JPS6155449B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6155449B2
JPS6155449B2 JP54105209A JP10520979A JPS6155449B2 JP S6155449 B2 JPS6155449 B2 JP S6155449B2 JP 54105209 A JP54105209 A JP 54105209A JP 10520979 A JP10520979 A JP 10520979A JP S6155449 B2 JPS6155449 B2 JP S6155449B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bladder
clamp ring
piston rod
shaping
internal pressure
Prior art date
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Expired
Application number
JP54105209A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5628843A (en
Inventor
Kazuhiko Nakagawa
Yasuhiko Fujeda
Keiji Ozaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd, Kobe Steel Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP10520979A priority Critical patent/JPS5628843A/ja
Publication of JPS5628843A publication Critical patent/JPS5628843A/ja
Publication of JPS6155449B2 publication Critical patent/JPS6155449B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、タイヤ加硫機においてバグ調節装置
と呼ばれる中心機構の改良に関する。
周知のようにタイヤ加硫機においては、バグ調
節装置と呼ばれている中心機構を用いて、グリー
ンタイヤのシユーピングその他の成形作業を行な
うが、この中心機構は、モールド中心に位置する
バグシリンダと呼ばれる中央部のシリンダと、こ
のバグシリンダ全体を上昇下降させるためのシリ
ンダとから成り、バグシリンダ上端にブラダを取
付けて、グリーンタイヤにこのブラダを装入した
り、あるいは加硫済みタイヤからブラダを抜いた
り、加硫済みタイヤを下部モールドからはがす等
の動作を行なうものである。図面について従来の
中心機構の一般的な構造と働き、更には従来機構
において生じる問題点を概説すれば、以下の通り
である。即ち第1図は中心機構全体の説明図を示
し、第2図はその作動状態の要部説明図を示して
いるが、第1図において、バグシリンダは、シリ
ンダチユーブ30、同チユーブ30に昇降自在に
内装されたピストンロツド31、同ロツド31の
下端に固定されたピストン32、同ピストン32
の上位においてロツド31に摺動自由に外嵌され
たピストンスペーサ33、前記ピストンロツド3
1の上端に固定されてブラダ1の上部をクランプ
するための上部クランプリング34、前記シリン
ダチユーブ30をガイドするためのシリンダガイ
ド35、同ガイド35の上部に位置するクランプ
リングハブ36、同ハブ36に支持されてブラダ
1の下部をクランプするための下部クランプリン
グ37を主要構成部材として持つものであり、更
に前記ピストンロツド31は図示のように中空の
円筒になつており、シリンダチユーブ30の底面
からねじ込まれたパイプ38がロツド31の中空
部に挿入され、チユーブ30の底部にはピストン
ロツド31の昇降用圧媒(水等)の供給口39,
40が設けられることによつて、上部クランプリ
ング34を上昇させるには、供給口39から水圧
を入れると、ピストンロツド31、ピストン3
2、ピストンスペーサ33が上昇することによつ
