JPH0794373A - パッケージ型固体電解コンデンサ - Google Patents

パッケージ型固体電解コンデンサ

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JPH0794373A
JPH0794373A JP6062948A JP6294894A JPH0794373A JP H0794373 A JPH0794373 A JP H0794373A JP 6062948 A JP6062948 A JP 6062948A JP 6294894 A JP6294894 A JP 6294894A JP H0794373 A JPH0794373 A JP H0794373A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/0003Protection against electric or thermal overload; cooling arrangements; means for avoiding the formation of cathode films

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンデンサ素子1に対するパッケージ部6を
備えた固体電解コンデンサにおいて、当該固体電解コン
デンサに印加する逆方向の電圧に対する逆耐電圧特性
を、プリント基板に対する実装密度の低下及び実装に要
するコストのアップを招来することなく、向上する。 【構成】 前記パッケージ部内に、ダイオード4を配設
し、このダイオードのN極を、前記コンデンサ素子の陽
極端子側に、P極を、前記コンデンサ素子の陰極端子側
に各々接続する一方、前記ダイオードにおける順方向の
ツエナ電圧を、チップ片の誘電体膜が逆方向の電圧にて
破壊するときの電圧以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型で、大容量化を図
ったタンタル固体電解コンデンサ又はアルミ固体電解コ
ンデンサ等の固体電解コンデンサのうち、そのコンデン
サ素子の部分を合成樹脂製のモールド部にてパッケージ
して成るパッケージ型固体電解コンデンサに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、こ
の種の固体電解コンデンサは、例えば、特開平2−10
5513号公報等に記載されているように、コンデンサ
素子におけるタンタル等の金属粒子の焼結体製のチップ
片から突出する陽極端子を、左右一対のリード端子のう
ち一方の陽極リード端子に対して接合する一方、他方の
陰極リード端子を、前記チップ片の表面における膜状の
陰極端子に、直接的に接続するか、温度及び過電流のう
ちいずれか一方又は両方に対する安全ヒューズ線を介し
て接続したのち、これらの全体を、合成樹脂製のモール
ド部でパッケージすると言う構造にしている。
【0003】そして、前記固体電解コンデンサにおける
コンデンサ素子は、従来から良く知られているように、
タンタル等の金属粒子を多孔質のチップ片に、当該チッ
プ片の一端面から陽極端子が突出するように焼結し、次
いで、前記金属粒子の表面に、五酸化タンタル等の誘電
体膜を形成し、この五酸化タンタル等の誘電体膜の表面
に、二酸化マンガン(MnO2 )等の金属化合物による
固体電解質層を形成し、更に、前記チップ片における全
表面のうちその一端面を除く表面に、グラファイト膜等
を介して銀又はニッケル等の金属製膜状の陰極端子を、
前記固体電解質層に重なるように形成すると言う構成に
している。
【0004】しかし、この種の固体電解コンデンサは有
極性であるから、この固体電解コンデンサを、プリント
基等に対して実装するときに、当該プリント基板等にお
ける電気回路に極の方向を間違えて接続するとか、或い
は、前記プリント基板等における電気回路が故障する等
することによって、コンデンサ素子に対して逆方向の電
圧が印加したとき、このコンデンサ素子のチップ片にお
ける誘電体膜に絶縁破壊が発生することになる。
【0005】一方、前記の固体電解コンデンサにおい
