JPH079459A - ゴムチップ結合体 - Google Patents
ゴムチップ結合体Info
- Publication number
- JPH079459A JPH079459A JP17976893A JP17976893A JPH079459A JP H079459 A JPH079459 A JP H079459A JP 17976893 A JP17976893 A JP 17976893A JP 17976893 A JP17976893 A JP 17976893A JP H079459 A JPH079459 A JP H079459A
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- JP
- Japan
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- binder
- rubber
- added
- pts
- chips
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- Road Paving Structures (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃棄タイヤ等からなるゴムチップをウレタン
プレポリマー系バインダーにより強固に結合一体化し、
テニスコート、ゴルフ場等に好適な弾性舗装材を提供す
る。 【構成】 廃棄タイヤを粉砕したゴムチップ200g
に、ウレタンプレポリマーに等量のキシレンを加えた表
面処理剤10gを添加して攪拌、混合し、次いで、上記
と同一のウレタンプレポリマーの反応終了後、ウレタン
プレポリマー1430gにオルトフタル酸クロライド2
0gを加えたバインダー40gを添加して十分に攪拌、
混合し、この混合物を注型し、大気中に7時間静置して
硬化させ、これを屋外に7日間放置して養生し、強固に
一体化されたゴムチップ結合体を得た。
プレポリマー系バインダーにより強固に結合一体化し、
テニスコート、ゴルフ場等に好適な弾性舗装材を提供す
る。 【構成】 廃棄タイヤを粉砕したゴムチップ200g
に、ウレタンプレポリマーに等量のキシレンを加えた表
面処理剤10gを添加して攪拌、混合し、次いで、上記
と同一のウレタンプレポリマーの反応終了後、ウレタン
プレポリマー1430gにオルトフタル酸クロライド2
0gを加えたバインダー40gを添加して十分に攪拌、
混合し、この混合物を注型し、大気中に7時間静置して
硬化させ、これを屋外に7日間放置して養生し、強固に
一体化されたゴムチップ結合体を得た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄タイヤ等を粉砕し
た粒(チップ)状のゴム(以下、ゴムチップという)を
表面処理し、これにウレタンバインダーを添加し硬化さ
せたゴムチップ結合体に関する。本発明のゴムチップ結
合体はゴムチップ間の結合力が大きく、テニスコート、
ゴルフ場、公園等の弾性舗装材として使用される。
た粒(チップ)状のゴム(以下、ゴムチップという)を
表面処理し、これにウレタンバインダーを添加し硬化さ
せたゴムチップ結合体に関する。本発明のゴムチップ結
合体はゴムチップ間の結合力が大きく、テニスコート、
ゴルフ場、公園等の弾性舗装材として使用される。
【0002】
【従来の技術】廃棄タイヤ再利用の一途として、廃棄タ
イヤをチップ状に粉砕し、これを適当なバインダーによ
って一体化させた弾性舗装材がある。バインダーとして
は従来より湿気硬化性のウレタンバインダーが使われる
ことが多く、ゴムチップとバインダーとを十分に混合し
た後、型に流し込むか或いは施工現場に展延し、こて等
で圧縮成形した後、湿気による自然硬化(通常6〜24
時間で硬化する)を待つという工法がとられている。用
いられる湿気硬化性のウレタンバインダーとしては、ポ
リオール類に過剰のイソシアナート類を反応させて得ら
れる、分子末端にイソシアナート基を有するプレポリマ
ーが一般的なものとして挙げられる。また、ポリオール
類としてはポリエーテルポリオールが、イソシアナート
類としてはジフェニルメタンジイソシアナート(MD
I)系のものが、コスト及び作業性の両面から多用され
ている。
