JPH0793946B2 - 炭酸ガスカートリッジ一体型人工肺 - Google Patents
炭酸ガスカートリッジ一体型人工肺Info
- Publication number
- JPH0793946B2 JPH0793946B2 JP63072230A JP7223088A JPH0793946B2 JP H0793946 B2 JPH0793946 B2 JP H0793946B2 JP 63072230 A JP63072230 A JP 63072230A JP 7223088 A JP7223088 A JP 7223088A JP H0793946 B2 JPH0793946 B2 JP H0793946B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon dioxide
- cylinder
- inner cylinder
- hollow fiber
- oxygenator
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はプライミング操作を容易にすることができる炭
酸ガスカートリッジ一体型人工肺に関する。
酸ガスカートリッジ一体型人工肺に関する。
［従来の技術］ 人工腎臓、血漿交換器、人工肺等の人工臓器を使用する
際、人工臓器モジュール内の中空糸中への血液導入をス
ムースに行い、且つ中空糸内の気泡を取り除くことを目
的として、使用前に生理食塩液等で中空糸内部を充填す
る操作、いわゆるプライミング操作がおこわなれている
が、生理食塩液の回路に空気が存在しているため、中空
糸内部に空気が残存したり、新たに外部より空気が入る
恐れがあり、さらには中空糸内の気泡除去に時間を要す
るという問題があった。
際、人工臓器モジュール内の中空糸中への血液導入をス
ムースに行い、且つ中空糸内の気泡を取り除くことを目
的として、使用前に生理食塩液等で中空糸内部を充填す
る操作、いわゆるプライミング操作がおこわなれている
が、生理食塩液の回路に空気が存在しているため、中空
糸内部に空気が残存したり、新たに外部より空気が入る
恐れがあり、さらには中空糸内の気泡除去に時間を要す
るという問題があった。
この解決策として、炭酸ガスの生理食塩液に対して溶解
度が高いという性質を利用し、例えば、人工肺のプライ
ミングの際、中空糸の中に予め炭酸ガスを注入しておく
と生理食塩液との交換も順調に行われ、しかも中空糸の
中に気泡を残すことなくプライミングができるというこ
とで、人工肺のプライミングでは実用されている。この
場合、プライミング用炭酸ガスの送入方法としては、従
来、大型の炭酸ガスボンベを使用し、該ボンベより炭酸
ガスを人工臓器に導入する方法が一般に行われている。
度が高いという性質を利用し、例えば、人工肺のプライ
ミングの際、中空糸の中に予め炭酸ガスを注入しておく
と生理食塩液との交換も順調に行われ、しかも中空糸の
中に気泡を残すことなくプライミングができるというこ
とで、人工肺のプライミングでは実用されている。この
場合、プライミング用炭酸ガスの送入方法としては、従
来、大型の炭酸ガスボンベを使用し、該ボンベより炭酸
ガスを人工臓器に導入する方法が一般に行われている。
［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の方法にあっては、大型の炭酸
ガスボンベの用意されていない場所においてはプライミ
ングを行うことができず、特に、救急車の中などで緊急
にプライミングを行う際には、炭酸ガスボンベがないと
即座に対応できず、患者の生死に係わってくるという問
題があった。また、大型ボンベを用いた場合には、測定
装置がないと、血液回路中に充填された炭酸ガスの量は
正確に把握できず、しかも、大型ボンベでは設置場所を
要すること、大型のため取り扱いが不便であり、操作の
時間がかかる点、また、使い捨てができない等の問題が
あった。
ガスボンベの用意されていない場所においてはプライミ
ングを行うことができず、特に、救急車の中などで緊急
にプライミングを行う際には、炭酸ガスボンベがないと
