JPH0794179B2 - 色別印刷クレープ紙 - Google Patents

色別印刷クレープ紙

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JPH0794179B2
JPH0794179B2 JP3163775A JP16377591A JPH0794179B2 JP H0794179 B2 JPH0794179 B2 JP H0794179B2 JP 3163775 A JP3163775 A JP 3163775A JP 16377591 A JP16377591 A JP 16377591A JP H0794179 B2 JPH0794179 B2 JP H0794179B2
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JP
Japan
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paper
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water
crepe paper
dye
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茂人 山野井
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷によって形成された
着色表面を有する色別印刷紙に関し、特にはクラフト紙
袋類の作成にあたり、上部或いは下部開口部を縫合する
際、色相によって色別けすることを可能にするクレープ
テープなどに適した色別印刷クレープ紙に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】クレープ紙は軽質の、縮みじわをつけた
紙であり、従来のものにも色付きのタイプがある。この
従来のタイプの着色クレープ紙は、製紙において抄造す
る工程で色相を表わす色粉を混入して製造される。その
ため使用可能な色粉の制約等が原因となって、6色とい
うごく限られた種類のものしか提供されておらず、しか
もその発色は鮮明さを欠き、かつ太陽光で退色し易い欠
点がある上、非常に高価である。
【0003】クレープテープはクレープ紙をテープ状に
したもので、クラフト紙袋の縫合部を補強、閉鎖するた
めに用いられ、この種の紙袋はセメント、フライアッシ
ュ、小麦粉その他の穀粉、化学品、農産物等を収納する
袋として多用されており、外観が同じ紙袋を区別するた
め、色別紙が用いられた。例えば出荷先や、発送地、等
級等の区別などが色別けの目的である。故にこのクレー
プ紙は紙袋と同様に、或いはそれ以上に低価格でなけれ
ばならないため、高価格であるということは著しく負担
であった。
【0004】そこで本発明者は、一般紙、クラフト紙、
ダンボール紙、新聞用紙、コンピュータ用紙、高級紙、
画用紙、及びクレープ紙又は類似紙の使用目的に合った
低廉な価格を満し、また縮みじわを有する表面形態に適
するような着色法、インキの種類、特性などを含む技術
について研究、開発を行なった結果、水性インキを用い
て印刷することにより、廉価でしかも非常に多色に色分
けが可能になることを見出した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的は
廉価かつ多色を使用できる染料を主成分とする水性イン
キの特徴を利用した色別印刷クレープ紙を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達するため本
発明は、クレープ紙面に、アゾ染料中の直接染料10〜
100gを20〜100℃に加温した水1000gに溶
解した水溶液と、PVA粉末10〜200gを20〜1
00℃に加温した水1000gに溶解した水溶液、及び
気泡を消滅させ、かつ展延されたインキ表面の平滑を図
る界面活性剤は全混合液1000gに対し0.1〜10
0gの割合で溶解させるオクチルアルコーとから成る
染料を主成分とする水性インキの印刷によって形成され
た着色面を有するという構成を具備したものである。
【0007】水性インキを使用することは、前述の通
り、一般紙、クラフト紙、ダンボール紙、新聞用紙、コ
ンピュータ用紙、高級紙、画用紙及び細い凹凸しわのあ
るクレープ紙等の廉価な色別印刷紙を提供する上で必須
不可欠のことである。それだけでなく、非常に多様な色
彩が利用できることも重要な要素になっている。
【0008】水性インキを、水溶性のものだけで構成す
ることは不可能ではないが、耐水性をもたせ、紙面への
固着度を高めるため、染料とPVA(Poly Vin
ylAlcohl)の水溶液とするのが良く、染料とし
ては例えばアゾ染料中の直接染料を用いることができ
る。PVAは水に若干溶ける性質を有し、染料による着
色を安定化させるからである。アゾ染料は[−N=N
−]の発色団をもち、アミノ化合物から誘導される工業
用染料であり、直接染料としても媒染染料としても用い
られる。その耐水性改質材としてPVAを用いたのはこ
れが取扱いやすくかつ廉価のためである。
【0009】水性インキとしてアゾ染料の直接染料を用
いPVAを混合する場合、水1000gに対し直接染料
を10〜100g好ましくは35〜65gの範囲で溶解
した水溶液と、水1000gに対しPVA粉末を10〜
200g好ましくは120〜130gの範囲の水溶液の
形で混合するのが良く、直接染料が10g以下であると
発色性が低下し、また100g以上を混合しても発色は
それ以上向上しない。なお、溶解を促進するには直接染
料の場合も、PVA粉末の場合も20〜100℃好まし
くは70〜100℃の温水を用いると良い。