て得られ、また上部クランプリング34を下降さ
せるには、供給口40より水圧を入れ、同水圧が
パイプ38を通つて出口41より排出されること
により、ピストンスペーサ33がクランプリング
ハブ36に圧着されたまま、ピストンロツド31
が下降するように設けられる。また下部クランプ
リング37は、シリンダ42によりレバー43,
44を介してバグシリンダごと上昇されるように
設けられる。即ち前記シリンダ42の一端は枢支
され、そのピストンロツド45の一端をレバー4
3の一端に枢支連結し、同レバー43の他端とレ
バー44の一端を枢支連結し、レバー44の他端
をバグシリンダのチユーブ30の底部に枢支連結
することにより、シリンダ42の作動を介し両レ
バー43,44の連動によつて、バグシリンダご
と上昇されるのであり、この下部クランプリング
37の上昇は、加硫終了後、タイヤを取出すため
に行なわれる。第1図は最も一般的な中心機構の
構成例を示したものであり、第2図はこのような
中心機構における上下クランプリング34,3
7、これに保持されたブラダ1の要部構造と作動
状態の1例を示したものであるが、図示のように
上部クランプリング34はクランプリング34a
とビードリング34bから構成され、ピストンロ
ツド31の上端に取付金物45を介して取付け保
持され、また下部クランプリング37は同じくク
ランプリング37aとビードリング37bから構
成され、これは先に述べたクランプリングハブ3
6の外周に着脱自在にネジ嵌合手段によつて取付
けられており、またクランプリングハブ36に
は、シエーピング用内圧として、例えば蒸気、熱
水等の熱媒体をブラダ1内に供給するための噴射
供給口36aが、図示のように円周等配状に開設
され、これら供給口36aには熱媒給送管46が
連結されることにより、シエーピング時にブラダ
1内に噴射させるようになつている。図例では上
部クランプリング34が上昇したピストンロツド
31と共に上昇位置にあつてこれより下降する途
中の状態を示しており、点線で示した位置はシエ
ーピング終了位置を示し、図において47はグリ
ーンタイヤ、48は同タイヤ47をモールド位置
に搬入するための自動装入装置として公知のバー
チカルローダの一部を示し、また49は上下2つ
割りとした成型モールドの内の下部モールドを示
し、図示省略してあるがこの下部モールド49の
上位には同様形状の上部モールドが重合されるこ
とになり、50は下部モールド用の熱盤を示し、
これらは何れも公知であり、その概略を示すに止
まる。
即ち第2図において、上部クランプリング34
を下降させつつ、クランプリングハブ36の噴射
供給口36aより蒸気等の熱媒体をブラダ1内に
矢印のように噴射充満させ、ブラダ1はバーチカ
ルローダ48の羽根(図示された部分)をガイド
として、グリーンタイヤ47の下部から同タイヤ
内面に沿つて装入されている状態であり、この下
降はバグシリンダ全体の下降によるもので、上部
クランプリング34が実線位置より点線位置に下
降し、ここでリング34が水圧等で上昇位置にあ
るピストンスペーサ33に衝当することにより、
高さの位置決めと共にシエーピング作業が完了す
ることになる。この間バーチカルローダ48はそ
の羽根部分が閉じてグリーンタイヤ47より離れ
て上昇し、グリーンタイヤ47はブラダ1の膨脹
を介し、最終的には概ね完成タイヤに近い形状に
成形され、これがシエーピング作業であり、以後
は下部モールド49を以て示した成型モールドに
よつて加硫成形が行われることになる。尚このシ
エーピングに当つて、正確には、バーチカルロー
ダ48を用いてブラダ1をグリーンタイヤ47に
装入させるためのシエーピングを第1シエーピン
グとし、成型モールド内径よりすこし小さい程度
でタイヤ47を膨脹させるためのシエーピングを
第2シエーピングとした場合、その第1シエーピ
ングに必要な蒸気等のシエーピング用熱媒体の圧
力は0.15Kg/cm2〜0.20Kg/cm2程度であり、これに
対し第2シエーピングに必要な前記内圧の圧力は
1.5Kg/cm2程度のように相違し、このため供給内
圧(熱媒体)の圧力設定を2段階に切換えるが、
これは手動操作、自動操作によつて行なうことが
可能である。