イヤをチップ状に粉砕し、これを適当なバインダーによ
って一体化させた弾性舗装材がある。バインダーとして
は従来より湿気硬化性のウレタンバインダーが使われる
ことが多く、ゴムチップとバインダーとを十分に混合し
た後、型に流し込むか或いは施工現場に展延し、こて等
で圧縮成形した後、湿気による自然硬化(通常6〜24
時間で硬化する)を待つという工法がとられている。用
いられる湿気硬化性のウレタンバインダーとしては、ポ
リオール類に過剰のイソシアナート類を反応させて得ら
れる、分子末端にイソシアナート基を有するプレポリマ
ーが一般的なものとして挙げられる。また、ポリオール
類としてはポリエーテルポリオールが、イソシアナート
類としてはジフェニルメタンジイソシアナート(MD
I)系のものが、コスト及び作業性の両面から多用され
ている。
【0003】しかし、従来使用されているバインダーで
はゴムチップ間を結合する力が弱く、弾性舗装上を人が
歩行することによりゴムチップが剥がれ易く、特にゴル
フ場等スパイクを使用する所ではそのようなトラブルが
多い。施工現場に展延する場合は、展延後こて等で圧縮
し成形するが、これは表面を平滑にし端部をきれいに仕
上げるのを主目的としており、このような現場での一時
的な圧縮によるゴムチップ間の結合力の向上は期待でき
ない。何れにしてもゴムチップ間の結合力を向上させる
には、ゴムチップの改質或いはバインダーの改良等が必
要である。
はゴムチップ間を結合する力が弱く、弾性舗装上を人が
歩行することによりゴムチップが剥がれ易く、特にゴル
フ場等スパイクを使用する所ではそのようなトラブルが
多い。施工現場に展延する場合は、展延後こて等で圧縮
し成形するが、これは表面を平滑にし端部をきれいに仕
上げるのを主目的としており、このような現場での一時
的な圧縮によるゴムチップ間の結合力の向上は期待でき
ない。何れにしてもゴムチップ間の結合力を向上させる
には、ゴムチップの改質或いはバインダーの改良等が必
要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点に
鑑みてなされたものであり、ゴムチップ間の結合力が大
きく、チップが剥がれ難いゴムチップ結合体を提供する
ことを目的とする。
鑑みてなされたものであり、ゴムチップ間の結合力が大
きく、チップが剥がれ難いゴムチップ結合体を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ゴムチップ
を剥がれ難くするために、特にゴムチップ間の結合力の
高いゴムチップ結合体を製造する方法について研究を重
ねた結果、ゴムチップの改質及びバインダーの改良を図
ることによって、前記従来の欠点を解決できるとの新た
な知見を得て本発明を完成するに至った。本発明は、ゴ
ムチップ100重量部に対して表面処理剤1〜20重量
部を添加混合し、次いで、上記ゴムチップ100重量部
に対して5〜30重量部のバインダーを添加し硬化させ
たゴムチップ結合体であって、上記表面処理剤は、ウレ
タンプレポリマー(a)100重量部に対してイソシア
ナート基に付加する基を有しない有機溶剤を10〜20
0重量部加えてなり、上記バインダーは、ウレタンプレ
ポリマー(b)を合成し、その後、該ウレタンプレポリ
マー(b)100重量部に対して酸塩化物を0.2〜5
重量部加えてなることを特徴とする。
を剥がれ難くするために、特にゴムチップ間の結合力の
高いゴムチップ結合体を製造する方法について研究を重
ねた結果、ゴムチップの改質及びバインダーの改良を図
ることによって、前記従来の欠点を解決できるとの新た
な知見を得て本発明を完成するに至った。本発明は、ゴ
ムチップ100重量部に対して表面処理剤1〜20重量
部を添加混合し、次いで、上記ゴムチップ100重量部
に対して5〜30重量部のバインダーを添加し硬化させ
たゴムチップ結合体であって、上記表面処理剤は、ウレ
タンプレポリマー(a)100重量部に対してイソシア
ナート基に付加する基を有しない有機溶剤を10〜20
0重量部加えてなり、上記バインダーは、ウレタンプレ
ポリマー(b)を合成し、その後、該ウレタンプレポリ
マー(b)100重量部に対して酸塩化物を0.2〜5
重量部加えてなることを特徴とする。
【0006】上記「ゴムチップ」は、ゴムをチップ状に