【0010】さらに、気泡の消滅並びにインキ表面平滑
化のためオクチルアルコールを併用するのが良く、また
特に水濡れ対策を必要とする場合はホルムアルデヒド水
溶液を用いる。オクチルアルコールは全混合液1000
gに対し0.1〜100g好ましくは1〜10gの添加
量で良い。
【0011】本発明は以上の如く構成されており、染料
を主成分とする水性インキの印刷によって形成された着
色面を紙面に有するから、非常に廉価な色別印刷紙の提
供が可能であり、色相選択が非常に自由であり、また直
視される表面に着色面が設けられるから、従来、抄造中
に色粉を混入して着色した場合と比較して発色も十分鮮
明化する。
【0012】
【実施例】以下実施例により説明するが本発明はその内
容によって制限を受けるものではない。
【0013】図1は、クレープ紙製の紙1を示してお
り、テープの幅方向に無数のしわ2を有し、この表面に
水性インキの印刷によって形成された着色層3が形成さ
れている。
【0014】図2は、一方の表面にのみ着色層3を有す
る例、図3は両面に着色層3、3′を有する例である。
一面に異色を縞状、格子状その他に印刷することは、印
刷を後述の如く多段に行なうことで可能であり、また両
面着色の場合各着色面3、3′は同色でも異色でも実施
可能である。
【0015】次に本発明に係る色別クレープ紙の印刷方
法について、具体的に説明する。
【0016】I.83g/m2 のクレープ紙ロールを印
刷装置の給紙部にセットし、80℃の温水1000g
に、赤色の直接染料50gを溶解させた水溶液と、100
℃の熱水1000gにPVA粉末120gを溶解させ、
両水溶液を混合するとともに、その1000gに対し、
オクチルアルコール液3gを混合した水性インキを印刷
部のインキタンクに満し、印刷装置を作動させて印刷
し、着色面を形成した。
【0017】II.前記I.の水性インキにホルムアル
デヒドの40%水溶液20ccを混合したインキを用い
て、Iと同じ印刷装置により、前記Iと同じクレープ紙
の表裏面に着色層を形成した。
【0018】III.前記I.のクレープ紙の表面に、
80℃の温水1000gに対し、黄色の直接染料35g
を溶解させた水溶液と、90℃の温水1000gに対
し、PVA粉末120gを溶解させた水溶液をを混合
し、これを前記Iと同じ印刷装置により印刷し着色面を
形成した。
【0019】これらを比較検討したところ、I、II、
IIIのいずれもむらなく、かつ無着色部も殆んどなく
均等な鮮赤色又は鮮黄色に着色された表面を有してい
た。各例のものを引裂いて断面を観察した結果、水性イ
ンキはクレープ紙の表面に付着し、紙組織内にはクレー
プ紙の原色の残存しているのが認められ、その残存の程
度はII、I、III順に少ない。以上の各例につき、
白、黄、緑、青、紫、橙、桃色の各色及び黄と、赤、黄
と青の混色を使用して実験を行なったが、いずれも満足
すべき結果が得られた。また画用紙、段ボール紙等につ
いても同様に好結果が得られた。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成され、かつ作用
するので、一般紙、クラフト紙、ダンボール紙、新聞用
紙、コンピュータ用紙、高級紙、画用紙及び細かい凹凸
しわのあるクレープ紙等の表面に均一かつ鮮やかに着色
された着色面を有するものが提供でき、着色面は、紫外
線下に48時間放置したところ従来のものが明瞭な退色
を示したのに本発明のものは変化が認められず、120
時間経過しても著しい退色は起らず、紙質も変化せず、
クラフト紙袋の補強閉鎖に好適で、特に鮮かな発色が注
意をひく実用性の高いもので、小ロット多品種の生産に
も適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】色別印刷クレープ紙の斜視図
【図2】拡大断面図
【図3】拡大断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−43500(JP,A) 特開 昭50−45825(JP,A) 特開 昭58−132061(JP,A) 特開 昭55−42858(JP,A) 特開 昭61−55173(JP,A) 特開 昭59−30875(JP,A) 特公 昭56−47320(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレープ紙面に、 アゾ染料中の直接染料10〜100gを20〜100℃
    に加温した水1000gに溶解した水溶液と、 PVA粉末10〜200gを20〜100℃に加温した
    水1000gに溶解した水溶液 及び気泡を消滅させ、かつ展延されたインキ表面の平滑
    を図る界面活性剤は全混合液1000gに対し0.1〜
    100gの割合で溶解させるオクチルアルコールとから
    成る染料を主成分とする水性インキの印刷によって形成
    された着色面を有することを特徴とする色別印刷クレー
    プ紙。
JP3163775A 1986-10-27 1991-06-07 色別印刷クレープ紙 Expired - Fee Related JPH0794179B2 (ja)

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JPH06115237A JPH06115237A (ja) 1994-04-26
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JPH06115237A (ja) 1994-04-26

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