以上は従来の加硫機中心機構の一般的な形態と
動作の概説であるが、このような中心機構には次
のような問題点がある。
即ちバーチカルローダ48によつてグリーンタ
イヤ47を保持したまま、ブラダ1内にシエーピ
ング用内圧としての熱媒体、例えば低圧蒸気を導
入した後、バーチカルローダ48の羽根を案内に
してブラダ1の上部クランプリング34を下降さ
せ、ブラダ1をグリーンタイヤ47内に装入する
に当り、前記の低圧蒸気導入初期においては、前
回に行なわれたタイヤ加硫工程での冷却および加
硫後の取出工程における放熱により、ブラダ1お
よび上部クランプリング34は通常冷却状態にあ
るため、導入蒸気は急速にドレーン化する。特に
従来の中心機構では、その下部クランプリング3
7の構造上、第2図においてAとして示すよう
に、ビードリング37bとこれに連なるブラダ1
の下部内面上に残留し、このドレーンの残留は、
均一で速かなかつなめらかなシエーピングの著し
い障害となるのであり、またドレーンの円滑な排
出も構造上難しい点がある。更に第2図において
そのクランプリングハブ36に設けられた内圧用
熱媒体の噴射供給口36aの噴射方向が、ブラダ
赤道面より上方のブラダ内面に向うようにされて
いるので、ブラダ1内における均等な内圧の分布
拡散が得られないと共に、ブラダ下部への過剰な
滞溜、大量のドレーン残存の点で問題がある。更
に上部クランプリング34の下降位置はピストン
スペーサ33によつて決められるが、このさいブ
ラダ1内に導入される内圧と、上部クランプリン
グ34の昇降用水圧とを1箇のパツキングでシー
ルしているため、特にシール不良が生じた場合、
シエーピング中に上部クランプリング34側の水
圧がブラダ1内に洩れ込み、シエーピング不良、
延いてはタイヤ不良の原因となるし、前記パツキ
ンも常時熱水、蒸気等の内圧の高温と、作動水圧
の低温が反復されるため、パツキン自体も短命化
するというシール上の問題点もある。更にシエー
ピング時の問題点より重要な点は、加硫時の加熱
速度と均一性に及ぼす影響である。特に従来のも
のでは、その内圧の噴出径がブラダクランプ部の
径に比べて可成り内側にあるため、加熱時の内圧
による温度上昇と均一性の点で問題があり、この
さい蒸気のみを内圧としてブラダ内に導入する場
合には、その構造に起因する大量の残留ドレーン
が、下部ビード部分の加熱を妨げる傾向も見られ
る。
また加硫中に使用されるブラダは、一般にゴム
袋材であるが、通常のものでは一週間程度、特殊
なものでも3週間程度で消耗し、その交換が必須
とされるので、ブラダの交換時間の短縮も加硫機
稼動率向上のためには、重要な要因の一つであ
る。従来構造のものでは、ブラダ1とクランプ用
の上下リング34,37を機外において組立て、
この組立品を機内に搬入し、下部クランプリング
37側を中心機構のクランプリングハブ36に設
けられているネジ部分に回転させて取付け、更に
上部クランプリング34をピストンロツド31に
固定するのが通例であり、この取付手段では上下
クランプリング34,37とブラダ1の組立重量
は、一般の乗用車タイヤの場合で略30Kg程度もあ
り、その搬入取付作業は相当に手間と困難を有
し、時間も長く掛る点でも問題点がある等、各種
の問題点が尚未解決の状態である。
本発明は、従来の中心機構における前記の各問
題点に対応し、ブラダ下部のクランプリング部分
における構造を変更し、シエーピング時のドレー
ン残留を防止し、加硫時のドレーン量を最少に抑
え、下部ビード回りの加熱を迅速化すると共に全
体の均一加熱化を可能とし、また加硫内圧媒体の
タイヤ加熱を同じく迅速、均一化を図り、シエー
ピング時におけるピストンロツド駆動用水圧のブ
ラダ内洩れ込みを防止するようにしたものであ
り、その特徴とする処は、タイヤ加硫機の中心機
構において、ブラダの赤道面近傍に内圧用の媒体
が噴射できる射角の媒体供給口が、下部クランプ
リングに設けられた点にある。
以下図示の実施例に基いて本発明を詳述する
と、第3図は本発明による中心機構の要部のみを
示した実施例であり、本発明における中心機構
は、以下に述べる要部以外は、第1,2図に例示
したものと同様であつて差支えないので、要部以
外は省略してある。第3図において1はブラダ、