したものとの意味であるが、特に弾性舗装材のような用
途では、廃棄されるゴム製品を冷却して或いは常温で粉
砕したものを使用する。そのようなゴム製品としては乗
用車等車両のタイヤが最も多い。用途にもよるが、弾性
舗装材のような用途ではチップの寸法、形状などが均一
である必要はなく、また、ゴムチップの物性についても
特に厳しく要求されることもない。
したものとの意味であるが、特に弾性舗装材のような用
途では、廃棄されるゴム製品を冷却して或いは常温で粉
砕したものを使用する。そのようなゴム製品としては乗
用車等車両のタイヤが最も多い。用途にもよるが、弾性
舗装材のような用途ではチップの寸法、形状などが均一
である必要はなく、また、ゴムチップの物性についても
特に厳しく要求されることもない。
【0007】上記「ウレタンプレポリマー(a)」及び
「ウレタンプレポリマー(b)」は、ポリオール類に過
剰のイソシアナート類を反応させて得られる分子末端に
イソシアナート基を有するプレポリマーである。本発明
ではイソシアナート基の含有率4〜11%程度の従来公
知の方法により製造されたウレタンプレポリマーをその
まま使用することができる。ウレタンプレポリマーの合
成に使用するイソシアナート類としては、ジフェニルメ
タンジイソシアナート(MDI)、液状化MDI、ポリ
メチレンポリフェニルポリイソシアネート(粗MDI)
及びこれらの混合物又はこれらと他のイソシアナート類
との混合物などが挙げられる。また、これらのイソシア
ナート類と反応させるポリオール類としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン等多価
アルコールにプロピレンオキサイド又はプロピレンオキ
サイドとエチレンオキサイドとを付加重合して得たポリ
エーテルポリオール類及びこれらの混合物又はこれらと
他のポリオール類との混合物などを使用することができ
る。尚、ウレタンプレポリマー(a)とウレタンプレポ
リマー(b)とに使用するイソシアナート類及びポリオ
ール類は同じであってもよいし、異なっていてもよく、
以下、単にウレタンプレポリマーと表現する。
「ウレタンプレポリマー(b)」は、ポリオール類に過
剰のイソシアナート類を反応させて得られる分子末端に
イソシアナート基を有するプレポリマーである。本発明
ではイソシアナート基の含有率4〜11%程度の従来公
知の方法により製造されたウレタンプレポリマーをその
まま使用することができる。ウレタンプレポリマーの合
成に使用するイソシアナート類としては、ジフェニルメ
タンジイソシアナート(MDI)、液状化MDI、ポリ
メチレンポリフェニルポリイソシアネート(粗MDI)
及びこれらの混合物又はこれらと他のイソシアナート類
との混合物などが挙げられる。また、これらのイソシア
ナート類と反応させるポリオール類としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン等多価
アルコールにプロピレンオキサイド又はプロピレンオキ
サイドとエチレンオキサイドとを付加重合して得たポリ
エーテルポリオール類及びこれらの混合物又はこれらと
他のポリオール類との混合物などを使用することができ
る。尚、ウレタンプレポリマー(a)とウレタンプレポ
リマー(b)とに使用するイソシアナート類及びポリオ
ール類は同じであってもよいし、異なっていてもよく、
以下、単にウレタンプレポリマーと表現する。
【0008】上記「表面処理剤」は、ウレタンプレポリ
マー100重量部に対して「イソシアナート基に付加す
る基を有しない有機溶剤」(以下、非付加性有機溶剤と
いう)を10〜200重量部加えて溶解混合したもので
ある。非付加性有機溶剤としては、キシレン、トルエ
ン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等が挙げられる。
メタノール、エタノール等のアルコール類、アミン類、
チオール類等のイソシアナート基に容易に付加する基を
有する有機溶剤は使用できない。非付加性有機溶剤の添
加量が10重量部以下では、得られる表面処理剤の粘度
が高過ぎてゴムチップ同志の隙間に十分浸透せず、ゴム
チップ全体を均一に処理することができないため好まし
くない。また、非付加性有機溶剤が200重量部を越え