即座に対応できず、患者の生死に係わってくるという問
題があった。また、大型ボンベを用いた場合には、測定
装置がないと、血液回路中に充填された炭酸ガスの量は
正確に把握できず、しかも、大型ボンベでは設置場所を
要すること、大型のため取り扱いが不便であり、操作の
時間がかかる点、また、使い捨てができない等の問題が
あった。
［課題を解決するための手段］ そこで、本発明者は、上記従来の問題点に鑑み、種々検
討を行った結果、人工肺のプライミング用に小型の炭酸
ガスカートリッジを人工肺の中に組み込むことにより、
前記従来の問題点を解決できることを見出し本発明に至
った。
討を行った結果、人工肺のプライミング用に小型の炭酸
ガスカートリッジを人工肺の中に組み込むことにより、
前記従来の問題点を解決できることを見出し本発明に至
った。
即ち、本発明によれば、第一外筒と第一内筒の間に多数
の多孔質中空糸が配設され、第一外筒、第一内筒ならび
に多孔質中空糸の両端部において、第一外筒の内面、第
一内筒の外面ならびに多孔質中空糸の外面が支持部材に
より気密に支持されてなる人工肺部と、第二内筒と第二
外筒の間に血液を所定温度に保持させるための熱交換用
チューブを設け、第二内筒の内部空間内に、該内部空間
の形状と相補的形状を有するプライミング用の炭酸ガス
カートリッジを保持した収容ケースを装填してなる熱交
換部とからなり、該人工肺部と該熱交換部とが連設され
ていることを特徴とする炭酸ガスカートリッジ一体型人
工肺、が提供される。
の多孔質中空糸が配設され、第一外筒、第一内筒ならび
に多孔質中空糸の両端部において、第一外筒の内面、第
一内筒の外面ならびに多孔質中空糸の外面が支持部材に
より気密に支持されてなる人工肺部と、第二内筒と第二
外筒の間に血液を所定温度に保持させるための熱交換用
チューブを設け、第二内筒の内部空間内に、該内部空間
の形状と相補的形状を有するプライミング用の炭酸ガス
カートリッジを保持した収容ケースを装填してなる熱交
換部とからなり、該人工肺部と該熱交換部とが連設され
ていることを特徴とする炭酸ガスカートリッジ一体型人
工肺、が提供される。
［実施例］ 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はこれら実施例に限られるものではない。
発明はこれら実施例に限られるものではない。
第１図は本発明の炭酸ガスカートリッジ内蔵の人工肺の
一実施例を示す横断面図である。
一実施例を示す横断面図である。
図において、Ａは人工肺部、Ｂは熱交換部を示してい
る。１は血液導入口であり、人工肺部Ａの外筒（以下、
第一外筒という）２に設けられている。第一外筒２と人
工肺部Ａの内筒（以下、第一内筒という）３の間には、
多数の多孔質中空糸４が配設されており、第一外筒２、
第一内筒３ならびに多孔質中空糸４の両端部において
は、第一外筒２の内面、第一内筒３の外面ならびに多孔
質中空糸４の外面が接着剤（支持部材）５により気密に
支持されている。また、多孔質中空糸４の端部には酸素
ガスの導入口６、および交換されたガスの出口７が設け
られている。
る。１は血液導入口であり、人工肺部Ａの外筒（以下、
第一外筒という）２に設けられている。第一外筒２と人
工肺部Ａの内筒（以下、第一内筒という）３の間には、
多数の多孔質中空糸４が配設されており、第一外筒２、
第一内筒３ならびに多孔質中空糸４の両端部において
は、第一外筒２の内面、第一内筒３の外面ならびに多孔
質中空糸４の外面が接着剤（支持部材）５により気密に
支持されている。また、多孔質中空糸４の端部には酸素
ガスの導入口６、および交換されたガスの出口７が設け
られている。
一方、熱交換部Ｂの内筒（第二内筒）10と外筒（第二外
筒）９の間には、血液を所定の温度に保持させるための
熱交換用チューブ８が設けられている。そして、本実施
例においては、熱交換部Ｂにおける第二内筒10内の空間
部に、炭酸ガス充填設備たる小型炭酸ガスカートリッジ
11を嵌入・装填したものである。嵌入・装填は、例え
ば、第二内筒10内の空間部と相補的形状を有するカート
リッジ11を保持した収容ケース12によって着脱自在に行
なわれる。