2は上部クランプリングであつて、同リング2は
クランプリング2aとビードリング2bとから成
り、両リング2a,2bはボルト3によつて組立
てられ、ブラダ1の上部をクランプすると共に、
クランプリング2aは、先にも述べたようにピス
トンロツド5にボルト4により固設支持される。
このピストンロツド5はバグシリンダのシリンダ
チユーブ14に水圧等の圧媒によつて昇降自在に
内装され、ロツド5の下端にはピストン17が固
設されると共にその上位にはピストンスペーサ1
6が外嵌され、本発明ではスペーサ16の上端に
係止突起16aが設けられ、従来の(第1,2
図)のようにスペーサ16がシリンダチユーブ1
4内に没入することなく、チユーブ14の上端に
係止されるようにしている。
7は本発明による下部クランプリングであつ
て、同リング7は図示のように、ブラダ1の下部
を挾持するクランプリング8、ビードリング9
と、両リング8,9を下方から支承し、かつビー
ドリング9にボルト9aで固定されるベースリン
グ6の組合せに成るもので、このさい本発明では
クランプリング8を第4図に詳細を示すように、
円盤状のプレート部8aと、プレート部8aの中
心に下向き突設したパイプ部8bから成り、その
プレート部8aをシリンダチユーブ14を支持し
ているシリンダガイド21の上部においてシリン
ダチユーブ14の上端に付設されるクランピング
ハブ10の上面に被冠させてボルト11によつて
ハブ10側に固定すると共に、パイプ部8bは前
記ハブ10とピストンロツド5側のピストンスペ
ーサ16との中間に挿入され、パイプ部下端がシ
リンダチユーブ14の上端に接支されるようにし
てあり、このクランプリング8の前記プレート部
8aに、ブラダ1の赤道面近傍に内圧用媒体(蒸
気その他)を噴射衝突される射角を持つ媒体供給
口8cの複数個を円周等配状に均分配設するので
ある。これら供給口8cは第4図示のようにその
先端はプレート部8aの周側面に何れも開口し、
後端は環状周溝8dに連通され、この環状周溝8
dには前記クランプリングハブ10側に設けた供
給口10aに連通され、供給口10aには媒体供
給管22が連結されるのである。尚8eはプレー
ト部8aの周側面に設けたブラダ1の係止部であ
り、前記媒体供給管22はハブ10の円周上の
180度位置に2本が対称的に設けられるものと
し、前記媒体の供給口8cは噴出内圧がブラダ1
内を循環するように接線方向に斜向され、8fは
供給口8cより内側のプレート部8aに円周等配
状に設け、かつハブ10の供給口10aに連通さ
れる戻り図、8gはボルト11の取付孔である。
図示実施例では、前記ベースリング6の内周側
にネジ部6aを形成し、このネジ部6aと螺合す
る内歯車12をクランプリングハブ10の外周側
に可回動に保持させ、同内歯車12に同じくハブ
10を利用して配設したピニオン13を噛合させ
ることにより、ピニオン13の回動により内歯車
12を回転させ、ネジ連結を介して、ベースリン
グ6、同リング6にボルト9aで連結されたビー
ドリング9が上昇下降可能に設けられている。そ
の他図例において18はピストン17におけるパ
ツキンでシリンダチユーブ14側とピストンロツ
ド5側に配設され、ピストンロツド駆動用水圧を
シールし、19はスペーサ16における同様パツ
キン、20はクランプリングハブ10における内
圧シール用のパツキン、23はクランプリング8
における内圧シール用のパツキンをそれぞれ示
し、24はグリーンタイヤ、25,26は上下2
分割型式の成型モールド、27は熱盤、28はベ
ースを示している。
本発明において、下部クランプリング7におけ
るクランプリング8に、図示のようにブラダ1の
赤道面近傍に内圧媒体が噴射衝突するためには、
図示の実施例のように、ビードリング9の位置を
低くし、ブラダ1の下部端が下向き折り込み状に
クランプリング8との間で挾持されるようにする
ことによつて、比較的容易にかつ支障なく赤道面
近傍に内圧媒体が噴射衝突する媒体供給口8cを
クランプリング8側に形成することができる。但
し別の実施例としてブラダ1の下部が第3図1′
のように構造上、比較的高い位置に止まる場合に
は、これに応じてクランプリング8の高さを同図
8′のように高くし、ブラダ下部と略同レベルに