る場合は、ゴムチップ表面に付着するウレタンプレポリ
マーの量が少な過ぎて表面処理の効果が十分発現されな
いため好ましくない。
マー100重量部に対して「イソシアナート基に付加す
る基を有しない有機溶剤」(以下、非付加性有機溶剤と
いう)を10〜200重量部加えて溶解混合したもので
ある。非付加性有機溶剤としては、キシレン、トルエ
ン、酢酸エチル、メチルエチルケトン等が挙げられる。
メタノール、エタノール等のアルコール類、アミン類、
チオール類等のイソシアナート基に容易に付加する基を
有する有機溶剤は使用できない。非付加性有機溶剤の添
加量が10重量部以下では、得られる表面処理剤の粘度
が高過ぎてゴムチップ同志の隙間に十分浸透せず、ゴム
チップ全体を均一に処理することができないため好まし
くない。また、非付加性有機溶剤が200重量部を越え
る場合は、ゴムチップ表面に付着するウレタンプレポリ
マーの量が少な過ぎて表面処理の効果が十分発現されな
いため好ましくない。
【0009】上記「バインダー」は、「ウレタンプレポ
リマーを合成し、その後、」ウレタンプレポリマー10
0重量部に対して「0.2〜5重量部」の「酸塩化物」
を加え、十分に攪拌して均一に混合したものである。酸
塩化物の添加量は特に1〜2重量部の範囲が好ましい。
酸塩化物としては、オルトフタル酸クロライド、酢酸ク
ロライド、シュウ酸クロライド、安息香酸クロライド等
が挙げられる。これらは何れもバインダーの改質効果は
あるが、例えば安息香酸クロライドなどは強い刺激臭が
あって使いづらく、オルトフタル酸クロライドは刺激臭
がほとんどないため好適である。酸塩化物の添加量が
0.2重量部未満であると、バインダーの結合力の向上
がほとんどみられず、添加量が5重量部を越えてもそれ
以上の効果は得られない。尚、上記のウレタンプレポリ
マーを合成し、その後、酸塩化物を加えるとの意味は、
プレポリマー合成前又は合成途中では加えないという意
味であり、プレポリマー合成終了後ならば何時加えても
よい。
リマーを合成し、その後、」ウレタンプレポリマー10
0重量部に対して「0.2〜5重量部」の「酸塩化物」
を加え、十分に攪拌して均一に混合したものである。酸
塩化物の添加量は特に1〜2重量部の範囲が好ましい。
酸塩化物としては、オルトフタル酸クロライド、酢酸ク
ロライド、シュウ酸クロライド、安息香酸クロライド等
が挙げられる。これらは何れもバインダーの改質効果は
あるが、例えば安息香酸クロライドなどは強い刺激臭が
あって使いづらく、オルトフタル酸クロライドは刺激臭
がほとんどないため好適である。酸塩化物の添加量が
0.2重量部未満であると、バインダーの結合力の向上
がほとんどみられず、添加量が5重量部を越えてもそれ
以上の効果は得られない。尚、上記のウレタンプレポリ
マーを合成し、その後、酸塩化物を加えるとの意味は、
プレポリマー合成前又は合成途中では加えないという意
味であり、プレポリマー合成終了後ならば何時加えても
よい。
【0010】本発明のゴムチップ結合体は、先ず、ゴム
チップに表面処理剤を添加し、十分に攪拌、混合して処
理剤をゴムチップの全表面に均一に分散浸透させ、次い
で、バインダーを添加し同様に攪拌、混合してバインダ
ーをゴムチップの全表面に均一に浸透させ、得られた混
合物を注型して硬化させるか或いは施工現場において展
延し、成形して空気中の水分により自然硬化させて得ら
れる。
チップに表面処理剤を添加し、十分に攪拌、混合して処
理剤をゴムチップの全表面に均一に分散浸透させ、次い
で、バインダーを添加し同様に攪拌、混合してバインダ
ーをゴムチップの全表面に均一に浸透させ、得られた混
合物を注型して硬化させるか或いは施工現場において展
延し、成形して空気中の水分により自然硬化させて得ら
れる。
【0011】
【作用】ゴムチップは通常廃棄タイヤ等を機械粉砕する
ことにより得られる。そのため、その表面は相当に荒れ
ているが(滑らかではないという意味)、ウレタンプレ
ポリマーに非付加性有機溶剤を添加した粘度の低い表面
処理剤は、容易に個々のチップの全表面を均一に濡らす
ことができ、個々のチップの全表面にウレタンプレポリ
マーの極薄の膜が形成される。この状態のゴムチップに
ウレタンプレポリマーからなるバインダーが添加される
ため、ゴムチップ表面とバインダーとの馴染みが良く、