筒）９の間には、血液を所定の温度に保持させるための
熱交換用チューブ８が設けられている。そして、本実施
例においては、熱交換部Ｂにおける第二内筒10内の空間
部に、炭酸ガス充填設備たる小型炭酸ガスカートリッジ
11を嵌入・装填したものである。嵌入・装填は、例え
ば、第二内筒10内の空間部と相補的形状を有するカート
リッジ11を保持した収容ケース12によって着脱自在に行
なわれる。
尚、13は逆止弁であり、人工肺部Ａへの導入ラインに設
けられ、炭酸ガスの逆流を防止するとともに血液の流入
を防ぐものである。
けられ、炭酸ガスの逆流を防止するとともに血液の流入
を防ぐものである。
上記の構成において、血液は血液導入口１より人工肺部
Ａの内部に入り、次いで、第一外筒２と第一内筒３の間
に配設された多孔質中空糸４の外側部を流れる。この
際、血液は酸素ガス導入口６より多孔質中空糸４の中空
部に送入された酸素ガスと該多孔質中空糸４に形成され
た細孔を介して接触してガス交換を行なう。血液は、次
いで第一内筒３の内側に導かれ、一旦貯留された後、熱
交換部Ｂの第二内筒10と第二外筒９の間に設けられた熱
交換用チューブ８内を流れる媒体と熱交換されて血液出
口14より排出される。
Ａの内部に入り、次いで、第一外筒２と第一内筒３の間
に配設された多孔質中空糸４の外側部を流れる。この
際、血液は酸素ガス導入口６より多孔質中空糸４の中空
部に送入された酸素ガスと該多孔質中空糸４に形成され
た細孔を介して接触してガス交換を行なう。血液は、次
いで第一内筒３の内側に導かれ、一旦貯留された後、熱
交換部Ｂの第二内筒10と第二外筒９の間に設けられた熱
交換用チューブ８内を流れる媒体と熱交換されて血液出
口14より排出される。
以上が人工肺におけるガス交換であるが、本発明では、
人工肺内に血液を導入する前に生理食塩液を満たすプラ
イミング操作を行なうが、それに先立って行なう炭酸ガ
ス（CO2ガス）の充填操作を、人工肺に内蔵した炭酸ガ
スカートリッジ11により行なう。
人工肺内に血液を導入する前に生理食塩液を満たすプラ
イミング操作を行なうが、それに先立って行なう炭酸ガ
ス（CO2ガス）の充填操作を、人工肺に内蔵した炭酸ガ
スカートリッジ11により行なう。
即ち、収容ケース12によって保持され熱交換部Ｂにおけ
る第二内筒10内の空間部に嵌入・装填された、炭酸ガス
カートリッジ11の封板をピン15にて開けると、CO2ガス
は逆止弁13を通り、通過口16を介して中空糸４の外側に
導入され、さらに中空糸４に形成された微孔より中空糸
４の内部に入ることにより、人工肺内部へのCO2ガスの
充填が終了する。そしてCO2ガスの充填後生理食塩液を
充填するプライミング操作を行なうのである。
る第二内筒10内の空間部に嵌入・装填された、炭酸ガス
カートリッジ11の封板をピン15にて開けると、CO2ガス
は逆止弁13を通り、通過口16を介して中空糸４の外側に
導入され、さらに中空糸４に形成された微孔より中空糸
４の内部に入ることにより、人工肺内部へのCO2ガスの
充填が終了する。そしてCO2ガスの充填後生理食塩液を
充填するプライミング操作を行なうのである。
以上の通り、この人工肺に内蔵した炭酸ガスカートリッ
ジはCO2ガスを所定量充填しているので、人工肺内へのC
O2ガス供給量を一定とすることができるため、充填ミス
を防止でき、しかも逆止弁13を備え、CO2ガスの逆流及
び血液の流入を防止している。
ジはCO2ガスを所定量充填しているので、人工肺内へのC
O2ガス供給量を一定とすることができるため、充填ミス
を防止でき、しかも逆止弁13を備え、CO2ガスの逆流及
び血液の流入を防止している。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の炭酸ガスカートリッジ一
体型人工肺によれば、血液を所定温度に保持するための
熱交換部が人工肺部と連設されているので、人工肺全体
としてコンパクトな構造とすることができる。
体型人工肺によれば、血液を所定温度に保持するための
熱交換部が人工肺部と連設されているので、人工肺全体
としてコンパクトな構造とすることができる。
また、カートリッジのため取扱いは容易で、短時間に操