設計すれば、同様射角の供給口8c′を得ることが
同様に可能である。
前記第3図は成型モールド25,26を用い
て、シエーピング後の加硫中の状態を示している
が、第5図は先に説明した従来中心機構による第
2図の状態と同状態を参考までに示したものであ
り、シエーピング動作そのものは従来と同様の手
順によつて行なわれることはいうまでもない。ま
た第6図は前記した内歯車12とピニオン13の
配置関係を示した平面図で、ピストンロツド5、
ピストンスペーサ16およびクランプリングハブ
10以外は取除いて示している。
本発明による中心機構は以上の通りであつて、
特に本発明の特徴は、ブラダ1内に供給する内圧
媒体(蒸気その他)の噴射に当り、下部クランプ
リング7におけるクランプリング8に、ブラダ赤
道面近傍に媒体を噴射衝突させる射角の媒体供給
口8cを円周等配状に形成することによつて、以
下のような利点が生じる。即ちシエーピング並び
に加硫時に当つて、ブラダ1内に内圧用の媒体を
供給するさい、従来の第1,2図示のようにクラ
ンプリングハブに噴射供給口を設けるものでは、
その機構上、射角が高くなつて赤道面よりも上方
に媒体が噴射され、しかも下部クランプリング位
置も高いため、ブラダ内に大量の残留ドレンが生
じ、タイヤ加熱の均一化、迅速化に障害を与える
し、加熱時における熱分散もブラダ上下において
不均衡を生じる。これに反し本発明のように、ブ
ラダ1の赤道面近傍に噴射衝突させることによつ
て、ブラダ内における熱分散はバランスよく分散
され、上下の別なく均一かつ迅速な加熱効果が期
待される。本発明による媒体供給口8cの射角
は、1例として挙げれば水平面に対し5゜程度の
低角度にすることにより、赤道面近傍に正確に噴
射することができる。このさい従来の下部クラン
プリングの構造やクランプリングハブに供給口を
設けるものでは、かかる射角のものを設計するこ
とは困難であるが、本発明では実施例のように、
ビードリング9を低くすることにより、更にクラ
ンプリング8をクランプリングハブ10上に被冠
状に取付けることにより、両リング8,9を相対
的に従来よも低位置に設けることが可能であり、
これによつて赤道面近傍に向う射角の供給口8c
が容易に得られる。このさいビードリング9を低
くすることは、そのブラダ下部を下方へ折り込み
状に挾持することになるが、このことはシエーピ
ング時におけるドレーンの大量残留をなくしかつ
その排出を円滑化して、加硫時のドレーン量を最
少化することにより、加硫時の内圧媒体のタイヤ
加熱の均一迅速化が得られ、特に下部ビード回り
の加熱が効果的に得られるのである。またハブ1
0上にクランプリング8を被冠状に配置すること
により、大径の広いプレート部8aが得られ、媒
体供給口8cをビード部に近く開口させて配置
し、戻り口8fをピストンロツド5に近い内側に
配置でき、これらを均分配置することにより、ブ
ラダ内における内圧循環もきわめて良好で、内側
よりのタイヤの加熱の均一化、迅速化を促進し、
加硫時間の短縮、加硫生産効率の向上が得られる
し、更にピストンロツド5と戻り口8fその間
に、従来の第1,2図型式のものより大きなスペ
ースを取ることができるので、ピストンスペーサ
16の内面および戻り口8fの外面に内圧用シー
ル19,20を設け、従来の中心機構駆動用水圧
シールの間に背圧ゼロのドレーンポート(図示省
略)を設けることにより、水圧の洩れや内圧の洩
れを外部に導出し、シエーピング時における上部
クランプリング2の下降時における水圧のブラダ
1内への洩れ込みを防止でき、このことは、シエ
ーピングの安定化、タイヤの不良化防止も可能と
なるのであり、このことは同時にブラダ内圧のシ
リンダチユーブ14内への流入をも防止できるの
で、大巾なエネルギー節約にも役立つのである。
尚このさい前記したピストンスペーサ16の上端
に係止突起16aを形成したのは、前記クランプ
リング8における戻り口8fとピストンロツド5
との間に大きなスペースが得られるために可能と
なるもので、これはシエーピング時に、ピストン
17の下部に水圧を入れてピストンロツド5ピス
トンスペーサ16を上昇させ、上部クランプリン
グ2とスペーサ16との衝突によつて高さを決
め、その後成型モールド25,26が全閉する