て、そのコンデンサ素子のチップ片における単位体積当
たりの容量は、前記誘電体膜の表面積に比例し、この表
面積は、当該誘電体膜における膜厚さに反比例するもの
であるから、前記誘電体膜における膜厚さを薄くするこ
とにより、前記チップ片における単位体積当たりの容量
を増大することができる。
【0006】しかし、その反面、前記誘電体膜の膜厚さ
を薄くすると、コンデンサ素子に対して逆方向の電圧が
印加したとき、この逆方向の電圧が低いときでも前記誘
電体膜に絶縁破壊が発生することになる。このために、
固体電解コンデンサにおいては、その逆方向の電圧に対
して前記誘電体膜に絶縁破壊を発生させないと言う逆耐
電圧特性を、前記した逆方向の電圧に対して相当の余裕
を持たせた値にすることが必要で、このためには、コン
デンサ素子のチップ片における誘電体膜の膜厚さを、相
当に厚くしなければならないから、小型で・大容量化を
図ることができないと言う問題があった。
【0007】本発明は、合成樹脂製のモールド部にてパ
ッケージした固体電解コンデンサにおいて、そのプリン
ト基板に対する実装密度の低下及び実装に要するコスト
のアップを招来することなく、前記の問題を回避するこ
とを技術的課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記第1の技
術的課題を達成するために、「陰極端子を備えたチップ
片とこのチップ片に対する陽極端子とを有するコンデン
サ素子と、前記コンデンサ素子に対するパッケージ部と
を備えた固体電解コンデンサにおいて、前記パッケージ
部内に、ダイオードを配設し、このダイオードにおける
N極を、前記陽極端子側に接続する一方、前記ダイオー
ドにおけるP極を、前記陰極端子側に接続し、更に、前
記ダイオードにおける順方向のツエナ電圧を、前記コン
デンサ素子におけるチップ片の誘電体膜がコンデンサ素
子に対する逆方向の電圧にて破壊するときの電圧以下に
設定する。」と言う構成にした。
【0009】
【発明の作用・効果】このように、ダイオードにおける
N極を、陽極端子側に接続する一方、前記ダイオードに
おけるP極を、陰極端子側に接続することにより、陽極
端子と陰極端子とに対して、プリント基板等に対して極
方向を間違えて実装するとか、プリント基板おける配線
回路の故障等により、逆方向の電圧が印加された場合、
この逆方向の電圧は、前記ダイオードにおけるP極とチ
ップ片における誘電体膜との両方に印加される。
【0010】チップ片における誘電体膜に印加される逆
方向の電圧は、チップ片における陰極端子と誘電体膜と
の間に存在する固体電解質層における内部抵抗(但し、
この内部抵抗は、ダイオードにおける内部抵抗よりも遙
かに大きい)にて、最初は低くそして次第に高くなるよ
うに遅延されて印加される一方、前記ダイオードに、順
方向の非破壊的な電圧降伏現象が発生し、その電圧の状
態において、当該ダイオードにおけるP極からN極の方
向に抵抗が極めて小さい状態のもとで流れる電流が急激
に増大することになるから、コンデンサ素子におけるチ
ップ片に、ダイオードにおいてその順方向の電圧降伏現
象を生じるときのツェナ電圧よりも高い値の逆方向の電
圧が印加されることを防止できるのである。
【0011】この場合において、前記ダイオードにおけ
る順方向のツェナ電圧を、コンデンサ素子におけるチッ
プ片の誘電体膜がコンデンサ素子に対する逆方向の電圧
にて破壊するときの電圧以下の値に設定したことによ
り、コンデンサ素子におけるチップ片の誘電体膜に、コ
ンデンサ素子に対する逆方向の電圧印加によって絶縁破
壊が発生することを確実に防止できる。
【0012】その結果、コンデンサ素子のチップ片にお
ける誘電体膜の膜厚さを、逆耐電圧特性を低下すること
なく、薄くすることができるから、固体電解コンデンサ
を、小型で大容量化できるのである。しかも、前記ダイ
オードを、コンデンサ素子に対するパッケージ部の内部
に設けたことにより、固体電解コンデンサのプリント基
板等への実装に際して、当該固体電解コンデンサにその
逆電圧保護用のダイオードを一体的に組み込んだ状態で
