JP7124548B2 - 離型剤塗布ユニット、及び離型剤塗布装置 - Google Patents
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Description
この場合、ベース部に固定された固定体にベアリングを介して回転体が回転可能に支持されることによって、固定体の固定側流路と回転体の回転側流路とが連通している。このため、例えば、離型剤を導入するホース等の可撓接続管を固定側流路に接続し、回転側流路には噴射部に一端が接続された流路の他端を接続することで、可撓接続管に導入した離型剤を、固定側流路及び回転側流路等を介して噴射部から噴射することができる。これにより、可撓接続管は固定側となるベース部側に接続されるので、回転側となる噴射部がアーム部と共に回転しても、可撓接続管が他部材に絡まるのを防止することができる。
本発明の離型剤塗布装置によれば、制御ユニットにより、離型剤塗布ユニットにおけるアーム部の回転、噴射部の上下移動、及び噴射部からの離型剤の噴射を制御するので、これらの制御を適切に行うことで、ブラダーの外周面に離型剤を簡単にかつ精度良く塗布することができる。
この場合、支持スタンドにより離型剤塗布ユニットが支持されている状態で、ローダーによりベース部の被把持部を容易に把持することができる。
この場合、離型剤塗布ユニットを支持している支持スタンド及び制御ユニットを設置した台車を移動させることで、離型剤塗布装置を所望の位置へ移動させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る離型剤塗布ユニットが用いられる加硫機及びローダーの平面図である。図2は、図1のローダーの正面図である。図1及び図2において、加硫機1及びローダー3は、タイヤの製造装置の一部でもある。
加硫機1は、ローダー3によりローカバーRを把持しながら移動させることでローカバーRが投入されるモールド2と、モールド2に投入されたローカバーRの内側に配置されるブラダー4とを備える。なお、図1では、説明の便宜上、モールド2の一部のみを図示している(図3も同様)。ブラダー4は、その内部に高温水蒸気等の加熱加圧媒体が充填されることで膨張するものである。ローダー3によりモールド2に投入されたローカバーRは、ブラダー4を膨張させることにより、加圧及び加熱されてモールド2に強く押し付けられる。これにより、タイヤが得られる。
ローダー3は、モールド2に近接して設置された支柱3aと、支柱3aに一端部が取り付けられた水平方向に延びるフレーム3bと、フレーム3bの他端部の下側に取り付けられたチャック3cとを有している。フレーム3bは、図示しない駆動手段により支柱3aに対して昇降可能であり、かつ図示しない他の駆動手段により支柱3aに対して水平方向に旋回可能である。
図3は、離型剤塗布ユニット10の一部断面正面図である。図4は、離型剤塗布ユニット10の平面図である。図3及び図4において、離型剤塗布ユニット10は、加硫機1のブラダー4とタイヤとの離型性を確保するために、ブラダー4の外周面4aに離型剤を塗布するものである。本実施形態の離型剤塗布ユニット10は、ベース部11、回転部12、アーム部13、柱部14、噴射部15、及び供給部16を備える。
以上の構成により、入口ポート17bから固定側流路17aに流入した離型剤は、回転する回転体18の回転側流路18aを通過して出口ポート18bから噴出部15に向けて排出される。
図6は、本発明の一実施形態に係る離型剤塗布装置5を示す側面図である。図6において、本実施形態の離型剤塗布装置5は、上述した離型剤塗布ユニット10と、制御ユニット30と、離型剤塗布ユニット10を支持する支持スタンド40と、離型剤を貯留しているタンク50と、制御ユニット30、支持スタンド40及びタンク50が設置される台車60とを備えている。
本実施形態の離型剤塗布ユニット10では、ローカバーRをモールド2に投入するためのローダー3によりベース部11の被把持部11cを把持しながら移動させることで、ベース部11を加硫機1のブラダー4の上方位置に配置することができる。そして、この状態から、アーム部13を柱部14と共に回転させるとともに柱部14に対して噴射部15を上下移動させながら噴射部15から離型剤を噴射することで、ブラダー4の外周面4aに離型剤を塗布することができる。
また、ローダー3により離型剤塗布ユニット10を移動させるので、作業者が、熱源(プラテン板等)を有する加硫機1に近づいて離型剤塗布ユニット10を移動させる作業が不要となる。
本実施形態の制御ユニット30は、台車60に設置されているが、離型剤塗布ユニット10(例えばベース部11等)に設けられていてもよい。また、本実施形態の支持スタンド40は、台車60に設置されているが、地面に設置されていてもよい。さらに、本実施形態の離型剤塗布ユニット10は、支持スタンド40により支持されているが、台車60直接設置されていてもよいし、地面に設置されていてもよい。
2 モールド
3 ローダー
4 ブラダー
4a 外周面
5 離型剤塗布装置
10 離型剤塗布ユニット
11 ベース部
11c 被把持部
13 アーム部
14 柱部
15 噴射部
16 供給部
17 固定体
17a 固定側流路
18 回転体
18a 回転側流路
19 ベアリング
30 制御ユニット
40 支持スタンド
60 台車
C 中心線
R ローカバー
Claims (5)
- ローダーによりローカバーを把持しながら移動させることで前記ローカバーが投入されるモールドと、前記モールドに投入されたローカバーの内側で膨張することにより当該ローカバーを前記モールドに押し付けるブラダーと、を備え、前記モールド及び前記ブラダーより前記ローカバーを加硫成形してタイヤを得る加硫機において、前記ブラダーと前記タイヤとの離型性を確保するために前記ブラダーの外周面に離型剤を塗布する離型剤塗布ユニットであって、
前記ローダーにより把持可能な被把持部を有し、当該被把持部を前記ローダーにより把持しながら前記離型剤塗布ユニット全体を移動させることで前記ブラダーの上方位置に配置されるベース部と、
前記ベース部が前記上方位置に配置された状態で、前記ベース部に対して前記ブラダーの上下方向の中心線回りに回転可能なアーム部と、
前記ベース部が前記上方位置に配置された状態で前記ブラダーの外周面に対して水平方向に所定間隔を隔てて配置されるように、前記アーム部に支持されて上下方向に延びる柱部と、
前記柱部に対して上下方向に移動可能に取り付けられ、前記ベース部が前記上方位置に配置された状態で前記中心線に向けて離型剤を噴射可能な噴射部と、
前記ベース部側から前記噴射部側に離型剤を供給する供給部と、
を備える離型剤塗布ユニット。 - 前記供給部は、
前記ベース部に固定され、離型剤が流れる固定側流路を有する固定体と、
前記固定側流路に連通して離型剤が流れる回転側流路を有し、前記中心線回りに回転可能な回転体と、
前記回転体を前記固定体に対して回転可能に支持するベアリングと、
を有する、請求項1に記載の離型剤塗布ユニット。 - 前記請求項1又は2に記載の離型剤塗布ユニットと、
前記アーム部の回転及び前記噴射部の上下移動をそれぞれ制御するとともに、前記噴射部からの離型剤の噴射を制御する制御ユニットと、
を備える離型剤塗布装置。 - 前記ローダーにより前記ベース部の被把持部を把持可能な状態で、前記離型剤塗布ユニットを支持する支持スタンドをさらに備える請求項3に記載の離型剤塗布装置。
- 前記離型剤塗布ユニットを支持している前記支持スタンド、及び前記制御ユニットが設置される台車をさらに備える請求項4に記載の離型剤塗布装置。
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