と、ピストンロツド5スペーサ16ピストン17
を下降させ、更に加硫中には水圧を抜いてスペー
サ16をシリンダチユーブ14内に下降させる
が、この時係止突起16aが係止してスペーサ1
6のチユーブ14内落下を防止するのである。従
来のものでは第1,2図のようにかかる係止突起
を設けるスペースが全くなく、スペーサはシリン
ダチユーブ内に下降してしまうので、このスペー
サにシールを設けることは不可能であり、これに
反し本発明ではスペーサ16が止まるので、内圧
防止用のパツキン19を設けることができ、これ
が先に述べた内圧および水圧のブラダ内洩れ込み
の防止に役立つものである。
以上のように本発明は、その内圧媒体の噴射構
成を下部クランプリング7側に特定射角のもとに
設けるようにしたことにより、従来の残留ドレー
ンの問題、シエーピングおよび加硫時の熱分散の
アンバランスの問題を解決し、良好なシエーピン
グおよびタイヤの加硫成型に著しく寄与できるの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の中心機構の全体縦断正面図、第
2図は同中心機構の作動状態の説明図、第3図は
本発明による中心機構要部の拡大部分断面図、第
4図は同クランプリングの平面図、A―A線断面
図、第5図同中心機構の第2図と同様の作動状態
説明図、第6図は同内歯車、ピニオンの関係平面
図である。 1…ブラダ、2…上部クランプリング、5…ピ
ストンロツド、6…ベースリング、7…下部クラ
ンプリング、8…クランプリング、9…ビードリ
ング、10…クランプリングハブ、8c…媒体供
給口、5…ピストンロツド、14…シリンダチユ
ーブ、16…ピストンスペーサ、17…ピスト
ン、24…グリーンタイヤ、25,26…成型モ
ールド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 昇降自在に支持されるシリンダチユーブ、該
    チユーブに昇降自在に内装されるピストンロツ
    ド、前記チユーブ上端に支持されてブラダ下部を
    クランプする下部クランプリング、前記ピストン
    ロツド上端に支持されてブラダ上部を支持する上
    部クランプリングから成ると共に、ブラダ内圧用
    媒体の供給手段を具備したタイヤ加硫機の中心機
    構であつて、前記ブラダの赤道面近傍に前記内圧
    用の媒体を噴射できる射角の媒体供給口が前記下
    部クランプリングに設けられたことを特徴とする
    タイヤ加硫機の中心機構。
JP10520979A 1979-08-17 1979-08-17 Central mechanism for tyre vulcanizing machine Granted JPS5628843A (en)

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JP10520979A JPS5628843A (en) 1979-08-17 1979-08-17 Central mechanism for tyre vulcanizing machine

Applications Claiming Priority (1)

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JP10520979A JPS5628843A (en) 1979-08-17 1979-08-17 Central mechanism for tyre vulcanizing machine

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Publication Number Publication Date
JPS5628843A JPS5628843A (en) 1981-03-23
JPS6155449B2 true JPS6155449B2 (ja) 1986-11-27

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ID=14401271

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