バインダーのはじきが抑制されて接着面積が増大するた
め、得られるゴムチップ結合体の結合力が十分なものと
なる。また、バインダー中の酸塩化物は空気中の水分と
反応して塩化水素ガスを発生するが、この塩化水素ガス
の発生に起因して上記ゴムチップ間の結合力が高められ
ると考えられる。
ことにより得られる。そのため、その表面は相当に荒れ
ているが(滑らかではないという意味)、ウレタンプレ
ポリマーに非付加性有機溶剤を添加した粘度の低い表面
処理剤は、容易に個々のチップの全表面を均一に濡らす
ことができ、個々のチップの全表面にウレタンプレポリ
マーの極薄の膜が形成される。この状態のゴムチップに
ウレタンプレポリマーからなるバインダーが添加される
ため、ゴムチップ表面とバインダーとの馴染みが良く、
バインダーのはじきが抑制されて接着面積が増大するた
め、得られるゴムチップ結合体の結合力が十分なものと
なる。また、バインダー中の酸塩化物は空気中の水分と
反応して塩化水素ガスを発生するが、この塩化水素ガス
の発生に起因して上記ゴムチップ間の結合力が高められ
ると考えられる。
【0012】本発明のゴムチップ結合体は弾性舗装材等
として好適である。街路或いは運動場、ゴルフ場等の歩
行路の舗装材として、従来はコンクリート製の舗石が使
われることがほとんどであったが、最近は本発明のゴム
チップ結合体のような舗装材が使用されることが多く、
その形状も従来のような上面正方形のものばかりではな
く、図1に示すような形状のものを互い違いに組み合わ
せて歩道を形成したり、また、ゴムチップの結合時に塗
料を混ぜて着色したり、硬化後その表面を塗装したりし
て、歩行感覚の向上ばかりではなく美観の点からも工夫
が加えられている。
として好適である。街路或いは運動場、ゴルフ場等の歩
行路の舗装材として、従来はコンクリート製の舗石が使
われることがほとんどであったが、最近は本発明のゴム
チップ結合体のような舗装材が使用されることが多く、
その形状も従来のような上面正方形のものばかりではな
く、図1に示すような形状のものを互い違いに組み合わ
せて歩道を形成したり、また、ゴムチップの結合時に塗
料を混ぜて着色したり、硬化後その表面を塗装したりし
て、歩行感覚の向上ばかりではなく美観の点からも工夫
が加えられている。
【0013】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。 (1) 表面処理剤の調製 ポリエーテルポリオール(三洋化成社製、商品名「FA
−703」)1000gにジフェニルメタンジイソシア
ナート(日本ポリウレタン社製、商品名「ミリオネート
MT」)を430g加え、80℃で2時間反応させた後
冷却し、ウレタンプレポリマーを製造した。得られたウ
レタンプレポリマーは1430gであった。このウレタ
ンプレポリマーにキシレン1430gを添加し、十分に
攪拌、混合して表面処理剤を調製した。得られたウレタ
ンプレポリマーの末端イソシアナート含有率は4.1
%、表面処理剤の粘度(25℃)は30cpsであっ
た。 (2) バインダーの調製 上記(1) と同様にしてウレタンプレポリマー1430g
を製造した。この反応終了後にオルトフタル酸クロライ
ドを20g添加し十分に攪拌してバインダーを調製し
た。得られたバインダーのイソシアナート含有率は8.
2%、粘度(25℃)は4000cpsであった。
的に説明する。 (1) 表面処理剤の調製 ポリエーテルポリオール(三洋化成社製、商品名「FA
−703」)1000gにジフェニルメタンジイソシア
ナート(日本ポリウレタン社製、商品名「ミリオネート
MT」)を430g加え、80℃で2時間反応させた後
冷却し、ウレタンプレポリマーを製造した。得られたウ
レタンプレポリマーは1430gであった。このウレタ
ンプレポリマーにキシレン1430gを添加し、十分に
攪拌、混合して表面処理剤を調製した。得られたウレタ
ンプレポリマーの末端イソシアナート含有率は4.1
%、表面処理剤の粘度(25℃)は30cpsであっ
た。 (2) バインダーの調製 上記(1) と同様にしてウレタンプレポリマー1430g
を製造した。この反応終了後にオルトフタル酸クロライ
ドを20g添加し十分に攪拌してバインダーを調製し
た。得られたバインダーのイソシアナート含有率は8.