実装することができから、プリント基板等に対する電子
部品の実装密度の低下、及び実装に要するコストのアッ
プを招来することを防止できるのである。
【0013】ところで、前記ダイオードとしては、整流
ダイオード又は定電圧ダイオード等のように、当該ダイ
オードにおける順方向の電圧降伏現象を生じるものであ
れば何でも良いが、特に、各種のダイオードのうち定電
圧ダイオードを使用すると、この定電圧ダイオードは、
当該定電圧ダイオードにおける逆方向にも電圧降伏現象
を有するから、以下に述べるような利点がある。
【0014】すなわち、コンデンサ素子に対して順方向
に印加する電圧が、プリント基板等における電気回路の
故障等によって上昇したとき、この順方向の高い電圧に
よって、前記定電圧ダイオードに、その逆方向の非破壊
的な電圧降伏現象が発生し、その電圧の状態において、
当該定電圧ダイオードにおけるN極からP極の方向に抵
抗が極めて小さい状態で流れる電流が急激に増大するこ
とになるから、コンデンサ素子におけるチップ片に、定
電圧ダイオードにおいてその逆方向の電圧降伏現象を生
じるときのツェナ電圧よりも高い値の順方向の電圧が印
加されることを防止できる。
【0015】そして、前記定電圧ダイオードにおける逆
方向に電圧降伏現象が発生するときのツエナ電圧を、前
記コンデンサ素子におけるチップ片の誘電体膜がコンデ
ンサ素子に対する順方向の電圧にて破壊するときの電圧
よりも低い値に設定したことにより、チップ片の誘電体
膜に、コンデンサ素子に対する順方向の電圧の上昇にて
絶縁破壊が発生することを確実に防止できるから、固体
電解コンデンサにおける順方向の電圧に対する耐電圧特
性をも向上できるのである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面について説明
する。図1〜図4は、第1の実施例を示す。この図にお
いて符号1は、チップ片1aと、該チップ片1aから突
出する棒状の陽極端子1bとを備えて成るコンデンサ素
子を示し、前記チップ片1aは、前記従来と同様に、タ
ンタル粒子を多孔質に焼結し、次いで、前記タンタル粒
子の表面に、五酸化タンタルの誘電体膜を形成したの
ち、この五酸化タンタルの誘電体膜の表面に、二酸化マ
ンガンの固体電解質層を形成し、更に、このチップ片1
aにおける全表面のうちその一端面1a′を除く表面
に、グラファイト膜等を介して銀又はニッケル等の膜状
の陰極端子1cを、前記固体電解質層に重なるように形
成したものに構成されている。
【0017】前記コンデンサ素子1を、左右一対のリー
ド端子2,3の間の部位に配設して、その棒状の陽極端
子1bを、両リード端子2,3のうち一方の陽極リード
端子2における下面に対して溶接等にて接合する一方、
チップ片1aにおける膜状の陰極端子1cに対して、他
方の陰極リード端子3を導電性ペースト等にて電気的に
接合する。
【0018】そして、前記陽極リード端子2の上面に
は、PN接合の整流ダイオード4を、当該整流ダイオー
ド4におけるN極を陽極リード端子2に対して電気的に
接続するように搭載して、この整流ダイオード4におけ
るP極と、前記チップ片1aの表面における膜状の陰極
端子1cとの間を、細い金属線5によるワイヤーボンデ
ィングにて電気的に接続したのち、前記コンデンサ素子
1の全体、両リード端子2,3の一部、及び整流ダイオ
ード4とその金属線5の全体を、熱硬化性合成樹脂製の
パッケージ部6にてパッケージする。
【0019】このとき、前記整流ダイオード4における
順方向のツエナ電圧を、前記コンデンサ素子1における
チップ片1aの誘電体膜がコンデンサ素子1に対する逆
方向の電圧にて破壊するときの電圧以下の値に設定す
る。なお、前記両リード端子2,3におけるパッケージ
部6からの突出部は、パッケージ部6に沿ってその下面
側に向かって折り曲げられている。
【0020】このように構成したことにより、その等価
回路は、図4に示すように、コンデンサ素子1に対して
整流ダイオード4を並列に接続した形態になり、陽極リ
ード端子2と陰極リード端子3とに対して、プリント基
板等における配線回路の故障等により、逆方向の電圧が