作が可能である。さらに、人工肺に適合した一定量の炭
酸ガスが充填されているので、人工肺への充填は正確に
行われる等の優れた効果がある。
作が可能である。さらに、人工肺に適合した一定量の炭
酸ガスが充填されているので、人工肺への充填は正確に
行われる等の優れた効果がある。
第１図は本発明の炭酸ガスカートリッジ一体型人工肺の
一実施例を示す一部切欠断面図である。 Ａ……人工肺部、Ｂ……熱交換部、１……血液導入口、
２……第一外筒、３……第一内筒、４……多孔質中空
糸、５……支持部材、６……酸素ガス導入口、７……交
換ガス出口、８……熱交換用チューブ、９……第二外
筒、10……第二内筒、11……炭酸ガスカートリッジ、12
……収容ケース、13……逆止弁。
一実施例を示す一部切欠断面図である。 Ａ……人工肺部、Ｂ……熱交換部、１……血液導入口、
２……第一外筒、３……第一内筒、４……多孔質中空
糸、５……支持部材、６……酸素ガス導入口、７……交
換ガス出口、８……熱交換用チューブ、９……第二外
筒、10……第二内筒、11……炭酸ガスカートリッジ、12
……収容ケース、13……逆止弁。
Claims (1)
- 【請求項１】第一外筒と第一内筒の間に多数の多孔質中
空糸が配設され、第一外筒、第一内筒ならびに多孔質中
空糸の両端部において、第一外筒の内面、第一内筒の外
面ならびに多孔質中空糸の外面が支持部材により気密に
支持されてなる人工肺部と、 第二内筒と第二外筒の間に血液を所定温度に保持させる
ための熱交換用チューブを設け、第二内筒の内部空間内
に、該内部空間の形状と相補的形状を有するプライミン
グ用の炭酸ガスカートリッジを保持した収容ケースを装
填してなる熱交換部とからなり、 該人工肺部と該熱交換部とが連設されている ことを特徴とする炭酸ガスカートリッジ一体型人工肺。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63072230A JPH0793946B2 (ja) | 1988-03-26 | 1988-03-26 | 炭酸ガスカートリッジ一体型人工肺 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63072230A JPH0793946B2 (ja) | 1988-03-26 | 1988-03-26 | 炭酸ガスカートリッジ一体型人工肺 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01244765A JPH01244765A (ja) | 1989-09-29 |
| JPH0793946B2 true JPH0793946B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=13483261
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63072230A Expired - Lifetime JPH0793946B2 (ja) | 1988-03-26 | 1988-03-26 | 炭酸ガスカートリッジ一体型人工肺 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0793946B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5422996A (en) * | 1977-07-21 | 1979-02-21 | Nippon Zeon Co | Device for removing gas in hollow fiber material separating unit |
-
1988
- 1988-03-26 JP JP63072230A patent/JPH0793946B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01244765A (ja) | 1989-09-29 |
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