2%、粘度(25℃)は4000cpsであった。
【0014】実施例1 乗用車用の廃棄タイヤを粉砕して得られたゴムチップ2
00gに表面処理剤10gを添加して十分に攪拌、混合
し、更にこれにバインダー40gを添加して混合し、み
かけ比重が0.7である混合物を180×200×10
mmの型に注ぎ、空気中の水分により硬化させ、これを
屋外に7日間放置し養生した。
00gに表面処理剤10gを添加して十分に攪拌、混合
し、更にこれにバインダー40gを添加して混合し、み
かけ比重が0.7である混合物を180×200×10
mmの型に注ぎ、空気中の水分により硬化させ、これを
屋外に7日間放置し養生した。
【0015】比較例1 表面処理剤を加えなかった以外は実施例1と同様にして
硬化物を得た。 比較例2 オルトフタル酸クロライドを加えなかった以外は実施例
1と同様にして硬化物を得た。各実施例及び比較例で得
られた硬化物の物性値を表1に示す。尚、硬度、引張強
さ、引張伸び及び引裂強さはJIS K6301に準じ
て測定した。また、曲げテストは、試験片(100×1
0×10mm)を180°折り曲げ割れるまでの時間を
測定した。結果を表1に示す。
硬化物を得た。 比較例2 オルトフタル酸クロライドを加えなかった以外は実施例
1と同様にして硬化物を得た。各実施例及び比較例で得
られた硬化物の物性値を表1に示す。尚、硬度、引張強
さ、引張伸び及び引裂強さはJIS K6301に準じ
て測定した。また、曲げテストは、試験片(100×1
0×10mm)を180°折り曲げ割れるまでの時間を
測定した。結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1の結果によれば、表面処理剤とバイン
ダーとを併用することにより、ゴムチップの結合力が大
きく向上していることが分かる。また、表面処理剤又は
バインダーどちらか一方のみの使用では、特に引張伸び
及び曲げテストの結果において大きく劣っており弾性舗
装材等として使用に耐えないものであることが分かる。
ダーとを併用することにより、ゴムチップの結合力が大
きく向上していることが分かる。また、表面処理剤又は
バインダーどちらか一方のみの使用では、特に引張伸び
及び曲げテストの結果において大きく劣っており弾性舗
装材等として使用に耐えないものであることが分かる。
【0018】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のゴムチップ結合体は、特定の表
面処理剤とバインダーとを用いることにより、従来と同
様の方法により容易に得られ、引張強度、耐曲げ性等に
優れている。
面処理剤とバインダーとを用いることにより、従来と同
様の方法により容易に得られ、引張強度、耐曲げ性等に
優れている。
【図1】本発明のゴムチップ結合体からなる舗装材の一
例の斜視図である。
例の斜視図である。
1;舗装材、2;ゴムチップ、3;バインダー
Claims (1)
- 【請求項1】 ゴムチップ100重量部に対して表面処
理剤1〜20重量部を添加混合し、次いで、上記ゴムチ
ップ100重量部に対して5〜30重量部のバインダー
を添加し硬化させたゴムチップ結合体であって、 上記表面処理剤は、ウレタンプレポリマー(a)100
重量部に対してイソシアナート基に付加する基を有しな
い有機溶剤を10〜200重量部加えてなり、上記バイ
ンダーは、ウレタンプレポリマー(b)を合成し、その
後、該ウレタンプレポリマー(b)100重量部に対し
て酸塩化物を0.2〜5重量部加えてなることを特徴と
するゴムチップ結合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17976893A JPH079459A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | ゴムチップ結合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17976893A JPH079459A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | ゴムチップ結合体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079459A true JPH079459A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=16071552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17976893A Pending JPH079459A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | ゴムチップ結合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079459A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009287325A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Mino Doro Kk | 舗装材、及び人工芝 |
JP2010053363A (ja) * | 2009-12-07 | 2010-03-11 | Yokohama Polymer Kasei Kk | ゴムチップ表面処理剤及び弾性舗装材 |
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1993
- 1993-06-24 JP JP17976893A patent/JPH079459A/ja active Pending
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