印加された場合、この逆方向の電圧は、前記整流ダイオ
ード4と、チップ片1aにおける誘電体膜との両方に印
加されるが、チップ片1aにおける誘電体膜に印加され
る逆方向の電圧は、当該誘電体膜と陰極膜1cとの間に
存在する固体電解質層における内部抵抗Rにて、最初は
低くそして次第に高くなるように遅延されて印加される
一方、前記整流ダイオード4に、順方向の非破壊的な電
圧降伏現象が発生し、その状態において、当該整流ダイ
オード4におけるP極からN極の方向に抵抗が極めて小
さい状態のもとで流れる電流が急激に増大することにな
るから、コンデンサ素子1におけるチップ片1aに、整
流ダイオード4においてその順方向の電圧降伏現象を生
じるときのツェナ電圧よりも高い値の逆方向の電圧が印
加されることを防止できるのである。
【0021】なお、前記チップ片1aにおける二酸化マ
ンガン(MnO2 )等の固体電解質層による内部抵抗R
の値は、前記二酸化マンガン(MnO2 )層の形成する
途中の工程等において、Mn2 3 等の低級酸化マンガ
ンを不純物として、又は別に加えることによって高くす
ることができる。この場合において、前記整流ダイオー
ド4においてその順方向の電圧降伏現象を生じるときの
ツェナ電圧を、前記コンデンサ素子1のチップ片1aに
おける誘電体膜がコンデンサ素子1に対する逆方向の電
圧にて破壊するときの電圧以下の値に設定することによ
り、コンデンサ素子1におけるチップ片1aの誘電体膜
に、コンデンサ素子1に対する逆方向の電圧印加によっ
て絶縁破壊が発生することを確実に防止できるのであ
る。
【0022】次に、図5は、第2の実施例を示すもの
で、この第2の実施例は、前記整流ダイオードを、前記
第1の実施例のように、陽極リード端子2に搭載するこ
とに代えて、コンデンサ素子1におけるチップ片1aの
上面に、PN接合の整流ダイオード4′を、当該整流ダ
イオード4′におけるN極がチップ片1aにおける膜状
の陰極端子1cに電気的に接合するように搭載し、この
整流ダイオード4′におけるP極と、陽極リード端子2
又は陽極端子1bとの間を、細い金属線5′によるワイ
ヤーボンディングにて電気的に接続するように構成した
ものである。なお、この第2の実施例の変形例として
は、整流ダイオード4′を、陰極リード端子3に対して
搭載するように構成しても良い。
【0023】なお、前記図1〜図3に示す第1の実施例
のように、陽極リード端子2のうちパッケージ部6内の
端部における下面に、コンデンサ素子1における棒状の
陽極端子1bを接合する一方、前記陽極リード端子2の
上面に、整流ダイオード4を搭載すると言う構成にした
場合には、陽極リード端子2における両面を、コンデン
サ素子1における棒状の陽極端子1bの接合と、整流ダ
イオード4の搭載とに別々に利用することができるか
ら、当該陽極リード端子2における上面及び下面のうち
いずれか一方に対してコンデンサ素子1における棒状の
陽極端子1bを接合すると共に整流ダイオード4を搭載
する場合よりも、陽極リード端子2の横幅寸法を縮小す
ることができて、固体電解コンデンサの小型・軽量化を
図ることができる利点がある。
【0024】更にまた、前記各実施例のように、陰極リ
ード端子3を、コンデンサ素子1におけるチップ片1a
の膜状の陰極端子1cに対して直接的に接合することに
代えて、図6に示す第3の実施例のように、陰極リード
端子3のうちパッケージ部6内への端部と、コンデンサ
素子1におけるチップ片1aの陰極端子1cとの間を、
温度及び過電流のうちいずれか一方に対する半田線等の
安全ヒューズ線7にて電気的に接続するように構成して
も良いのである(但し、その他の構造は、前記実施例と
同じである)。
【0025】この第3の実施例における安全フューズ線
7は、コンデンサ素子における温度が高くなっ場合と
か、コンデンサ素子1に過電流が流れた場合において溶
断するもので、これにより、固体電解コンデンサに対し
て、温度又は過電流に対する保護機能をも具備すること
ができる利点がある。そして、図7〜図9は、第4の実
施例であり、この第4の実施例は、ダイオードとして、
