを特徴とするタイヤ加硫機。
  2. 【請求項2】 タイヤ内部に生じるドレンを外部へ排出
    するためのドレン排出路を設けたことを特徴とする請求
    項1に記載のタイヤ加硫機。
  3. 【請求項3】 金型内に装着されたタイヤの内部に熱圧
    媒体を供給して加硫を行うタイヤ加硫方法において、 前記熱圧媒体を攪拌しながらタイヤの内部に供給すると
    ともに、その熱圧媒体の供給時、タイヤ内部に生じるド
    レンを外部へ排出するようにしたことを特徴とするタイ
    ヤ加硫方法。
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Cited By (9)

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