前記第1〜第3の実施例のように整流ダイオード4,
4′を使用することに代えて、PN接合型の定電圧ダイ
オード4″を使用したものであり、その他の構成は前記
と同様である。
【0026】すなわち、一方の陽極リード端子2の上面
に、前記定電圧ダイオード4″を、当該定電圧ダイオー
ド4′におけるN極を陽極リード端子2に対して電気的
に接続するように搭載して、この定電圧ダイオード4″
におけるP極と、前記チップ片1aの表面における膜状
の陰極端子1cとの間を、細い金属線5によるワイヤー
ボンディングにて電気的に接続したのち、前記コンデン
サ素子1の全体、両リード端子2,3の一部、及び整流
ダイオード4とその金属線5の全体を、熱硬化性合成樹
脂製のモールド部6にてパッケージする。
【0027】この構成により、その等価回路は、図9に
示すように、コンデンサ素子1に対して定電圧ダイオー
ド4″を並列に接続した形態になり、陽極リード端子2
と陰極リード端子3とに対して、プリント基板等におけ
る配線回路の故障等により、逆方向の電圧が印加された
場合、この逆方向の電圧は、前記定電圧ダイオード4″
と、チップ片1aにおける誘電体膜との両方に印加され
るが、チップ片1aにおける誘電体膜に印加される逆方
向の電圧は、当該誘電体膜と陰極膜1cとの間に存在す
る固体電解質層における内部抵抗Rにて、最初は低くそ
して次第に高くなるように遅延されて印加される一方、
前記定電圧ダイオード4″に、順方向の非破壊的な電圧
降伏現象が発生し、この電圧の状態で、当該定電圧ダイ
オード4″におけるP極からN極の方向に抵抗が極めて
小さい状態で流れる電流が急激に増大することになるか
ら、コンデンサ素子1におけるチップ片1aに、定電圧
ダイオード4″においてその順方向の電圧降伏現象を生
じるときのツェナ電圧よりも高い値の逆方向の電圧が印
加されることを防止できるのである。
【0028】また、この場合においても、前記定電圧ダ
イオード4″におけるその順方向の電圧降伏現象を生じ
るときのツェナ電圧を、前記チップ片1aの誘電体膜が
逆方向の電圧にて破壊するときの電圧以上の値に設定し
たことにより、コンデンサ素子1におけるチップ片1a
の誘電体膜に、コンデンサ素子1に対する逆方向の電圧
印加によって絶縁破壊が発生することを確実に防止でき
るのである。
【0029】しかも、定電圧ダイオード4″を使用した
ことにより、コンデンサ素子1に対して順方向に印加す
る電圧が、プリント基板等における電気回路の故障等に
よって高くなったとき、この順方向の高い電圧によっ
て、前記定電圧ダイオード4″に、その逆方向の非破壊
的な電圧降伏現象が発生し、その電圧の状態で、当該定
電圧ダイオード4″におけるN極からP極の方向に抵抗
が極めて小さい状態で流れる電流が急激に増大すること
になるから、コンデンサ素子1におけるチップ片1a
に、定電圧ダイオード4″においてその逆方向の電圧降
伏現象を生じるときのツェナ電圧よりも高い値の順方向
の電圧が印加されることを防止できるのである。
【0030】この場合において、当該定電圧ダイオード
4″における逆方向のツエナ電圧を、前記コンデンサ素
子1におけるチップ片1aの誘電体膜がコンデンサ素子
1に対する順方向の電圧にて破壊するときの電圧よりも
低い値に設定することにより、コンデンサ素子1におけ
るチップ片1aの誘電体膜に、コンデンサ素子1に対す
る順方向の電圧の上昇にて絶縁破壊が発生することを確
実に防止できるのである。
【0031】なお、この定電圧ダイオードを使用する場
合においても、この定電圧ダイオードを、前記図5に示
す第2の実施例と同様に、コンデンサ素子1におけるチ
ップ片1a又は陰極リード端子2に搭載しても良いこと
は勿論であり、また、図6に示す第3の実施例におい
て、その整流ダイオードに代えて、定電圧ダイオードを
使用することもできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による固体電解コンデンサ
の縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視平断面図である。
【図3】本発明の第1実施例による固体電解コンデンサ
の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例における等価回路を示す図
である。
【図5】本発明の第2実施例による固体電解コンデンサ
の斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例による固体電解コンデンサ
の斜視図である。
【図7】本発明の第4実施例による固体電解コンデンサ
の縦断正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII視平断面図である。
【図9】本発明の第4実施例における等価回路を示す図
である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 1a チップ片 1b 陽極端子 1c 陰極端子 2 陽極リード端子 3 陰極リード端子 4,4′ 整流ダイオード 4″ 定電圧ダイオード 5,5′ 金属線 6 パッケージ部 7 安全ヒューズ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01G 9/05 C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極端子を備えたチップ片とこのチップ片
    に対する陽極端子とを有するコンデンサ素子と、前記コ
    ンデンサ素子に対するパッケージ部とを備えた固体電解
    コンデンサにおいて、前記パッケージ部内に、ダイオー
    ドを配設し、このダイオードにおけるN極を、前記陽極
    端子側に接続する一方、前記ダイオードにおけるP極
    を、前記陰極端子側に接続し、更に、前記ダイオードに
    おける順方向のツエナ電圧を、前記コンデンサ素子にお
    けるチップ片の誘電体膜がコンデンサ素子に対する逆方
    向の電圧にて破壊するときの電圧以下に設定したことを
    特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、そのダイオード
    が、整流ダイオードであることを特徴とするパッケージ
    型固体電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】「請求項1」において、そのダイオード
    が、定電圧ダイオードであることを特徴とするパッケー
    ジ型固体電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】「請求項3」において、定電圧ダイオード
    における逆方向のツエナ電圧を、前記コンデンサ素子に
    おけるチップ片の誘電体膜がコンデンサ素子に対する順
    方向の電圧にて破壊するときの電圧よりも低い値に設定
    したことを特徴とするパッケージ型固体電解コンデン
    サ。
  5. 【請求項5】「請求項1」において、陽極リード端子
    を、当該陽極リード端子の一部がパッケージ部から突出
    するように設け、この陽極リード端子のパッケージ部内
    への端部における一方の面に、陽極端子を装着する一
    方、他方の面に、ダイオードを装着したことを特徴とす
    るパッケージ型固体電解コンデンサ。
  6. 【請求項6】「請求項1」において、陰極リード端子
    を、当該陰極リード端子の一部がパッケージ部から突出
    するように設け、この陰極リード端子のパッケージ部内
    への端部と、コンデンサ素子における陰極端子との間
    を、温度及び過電流のうちいずれか一方に対する安全ヒ
    ューズ線にて接続したことを特徴とするパッケージ型固
    体電解コンデンサ。
JP06294894A 1993-06-15 1994-03-31 パッケージ型固体電解コンデンサ Expired - Fee Related JP3527531B2 (ja)

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